K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

矢部 健太郎
文学部 史学科
教授
Last Updated :2024/02/27

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    矢部 健太郎, ヤベ ケンタロウ

所属・職名

  • 文学部 史学科, 教授

学位

  • 2004年03月, 博士(歴史学), 國學院大學, 文甲第60号

本学就任年月日

  • 2007年04月01日

研究分野

  • 戦国・織豊期の政治史・公武関係史

研究活動

論文

  • 「中近世移行期の皇位継承と武家権力」, 矢部健太郎, 『國學院雑誌』120-11「特集 御代替りの歴史と伝統」, 120, 11, 163, 182, 2019年11月01日, 國學院雑誌編集委員会
  • 「豊臣秀吉の参内―参内の初見と叙任御礼の検討を中心に―」, 『国史学』, 165号, 66, 90, 1998年04月01日, 国史学会, 武家関白たる豊臣秀吉と天皇との交流の一側面として、秀吉の参内に関して総合的に検討した。秀吉の参内の初見は正二位内大臣叙任時であるが、これは、官位の面で足利義昭らを越え、武家衆中最高の官位に到達したためと考えられる。秀吉は、参内の場に諸大名ら武家衆を伴うことによって、天皇の御前で武家衆の身分序列を披露すると同時に、武家衆にも文化的な素養があることを公家衆に披露した。
  • 「豊臣秀吉への天皇使節」, 『豊島岡研修』平成11年度, 35, 72, 1999年06月01日, 秀吉と天皇との交流の一側面として、秀吉への天皇使節派遣について検討した。その結果、秀吉の無位無官期・叙位任官期・関白任官以降と、それぞれに時期的特徴があることがわかった。また、『御湯殿上日記』においては、使節派遣主体である天皇の意図に基づいて、「ちよくし」と「おつかい」との明確な使い分けがなされていることが確認された。
  • 「豊臣秀吉から天皇への使節」, 『日本史研究』, 459号, 30, 51, 2000年11月01日, 日本史研究会, 豊臣期の公武間における使節派遣に関して、秀吉から天皇への使節を中心に検討した。まず、その初見を確認し、ついで、秀吉から天皇への使節には「豊臣伝奏」という公家衆と、「京都所司代」たる前田玄以の二通りがあり、その派遣には秀吉の意図と目的が大きく関わっていたことが明らかになった。
  • 「豊臣『武家清華家』の創出」, 『歴史学研究』, 第746号, 17, 31, 2001年02月01日, 歴史学研究会, 従来、「公家成」「諸大夫成」を中心として語られていた豊臣期武家官位制度に対し、その上位に存在する「清華成」を発見した。そして、これらは官位ではなく家格であるとし、「五大老」の原形たる秀吉創出の新儀であると述べた。
  • 「豊臣『公儀』の確立と諸大名」, 『史学研究集録』, 26号, 17, 39, 2001年03月01日, 聚楽第行幸時に創出された「武家清華家」は、行幸後の上杉・毛利両家の上洛と「清華成」により、一応の完成をみた。そして、輝元上洛時に連日行われた参内においては、新たな豊臣流の武家衆身分序列、すなわち「摂関成」「清華成」「公家成」「諸大夫成」が明確化された。彼らの在京中に行われた諸行事の際には、豊臣宗家・「武家清華家」の行列が組まれたが、それらは「公儀の軍隊」の儀礼的表現であったといえるのである。
  • 「足利直義管下の三方制内談方と二階堂道本」, 『前田本「玉燭宝典」紙背文書とその研究』, 259, 280, 2002年02月01日, 続群書類従完成会, 『玉燭宝典』紙背文書中のある一通の文書を起点に、初期室町幕府官制における内談方の存在形態について考察し、また、足利直義と二階堂道本との関係についても論じた。
  • 「「布衣」考―豊臣期「諸大夫成」の一形態―」, 『栃木史学』, 16号, 70, 88, 2002年03月01日, 豊臣期「諸大夫成」の一側面を明らかにするため、当該期の史料に散見される「布衣」に注目し、鎌倉期からのその変遷を追った。鎌倉・室町期の布衣とは、狩衣もしくは六位以下所用の布の狩衣を意味し、それを着して行列に供奉した武家衆が「布衣侍」と表現されていた。これに対し、豊臣期の布衣は、従五位下・官職に叙任されて狩衣を着し、御剣役を務めた身分集団として、「諸大夫成」の一形態として組み入れられていた。
  • 「太閤秀吉の政権構想と大名の序列」, 『歴史評論』, 640号, 42, 54, 2003年07月01日, 「菊亭晴季武家補任勘例」という文書の検討を中心に、「清華成」大名内部の序列変動について考察した。この文書には、宇喜多秀家以下八名の「清華成」大名の名がみえるが、彼らの官位上の序列は、天正二十年と文禄三年に大きく変動しており、その理由は、前者が秀次聚楽第行幸時の「行幸家賞」であり、後者が秀吉の諸大名邸御成時の「御成家賞」であったと結論づけた。
  • 『豊臣政権の支配秩序と朝廷』(國學院大學学位論文), 2004年03月01日, 本論は、秀吉と天皇・公家衆の交流、豊臣期の武家衆身分序列、秀吉の政権構想と「武家家格制」の三部からなる、博士学位申請論文である。第一部では、秀吉の参内、秀吉と天皇間の使節派遣など、具体的な公武交流の場面について検討した。第二部では、豊臣「武家清華家」をはじめとする豊臣大名の序列について考察した。第三部では、秀吉の政権構想について考察し、新たな豊臣政権像の構築を模索した。
  • 「東国『惣無事』政策の展開と家康・景勝―『私戦』の禁止と『公戦』の遂行―」, 『日本史研究』, 509号, 34, 57, 2005年01月01日, 日本史研究会, 家康上洛以後、東国「惣無事」政策は家康中心に「大きく転換」し、景勝は家康の「背景」「脇役」に退けられたとの従来の認識には、景勝の動向を検討していないという問題があった。そこで、家康上洛後の東国状勢に注目し、家康・景勝の「惣無事」政策への関与を検討した結果、「取次」行為の減少、及び対後北条氏「後詰」指令は、景勝が家康の「背景」「脇役」であるとの認識を肯定する理由たりえないとの結論に達した。つまり、関東・奥羽の「惣無事」政策における家康の地位・権限も、決して突出したものではなかったのである。
  • 「殿上淵酔の成立と展開」, 『戦国織豊期の社会と儀礼』, 29, 49, 2006年03月01日, 吉川弘文館, 摂関期に始まる宮中儀礼である殿上淵酔について、その成立と展開過程を具体的に検討した。その結果、殿上淵酔とは、いわば「天下無為」を実施条件とする天皇の私宴的な年中行事であり、その発生には摂関邸の正月儀礼である臨時客が大きな影響を与えていたことを明らかにした。また、度々の断絶にも関わらず再興された背景には、治世の安定性を誇示するという、武家政権側の政治的な意図が存在していたことを主張した。
  • 「小早川家の『清華成』と豊臣政権」, 『国史学』, 196号, 63, 98, 2008年12月01日, 国史学会, 毛利家の「清華成」と小早川家の「公家成」との相違点の再提示、羽柴秀俊(後の小早川秀秋)の豊臣政権における位置づけの確認、文禄年間に発給された隆景の昇進関係文書の年次比定、「官位」昇進と「家格」昇進との相違点の析出、小早川家の「清華成」の歴史的意義を考察すること、以上の五点を検討課題とした。天正年間の秀俊は、養子として秀吉の代理を務め、侍従でありながら「清華成」相当の地位であることが確認された。その秀俊が「公家成」大名たる小早川隆景の養嗣子となることで、家格の問題が発生する。こうして隆景は侍従→参議→中納言と昇進していく訳だが、これに関する口宣案は遡及されたもので、「清華成」の時期も文禄五年五月であることが確定できた。
  • 「天下人と茶の湯」, 堀新編『「信長公記」を読む』, 221, 239, 2009年02月01日, 吉川弘文館, 信長と茶の湯の関係については数多くの研究があり、そこでは「御茶湯御政道」と「名物狩り」が代表的なキーワードとされてきた。しかし、近年の研究では、こうした言葉に対する再検討も行われており、特に、「名物狩り」については研究者によってなお評価が分かれている。そこで筆者は、『信長公記』にみられる「名物召し置かるゝの事」という記事に注目し、信長の手に名物茶器が集まる際には、「買収」(有償)と「進上」(無償)の別があること、「召し置く」とあることは、必ずしも「強制収集」を意味しないことなどを明らかにした。ただし、信長の意思はともかく、家臣として実際に茶器収集の任にあたった松井夕閑や丹羽長秀の行為には、少なからず強制力が認められると述べた。
  • 「中世武家権力の秩序形成と朝廷~近衛府の任官状況をめぐって~」, 『国史学』, 200号, 53, 102, 2010年04月01日, 国史学会
  • 「秀吉の小田原出兵と『清華成』大名」, 『國學院大學紀要』, 49号, 2011年02月14日, 國學院大學, 秀吉の小田原出兵は、天下一統の最終段階であり、「清華成」大名創出後、初めて秀吉自身が戦陣に赴いた戦争でもある。それゆえ、この戦争には多分に「儀礼的」な要素が含まれているように思われる。小田原出兵時の「清華成」大名の動向や、戦後の前田利家の「清華成」に注目し、この戦争が持つ歴史的意義について考察する。
  • 「秀次事件と血判起請文・『掟書』の諸問題ー石田三成・増田長盛連署血判起請文を素材としてー」, 山本博文・堀新・曽根勇二編『消された秀吉の真実ー徳川史観を越えて』, 267, 294, 2011年06月01日, 柏書房, 秀次切腹事件に前後して作成された血判起請文群・「御掟」「御掟追加」の作成状況に関する基礎的考察。様々な問題点を提示し、そのうちのいくつかに関する新知見を提示。
  • 「『大かうさまくんきのうち』の執筆目的と秀次事件」, 金子拓編『『信長記』と信長・秀吉の時代』, 147, 191, 2012年07月01日, 勉誠出版, 『信長記』の作者太田牛一が著した『大かうさまくんきのうち』の作成目的について、記事の内容の検討、漢字のふりがな・濁点の問題などに関する検討から考察した。その結果、秀頼の求めに応じ、その周辺女性が秀頼に読んで聞かせるために作成されたものと結論づけた。
  • 「『御湯殿上日記』と秀次事件」, 『戦国・織豊期の西国社会』, 747, 780, 2012年10月01日, 日本史史料研究会
  • 「『源姓』徳川家への『豊臣姓』下賜-秀忠の叙任関係文書の検討からー」, 『古文書研究』, 74, 2012年12月01日, 日本古文書学会
  • 「関白秀次の切腹と豊臣政権の動揺-秀吉に秀次を切腹させる意思はなかったー」, 『國學院雑誌』, 114-11, 2013年11月01日, 國學院大學
  • 「前田玄以の呼称と血判起請文-「民部卿法印」から「徳善院僧正」へー」, 『豊臣政権の正体』, 2014年05月01日, 柏書房
  • 「旧唐津藩主小笠原家伝来中世文書の紹介」, 『文化史史料考証』, 2014年08月01日, アーツアンドクラフツ
  • 「武家権力の変遷と古田織部正重然」, 『茶の湯文化学』, 23, 2015年03月01日, 茶の湯文化学会
  • 「聚楽第行幸と起請文」, 論集「生活と文化の歴史学」6『契約・誓約・盟約』, 2015年10月01日, 竹林舎
  • 「上杉家の上洛・「清華成」と儀礼認識-「清華成」の認知度-, 『國學院雑誌』, 117-9, 2016年09月01日, 國學院大學
  • 「豊臣政権と上杉家」, 『上杉謙信』, 2017年11月01日, 高志書院
  • 國學院大學図書館蔵巻子本那智参詣曼荼羅, 井出 昌行;倉橋 真司;児島 夏樹;佐藤 健一;中尾 匡隆;松永 勝巳;矢部 健太郎, 國學院大學図書館紀要, 8, 99, 128, 1996年03月20日, 國學院大學

Misc

  • 書評「伊藤真昭著『京都の寺社と豊臣政権』」, 『日本歴史』, 714号, 119, 121, 2007年10月23日, 吉川弘文館
  • 書評「河内将芳著『中世京都の都市と宗教』」, 『織豊期研究』, 9号, 66, 75, 2007年10月13日, 織豊期研究会

著書等出版物

  • 『日本中世内乱史人名事典』, 新人物往来社, 2007年06月01日
  • 『豊臣政権の支配秩序と朝廷』, 吉川弘文館, 2011年12月20日, 2003年9月提出の学位請求論文を元に、序論、論文8本、結論の形で再構成し、豊臣政権の大名支配の特徴について論じた。
  • 『豊臣政権と朝鮮出兵の真相』, 朝日新聞出版, 2013年07月01日, 4, 『週刊朝日百科』4号の責任編集を担当。
  • 『関ヶ原合戦と石田三成』, 吉川弘文館, 2014年01月01日
  • 『関白秀次の切腹』, KADOKAWA, 2016年04月01日

講演・発表

  • 「中近世移行期の皇位継承と武家権力」, 矢部健太郎, 国史学会大会中世史部会, 2019年06月16日
  • 「小早川家の『清華成』と豊臣政権」, 2007年07月29日, 国史学会
  • 「中世武家権力の秩序形成と朝廷~近衛府の任官状況をめぐって~」, 国史学会 百周年シンポジウム, 2009年06月14日, 国史学会
  • 「『源姓』徳川家への『豊臣姓』下賜ー秀忠の叙任関係文書の検討からー」, 日本古文書学会大会, 2010年09月26日, 日本古文書学会, 豊臣政権は、公家社会が長い年月をかけて築き上げた官位や家格という枠組みを、大名支配のために有効に利用していた。加えて近年注目されているのが、官位叙任にあわせて姓氏(「豊臣姓」「羽柴氏」)が下賜されていたことである。諸大名は、「豊臣姓」「羽柴氏」ともに与えられた「清華成」大名(清華家に相当)・「公家成」大名(羽林家に相当)と、「豊臣姓」のみを与えられた「諸大夫成」大名として序列化されていたことが明らかにされたのである。本報告では、徳川家に「豊臣姓」が下賜された経緯について、秀忠宛の叙任関係文書の作成過程に注目しつつ考察する。そして、従来のように、家康が「豊臣姓」下賜を拒んで「源姓」へのこだわりを有したと理解し、「征夷大将軍」(笠谷和比古氏)や「関東方面司令官」(岡野友彦氏)としての意識を示すことがその目的であった、との評価が妥当であるか、検討したい。  
  • 「中近世移行期政権論と公武関係史研究」, 朝幕研究会例会, 2012年04月13日
  • 「豊臣「公儀」の法令と儀礼」, 国史学会大会中世史部会ミニシンポジウム, 2012年06月17日
  • 「秀吉の政権構想と聚楽第」, 平安京・京都研究集会, 2013年10月26日
  • 「慶長期の政治と文化-武家権力の変遷と古田織部正重然-」, 茶の湯文化学会大会シンポジウム, 2014年06月15日, 茶の湯文化学会
  • 「関ヶ原の合戦」, シンポジウム「近江戦国史Ⅱ・関ヶ原合戦と近江」, 2017年01月29日, 滋賀県教育委員会
  • 「天下人と千利休」, シンポジウム「第11回信長学フォーラム―信長公と千利休-, 2017年11月26日

競争的資金

  • 25370762, 室町後期・織豊期古記録の史料学的研究による政治・制度史再構築の試み, 本研究課題の目的は、室町後期・織豊期の古記録の所在を追い、特に重要なものは翻刻・人名索引作成などによって、研究資源として有効活用できるようにする。その上で、当該期の政治史・制度史などの実証的再検討を行うことである。;史料翻刻としては『史料纂集 兼見卿記』1~5「綱光公記」などを公刊した。また報告書『東京大学史料編纂所研究成果報告書2016-3 室町後期・織豊期古記録の史料学的研究による政治・制度史再構築の試み』をまとめた。「大外記中原師廉記」全文データ「徳大寺公維公記」人名索引を史料編纂所DBで公開した。さらにそれぞれが主に織豊期の政治史・制度史に関する再検討を進めた。
  • 23520830, 中・近世起請文の様式についての研究, 中近世の日本の誓約の文書は「起請文」と呼ばれた。それは、まず約束の内容を書き、そのあとに「もしウソをついたら、神仏の罰をうける」と書く。これまでその最初の史料とされていたのは、1148年の奈良・東大寺に残る文書だったが、2007年に琵琶湖北岸の塩津港遺跡から出土した木簡は1137年の年号があり、千々和が以前に「勧請型起請文」と名付け、中世初期からの存在を指摘した形式のものだった。これは、まず神仏をこの場に招き(これを勧請という)、そのあとに約束をし、それから「もしウソをついたら、神仏の罰をうける」というものである。本研究は、この新資料を起請文の歴史に位置づけ、その歴史を書き直すものとなった。
  • 21320125, 豊臣政権の政治機構の文書学的研究, 2009~2011年度を通じて、史料調査の実施、研究会の開催、データ入力、の3点を共同研究の中心に据えて活動した。3年間に史料調査先は50ヶ所以上、研究会は15回、事務的会合は約30回、メールでの打ち合わせは無数であった。史料調査の際には周辺のフィールドワークを行った。データ入力は、豊臣秀吉発給文書・豊臣奉行人発給文書を中心に、古記録もあわせて約4000点に及んだ。研究会の成果の一部は、山本博文・堀新・曽根勇二編『消された秀吉の真実』(柏書房、2011年)として公表した。

教育活動

担当授業

  • 史学基礎演習C, 2019, これまでの基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学展開演習I(日本史), 2019, 1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学展開演習II(日本史), 2019, 1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 有職故実II, 2019, 中世社会は、身分制秩序が厳格に機能していた社会であった。そこでは、身分・格式に応じた様々な儀礼が整備されており、その社会の構成員は、そうした儀式に参加するに相応しい知識を有することが求められた。そして、その時々に応じて適切な対応をするための学問として、有職故実が発達したのである。本講義では、中世武家社会、特に室町幕府~豊臣政権の時代を取り上げ、その社会で行われていた様々な儀式・行事を素材とし、いわゆる武家故実・公家有職の形成と発展の過程について考察したい。
  • 史学導入演習, 2019, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける||本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。|
  • 史学応用演習(日本史), 2019, 4年生にとっての最大の目標は、自分にしか書けない個性的な卒業論文を完成させることである。そのための方法は、1〜3年次において繰り返し学んできたことと思う。この演習はその集大成であり、個々の受講生に、卒業論文において使用する予定の史料に関する報告を行ってもらう。
  • 卒業論文, 2019
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2020, 本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施|する。これまでの基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学展開演習I(日本史), 2020, 1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。なお、本授業は、主にZoom を利用した双方向型授業として実施する。
  • 史学展開演習II(日本史), 2020, 本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施|する。1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2020, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学応用演習(日本史), 2020, 4年生にとっての最大の目標は、自分にしか書けない個性的な卒業論文を完成させることである。そのための方法は、1〜3年次において繰り返し学んできたことと思う。この演習はその集大成であり、個々の受講生に、卒業論文において使用する予定の史料に関する報告を行ってもらう。なお、本授業は、主にZoom を利用した双方向型授業として実施する。
  • 日本時代史IV, 2020, 本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施|する。室町期の後半、かつ江戸幕府成立以前に存在した戦国・織豊期の権力は、武力のみならず朝廷との儀礼的関係などを駆使して政治活動を展開した。しかしながら、その評価は江戸幕府以降の「バイアス」によってゆがめられている面も否定できない。同時代の史料に注目しながら、いわゆる「織豊政権」期の政治史を再検討してみたい。
  • 史学展開演習I(日本史), 2021, 1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学展開演習II(日本史), 2021, 1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2021, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2021, これまでの基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学応用演習(日本史), 2021, 4年生にとっての最大の目標は、自分にしか書けない個性的な卒業論文を完成させることである。そのための方法は、1〜3年次において繰り返し学んできたことと思う。この演習はその集大成であり、個々の受講生に、卒業論文において使用する予定の史料に関する報告を行ってもらう。
  • 日本時代史IV, 2021, 授業の実施方法については、初回の授業時に説明する。|室町期の後半、かつ江戸幕府成立以前に存在した戦国・織豊期の権力は、武力のみならず朝廷との儀礼的関係などを駆使して政治活動を展開した。しかしながら、その評価は江戸幕府以降の「バイアス」によってゆがめられている面も否定できない。同時代の史料に注目しながら、いわゆる「織豊政権」期の政治史を再検討してみたい。
  • 史学展開演習I(日本史), 2022, 1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学展開演習II(日本史), 2022, 1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2022, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2022, これまでの基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、室町〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学応用演習I, 2022, 4年生にとっての最大の目標は、自分にしか書けない個性的な卒業論文を完成させることである。そのための方法は、1〜3年次において繰り返し学んできたことと思う。この演習はその集大成であり、個々の受講生に、卒業論文において使用する予定の史料に関する報告を行ってもらう。
  • 史学応用演習(日本史), 2022, 4年生にとっての最大の目標は、自分にしか書けない個性的な卒業論文を完成させることである。そのための方法は、1〜3年次において繰り返し学んできたことと思う。この演習はその集大成であり、個々の受講生に、卒業論文において使用する予定の史料に関する報告を行ってもらう。
  • 史学応用演習II, 2022, 4年生にとっての最大の目標は、自分にしか書けない個性的な卒業論文を完成させることである。そのための方法は、1〜3年次において繰り返し学んできたことと思う。この演習はその集大成であり、個々の受講生に、卒業論文において使用する予定の史料に関する報告を行ってもらう。
  • 日本時代史IV, 2022, 室町期の後半、かつ江戸幕府成立以前に存在した戦国・織豊期の権力は、武力のみならず朝廷との儀礼的関係などを駆使して政治活動を展開した。しかしながら、その評価は江戸幕府以降の「バイアス」によってゆがめられている面も否定できない。同時代の史料に注目しながら、いわゆる「織豊政権」期の政治史を再検討してみたい。
  • 史学展開演習I(日本史), 2023
  • 史学展開演習II(日本史), 2023
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2023
  • 史学応用演習I, 2023
  • 史学応用演習(日本史), 2023
  • 史学応用演習II, 2023
  • 日本時代史IV, 2023
  • 史学展開演習I(日本史), 2023, 1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、戦国〜織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、10月末の卒業論文第一次題目提出を視野に入れつつ、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学展開演習II(日本史), 2023, 1・2年次の基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、戦国・織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、卒業論文第一次題目を視野にいれつつ、主に卒業論文で使用するであろう重要史料、特に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2023, これまでの基礎的な演習で得た様々な知識をもとに、戦国・織豊期に時期を限定して史料読解の演習を行う。対象とする素材は、主に武家社会においてやり取りされた古文書とする予定である。ただし、中世社会の復元のためには、多種多様な史料に関する理解が必要である。よって、公家衆や寺社が書き残した古記録などの史料の扱い方に関しても、十分に時間を割いて取り組んでいきたい。
  • 史学応用演習I, 2023, 4年生にとっての最大の目標は、自分にしか書けない個性的な卒業論文を完成させることである。そのための方法は、1〜3年次において繰り返し学んできたことと思う。この演習はその集大成であり、個々の受講生に、卒業論文において使用する予定の史料に関する報告を行ってもらう。
  • 史学応用演習(日本史), 2023, 4年生にとっての最大の目標は、自分にしか書けない個性的な卒業論文を完成させることである。そのための方法は、1〜3年次において繰り返し学んできたことと思う。この演習はその集大成であり、個々の受講生に、卒業論文において使用する予定の史料に関する報告を行ってもらう。
  • 史学応用演習II, 2023, 4年生にとっての最大の目標は、自分にしか書けない個性的な卒業論文を完成させることである。そのための方法は、1〜3年次において繰り返し学んできたことと思う。この演習はその集大成であり、個々の受講生に、卒業論文において使用する予定の史料に関する報告を行ってもらう。
  • 日本時代史IV, 2023, 室町期の後半、かつ江戸幕府成立以前に存在した戦国・織豊期の権力は、武力のみならず朝廷との儀礼的関係などを駆使して政治活動を展開した。しかしながら、その評価は江戸幕府以降の「バイアス」によってゆがめられている面も否定できない。同時代の史料に注目しながら、いわゆる「織豊政権」期の政治史を再検討してみたい。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018, 月曜5限・火曜4限

学外活動

学協会活動

  • 国史学会, 1995年04月
  • 戦国史研究会, 1995年04月
  • 歴史学研究会, 2001年01月
  • 日本史研究会, 1997年04月
  • 日本古文書学会, 2000年04月
  • 織豊期研究会