K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

佐藤 俊輔
法学部 法律学科
准教授
Last Updated :2023/12/21

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    佐藤 俊輔, サトウ シュンスケ

所属・職名

  • 法学部 法律学科, 准教授

学歴

  • 2013年09月01日, 2019年03月31日, 修了, ジュネーブ大学, 大学院法学研究科博士課程
  • 2012年09月01日, 2019年03月31日, 修了, ブリュッセル自由大学, 人文・社会科学部政治学科博士課程
  • 2006年04月01日, 2011年03月31日, 満期退学, 東京大学, 大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程
  • 2004年04月01日, 2006年03月31日, 修了, 東京大学, 日本, 大学院法学政治学研究科総合法政専攻修士課程

学位

  • 2018年10月09日, 博士(法学)(Ph.D. in Law), ジュネーブ大学, 法学関係, Civic Integration in Eorope between Politics and Law-Diversity within Convergence
  • 2018年10月09日, 博士(政治学)(Ph.D. in Political Science), ブリュッセル自由大学, 法学関係, Civic Integration in Europe between Politics and Law-Diversity within Convergence

本学就任年月日

  • 2019年04月01日

研究分野

  • ヨーロッパ統合、現代ヨーロッパ外交、国際政治, ヨーロッパ統合と危機、連帯

研究活動

論文

  • EUにおける人の自由移動と福祉国家, 佐藤 俊輔, 日本EU学会年報, 第42号, 122, 141, 2022年05月20日, 日本EU学会
  • Civic Integration Policy in Europe between Politics and Law. Diversity within Convergence., 佐藤 俊輔, 博士論文(ブリュッセル自由大学、ジュネーブ大学), 2018年10月09日, ブリュッセル自由大学、ジュネーブ大学
  • 'The European Union and the Refugee Crisis: Reconfiguring Its Borders?', 佐藤俊輔, 『獨協法学』, 第102号, 2017年05月, 獨協大学
  • 「EUにおける移民統合モデルの収斂?―「市民統合」政策を事例として―」, 佐藤俊輔, 『日本EU学会年報 第35号(2015年)』, 2015年06月, 日本EU学会
  • 「欧州における市民統合法制の現在」, 佐藤俊輔, 『比較法学』第46巻1号, 2012年06月01日, 早稲田大学比較法研究所

Misc

  • 「炭素国境調整措置―EU環境政策の対外的側面」, 佐藤俊輔, 21世紀政策研究所研究プロジェクト「EUと新しい資本主義・民主主義」報告書, 2023年06月22日, 21世紀政策研究所
  • 「民主主義の多様な回路―EUの「将来に関する会議」を事例として―」, 佐藤俊輔, 21世紀政策研究所研究プロジェクト「EUと新しい資本主義・民主主義」報告書, 2023年06月22日, 21世紀政策研究所
  • 「第7章 難民危機と変調するEU」, 佐藤俊輔, 令和元年度外務省外交・安全保障調査研究事業報告書『混迷する欧州と国際秩序』日本国際問題研究所, 2020年03月31日, 日本国際問題研究所
  • 「第20章 ドイツ・中東欧諸国の対中関係をめぐる相克」, 佐藤俊輔, 『中国の対外政策と諸外国の対中政策』(令和元年度外務省外交・安全保障調査研究事業), 2020年03月31日, 公益財団法人 日本国際問題研究所
  • 翻訳「人の移動、グローバリゼーション、国家」(ジェームズ・F.ホリフィールド執筆論文), 佐藤俊輔, 岡部みどり編『人の国際移動とEU―地域統合は「国境」をどのように変えるのか?』, 2016年04月, 法律文化社
  • コラム「ヨーロッパにおける移民政策」, 佐藤俊輔, 網谷龍介、伊藤武、成廣孝編著『ヨーロッパのデモクラシー(新版)』, 2014年03月, ナカニシヤ出版
  • 「2009年ドイツ総選挙調査報告―ドイツにおける政党システムの変容」, 佐藤俊輔, IBC April 2009 – March 2010, Institute of Business Law and Comparative Law & Politics, Graduate Schools for Law and Politics, The University of Tokyo, 32, 36, 2010年
  • "Changing Borders, Transforming Identities: Immigration Politics in the European Union", Shunsuke Sato, Japan and Serbia in a Forseeable Future, LiCCOSEC Vol. 7, 大阪大学世界言語研究センター, 7, 1, 11
  • 「EU各制度間関係の変容と環境政策形成~排ガス規制を事例として~」, 佐藤俊輔, 東京大学法学政治学研究科・総合法政専攻(国際政治史)修士論文, 2005年12月, 東京大学法学政治学研究科

著書等出版物

  • ヨーロッパ・デモクラシーの論点, 伊藤武・網谷龍介編, ナカニシヤ出版, 2021年03月12日
  • Research Methods in the Social Sciences: An A-Z of key concepts, Morin, J-F., Olsson, C., and Atikcan, E. Ö. (eds.), Oxford University Press, 2021年02月15日
  • 『EU政治論―国境を越えた統治のゆくえ』, 池本大輔、板橋拓巳、川嶋周一、佐藤俊輔, 有斐閣, 2020年07月15日
  • 松尾秀哉・近藤康史・近藤正基・溝口修平(編著)『教養としてのヨーロッパ政治』, 佐藤俊輔, ミネルヴァ書房, 2019年06月20日
  • 岡部みどり編『人の国際移動とEU-地域統合は「国境」をどのように変えるのか?』, 佐藤俊輔, 法律文化社, 2016年04月
  • 馬場康雄・平島健司編『ヨーロッパ政治ハンドブック 第2版』, 佐藤俊輔, 東京大学出版会, 2010年05月
  • 平島健司編『国境を越える政策実験・EU』, 佐藤俊輔, 第3章「統合か政府間協力か―移民・難民政策のダイナミズム―」, 2008年09月

講演・発表

  • 危機の時代における欧州統合と国家, 佐藤 俊輔, 日本比較政治学会第25回研究大会, 2022年06月26日, 日本比較政治学会, 日本・福岡

競争的資金

  • 19K 23176, 2019, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, EUにおける自由移動と福祉国家―欧州諸国の事例から
  • 21H04389, 2021, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業(科学研究費補助金), 「国際社会における保護・禁止等の範囲をめぐる学際的研究」内、研究分担者
  • 24730126, 2012, 日本学術振興会, 科学研究費 若手B, EUにおける移民統合政策
  • 21H04389, 国際社会における保護・禁止等の範囲をめぐる学際的研究, 本研究計画は、国際社会における保全・保護・禁止等の範囲の起源、変容、そして帰結について、広域にして学際的な研究を行うことによって、国際秩序の変動についての総合的・俯瞰的な学知を構築することを目的とする。研究対象の問題領域については、保護・禁止等の空間的領域(海洋秩序など)から、人的範囲(自決権、主権免除、難民など)、事項的範囲(不干渉原則、国際刑事犯罪、自衛権など)まで広域に設定する。学問領域としては、国際政治学・国際法学を中心としつつもさらに学際的な検討を行う。;本研究は、国際社会が設定する《保護・保全・禁止等の範囲》の起源、変容、そして帰結について、広域にして学際的な研究を行うことによって、国際秩序の変動についての学際的・俯瞰的な学知を構築することを目的とするものである。問題領域としては、保護・禁止等の空間的範囲(海洋秩序など)から、人的範囲(自決権、主権免除、難民など)、事項的範囲(不干渉原則、国際刑事犯罪、自決権など)を想定している。;2022年2月24日に勃発したロシア・ウクライナ戦争については、自衛権、自決権など、国際社会における《保護・保全・禁止等の範囲》という観点から考察するべき論点が多いことから、本年度は、本研究プロジェクトが共催する形で、日本学術会議政治学委員会国際政治分科会主催の公開シンポジウム「ロシア・ウクライナ戦争の勃発と《共通の安全保障》のゆくえ」をオンライン形式で開催した(2022年7月29日)。本研究プロジェクトからは、森肇志が「武力行使の法的根拠の評価」、石田淳が「残虐な限定戦争」と題する報告を行った。;またこれに関連して、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻の国際政治ワークショップと共催する形で、「駒場スピーカーシリーズ――ウクライナ戦争の意味を考える」(オンライン)を企画・運営した。年度内に5回のセミナーを開催した。;分担研究者・藤澤巌の『内政干渉の国際法』(岩波書店、2022年)の書評会を、東京大学国際関係論研究会と共催した(2022年12月10日)。;さらに、1991年ならびに2003年の米国等による対イラク武力行使については、国際社会が許容する武力行使の範囲という観点から考察するべき論点が多いことから、本プロジェクトが共催する形で、特別シンポジウム「イラク戦争から20年――イラク、中東、アメリカ、国際社会はどう変わったか」(2023年3月10日、於東京大学駒場キャンパス)を開催した。;コロナ禍のため、とりわけ海外における資料調査ならびに専門家との意見交換などについては立ち遅れがあった。しかしながら、研究組織内の分業体制は明確であり、個々の分担者による研究は着実に進行している。対面での会合の機会は限られたものの、オンラインのシンポジウム(「研究実績の概要」参照)、あるいは「スピーカー・シリーズ」(「研究実績の概要」参照)を開催することによって、部分的な立ち遅れは十分に相殺されたと考える。;2023年度以降は、行動規制等も(2023年5月時点において)解除されたことから国内外における研究交流を一段と積極的に進めたい。;また、研究組織の対面会合(少なくともハイブリッド会議)を開催し、学際的な意見交換、情報共有を行ったうえで、国内外の学会などにおける報告を準備したい。
  • 19K23176, EUにおける自由移動と福祉国家―欧州諸国の事例から, 欧州において労働者の自由移動が定められてからほぼ60年が経過するが、各国の福祉国家と欧州での自由移動の両立は、以来実現が目指されてきた古くて新しい課題である。EU市民の自由移動は価値ある統合の成果として広く認められてきた一方、人々の反EU感情もまたこの自由移動を通じた福祉へのアクセスに対し最も強く表現されてきた。ここには国際的に開かれた自由市場と、国境によって閉ざされた各国の連帯との緊張関係が端的に表れている。本研究は、近年のEUにおいて人の自由移動の政治問題化が顕著になるなか、EUと各国がどのようにこの緊張関係を調整し、両立可能なものとしようとしているのかを明らかにすることを目指す。;本研究課題はEUにおける越境的な人の自由移動と各国福祉国家の緊張関係を主題として研究を行ったものである。主として①EUにおける法と政治の相互作用、②人の自由移動の政治化・非政治化のダイナミクス、③自由移動と福祉国家の調整過程という3点につき、ドイツ・イギリスを主事例とし、コロナ禍の影響による当初予定した現地インタビューの困難のため、主として二次文献を渉猟することによる調査・研究を行った。;その研究成果は、日本EU学会における学会報告、及び日本EU学会年報へ論文として投稿を行っている。論稿は査読を経て論文「EUにおける人の自由移動と福祉国家」が出版される予定である(近刊、2022年5月現在)。;本研究は、EUにおける法と政治の相互作用、人の自由移動の「後退」に関する研究、ヨーロッパ規模の人の移動と各国福祉国家の調整の過程というそれぞれの側面について、事例研究として、またそれによる理論的な含意により一定の有益な意義を含むものと考える。;また、本研究の基礎的な作業として、移民と福祉国家の間の関係につき調査を行う中で、2000年代ヨーロッパにおいて生じた福祉移民の政治化が実態とは乖離した形で生じたことが明らかとなったことは、両者の関係を考えるうえで「政治化」のメカニズムが重要な意味を持つことを示唆している。この点について、今後さらに研究を続け、解明を行っていく予定である。
  • 24730126, 「市民的統合」のヨーロッパ化―EU移民統合政策の現在―, 本年度、当該研究から得られた成果は以下の3点である。;第1に、EUにおける市民的統合政策の淵源は、ひとりナショナリズムのみに求められるものではない。同時代資料の分析を通じて明らかとなったのは、EUの長期居住者指令およびその悪名高い「統合要件」条項の挿入に際し、必ずしも、排外的な意図ばかりが働いていたわけではないということである。本研究の重要な発見として、当該条項策定に際して影響力を発揮したのがドイツであることを明らかとした点が挙げられるが、ドイツ議会の討論を分析すると、市民統合政策は右派ばかりではなく、むしろ与党であった左派からも移民統合を推進する施策として積極的な支持を受けていた。そして、その内容にはナショナルな価値の維持とは逆の意図もみてとれる。このため、同指令の採択がナショナリズムへの傾斜を表すとする先行研究には再考の余地がある。;第2に、EUの市民的統合の多面性をより評価すべきである。先行研究では、EU長期居住者指令と家族再結合指令を同様の方向性を持つものとして評価してきた。このような評価は、両指令の同時的な採択、相似形の文言を持つ「統合」条項の挿入から、ある程度当然であった。しかし、つぶさに採択過程を分析した場合、家族再結合指令に対しては、ドイツではなくむしろオーストリアからの影響が強く存在していた点が本研究により明らかとなっている。このため、両指令を切り離し、各々の性格と由来の相違を明らかにすることが今後の市民統合研究の鍵となる。;第3に、以上から推察されるのは、EUの市民統合政策がある種の同床異夢に基づく、多義性を孕んだヨーロッパ化であったということである。同政策を推進した各国の意図が丁寧に分析される必要があろう。;なお、これらの成果については既に12年6月1日東大社会科学研究所・ヨーロッパ研究会において報告を行っており、引き続き学会誌への発表を目指している。

教育活動

担当授業

  • 外書講読(政治)I, 2019, 毎回、国際関係論に関する英文を読み進め、現代の国際関係に対する理解を深めていきます。また、これと同時に現代の国際政治に関する短いニュースを読み、これに関する簡単な解説と議論を行い、現代世界への関心を深めてもらいます。
  • 国際政治A, 2019, 本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することである。現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化され、ポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察できる。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大するとともに、国家の軍事的な安全保障の重要性が低下し、それ以外の領域へ安全保障が拡大する大きな変動が見られる。他方それは不可逆的・直線的変化ともいえない。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義軽視の姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻している。国際政治の現在地を理解するためには、これらの変化を多角的な視点から長期的な時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要がある。国際政治Aが目指すのは、そのための歴史的な視座と、多角的な理論的視点の習得である。
  • 国際政治B, 2019, 本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することである。現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化され、ポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察できる。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大するとともに、国家の軍事的な安全保障の重要性が低下し、それ以外の領域へ安全保障が拡大する大きな変動が見られる。他方それは不可逆的・直線的変化ともいえない。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義軽視の姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻している。国際政治の現在地を理解するためには、これらの変化を多角的な視点から長期的な時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要がある。国際政治Bでは、国際政治Aで論じられた歴史的、理論的視座を前提として、新たな安全保障の問題、グローバル化、開発、環境、人の移動など現代国際政治における構造的変化とその諸課題を順に取り上げる。
  • 演習I, 2019, 近年、アメリカにおけるトランプ大統領の選出以来、既存のリベラルな国際秩序が揺らいでいるとの議論が多くなされるようになっている。このような議論の背景には、一方ではアメリカ外交の変化のみならず、ヨーロッパにおけるポピュリズムの興隆、欧州統合の揺らぎなど、先進諸国に共通した民主政の動揺が挙げられ、他方では中国・ロシアの影響力の増大により、戦後世界において維持されてきた既存の国際秩序が変質しつつあるとの認識が存在している。そこで、この演習では、そもそもこの議論の土台になっている戦後の国際秩序とは何かを問うことから始め、現在のアメリカ外交、欧州統合の揺らぎ、さらに中国・ロシア等の諸国の影響力の増大をどのように捉えるべきかといった諸点について広く議論を行います。| 前期は主に概論的な文献の輪読を行います。具体的には、毎回担当者から報告・コメントを行ってもらい、全体での討論を行います。後期にはより専門的な文献の輪読に加え、各自が関心をもったテーマについて、自らまとめて報告をしてもらうという形式をとり、より各自の問題関心を深めていきます。演習のなかでは、現代の国際政治に対する概括的な知識を深めると同時に、自分にとっての関心事を発見し、批判的な目から鋭く追い詰め、独自の問題意識へとつなげる姿勢を身に着けることが大切です。毎回の演習への積極的な参加が期待されます。|
  • 演習(4), 2019, 近年、アメリカにおけるトランプ大統領の選出以来、既存のリベラルな国際秩序が揺らいでいるとの議論が多くなされるようになっている。このような議論の背景には、一方ではアメリカ外交の変化のみならず、ヨーロッパにおけるポピュリズムの興隆、欧州統合の揺らぎなど、先進諸国に共通した民主政の動揺が挙げられ、他方では中国・ロシアの影響力の増大により、戦後世界において維持されてきた既存の国際秩序が変質しつつあるとの認識が存在している。そこで、この演習では、そもそもこの議論の土台になっている戦後の国際秩序とは何かを問うことから始め、現在のアメリカ外交、欧州統合の揺らぎ、さらに中国・ロシア等の諸国の影響力の増大をどのように捉えるべきかといった諸点について広く議論を行います。| 前期は主に概論的な文献の輪読を行います。具体的には、毎回担当者から報告・コメントを行ってもらい、全体での討論を行います。後期にはより専門的な文献の輪読に加え、各自が関心をもったテーマについて、自らまとめて報告をしてもらうという形式をとり、より各自の問題関心を深めていきます。演習のなかでは、現代の国際政治に対する概括的な知識を深めると同時に、自分にとっての関心事を発見し、批判的な目から鋭く追い詰め、独自の問題意識へとつなげる姿勢を身に着けることが大切です。毎回の演習への積極的な参加が期待されます。|
  • 演習II, 2019, 近年、アメリカにおけるトランプ大統領の選出以来、既存のリベラルな国際秩序が揺らいでいるとの議論が多くなされるようになっている。このような議論の背景には、一方ではアメリカ外交の変化のみならず、ヨーロッパにおけるポピュリズムの興隆、欧州統合の揺らぎなど、先進諸国に共通した民主政の動揺が挙げられ、他方では中国・ロシアの影響力の増大により、戦後世界において維持されてきた既存の国際秩序が変質しつつあるとの認識が存在している。そこで、この演習では、そもそもこの議論の土台になっている戦後の国際秩序とは何かを問うことから始め、現在のアメリカ外交、欧州統合の揺らぎ、さらに中国・ロシア等の諸国の影響力の増大をどのように捉えるべきかといった諸点について広く議論を行います。| 前期は主に概論的な文献の輪読を行います。具体的には、毎回担当者から報告・コメントを行ってもらい、全体での討論を行います。後期にはより専門的な文献の輪読に加え、各自が関心をもったテーマについて、自らまとめて報告をしてもらうという形式をとり、より各自の問題関心を深めていきます。演習のなかでは、現代の国際政治に対する概括的な知識を深めると同時に、自分にとっての関心事を発見し、批判的な目から鋭く追い詰め、独自の問題意識へとつなげる姿勢を身に着けることが大切です。毎回の演習への積極的な参加が期待されます。|
  • 基礎演習A, 2019, 基礎演習Aでは、大学での学習に必要となる基礎的な読解力と報告・討論の基礎に焦点を当てて、みなさんが演習などに参加しても困らないような基本的な技術を習得してもらうことを目的としています。| 政治や現代の社会に関する教材を使いながら、要点を的確につかむ本の読み方、自分の主張の論理的な構成方法、他人に自分の主張を正確に伝える発表や報告のしかた、議論の問題点を明確にする質問や議論の方法、などについて、ポイントを指導するとともに、実習をしてもらいます。|
  • 基礎演習B, 2019, 政治専攻の1年生の皆さんは、前期開講の基礎演習Aにおいて、大学での学修の「基本のき」、特に「読む」「聞く」「話す」を学びますが、後期開講の基礎演習Bでは、「書く」ことに的を絞って勉強します。| 4年間の大学生活において、レポートを書くことを避けて通ることはできません。また、学期末・学年末試験では、きちんとした答案を書くことが要求されます。この演習では、文章作成法を学ぶことを通して、「書く」ことの基本的作法と技術の習得をめざします。| そして、実際に中間レポート・学期末レポートを書いてみることで、形式的要件を満たし、かつ説得力に富んだレポートの作り方の基礎を身につけます。
  • 環境政治学, 2019, 本授業は、環境問題の発生から現在までを、①歴史的視角、②国家と環境、③国境を越える環境問題、④地球環境という4つの視点から論じる。国のレベルでは日本とヨーロッパ、アメリカの経験を中心としながら、環境保護という問題がどのように生じ、国境を越え共有されたかを論じ、グローバルな環境政策の現状と課題までを概観する。
  • 平和研究, 2019, 本授業はこれまでの平和研究の成果を紹介しながら、「平和」の概念を起点として現代世界の戦争と平和につき、さらに踏み込んで考える授業である。具体的には核や人道的介入、平和構築、開発等の話題を通じて、平和とは何か、暴力とは何かを突き詰めてゆく。この作業のなかで世界の現状を批判的に捉え、多角的に問い直すこと、またその態度を各人に修得してもらうことが目的となるため、本講義では問いかけを重視した授業を行う。
  • 国際政治入門, 2019, 本科目は国際政治学の入門講義として、国際政治の歴史、理論、アクター、イシューについて簡潔に一覧し、基礎的な概念・知識を習得するとともに、国際政治が近代以降どのように変化してきたか、大きな見取り図を得てもらうことを目的とする。|国際政治といっても、ここでは国と国による国際関係にとどまらず、国際機関や非国家主体など国家以外の主体も含めた世界の動きを含め、グローバルな政治について広く対象とし、現代世界に対する多様な分析視角を習得してもらうことに主眼を置く。
  • 国際政治A, 2020, 【本授業は、主にPowerPoint を利用した遠隔授業として実施します】|本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することである。現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化され、ポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察できる。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大するとともに、国家の軍事的な安全保障の重要性が低下し、それ以外の領域へ安全保障が拡大する大きな変動が見られる。他方それは不可逆的・直線的変化ともいえない。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義軽視の姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻している。|国際政治の現在地を理解するためには、この両義的な変化を長期の時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要がある。国際政治Aで目指すのは、そのための理論的視角とそれに根差して歴史を捉える視座であり、また歴史によって理論的視座を相対化するような複眼的な視角の修得である。
  • 国際政治B, 2020, 【※本授業は、主にK-SMAPYⅡを利用した講義資料・課題提示による遠隔授業として実施します。】|本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することである。現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化されるポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察できる。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大し、軍事以外の人権や経済、環境領域へグローバルなガバナンス・協調が拡大する大きな変動が見られる。他方それは不可逆的・直線的変化ともいえない。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義への後ろ向きな姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻している。|国際政治の現在地を理解するためには、この両義的な変化を長期の時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要がある。国際政治Bでは、そのなかでグローバル・ガバナンスという言葉に象徴されるような多様な領域にわたる国際的、あるいはトランスナショナルな協調による世界的な課題への対処へと目を向ける。そのうえで、ウェストファリア体系を乗り越えるような歴史的挑戦としての地域統合、とりわけヨーロッパ統合の事例へ焦点を当てる。
  • 外書講読(政治)II, 2020, 【※本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します。】|この授業は、皆で国際政治に関係する英語文献の購読を行うことを通じ、英語力の向上と、それを通じた国際政治に関する理解の習得を目的とします。||授業は毎回以下の2つのことを軸に進行します。|①国際政治に関する英語文献の講読|②現代国際関係に関する時事ニュースの読解||これらの内、①については自宅で予習をしてもらい、授業ではその内容理解、質問、また国際政治学の観点からの簡単な説明を加えます。|②については、その場で短めの英語ニュースを配布をし、現状の動きについて皆で読むことで、国際関係の現状についての知識・理解を共有するとともに、英語でニュースを読む習慣へ向けての橋渡しを目指します。
  • 演習I, 2020, 【※本授業は、対面授業の困難な間はZoomを使用した双方向型オンライン授業として行います。初回授業の方法は改めてKsmapyから指示しますので、連絡先メールのチェックを怠らないようお願いします。】||ヨーロッパにおける国際統合とその制度化としてのEUは、国際政治のなかでも常に注目を集めてきた。今次の演習では、前期の期間中はこの特異な政治的実体であるEUを中心として、①欧州の統合がどのように国際政治の結果として成り立ち、どのような機構・政策を持つに至ったのか、②EU域内での国際政治の力学はどのようなものか、そして③EUがどのようにEU域外の諸国と関係を取り結んできたのかという幾つかの観点からヨーロッパの国際関係の現在について学んでゆく予定である。| 後期に入ってからは、各自が関心を持つ国際政治上の主題についてヨーロッパに限ることなく自由に選択し調査・研究を進め、各自ゼミ論文を執筆してもらうことが主な内容となる。演習では簡単に論文の方法論について学んだうえで、研究・調査内容について発表してもらい、ゼミ参加者との議論を通じて研究をブラッシュアップしてゆく。何度かのフィードバックを繰り返しながら、最終的にはこれをゼミ論文として完成してもらうことが目標となる。
  • 演習(4), 2020, 【※本授業は、対面授業の困難な間はZoomを使用した双方向型オンライン授業として行います。初回授業の方法は改めてKsmapyから指示しますので、連絡先メールのチェックを怠らないようお願いします。】||ヨーロッパにおける国際統合とその制度化としてのEUは、国際政治のなかでも常に注目を集めてきた。今次の演習では、前期の期間中はこの特異な政治的実体であるEUを中心として、①欧州の統合がどのように国際政治の結果として成り立ち、どのような機構・政策を持つに至ったのか、②EU域内での国際政治の力学はどのようなものか、そして③EUがどのようにEU域外の諸国と関係を取り結んできたのかという幾つかの観点からヨーロッパの国際関係の現在について学んでゆく予定である。| 後期に入ってからは、各自が関心を持つ国際政治上の主題についてヨーロッパに限ることなく自由に選択し調査・研究を進め、各自ゼミ論文を執筆してもらうことが主な内容となる。演習では簡単に論文の方法論について学んだうえで、研究・調査内容について発表してもらい、ゼミ参加者との議論を通じて研究をブラッシュアップしてゆく。何度かのフィードバックを繰り返しながら、最終的にはこれをゼミ論文として完成してもらうことが目標となる。
  • 演習II, 2020, 【※本授業は、対面授業の困難な間はZoomを使用した双方向型オンライン授業として行います。初回授業の方法は改めてKsmapyから指示しますので、連絡先メールのチェックを怠らないようお願いします。】||ヨーロッパにおける国際統合とその制度化としてのEUは、国際政治のなかでも常に注目を集めてきた。今次の演習では、前期の期間中はこの特異な政治的実体であるEUを中心として、①欧州の統合がどのように国際政治の結果として成り立ち、どのような機構・政策を持つに至ったのか、②EU域内での国際政治の力学はどのようなものか、そして③EUがどのようにEU域外の諸国と関係を取り結んできたのかという幾つかの観点からヨーロッパの国際関係の現在について学んでゆく予定である。| 後期に入ってからは、各自が関心を持つ国際政治上の主題についてヨーロッパに限ることなく自由に選択し調査・研究を進め、各自ゼミ論文を執筆してもらうことが主な内容となる。演習では簡単に論文の方法論について学んだうえで、研究・調査内容について発表してもらい、ゼミ参加者との議論を通じて研究をブラッシュアップしてゆく。何度かのフィードバックを繰り返しながら、最終的にはこれをゼミ論文として完成してもらうことが目標となる。
  • 基礎演習B, 2020, 政治専攻の1年⽣の皆さんは、前期開講の基礎演習Aにおいて、⼤学での学修の「基本のき」、特に「読む」「聞く」「話す」を学びますが、後期開講の基礎演習Bでは、「書く」ことに的を絞って勉強します。| 4年間の⼤学⽣活において、レポートを書くことを避けて通ることはできません。また、学期末・学年末試験では、きちんとした答案を書くことが要求されます。この演習では、⽂章作成法を学ぶことを通して、「書く」ことの基本的作法と技術の習得をめざします。| そして、実際に中間レポート・学期末レポートを書いてみることで、形式的要件を満たし、かつ説得⼒に富んだレポートの作り⽅の基礎を⾝につけます。|※ 本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します。||
  • 国際政治入門, 2020, 【本授業は、主にPowerPoint を利用した遠隔授業として実施します】|本科目は国際政治学の入門講義として、国際政治の歴史、理論、アクター、イシューについて一覧し、基礎的な概念・知識を習得するとともに、国際政治が近代以降どのように変化してきたかについて、大きな見取り図を得てもらうことを目的とする。|国際政治といっても、ここでは国と国による国際関係にとどまらず、国際機関や非国家主体など国家以外の主体も含めた世界の動きを含め、グローバルな政治について広く対象とし、現代世界に対する多様な分析視角を習得してもらうことに主眼を置く。
  • 国際政治入門, 2020, 【※本授業は、主にK-SMAPYⅡを利用した講義資料・課題提示による遠隔授業として実施します。】|本科目は国際政治学の入門講義として、国際政治の歴史、理論、アクター、イシューについて一覧し、基礎的な概念・知識を習得するとともに、国際政治が近代以降どのように変化してきたかについて、大きな見取り図を得てもらうことを目的とします。|国際政治といっても、ここでは国と国による国際関係にとどまらず、国際機関や非国家主体など国家以外の主体も含めた世界の動きを含め、グローバルな政治について広く対象とし、現代世界に対する多様な分析視角を提示し、それを通じた考え方を習得してもらうことに主眼を置いていきます。|
  • 環境政治学, 2020, 【本授業は、主にPowerPoint を利用した遠隔授業として実施します】|・本授業は、環境が問題として発生してから現在に至るまでの国際、あるいはグローバルな環境政治を、①グローバルな環境問題を枠づける考え方、②個々の環境問題とそのガバナンス構造という2点からとらえ、立体的に理解することを試みるものである。||・受講者はK-smapyから毎回の授業資料をダウンロードし視聴した後に、Ksmapy上でアンケート機能を用いて、簡単な課題への回答を行ってもらいます。
  • 平和研究, 2020, 【※本授業は、主にK-SMAPYⅡを利用した講義資料・課題提示による遠隔授業として実施します。】||本授業は、現代世界における様々な平和への課題を踏み込んで考える授業です。具体的には、核拡散と軍縮の問題、人道的介入の問題、内戦と平和構築、格差や貧困、難民、移民と多文化共生等の課題などについて、国際政治および平和研究の先行研究を踏まえ、個々のトピックについてやや踏み込んだ紹介を行います。専門科目の授業として、受講者にもそれぞれの問題について自己の知識と考えを深めてもらうため、意見を書いてもらったり、関連資料を読んでもらう機会も多くなる予定です。
  • 国際政治A, 2021, 【本授業は、遠隔型(オンデマンド)の授業として実施する予定です】| 本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することです。| 現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化され、ポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察できます。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大するとともに、国家の軍事的な安全保障の重要性が低下し、それ以外の領域へ安全保障が拡大する大きな変動が見られていると言えます。| しかし、他方でそれは不可逆的・直線的変化とも言えません。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義軽視の姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻してきました。| 国際政治の現在地を理解するためには、この両義的な変化を長期の時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要があります。国際政治Aで目指すのは、そのための理論的視角とそれに根差して歴史を捉える視座であり、また歴史によって理論的視座を相対化するような複眼的な視角の修得です。
  • 国際政治B, 2021, 【※本授業は、遠隔型のオンデマンド授業として実施する予定です】| 本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することです。| 現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化されるポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察されます。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大し、軍事以外の人権や経済、環境領域へグローバルなガバナンス・協調が拡大する大きな変動が見られます。| しかし、他方それは不可逆的・直線的変化ともいえません。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義への後ろ向きな姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻してきました。| 国際政治の現在地を理解するためには、この両義的な変化を長期の時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要があります。そこで国際政治Bでは、そのなかでグローバル・ガバナンスという言葉に象徴されるような多様な領域にわたる国際的、あるいはトランスナショナルな協調による世界的な課題への対処へと目を向け、そのなかでの二つの潮流の表れを概観していきます。
  • 演習I, 2021, 【※本授業は、対面授業として実施する予定です】| 演習の前期には、国際政治における主権国家体系に生じてきた変化について、理論的な側面からアプローチする。国際政治における主権国家体系と、あるいはその変化の捉え方について、これまでリアリズム、リベラリズム、コンストラクティビズムなど多様な理論潮流のなかで考察と検討がなされてきたことは論を待たないが、今回の演習では特に英国学派という理論について焦点を当て、検討を行っていきたい。| 英国学派は「国際社会」という概念を用いて国際政治を捉えてきた理論潮流であり、その国際社会の拡大という見方はウェストファリア条約以来の国際関係の変化を歴史のなかで捉えなおすことを可能としている。また、そのような英国学派の研究が進展する中で、ヨーロッパからの主権国家体系の拡大という視点を超えて、それ以前の、あるいはその外部の国家体系へとその視角を広げる試みもなされてきた。そのため、やや理論的な側面が強くなるが、国際政治の原理とその変化を捉えようとする重要な潮流のひとつとして、本演習の前期では英国学派について深く学んでいきたい。| その上で、後期にはゼミ論文を書くことをひとつの目標とするが、それと並行して演習の中でさらにEUに関する文献を輪読していくこととしたい。近年度重なる危機に見舞われているEUであるが、やはり域内では地域統合を大きく深化させる中で主権国家体系を変化させてきた側面が指摘できる。そのEUの歴史と制度、そして政策のなかで表れている課題とはどのようなものかを検討していくことにより、国際的な統合がもたらす新たな問題とは何かについて考えていくこととする。| これらの文献の輪読を進めながら、各人には演習のなかでゼミ論文へ向けた研究と、研究に基づくプレゼンテーションを行ってもらうこととします。|| 後期に入ってからは、各自が関心を持つ国際政治上の主題についてヨーロッパに限ることなく自由に選択し調査・研究を進め、各自ゼミ論文を執筆してもらうことが主な内容となる。演習では簡単に論文の方法論について学んだうえで、研究・調査内容について発表してもらい、ゼミ参加者との議論を通じて研究をブラッシュアップしてゆく。何度かのフィードバックを繰り返しながら、最終的にはこれをゼミ論文として完成してもらうことが目標となる。
  • 演習II, 2021, 【※本授業は、対面授業として実施する予定です】| 演習の前期には、国際政治における主権国家体系に生じてきた変化について、理論的な側面からアプローチする。国際政治における主権国家体系と、あるいはその変化の捉え方について、これまでリアリズム、リベラリズム、コンストラクティビズムなど多様な理論潮流のなかで考察と検討がなされてきたことは論を待たないが、今回の演習では特に英国学派という理論について焦点を当て、検討を行っていきたい。| 英国学派は「国際社会」という概念を用いて国際政治を捉えてきた理論潮流であり、その国際社会の拡大という見方はウェストファリア条約以来の国際関係の変化を歴史のなかで捉えなおすことを可能としている。また、そのような英国学派の研究が進展する中で、ヨーロッパからの主権国家体系の拡大という視点を超えて、それ以前の、あるいはその外部の国家体系へとその視角を広げる試みもなされてきた。そのため、やや理論的な側面が強くなるが、国際政治の原理とその変化を捉えようとする重要な潮流のひとつとして、本演習の前期では英国学派について深く学んでいきたい。| その上で、後期にはゼミ論文を書くことをひとつの目標とするが、それと並行して演習の中でさらにEUに関する文献を輪読していくこととしたい。近年度重なる危機に見舞われているEUであるが、やはり域内では地域統合を大きく深化させる中で主権国家体系を変化させてきた側面が指摘できる。そのEUの歴史と制度、そして政策のなかで表れている課題とはどのようなものかを検討していくことにより、国際的な統合がもたらす新たな問題とは何かについて考えていくこととする。| これらの文献の輪読を進めながら、各人には演習のなかでゼミ論文へ向けた研究と、研究に基づくプレゼンテーションを行ってもらうこととします。|| 後期に入ってからは、各自が関心を持つ国際政治上の主題についてヨーロッパに限ることなく自由に選択し調査・研究を進め、各自ゼミ論文を執筆してもらうことが主な内容となる。演習では簡単に論文の方法論について学んだうえで、研究・調査内容について発表してもらい、ゼミ参加者との議論を通じて研究をブラッシュアップしてゆく。何度かのフィードバックを繰り返しながら、最終的にはこれをゼミ論文として完成してもらうことが目標となる。
  • 演習(4), 2021, 【※本授業は、対面授業として実施する予定です】| 演習の前期には、国際政治における主権国家体系に生じてきた変化について、理論的な側面からアプローチする。国際政治における主権国家体系と、あるいはその変化の捉え方について、これまでリアリズム、リベラリズム、コンストラクティビズムなど多様な理論潮流のなかで考察と検討がなされてきたことは論を待たないが、今回の演習では特に英国学派という理論について焦点を当て、検討を行っていきたい。| 英国学派は「国際社会」という概念を用いて国際政治を捉えてきた理論潮流であり、その国際社会の拡大という見方はウェストファリア条約以来の国際関係の変化を歴史のなかで捉えなおすことを可能としている。また、そのような英国学派の研究が進展する中で、ヨーロッパからの主権国家体系の拡大という視点を超えて、それ以前の、あるいはその外部の国家体系へとその視角を広げる試みもなされてきた。そのため、やや理論的な側面が強くなるが、国際政治の原理とその変化を捉えようとする重要な潮流のひとつとして、本演習の前期では英国学派について深く学んでいきたい。| その上で、後期にはゼミ論文を書くことをひとつの目標とするが、それと並行して演習の中でさらにEUに関する文献を輪読していくこととしたい。近年度重なる危機に見舞われているEUであるが、やはり域内では地域統合を大きく深化させる中で主権国家体系を変化させてきた側面が指摘できる。そのEUの歴史と制度、そして政策のなかで表れている課題とはどのようなものかを検討していくことにより、国際的な統合がもたらす新たな問題とは何かについて考えていくこととする。| これらの文献の輪読を進めながら、各人には演習のなかでゼミ論文へ向けた研究と、研究に基づくプレゼンテーションを行ってもらうこととします。|| 後期に入ってからは、各自が関心を持つ国際政治上の主題についてヨーロッパに限ることなく自由に選択し調査・研究を進め、各自ゼミ論文を執筆してもらうことが主な内容となる。演習では簡単に論文の方法論について学んだうえで、研究・調査内容について発表してもらい、ゼミ参加者との議論を通じて研究をブラッシュアップしてゆく。何度かのフィードバックを繰り返しながら、最終的にはこれをゼミ論文として完成してもらうことが目標となる。
  • 基礎演習B, 2021, 政治専攻の1年⽣の皆さんは、前期開講の基礎演習Aにおいて、⼤学での学修の「基本のき」、特に「読む」「聞く」「話す」を学びますが、後期開講の基礎演習Bでは、「書く」ことに的を絞って勉強します。| 4年間の⼤学⽣活において、レポートを書くことを避けて通ることはできません。また、学期末・学年末試験では、きちんとした答案を書くことが要求されます。この演習では、⽂章作成法を学ぶことを通して、「書く」ことの基本的作法と技術の習得をめざします。| そして、実際に中間レポート・学期末レポートを書いてみることで、形式的要件を満たし、かつ説得⼒に富んだレポートの作り⽅の基礎を⾝につけます。
  • 国際政治入門, 2021, 【※本授業は、遠隔型のオンデマンド授業として実施する予定です。】|本科目は国際政治学の入門講義として、国際政治の歴史、理論、アクター、イシューについて一覧し、基礎的な概念・知識を習得するとともに、国際政治が近代以降どのように変化してきたかについて、大きな見取り図を得てもらうことを目的とします。||国際政治といっても、ここでは国と国による国際関係にとどまらず、国際機関や非国家主体など国家以外の主体も含めた世界の動きを含め、グローバルな政治について広く対象とし、現代世界に対する多様な分析視角を提示し、それを通じた考え方を習得してもらうことに主眼を置いていきます。
  • 国際政治入門, 2021, 【※本授業は、遠隔型のオンデマンド授業として実施する予定です。】|本科目は国際政治学の入門講義として、国際政治の歴史、理論、アクター、イシューについて一覧し、基礎的な概念・知識を習得するとともに、国際政治が近代以降どのように変化してきたかについて、大きな見取り図を得てもらうことを目的とします。||国際政治といっても、ここでは国と国による国際関係にとどまらず、国際機関や非国家主体など国家以外の主体も含めた世界の動きを含め、グローバルな政治について広く対象とし、現代世界に対する多様な分析視角を提示し、それを通じた考え方を習得してもらうことに主眼を置いていきます。
  • 環境政治学, 2021, 【本授業は、遠隔型のオンデマンド授業として実施する予定です】|・本授業は、環境が問題として発生してから現在に至るまでの国際、あるいはグローバルな環境政治を、①グローバルな環境問題を枠づける考え方、②個々の環境問題とそのガバナンス構造という2点からとらえ、現在の状況を立体的に理解することを試みるものです。|・受講者はK-SMAPYⅡを通じて資料をダウンロードして授業に臨んでください。
  • 平和研究, 2021, 【※本授業は、主にK-SMAPYⅡを利用した講義資料・課題提示による遠隔型のオンデマンド授業として実施します。】|本授業は、現代世界における様々な平和への課題を踏み込んで考える授業です。具体的には、平和の概念や戦争の概念から始め、核拡散と軍縮、武器規制、人道的介入、内戦と平和構築、格差や貧困、難民、移民と多文化共生等の課題などについて、国際政治および紛争解決・平和研究の先行研究を踏まえ、個々のトピックについてやや踏み込んだ紹介を行います。| それに加え、専門科目の授業として、受講者にもそれぞれの問題について自己の知識と考えを深めてもらうため、関連資料を読んでもらったり、受講者数に応じてグループ討論を行ってもらう機会を設ける予定です。
  • オムニバス・セミナー(現代世界の政治), 2021, 現在の世界において、例えばアメリカを中心とする欧米先進国の内部でポピュリズムのような挑戦が生じ、また新興国の存在感が増すなかで、従来にも増して異なる地域における多様な政治の在り方について内在的に理解することの重要性は増大しています。||そこで本授業では「現代世界の政治」と題し、中国・ロシア・インド太平洋・ラテンアメリカといった世界の様々な国・地域の政治についての専門家をお招きし、お話いただくことを通じて、それぞれの国や地域における内外政の現状について認識を深め、またそこにおける課題や争点について理解することを主要な目標とします。
  • 国際政治A, 2022, 本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することです。| 現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化され、ポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察できます。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大するとともに、国家の軍事的な安全保障の重要性が低下し、それ以外の領域へ安全保障が拡大する大きな変動が見られていると言えます。| しかし、他方でそれは不可逆的・直線的変化とも言えません。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義軽視の姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻してきました。| 国際政治の現在地を理解するためには、この両義的な変化を長期の時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要があります。国際政治Aで目指すのは、そのための理論的視角とそれに根差して歴史を捉える視座であり、また歴史によって理論的視座を相対化するような複眼的な視角の修得です。
  • 国際政治B, 2022, 本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することです。| 現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化されるポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察されます。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大し、軍事以外の人権や経済、環境領域へグローバルなガバナンス・協調が拡大する大きな変動が見られます。| しかし、他方それは不可逆的・直線的変化ともいえません。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義への後ろ向きな姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻してきました。| 国際政治の現在地を理解するためには、この両義的な変化を長期の時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要があります。そこで国際政治Bでは、そのなかでグローバル・ガバナンスという言葉に象徴されるような多様な領域にわたる国際的、あるいはトランスナショナルな協調による世界的な課題への対処へと目を向け、そのなかでの二つの潮流の表れを概観していきます。
  • 演習I, 2022, 本演習は、国際政治の現在に関して学びを深めていくため、大きく分けて以下の3つを行うことを予定しています。|①共通テーマ「自由主義的な国際秩序とその行方」に関する指定文献の輪読・討論(通年)|②数名ずつに分かれ、共同で決定した主題につきグループでの研究・発表(前期)|③個々人の関心に基づく演習論文の執筆(後期)|| 演習の主要な主題となるのは「自由主義的な国際秩序とその行方」であり、それに関わる様々な文献を輪読し、議論していくことです。近年、英国のEU離脱や米国におけるトランプ政権の成立を契機として、一方では先進国内部におけるポピュリズムの高まりや格差の問題が、他方では国際的な権威主義体制の高まりが指摘されるようになりました。とりわけ米中の対立が様々な側面で表れるに従い、従来アメリカを中心に形成されてきた「自由主義的な国際秩序」が揺らいでいるのではという点が国際政治における大きな論争の焦点となっています。本年度の演習では、様々なテキスト、参考書籍、論文等を渉猟する形でその論争の内容を吟味し、全員で議論を行うことで、現在の国際政治についての知見を広め、分析を深めていくことを目指します。(下記の教科書、参考書は現時点での予定であり、開講時にはその時点までの議論の状況や参加者の人数、参加者の関心、負担等を考慮して変更を加えることがあります。)| これと並行する形で前期にはグループでの研究調査・報告を行い、後期には個々人の関心に応じて演習論文の執筆に向けた主題決定、調査および途中報告を行い、全員で議論を行っていきます。演習論文は、共通のテーマに限らず、広く国際関係や世界に関する事柄のなかから自由に主題を設定して頂いて、演習の終了時までに論文を執筆し、提出して頂くことが目標となります。
  • 演習II, 2022, 本演習は、国際政治の現在に関して学びを深めていくため、大きく分けて以下の3つを行うことを予定しています。|①共通テーマ「自由主義的な国際秩序とその行方」に関する指定文献の輪読・討論(通年)|②数名ずつに分かれ、共同で決定した主題につきグループでの研究・発表(前期)|③個々人の関心に基づく演習論文の執筆(後期)|| 演習の主要な主題となるのは「自由主義的な国際秩序とその行方」であり、それに関わる様々な文献を輪読し、議論していくことです。近年、英国のEU離脱や米国におけるトランプ政権の成立を契機として、一方では先進国内部におけるポピュリズムの高まりや格差の問題が、他方では国際的な権威主義体制の高まりが指摘されるようになりました。とりわけ米中の対立が様々な側面で表れるに従い、従来アメリカを中心に形成されてきた「自由主義的な国際秩序」が揺らいでいるのではという点が国際政治における大きな論争の焦点となっています。本年度の演習では、様々なテキスト、参考書籍、論文等を渉猟する形でその論争の内容を吟味し、全員で議論を行うことで、現在の国際政治についての知見を広め、分析を深めていくことを目指します。(下記の教科書、参考書は現時点での予定であり、開講時にはその時点までの議論の状況や参加者の人数、参加者の関心、負担等を考慮して変更を加えることがあります。)| これと並行する形で前期にはグループでの研究調査・報告を行い、後期には個々人の関心に応じて演習論文の執筆に向けた主題決定、調査および途中報告を行い、全員で議論を行っていきます。演習論文は、共通のテーマに限らず、広く国際関係や世界に関する事柄のなかから自由に主題を設定して頂いて、演習の終了時までに論文を執筆し、提出して頂くことが目標となります。
  • 演習(4), 2022, 本演習は、国際政治の現在に関して学びを深めていくため、大きく分けて以下の3つを行うことを予定しています。|①共通テーマ「自由主義的な国際秩序とその行方」に関する指定文献の輪読・討論(通年)|②数名ずつに分かれ、共同で決定した主題につきグループでの研究・発表(前期)|③個々人の関心に基づく演習論文の執筆(後期)|| 演習の主要な主題となるのは「自由主義的な国際秩序とその行方」であり、それに関わる様々な文献を輪読し、議論していくことです。近年、英国のEU離脱や米国におけるトランプ政権の成立を契機として、一方では先進国内部におけるポピュリズムの高まりや格差の問題が、他方では国際的な権威主義体制の高まりが指摘されるようになりました。とりわけ米中の対立が様々な側面で表れるに従い、従来アメリカを中心に形成されてきた「自由主義的な国際秩序」が揺らいでいるのではという点が国際政治における大きな論争の焦点となっています。本年度の演習では、様々なテキスト、参考書籍、論文等を渉猟する形でその論争の内容を吟味し、全員で議論を行うことで、現在の国際政治についての知見を広め、分析を深めていくことを目指します。(下記の教科書、参考書は現時点での予定であり、開講時にはその時点までの議論の状況や参加者の人数、参加者の関心、負担等を考慮して変更を加えることがあります。)| これと並行する形で前期にはグループでの研究調査・報告を行い、後期には個々人の関心に応じて演習論文の執筆に向けた主題決定、調査および途中報告を行い、全員で議論を行っていきます。演習論文は、共通のテーマに限らず、広く国際関係や世界に関する事柄のなかから自由に主題を設定して頂いて、演習の終了時までに論文を執筆し、提出して頂くことが目標となります。
  • 地域研究(EUの政治), 2022, 本授業は現代EUの政治について概説し、その全体像を理解してもらうことを目的とする。EUの政治と一口に言っても、EUを論じ、研究する切り口は多様であり、政治学、歴史学、法学、経済学など様々な分野からのアプローチがなされている。本授業はそのような学際性に目を配りながら、主として政治学の立場からEUについて①歴史、②政治制度、③政策、④民主主義と正統性という4つの観点を通じて概説する。そのことは、EUが有する意義と直面する課題について把握することにつながると思われる。
  • 基礎演習B, 2022, 政治専攻の1年⽣の皆さんは、前期開講の基礎演習Aにおいて、⼤学での学修の「基本のき」、特に「読む」「聞く」「話す」を学びますが、後期開講の基礎演習Bでは、「書く」ことに的を絞って勉強します。| 4年間の⼤学⽣活において、レポートを書くことを避けて通ることはできません。また、学期末・学年末試験では、きちんとした答案を書くことが要求されます。この演習では、⽂章作成法を学ぶことを通して、「書く」ことの基本的作法と技術の習得をめざします。| そして、実際に中間レポート・学期末レポートを書いてみることで、形式的要件を満たし、かつ説得⼒に富んだレポートの作り⽅の基礎を⾝につけます。
  • 国際政治入門, 2022, 【※本授業は、遠隔型のオンデマンド授業として実施する予定です。】|本科目は国際政治学の入門講義として、国際政治の歴史、理論、アクター、イシューについて一覧し、基礎的な概念・知識を習得するとともに、国際政治が近代以降どのように変化してきたかについて、大きな見取り図を得てもらうことを目的とします。||国際政治といっても、ここでは国と国による国際関係にとどまらず、国際機関や非国家主体など国家以外の主体も含めた世界の動きを含め、グローバルな政治について広く対象とし、現代世界に対する多様な分析視角を提示し、それを通じた考え方を習得してもらうことに主眼を置いていきます。
  • 国際政治入門, 2022, 【※本授業は、遠隔型のオンデマンド授業として実施する予定です。】|本科目は国際政治学の入門講義として、国際政治の歴史、理論、アクター、イシューについて一覧し、基礎的な概念・知識を習得するとともに、国際政治が近代以降どのように変化してきたかについて、大きな見取り図を得てもらうことを目的とします。||国際政治といっても、ここでは国と国による国際関係にとどまらず、国際機関や非国家主体など国家以外の主体も含めた世界の動きを含め、グローバルな政治について広く対象とし、現代世界に対する多様な分析視角を提示し、それを通じた考え方を習得してもらうことに主眼を置いていきます。
  • 環境政治学, 2022, ・本授業は、環境が問題として発生してから現在に至るまでの国際、あるいはグローバルな環境政治を、①グローバルな環境問題を枠づける考え方、②個々の環境問題とそのガバナンス構造という2点からとらえ、現在の状況を立体的に理解することを試みる。|
  • 平和研究, 2022, 本授業は、現代世界における様々な平和への課題を踏み込んで考える授業です。具体的には、平和の概念や戦争の概念から始め、核拡散と軍縮、武器規制、人道的介入、内戦と平和構築、格差や貧困、難民、移民と多文化共生等の課題などについて、国際政治および紛争解決・平和研究の先行研究を踏まえ、個々のトピックについてやや踏み込んだ紹介を行います。| それに加え、専門科目の授業として、受講者にもそれぞれの問題について自己の知識と考えを深めてもらうため、関連資料を読んでもらったり、受講者数に応じてグループ討論を行ってもらう機会を設ける予定です。
  • 国際政治A, 2023
  • 国際政治B, 2023
  • 地域研究(EUの政治), 2023
  • 演習I, 2023
  • 演習II, 2023
  • 演習(4), 2023
  • 基礎演習B, 2023
  • 国際政治入門, 2023
  • 国際政治入門, 2023
  • 環境政治学, 2023
  • 平和研究, 2023
  • 国際政治A, 2023, 本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することです。| 現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化され、ポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察できます。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大するとともに、国家の軍事的な安全保障の重要性が低下し、それ以外の領域へ安全保障が拡大する大きな変動が見られていると言えます。| しかし、他方でそれは不可逆的・直線的変化とも言えません。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義軽視の姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻してきました。| 国際政治の現在地を理解するためには、この両義的な変化を長期の時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要があります。国際政治Aで目指すのは、そのための理論的視角とそれに根差して歴史を捉える視座であり、また歴史によって理論的視座を相対化するような複眼的な視角の修得です。
  • 国際政治B, 2023, 本講義の目的は、戦後国際政治を歴史の中に位置付け、その構造的な特質を理解することです。| 現代政治においては、一方で主権国家体系が相対化されるポスト・ウェストファリアとでも言うべきものへの変化が観察されます。そこでは国際組織やNGO等の非国家主体の役割が増大し、軍事以外の人権や経済、環境領域へグローバルなガバナンス・協調が拡大する大きな変動が見られます。| しかし、他方それは不可逆的・直線的変化ともいえません。安全保障の分野では、新しい戦争、テロリズムなどの新たな課題とともに、中国やインドなど新興国の台頭、そしてアメリカのトランプ政権成立以後の多国間主義への後ろ向きな姿勢などは伝統的な主権国家のパワーに基づく競争を国際政治の前面に引き戻してきました。| 国際政治の現在地を理解するためには、この両義的な変化を長期の時間的視野のなかに位置付け、その継続と変化を注意深く判断していく必要があります。そこで国際政治Bでは、そのなかでグローバル・ガバナンスという言葉に象徴されるような多様な領域にわたる国際的、あるいはトランスナショナルな協調による世界的な課題への対処へと目を向け、そのなかでの二つの潮流の表れを概観していきます。
  • 地域研究(EUの政治), 2023, 本授業は現代EUの政治について概説し、その全体像を理解してもらうことを目的とする。EUの政治と一口に言っても、EUを論じ、研究する切り口は多様であり、政治学、歴史学、法学、経済学など様々な分野からのアプローチがなされている。本授業はそのような学際性に目を配りながら、主として政治学の立場からEUについて①歴史、②政治制度、③政策、④民主主義と正統性という4つの観点を通じて概説する。そのことは、EUが有する意義と直面する課題について把握することにつながると思われる。
  • 演習I, 2023, 本演習は、国際政治の現在に関して学びを深めていくため、大きく分けて以下の3つを行うことを予定しています。|①共通テーマ「戦後ヨーロッパと国際秩序」に関する指定文献の輪読・討論|②数名ずつに分かれ、共同で決定した主題につきグループでの研究・発表|③個々人の関心に基づく演習論文の執筆|| 第1の内容は、演習テーマに則った共通文献の輪読です。今年度は「戦後ヨーロッパと国際秩序」と題して、第二次世界大戦以降のヨーロッパを中心として国際政治について研究を行います。現在、ロシアによるウクライナ侵攻は国際秩序に深刻な影響を与えていますが、本演習は第二次世界大戦後のヨーロッパの国際関係や、ドイツ統一など冷戦終焉前後の秩序変動、またそれらの変動の中に生じたヨーロッパ統合の歴史等について広く考察し、知見を深めることを通じて、現在に至るヨーロッパや国際秩序の在り方がどのように形成されてきたのかを考えていきます。(但し、下記の教科書、参考書はシラバス執筆時点での予定であり、開講時にはその時点までの議論の状況や参加者の人数、参加者の関心、負担等を考慮して変更を加えることがあります。)| 第2に、これと並行する形で前期にはグループでの研究調査・報告を行い、参加者間での共通の関心につき思考を深めてもらいます。| 第3に、個々人の関心に応じて演習論文の執筆に向けた主題決定、調査および途中報告を行い、全員で議論を行っていきます。演習論文は、共通のテーマに限らず、広く国際関係や世界に関する事柄のなかから自由に主題を設定して頂いて、演習の終了時までに論文を執筆し、提出して頂くことが目標となります。
  • 演習II, 2023, 本演習は、国際政治の現在に関して学びを深めていくため、大きく分けて以下の3つを行うことを予定しています。|①共通テーマ「戦後ヨーロッパと国際秩序」に関する指定文献の輪読・討論|②数名ずつに分かれ、共同で決定した主題につきグループでの研究・発表|③個々人の関心に基づく演習論文の執筆|| 第1の内容は、演習テーマに則った共通文献の輪読です。今年度は「戦後ヨーロッパと国際秩序」と題して、第二次世界大戦以降のヨーロッパを中心として国際政治について研究を行います。現在、ロシアによるウクライナ侵攻は国際秩序に深刻な影響を与えていますが、本演習は第二次世界大戦後のヨーロッパの国際関係や、ドイツ統一など冷戦終焉前後の秩序変動、またそれらの変動の中に生じたヨーロッパ統合の歴史等について広く考察し、知見を深めることを通じて、現在に至るヨーロッパや国際秩序の在り方がどのように形成されてきたのかを考えていきます。(但し、下記の教科書、参考書はシラバス執筆時点での予定であり、開講時にはその時点までの議論の状況や参加者の人数、参加者の関心、負担等を考慮して変更を加えることがあります。)| 第2に、これと並行する形で前期にはグループでの研究調査・報告を行い、参加者間での共通の関心につき思考を深めてもらいます。| 第3に、個々人の関心に応じて演習論文の執筆に向けた主題決定、調査および途中報告を行い、全員で議論を行っていきます。演習論文は、共通のテーマに限らず、広く国際関係や世界に関する事柄のなかから自由に主題を設定して頂いて、演習の終了時までに論文を執筆し、提出して頂くことが目標となります。
  • 演習(4), 2023, 本演習は、国際政治の現在に関して学びを深めていくため、大きく分けて以下の3つを行うことを予定しています。|①共通テーマ「戦後ヨーロッパと国際秩序」に関する指定文献の輪読・討論|②数名ずつに分かれ、共同で決定した主題につきグループでの研究・発表|③個々人の関心に基づく演習論文の執筆|| 第1の内容は、演習テーマに則った共通文献の輪読です。今年度は「戦後ヨーロッパと国際秩序」と題して、第二次世界大戦以降のヨーロッパを中心として国際政治について研究を行います。現在、ロシアによるウクライナ侵攻は国際秩序に深刻な影響を与えていますが、本演習は第二次世界大戦後のヨーロッパの国際関係や、ドイツ統一など冷戦終焉前後の秩序変動、またそれらの変動の中に生じたヨーロッパ統合の歴史等について広く考察し、知見を深めることを通じて、現在に至るヨーロッパや国際秩序の在り方がどのように形成されてきたのかを考えていきます。(但し、下記の教科書、参考書はシラバス執筆時点での予定であり、開講時にはその時点までの議論の状況や参加者の人数、参加者の関心、負担等を考慮して変更を加えることがあります。)| 第2に、これと並行する形で前期にはグループでの研究調査・報告を行い、参加者間での共通の関心につき思考を深めてもらいます。| 第3に、個々人の関心に応じて演習論文の執筆に向けた主題決定、調査および途中報告を行い、全員で議論を行っていきます。演習論文は、共通のテーマに限らず、広く国際関係や世界に関する事柄のなかから自由に主題を設定して頂いて、演習の終了時までに論文を執筆し、提出して頂くことが目標となります。
  • 基礎演習B, 2023, 政治専攻の1年⽣の皆さんは、前期開講の基礎演習Aにおいて、⼤学での学修の「基本のき」、特に「読む」「聞く」「話す」を学びますが、後期開講の基礎演習Bでは、「書く」ことに的を絞って勉強します。| 4年間の⼤学⽣活において、レポートを書くことを避けて通ることはできません。また、学期末・学年末試験では、きちんとした答案を書くことが要求されます。この演習では、⽂章作成法を学ぶことを通して、「書く」ことの基本的作法と技術の習得をめざします。| そして、実際に中間レポート・学期末レポートを書いてみることで、形式的要件を満たし、かつ説得⼒に富んだレポートの作り⽅の基礎を⾝につけます。
  • 国際政治入門, 2023, 【※本授業は、遠隔型のオンデマンド授業として実施する予定です。】|本科目は国際政治学の入門講義として、国際政治の歴史、理論、アクター、イシューについて一覧し、基礎的な概念・知識を習得するとともに、国際政治が近代以降どのように変化してきたかについて、大きな見取り図を得てもらうことを目的とします。||国際政治といっても、ここでは国と国による国際関係にとどまらず、国際機関や非国家主体など国家以外の主体も含めた世界の動きを含め、グローバルな政治について広く対象とし、現代世界に対する多様な分析視角を提示し、それを通じた考え方を習得してもらうことに主眼を置いていきます。
  • 国際政治入門, 2023, 【※本授業は、遠隔型のオンデマンド授業として実施する予定です。】|本科目は国際政治学の入門講義として、国際政治の歴史、理論、アクター、イシューについて一覧し、基礎的な概念・知識を習得するとともに、国際政治が近代以降どのように変化してきたかについて、大きな見取り図を得てもらうことを目的とします。||国際政治といっても、ここでは国と国による国際関係にとどまらず、国際機関や非国家主体など国家以外の主体も含めた世界の動きを含め、グローバルな政治について広く対象とし、現代世界に対する多様な分析視角を提示し、それを通じた考え方を習得してもらうことに主眼を置いていきます。
  • 環境政治学, 2023, 本授業は、環境が問題として発生してから現在に至るまでの国際、あるいはグローバルな環境政治を、①グローバルな環境問題を枠づける考え方、②個々の環境問題とそのガバナンス構造という2点からとらえ、現在の状況を立体的に理解することを試みる。
  • 平和研究, 2023, 本授業は、現代世界における様々な平和への課題を踏み込んで考える授業です。具体的には、平和の概念や戦争の概念から始め、核拡散と軍縮、武器規制、人道的介入、内戦と平和構築、格差や貧困、難民・移民等の課題などについて、国際政治および紛争解決・平和研究の先行研究を踏まえ、個々のトピックについてやや踏み込んだ紹介を行います。| それに加え、専門科目の授業として、受講者にもそれぞれの問題について自己の知識と考えを深めてもらうため、関連資料を読んでもらったり、受講者数に応じてグループ討論を行ってもらう機会を設ける予定です。

学外活動

学協会活動

  • 日本政治学会, 2013年06月08日
  • 日本EU学会, 2009年11月14日
  • 日本比較政治学会, 2009年04月11日

学外委員等活動

  • 2020年07月01日, 2023年03月31日, 日本経済団体連合会 21世紀政策研究所, EU研究プロジェクト 研究委員
  • 2019年04月01日, 2020年03月31日, 日本国際問題研究所, 研究プロジェクト「自由で開かれた国際秩序の強靭性-米国、中国、欧州をめぐる情勢とそのインパクト」内、 サブプロジェクトⅢ「混迷する欧州と国際秩序」委員、 サブプロジェクトⅡ「中国の対外政策と諸外国の対中政策」委員