K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

半田 竜介
研究開発推進機構
助教(特別専任)
Last Updated :2024/03/31

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    半田 竜介, ハンダ リュウスケ

所属・職名

  • 研究開発推進機構, 助教(特別専任)

学位

  • 2020年03月21日, 博士(神道学), 國學院大學, 文学関係, 文甲第233号, 明治前中期における神道と政治-丸山作楽を中心に-

本学就任年月日

  • 2020年04月01日

研究分野

  • 近代神道史

研究活動

論文

  • 近代の神職養成と出版活動―大日本神祇学会と帝国神祇学会の活動に注目して―, 半田竜介, 『神道宗教』, 270・271合併号, 2023年07月25日, 神道宗教学会, 大日本神祇学会と帝国神祇学会という大正期に組織された2つの学術組織による出版活動の整理・分析を通じて、近代、特に大正期の神職養成について検討した。両学会では、皇典講究所や國學院大學などの関係者の協力を受けながら、自学自習用の講習録・講義録が出版されており、通信教授の方法の樹立が目指されていた。こうした出版活動に至る背景には皇典講究所(本所)や分所、地方神職養成機関での就学が困難な地方在住者がいることへの問題意識があったことを論じた。
  • 丸山作楽の教育・学術に関する思想と活動について, 半田竜介, 『國學院大學研究開発推進センター研究紀要』15号, 2021年03月10日, 國學院大學研究開発推進センター
  • 平田派国事犯事件について―丸山作楽を中心に―, 半田竜介, 國學院大學研究開発推進センター編・阪本是丸責任編集『近代の神道と社会』, 2020年02月15日, 弘文堂
  • 岩倉具視の国葬と神葬祭, 半田竜介, 『國學院大學研究開発推進センター研究紀要』13号, 2019年03月10日, 國學院大學研究開発推進センター
  • 丸山作楽研究序説 『明治日報』を手がかりに, 半田竜介, 『國學院大學研究開発推進センター研究紀要』12号, 2018年03月10日, 國學院大學研究開発推進センター
  • 丸山作楽の神祇官論について 雑誌『随在天神』に注目して, 半田竜介, 『明治聖徳記念学会紀要』53号, 2016年11月03日, 明治聖徳記念学会, 本稿では、丸山作楽の神祇官論の変遷について考察した。明治14年と22年の構想では、天皇・宮中祭祀と神祇官祭祀、さらに神社祭祀とを連関させる点で一貫性が看取される一方、29年の構想では新たに「神籬磐境の神勅」に基づき、宮中と別立する形での神祇官論を提唱するように変化していることを示した。その変化が丸山の関係していた団体・惟神学会の機関誌『随在天神』における神祇官や八神殿に関する考証の積み重ねを経て生じたものであると検討した。
  • 埼玉県神職会と氏子崇敬者総代会について, 半田竜介, 國學院大學研究開発推進センター編・阪本是丸責任編集『昭和前期の神道と社会』, 2016年02月29日, 弘文堂
  • 丸山作楽の祭政一致観に関する一考察, 半田竜介, 『神道研究集録』27号, 2013年03月20日, 國學院大學大学院文学研究科神道学・宗教学専攻学生会

著書等出版物

  • 『乃木神社御鎮座之記』, 半田竜介, 乃木神社, 2023年11月01日, 宮本誉士、飯島正弘, 東京都港区鎮座の乃木神社鎮座百年に際し、國學院大學研究開発推進センターが編集協力した『乃木神社御鎮座之記』の第5章「戦災からの復興」を執筆した。昭和20年戦災による社殿焼失から昭和37年社殿復興までの神社史に相当する。従来体系的にまとめられてこなかった同神社史に関して、社務日誌をはじめ神社所蔵の一次資料(非公開)を調査、活用し、社殿や施設の復興過程を軸にしながら、奉賛会をはじめとする崇敬組織の活動、神社の社会活動、神社職員など関係人物の動向を整理・分析し、乃木神社の戦災復興の過程とその特徴を論じた。

講演・発表

  • 乃木神社戦後復興の経緯, 半田竜介, 乃木神社御鎮座百年記念『乃木神社御鎮座之記』の編纂を終えて, 2024年03月24日, 乃木神社・中央乃木会・國學院大學研究開発推進センター
  • 近代の文化財保護と神社・神職, 半田竜介, 明治聖徳記念学会第68回研究例会, 2022年09月17日, 明治聖徳記念学会

その他

  • (座談会)近現代の神葬・墓制と神道文化, 『神道文化』, 35号, 神道文化会, 2023年06月30日, 6, 47, 土居浩・松本丘・星野光樹・藤本頼生・岡市仁志, 葬送・墓制と神道や儀礼文化との関係性について、近現代の変遷を検討することを主題とした座談会において、国葬と神葬祭との関わりを報告した。前史となる、近世の儒葬・神葬(松本)、幕末維新期の神葬祭(星野)の報告を受け、明治前期の神葬祭(とくに出雲大社流の神葬祭)と明治16年の岩倉具視の国葬と、葬祭の形式や内容との比較検討を行い特徴を論じた。
  • 近現代の神社と祭り, 『神道の祭りと歴史』, 國學院大學研究開発推進機構学術資料センター(神道資料館部門), 2023年03月31日, 34, 35, 近現代の神社祭祀の制度的変遷について概観を示した。明治維新を契機とした神社制度の変容から始め、「国家の宗祀」と位置づけられた神社の祭祀制度の整備過程を辿り、昭和20年以降の日本の占領下における神社制度の変革と、神社本庁における祭祀規程の制定過程を概説した。
  • 神宮大麻全国頒布百五十年を迎えて, 『千葉県神社庁庁報』, 114号, 千葉県神社庁, 2022年11月01日, 令和4年が神宮大麻全国頒布(明治5年)より150年の節目にあたることから、全国頒布に至る契機や150年間の大麻頒布の概要を整理し、現在神職が大麻頒布を行う歴史的経緯をまとめた。特に千葉県における活動として、近世の御師や明治前期の教導職、千葉県神職会の活動にも言及し、千葉県内における大麻頒布のあり方を概説した。

教育活動

担当授業

  • 神道と文化, 2020, ※この授業はオンライン(双方向型)、或はオンデマンド(録画配信型)で実施される。||神道は本学の建学の精神であり、多様性や寛容性を有する日本文化を理解する上で看過できない。この講義では、神道と深い関係を持つ本学の校史を学ぶことからはじめ、神道の古典、歴史および祭祀・有職故実についての基礎知識を学ぶ。神道を知ることは、自己認識を深めることにとどまらず、国際交流・理解の基準作りにもなる。
  • 神道と文化, 2021, 神道は本学の建学の精神であり、多様性や寛容性を有する日本文化を理解する上で看過できない。この講義では、神道と深い関係を持つ本学の校史を学ぶことからはじめ、神道の古典、歴史および祭祀・有職故実についての基礎知識を学ぶ。神道を知ることは、自己認識を深めることにとどまらず、国際交流・理解の基準作りにもなる。|
  • 宗教行政研究I, 2021, ※本授業は、主にZoomを利用した遠隔授業(オンデマンド〈録画配信〉型)として実施する。||本授業では現代日本における宗教と国家・行政との関係について理解するために、その前提となる宗教行政の制度と歴史について取り上げます。授業を通じて、宗教法人法を中心とする現行の宗教法人制度の概要を理解し、宗教行政の特徴や現代的課題について歴史的背景を踏まえて説明するための基礎知識を教授します。
  • 宗教行政研究II, 2021, ※本授業は、主にZoomを利用した遠隔授業(オンデマンド〈録画配信〉型)として実施する。||本授業では憲法の定める信教の自由・政教分離原則について、戦後の日本で起きた政教関係訴訟などの個別事例を取り上げつつ学びます。授業を通じて、政教関係(国家と宗教との関係)の在り方を中心に宗教行政の現代的課題について把握し、具体的に説明するための基礎知識を教授します。
  • 神道文化基礎演習, 2021, 神道の基本的な知識を修得することをはじめ、読後リポートの作成や発表を行うなど、以下の作業を通じて、これからの大学生活において神道文化・宗教文化を学んでいく上で必要となる基礎力を身につける。|1. 『國學院大學の歴史』のテキストを用いて、母校となる國學院大學の建学の精神や歴史について理解する。|2. 『プレステップ神道学』・『神道事典』を用いた小テストを実施することにより、神道に関する基礎知識を修得する。|3. 國學院大學博物館に展示されている神道資料を通じて、神道文化を学修する。|4. 神道・宗教に関する課題図書(課題論文)を読んでリポートを作成し、これから神道文化・宗教文化を専門的に学ぶ上での基礎学力を身につける。|5. 神道文化・宗教文化に関する発表テーマを設定して調査・研究を進め、最終的に成果をまとめた発表を行うことで、これからの大学での学修・研究の指針を得る。
  • 神道と文化, 2022, 神道は本学の建学の精神であり、多様性や寛容性を有する日本文化を理解する上で必須なものである。この講義では、神道と深い関係を持つ本学の校史を学ぶことからはじめ、神道の古典・歴史・祭りについての基礎知識を学ぶ。
  • 神社管理研究I, 2022, 本授業では、宗教法人である神社を管理するための基本をおさえることをテーマとします。現在の神社管理の前提として、神社を取り巻く法的状況や、宗教法人法を中心とした現行の宗教法人制度が形成されるまでの歴史的変遷を講義し、現行制度の特徴を学びます。その上で神社管理の基礎となる神社規則を中心に、神社管理の基本的事柄の習得を目指します。
  • 神社管理研究II, 2022, 本授業では、宗教法人である神社を管理するための基本と要点をおさえることをテーマとします。神社管理に関わる事項として、代表役員や責任役員などの神社の機関、書類管理のあり方、財産の管理・処分といった事柄をとり上げ、事務手続きの要点を理解することを目指します。将来神職になった時に求められる基礎的スキルの習得に努め、神社を適正に管理・運営するために留意すべき基本的姿勢について考えます。
  • 神道文化基礎演習, 2022, 以下の作業を通じて、神道文化・宗教文化の基本的な知識を修得するとともに、これからの大学生活において必要となる学修方法と学修習慣を身につける。|1.『國學院大學の歴史』のテキストを用いて、母校となる國學院大學の建学の精神や歴史について学ぶ。|2. 『プレステップ神道学』・『神道事典』を用いて、神道に関する基礎知識を得る。|3. 國學院大學図書館および國學院大學博物館の利用を通じて、神道文化・宗教文化の自主的な学修方法を身につける。|4. 神道・宗教に関する課題図書・課題論文を読んでリポートを作成し、これから神道文化・宗教文化を専門的に学修する上での基礎学力を身につける。|5. 神道文化・宗教文化に関する発表テーマを設定して調査・研究を進め、自らの考えを整理して、成果発表を行う。
  • 神社祭式同行事作法I, 2022, 神社神道は、祭祀をもっとも重んじ、その祭祀は神社の歴史と共に継承されて来た。その法式を神社祭式という。神社祭式は、戦前は法制化されていたが、戦後は神社本庁の規程で定めている。祭式を学ぶには、祭祀のこころ(信仰)とかたち(行事作法)の双方を理解し、修練しなければならない。|授業時は毎時間、白衣・白袴・白足袋を著用し、男子は笏、女子は扇(ボンボリ)を用意すること。
  • 宗教行政研究I, 2023
  • 宗教行政研究II, 2023
  • 神道文化演習, 2023
  • 國學院の学び(現代日本社会の「神道」), 2023
  • 神社祭式同行事作法I, 2023
  • 宗教行政研究I, 2023, 本授業では現代日本における宗教と国家・行政との関係について理解するために、その前提となる宗教行政の制度と歴史について取り上げます。また宗教法人法を中心とする現行の宗教法人制度の沿革と概要を学びます。|授業を通じて、現行の宗教法人制度の在り方を理解し、宗教行政の特徴や現代的課題について歴史的背景を踏まえて説明するために必要な基礎知識の習得を目指します。
  • 宗教行政研究II, 2023, 本授業では憲法の定める信教の自由・政教分離原則について、戦後の日本で起きた政教関係訴訟などの事例を取り上げつつ学びます。授業を通じて、政教関係(国家と宗教との関係)の在り方を中心に宗教行政の現代的課題について把握し、具体的に説明するために必要な基礎知識の習得を目指します。
  • 神道文化演習, 2023, 神道文化や宗教学に関する文献を講読し、その内容について資料を作成し発表することで、資料・史料やデータの扱い方、それを使った論述方法(発表や論文の作成方法)を身につける。
  • 國學院の学び(現代日本社会の「神道」), 2023, 現代社会における神道・神社と日本人との関わりについて、いくつかのトピックを設けて、関係する基礎知識を紹介しながら考えていきます。とくに日本の社会に大きな変容をもたらした明治維新に着眼点を置いて、現代日本社会にまでつながってくる神道・神社と関わる事柄への学びを深めたいと思います。|この授業は、ZoomとK-SMAPYⅡを用いてオンデマンド型で実施します。
  • 神社祭式同行事作法I, 2023, 神社神道は、祭祀をもっとも重んじ、その祭祀は神社の歴史と共に継承されて来た。その法式を神社祭式という。神社祭式は、戦前は法制化されていたが、戦後は神社本庁の規程で定めている。祭式を学ぶには、祭祀のこころ(信仰)とかたち(行事作法)の双方を理解し、修練しなければならない。|授業時は毎時間、白衣・白袴・白足袋を著用し、男子は笏、女子は扇(ボンボリ)を用意すること。

学外活動

学協会活動

  • 神道宗教学会, 2012年04月01日
  • 明治聖徳記念学会, 2013年04月01日