K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

青木 敬
文学部 史学科
教授
Last Updated :2024/04/09

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    青木 敬, アオキ タカシ

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所属・職名

  • 文学部 史学科, 教授

学位

  • 2003年03月, 博士(歴史学), 國學院大學, 文博甲第47号

本学就任年月日

  • 2016年04月01日

研究分野

  • 日本考古学(古墳時代・古代の考古学)

研究活動

論文

  • 桜井茶臼山古墳・メスリ山古墳の墳丘復元とその評価, 青木 敬, 桜井茶臼山古墳の研究―再発掘調査と出土遺物再整理―, 205, 213, 2024年03月22日, 奈良県立橿原考古学研究所, 新規に作成した赤色立体図ならびに等高線図から、桜井茶臼山古墳とメスリ山古墳の墳丘規模と形状を復元し、その数値や特徴を整理した。その上で図の比較から、桜井茶臼山古墳の相似墳として東京都大田区宝萊山古墳が有力な候補となることを指摘した。また、桜井茶臼山古墳が地山削り出しであることをふまえ、伐採した山林や墳丘築造にともなう排土を周辺地域の開発に供したと推定し、そこから被葬者が開発王的性格をもった人物と理解した。
  • 薬師寺東西塔の建立と移建ー発掘調査成果が提起する諸問題ー, 青木 敬, 薬師寺双塔伽藍の由来, 31, 56, 2023年04月20日, 冨山房インターナショナル, 薬師寺東塔の発掘調査成果から、基壇外装材など一部の部材は、本薬師寺西塔から運んだものであり、東塔が完全な新築とはいえないと説いた。また基壇上面を非常に強固なつくりとしたことは、塔本体の構造強化というよりもむしろ釈迦八相を奉安することを重視した信仰上の理由が大きいとし、釈迦八相の奉安ならびに釈迦の墓標としての塔の役割を重視したことに起因するととらえた。この観点を重視すると、双塔を採用した理由は、1塔であれば釈迦八相を安置すると八角塔にせねばならないが、八角塔の造営が難しいことから、方形の塔を2基建立するに至った、つまり釈迦に対する信仰を重んじた結果と考え、今後双塔式伽藍配置の出現についてより仏教的側面を重視した検討が必要と述べた。
  • 押捺位置からみた「美濃国」「美濃」刻印須恵器, 青木 敬, 奈良文化財研究所紀要2022, 14, 15, 2022年06月30日, 奈良文化財研究所, 「美濃国」ないしは「美濃国」と刻印された須恵器が存在する。これらのうち平城宮・京出土例を観察した結果、宮出土例と京出土例とでは、刻印の位置を違える傾向を把握した。よって、宮向けと京向けとを区別して、生産・供給をおこなった可能性を指摘した。
  • 国府と都城―楼閣および朝堂と脇殿―, 青木 敬, 季刊考古学・別冊, 37, 52, 58, 2022年06月25日, 雄山閣, まず、国庁に設置された楼閣の多くは、藤原仲麻呂政権が権力演出のための装置として仲麻呂に近い国守が造営した可能性を指摘した。ただし、楼閣の設置は各国でおこなわれたものではない。国守がこうした改作を熱心に推し進めたとはいいがたく、基本として現状維持を旨とする国守の姿が描出できるとした。次に、陶硯出土分布などの検討から、朝堂における朝政をふまえ、守・介の座が国庁東脇殿、掾・目の座が同西脇殿として設置されたと推測した。あわせて大宰府政庁SB500は、伝統的な座位による執務空間と位置づけ、脇殿が土間を原則とし、儀礼の場としての側面もあわせもつことと対照的と論じた。
  • 国分寺造営の土木技術と造塔―相模・武蔵国分寺の堂塔造営順序の復元をめぐって―, 青木 敬, 國學院雑誌, 123, 4, 1, 24, 2022年04月15日, 國學院大學, 国分寺堂塔の基壇ならびに掘込地業の構築技術を分類し、官大寺など近畿地方の寺院と比較した。その結果、国分寺堂塔の造営技術が都からの伝習による技術移転とした場合、建立年代が比較的正確に把握できる近畿地方の寺院で採用する構築技術が国分寺の当該堂塔に先行する。この理解にもとづき、相模・武蔵国分寺堂塔の造営順序を復元した。 また、基壇や掘込地業に大ぶりの礫を多用する西大寺や由義寺などは、いずれも道鏡が造営に深く関与し、これに類似した技術を採用した国分寺の堂塔も少なくない。つまり、当該の国分寺堂塔は西大寺や由義寺の造営に先行するとは考えにくく、国分寺の造営期間が短期間とする見解と相違する結論を導き出した。
  • 奈良時代における大嘗宮の変遷とその意義, 青木 敬, 人・墓・社会 日本考古学から東アジア考古学へ, 303, 308, 2022年03月30日, 雄山閣
  • 土木技術から読み解く古代史―古墳・寺院・堤体の構築技術と歴史的意義―, 青木敬, 月刊土木技術, 76, 8, 7, 12, 2021年08月01日, 土木技術社・理工図書
  • 舒明朝の考古学的特質, 青木 敬, 國學院雑誌, 第121巻, 第11号, 312, 331, 2020年11月15日, 國學院大學, 百済大寺とされる吉備池廃寺の発掘調査成果のうち、塔や金堂の基壇版築の特徴を抽出し、類例の検討からその技術的源流を唐に求め、百済の技術的系統の流れをくむ従前の寺院造営とは異なると考え、舒明朝が既存勢力と一線を画した王権と位置付けた。そして造寺に徴発された各地の人びとが、そこで得た技術を地域に導入することで王権を印象付けると同時に、王権の強化を図ったと解される。こうして王権と深いかかわりをもった有力者が、百済大寺造営技術を敷衍して築造した例として、武蔵府中熊野神社古墳が該当すると推定した。また、舒明天皇陵とされる段ノ塚古墳は大王墓初の八角墳として知られ、墳形による差別化を企図したといわれる。いっぽう、武蔵府中熊野神社古墳は上円下方墳として著名だが、上円下方墳は関東地方に分布が集中することなどをふまえ、大王墓と同様、各地の支配者層においても既往と異なる墳形を創出することで、序列化を推し進めた所産ではないかと解した。如上の点をふまえ舒明朝は、その後の孝徳朝での新政を可能とする基盤整備の段階として重要と位置付けた。
  • 下ノ宮遺跡再考, 青木 敬, いにしえの河をのぼる―古川登さん退職記念献呈考古学文集―, 35, 43, 2020年05月30日, 『いにしえの河をのぼる』制作委員会, 福井県越前市下ノ宮遺跡は古代の祭祀遺跡として知られるが、出土須恵器の編年的検討から、従来の年代を引き上げて9世紀初頭~前半に位置づけた。また、墨書の内容を木簡・くずし字解読システムで判読した結果、従来とは異なる所見となった。ここで得た知見をもとに、下ノ宮遺跡が、9世紀前半の環境変化と凶作などを背景に乗田を新設し、その際地鎮を修した跡ではないかと推定した。
  • 古墳の墳丘構築と土掘り具, 青木 敬, 古墳と国家形成期の諸問題, 208, 213, 2019年10月25日, 山川出版社, 日本列島における古墳の墳丘構築技術と土掘り具との変遷を関連付けて論じる。具体的には、鉄製刃先が方形の時期、すなわち古墳時代前期までの土掘り具であると「削り土」が得られ、中期以降U字形刃先の導入後は「切り出し土」を得ることができる。このことは中期古墳以降の墳丘で顕著となる「土嚢・土塊積み技術」の技術的背景にあるととらえた。今後、こうした遺物・遺構両面からの検討を進めることにより、研究の深化を図ることが可能であると説いた。また、「切り出し土」の技術的淵源が中央アジアに求められる可能性を予察し、その当否は今後の検討課題とした。
  • 考古学における三次元計測技術の導入と利活用―古墳時代・古代における用例を中心に―, 青木敬, 国史学, 第226号, 1, 31, 2018年11月30日, 国史学会, 本稿では、古墳時代や古代を中心に三次元計測を導入した例を紹介し、三次元計測の利点や研究の新展開などを整理し、その有用性が高いことを確認した。 つづいて、東京都多摩地区所在古墳の墳丘高と石室構造との間に階層性が存在し、墳丘高が当該地域の古墳を検討する上で重要な指標となること、と同時に墳丘高などの墳丘の諸情報を容易に把握する手段として三次元計測図が欠かせないことを指摘した。 また、古墳築造当時の景観を復元し、古墳の眺望を検討することで、新たな視座を提供することが可能とした。一例として、カシミール3Dによって百舌鳥古墳群の往時の景観を復元し、大阪湾からの眺望を意識した可能性を指摘し、古墳時代中期における前方後円墳の巨大化が眺望といった視点からも検討すべきと説いた。さらにカシミール3Dをもちいて、伽藍造営以前の興福寺から東側の眺望を復元し、春日山が一望できることなどから、興福寺南大門出土鎮壇具から魚頭骨が出土したことが山の神との関連性で説明すべきではないかと考えた。
  • 일본 고대 도성 조영의 진제(鎮祭)와 수변(水辺)의 제사, 青木敬, 木簡 과 文字, 第20号, 209, 254, 2018年06月01日, 韓国木簡学会, 古代都城(藤原京・平城京・長岡京・平安京)における地鎮や水辺祭祀の発掘調査例を紹介し、地鎮には容器の有無によって区分が可能とし、それが鎮めの対象ならびに行為が異なることに起因すると理解した。また、大祓をはじめとした律令祭祀の開始が、宮都が都市化したことと不可分であることなどを論じた。
  • 講座畿内の古代学, 青木敬, 第Ⅰ巻 畿内制, 230, 246, 2018年04月25日, 雄山閣, 摂津・山背・河内における郡家遺跡の発掘調査成果を整理し、畿内の郡家が有する構造や立地と遷移、出土陶硯などから実態の復元をおこなった。結論として拠点的な郡家が存在すること、政庁の造営体制が都城に倣った可能性などを指摘した。
  • 前・中期古墳における墳丘の諸問題, 青木敬, 日韓交渉の考古学—古墳時代―(最終報告書 論考編), 251, 271, 2018年01月31日, 「日韓交渉の考古学―古墳時代―」研究会 「韓日交渉の考古学―三国時代―」研究会
  • 寺院造営技術からみた白鳳, 青木敬, 國學院雑誌, 第117巻第12号(通巻1316号), 17, 35, 2016年12月01日, 國學院大學, 白鳳寺院の基壇構築技術、とくに版築技術に注目し、新たにB工法の簡略形であるB´工法を設定した。B´工法の例は、7世紀後半以降顕著に認められ、新羅の技術であるA工法と百済由来のB工法とが融合したAB工法とともに、7世紀後半に爆発的な増加をみせた寺院造営を支えた技術と位置づけることができる。そして、B´工法にみられる技術の省略化こそが、分布を広げる上で重要な要素となることを、須恵器環状瓶の例をあげて説いた。このほか、山王廃寺など基壇や掘込地業の版築にB工法を採用する例は、いわゆる七堂伽藍を備える本格的な寺院に限定されることを指摘し、飛鳥地域における諸例もふまえると、B工法が本格的寺院に専用の技術とも換言され、王権との強い関連性が看取される。つまり、7世紀代の各地に本格的寺院を造営することは、つとめて政策的な色彩が強いと考えた。
  • 일본 고분의 분형과 분구 구축기술 , 青木敬, 한국 고고학의 기원론과 계통론 제40회 한국고고학전국대회, 366, 371, 2016年11月03日, 한국고고학회
  • 土木技術(古墳構築・築堤・道路), 青木敬, 季刊考古学, 137号, 42, 46, 2016年11月01日, 雄山閣, まず、墳丘構築技術における土嚢・土塊積み技術は、大きく2種類に分類されるが、区画状に土塊列を構築するものが朝鮮半島の影響を受けた可能性を指摘した。次いで墳丘の高大化が5世紀後半以降東アジア各地で惹起され、日本列島における古墳築造が、長さ重視から高さ重視へとシフトしていったのではないかと考えた。終末期古墳になると高大化がより顕著なものとなるが、墳丘構築技術に版築が導入されたことと不可分だと説いた。さらに7世紀以降、築堤技術ならびに道路に敷葉・敷粗朶工法を採用することが増加するが、これは国家プロジェクトに顕著であり、中央政権が先進的な土木技術を管掌していた可能性を指摘し、あわせてその技術を保持した集団が渡来人であった可能性を示唆した。
  • 墳丘構造, 城の山古墳発掘調査報告書(4次~9次調査), 445, 454, 2016年10月20日, 胎内市教育委員会, 発掘調査成果にもとづき、新潟県胎内市城の山古墳の墳丘構築技術を復元した。墳丘下半では粘質土主体、上半では砂質土主体など、周辺の水の挙動を考慮した構築技術を採用したことをあきらかにした。こうした沖積地における前期古墳の墳丘構築技術は、蒲原平野以外では濃尾平野の古墳に認められる。技術的な親近性からみて、濃尾平野で採用されていた稲作などにともなう灌漑施設の整備などの諸技術が、直接的・間接的かは不明なものの蒲原平野までもたらされた可能性を指摘した。つまり、古墳構築技術単独ではなく、農地開発などの経済基盤を確保する技術と古墳構築技術とは、一体的に導入されたと考える。
  • 日韓王陵級古墳における墳丘の特質と評価, 青木敬, 日韓文化財論集Ⅲ, 1, 29, 2016年03月31日, 奈良文化財研究所, 本稿では、新羅およびその周辺地域における古墳の墳丘を分析し、日本列島の古墳との比較検討の結果、対象地域では墳丘が楕円から正円へと変化することを把握し、それが竪穴系埋葬施設から横穴系埋葬施設へ転換する時期と軌を一にすることをあきらかにした。また新羅では、北魏における高大化した皇帝陵の築造再開を契機に、すくなくとも5世紀後半から新羅式高塚として高大化した墳丘を築造し、横穴系へと埋葬施設が変化しても継続する。5世紀後半以降、墳丘は高大化といういわば中国的な墳墓形態を採用し、東アジアの動向をふまえると、権力の所在を顕在化させるという各地の王権に共通した指向性の存在を推測した。
  • 法華堂の発掘調査, 青木敬, 『東大寺の美術と考古』東大寺の新研究1 , 135, 155, 2016年03月31日, 法蔵館, 大西貴夫・須藤好直
  • 土を盛る技術―版築を読み解く―, 青木敬, 『はぎとり・きりとり・かたどり―大地に刻まれた記憶―』飛鳥資料館図録第61冊, 36, 40, 2014年10月10日, 奈良文化財研究所飛鳥資料館
  • 蹄脚円面硯Bの出現とその特質, 青木敬, 奈良文化財研究所紀要2014, 24, 25, 2014年06月01日, 奈良文化財研究所
  • 日本古墳の墳丘築造技術とその系統, 青木敬, 蓮山洞古墳群の意義と評価, 27, 59, 2013年12月01日, 釜山広域市蓮堤区・釜山大学校博物館
  • 古墳の墳丘構造, 青木敬, 考古学ジャーナル, 644, 5, 9, 2013年07月01日, ニューサイエンス社
  • 版築と礫, 青木敬, 奈良文化財研究所紀要2013, 58, 59, 2013年06月01日, 奈良文化財研究所
  • 検出遺構における四面廂建物, 青木敬, 四面廂建物を考える 報告編, 167, 178, 2012年12月01日, 奈良文化財研究所
  • 造塔の土木技術と東アジア, 青木敬, 花開く都城文化, 飛鳥資料館図録第57冊, 70, 80, 2012年11月01日, 奈良文化財研究所飛鳥資料館
  • 掘込地業と版築からみた古代土木技術の展開, 青木敬, 文化財論叢Ⅳ, 961, 990, 2012年10月01日, 奈良文化財研究所, 古代東アジアの建造物で頻用された掘込地業および版築の技術的系統をあきらかにした。系統は、土と礫を交互に積み重ねるA工法、一定の厚さで土砂を変えて版築するB工法、同じ土だけで版築するC工法、A工法とB工法を融合させたAB工法の4つに分類できる。そして、A工法は中国北朝→新羅→日本、B工法は中国南朝→百済→日本、C工法は北朝→日本、AB工法は百済と日本で出現時期が異なるとした。さらに各工法の導入時期は、各国の対外関係の変化に連動しており、東アジア地域における政治的・外交的立場を鋭敏に投影する資料として版築などの土木技術をとらえることが可能と考えた。
  • 宮都と国府の成立, 青木敬, 古代文化, 63, 4, 84, 91, 2012年03月01日, 古代学協会
  • 国分寺造塔と土木技術, 青木敬, 土壁, 12, 31, 40, 2012年03月01日, 考古学を楽しむ会
  • 掘立柱建物の検討視点, 青木敬, 奈良文化財研究所紀要2011, 46, 47, 2011年06月01日, 奈良文化財研究所
  • 墳丘構築技術の変遷と展開, 青木敬, シンポジウム<もの>と<わざ>, 29, 47, 2011年02月01日, 東北・関東前方後円墳研究会
  • 飛鳥・藤原地域における7世紀の門遺構, 青木敬, 官衙と門 報告編, 11, 25, 2010年12月01日, 奈良文化財研究所
  • 乱石組雨落溝の構造と変遷, 青木敬, 奈良文化財研究所紀要2010, 54, 55, 2010年06月01日, 奈良文化財研究所
  • 「小羽山墳墓群の墳丘構築法」, 『小羽山墳墓群の研究―研究編―』, 255, 266, 2010年03月01日, 福井市立郷土歴史博物館
  • 「古墳築造からみた生前墓」, 『墓から探る社会』, 192, 198, 2009年06月01日, 雄山閣
  • 「群馬県下における後・終末期古墳の墳丘構築法」, 『山名伊勢塚古墳』, 152, 166, 2008年03月01日, 高崎市教育委員会
  • 古墳における墳丘と石室の相関性, 青木敬, 日本考古学, 23, 41, 65, 2007年05月01日, 日本考古学協会, 後・終末期古墳における墳丘と石室の関係を分析した。まず墳丘規模を優先する墳丘優先型、後期古墳からはじまる横穴式石室を優先する石室優先型、墳丘・横穴式石室双方を優先する折衷型に3分類し、墳丘優先型は後期に前方後円墳築造周縁域を中心に残るが、終末期古墳で折衷型や石室優先型の波及で駆逐されたとした。しかし関東以北では、墳丘優先型が根強く残る地域が多く、古墳築造は、墳丘規模を第一義とする地域、石室を第一義とする地域など、地域に応じて造墓の特質が異なると解した。
  • 「前期古墳の埋葬と儀礼」, 『専修考古学 』, 12, 29, 45, 2007年03月01日, 専修大学考古学会
  • 「前期古墳における墳頂部の性格と地域性」, 『古墳文化 』, 2, 33, 45, 2006年06月01日, 國學院大學古墳時代研究会
  • 「武蔵府中熊野神社古墳の墳丘と石室」, 『東京考古 』, 24, 75, 96, 2006年05月01日, 東京考古談話会
  • 「韓国の古墳における墳丘構築法」, 『専修考古学 』, 11, 39, 64, 2006年03月01日, 専修大学考古学会
  • 「後・終末期古墳の土木技術と横穴式石室―群集墳築造における“畿内と東国”―」, 『東国史論 』, 20, 1, 35, 2005年12月01日, 群馬考古学研究会
  • 「横穴式石室と土木技術」, 『古墳文化 』, 1, 61, 82, 2005年05月01日, 國學院大學古墳時代研究会
  • 「古墳築造の研究-墳丘からみた古墳の地域性-」(博士論文), 2004年09月01日, 六一書房, 日本列島における古墳の墳丘築造技術、盛土高などの墳丘高、前方後円墳の立面形、円の比率の組み合わせからみた平面形などの側面から古墳を分析した。その結果、前期古墳を中心に列島の東西では墳丘築造技術が二分されること、さらに墳丘高からみて前方後円墳の墳墓としての位置づけが東西で異なることなどから、古墳時代の列島は東西の地域性が顕著であり、こうした東西の政治的関係の強弱、あるいは葬送観など文化の差といった歴史的背景を考慮せねば古墳時代の本質は理解できないと説いた。
  • 「根岸横穴墓群の検討」, 23, 30, 2003年12月01日, 根岸横穴墓群発掘調査報告書
  • 「盤状杯の史的背景」, 『和田西遺跡の研究』, 1, 14, 2003年05月01日, 考古学を楽しむ会
  • 「7世紀の首長墳」, 『奥津城研究』, 2, 55, 63, 2002年10月01日, 奥津城研究会
  • 「古墳構築法の再検討」, 『國學院大學大学院紀要-文学研究科―』, 33, 165, 186, 2002年03月01日, 國學院大學
  • 「前期古墳の構築法と玉手山古墳群」, 『玉手山古墳群の研究Ⅱ―墳丘編―』, 121, 152, 2002年03月01日, 柏原市教育委員会
  • 「石製腕飾類の副葬」, 『東京考古』, 19, 27, 45, 2001年05月01日, 東京考古談話会
  • 「盤状杯と古代の集落」, 『土壁』, 5, 1, 14, 2001年05月01日, 考古学を楽しむ会
  • 「葺石構築法とその分類」, 『奥津城研究』, 1, 48, 61, 2000年05月01日, 奥津城研究会
  • 「竪穴建物の掘り形を考える」, 『土壁』, 4, 17, 28, 2000年05月01日, 考古学を楽しむ会
  • 「竈廃棄考」, 『土壁』, 3, 41, 51, 1999年05月01日, 考古学を楽しむ会
  • 「大田区宝莱山古墳の再検討」, 『東京考古』, 16, 33, 54, 1999年05月01日, 東京考古談話会

Misc

  • Ⅳ 桜井茶臼山古墳・メスリ山古墳墳丘の航空レーザー測量, 青木敬, 桜井茶臼山古墳の研究―再発掘調査と出土遺物再整理―, 159, 168, 2024年03月22日, 奈良県立橿原考古学研究所, 岡林孝作
  • 全国から厳選!墳丘内を探検できる古墳, 青木敬, 週間朝日MOOK 歴史道, Vol.32, 40, 49, 2024年03月06日, 朝日新聞出版
  • 鉄道開業150年、高輪築堤から考える日本の産業遺産, 青木 敬, AXIS, 2月号 vol.221, 106, 111, 2023年02月01日, 株式会社アクシス
  • 高輪築堤の土木技術とその評価, 青木 敬, シンポジウム~高輪築堤を考える~概要集, 5, 5, 2022年12月21日, 一般社団法人 日本考古学協会
  • 【書評】菅谷文則著『甦る法隆寺 考古学が明かす再建の謎』, 青木 敬, 日本考古学, 第53号, 73, 78, 2021年10月13日, 日本考古学協会
  • 立川市に古墳はあるのか ~物理探査が明らかにする先史の立川~, 青木敬, 市史編さん広報誌 たちかわ物語, 12号, 5, 2021年09月21日, 立川市
  • 【書評】岸本直文著『倭王権と前方後円墳』, 青木 敬, 市大日本史, 第24号, 135, 142, 2021年05月24日, 大阪市立大学日本史学会
  • 計画都市の建設、古代のトイレは水洗式、胞衣壺、平城京の運河、平城京の橋、版築、古代の地盤改良, 青木敬, 探検!奈文研, 2021年03月31日, 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
  • 考古学からみた古代の築堤, 青木敬, 会報 河川文化, 第92号, 8, 9, 2020年12月20日, 公益社団法人日本河川協会
  • 古代宮都・官衙の発掘調査, 青木 敬, 考古学ジャーナル, 第746号, 19, 21, 2020年10月30日, ニューサイエンス社
  • 土木と歩んだ古代の人々―発掘調査であきらかになった古代土木技術とその評価―, 青木 敬, 土木学会誌, 第105巻, 第8号, 12, 15, 2020年08月15日, 公益財団法人 土木学会
  • 薬師寺東塔の発掘調査, 青木敬・米川裕治, 国宝東塔大修理落慶記念 薬師寺展, 100, 102, 2020年02月28日, 読売新聞大阪本社・NHK大阪放送局・NHKプラネット近畿, 米川裕治
  • 日韓古墳における墳丘構築技術, 青木敬, 山陰中央新報, 2019年01月05日, 山陰中央新報社
  • 古代都城雑感, 青木敬, 國學院雑誌, 第119巻第8号, 22, 23, 2018年08月15日, 國學院大學
  • 解題 1、著者と文房具研究, 青木敬, 文房具が語る古代東アジア(吉田惠二著), 259, 265, 2018年06月02日, 同成社
  • 梶原義実著『古代地方寺院の造営と景観』, 青木敬, 日本歴史, 第841号, 89, 91, 2018年06月01日, 吉川弘文館
  • 澤田秀実著『前方後円墳秩序の成立と展開』, 六一書房HP書評コーナー, 2018年04月12日
  • 人と対話とアンテナと, 青木敬, 史学研究集録, 第42号, 1, 8, 2018年03月01日, 國學院大學大学院文学研究科史学専攻
  • 古代土木技術逍遥, 青木敬, 本郷, 132, 26, 28, 2017年11月01日, 吉川弘文館
  • 興福寺を掘る―近年の発掘調査成果―, 青木敬, 興福, 第175号, 3, 4, 2017年03月01日, 興福寺, 「興福寺境内整備基本構想」(平成10年)にもとづく近年の興福寺境内における発掘調査成果について、検出遺構や鎮壇具を中心に解説する。あわせて、南大門にのみ存在する掘込地業(総地業)の存在意義や、どの系統に属する版築技術を採用したかなど、筆者の近年の研究成果もふまえて言及する。
  • 「古代の地盤改良(探検!奈文研133)」, 青木敬, 読売新聞第2奈良版, 2016年02月01日, 読売新聞社
  • 「版築(探検!奈文研125)」, 2015年11月01日, 読売新聞第2奈良版
  • 「平城京の橋(探検!奈文研117)」, 2015年09月01日, 読売新聞第2奈良版
  • 「平城京の運河(探検!奈文研112)」, 2015年07月01日, 読売新聞第2奈良版
  • 「胞衣壺(探検!奈文研71)」, 2014年09月01日, 読売新聞第2奈良版
  • 「復興事業にともなう発掘調査に対する奈良文化財研究所の取り組み3」, 『奈文研ニュース』, 54, 7, 7, 2013年09月01日, 奈良文化財研究所
  • 「ミャンマーの考古遺跡」, 『考古学研究』, 238, 96, 98, 2013年09月01日, 考古学研究会
  • 「石橋宏著『古墳時代石棺秩序の復元的研究』」, 『季刊考古学』, 124, 99, 99, 2013年08月01日, 雄山閣
  • 「計画都市の建設(探検!奈文研7)」, 5, 5, 2013年05月01日, 読売新聞第2奈良版
  • 「多摩地区における7世紀の古墳」, 『東京考古』, 27, 77, 88, 2009年05月01日, 東京考古談話会
  • 「日韓発掘調査交流に参加して」, 『奈文研ニュース』, 32, 31, 31, 2009年03月01日, 奈良文化財研究所
  • 「古墳の築造(古代はいま15)」, 2007年10月01日, 朝日新聞奈良版
  • 「小澤太郎氏「岩戸山と今城塚」を読んで」, 『史紋』, 2, 66, 68, 2004年05月01日, 史紋同人
  • 「桐生直彦著『竈をもつ竪穴建物跡にみられる棚状施設の研究』」, 『東京の遺跡』, 69, 868, 868, 2001年10月01日, 東京考古談話会

著書等出版物

  • 清瀬市史7 資料編 考古, 谷口康浩・藪下詩乃・竹原弘展・中野拓大・松本耕作・中島将太・吉澤徹・山本華・佐藤悠登・東野豊秋・青木敬・神澤郁美・松本美由紀・水口由紀子・深澤靖幸・石井たま子・中野光将, 清瀬市, 2024年03月31日
  • 立川市史 資料編 先史, 青木 敬, 立川市, 2023年03月10日, 谷口康浩・山崎晴雄・工藤雄一郎・鳥越多工摩・薮下詩乃・松本耕作・安孫子昭二・秋山道生・大工原豊・山本華・河西学・二宮修治・三浦麻衣子
  • 高等学校 日本史探究, 青木敬, 第一学習社, 2023年02月01日, 大橋幸泰・青木敬・鎌倉佐保・鬼嶋淳・河内春人・後藤敦史・浜井和史・奥村典夫・風間洋・松澤徹・森本光展・山本隆太郎
  • 立川市域の古墳時代, 谷口康浩、鳥越多工摩、富山悠加、青木敬, 立川市, 2022年03月11日
  • 古墳図鑑 訪れやすい全国の古墳300, 青木 敬, 日本文芸社, 2022年08月01日
  • 考古学概論 初学者のための基礎理論, 山本孝文・青木敬・城倉正祥・寺前直人・浜田晋介, ミネルヴァ書房, 2022年04月01日
  • 薬師寺東塔発掘調査報告, 丹羽崇史・米川裕治・青木敬・前川歩・海野聡・大澤正吾・今井晃樹・佐々木芽依・国武貞克・高田祐一・芝康次郎・金田明大・村田泰輔・杜之岩・藤井佐由里, 薬師寺・奈良文化財研究所, 2022年03月31日
  • 穂高古墳群 2018・2019年度 F9号墳発掘調査報告書, 青木敬・大日方一郎・関口拓海・大嶋拓真ほか, 國學院大學考古学研究室, 2021年02月28日
  • よみがえる白鳳の美―国宝薬師寺東塔解体大修理全記録, 加藤朝胤・鈴木嘉吉・星野安治・池田藍子・青木敬・米川裕治・村上隆, 朝日新聞出版, 2021年02月28日, 国宝薬師寺東塔基壇の発掘調査成果のうち、礎石の不同沈下の原因、ならびに和同開珎を用いた地鎮め供養について説明と考察を加えた。
  • 横穴式石室の研究, 青木 敬, 同成社, 2020年02月11日, 長野県安曇野市穂高古墳群ならびに同F9号墳出土須恵器には、奈良時代の杯Bが複数含まれることに着目し、周辺地域の古墳からの出土例も含め、こうした土器が埋葬にともなう副葬品ではなく、仏教の斎食など追善供養の土器として用いられた可能性を指摘した。そして穂高古墳群では、こうした土器の出土が群単位で1基程度であり、土器も都城の食器であることなどを勘案すると、こうした古墳の被葬者を祖先にもつ人物が官衙へ出仕していた可能性を考えた。また、これら土器に甕をともなうことが希少で、瓶類をともなうことが一般的なことから、都の影響をうけて従来の氏族単位で週される祭祀から家族単位で修される祭祀へと変容した証左ととらえた。
  • 穂高古墳群2016・2017年度発掘調査報告書, 青木敬・朝倉一貴ほか, 國學院大學考古学研究室, 2019年02月28日
  • 特集 古代寺院の調査と研究, ニューサイエンス社, 2017年11月30日, 705, 青木敬、神野恵、大村浩司、海野聡
  • 土木技術の古代史, 青木敬, 吉川弘文館, 2017年10月01日, 453, 本書は、著者の既往の研究成果をふまえ、発掘調査成果からみた古代土木技術の変化は、歴史的な動向と相関関係にあることを説く。前半では、弥生時代から古墳時代の墳墓、とくに墳丘構築技術の変容と画期や地域性などを抽出し、変化に潜む歴史的な背景を描写する。後半では、版築をはじめとする寺院や宮殿の基壇構築技術を東アジア規模で俯瞰すると、その技術には複数の系統が存在することをあきらかにする。さらに、中国南北朝それぞれに各技術系統の淵源が求められるとし、東アジア各地域が南朝・北朝、その後の隋唐など、いずれの王朝と密接な外交関係にあったかを反映すると説く。さらに奈良時代後半に基壇構築技術が、より構造重視へと転換することに着目し、時代背景と関連付けた叙述をおこなった。
  • 特別史跡高松塚古墳発掘調査報告―高松塚古墳石室解体事業にともなう発掘調査―, 文化庁・独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所・奈良県立橿原考古学研究所・明日香村教育委員会, 2017年05月31日, 1, 松村恵司、建石徹、岡林孝作、水野敏典、青柳泰介、相原嘉之、廣瀬覚、石田由紀子、若杉智宏, 高松塚古墳石室解体事業にともなう発掘調査の報告書。水準杭や石室の朱線についての事実記載、墳丘規模などについての考察を担当。
  • 薬師寺東塔の調査―第536・第554次, 奈良文化財研究所, 2016年06月24日, 154-159、160-165、166-168、170-171頁
  • 歴史探訪 韓国の文化遺産 下, 山川出版社, 2016年03月10日, 飯島義雄、太田秀春、大場亜弥、木村浩二、佐川正敏、広瀬真理子、水沢教子、渡邊洋一
  • 『薬師寺東塔基壇―国宝薬師寺東塔保存修理事業にともなう発掘調査概報―』, 薬師寺, 2016年03月01日
  • 「薬師寺東塔の調査―第536次」, 奈良文化財研究所, 2015年06月01日
  • 「左京二条二坊十坪の調査―第524次」, 奈良文化財研究所, 2015年06月01日
  • 「海龍王寺旧境内の調査―第525次」, 奈良文化財研究所, 2015年06月01日
  • 『奈良山発掘調査報告Ⅱ―歌姫西須恵器窯の調査―』, 奈良文化財研究所, 2014年10月01日, 石村智、小田裕樹、金田明大, 1972年に発掘調査をおこない、操業時期が7世紀中頃と考えられる奈良市歌姫西須恵器窯の正式報告書。須恵器窯3基の窯体および灰原についての事実報告、および灰原出土須恵器の報告をおこなう。また、出土土器のなかでも特徴的な環状瓶を代表とする環状形土器について、製作技術から7世紀後半に画期を見出し、中国地方に限定的だったそれ以前とは異なり、新規製作技術の導入によって各地へ生産が拡大したと考察にて説いた。結語では、判然としなかった供給先について、出土遺物の特徴などから、仏教関連施設や客館といった一般集落とは異なる施設への供給を想定した。
  • 『古代官衙』, 青木敬, ニューサイエンス社, 2014年08月01日, 江口桂、荒井健治、荒木志伸、井上尚明、小宮俊久、新名強、杉原敏之, 古墳時代の有力者居宅では、機能に応じて分散していた各種施設が、飛鳥時代の宮殿構造を範として1カ所へ集約することで、地方支配の拠点としての地方官衙が成立することを前半で説く。後半では、藤原・平城・長岡・平安と推移する宮殿における官衙の構造、および造営技術とその変化の過程を、遺構・遺物の両面から検討をくわえた。そこから都城造営という一大事業は、格式に応じた構成と構造、くわえて各分野における軽量化・規格化など、奈良時代の中央官衙の特質を把握した。また、宮殿が国庁をはじめとした地方官衙へ与えた影響も、飛鳥の宮殿や宮殿関連施設、藤原宮、平城宮、平安宮とそれぞれの宮殿がインパクトを与えたとし、都城の設計からみた造営の理念にも言及した。
  • 「法華寺旧境内の調査―」, 奈良文化財研究所, 2014年06月01日
  • 「左京三条一坊一・二・八坪の調査―第515次・第522次」, 奈良文化財研究所紀要2014, 2013年06月01日
  • 「東大寺法華堂の調査―第492次」, 大西貴夫・青木敬・金田明大, 奈良文化財研究所紀要2013, 2013年06月01日
  • 「平城京左京二条二坊十五坪の調査―第501次」, 奈良文化財研究所, 2013年06月01日
  • 『東国の考古学』, 青木 敬, 六一書房, 2013年03月01日
  • 『古墳時代研究の現状と課題(上)』, 同成社, 2012年09月01日, 土生田純之、池畑耕一、下原幸裕、岩本崇、角田徳幸、古瀬清秀、清家章、坂靖、岩原剛、風間栄一、小黒智久、内山敏行、菊池芳朗、池田榮史、藤沢敦、岡林耕作、小林孝秀、青木敬、城倉正祥、日高慎, 古墳の墳丘築造規格と築造技術の研究史を総括し、現状での到達点および課題について私見を交えて論述した。墳丘築造規格論は、前方後円墳の変遷観の探求からはじまり、戦後に型式学的研究と作図法的研究へ分化する過程を解説し、尺度や相似墳、墳丘規模の問題などにも触れる。墳丘築造の技術については、個別事例の検討段階から築造技術の分類・変遷や地域性に踏み込むなど研究は新段階を迎えたとした。さらに、墳丘築造技術は当時の政治状況を反映しているとし、朝鮮半島を含めた土木技術の系統的理解が必要と説いた。
  • 「左京三条一坊一・二坪の調査―第488・491・495次」, 奈良文化財研究所紀要2013, 2012年06月01日
  • 「東院地区の調査―第481次」, 奈良文化財研究所紀要2012, 2011年06月01日
  • 「東方官衙南地区の調査―第162-1次」, 奈良文化財研究所紀要2011, 2010年06月30日
  • 『玉手山1号墳の研究』, 大阪市立大学, 2010年03月01日
  • 「小羽山墳墓群の研究―資料編―」, 福井市教育委員会, 2010年03月01日
  • 「石神遺跡(第21次)の調査―第156次」, 奈良文化財研究所紀要2009, 2009年06月01日, 青木敬、小田裕樹、石田由紀子, 石神遺跡は、奈良県高市郡明日香村に所在する飛鳥時代の饗宴施設と推定される宮殿関連遺跡である。本次調査は、石神遺跡の東端を確定する目的で実施し、遺跡東端の塀やそれに取り付く建物、さらに饗宴施設以前の推定仏堂など、多くの成果をあげ、報告した。本なお、調査で石神遺跡の調査は一区切りとなったため、遺跡全体の変遷を含めた考察もおこなった。
  • 「大極殿院南門の調査―第148次」, 奈良文化財研究所紀要2008, 2008年06月01日
  • 「山田道の調査 ―第149-9次」, 奈良文化財研究所紀要2008, 2008年06月01日
  • 「大谷古墳」, 上中町教育委員会, 2005年03月01日, 10
  • 玉手山7号墳の研究, 大阪市立大学, 2004年03月01日
  • 「武蔵府中熊野神社古墳」, 府中市教育委員会・府中市遺跡調査会, 2004年03月01日, 37
  • 「市場古墳」, 上中町教育委員会, 2003年03月01日, 9, 永江寿夫、橋本英将、青木敬(主編者)、土屋みずほ、田中大輔、堀田直志、吉田和裕、諫早直人、橋本明子, 市場古墳は、福井県遠敷郡上中町(現若狭町)所在の後期古墳である。墳丘の一部と横穴式石室が残存しており、全面発掘調査を実施した報告書として刊行した。副葬品の出土のみならず、詳細な調査によって、沖積地という地形環境に適応すべく一帯の整地後、墳丘築造を開始すること、石室構築と墳丘構築の順序と連関性について復元しえた、など遺構的観点からも数多くの成果があり、報告書に収載した。
  • 「落川・一の宮遺跡」, 多摩市教育委員会, 2002年08月01日, 47
  • 「和田西遺跡―埋蔵文化財編―」, 多摩市教育委員会, 2002年03月01日, 46
  • 「大井金子山横穴墓群」, 品川区教育委員会, 2001年12月01日, 21
  • 「石岡市遺跡分布調査報告」, 石岡市教育委員会・石岡市遺跡分布調査会, 2001年03月01日
  • 「物見処遺跡1997」, 國學院大學考古学研究室, 1997年07月01日, 32
  • 「物見処遺跡1996」, 國學院大學考古学研究室, 1996年07月01日, 30
  • 「稲荷塚古墳―墳丘部確認にともなう調査―」, 多摩市教育委員会, 1996年03月01日, 39

講演・発表

  • 関東地方における古墳の出現と歴史的意義―墳丘の分析を中心として―, 青木 敬, 国立歴史民俗博物館共同研究「東アジアからみた関東古墳時代開始の歴史像」第4回研究会, 2023年12月03日, 国立歴史民俗博物館, 佐倉
  • 薬師寺東塔を掘る, 青木 敬, 古代史探訪, 2023年07月09日, SBS学苑パルシェ校
  • 国宝薬師寺東塔の発掘調査, 青木 敬, 薬師寺まほろば塾 第134回月例奈良塾, 2023年05月21日, 法相宗大本山薬師寺
  • 大型前方後円墳の築造―田園調布古墳群を中心に―, 青木 敬, 文化財講演会, 2023年03月05日, 大田区教育委員会, 東京
  • 多摩の古墳とその特質, 青木 敬, 多摩の古墳探訪, 2023年02月18日, 東京都埋蔵文化財センター・多摩市教育委員会, 多摩市
  • 立川市の古墳―考古学と物理探査から探る―, 青木 敬, 令和4年度 新編立川市史関連講演会, 2022年12月11日
  • 古墳築造の終焉, 青木 敬, 第23回古代史講演会, 2022年12月03日, 明治大学博物館友の会
  • 薬師寺東塔の発掘調査成果, 青木 敬, 考古学研究会関西例会第233回研究会, 2022年09月24日, 考古学研究会
  • 古墳はなぜつくられたか―巨大前方後円墳の出現を考える―, 青木 敬, 令和4年度さきたま講座③, 2022年09月11日, 埼玉県立さきたま史跡の博物館
  • 古代日本における土木技術の変遷, 青木 敬, 2022年度百済王都核心遺跡学術大会, 2022年06月30日, 文化財庁(大韓民国), 公州市(大韓民国), 本報告では、飛鳥寺造営にはじまる日本列島の版築技術が百済由来と論じた。その後、隋唐や新羅の影響とみなしうる基壇や掘込地業構築技術が認められるようになるが、百済由来の技術が天皇に関連する施設(宮・寺・古墳など)を中心になおも採用され続け、高い位置づけにあったとした。さらに道鏡政権下、遅滞していた国分寺造営に新羅由来の礫と土とを用いる技術が寺院造営に多用されるようになる点などを説明し、飛鳥時代から奈良時代にいたる版築を中心とした土木技術の展開について概観した。
  • 古墳はどのようにしてつくったのか?, 青木 敬, 古代史探訪, 2022年05月21日, SBS学苑 パルシェ校, 静岡
  • 伊勢斎宮と武蔵国府の歴史的意義, 青木敬, 公開講座 武蔵国府と伊勢斎宮~官衙と都市的構造にみる歴史的意義~, 2022年02月06日, 斎宮歴史博物館・府中市郷土の森博物館, 東京都府中市
  • 基壇構築技術からみた国分寺の造塔, 青木 敬, 史跡相模国分寺跡指定100周年記念講演会, 2021年11月13日, 海老名市教育委員会
  • 中央からみた古墳時代の新潟, 青木 敬, 2021年度新潟県埋蔵文化財センター講演会 第7回, 2021年10月24日
  • 古墳のかたちとつくり方, 青木 敬, 企画展「前方後円墳がやってきた」関連講演会, 2021年05月22日, 静岡市立登呂博物館, 静岡市
  • 考古学からみた舒明朝の特質―百済大寺造営技術の検討を中心に―, 青木 敬, 国史学会2月例会, 2020年02月15日, 国史学会, 東京
  • 墳丘構築技術から探る群馬県の古墳, 青木 敬, 東国文化講座 古墳研究最前線(第3回), 2019年12月15日, 群馬県立歴史博物館, 前期から後期にいたる群馬県の古墳の墳丘構築法の特徴、とくに後期古墳の特徴を、石室掘方の有無と横穴式石室か否かによって分類できることを説いた。また墳丘盛土量を検討すると、太田天神山古墳が突出することがあきらかであり、その採土は墳丘周辺ではなかなえないこと、さらに周濠の掘削は墳丘構築の最終段階であり、周濠掘削土は外堤などの整備に使われた可能性が高いことを指摘した。さらに周溝掘削土量が墳丘盛土量より多い例も存在し、それは集落などの維持管理に回された可能性を指摘し、周囲の集落や開発行為と古墳築造が密接にかかわる可能性を説いた。
  • 薬師寺東塔を掘る, 青木 敬, 薬師寺国宝東塔大修理落慶記念行事 奈良楽東京特別講座 薬師寺東塔を掘る, 2019年12月09日, 奈良県ビジターズビューロー, 東京, 足かけ2年におよんだ国宝薬師寺東塔基壇の発掘調査、その成果を基壇と掘込地業、心礎をはじめとする礎石などからあきらかにし、あわせて東塔造営時の地鎮め供養に用いられたと考えられる和同開珎の出土とその貨幣史的意義について解説した。
  • 古墳の終焉と古代の始まり, 青木 敬, 令和元年度考古学ゼミナール, 2019年10月26日
  • 古墳築造技術の歴史的意義, 青木 敬, ミュージアムトーク 特集展示「王権と古墳―倭国統合の象徴―」, 2019年10月05日, 國學院大學博物館
  • 土木技術からみた古代の鳥取, 青木 敬, 國學院大學院友会鳥取支部文化講演会, 2019年08月25日, 國學院大學院友会鳥取支部, 日本・鳥取県鳥取市
  • 前方後円墳の墳丘―玉手山古墳群を中心に―, 青木 敬, 令和元年度市民歴史大学「歴史舞台・玉手山」講演会, 2019年07月15日, 柏原市立歴史資料館, 日本・大阪府柏原市, 近畿地方を代表する前期古墳群のひとつである玉手山古墳群、墳丘構築技術からみると、階段状工法という丘陵上に築造する古墳に特有な技術による前半段階、平坦にした墳丘上部に西日本的工法で盛土する後半段階と墳丘構築技術が変化することを示した。また、葺石構築法の変化や白色円礫の出現などにも解説を加えた。
  • 発掘遺構からみた奈良時代の大嘗宮, 青木 敬, 國學院大學文化講演会, 2019年06月08日, 國學院大學, 東京, 平城宮で検出した6時期にわたる大嘗宮遺構の構造と変遷を紹介し、A期(淳仁天皇)大嘗宮以降、構造が本格化してそれ以前の仮設的要素が希薄となること、本格化する背景に天皇擁立に大きな役割を果たした貴族層の関与を考える必要性を述べた。
  • 墳丘構築技術からみた古墳の変遷, 青木敬, かながわ考古学同好会考古学講座, 2019年01月23日, かながわ考古学同好会, 横浜
  • 日韓古墳における墳丘構築技術, 青木敬, 平成30年度風土記の丘教室1月例会(第544回), 2019年01月12日, 島根県立八雲風土記の丘資料館, 松江
  • 中金堂を支える基壇―土木技術からみた興福寺―, 青木敬, 興福寺文化講座(東京), 2018年09月20日, 興福寺, 興福寺中金堂は地山削り出し基壇、南大門は掘込地業と版築の基壇を採用し、この違いが地形的環境に起因すると理解した。そして、南大門基壇における版築技術が百済系統に位置づけられるとし、当該技術が政権中枢部にほぼ限定して用いられたことなどから、興福寺の位置づけが自ずとあきらかになると説明した。
  • 日本古代の陶硯と文書行政―国家の完成と文房具―, 第44回 日本文化を知る講座, 2018年06月02日, 國學院大學研究開発推進機構, 都城出土品を中心に飛鳥時代から奈良時代の陶硯を概観する。宮外官衙における出土状態などから、藤原宮期には硯の階層性がまだ厳然とは確立していないと理解した。また、数量と分布の検討から奈良時代の蹄脚円面硯が、とくに奈良時代後半の朝堂において律令国家を象徴する器物として設置されていたと推定した。このほか、甕転用硯が手持ちの硯として、現業部門の官衙などで使用された可能性を指摘し、硯種によって使用できる階層が規定されていたと理解した。
  • 日本古代都城造営の鎮祭と水辺の祭祀, 韓国木簡学会創立10周年記念“東アジアの古代都城の築造儀礼と月城垓子木簡”国際学術会議, 2017年10月20日, 韓国木簡学会・国立慶州文化財研究所, 日本の都城造営における鎮祭について、考古資料および史料を用いて論じた。地鎮具に容器が認められる場合はある一定の地域を対象とし、存在しない場合は特定の建物を対象とするのではないかと指摘し、容器の有無によって鎮祭の対象が異なっていた可能性を示唆した(仮説1)。また、土地の浄化を期待する場合、銭貨などを撒く行為がともない、土地神に対して供献する場合は容器に五穀や七宝などを納めたとも考えられるとした(仮説2)。また、古代における鎮祭の執行者は陰陽師であり、僧侶が執行する場面は、密教(純密)導入以降であろうと考えた。 また、水辺の祭祀についても、祓や疫神祭など考古資料からみた具体相について言及した。漢神祭、道教、神仙思想に加え伝統的な祭祀などが融合した所産と理解し、都城という日本初の都市によってなされた「都市化」こそが、集住や多数の外来者がもたらす穢れを祓うといった、水辺の祭祀を繰り返す大きな背因ではないかと説いた。
  • 南都の寺院を掘る, 若木考古会, 2017年10月14日, 薬師寺東塔や興福寺南大門、東大寺法華堂など、近年の発掘調査成果にもとづいた私見を二三提示した。
  • 穂高古墳群の発掘調査, 古墳で考える安曇のそもそもー安曇野市内古墳出土品展ー記念講演会, 2017年09月30日, 安曇野市豊科郷土博物館, 穂高古墳群F9号墳の発掘調査成果を中心に、穂高古墳群の位置づけと評価をおこなった。群集墳の定義をおこなった上で、戸籍の出現とともに群集墳の築造が終焉を迎えると考え、これ以降穂高古墳群には、出土遺物から祖先供養に使用された形跡は認められるが、埋葬など古墳としての役割を担うことはなかったのではないかとした。
  • 古代の高畑, 高畑町住民向け講演会, 2017年09月05日, あすならホーム高畑, 平城京の時代、さらに古墳時代の奈良市高畑町はいかなる地域であったのか、古墳、頭塔、新薬師寺という3つのキーワードを軸に発掘調査成果を踏まえて復元・考察した。
  • 薬師寺の創建, 寺院官衙シリーズ講演会, 2017年03月25日, 鈴鹿市考古博物館, 本薬師寺から平城薬師寺へ、移建・非移建論争は非移建説に落ち着きつつあるが、薬師寺東塔の発掘調査成果からみて、完全新築とまでは言えないことを、基壇外装などから推定した。つまり筆者は、薬師寺部分移建説を採る。このほか、薬師寺の既往の発掘調査成果や諸堂塔の概要などに触れつつ、塔の造営順序や新羅仏教の影響などについても言及した。
  • 南都の古代寺院, 栄区古代史セミナー, 2017年03月13日, かながわプラザホール, 南都八大寺のうち、薬師寺・東大寺・興福寺の発掘調査成果を中心に、伽藍の創建にかかるいくつかの私見を提示した。具体的にいうと、薬師寺東塔は、基壇外装材の構成からみて本薬師寺西塔で準備された基壇外装材を平城へ移したと推定した。また、基壇のありようから、東大寺法華堂は、創建より不空羂索観音を本尊として奉安した可能性が高いこと、基壇構築の状況からみて、興福寺は中金堂を最も地形的立地環境の良い場所に求めたことなどを説いた。
  • 日本古代における版築と諸系統, 古代の相模を考える会, 2016年12月29日, 日本列島に認められる版築の技術系統を分類し、その上で神奈川県下における版築基壇や掘込地業が認められる寺院造営の技術的背景を考察する。下寺尾七堂伽藍跡の掘込地業にみられる版築は南朝・百済ルートの系統、千代廃寺の掘込地業や相模国分寺の基壇などは北朝・新羅ルートの系統にそれぞれ位置づけられるとした。
  • 興福寺を掘る―近年の発掘調査成果―, 奈良興福寺文化講座(東京), 2016年11月17日, 学校法人文化学園, 伽藍整備計画にもとづく、近年の興福寺伽藍における発掘調査成果を紹介した。とくに、中金堂、中金堂院回廊、中門、南大門、北円堂院を中心に検出遺構や特筆すべき出土遺物を列挙し、興福寺伽藍の特質について解説した。
  • 古墳時代・古代と栃木県の遺跡, 平成28年度特集展「栃木の遺跡」特別講演会, 2016年11月13日, (公財)とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター, 栃木県における古墳のうち、とくに6世紀代の動向に注目し、「下野型古墳」の「基壇」が須恵器出土状態などの検討から墳丘上での儀礼に使用され、他地域では通有な石室内の須恵器が希少であることを説明した。と同時に、墳丘傾斜角や後円部径が中期以降顕著な変化がないことに着目し、埋葬施設位置などと関連付けて考えるべきとした。 このほか、官衙の掘立柱建物における造営体制を推定し、落内遺跡や上神主・茂原官衙遺跡などが官衙あるいは官衙関連施設に該当する可能性が高いと考えた。 また、下野薬師寺は拠点的な寺院であるが、創建当時の周辺地域の状況からみて、数少ない七堂伽藍を備えた寺院として特筆すべき存在であることを説き、複数の有力氏族の協力関係なしに造営できないこと、近畿地方の諸技術なしに成立しえないことなどを述べる。
  • 日本古墳における墳形と墳丘構築技術, 日韓交渉の考古学―三国・古墳時代 第4回共同研究会(第40回韓国考古学全国大会自由パネル発表), 2016年11月06日, 崇実大学校(大韓民国ソウル特別市), 日本の古墳における墳形、墳丘の高大化、墳丘構築技法の展開について発表した。なかでも、墳丘高大化については、時期が多少前後するものの、新羅や加耶をはじめとする朝鮮半島や北魏など東アジアの動向もふまえるべきだと論じた。さらに墳丘高大化は横穴式石室の受容など、埋蔵施設の変革とも関連する可能性を指摘した。
  • 後・終末期古墳の墳丘と石室, 考古学研究会第42回東京例会, 2016年10月29日, 駒澤大学, 後・終末期古墳の墳丘構築技術が高大化することを指摘し、版築などを採用することが技術的な背景にあると説いた。と同時に版築の技術系統が複数あることを述べた。また、石室については、石材の提起する問題や、加工の痕跡あるいは削り屑の状況から、列島における東西の違いを指摘した。
  • 平城宮の陶硯, 平城宮跡はこれだからオモシロい!~1300年の時をこえ、奈良墨と硯が都を語る!?~, 2016年10月15日, 奈良まほろば館
  • 仏塔の歴史と興福寺, 丸の内キャリア塾スペシャルセミナー 奈良を知る。日本を知る。第12回, 2016年07月14日, 日本経済新聞社 クロスメディア営業局(主催)JR東海(協賛), インドのストゥ―パから東アジアの木塔にいたる仏塔の歴史を解説し、日本の木塔の変遷ならびに興福寺五重塔・三重塔の歴史的な位置づけをおこなう。
  • 「薬師寺東塔の創建」, 『奈良文化財研究所第26回総合研究会』, 2016年01月01日, 於 奈良文化財研究所
  • 「白鳳寺院の展開―寺院造営技術の分析を中心に―」, 『白鳳時代を考える会 特別講演会』, 2015年11月01日, 於 薬師寺
  • 「古墳における墳丘と埋葬施設」, 『第18回(2015年度) 九州前方後円墳研究会 佐賀大会』, 2015年05月01日, 於 アバンセホール
  • 「ウワナベ・コナベ古墳と佐紀盾列古墳群」, 『佐保川ふれあい会館歴史講座 第6回』, 2015年03月01日, 於 佐保川ふれあい会館
  • 「日本古代の土木技術―版築が来た道―」, 『第337回帝塚山大学市民大学講座』, 2014年12月01日, 於 帝塚山大学東生駒キャンパス
  • 「城の山古墳の墳丘構造」, 『第3回城の山古墳シンポジウム 解き明かされた城の山古墳』, 2014年12月01日, 於 胎内市産業文化会館
  • 「日本古墳の墳丘築造技術とその系統」, 『蓮山洞古墳群の意義と評価』, 2013年12月10日, 於 大韓民国釜山広域市蓮堤区庁
  • 「古津八幡山古墳の築造方法とその背景」, 『新潟市文化財センター、シンポジウム蒲原平野の王墓 古津八幡山古墳を考える』, 2013年08月01日, 於 新潟市民プラザ
  • 「検出遺構における四面廂建物」, 『第15回古代官衙・集落研究会研究集会』, 2011年12月01日, 於 奈良文化財研究所
  • 「古代土木技術の系譜を探る」, 『第108回奈良文化財研究所公開講演会』, 2011年06月01日, 於 奈良文化財研究所
  • 「墳丘構築技術の変遷と展開」, 『第16回東北・関東前方後円墳研究会大会』, 2011年02月01日, 於 早稲田大学
  • 「奈良県明日香村石神遺跡の発掘成果」, 『考古学研究会第162回関西例会』, 2010年01月01日, 於 奈良市男女共同参画センター
  • 「飛鳥・藤原地域における7世紀の門遺構」, 『第13回 古代官衙・集落研究会』, 2009年12月01日, 於 奈良文化財研究所
  • 「石神遺跡」, 『橿原考古学研究所付属博物館土曜講座』, 2009年07月01日, 於 橿原考古学研究所
  • 「日本横穴式石室の構築技術」, 『(財)ウリ文化財研究院招請講演会』, 2008年09月01日, 於 韓国・ウリ文化財研究院
  • 「日本横穴式石室の構築方法」, 『国立慶州文化財研究所講演会』, 2008年09月01日, 於 韓国・国立慶州文化財研究所
  • 「古墳の築造法について」, 『(財)ウリ文化財研究院・(財)慶南発展研究院共催招請講演会』, 2005年12月01日, 於 韓国・ウリ文化財研究院
  • 「第13回大会に参加して」, 多摩地域史研究会会報, 2003年09月01日, 多摩地域史研究会
  • 「構築法と形態からみた古墳の地域性」, 『土曜考古学研究会2月例会』, 2003年02月01日, 於 あづま路

その他

  • 東京特別講座 薬師寺東塔を掘る, 奈良ファン倶楽部会報誌 奈良TABI絵巻2019, 一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー, 2019年12月, 04, 04
  • 「縄文時代前期の装飾付土器」, 東京考古, 16, 東京考古談話会, 1998年05月01日, 112, 112

競争的資金

  • 20H00039, 2020, 日本学術振興会, 科学研究費補助金, 日本における初期王陵の実態解明-「国産化という産業革命」の視点から-
  • 26630288, 「復元学」構築のための基礎的研究, 「復元学」の構築に向けて、その歴史的な背景を整理した。またこれまでに行われてきた発掘調査に基づく復元の過程を調査し、それを明らかにした。これらの成果をまとめた出版物として、『古建築を復元する-過去と現在の架け橋-』(吉川弘文館、2017年)を刊行した。ここでは、平城宮朱雀門・大極殿院、四天王寺、登呂遺跡などの事例を取り上げている。
  • 24520882, 古代東アジアにおける土木技術系譜の復元的研究, 東アジアにおける古代寺院の基壇構築技術は大きく4つに分類され、その系統を追跡することで、これら技術の波及が各地域の政策や外交と密接に関わることを論じた。;5世紀末以降の日本列島の古墳では墳丘が高大化する例が認められるが、東アジアの類例調査の結果、墳丘高大化は5世紀後半以降、北魏に端を発して東アジア各地に認められる現象であると考えた。;以上の点から、当時の最先端を行く土木技術は、古代東アジアの政治史・外交史をうかがうことができる検討対象として有益であることが結論付けられた。
  • 21720294, 古代日韓における土木技術の系譜にかんする考古学的研究, 遺跡踏査および文献収集を通じて事例を収集し、データ化をおこない、6・7世紀における日韓土木技術の系譜とその展開を明らかにするのが本研究の目的である。研究の結果、日韓の版築技術に4つの系統が存在することなどが明らかとなった。
  • 20H00039, 日本における初期王陵の実態解明-「国産化という産業革命」の視点から-, 本研究では、令和2~5年度の4ヶ年で、桜井茶臼山古墳とメスリ山古墳を中心に初期王陵の実態を解明するための総合的な調査研究を行う。具体的には、①出土遺物の考古学的・文化財科学的分析、②墳丘・埋葬施設の考古学的・文化財科学的分析、③類例等の関連資料調査を実施し、その全体像を再構成する。その上で、④得られたデータの整理分析、総合的検証を行い、巨大前方後円墳として築造される日本の初期王陵の特質や初期王権の経済基盤としての国産化という技術革新過程を解明する。;本研究は、奈良盆地東南部に存在する巨大前方後円墳のうち、桜井茶臼山古墳とメスリ山古墳を対象に、考古学・文化財科学の研究者が協力して出土遺物の再整理や新たな視点からの分析を加えることによりその全体像を再構成する。またその成果を基盤として、巨大前方後円墳である日本の初期王陵の特質、副葬された大量の国産品からみた初期王権の経済基盤としての技術革新の解明といった学術的課題に取り組み、初期王陵の実態を解明すること目的とする。;第2年度である本年度は①出土遺物の考古学的・文化財科学的分析、②墳丘・埋葬施設の考古学的・文化財科学的分析、③関連資料調査の各項目について作業を進めた。;①:橿原考古学研究所・同附属博物館所蔵の銅鏡、石製品・玉類、銅鏃・鉄製品、壺形土器の再整理を進めた。銅鏡については、破片の高精度三次元形状計測、X線写真撮影によるデータ化、3D画像および高精細デジタルマイクロスコープ等による観察を引き続き実施した。既存の同笵鏡・同文鏡・類似鏡との比較検討による鏡種・部位の同定作業は、漢鏡についておおむね基礎作業が終了した。また、國學院大学保管の壺形土器(完形に復元済み)の実測・観察・写真撮影等による記録作成を行った。②:墳丘については、初年度に作成した桜井茶臼山古墳およびメスリ山古墳の墳丘測量図ならびに赤色立体図をもとに墳丘復元案を作成した。埋葬施設については、桜井茶臼山古墳後円部・前方部墳頂の地中レーダー探査を実施した。また、國學院大学に保管されている木棺材の三次元計測・観察・写真撮影等による記録作成を行った。石室に使用された朱について関連資料も含めた硫黄同位体比分析、水銀同位体比分析および鉛同位体比分析を引き続き実施し、一部について産地推定結果を取りまとめ、公表した。③:関連資料調査を国内で計6回実施した。;本年度は研究計画の第2年度であるが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、とくに令和3年4~9月、4年1~3月の緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置発令中は活動が大幅に制限され、それ以外の期間も感染拡大防止のため一定の活動の制約があった。対応として、年度計画の一部組み替えなどを柔軟に行い、研究計画全体に遅れが生じないよう工夫した。;初年度に引き続き、研究代表者および研究分担者3名が所属する橿原考古学研究所の所蔵資料を対象とした基礎的な再整理作業を前倒し的に進めることに努めた。その結果、鏡片の高精度三次元形状計測、X線写真撮影等によるデータ化、石製品・玉類の成分分析はほぼ目標の進捗率(70%)を達成した。銅鏃・鉄製品、壺形土器を対象とした再整理はほぼ75%を終えた。國學院大学保管資料の調査は12月に予定通り実施した。;初年度に前倒し実施した桜井茶臼山古墳・メスリ山古墳墳丘の航空レーザー測量によって得られた赤色立体地図をもとに墳丘復元案を作成した。両古墳の墳丘平面の共通点と相違点を抽出するとともに、桜井茶臼山古墳後円部・前方部墳頂の地中レーダー探査による新たなデータ収集を行い、埋葬施設構造の検討も含め、次年度以降の課題を明確化することができた。鏡片については、鏡式同定と個体識別の視点・方法をほぼ確立し、新たな鏡種の存在を明らかにしつつある。水銀朱の同位体比分析についてはサンプリングと分析を進め、現時点での分析結果を取りまとめた産地推定結果を公表した。なお、韓国における関連資料調査は、新型コロナウイルス感染症の影響で第3年度に実施時期を変更した。;以上のように、年度計画の一部組み替えなど柔軟に対応した結果も含め、全体としては「おおむね順調に進展している」と自己評価した。;当初の研究計画の第3・4年度の方針にしたがい、①出土遺物の考古学的・文化財科学的分析、②墳丘・埋葬施設の考古学的・文化財科学的分析、③関連資料調査の各作業項目について、適宜研究打ち合わせを行いつつ研究を進める。なお、当面の間は新型コロナウイルス感染症流行による活動の影響が一定程度避けられないことを前提として、その状況変化に柔軟に対応できるよう工夫しながら推進していきたい。;①:橿原考古学研究所・同博物館所蔵の銅鏡、石製品・玉類、銅鏃・鉄製品、壺形土器について再整理・各種分析を引き続き実施する。②:第2年度までに作成した桜井茶臼山古墳・メスリ山古墳墳丘の赤色立体地図、墳丘復元案をもとに、第3・4年度は多方向からの正確な立面図を作成する。地中レーダー探査結果も踏まえて両古墳の墳丘形態の詳細を解明し、相似墳の認定作業等の考古学的検討を行う。並行して、桜井茶臼山古墳の再調査記録を活用した石室の線画・復元図等の作成を行い、構造や構築過程の考古学的検討を行う。③:①②の作業のために必要な類例等の関連資料調査を引き続き実施する。第2・3年度に予定していた韓国・中国における関連資料調査は、新型コロナウイルス感染症の影響で第3・4年度に実施時期の変更を余儀なくされており、規模を縮小して実施することも検討する。;以上の作業を通じて、巨大前方後円墳である日本の初期王陵の特質、副葬された大量の国産品からみた初期王権の経済基盤としての技術革新の解明といった学術的課題に取り組み、初期王陵の実態解明を目指していきたい。

教育活動

担当授業

  • 史学展開演習I(考古学), 2019, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学の基本的な方法論を把握する。これらの時代を対象とした先行研究は多数にのぼるが、その中でもすぐれた研究論文の講読を通して、論文を批判的に読む技術を学ぶ。批判的に論文を講読するためには、論文の構成や論点などを的確に把握し、関連論文との比較検討をおこなうことで、対象とする論文を研究史の中で位置づけることが欠かせない。戦略的に論文の読解を進めるため、対象となる研究史を把握し、論文に適切な批評を加え、論理的かつ分かりやすい発表ができることを目指す。そして、発表成果などをもとに、卒業論文構想へと結実させていく。
  • 史学展開演習II(考古学), 2019, 本演習は、以下の内容からなる。|(1)受講生が卒業論文作成へむけて自ら設定した研究テーマにもとづいた研究発表|(2)発表の内容は主として研究史の整理と研究課題の把握|(3)対象とする時代は、古墳時代以降|なお、発表以外にも以下のディスカッションを適宜おこなう。|(4)考古学研究に不可欠な図面等から読み取れる情報|(5)実際の考古資料(主に遺物)を手に取って、そこから読み取れる情報
  • 考古学概論I, 2019, 考古学は分類学でもある。モノどうしの違いや共通性などを把握し、そこからモノを分類し、分類できる理由と必然性とを説明し、過去の人類の営為について考察する。人類が残した過去の物質的資料すべてが対象となるため、考古学の研究対象は多岐にわたる。本授業では、膨大な考古資料を系統立てて論述する上で欠かすことのできない、考古学スルために必要な方法論の基本を紹介し、考古資料の見方・考え方、さらには考古学に隣接する研究分野とのかかわりについて学ぶ。あわせて考古学が置かれている現状について、埋蔵文化財行政の役割や体制についても解説し、日本で考古学的な調査をおこなう際の現行の法制度やその運用についても考える。
  • 考古学概論II, 2019, 本授業では、旧石器時代から中世にいたる日本の歴史を考古学の視点から概観する。日本各地では、絶え間なく発掘調査が実施され、世界に例をみないほどの膨大な調査成果が得られている。本授業では、こうした発掘調査成果を適宜紹介しつつ、これまでの調査研究によってあきらかになってきた日本の歴史とはなにか、各時代を解く鍵になる考古資料をもとに解説する。とくに古墳時代以降の時代史に重点を置き、当時の目まぐるしく変転する東アジア情勢にも目を配りつつ、考古学からみえてきた日本歴史の実像を探る。
  • 歴史考古学I, 2019, 都城、官衙、寺院など、律令国家を象徴する施設は、長年にわたる発掘調査の成果による研究の進展が著しい。本講義では、これら調査研究の最前線を近年の発掘調査成果を交えつつ紹介し、その上で律令国家の形成でとくに重要な飛鳥時代と奈良時代、すなわち7・8世紀の時代像について対外関係も視野に入れながら解説する。具体的には、政治の中心であった都はもちろんのこと、各地の国府や郡衙といった支配機構や、中央と地方とを結びつける生産・流通、などについても言及する。とりわけ、都と各地との比較検討という観点を意識しつつ講義を進めていきたい。
  • 歴史考古学II, 2019, 古代日本における律令国家の成立は、その後の日本の歴史を考える上でも重要であり、こうした社会の変化によって時代を象徴する記念物がどのように変容していったかをあきらかにする。律令国家の萌芽は飛鳥時代にはじまり、氏族制社会から官僚制への転換が図られていった。そのなかで、これまで氏族制社会を象徴する構造物であった前方後円墳の築造が終焉をむかえたことで、古墳をはじめとする墳墓がどのように変貌をとげたのか、実例をもとに説明する。次に、古墳築造に替わり有力者が各地に造営した仏教寺院の成立およびその展開について、発掘調査例を紐解きながら解説する。これら時代を特徴づける記念物の実例を丹念に観察することをとおして、古代の日本が目指した社会はいかなるものであったか考察していく。なお本授業における主な対象は、日本の寺院や古墳だが、適宜朝鮮半島や中国の類例についても、仏教史や外交史などを交えて解説する。
  • 考古学調査法, 2019, 考古学では、発掘調査などの野外調査が実験の役割を果たす。発掘調査などを通して得られた多くの情報をもとにして人類の過去を探るのが考古学である。したがって考古学における発掘調査の役割はきわめて大きく、精度の高い発掘調査をおこなうには相応の技術を習得することが求められる。|前期では、考古学の発掘調査に欠かせない基本的な技術を身に付けてもらうことを目的とする。これら基本的な技術を習得し、夏季休暇中には10日間の発掘調査実習をおこなう。発掘実習は、長野県安曇野市の穂高古墳群(古墳時代後期の群集墳)を予定している。|発掘調査をおこなった後は、調査成果を詳細に記録した発掘調査報告書を刊行せねばならない。なぜなら、国民共有の財産である埋蔵文化財についての情報を広く共有するためには、第三者にも調査成果が分かる発掘調査報告書が欠かせない。報告書の中でも、遺構や遺物などの考古資料を各種記録化することはとくに重要であり、実測・拓本・写真撮影など数多くの専門技術が要求される。そこで後期は、実際の遺物資料に触れながら、遺物整理に関わる基本的な技術の習得を目指す。これに並行して発掘調査の成果をまとめ、各自が分担して執筆や製図などをおこない、発掘調査報告書を刊行する。|なお、本授業は選択科目だが、考古学を専攻しようとする学生は、必修に準ずる扱いとするので留意されたい。また、発掘実習への参加人数や宿泊施設その他の都合により、考古学専攻以外の学生の受講を制限することがある。
  • 史学導入演習, 2019, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける||本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。|
  • 史学応用演習(考古学), 2019, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握する。そのために、先行研究論文の講読を通して、受講生が論文を戦略的かつ批判的に読む技術をより確かなものへとステップアップさせることを目指す。さらに、考古学研究の方法論やその特徴について、各自が設定した卒業論文の研究課題にかかわる先行研究を読解し、これまでの研究で到達した成果をまとめる。そこから研究の課題を見つけ出し、卒業論文の骨格となる論点およびその展開方法に解を求めていく。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
  • 卒業論文, 2019
  • 史学展開演習I(考古学), 2020, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学の基本的な方法論を把握する。これらの時代を対象とした先行研究は多数にのぼるが、その中でもすぐれた研究論文の縮約をおこなうことで、論文を読みこなす技術を習得する。批判的に論文を講読するためには、論文の構成や論点などを的確に把握し、関連論文との比較検討をおこなうことで、対象とする論文を研究史の中で位置づけることが欠かせない。|また、考古学に不可欠な図表から思考を読み解くトレーニングも欠かせないため、逐次課題として図面などを提示し、課題として取り組んでもらうことで、考古学的な思考力を養っていく。こうした取り組みを通じて、卒業論文のテーマ設定と取り組み方について本格的に考える契機ともしたい。|なお本授業は、主に講義資料を利用した遠隔授業として実施するが、質問や解説をおこなう際にZoom を利用した双方向型授業も適宜おこなう予定である。
  • 史学展開演習II(考古学), 2020, 本演習は、歴史考古学分野の各種研究テーマにもとづき、当該研究の現状と課題を把握していくが、内容は以下のとおり。|(1)受講生が卒業論文作成へむけて自ら設定した研究テーマにもとづいた研究発表|(2)発表の内容は主として研究史の整理と研究課題の把握|(3)対象とする時代は、古墳時代以降|なお、発表以外にも以下のディスカッションを適宜おこなう。|(4)考古学研究に不可欠な図面等から読み取れる情報|(5)実際の考古資料(主に遺物)を手に取って、そこから読み取れる情報|なお本授業は、主に Zoomを利用した双方向型オンライン 授業(ライブ配信)として実施する。
  • 考古学概論I, 2020, 考古学は分類学でもある。モノどうしの違いや共通性などを把握し、そこからモノを分類し、分類できる理由と必然性とを説明し、過去の人類の営為について考察する。人類が残した過去の物質的資料すべてが対象となるため、考古学の研究対象は多岐にわたる。本授業では、膨大な考古資料を系統立てて論述する上で欠かすことのできない、考古学スルために必要な方法論の基本を紹介し、考古資料の見方・考え方、さらには考古学に隣接する研究分野とのかかわりについて学ぶ。あわせて考古学が置かれている現状について、埋蔵文化財行政の役割や体制についても解説し、日本で考古学的な調査をおこなう際の現行の法制度やその運用についても考える。|なお本授業は、主にPowerPoint を利用した遠隔授業として実施する。
  • 考古学概論II, 2020, 本授業では、旧石器時代から中世にいたる日本の歴史を考古学の視点から概観する。日本各地では、絶え間なく発掘調査が実施され、世界に例をみないほどの膨大な調査成果が得られている。本授業では、こうした発掘調査成果を適宜紹介しつつ、これまでの調査研究によってあきらかになってきた日本の歴史とはなにか、各時代を解く鍵になる考古資料をもとに解説する。とくに古墳時代以降の時代史に重点を置き、当時の目まぐるしく変転する東アジア情勢にも目を配りつつ、考古学からみえてきた日本歴史の実像を探る。|なお本授業は、主に Zoomを利用したオンデマンド型オンライン 授業(録画配信)として実施する。
  • 考古学各論Ⅶ, 2020, 都城、官衙、寺院など、律令国家を象徴する施設は、長年にわたる発掘調査の成果による研究の進展が著しい。本講義では、これら調査研究の最前線を近年の発掘調査成果を交えつつ紹介し、その上で律令国家の形成でとくに重要な飛鳥時代と奈良時代、すなわち7・8世紀の時代像について対外関係も視野に入れながら解説する。具体的には、政治の中心であった都はもちろんのこと、各地の国府や郡衙といった支配機構や、中央と地方とを結びつける生産・流通、などについても言及する。とりわけ、都と各地との比較検討という観点を意識しつつ講義を進めていきたい。|なお本授業は、主にPowerPoint を利用した遠隔授業として実施する。
  • 考古学各論Ⅷ, 2020, 古代日本における律令国家の成立は、その後の日本の歴史を考える上でも重要であり、こうした社会の変化によって時代を象徴する記念物がどのように変容していったかをあきらかにする。律令国家の萌芽は飛鳥時代にはじまり、氏族制社会から官僚制への転換が図られていった。そのなかで、これまで氏族制社会を象徴する構造物であった前方後円墳の築造が終焉をむかえたことで、古墳をはじめとする墳墓がどのように変貌をとげたのか、実例をもとに説明する。次に、古墳築造に替わり有力者が各地に造営した仏教寺院の成立およびその展開について、発掘調査例を紐解きながら解説する。これら時代を特徴づける記念物の実例を丹念に観察することをとおして、古代の日本が目指した社会はいかなるものであったか考察していく。なお本授業における主な対象は、日本の寺院や古墳だが、適宜朝鮮半島や中国の類例についても、仏教史や外交史などの研究成果を交えて解説する。|なお本授業は、 主に Zoomを利用したオンデマンド型 オンライン 授業 (録画配信)として実施する。
  • 考古学調査法I, 2020, 考古学では、発掘調査などの野外調査が実験の役割を果たす。発掘調査などを通して得られた多くの情報をもとにして人類の過去を探るのが考古学である。したがって考古学における発掘調査の役割はきわめて大きく、精度の高い発掘調査をおこなうには相応の技術を習得することが求められる。|この授業では、考古学の発掘調査に欠かせない基本的な技術を身に付け、発掘調査に主体的に参加できるようになることを目指す。
  • 考古学調査法, 2020, -
  • 考古学調査法II, 2020, 発掘調査をおこなった後は、調査成果を詳細に記録した発掘調査報告書を刊行せねばならない。なぜなら、国民共有の財産である埋蔵文化財についての情報を広く共有するためには、第三者にも調査成果が分かる発掘調査報告書が欠かせない。報告書の中でも、遺構や遺物などの考古資料を各種記録化することはとくに重要であり、実測・拓本・写真撮影など数多くの専門技術が要求される。そこで後期は、実際の遺物資料に触れながら、遺物整理に関わる基本的な技術の習得を目指す。これに並行して発掘調査の成果をまとめ、各自が分担して執筆や製図などをおこない、発掘調査報告書を刊行する。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2020, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学応用演習(考古学), 2020, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。|本授業の前期は、主として講義資料を利用した遠隔授業として実施するが、Zoom を利用した双方向型授業も、進め方の説明や質疑応答、課題や卒業論文作成にかかる質問などの際に適宜用いることとする。
  • 考古学実習II, 2020, 夏季休暇中に10日間の発掘調査実習をおこない、受講生はそこで遺構検出や掘削、記録化から現状復旧まで発掘調査を主体的に遂行する。ここでは前半の5日間に実施する調査内容で最も重要となってくる遺構検出と土層を認識し、その性格を特定する作業を中心に調査を進める。なお発掘調査実習は、長野県安曇野市の穂高古墳群(古墳時代後期の群集墳)を予定している。
  • 考古学実習II, 2020, 夏季休暇中に10日間の発掘調査実習をおこない、受講生はそこで遺構検出や掘削、記録化から現状復旧まで発掘調査を主体的に遂行する。ここでは調査後半に実施する記録化の作業を中心に進める。発掘作業によって検出した各種遺構については、図面や写真による位置情報や形状などの記録化が不可欠である。本授業では図化作業や写真撮影などの実践を通して、発掘調査における記録化の作業を習得する。なお発掘調査実習は、長野県安曇野市の穂高古墳群(古墳時代後期の群集墳)を予定している。
  • 史学展開演習I(考古学), 2022, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学の基本的な方法論を把握する。物事を説明するには、まず正確に資料の特徴などを書き表す技術が欠かせない。そこで対象とする考古資料を選定し、その特徴を文章にまとめ、発表する。次に、対象とする資料をとりあげた先行研究のうち、とくにすぐれた研究論文(数篇)を縮約したものを発表し、各論文の主張を端的に整理する技術を身につける。|また、考古学に不可欠な図表から思考を読み解くトレーニングも欠かせないため、逐次課題として図面などを提示し、課題として取り組んでもらうことで、考古学的な思考力を養っていく。こうした取り組みを通じて、卒業論文のテーマ設定と取り組み方について本格的に考える契機ともしたい。
  • 史学展開演習II(考古学), 2022, 本演習は、歴史考古学分野の各種研究テーマにもとづき、当該研究の現状と課題を把握していくが、内容は以下のとおり。|(1)受講生が卒業論文作成へむけて自ら設定した研究テーマにもとづいた研究発表|(2)発表の内容は主として研究史の整理と研究課題の把握|(3)対象とする時代は、古墳時代以降|なお発表以外にも授業の進捗に応じて、以下のディスカッションを適宜おこなう。|(4)考古学研究に不可欠な図面等から読み取れる情報|(5)実際の考古資料(主に遺物)を手に取って、そこから読み取れる情報
  • 考古学各論Ⅶ, 2022, 都城、官衙、寺院など、律令国家を象徴する施設は、長年にわたる発掘調査の成果による研究の進展が著しい。本講義では、これら調査研究の最前線を近年の発掘調査成果を交えつつ紹介し、その上で律令国家の形成でとくに重要な飛鳥時代と奈良時代、すなわち7・8世紀の時代像について対外関係も視野に入れながら解説する。具体的には、政治の中心であった都はもちろんのこと、各地の国府や郡衙といった支配機構や、中央と地方とを結びつける生産・流通、などについても言及する。とりわけ、都と各地との比較検討という観点を意識しつつ講義を進めていきたい。
  • 考古学各論Ⅷ, 2022, 古代日本における律令国家の成立は、その後の日本の歴史を考える上でも重要であり、こうした社会の変化によって時代を象徴する記念物がどのように変容していったかをあきらかにする。律令国家の萌芽は飛鳥時代にはじまり、氏族制社会から官僚制への転換が図られていった。そのなかで、これまで氏族制社会を象徴する構造物であった前方後円墳の築造が終焉をむかえたことで、古墳をはじめとする墳墓がどのように変貌をとげたのか、実例をもとに説明する。次に、古墳築造に替わり有力者が各地に造営した仏教寺院の成立およびその展開について、発掘調査例を紐解きながら解説する。これら時代を特徴づける記念物の実例を丹念に観察することをとおして、古代の日本が目指した社会はいかなるものであったか考察していく。なお本授業における主な対象は、日本の寺院や古墳だが、適宜朝鮮半島や中国の類例についても、仏教史や外交史などの研究成果を交えて解説する。
  • 考古学調査法I, 2022, 考古学では、発掘調査などの野外調査が実験の役割を果たす。発掘調査などを通して得られた多くの情報をもとにして人類の過去を探るのが考古学である。したがって考古学における発掘調査の役割はきわめて大きく、精度の高い発掘調査をおこなうには相応の技術を習得することが求められる。|この授業では、古墳を念頭におき、考古学の発掘調査に欠かせない基本的な技術を身に付けてもらうことを目的とする。
  • 考古学調査法, 2022, 前期の内容については、(考古学調査法Ⅰ 渋谷 青木 敬 木曜5限)を参照してください。後期の内容については、(考古学調査法Ⅱ 渋谷 青木 敬 木曜5限)を参照してください。
  • 考古学調査法II, 2022, 発掘調査をおこなった後は、調査成果を詳細に記録した発掘調査報告書を刊行せねばならない。なぜなら、国民共有の財産である埋蔵文化財についての情報を広く共有するためには、第三者にも調査成果が分かる発掘調査報告書が欠かせない。報告書の中でも、遺構や遺物などの考古資料を各種記録化することはとくに重要であり、実測・拓本・写真撮影など数多くの専門技術が要求される。そこで後期は、実際の遺物資料に触れながら、遺物整理に関わる基本的な技術の習得を目指す。これに並行して発掘調査の成果をまとめ、各自が分担して執筆や製図などをおこない、発掘調査報告書を刊行する。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2022, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学応用演習I, 2022, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解く授業も適宜おこない、論文作成に必要な論理構成や表現能力の向上を図る。
  • 史学応用演習(考古学), 2022, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
  • 史学応用演習II, 2022, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
  • 考古学概論II, 2022, 本授業では、旧石器時代から古代・中世にいたる日本の歴史を考古学の視点から概観する。日本各地では、絶え間なく発掘調査が実施され、世界に例をみないほどの膨大な調査成果が得られている。本授業では、こうした発掘調査成果を適宜紹介しつつ、これまでの調査研究によってあきらかになってきた日本の歴史とはなにか、各時代を解く鍵になる考古資料をもとに解説する。とくに古墳時代以降の時代史に重点を置き、当時の目まぐるしく変転する東アジア情勢にも目を配りつつ、考古学からみえてきた日本歴史の実像を探る。
  • 考古学実習I, 2022, この授業では、前期の「考古学調査法Ⅰ」で策定した調査計画に基づき、遺跡の発掘調査を実施する。|なお、現地調査は、長野県安曇野市の穂高古墳群E6号墳にて10日間実施する予定である。前半の5日間に当たる「考古学実習Ⅰ」では、調査区を設定し、遺構検出面までの発掘をおこない、古墳の墳丘の形状や構造について把握することを目指す。
  • 考古学実習II, 2022, この授業では、前期の「考古学調査法Ⅰ」で策定した調査計画に基づき、遺跡の発掘調査を実施する。|なお、現地調査は、長野県安曇野市の穂高古墳群E6号墳にて10日間実施する予定である。後半の5日間に当たる「考古学実習Ⅱ」では、検出した遺構や出土遺物の記録(図面の作成・写真撮影・三次元計測)などを主としておこない、発掘調査に不可欠な記録化を実践する。
  • 史学展開演習I(考古学), 2023
  • 史学展開演習II(考古学), 2023
  • 考古学各論Ⅶ, 2023
  • 考古学各論Ⅷ, 2023
  • 考古学調査法I, 2023
  • 考古学調査法, 2023
  • 考古学調査法II, 2023
  • 史学導入演習Ⅰ, 2023
  • 史学応用演習I, 2023
  • 史学応用演習(考古学), 2023
  • 史学応用演習II, 2023
  • 考古学概論II, 2023
  • 考古学実習I, 2023
  • 考古学実習II, 2023
  • 史学展開演習I(考古学), 2023, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学の基本的な方法論を把握する。物事を説明するには、まず正確に資料の特徴などを書き表す技術が欠かせない。そこで対象とする考古資料を選定し、その特徴を文章にまとめ、発表する。次に、対象とする資料をとりあげた先行研究のうち、とくにすぐれた研究論文(数篇)を縮約したものを発表し、各論文の主張を端的に整理する技術を身につける。|また、考古学に不可欠な図表から思考を読み解くトレーニングも欠かせないため、逐次課題として図面などを提示し、課題として取り組んでもらうことで、考古学的な思考力を養っていく。こうした取り組みを通じて、卒業論文のテーマ設定と取り組み方について本格的に考える契機ともしたい。
  • 史学展開演習II(考古学), 2023, 本演習は、歴史考古学分野の各種研究テーマにもとづき、当該研究の現状と課題を把握していくが、内容は以下のとおり。|(1)受講生が卒業論文作成へむけて自ら設定した研究テーマにもとづいた研究発表|(2)発表の内容は主として研究史の整理と研究課題の把握|(3)対象とする時代は、古墳時代以降|なお発表以外にも授業の進捗に応じて、以下のディスカッションを適宜おこなう。|(4)考古学研究に不可欠な図面等から読み取れる情報|(5)実際の考古資料(主に遺物)を手に取って、そこから読み取れる情報
  • 考古学各論Ⅶ, 2023, 都城、官衙、寺院など、律令国家を象徴する施設は、長年にわたる発掘調査の成果による研究の進展が著しい。本講義では、これら調査研究の最前線を近年の発掘調査成果を交えつつ紹介し、その上で律令国家の形成でとくに重要な飛鳥時代と奈良時代、すなわち7・8世紀の時代像について対外関係も視野に入れながら解説する。具体的には、政治の中心であった都はもちろんのこと、各地の国府や郡衙といった支配機構や、中央と地方とを結びつける生産・流通、などについても言及する。とりわけ、都と各地との比較検討という観点を意識しつつ講義を進めていきたい。
  • 考古学各論Ⅷ, 2023, 古代日本における律令国家の成立は、その後の日本の歴史を考える上でも重要であり、こうした社会の変化によって時代を象徴する記念物がどのように変容していったかをあきらかにする。律令国家の萌芽は飛鳥時代にはじまり、氏族制社会から官僚制への転換が図られていった。そのなかで、これまで氏族制社会を象徴する構造物であった前方後円墳の築造が終焉をむかえたことで、古墳をはじめとする墳墓がどのように変貌をとげたのか、実例をもとに説明する。次に、古墳築造に替わり有力者が各地に造営した仏教寺院の成立およびその展開について、発掘調査例を紐解きながら解説する。これら時代を特徴づける記念物の実例を丹念に観察することをとおして、古代の日本が目指した社会はいかなるものであったか考察していく。なお本授業における主な対象は、日本の寺院や古墳だが、適宜朝鮮半島や中国の類例についても、仏教史や外交史などの研究成果を交えて解説する。
  • 考古学調査法I, 2023, 考古学では、発掘調査などの野外調査が実験の役割を果たす。発掘調査などを通して得られた多くの情報をもとにして人類の過去を探るのが考古学である。したがって考古学における発掘調査の役割はきわめて大きく、精度の高い発掘調査をおこなうには相応の技術を習得することが求められる。|この授業では、古墳を念頭におき、考古学の発掘調査に欠かせない基本的な技術を身に付けてもらうことを目的とする。
  • 考古学調査法, 2023, 前期の内容については(考古学調査法Ⅰ 渋谷 青木 敬 木曜5限)を参照してください。後期の内容については(考古学調査法Ⅱ 渋谷 青木 敬 木曜5限)を参照してください。
  • 考古学調査法II, 2023, 発掘調査をおこなった後は、調査成果を詳細に記録した発掘調査報告書を刊行せねばならない。なぜなら、国民共有の財産である埋蔵文化財についての情報を広く共有するためには、第三者にも調査成果が分かる発掘調査報告書が欠かせない。報告書の中でも、遺構や遺物などの考古資料を各種記録化することはとくに重要であり、実測・拓本・写真撮影など数多くの専門技術が要求される。そこで後期は、実際の遺物資料に触れながら、遺物整理に関わる基本的な技術の習得を目指す。これに並行して発掘調査の成果をまとめ、各自が分担して執筆や製図などをおこない、発掘調査報告書を刊行する。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2023, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。| 本授業の後半では各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学応用演習I, 2023, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを目標とする。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解く授業も適宜おこない、論文作成に必要な論理構成や表現能力の向上を図る。
  • 史学応用演習(考古学), 2023, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
  • 史学応用演習II, 2023, 古墳時代および古代(飛鳥時代・奈良時代・平安時代)における考古学的研究の成果ならびに今後の研究課題を把握するとともに、自らの研究課題を究明するために欠かせないデータの収集と提示、これらの分析方法への見通しを得ることを前期までの目標とする。後期は、卒業論文作成にあたり、データの分析結果から導いた結論、さらに得tた結論から歴史的な解釈をいかに導出するのかを発表を通して考察し、論文執筆の援けとしたい。|また、演習の進み具合に応じて、図面や写真などから考古学的事象を読み解いていく授業も適宜おこない、論文執筆にむけた表現能力の向上を図る。
  • 考古学概論II, 2023, 本授業では、旧石器時代から古代・中世にいたる日本の歴史を考古学の視点から概観する。日本各地では、絶え間なく発掘調査が実施され、世界に例をみないほどの膨大な調査成果が得られている。本授業では、こうした発掘調査成果を適宜紹介しつつ、これまでの調査研究によってあきらかになってきた日本の歴史とはなにか、各時代を解く鍵になる考古資料をもとに解説する。とくに古墳時代以降の時代史に重点を置き、当時の目まぐるしく変転する東アジア情勢にも目を配りつつ、考古学からみえてきた日本歴史の実像を探る。
  • 考古学実習I, 2023, この授業では、前期の「考古学調査法Ⅰ」で策定した調査計画に基づき、遺跡の発掘調査を実施する。|なお、現地調査は、長野県安曇野市の穂高古墳群E6号墳にて10日間実施する予定である。前半の5日間に当たる「考古学実習Ⅰ」では、調査区を設定し、遺構検出面までの発掘をおこない、古墳の墳丘の形状や構造について把握することを目指す。
  • 考古学実習II, 2023, この授業では、前期の「考古学調査法Ⅰ」で策定した調査計画に基づき、遺跡の発掘調査を実施する。|なお、現地調査は、長野県安曇野市の穂高古墳群E6号墳にて10日間実施する予定である。後半の5日間に当たる「考古学実習Ⅱ」では、検出した遺構や出土遺物の記録(図面の作成・写真撮影・三次元計測)などを主としておこない、発掘調査に不可欠な記録化を実践する。

教育活動に関する特記事項

  • 2021, 考古学概論の教科書を刊行, 考古学概論Ⅰ・Ⅱに用いる教科書(『考古学概論 初学者のための基礎理論』ミネルヴァ書房)を刊行した。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • 考古学研究会, 1994年09月
  • 東北・関東前方後円墳研究会, 2002年03月
  • 日本考古学協会, 2003年05月
  • 国史学会, 2003年05月
  • 群馬考古学研究会 世話人, 2005年05月, 2011年03月
  • 神奈川県考古学会会員, 2006年05月
  • 古代学協会会員, 2012年05月
  • 条里制・古代都市研究会

学外委員等活動

  • 2023年05月08日, 高崎市教育委員会, 北谷遺跡調査検討委員会委員・副委員長
  • 2022年07月07日, 2024年07月06日, 日野市教育委員会, 日野市文化財保護審議会委員
  • 2022年06月21日, 高崎市教育委員会, 倉賀野浅間山古墳調査検討委員会委員
  • 2022年05月01日, 2024年04月30日, 多摩市教育委員会, 多摩市文化財保護審議会委員
  • 2022年04月01日, 2024年03月31日, 海老名市教育委員会, 海老名市文化財保護審議会委員・副会長
  • 2021年10月21日, 栃木県教育委員会, 侍塚古墳調査指導委員会 指導委員
  • 2020年11月14日, 国史学会, 評議員
  • 2020年06月01日, 2023年03月31日, 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館, 国立歴史民俗博物館研究報告編集委員会委員
  • 2020年04月01日, 海老名市教育委員会, 海老名市文化財保護審議会専門委員(相模国分寺跡保存活用部会)
  • 2020年04月01日, 川崎市教育委員会, 史跡橘樹官衙遺跡群調査整備委員会 委員
  • 2019年08月01日, 2020年03月31日, 海老名市教育委員会, 海老名市文化財保護委員会 相模国分寺跡保存活用部会 専門委員
  • 2019年04月01日, 南陽市教育委員会, 長岡南森遺跡確認調査委員
  • 2018年08月01日, 2019年03月31日, 海老名市文化財保存整備委員会, 委員
  • 2018年04月01日, 清瀬市史, 執筆委員
  • 2016年04月01日, 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 客員研究員
  • 2019年05月01日, 考古学研究会, 全国委員
  • 2016年10月, 立川市史, 編集委員・先史部会副部会長

社会貢献活動

  • テレビ番組出演, NHK, NHKスペシャル 古代史ミステリー 第1集 邪馬台国の謎に迫る, 2024年03月17日
  • 第4回考古学研究会合同例会・第61回東京例会「古墳造営と地域開発」, 考古学研究会, 2023年10月14日
  • 西大寺弥勒金堂の発掘調査成果にかんするコメント, 読売新聞大阪本社, 読売新聞, 2023年09月27日, 奈良文化財研究所が実施した西大寺弥勒金堂跡の発掘調査成果について、弥勒金堂の造営意義にかんしてコメントした。
  • テレビ番組への取材協力, NHK, ブラタモリ「埼玉・行田〜埼玉はじまりの地 行田ってどんな所?〜」, 2023年07月15日
  • 新聞記事への掲載, 読売新聞, 読売新聞・朝刊, 2023年05月22日, 2023年5月21日に開催された薬師寺まほろば塾での講演内容の概要が紹介された。
  • 末松廃寺跡発掘調査成果に関するコメント, 野々市市教育委員会, 2022年11月01日
  • カフェde考古学2022第6回「考古学の仕事場から」, 日本考古学協会, 2022年12月10日
  • シンポジウム~高輪築堤を考える~, 日本考古学協会, 2022年04月16日, 高輪築堤に用いられた土木技術の特徴を紹介し、その意義を説明した。また、高輪築堤の保存・活用にかんして提言した。
  • テレビ番組への出演, NHK, 歴史秘話ヒストリア 薬師寺 千三百年の祈り 国宝東塔 全面解体, 2020年03月04日, 国宝薬師寺東塔基壇の発掘調査成果からみえてきた東塔造営時の人びとの「こころ」、さらに版築についてインタビュー形式で解説した。
  • テレビ番組へのコメント, 日本テレビ, 所さんの目がテン!, 2019年11月10日
  • ラジオ番組への出演, FM-TOKYO, ピートの不思議なガレージ, 2019年11月09日
  • テレビ番組の取材協力, NHK ブラタモリ「古墳の町・堺~巨大古墳は日本の歴史を動かした!?~」, 2019年05月25日
  • テレビ番組でのコメント, NHK, 日本人のおなまえっ!, 2017年05月
  • 新聞へのコメント, 日本経済新聞社, 日本経済新聞, 2016年11月25日
  • 丸キャリTRAVEL第12回における講演・対談, JR東海・日本経済新聞社, 2016年07月14日