2019, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学の基本的な方法論を把握する。これらの時代を対象とした先行研究は多数にのぼるが、その中でもすぐれた研究論文の講読を通して、論文を批判的に読む技術を学ぶ。批判的に論文を講読するためには、論文の構成や論点などを的確に把握し、関連論文との比較検討をおこなうことで、対象とする論文を研究史の中で位置づけることが欠かせない。戦略的に論文の読解を進めるため、対象となる研究史を把握し、論文に適切な批評を加え、論理的かつ分かりやすい発表ができることを目指す。そして、発表成果などをもとに、卒業論文構想へと結実させていく。
2019, 本演習は、以下の内容からなる。|(1)受講生が卒業論文作成へむけて自ら設定した研究テーマにもとづいた研究発表|(2)発表の内容は主として研究史の整理と研究課題の把握|(3)対象とする時代は、古墳時代以降|なお、発表以外にも以下のディスカッションを適宜おこなう。|(4)考古学研究に不可欠な図面等から読み取れる情報|(5)実際の考古資料(主に遺物)を手に取って、そこから読み取れる情報
2019, 考古学は分類学でもある。モノどうしの違いや共通性などを把握し、そこからモノを分類し、分類できる理由と必然性とを説明し、過去の人類の営為について考察する。人類が残した過去の物質的資料すべてが対象となるため、考古学の研究対象は多岐にわたる。本授業では、膨大な考古資料を系統立てて論述する上で欠かすことのできない、考古学スルために必要な方法論の基本を紹介し、考古資料の見方・考え方、さらには考古学に隣接する研究分野とのかかわりについて学ぶ。あわせて考古学が置かれている現状について、埋蔵文化財行政の役割や体制についても解説し、日本で考古学的な調査をおこなう際の現行の法制度やその運用についても考える。
2019, 本授業では、旧石器時代から中世にいたる日本の歴史を考古学の視点から概観する。日本各地では、絶え間なく発掘調査が実施され、世界に例をみないほどの膨大な調査成果が得られている。本授業では、こうした発掘調査成果を適宜紹介しつつ、これまでの調査研究によってあきらかになってきた日本の歴史とはなにか、各時代を解く鍵になる考古資料をもとに解説する。とくに古墳時代以降の時代史に重点を置き、当時の目まぐるしく変転する東アジア情勢にも目を配りつつ、考古学からみえてきた日本歴史の実像を探る。
2019, 都城、官衙、寺院など、律令国家を象徴する施設は、長年にわたる発掘調査の成果による研究の進展が著しい。本講義では、これら調査研究の最前線を近年の発掘調査成果を交えつつ紹介し、その上で律令国家の形成でとくに重要な飛鳥時代と奈良時代、すなわち7・8世紀の時代像について対外関係も視野に入れながら解説する。具体的には、政治の中心であった都はもちろんのこと、各地の国府や郡衙といった支配機構や、中央と地方とを結びつける生産・流通、などについても言及する。とりわけ、都と各地との比較検討という観点を意識しつつ講義を進めていきたい。
2019, 古代日本における律令国家の成立は、その後の日本の歴史を考える上でも重要であり、こうした社会の変化によって時代を象徴する記念物がどのように変容していったかをあきらかにする。律令国家の萌芽は飛鳥時代にはじまり、氏族制社会から官僚制への転換が図られていった。そのなかで、これまで氏族制社会を象徴する構造物であった前方後円墳の築造が終焉をむかえたことで、古墳をはじめとする墳墓がどのように変貌をとげたのか、実例をもとに説明する。次に、古墳築造に替わり有力者が各地に造営した仏教寺院の成立およびその展開について、発掘調査例を紐解きながら解説する。これら時代を特徴づける記念物の実例を丹念に観察することをとおして、古代の日本が目指した社会はいかなるものであったか考察していく。なお本授業における主な対象は、日本の寺院や古墳だが、適宜朝鮮半島や中国の類例についても、仏教史や外交史などを交えて解説する。
2019, 考古学では、発掘調査などの野外調査が実験の役割を果たす。発掘調査などを通して得られた多くの情報をもとにして人類の過去を探るのが考古学である。したがって考古学における発掘調査の役割はきわめて大きく、精度の高い発掘調査をおこなうには相応の技術を習得することが求められる。|前期では、考古学の発掘調査に欠かせない基本的な技術を身に付けてもらうことを目的とする。これら基本的な技術を習得し、夏季休暇中には10日間の発掘調査実習をおこなう。発掘実習は、長野県安曇野市の穂高古墳群(古墳時代後期の群集墳)を予定している。|発掘調査をおこなった後は、調査成果を詳細に記録した発掘調査報告書を刊行せねばならない。なぜなら、国民共有の財産である埋蔵文化財についての情報を広く共有するためには、第三者にも調査成果が分かる発掘調査報告書が欠かせない。報告書の中でも、遺構や遺物などの考古資料を各種記録化することはとくに重要であり、実測・拓本・写真撮影など数多くの専門技術が要求される。そこで後期は、実際の遺物資料に触れながら、遺物整理に関わる基本的な技術の習得を目指す。これに並行して発掘調査の成果をまとめ、各自が分担して執筆や製図などをおこない、発掘調査報告書を刊行する。|なお、本授業は選択科目だが、考古学を専攻しようとする学生は、必修に準ずる扱いとするので留意されたい。また、発掘実習への参加人数や宿泊施設その他の都合により、考古学専攻以外の学生の受講を制限することがある。
2019, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける||本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。|
2019, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握する。そのために、先行研究論文の講読を通して、受講生が論文を戦略的かつ批判的に読む技術をより確かなものへとステップアップさせることを目指す。さらに、考古学研究の方法論やその特徴について、各自が設定した卒業論文の研究課題にかかわる先行研究を読解し、これまでの研究で到達した成果をまとめる。そこから研究の課題を見つけ出し、卒業論文の骨格となる論点およびその展開方法に解を求めていく。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
2019
2020, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学の基本的な方法論を把握する。これらの時代を対象とした先行研究は多数にのぼるが、その中でもすぐれた研究論文の縮約をおこなうことで、論文を読みこなす技術を習得する。批判的に論文を講読するためには、論文の構成や論点などを的確に把握し、関連論文との比較検討をおこなうことで、対象とする論文を研究史の中で位置づけることが欠かせない。|また、考古学に不可欠な図表から思考を読み解くトレーニングも欠かせないため、逐次課題として図面などを提示し、課題として取り組んでもらうことで、考古学的な思考力を養っていく。こうした取り組みを通じて、卒業論文のテーマ設定と取り組み方について本格的に考える契機ともしたい。|なお本授業は、主に講義資料を利用した遠隔授業として実施するが、質問や解説をおこなう際にZoom を利用した双方向型授業も適宜おこなう予定である。
2020, 本演習は、歴史考古学分野の各種研究テーマにもとづき、当該研究の現状と課題を把握していくが、内容は以下のとおり。|(1)受講生が卒業論文作成へむけて自ら設定した研究テーマにもとづいた研究発表|(2)発表の内容は主として研究史の整理と研究課題の把握|(3)対象とする時代は、古墳時代以降|なお、発表以外にも以下のディスカッションを適宜おこなう。|(4)考古学研究に不可欠な図面等から読み取れる情報|(5)実際の考古資料(主に遺物)を手に取って、そこから読み取れる情報|なお本授業は、主に Zoomを利用した双方向型オンライン 授業(ライブ配信)として実施する。
2020, 考古学は分類学でもある。モノどうしの違いや共通性などを把握し、そこからモノを分類し、分類できる理由と必然性とを説明し、過去の人類の営為について考察する。人類が残した過去の物質的資料すべてが対象となるため、考古学の研究対象は多岐にわたる。本授業では、膨大な考古資料を系統立てて論述する上で欠かすことのできない、考古学スルために必要な方法論の基本を紹介し、考古資料の見方・考え方、さらには考古学に隣接する研究分野とのかかわりについて学ぶ。あわせて考古学が置かれている現状について、埋蔵文化財行政の役割や体制についても解説し、日本で考古学的な調査をおこなう際の現行の法制度やその運用についても考える。|なお本授業は、主にPowerPoint を利用した遠隔授業として実施する。
2020, 本授業では、旧石器時代から中世にいたる日本の歴史を考古学の視点から概観する。日本各地では、絶え間なく発掘調査が実施され、世界に例をみないほどの膨大な調査成果が得られている。本授業では、こうした発掘調査成果を適宜紹介しつつ、これまでの調査研究によってあきらかになってきた日本の歴史とはなにか、各時代を解く鍵になる考古資料をもとに解説する。とくに古墳時代以降の時代史に重点を置き、当時の目まぐるしく変転する東アジア情勢にも目を配りつつ、考古学からみえてきた日本歴史の実像を探る。|なお本授業は、主に Zoomを利用したオンデマンド型オンライン 授業(録画配信)として実施する。
2020, 都城、官衙、寺院など、律令国家を象徴する施設は、長年にわたる発掘調査の成果による研究の進展が著しい。本講義では、これら調査研究の最前線を近年の発掘調査成果を交えつつ紹介し、その上で律令国家の形成でとくに重要な飛鳥時代と奈良時代、すなわち7・8世紀の時代像について対外関係も視野に入れながら解説する。具体的には、政治の中心であった都はもちろんのこと、各地の国府や郡衙といった支配機構や、中央と地方とを結びつける生産・流通、などについても言及する。とりわけ、都と各地との比較検討という観点を意識しつつ講義を進めていきたい。|なお本授業は、主にPowerPoint を利用した遠隔授業として実施する。
2020, 古代日本における律令国家の成立は、その後の日本の歴史を考える上でも重要であり、こうした社会の変化によって時代を象徴する記念物がどのように変容していったかをあきらかにする。律令国家の萌芽は飛鳥時代にはじまり、氏族制社会から官僚制への転換が図られていった。そのなかで、これまで氏族制社会を象徴する構造物であった前方後円墳の築造が終焉をむかえたことで、古墳をはじめとする墳墓がどのように変貌をとげたのか、実例をもとに説明する。次に、古墳築造に替わり有力者が各地に造営した仏教寺院の成立およびその展開について、発掘調査例を紐解きながら解説する。これら時代を特徴づける記念物の実例を丹念に観察することをとおして、古代の日本が目指した社会はいかなるものであったか考察していく。なお本授業における主な対象は、日本の寺院や古墳だが、適宜朝鮮半島や中国の類例についても、仏教史や外交史などの研究成果を交えて解説する。|なお本授業は、 主に Zoomを利用したオンデマンド型 オンライン 授業 (録画配信)として実施する。
2020, 考古学では、発掘調査などの野外調査が実験の役割を果たす。発掘調査などを通して得られた多くの情報をもとにして人類の過去を探るのが考古学である。したがって考古学における発掘調査の役割はきわめて大きく、精度の高い発掘調査をおこなうには相応の技術を習得することが求められる。|この授業では、考古学の発掘調査に欠かせない基本的な技術を身に付け、発掘調査に主体的に参加できるようになることを目指す。
2020, -
2020, 発掘調査をおこなった後は、調査成果を詳細に記録した発掘調査報告書を刊行せねばならない。なぜなら、国民共有の財産である埋蔵文化財についての情報を広く共有するためには、第三者にも調査成果が分かる発掘調査報告書が欠かせない。報告書の中でも、遺構や遺物などの考古資料を各種記録化することはとくに重要であり、実測・拓本・写真撮影など数多くの専門技術が要求される。そこで後期は、実際の遺物資料に触れながら、遺物整理に関わる基本的な技術の習得を目指す。これに並行して発掘調査の成果をまとめ、各自が分担して執筆や製図などをおこない、発掘調査報告書を刊行する。
2020, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
2020, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。|本授業の前期は、主として講義資料を利用した遠隔授業として実施するが、Zoom を利用した双方向型授業も、進め方の説明や質疑応答、課題や卒業論文作成にかかる質問などの際に適宜用いることとする。
2020, 夏季休暇中に10日間の発掘調査実習をおこない、受講生はそこで遺構検出や掘削、記録化から現状復旧まで発掘調査を主体的に遂行する。ここでは前半の5日間に実施する調査内容で最も重要となってくる遺構検出と土層を認識し、その性格を特定する作業を中心に調査を進める。なお発掘調査実習は、長野県安曇野市の穂高古墳群(古墳時代後期の群集墳)を予定している。
2020, 夏季休暇中に10日間の発掘調査実習をおこない、受講生はそこで遺構検出や掘削、記録化から現状復旧まで発掘調査を主体的に遂行する。ここでは調査後半に実施する記録化の作業を中心に進める。発掘作業によって検出した各種遺構については、図面や写真による位置情報や形状などの記録化が不可欠である。本授業では図化作業や写真撮影などの実践を通して、発掘調査における記録化の作業を習得する。なお発掘調査実習は、長野県安曇野市の穂高古墳群(古墳時代後期の群集墳)を予定している。
2022, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学の基本的な方法論を把握する。物事を説明するには、まず正確に資料の特徴などを書き表す技術が欠かせない。そこで対象とする考古資料を選定し、その特徴を文章にまとめ、発表する。次に、対象とする資料をとりあげた先行研究のうち、とくにすぐれた研究論文(数篇)を縮約したものを発表し、各論文の主張を端的に整理する技術を身につける。|また、考古学に不可欠な図表から思考を読み解くトレーニングも欠かせないため、逐次課題として図面などを提示し、課題として取り組んでもらうことで、考古学的な思考力を養っていく。こうした取り組みを通じて、卒業論文のテーマ設定と取り組み方について本格的に考える契機ともしたい。
2022, 本演習は、歴史考古学分野の各種研究テーマにもとづき、当該研究の現状と課題を把握していくが、内容は以下のとおり。|(1)受講生が卒業論文作成へむけて自ら設定した研究テーマにもとづいた研究発表|(2)発表の内容は主として研究史の整理と研究課題の把握|(3)対象とする時代は、古墳時代以降|なお発表以外にも授業の進捗に応じて、以下のディスカッションを適宜おこなう。|(4)考古学研究に不可欠な図面等から読み取れる情報|(5)実際の考古資料(主に遺物)を手に取って、そこから読み取れる情報
2022, 都城、官衙、寺院など、律令国家を象徴する施設は、長年にわたる発掘調査の成果による研究の進展が著しい。本講義では、これら調査研究の最前線を近年の発掘調査成果を交えつつ紹介し、その上で律令国家の形成でとくに重要な飛鳥時代と奈良時代、すなわち7・8世紀の時代像について対外関係も視野に入れながら解説する。具体的には、政治の中心であった都はもちろんのこと、各地の国府や郡衙といった支配機構や、中央と地方とを結びつける生産・流通、などについても言及する。とりわけ、都と各地との比較検討という観点を意識しつつ講義を進めていきたい。
2022, 古代日本における律令国家の成立は、その後の日本の歴史を考える上でも重要であり、こうした社会の変化によって時代を象徴する記念物がどのように変容していったかをあきらかにする。律令国家の萌芽は飛鳥時代にはじまり、氏族制社会から官僚制への転換が図られていった。そのなかで、これまで氏族制社会を象徴する構造物であった前方後円墳の築造が終焉をむかえたことで、古墳をはじめとする墳墓がどのように変貌をとげたのか、実例をもとに説明する。次に、古墳築造に替わり有力者が各地に造営した仏教寺院の成立およびその展開について、発掘調査例を紐解きながら解説する。これら時代を特徴づける記念物の実例を丹念に観察することをとおして、古代の日本が目指した社会はいかなるものであったか考察していく。なお本授業における主な対象は、日本の寺院や古墳だが、適宜朝鮮半島や中国の類例についても、仏教史や外交史などの研究成果を交えて解説する。
2022, 考古学では、発掘調査などの野外調査が実験の役割を果たす。発掘調査などを通して得られた多くの情報をもとにして人類の過去を探るのが考古学である。したがって考古学における発掘調査の役割はきわめて大きく、精度の高い発掘調査をおこなうには相応の技術を習得することが求められる。|この授業では、古墳を念頭におき、考古学の発掘調査に欠かせない基本的な技術を身に付けてもらうことを目的とする。
2022, 前期の内容については、(考古学調査法Ⅰ 渋谷 青木 敬 木曜5限)を参照してください。後期の内容については、(考古学調査法Ⅱ 渋谷 青木 敬 木曜5限)を参照してください。
2022, 発掘調査をおこなった後は、調査成果を詳細に記録した発掘調査報告書を刊行せねばならない。なぜなら、国民共有の財産である埋蔵文化財についての情報を広く共有するためには、第三者にも調査成果が分かる発掘調査報告書が欠かせない。報告書の中でも、遺構や遺物などの考古資料を各種記録化することはとくに重要であり、実測・拓本・写真撮影など数多くの専門技術が要求される。そこで後期は、実際の遺物資料に触れながら、遺物整理に関わる基本的な技術の習得を目指す。これに並行して発掘調査の成果をまとめ、各自が分担して執筆や製図などをおこない、発掘調査報告書を刊行する。
2022, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
2022, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解く授業も適宜おこない、論文作成に必要な論理構成や表現能力の向上を図る。
2022, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
2022, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
2022, 本授業では、旧石器時代から古代・中世にいたる日本の歴史を考古学の視点から概観する。日本各地では、絶え間なく発掘調査が実施され、世界に例をみないほどの膨大な調査成果が得られている。本授業では、こうした発掘調査成果を適宜紹介しつつ、これまでの調査研究によってあきらかになってきた日本の歴史とはなにか、各時代を解く鍵になる考古資料をもとに解説する。とくに古墳時代以降の時代史に重点を置き、当時の目まぐるしく変転する東アジア情勢にも目を配りつつ、考古学からみえてきた日本歴史の実像を探る。
2022, この授業では、前期の「考古学調査法Ⅰ」で策定した調査計画に基づき、遺跡の発掘調査を実施する。|なお、現地調査は、長野県安曇野市の穂高古墳群E6号墳にて10日間実施する予定である。前半の5日間に当たる「考古学実習Ⅰ」では、調査区を設定し、遺構検出面までの発掘をおこない、古墳の墳丘の形状や構造について把握することを目指す。
2022, この授業では、前期の「考古学調査法Ⅰ」で策定した調査計画に基づき、遺跡の発掘調査を実施する。|なお、現地調査は、長野県安曇野市の穂高古墳群E6号墳にて10日間実施する予定である。後半の5日間に当たる「考古学実習Ⅱ」では、検出した遺構や出土遺物の記録(図面の作成・写真撮影・三次元計測)などを主としておこない、発掘調査に不可欠な記録化を実践する。
2023
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2023
2023, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学の基本的な方法論を把握する。物事を説明するには、まず正確に資料の特徴などを書き表す技術が欠かせない。そこで対象とする考古資料を選定し、その特徴を文章にまとめ、発表する。次に、対象とする資料をとりあげた先行研究のうち、とくにすぐれた研究論文(数篇)を縮約したものを発表し、各論文の主張を端的に整理する技術を身につける。|また、考古学に不可欠な図表から思考を読み解くトレーニングも欠かせないため、逐次課題として図面などを提示し、課題として取り組んでもらうことで、考古学的な思考力を養っていく。こうした取り組みを通じて、卒業論文のテーマ設定と取り組み方について本格的に考える契機ともしたい。
2023, 本演習は、歴史考古学分野の各種研究テーマにもとづき、当該研究の現状と課題を把握していくが、内容は以下のとおり。|(1)受講生が卒業論文作成へむけて自ら設定した研究テーマにもとづいた研究発表|(2)発表の内容は主として研究史の整理と研究課題の把握|(3)対象とする時代は、古墳時代以降|なお発表以外にも授業の進捗に応じて、以下のディスカッションを適宜おこなう。|(4)考古学研究に不可欠な図面等から読み取れる情報|(5)実際の考古資料(主に遺物)を手に取って、そこから読み取れる情報
2023, 都城、官衙、寺院など、律令国家を象徴する施設は、長年にわたる発掘調査の成果による研究の進展が著しい。本講義では、これら調査研究の最前線を近年の発掘調査成果を交えつつ紹介し、その上で律令国家の形成でとくに重要な飛鳥時代と奈良時代、すなわち7・8世紀の時代像について対外関係も視野に入れながら解説する。具体的には、政治の中心であった都はもちろんのこと、各地の国府や郡衙といった支配機構や、中央と地方とを結びつける生産・流通、などについても言及する。とりわけ、都と各地との比較検討という観点を意識しつつ講義を進めていきたい。
2023, 古代日本における律令国家の成立は、その後の日本の歴史を考える上でも重要であり、こうした社会の変化によって時代を象徴する記念物がどのように変容していったかをあきらかにする。律令国家の萌芽は飛鳥時代にはじまり、氏族制社会から官僚制への転換が図られていった。そのなかで、これまで氏族制社会を象徴する構造物であった前方後円墳の築造が終焉をむかえたことで、古墳をはじめとする墳墓がどのように変貌をとげたのか、実例をもとに説明する。次に、古墳築造に替わり有力者が各地に造営した仏教寺院の成立およびその展開について、発掘調査例を紐解きながら解説する。これら時代を特徴づける記念物の実例を丹念に観察することをとおして、古代の日本が目指した社会はいかなるものであったか考察していく。なお本授業における主な対象は、日本の寺院や古墳だが、適宜朝鮮半島や中国の類例についても、仏教史や外交史などの研究成果を交えて解説する。
2023, 考古学では、発掘調査などの野外調査が実験の役割を果たす。発掘調査などを通して得られた多くの情報をもとにして人類の過去を探るのが考古学である。したがって考古学における発掘調査の役割はきわめて大きく、精度の高い発掘調査をおこなうには相応の技術を習得することが求められる。|この授業では、古墳を念頭におき、考古学の発掘調査に欠かせない基本的な技術を身に付けてもらうことを目的とする。
2023, 前期の内容については(考古学調査法Ⅰ 渋谷 青木 敬 木曜5限)を参照してください。後期の内容については(考古学調査法Ⅱ 渋谷 青木 敬 木曜5限)を参照してください。
2023, 発掘調査をおこなった後は、調査成果を詳細に記録した発掘調査報告書を刊行せねばならない。なぜなら、国民共有の財産である埋蔵文化財についての情報を広く共有するためには、第三者にも調査成果が分かる発掘調査報告書が欠かせない。報告書の中でも、遺構や遺物などの考古資料を各種記録化することはとくに重要であり、実測・拓本・写真撮影など数多くの専門技術が要求される。そこで後期は、実際の遺物資料に触れながら、遺物整理に関わる基本的な技術の習得を目指す。これに並行して発掘調査の成果をまとめ、各自が分担して執筆や製図などをおこない、発掘調査報告書を刊行する。
2023, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。| 本授業の後半では各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
2023, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを目標とする。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解く授業も適宜おこない、論文作成に必要な論理構成や表現能力の向上を図る。
2023, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
2023, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
2023, 本授業では、旧石器時代から古代・中世にいたる日本の歴史を考古学の視点から概観する。日本各地では、絶え間なく発掘調査が実施され、世界に例をみないほどの膨大な調査成果が得られている。本授業では、こうした発掘調査成果を適宜紹介しつつ、これまでの調査研究によってあきらかになってきた日本の歴史とはなにか、各時代を解く鍵になる考古資料をもとに解説する。とくに古墳時代以降の時代史に重点を置き、当時の目まぐるしく変転する東アジア情勢にも目を配りつつ、考古学からみえてきた日本歴史の実像を探る。
2023, この授業では、前期の「考古学調査法Ⅰ」で策定した調査計画に基づき、遺跡の発掘調査を実施する。|なお、現地調査は、長野県安曇野市の穂高古墳群E6号墳にて10日間実施する予定である。前半の5日間に当たる「考古学実習Ⅰ」では、調査区を設定し、遺構検出面までの発掘をおこない、古墳の墳丘の形状や構造について把握することを目指す。
2023, この授業では、前期の「考古学調査法Ⅰ」で策定した調査計画に基づき、遺跡の発掘調査を実施する。|なお、現地調査は、長野県安曇野市の穂高古墳群E6号墳にて10日間実施する予定である。後半の5日間に当たる「考古学実習Ⅱ」では、検出した遺構や出土遺物の記録(図面の作成・写真撮影・三次元計測)などを主としておこない、発掘調査に不可欠な記録化を実践する。