K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

戸村 理
教育開発推進機構
准教授
Last Updated :2019/04/02

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    戸村 理, トムラ オサム

所属・職名

  • 教育開発推進機構, 准教授

学位

  • 2014年10月, 博士(教育学), 東京大学, 博教育第237号

本学就任年月日

  • 2015年04月01日

研究分野

  • 教育学・教育社会学、高等教育論, 大学経営に関する歴史比較研究

研究活動

論文

  • 「明治期慶應義塾の教育課程と教員給与に関する経営的考察」, 『教育社会学研究』, 第92集, 219, 240, 2013年07月01日, 日本教育社会学会, 明治期慶應義塾における教員給与と授業負担の分析をとおして、当該期間における慶應の経営実態を明らかにした論文。経営上、教育と財務は不可分の関係にあるが、これまでの高等教育史研究ではこの関係性が十分に考察されて来なかった。分析の結果、当該期間の慶應では、専任教員の中に「高給かつ低負担」、「薄給かつ高負担」という階層性が存在することが示された。こうした階層性は、経営の維持と発展を目指すがゆえの階層性であったと推察された。
  • 「明治中期~大正期慶應義塾の寄附募集事業から見た経営実態に関する実証分析」, 『教育学研究』, 第78巻第2号, 187, 197, 2011年06月01日, 日本教育学会, 戦前期から大規模な寄附募集事業を行って資産形成を遂げた慶應義塾を事例に、寄附募集事業から見た当該期間の同校の経営実態について考察した論文。具体的には事業計画の策定過程を考慮しながら、同校の財務史料や寄附者名簿を用いて、財務および成功要因の観点から検証を試みた。その結果、寄附金が慶應の資産形成に大きく寄与したこと、またで学内に役職を持つ卒業生を中心に、各種募集組織と実践活動とが有機的に連関した募集活動が実施されたことが明らかになった。
  • 「明治中期から大正期早稲田大学の寄附募集事業に関する基礎的考察―財務史料および寄附者名簿の分析を中心に―」, 『大学経営政策研究』, 第1号, 85, 101, 2011年03月01日, 東京大学大学院教育学研究科 大学経営・政策コース, 戦前期において早稲田大学で実施された寄附募集事業から、同大学の経営実態を考察した論文。分析の結果、①寄附金は固定資産の原資となり、経営基盤の確立に寄与したこと、②だが当初の事業計画と実績とには大きな差異があり、断念した事業も多く、事業計画の実現可能性に問題があったこと、③従来の知見と異なり大口寄附者の多くは、非早稲田卒かつ同学内で教職員等の身分になかったものが大半であったこと、が明らかとなった。
  • 「第2章 学生の特性と学士課程教育の目標・方向性」, 株式会社進研アド高等教育研究センター編『学士課程教育の構築に関する実態調査』, 17, 24, 2009年06月01日, 中教審答申「学士課程教育の構築に向けて」(平成20年)に関して、その理解・浸透度を、全国四年制大学の学部長を対象に検討した調査結果。第一に学生の特性では入試難易度を無視できず、大学教育を受けるにふさわしい能力を欠いている傾向があること、第二に学士課程教育では基礎・基本分野の徹底に努めていること、第三にリベラルアーツ教育は、各大学及び年次・専門領域によって異なるため、十分な位置づけが出来ていないことが明らかになった。
  • 「近代日本における私立高等教育機関の経営と財務―明治後期から大正期における慶應義塾大学と早稲田大学の比較分析―」, 博士論文, 2014年10月22日, 東京大学大学院教育学研究科
  • 「投資活動からみた国立大学法人の経営行動に関する分析―キャッシュフロー計算書とインタビュー調査からの検討―」, 『諸外国の研究大学とアカデミアの知識戦略及びガバナンス戦略の分析に基づく大学改革のリーディングモデルの実践』研究成果報告書, 104, 117, 2017年02月01日
  • 「学士課程教育の質保証を目指したカリキュラムマップ検証の試み―教学IRの視点から―」, 『國學院大學教育開発推進機構紀要』, 第8号, 59, 74, 2017年03月01日, 國學院大學教育開発推進機構
  • 「戦前期私立高等教育機関における管理運営組織の構成と機能―明治後期から大正期における慶應義塾と早稲田を事例に―」, 『國学院大學紀要』, 第55巻, 21, 39, 2017年01月31日, 國學院大學
  • 岩波茂雄の教育への熱意 教科書刊行 (教育史に学ぶ), 教育科学論集, 10, 2006年03月01日, 神戸大学発達科学部教育科学論講座
  • 神戸大学教育学部自治会機関紙『赤塚山』の解題, 教育科学論集, 10, 2006年03月01日, 神戸大学発達科学部教育科学論講座
  • 大正・昭和初期における大学・学生観--雑誌『実業之日本』における言説分析を中心に, 東京大学大学院教育学研究科紀要, 49, 2009年01月01日, 東京大学大学院教育学研究科
  • 「授業評価アンケートから見た授業外学習時間に関する基礎的考察」, 教育開発推進機構紀要, 第9号, 17, 30, 2018年03月01日, 國學院大學教育開発推進機構
  • 「米国リベラルアーツ・カレッジの経営とその危機―スイートブライヤー・カレッジの閉鎖とその撤回を巡る分析―」, 『大学論集』, 第50集, 2018年03月01日, 広島大学 高等教育開発センター, 福留東土

著書等出版物

  • 『全国大学生調査 第1次報告書』, 東京大学大学経営・政策センター, 2008年05月01日, 東京大学大学院教育学研究科大学経営・政策研究センターが全国の大学生10,557人を対象に行なった質問紙調査の分析報告書。1年生から4年生の男女がほぼ同数で回答している。質問項目は、授業への取り組み、授業への評価、大学全体への評価、卒業後の進路についての考え、日常生活についてであった。授業の印象として専門領域の違いに関わらず、ほぼすべての学生が授業内容の工夫を期待していること、また課題返却時には何らかのコメントを強く望んでいることが明らかになった。
  • 『高校生の進路追跡調査 第1次報告書』, 東京大学大学経営・政策センター, 2007年09月01日, 東京大学大学院教育学研究科大学経営・政策研究センターが全国の高校3年生男女4,000人と、その保護者4,000人を対象に2年間にわたって行った質問紙調査の分析報告書(パネル調査)。高校生活の勉強時間、卒業後の進路希望と実際の就職先と進学先、結婚と職業に関する将来の希望を明らかにした。また保護者に進学に対する認識を尋ねたところ、「家庭の経済力に見合った進路」を望み、6割が「学費は親が負担すべき」と認識していることが明らかになった。
  • アカデミアの戦略的ガバナンス研究, 政策研究大学院大学, 2016年03月05日, 上山隆大、福井文威、戸村理
  • 『戦前期早稲田・慶應の経営-近代日本私立高等教育機関における教育と財務の相克-』, ミネルヴァ書房, 2017年03月30日

講演・発表

  • 「明治期私立高等教育機関の教育と財務―慶應義塾の事例から―」, 第64回日本教育社会学会, 2012年10月01日, 於同志社大学
  • 「戦前期私立高等教育機関における教員給与の基礎的研究―慶應義塾の事例から―」, 第14回日本高等教育学会, 2011年05月01日, 於名城大学
  • 「寄附募集事業から見た戦前期私立大学の経営行動―慶應義塾の事例から―」, 第62回日本教育社会学会, 2010年09月01日, 於関西大学
  • 「戦前期私立大学における寄附金募集と大学経営―慶應義塾大学と早稲田大学の事例から―」, 第13回日本高等教育学会, 2010年05月01日, 於関西国際大学
  • 「「学士課程教育」を展望する―全国学部長調査の結果から―」, 第31回大学教育学会, 2009年06月01日, 於首都大学東京
  • 「旧大学令における私立大学の供託金納入問題―早稲田大学の事例から―」, 第12回日本高等教育学会, 2009年05月01日, 於長崎大学
  • 「アウトカムアセスメントの社会的背景と可能性-アメリカとオーストラリアの事例から-」, 第11回 日本高等教育学会, 2008年05月01日, 於東北大学, 大学教育の質保証は社会的課題であるが、本研究は「出口管理」として米国や豪州で実施されているアウトカムアセスメントの現状について、複数の代表的な学力アセスメントを取り上げて、政策的、内容的、さらには我が国への応用可能性の観点から考察したものである。考察の結果、それらは妥当性や信頼性、大学教員間でのコンセンサス、測定内容等に多様な課題を有しており、単純に全国的な大学生標準学力テストと捉え、我が国に導入することは誤りであると指摘した。
  • The Management of Private University in the Inter-World-War Era in Japan:Focusing on the Collection of Fund, 東アジア三大学(東京大学・北京大学・国立ソウル大学校師範大学)教育学部院生フォーラム, 2007年12月01日, 於東京大学
  • 「米国の研究大学における学問領域別教育研究経費の推移に関する分析ー1980年代から1990年代のカリフォルニア大学バークレー校を事例にー」, 第18回日本高等教育学会, 2015年06月27日, 於早稲田大学
  • 「投資活動からみた国立大学法人の経営行動に関する分析—キャッシュ・フロー計算書とインタビュー調査からの検討」, 第18回日本高等教育学会, 2015年06月28日, 於早稲田大学
  • 「「大学経営」の歴史的研究」, 第38回大学史研究セミナー:若手研究者の集い, 2015年11月21日, 於南山大学
  • 米国のリベラルアーツ・カレッジの経営に関する研究 ―スイートブライヤー・カレッジの閉鎖を巡る動向を事例に―, 日本高等教育学会第19回大会, 2016年06月25日
  • 「大学の教学部門を支える専門職に関する研究―教学IRを中心に―」, 2016年06月25日, 日本高等教育学会第19回大会
  • 「近代高等教育機関の経営に関する歴史的研究」, 2017年12月17日, 日本高等教育学会 2017年度研究交流集会(筑波大学東京キャンパス)
  • History of Higher Education Faculty Salaries: A comparative Study in the U.S. and Japan in the Early 20th Century, International Seminar organized the Center for Research on University Management and Policy, 2018年03月21日
  • 「学内FDプログラム支援における中間組織の役割」, 2018年06月10日, 大学教育学会第40回大会

その他

  • 「歴史の中の私立大学経営」, 第18回夏期教育セミナー, 於旧制高等学校記念館, 2013年08月01日
  • 「大学経営史:近代日本における私立高等教育機関の経営と財務」, PROJECT SGMA(アカデミアの戦略的ガバナンス研究), 於政策研究大学院大学, 2015年12月04日

競争的資金

  • 16K17397, 戦前期日本における私立高等教育機関の管理運営組織に関する歴史的研究, 平成29年度は前年度の資料収集で明らかになった国外の大学アーカイブスが所蔵する資料群について、国内で可能な限り事前調査を行った上で、現地での収集作業を行った。;訪問したアーカイブスは米国のハーバード大学アーカイブスとマサチューセッツ工科大学アーカイブスであり、夏期に集中的に作業を行った。収集した資料は19世紀末から20世紀初頭のカレッジ経営に関する一次史料であり、具体的にはカレッジの経営戦略に関する覚書、学内での各種検討資料、カレッジの経営に関するパンフレット等の公開資料、College Fundationの年報、カレッジに所属する専任教員の給与表(サラリースケール)及び帳簿(サラリーブック)等である。なお給与帳簿に関しては個人資料に関するルールから、閲覧可能な年代は1930年代までであった。;今回の調査で入手した資料の点数は極めて膨大であり、また日程の関係から十分整理すること無く網羅的に収集したため、今年度内にすべての資料を整理・分析をすることはできなかった。ただし一部の重要な資料、とくに19世紀末から20世紀初頭にかけての日本の私立高等教育機関との関係性を物語る一部資料群については、帰国後すぐに整理・分析し、学会での発表を行った。有益な指摘を頂けたこととも相まって、今後の我が国の大学史・高等教育史研究に資するだけでなく、海外での大学史・高等教育史研究にも資する研究テーマとなる可能性があると推察される。最終年度となる平成30年度も引き続き研究を継続する予定である。;平成29年度は国内調査に加えて海外調査を実施した。理由は戦前期日本私立高等教育機関の管理運営及び経営実態を考察していく中で、海外私立大学、とりわけアメリカの私立大学からその経営のあり方をめぐり、様々な情報を入手していた実態が理解できたからである。入手した一部資料については整理・分析を行い、日本高等教育学会研究交流集会において発表を行った。今後は当該時期(19世紀末から20世紀初頭)における米国州立大学の実態についても調査を行い、日米高等教育機関の比較経営史にまで進展することができればと考えている。;平成30年度は計画の最終年度であるため、これまでの知見を整理し、総合的な考察を行いたいと考えている。管理運営、財務といった点から近代私立高等教育機関の経営構造について見解をまとめる方向で研究を進める。

教育活動

担当授業

  • 國學院の学び(國學院大學の歴史と未来), 2019, 現在の日本では、同学年の2人に1人が4年制の大学に進学しています。約100年前の日本では、1 000人に1人でした。これまでみなさんにとって大学というと、入学することが一番の関心だったと思います。しかし大学生になったのですから、大学という組織について、捉え直してみませんか。大学という機関は、世界または日本ではいつ、なぜ誕生し、現在までにどのような変化の道筋をたどってきたのでしょうか。そして今後、大学はどのように変化すると思いますか。さらにはみなさんが所属する國學院大學は、そうした中でどのように位置づけられるのでしょうか。この授業では日本や世界の大学・高等教育機関の発展過程を歴史的かつ比較的に考察することで、大学とは何か、そして國學院大學について一緒に考えてみたいと思います。そして自分なりの大学観について、見解を持つことを最終的な目的としています。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • 日本教育学会
  • 日本教育社会学会
  • 日本高等教育学会
  • 大学教育学会
  • 大学史研究会
  • 日本高等教育学会, 2012年08月
  • 大学教育学会
  • 大学史研究会