K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

濱田 高彰
経済学部 経済学科
准教授
Last Updated :2025/06/23

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    濱田 高彰, ハマダ タカアキ

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所属・職名

  • 経済学部 経済学科, 准教授

学歴

  • 2016年04月, 2020年03月, 東京大学大学院 経済学研究科 博士課程
  • 2014年04月, 2016年03月, 東京大学大学院 経済学研究科 修士課程
  • 2013年09月, 神戸大学 経済学部

学位

  • 2023年11月15日, 博士(経済学), 東京大学, 経済学関係, 博経第433号, Three essays on uncertainty,economic behavior, and social welfare

職歴

  • 2024年04月, 9999年, 國學院大學 経済学部経済学科 准教授
  • 2021年04月, 2024年03月, 東洋大学 経済学部経済学科 助教
  • 2020年04月, 2021年03月, 秀明大学 総合経営学部 助教
  • 2019年04月, 2020年03月, 公益財団法人 三菱経済研究所 研究部専任研究員
  • 2017年04月, 2019年03月, 日本学術振興会 特別研究員(DC2)

本学就任年月日

  • 2024年04月01日

研究分野

  • ゲーム理論/行動経済学, ゲーム理論の応用研究/社会的選好理論に関する理論・実験研究

研究活動

論文

  • Endogenous timing in tax competition: The effect of asymmetric information, Takaaki Hamada, Journal of Public Economic Theory, 25, 3, 570, 614, 2023年06月, Wiley
  • Risks on Others, Takaaki Hamada, Tomohiro Hara, RIEB, DP2020-23, 2020年08月, Kobe university

著書等出版物

  • 顕示的消費と競争回避財の役割, 濱田高彰, 三菱経済研究所, 2021年03月

講演・発表

  • Conspicuous Consumption and Excuse Device, 濱田高彰, 経済学・ゲーム理論セミナー(東京理科大学), 2023年05月
  • Risks on Others, Takaaki Hamada, Tomohiro Hara, The 23th Experimental Social Science Conference (Tokyo), 2019年12月
  • Conspicuous Consumption and Excuse Device, 濱田高彰, 厚別経済学研究会(北星学園大学), 2019年08月
  • Welfare-Improving Asymmetric Information in an Endogenous Timing Game of Tax Competition, 濱田高彰, 兼松賞受賞論文発表会(神戸大学), 2019年06月
  • Other Regarding Risk preferences, 濱田高彰; 原朋弘, 関西ゲーム理論研究会(駒沢大学), 2018年11月
  • Other Regarding Risk preferences, 濱田高彰, 原朋弘, 行動経済学会 実験・調査実施前の研究報告会(立命館大学), 2018年06月
  • Welfare-Improving Asymmetric Information in an Endogenous Timing Game of Tax Competition, 濱田高彰, 日本経済学会春季大会(兵庫県立大学), 2018年06月
  • Personality Heterogeneity in Team, Takaaki Hamada, Econometric Society Asian Meeting (Korea), 2018年06月
  • Personality Heterogeneity in Team, 濱田高彰, 日本経済学会春季大会(立命館大学), 2017年06月
  • The Effect of Inside and Outside Reputations on Group Choice and Effort, Takaaki Hamada, Econometric Society Asian Meeting (Hong Kong), 2017年06月
  • The Effect of Inside and Outside Reputations on Group Choice and Effort, 濱田高彰, 日本経済学会春季大会(名古屋大学), 2016年06月
  • The Effect of Inside and Outside Reputations on Group Choice and Effort, 濱田高彰, 応用ミクロ理論ワークショップ(大阪大学), 2015年11月

受賞

  • 2019年06月, 兼松賞(神戸大学経済経営研究所)
  • 2013年03月, 白木賞(神戸大学経済学部最優秀卒業論文賞)

競争的資金

  • 日本私立学校振興・共済事業団, 若手研究者奨励金, 顕示的消費と競争回避財の役割
  • 17J07819, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 非金銭的インセンティブと社会的行動に関する理論的・実験的研究, 他者に関するリスク選好(メリーランド大学経済学部原朋弘氏との共同研究) 今年度の研究実績は以下の通りである。 (1)昨年度実行できなかった本実験を、米国メリーランド大学カレッジパーク校におけるコンピューター実験室にて、メリーランド大学の学生を対象に実施した。その結果、パイロット実験の結果と異なり、被験者の行動は既存理論による予測と一致した。これは、他者に関するリスクも既存理論の枠組みの中で説明がつく可能性を示唆している。一方で、昨年度のパイロット実験において、既存理論によって説明できない現象が統計的な有意性を持って現れた点、さらにはパイロット実験でも(少量だが)参加費と成果報酬を与えた上で実施した点を考慮すると、本実験のデザインや手続きを見直した上で、さらなる検証を行っていく必要があると考える。 (2)実験におけるその他の発見は以下の通りである。まず(a)被験者は、多少の不平等があっても、配分結果に関する不確実性が少ない相手に好意的に振る舞う傾向にあった。これについて追加的な理論分析を行ってみると、既存理論ではこの結果を描写できないことが示された。また(b)不確実性のない環境下において、最終的な配分結果が同じであったとしても、他者の初期保有量の違いによって被験者の振る舞いが異なるという結果を得た。これも同様に、既存の理論では説明がつかないことが分かっている。これらの結果は、既存理論の改善を要求する根拠を示すものであり、背後の意思決定メカニズムの解明を進めていくことが今後の課題となる。 以上の実験研究を、2つのセミナーにて報告した。得られたフィードバックも含めて、さらなる改訂を行っていきたい。また昨年から進めてきたチーム生産と非金銭的インセンティブに関する研究も進行させ、国際学会にて報告した。さらに分野は逸れるが、他分野の研究論文においても、国際雑誌からの改訂要求を受けた。

教育活動

担当授業

  • 行動経済学, 2024, この講義では、行動経済学の主要なトピックについて学びます。入門の経済学は、人々が「合理的」かつ「利己的」であるという前提の下で議論される一方、それらの前提ではうまく説明することのできない社会現象が数多く存在しています。行動経済学は、これら2つの前提を見直し、「より人間らしい特徴」とは何かを探求することで、これまでの経済学では捉えられなかった様々な人間行動や社会現象を深く理解するための学問分野です。| 講義では、ヒトのいわゆる「非合理性」及び「他者に配慮する性質」について、経済実験および経済理論を踏まえつつ紹介していきます。また、これらの性質がもたらす様々な社会的帰結について、伝統的な経済学と比較しながら分析を行います。| この講義の特徴の一つは、受講生へのアンケート(模擬実験)をベースに各トピックを紹介していく点です。アンケートに積極的に参加することで、実感を伴いながら各トピックへの理解を深めることができるでしょう。
  • ミクロ経済Ⅰ, 2024, この講義では、ミクロ経済学における「価格理論」について学びます。価格理論は、経済学における最も基本的な理論であり、「市場」の機能を深く理解するための理論です。市場においては、多数の消費者と生産者が各々の目的に沿って行動することで、財やサービスに対する「需要」と「供給」が発生します。この需要と供給が価格理論の根幹をなすものであり、これらをベースに、様々な市場の機能について考察をしていきます。| 講義は、理論と現実との関係性も重視しながら進めていきます。各トピックに関する現実例・応用例をできる限り提示し、さらには受講生が自ら具体例を考えられるよう進めていきます。また、「需要」「供給」「価格メカニズム」「市場の失敗」といったキーワードは、経済学部生として必ず理解してほしいものです。各トピックの詳細に踏み込みつつも、経済学の基本的なキーワードや考え方がしっかり頭に残るよう講義を構成します。
  • 経済理論入門, 2024, 「経済理論入門」は、私たちが直面する様々な「経済問題」を分析し、解決策を考えるための「道具」である「経済理論=ミクロ経済学+マクロ経済学」の基礎的部分を学習します。すごく大事なこと==>「道具」は役に立たなければ意味がない!|私たちの住んでいる経済社会は市場社会といわれます。「ミクロ経済学」の主要な分析対象はこの市場です。それぞれの家計(消費者)がどんな買い物をするか、それぞれの企業(生産者)がどんなふうにモノやサービスを提供するかを考えながら、需要と供給が出会う場としての市場でどのように価格が形成されるか、そうした市場の長所と短所は何かを分析します。それらをふまえ、たとえば貿易の自由化をどう評価すべきかなどについて、あなた自身で考えることができるようになります。「マクロ経済学」は、GDPなどの概念に代表されるように、経済の全体の動きを大づかみに理解するためのものです。日本の経済を全体としてみた場合の「景気」、「雇用」、「金利」、そして「為替相場」などが相互にどのように関係しているのかを学びながら、経済をマクロ的に見る目を養ってゆきます。政府の財政政策や日本銀行の金融政策などについて、あなた自身で評価できる(意見がもてる)ようになります。|この「経済理論入門」の学修後、「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」を本格的に学んで、あなたの分析力をいっそう磨いてください。
  • 経済理論入門, 2024, 「経済理論入門」は、私たちが直面する様々な「経済問題」を分析し、解決策を考えるための「道具」である「経済理論=ミクロ経済学+マクロ経済学」の基礎的部分を学習します。すごく大事なこと==>「道具」は役に立たなければ意味がない!|私たちの住んでいる経済社会は市場社会といわれます。「ミクロ経済学」の主要な分析対象はこの市場です。それぞれの家計(消費者)がどんな買い物をするか、それぞれの企業(生産者)がどんなふうにモノやサービスを提供するかを考えながら、需要と供給が出会う場としての市場でどのように価格が形成されるか、そうした市場の長所と短所は何かを分析します。それらをふまえ、たとえば貿易の自由化をどう評価すべきかなどについて、あなた自身で考えることができるようになります。「マクロ経済学」は、GDPなどの概念に代表されるように、経済の全体の動きを大づかみに理解するためのものです。日本の経済を全体としてみた場合の「景気」、「雇用」、「金利」、そして「為替相場」などが相互にどのように関係しているのかを学びながら、経済をマクロ的に見る目を養ってゆきます。政府の財政政策や日本銀行の金融政策などについて、あなた自身で評価できる(意見がもてる)ようになります。|この「経済理論入門」の学修後、「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」を本格的に学んで、あなたの分析力をいっそう磨いてください。
  • 演習ⅡA, 2024, この演習では、ゲーム理論を用いて独自の理論モデルを作成します。モデル作りおよび成果発表は、以下の流れに基づき、個人・グループの両方で行います:(1)教科書の指定部分を参考に、各自でテーマを設定した上で独自のモデルを作成し、グループ内で発表し合う、(2)各自の発表をもとに、グループで1つのモデルを作成する、(3)グループの成果を全体で発表する。3回分の授業を用いて1つのプロジェクトを行い、半期で合計4つのプロジェクトを実施します。これらの活動を通して、身の回りや社会に起こる現象の仕組みについて自分の頭で考え、本質を捉えた分析ができるよう訓練していきます。| またこの演習では、グループでのタスク遂行やゼミ生同士のコミュニケーションを重要視するほか、発表資料やプレゼンの方法などについても適宜フィードバック・ふりかえりを行います。これらを通して、大学生、社会人としての基礎力を養成します。
  • 基礎演習B, 2024, 【授業内容】| 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 | また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。| さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。| 1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの1回は授業1回分の課題を課します。
  • ゲーム理論, 2024, この講義では、ゲーム理論の基本的な概念や手法について学びます。ゲーム理論は、人々が相手の出方を読み合いながら意思決定を行う際に、人々がどのように行動するのかを記述する理論です。このような「人々の駆け引き」は、社会の至るところで発生します。それゆえゲーム理論は、経済学のみならず、経営学や政治学、社会学、心理学など、様々な分野に応用されています。| ゲーム理論には、大きく分けて「協力ゲーム」および「非協力ゲーム」の2つがありますが、この講義では「非協力ゲーム」を扱います。講義では、概念や手法のみならず、出来るだけ多くの現実例や応用例も紹介します。また、受講生にはアンケート(模擬実験)を通して、実際に多くのゲームに挑戦してもらいます。ゲームへの参加を通して、各トピックへの理解が深まると同時に、ゲーム理論の問題点についても見えてくることでしょう。
  • 演習ⅡB, 2024, この演習では、行動経済学を用いて独自の理論モデルや実験デザインを作成します。作業および成果発表は、以下の流れに基づき、個人・グループの両方で行います:(1)教科書の指定部分を参考に、各自でテーマを設定した上で独自のモデルまたは実験デザインを作成し、グループ内で発表し合う、(2)各自の発表をもとに、グループで1つの成果物を作成する、(3)グループの成果を全体で発表する。3回分の授業を用いて1つのプロジェクトを行い、半期で合計4つのプロジェクトを実施します。これらの活動を通して、身の回りや社会に起こる現象の仕組みについて自分の頭で考え、本質を捉えた分析ができるよう訓練していきます。| またこの演習では、グループでのタスク遂行やゼミ生同士のコミュニケーションを重要視するほか、発表資料やプレゼンの方法などについても適宜フィードバック・ふりかえりを行います。これらを通して、大学生、社会人としての基礎力を養成します。
  • 演習Ⅰ, 2024, この演習では、ゲーム理論を用いて独自の理論モデルを作成します。モデル作りおよび成果発表は、以下の流れに基づき、個人・グループの両方で行います:(1)教科書の指定部分を参考に、各自でテーマを設定した上で独自のモデルを作成し、グループ内で発表し合う、(2)各自の発表をもとに、グループで1つのモデルを作成する、(3)グループの成果を全体で発表する。3回分の授業を用いて1つのプロジェクトを行い、半期で合計4つのプロジェクトを実施します。これらの活動を通して、身の回りや社会に起こる現象の仕組みについて自分の頭で考え、本質を捉えた分析ができるよう訓練していきます。| またこの演習では、グループでのタスク遂行やゼミ生同士のコミュニケーションを重要視するほか、発表資料やプレゼンの方法などについても適宜フィードバック・ふりかえりを行います。これらを通して、大学生、社会人としての基礎力を養成します。
  • 演習II(4), 2024, 前期の内容については(演習ⅡA 渋谷 月5 濱田高彰)を参照してください。後期の内容については(演習ⅡB 渋谷 月5 濱田高彰)を参照してください。
  • 基礎演習A, 2024, 【授業内容】| 「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、論理構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。| 社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。| この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。| この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの1回は授業1回分の課題を課します。