伊豆三嶋信仰の様相ー現状の把握とその成立背景ー, 吉永博彰, 國學院大學博物館研究報告, 第39輯, 67, 86, 2023年02月28日, 國學院大學博物館
中世伊豆国三嶋社にみた神仏関係―僧侶の活動と神宮寺の展開を手掛かりに―, 吉永博彰, 『國學院大學研究開発推進機構 日本文化研究所年報』, 15, 74, 91, 2022年09月30日, 國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所, 本論は、神社史研究の立場から伊豆国三嶋社を具体的な事例として、中世の神仏関係の展開を論述目的とするものである。関係史料の整理・分析を中心とした考察を通じて、中世には仏教・寺院・僧侶が神祇信仰・神社・神職に対して優勢であったという、黒田俊雄氏の提唱したいわゆる「顕密体制」に基づく認識が浸透してはいるものの、地方大社に在ってはむしろ、井上寛司氏が指摘されたように、神職が支配的・優勢であったという実態の一例を明示した。
伊豆国三嶋社に於ける社領の研究―その形成と展開を中心に―, 吉永博彰, 『國學院大學研究開発推進機構 日本文化研究所年報』, 14, 19, 39, 2021年09月30日, 國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所, 本論は、神社史研究の立場から三嶋社領の形成過程や性質等の講究を主たる論述目的とするものである。関係史料の整理・分析を中心とした考察を通じて、古代には朝廷から信仰された地方の有力大社であり、また中世以降は武家政権より篤い崇敬を寄せられた当社であるため、その社領については、形成と展開、構造や管理ともに、時々の為政者との関わりの中で、社会制度を反映した典型的な事例であったことを明らかにした。
丹後国一宮籠神社の祭祀・儀礼と神主海部氏 ―中世より近世に至る展開を中心に―, 吉永博彰, 『籠神社の綜合的研究』, 2022年05月20日, 清文堂出版
「近世大嘗祭に於ける荒見川祓の研究―儀式次第と作法・祓具の分析を手掛かりとして―」, 吉永博彰, 『國學院雑誌』, 120, 11, 183, 203, 2019年11月15日, 國學院大學
「近世大嘗祭の次第と運営―「近世大嘗祭儀・行事一覧」の作成と整理・分析に寄せて―」, 吉永博彰, 『國學院大學研究開発推進機構 日本文化研究所年報』, 12, 47, 70, 2019年09月30日, 國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所
「稲荷信仰にみた神璽の様相―近世の神体勧請を手掛かりに―」, 吉永博彰, 『朱』, 第62号, 211, 233, 2019年03月01日, 伏見稲荷大社
「祓具の諸相―大麻(おおぬさ)を中心に―」, 吉永博彰, 『國學院大學研究開発推進機構紀要』, 第9号, 25, 54, 2017年03月31日, 國學院大學研究開発推進機構
「建築儀礼に於ける御幣―近世の儀礼次第を用いて―」, 吉永博彰, 『國學院大學研究開発推進機構紀要』, 第8号, 37, 74, 2016年03月31日, 國學院大學研究開発推進機構
「香取神宮神幸祭絵巻に描かれた神職とその組織」, 吉永博彰, 『〔平成27年度特別展〕香取神宮―神に奉げた美―』, 49, 56, 2015年11月17日, 千葉県立美術館
「祭具としての神籬―古典解釈にみたその用例―」, 吉永博彰, 『神道宗教』, 第238号, 59, 92, 2015年04月25日, 神道宗教学会
「近世伊豆国三嶋社の祭礼について―『三島宮御神事式―』にみる神事次第と神饌を中心に」, 吉永博彰, 『神道と日本文化』, 第5号, 87, 111, 2012年09月15日, 國學院大學神道史学会
「伊豆国三嶋社に於ける供僧・社僧の実態について―戦国期から近世前期にかけての愛染院の活動を中心に―」, 吉永博彰, 『神道宗教』, 第226・227合併号, 27, 62, 2012年07月25日, 神道宗教学会
「中世伊豆国三嶋社の社家組織について―神主職継承に関する問題を中心に―」, 吉永博彰, 『神道宗教』, 第225号, 33, 61, 2012年01月25日, 神道宗教学会
「幕藩体制下に於ける伊豆国三嶋社の実態について―本所吉田家・白川家との関係を中心に―」, 吉永博彰, 『國學院雑誌』, 第113巻第5号, 18, 32, 2012年05月15日, 國學院大學
「伊豆国三嶋社の社家組織について」, 吉永博彰, 『國學院大學大学院紀要―文学研究科』, 42輯, 67, 92, 2011年03月01日, 國學院大學大学院
神崎宣武著『旅する神々』, 吉永博彰, 「神社新報」, 3534号, 6, 2021年03月29日, 神社新報社
「天神信仰―古代から中世への神観念・信仰の転換―」, 吉永博彰, 『古代の祭りと災い―疫病・災害・祟り―』, 14, 14, 2021年02月26日, 國學院大學研究開発推進機構学術資料センター(神道資料館部門)
高埜利彦著『日本史ブックレット86 江戸時代の神社』, 吉永博彰, 『國學院雑誌』, 121, 4, 60, 61, 2020年04月15日, 國學院大學
「近現代の神社と祭り」, 吉永博彰, 『四季の祭りと神道の歴史』, 18, 19, 2020年02月28日, 國學院大學研究開発推進機構学術資料センター(神道資料館部門)
論考「近世大嘗祭の次第―後櫻町天皇の事例から―」, 吉永博彰, 國學院大學博物館 企画展「大嘗祭」(図録), 82, 83, 2019年11月01日, 國學院大學博物館
「近世の祓の儀礼と用具」, 吉永博彰, 『祓の信仰と系譜』, 14, 15, 2019年06月30日, 國學院大學研究開発推進機構学術資料センター(神道資料館部門)
口絵解説「御即位図」「御即位式之御図」, 吉永博彰, 季刊 悠久, 第157号, 89, 91, 2019年04月15日, おうふう
論考「武士の神社信仰と刀剣について」, 吉永博彰, 『〔特別展〕神に捧げた刀―神と刀の二千年―』, 64, 65, 2019年01月22日, 國學院大學博物館
「仏と神の比較」, 吉永博彰, 『大法輪』, 第81巻6号, 68, 81, 2014年06月01日, 大法輪閣, 服部育郎
「古代伊勢神宮の歴史と信仰」, 吉永博彰, 『伊勢神宮と日本人―式年遷宮が伝える日本のこころ―』, 36, 57, 2013年08月30日, 河出書房新社
「近代以降の伊勢神宮の歴史と信仰」, 吉永博彰, 『伊勢神宮と日本人―式年遷宮が伝える日本のこころ―』, 113, 121, 2013年08月30日, 河出書房新社
「國學院大學における日本文化研究の事例」, 吉永博彰, 研究開発推進機構国際交流研究会, 2019年08月01日, 國學院大學研究開発推進機構, 東京都渋谷区
「女性天皇の大嘗祭ー後桜町天皇の事例ー」, 吉永博彰, 企画展「大嘗祭」ミュージアムトーク, 2019年11月09日, 國學院大學博物館, 國學院大學博物館(日本・東京都渋谷区)
「中世東国武士の神社信仰と刀剣」, 吉永博彰, 特別展「神に捧げた刀ー神と刀の二千年ー」ミュージアムトーク, 2019年02月09日, 國學院大學博物館, 國學院大學博物館(日本・東京都渋谷区)
「中世伊豆国一宮三嶋社の在庁に関して」
, 神道宗教学会第67回学術大会, 2013年12月08日, 本発表は、中世東国に於ける神社の歴史的展開の一例として、伊豆国三嶋社(現在の三嶋大社)の神社内組織(以降、社内組織)を取り上げ、特に在庁職に焦点を当てて、その実態を究明することを目的とした。
関係史料にみる在庁の実態を順を追って示した結果、在庁が戦国期の三嶋宮の朔幣に携わっていたことが推定できる点、在庁には三嶋社の神事銭の徴収が認められており、神事の経営も在庁の大きな役目であった点を示した。即ち、南北朝期・室町期の活動については定かでないが、遅くとも戦国期には在庁の職制の大事は「朔幣(奉幣)」と「神事経営」の二事項であって、こうした在庁の職制を後北条氏も認め、三嶋宮に於ける在庁の職務が円滑に行えるように庇護していたと結論付けた。
「史料から見た三嶋大社の境内とその変遷」, 神社史料研究会 第22回サマーセミナー, 2016年08月28日, 本発表は神社史研究の一例として、「伊豆三嶋神社」「三嶋社」「三嶋宮」等と称された伊豆国三嶋社(現三嶋大社)を対象に、関連史料に見た境内とその変遷を考察することを目的としている。研究史を整理した上で、特に仏教的な施設の形成に焦点を当てて、近世以前の境内変遷の実態の考察を試みた。図像史料と文字史料をあわせてみることで、現代にまで通じる形での主要な社殿建築物の構成は遅くとも鎌倉中期頃までには成立し、これを中核に、南北朝時代以降は仏教的な性格を有する施設が徐々に整えられていく過程を確認できた。ただし、中世・近世を通じて、建物の配置について神仏はあくまで隔離されてた点も指摘した。