2019, 倫理学はどういう問いと取り組む学問か、を明らかにする。||倫理学は、哲学の中の一部門で、「よい」とはどういう性質か、を問う。|善い人とはどんな人か、良い人生とはどんな人生か、よい行いとはどんな行いか、よい社会とはどんな社会か| — いずれも「よい」という形容詞を伴う表現だが、その意味内容は同じではない。|より具体的には、「悪」「弱さ」「幸福」「人生の意味」「死」「愛」「ケア」「優生思想」といった事柄を主題化する。。
2019, 人が生きていく上で、他者によって認められるという経験は、とても重要だ。|親や恋人に愛されること、教師や先輩に評価されること、同じ人間として認められる(差別されない)こと|— こういった幅広い経験が「承認」という言葉にたたみこまれて表現されている。|われわれは、人に認められることを通して自分自身との良好な関係を築くことができるようになる。|自信がつく、と言ってもよい。|この授業では、「承認」について考えていく。|その際、「尊重」「寛容」ということと比較しながら考えをすすめていくことになる。|そうすることで、多文化主義やアイデンティティといった|現代の社会問題を理解するためのキーワードともなじみになることができるだろう。
2019, 「アドルノと哲学に入門する」というタイトルに含まれる「と」は、二つの意味をもつ。|一つは単純に and の意味であって、アドルノに入門し、哲学にも入門する、ということ。|もう一つはwith の意味であって、アドルノと一緒に、アドルノの力を借りて、という意味になる。|とりあえず、アドルノに関心を向けるが、目標は、哲学的思考の門をくぐることだ。
2019, -
2019, 恋愛、友情をテーマとする文学作品を各自選び、それについて要約・紹介してもらう。|その上で、ディスカッションする。
2019, カントの哲学のうち、今年度は、特に、|倫理学に重点をおいて講読する。|そのために、|前期は、カント哲学の全体像を学び、|後期は、『道徳形而上学の基礎づけ』を講読する。
2019, 近代の日本にとって極めて重要な経験は、1853年のペリー来航に始まる明治維新と、1945年の敗戦に始まる「戦後」であると捉え、その二つの経験に対する反省的な思想の取り組みを「日本の哲学」と考えたい。|この考えは、鶴見俊輔から想を得たものであり、鶴見の思索を手がかりに、「日本の哲学」の一つの可能性を探っていきたい。
2019, 『善の研究』という難解な著作を解読することを通して、哲学という思索そのものへの入門を試みる。
2019, 前期は、|和辻哲郎『風土』を読む。||後期:は、日本文化論の著作を各自が一点選び、|授業でそれについて解釈、紹介し、最後にレポートを書いてもらう。
2019
2020, 倫理学はどういう問いと取り組む学問か、を明らかにする。||倫理学は、哲学の中の一部門で、「よい」とはどういう性質か、を問う。|善い人とはどんな人か、良い人生とはどんな人生か、善い行いとはどんな行いか、よい社会とはどんな社会か| — いずれも「よい」という形容詞を伴う表現だが、その意味内容は同じではない。|より具体的には、「悪」「弱さ」「幸福」「人生の意味」「死」「愛」「ケア」「優生思想」といった事柄を主題化する。
2020, 本授業は、|主に Zoom を利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|||人が生きていく上で、他者によって認められるという経験は、とても重要だ。|親や恋人に愛されること、教師や先輩に評価されること、同じ人間として認められる(差別されない)こと|— こういった幅広い経験が「承認」という言葉にたたみこまれて表現されている。|われわれは、人に認められることを通して自分自身との良好な関係を築くことができるようになる。|自信がつく、と言ってもよい。|この授業では、「承認」について考えていく。|その際、「尊重」「寛容」ということと比較しながら考えをすすめていくことになる。|そうすることで、多文化主義やアイデンティティといった|現代の社会問題を理解するためのキーワードともなじみになることができるだろう。
2020, 日本文化論の著作を各自が一点選び、|それについて紹介、解釈してもらい、その上でディスカッションする。|ちなみに、2019年は、「哲学演習」で同じテーマと取り組んだが、そこで取り上げられたのは、和辻哲郎『風土』、ルース・ベネディクト『菊と刀』、土居健郎『「甘え」の構造』、鴻上尚史『クール・ジャパン!?」』、エドワード・T・ホール『文化を超えて』、鴻上尚史『不死身の特攻兵』、成実弘至『コスプレする社会』、工藤重矩『源氏物語の結婚』、中本千晶『宝塚の男役はなぜカッコ良いのか』、岩本憲児『日本映画の海外進出』、『「日本人」とは何者か』などだった。
2020, -
2020, 本授業は 、|主に Zoomを利用した双方向型 オンライン授業 (ライブ配信 )として実施する。||恋愛、友情をテーマとする文学作品を各自選び、|それについて要約・紹介してもらう。|その上で、ディスカッションする。||ちなみに、2019年にも同じテーマで「基礎演習」を開講したが、取り上げられた作品は、|三島由紀夫『憂国』、村上由佳『放蕩記』、折口信夫『死者の書』、坂口安吾『恋愛論』、|三浦しおん『君はポラリス』、吉本バナナ『キッチン』、森見登美彦『四畳半神話体系』、|恩田陸『拠るのピクニック』、あさのあつこ『No6#5』、大崎善生『聖の青春』、|新海誠『天気の子』、魯迅「故郷」、トーベ・ヤンソン『楽しいムーミン一家』、|O・ヘンリー「20年後」、M・ウェルベック『セロトニン』などだった。
2020, 本授業は 、|主に Zoomを利用した双方向型 オンライン授業(ライブ配信 )として実施する。||カントの哲学のうち、今年度は、特に、倫理学に重点をおいて学ぶ。|そのために、|前期は、カント哲学の全体像を捉えることをめざし、|後期は、『道徳形而上学の基礎づけ』を講読する。
2020, 本授業は 、|主に Zoomを利用した双方向型 オンライン授業 (ライブ配信) として実施する。||九鬼周造の主著『偶然性の哲学』を読み解くことが最終目標である。|そのために、いくつかの異なるアプローチを採る。|①九鬼周造とはどのような人かを探るべく、伝記的事実を確認する。|②次いで、代表作『「いき」の構造』を読んでみる。|③何冊かの研究書を覗いてみる。|④いよいよ『偶然性の哲学』に食らいつく。|⑤宮野真生子『出会いのあわい‐九鬼周造における存在論理学と邂逅の倫理』に問いかける。
2020, 近代の日本にとって極めて重要な経験は、1853年のペリー来航に始まる明治維新と、1945年の敗戦に始まる「戦後」であると捉え、その二つの経験に対する反省的な思想の取り組みを「日本の哲学」と考えたい。|(この考えは、鶴見俊輔から想を得たものであり、鶴見の思索を手がかりに、「日本の哲学」の一つの可能性を探っていくことになる。)
2020, 本授業は、|主に Zoom を利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|||『善の研究』という難解な著作を解読することを通して、哲学という思索そのものへの入門を試みる。
2022, 前期は、カント哲学の全体像を学び、|後期は、カント『道徳形而上学の基礎づけ』『実践理性批判』、|ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』、|ニーチェ『悲劇の誕生』を俎上にのせる。
2022, 近代の日本にとって極めて重要な経験は、1853年のペリー来航に始まる明治維新と、1945年の敗戦に始まる「戦後」であると捉え、その二つの経験に対する反省的な思想の取り組みを「日本の哲学」と考えたい。|なお、この考えは、鶴見俊輔から想を得たものであり、鶴見の思索を手がかりに、「日本の哲学」の一つの可能性を探ってゆくことになる。
2022, いわゆる「京都学派」の哲学を概説する。西田幾多郎『善の研究』はとても難解なので、かなり丁寧に扱う。その分、他の哲学者については、主著の急所を押さえる程度にとどめざるを得ない。
2022, 大学での勉強の仕方は、高校までとはガラッと変わる。哲学科では特にそうだろう。|難解な哲学書を相手に暗い4年間を送らないために、まず、哲学の勉強の仕方について、考えてみよう — できれば、哲学的に。
2022, 友情について哲学的に考える。まず、「愛」について考えた上で、アリストテレス、モンテーニュ、カント、ニーチェ、フーコーらに問い合わせながら、友情について考えていく。
2022, 倫理学はどういう問いと取り組む学問か、を明らかにする。||倫理学は、哲学の中の一部門で、「よい」とはどういう性質か、を問う。|善い人とはどんな人か、良い人生とはどんな人生か、善い行いとはどんな行いか、よい社会とはどんな社会か| — いずれも「よい」という形容詞を伴う表現だが、その意味内容は同じではない。|より具体的には、「悪」「弱さ」「幸福」「人生の意味」「死」「愛」「ケア」「優生思想」といった事柄を主題化する。
2022, 人が生きていく上で、他者によって認められるという経験は、とても重要だ。|親や恋人に愛されること、教師や先輩に評価されること、同じ人間として認められる(差別されない)こと|— こういった幅広い経験が「承認」という言葉にたたみこまれて表現されている。|われわれは、人に認められることを通して自分自身との良好な関係を築くことができるようになる。|自信がつく、と言ってもよい。|この授業では、「承認」について考えていく。|その際、「尊重」「寛容」ということと比較しながら考えをすすめていくことになる。|そうすることで、多文化主義やアイデンティティといった|現代の社会問題を理解するためのキーワードともなじみになることができるだろう。
2023
2023
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2023
2023
2023, 前期は、カント哲学の全体像を学び、|後期は、カント『道徳形而上学の基礎づけ』『実践理性批判』、|ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』、|ニーチェ『悲劇の誕生』を俎上にのせる。
2023, 近代の日本にとって極めて重要な経験は、1853年のペリー来航に始まる明治維新と、1945年の敗戦に始まる「戦後」であると捉え、その二つの経験に対する反省的な思想の取り組みを「日本の哲学」と考えたい。|なお、この考えは、鶴見俊輔から想を得たものであり、鶴見の思索を手がかりに、「日本の哲学」の一つの可能性を探ってゆくことになる。
2023, いわゆる「京都学派」の哲学を概説する。西田幾多郎『善の研究』はとても難解なので、かなり丁寧に扱う。その分、他の哲学者については、主著の急所を押さえる程度にとどめざるを得ない。
2023, 大学での勉強の仕方は、高校までとはガラッと変わる。哲学科では特にそうだろう。|難解な哲学書を相手に暗い4年間を送らないために、まず、哲学の勉強の仕方について、考えてみよう — できれば、哲学的に。
2023, 友情について哲学的に考える。まず、「愛」について考えた上で、アリストテレスや、モンテーニュ、カント、ニーチェ、フーコーらにも問い合わせながら、友情について考えていく。
2023, 倫理学はどういう問いと取り組む学問か、を明らかにする。||倫理学は、哲学の中の一部門で、「よい」とはどういう性質か、を問う。|善い人とはどんな人か、良い人生とはどんな人生か、善い行いとはどんな行いか、よい社会とはどんな社会か| — いずれも「よい」という形容詞を伴う表現だが、その意味内容は同じではない。|より具体的には、「悪」「弱さ」「幸福」「人生の意味」「死」「愛」「ケア」「優生思想」といった事柄を主題化する。
2023, 人が生きていく上で、他者によって認められるという経験は、とても重要だ。|親や恋人に愛されること、教師や先輩に評価されること、同じ人間として認められる(差別されない)こと|— こういった幅広い経験が「承認」という言葉にたたみこまれて表現されている。|われわれは、人に認められることを通して自分自身との良好な関係を築くことができるようになる。|自信がつく、と言ってもよい。|この授業では、「承認」について考えていく。|その際、「尊重」「寛容」ということと比較しながら考えをすすめていくことになる。|そうすることで、多文化主義やアイデンティティといった|現代の社会問題を理解するためのキーワードともなじみになることができるだろう。