K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

中馬 祥子
経済学部 経済学科
教授
Last Updated :2021/05/28

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    中馬 祥子, チュウマ ショウコ

所属・職名

  • 経済学部 経済学科, 教授

学位

  • 社会学修士

本学就任年月日

  • 2002年04月01日

研究分野

  • 女性労働論、非市場経済論、社会的連帯経済、国際経済, 労働の同等性と社会的連帯経済に関する研究

研究活動

論文

  • Theoretical frameworks for contemporary peasant societies:validity and limitations of Chayanov model, dissertation submitted to M.Sc.Course in Agricultural Economics, Wye college, University of London, 1991年09月01日, 生産量や労働配備、生産物を自給用に留め置くか市場で販売するかなどに関して農民世帯が意思決定を行う過程には、様々な要因が介在する。農作物市場や他の労働市場の動向、ファミリーサイクルなどである。本稿は、こうした農民世帯の意思決定に関わる問題を、効用の最大化という観点からモデル化したロシアの農業経済学者、A.V.チャヤノフの理論を取り上げ、その意義と限界について論じている。
  • 「第三世界研究の方法についての一考察-非市場経済領域の理解をめぐって」, 1997年12月01日, 東京大学大学院人文社会系研究科1998年度博士課程入学審査論文, 開発途上国の貧困層の生活において、非市場的な経済活動の領域は大変重要な意味を持っている。しかし、この領域の捉え方は理論的立場によって大きく異なるものである。本稿は、この領域を1)「市場経済から排除された領域」と見なす主流派開発論、2)「市場経済の浸透に対抗する自律的領域」と見なすオルタナティブな発展論、3)「市場経済と接合され、そこへ向けて経済余剰が流出する領域」と見なす接合理論の三つに類型化し、これらを比較検討している。
  • 「バッコック女性班聴き取り調査:結果分析」, 桜井由躬雄責任編集『百穀社通信』, 第9号, 1999年06月01日, 東京大学大学院人文社会系研究科南アジア東南アジア歴史研究室ベトナム村落研究会, 1998年7月から8月にかけて、ベトナム紅河デルタ地帯の農村にて前原智子氏(当時、お茶ノ水大学大学院博士課程1年)と筆者とが共同で行った世帯経済に関する聴き取り調査の結果分析。ここでは主として、調査世帯の家計を支える活動が何かという点と、家計を支えるための活動を世帯成員間でいかに配分しているかという点に焦点を当て、調査世帯における労働配備の全体的傾向を抽出している。
  • 「無償労働を評価するのは誰か?:世界システム論に基づく無償労働論の批判的検討」, 『アソシエⅤ』, 137, 150, 2001年01月01日, 御茶の水書房, 家事労働など、生活を支える上で重要ではあるが市場の外部で行われる諸活動を、フェミスト理論家たちは無償労働と名付け、その社会文化的・経済的位置づけについて批判的に論じてきた。本稿では、こうした中からM.ウォーリングとM.ミースの見解を取り上げ、途上国の貧困問題を分析する際にこれらの論理枠組みがどこまで有効かという点について、世界システム論の立場から検討している。
  • 「資本主義世界経済の中の非市場労働:女性労働問題に関する一考察」, 『共同研究報告 アジア女性の社会的地位(2)』, 67, 84, 2003年03月01日, フェリス女学院大学
  • 「北ベトナム一集落における市場経済化の諸特性:多元性と平等性、1999-2000年」, 『國學院経済学』, 第52巻第1号, 121, 148, 2004年02月01日, 國學院大學経済学会, 野口博史
  • 「開発経済における非市場労働の位置づけ:ジェンダー統計整備の歩みか ら」, 『國學院経済学』, 第53巻第1号, 75, 101, 2005年02月01日, 國學院大學経済学会
  • 「マルクス経済学とフェミニズムの不幸な離婚:ケアワーク特殊論への批判を中心に」, 『國學院経済学』, 第55巻第1号, 1, 48, 2006年11月01日, 國學院大學経済学会
  • 「異種労働における『同一の価値』とは何か?: 同一価値労働同一賃金論についての一検討」, 『國學院経済学』, 第58巻第1号, 2009年12月25日, 國學院大學経済学会
  • 人間関係構築型労働が抱える「コスト病」問題, 『國學院経済学』, 第59巻第3・4合併号, 2011年03月25日, 国学院大学経済学会
  • 「人的資本からの解放:西部モデルを用いて資本主義を再考する」, 『國學院経済学』, 第65巻第2号, 157, 186, 2016年12月24日, 國學院大學経済学会
  • 「広義の経済における労働の同等性:家事労働論争をめぐって」, 『季刊経済理論』, 第53巻第4号, 62, 73, 2017年01月15日, 経済理論学会

Misc

  • 「戦後マルクス主義思想における『国家』」(Jessop,B., 1999,‘The State in Postwar Marxist Thought’, Paper prepared for a general conference held by Associe 21 in Tokyo, 25th April 1999.), 『情況』, 1999年7月号, 1999年07月01日, 情況出版
  • ジェソップ,B.「グローバリゼーションと国民的国家(上)(下)」, 『アソシエⅠ』、『アソシエⅡ』, 1999年12月01日, 御茶の水書房
  • 「偶発的な基礎付け:フェミニズムと『ポストモダニズム』による問い」(Butler,J., 1992,‘Contingent Foundations:Feminism and the Question of ‘Postmodernism’in Butler,J. and Scott,J. eds., Feminists Theorize the Political, New York:Routledge.), 『アソシエⅢ』, 2000年07月01日, 御茶の水書房

著書等出版物

  • 『世界社会と社会運動』, 梓出版社, 1999年04月01日, 開発途上国の貧困層の生活は、市場経済領域における労働のみならず、その外部にある非市場労働にも大きく依存している。では、前者と開発との関わりが論じられることの多い開発経済論において、後者はいかに位置づけられるのだろうか。本稿では、対照的な二つの立場として、多くの国際開発機関が採用する開発理論と世界システム論とを取り上げ、両者における非市場労働の捉え方を比較検討している。
  • 『世界システムを読む』, 情況出版, 2000年09月01日, 世界システム論の特質は、自給的生産や家事労働など市場経済の外部にある多様な生産活動を資本主義経済の構成要素として捉え、資本主義経済の中でのその機能を論じている点にある。これは、市場外部での生産行為を非経済活動とし、市場活動を通して獲得された富を再分配する対象領域とみなす開発理論とは対照的である。本稿は、こうした違いが生じる根拠を明確にする事を通し、開発途上国の貧困問題を論じる上での世界システム論の意義を問うている。 (初出:『情況1999年4月号別冊:20世紀社会学の知を問う』情況出版、1999年4月、p169~p190)
  • 『環境を平和学する!:「持続可能な開発」からサブシステンス志向へ』, 法律文化社, 2002年06月01日, 第7章「現代社会を捉える」:今日の世界は、より多くの開発や消費を追求してきた。環境問題や貧困問題について考える時にでさえ、開発や消費を追求する姿勢そのものに問題があるという考え方は社会の主流を占める考え方となりえず、むしろこうした追求こそが問題を解決する手段であると多くの人々は考えてきた。なぜだろうか。本稿では、こうした「開発主義的」思考が社会の中心的価値観となる根拠を、「市場・市民・国家」という近代社会を支える三要素の相互関係のあり方に求め、論じている。 第10章「エコフェミニズムの現在」:エコフェミニズムとは、自然環境の破壊と男性による女性支配という二つの問題群を、「市場経済による外部性の収奪・搾取」という共通の考察枠組みの下で捉えようとする学術的立場ならびに社会運動である。本稿ではまず、実際のエコフェミニズム運動が問題視する多様な現象とその解決策とを紹介した上で、エコフェミニズムが拠り所とする「市場の外部性としての自然と女性」という考え方の持つ意義と問題点について検討している。
  • 『現代社会学における歴史と批判(上巻):グローバル化の社会学』, 東信堂, 2003年03月01日
  • 「現代資本主義におけるインフォーマル経済の位相」, 御茶の水書房, 2007年03月01日, 小幡道昭、他

講演・発表

  • 社会的連帯経済の理論的基礎は何か, 中馬 祥子, フランス政治経済学会・IIPPE合同年次大会(2019), 2019年07月03日
  • Equality of Human Labour in Our Livelihood: Considering the Domestic Labour Debate, IIPPE 2017, 2017年09月14日
  • 「非市場労働と市場労働をつなぐ尺度:『労働時間』の取り扱いをめぐって」, 経済理論学会第63回大会, 2015年11月21日
  • 「『承認と再分配』二元論をこえて」, 第88回日本社会学会大会テーマセッション7報告, 2015年09月20日
  • 現代日本の動態からみた国際不等価交換論, 2014年09月01日, 南開大学日本研究院、南開大学世界近現代史研究センター共催「日本近代化過程における改革・社会変動とガバナンス 国際シンポジウム」
  • Attempts at Monetary Relations beyond Market Order: towards More Egalitarian Estimation of Labour, 2013年07月05日, The 15th AHE (Association of Heterodox Economics) Conference
  • The Unhappy Divorce of Feminism and Marxian Economics: a Critique of Dichotomy between Productive and Reproductive Labour, 2012年07月06日, Political Economy and the Outlook for Capitalism Congress, Joint Conference AHE/IIPPE/FAPE
  • 「ジェンダー賃金格差と労働生産性」, 経済理論学会第14分科会(ジェンダー)報告, 2008年10月26日
  • Socio-Economic Diversification and Time Allocation : A Case Study of B Hamlet, Thanh Loi Village, Vietnam, 2002年08月01日, IIAS (International Institute for Asian Studies, Leiden University, The Netherlands) Workshop on “Vietnamese Peasants' Activity : An Interaction between Culture and Nature”

競争的資金

  • 16730270, 資本主義世界経済の中の非市場労働の意味:社会差別研究と経済格差研究の統合にむけて, 平成17年度は、本研究課題である非市場労働(家事、育児・介護、自給作物生産、地域活動など)を研究対象とする諸立場の中からマルクス主義フェミニズム(以下、MFと略記)を中心に取り上げ、その学説史的検討を行った。特に近年、非市場労働の中でも市場化されにくいケアワーク(育児・介護)に内包される「協調と再生産」という価値観を「競争と拡大」を基礎とする資本主義市場経済への対抗原理として重視し、男性の育児・介護参加の支援等、男女が共にケアワークに従事し易い環境を整備することを通して、非市場労働における女性の負担軽減と男性に偏った市場労働負担、さらには市場労働における女性の劣位などを改善していこうという考え方が、先進国のMFを中心に強くなっている。本研究ではこうした立場をケアワーク特殊論と呼び、批判的検討を行った。;ケアワークを含む非市場労働は、その存在自体が市場労働の貨幣評価(賃金)や生産された商品の価格に潜在的な影饗を与える可能性を持っている。そして、そうした歪みを否定しきれない賃金や生産物価格を前提として、市場経済や、そこからの再分配を前提とした国家の社会保障制度は成り立っている。ならば、市場と非市場の両領域におけるジェンダー分業の公平化という目的は、それを困難にしている市場/非市場両領域の構造的連関を解きほぐすこと無しには達成し得ないであろう。しかし、ケアワークと市場労働とを異なる原理に基づく活動と位置づけ、二元論的に捉えるケアワーク特殊論には、こうした連関を論じる理論装置が欠落している。MFの中から、なぜこうした議論が台頭したのか。また、ケアワーク特殊論の問題点を乗り越える理論展開は可能だろうか。本研究はこうした問題意識に基づき、1960年代末に始まる家事労働論争を詳細に検討した。その成果は、論文「ケアワーク特殊論の批判的検討(仮題)」として、近日中に発表を予定している。

教育活動

担当授業

  • 環境・開発問題入門, 2019, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。
  • 開発経済, 2019, 「開発・発展」とは何か。さらにまた,グローバルな規模における巨大な経済格差を前に,先進国と開発途上国との関係をどう捉えるか。開発経済論は,この二つの論点をめぐり,様々な立場が存在して来た。国毎の近代化論に基礎を置く主流派の開発理論や,先進国の経済発展と開発途上国の貧困問題とをひとつのコインの裏表として捉える従属理論や世界システム論などである。本講義では,これらがどのような時代背景の下で生まれ,どのような社会観を前提としているかという論点について,諸立場の比較検討を行う。こうした議論を通して,受講生の皆さん自身の「開発・発展」観を相対化してもらいたいと考えている。
  • 基礎演習A, 2019, 「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキルについて、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、専門書の読み方、レジュメ(報告資料)やレポートの作成の仕方、情報検索・収集の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。|  社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。|  この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。|  この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
  • 基礎演習B, 2019, 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では「答え」のない課題に取り組む機会が増えますので、この授業ではこうした課題に対する取り組み方、つまり主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していく方法、を定着させます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し全体発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の前で発表し、頂戴したコメントはもちろん他チームの発表を通じて、自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足している部分を理解するとともに、それらを今後の大学生活で補い、さらに主体的に学び成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識を専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。| 1年間を通じた「基礎演習A」と「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。|
  • 環境・開発問題入門, 2019, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。
  • 演習II(4), 2019, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習2(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習1(2)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期第1回目の授業では、前年度の「演習1(2)」にて指示した「個人テーマ」の発表を全員に行ってもらい、似た関心を持つ履修生たちでグループを作ります。その上で、グループワークに基づいてグループごとの「基本文献」を最低3本決め、順次、グループによる文献報告を進めていきます。 前期の最後には、個人テーマについて、グループ報告を行った文献に対する批判的検討を加えた「書評レポート」(6 000字)を提出します。後期は、前期の成果をふまえ,ゼミ生各自の自由報告と、それをふまえたゼミ生間の討論を中心に展開します。最終授業時には、このゼミで得た一年間の成果をゼミレポート(12 000字)にまとめ、提出します。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えていきます。
  • 演習III(4), 2019, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習3(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習2(4)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期は、履修生各自が前年度の「演習2(4)」において執筆した12,000字レポートの内容に基づき、プレゼンテーションやディスカッション、ディベートを行う力を高める訓練を繰り返し行っていきます。専門性の高い内容について、伝える側は、いかにゼミの仲間が理解できるように、興味を喚起するように伝えることができるか。また、聴く側は、いかに能動的・批判的にその内容を理解し、コメントや議論をすることができるか。「演習2(4)」までは、主として「文献から何を学ぶか」について考えてきましたが、最終学年のゼミである「演習3(4)」では、考察した内容を他者にどう伝えるか,他者とどう議論を展開するかについて、あらためて考え直すところからスタートします。その上で後期には、再度「演習2(4)」で執筆した12,000字レポートに立ち返り、前期の学びの成果を生かして、それをよりよいものに仕上げていく作業を行うこととします。
  • NGO・NPOと社会, 2019, 人々の社会的必要を満たすために多種多様な財・サービスを生産し、それらを必要とする経済主体に分配し、それらを獲得した経済主体が消費を介して自らの生存を維持し、生活を営む。この運動が繰り返し組織される構造・メカニズムを「経済」と呼ぶならば、経済は必ずしも商品経済とイコールではない。人間の社会的必要を満たすための財・サービスの生産・分配・消費の循環は、今日のような商品経済が生まれるずっと以前から、常に人類の歴史と共にあったし、現在においてさえ、必ずしも市場で売り買いされる「商品」の生産・流通のみで完結する運動ではないからである。一般に我々は商品経済のみを「経済」と呼び、商品生産を担う企業のみを生産者と呼ぶ傾向が強いが、商品ではない多様な行政サービスを生み出している政府も、家事やケア等を行っている家族も、そして地域や特定の社会的属性を持った人々のニーズを満たすための非営利活動を行っているNGO・NPOも、皆それぞれ社会的に必要とされる財・サービスの生産を担っているのだ。| このように現実の経済を市場で売買される商品経済に限定せず、広く捉え返した時、我々が考察すべきことはむしろ、市場経済領域、行政領域、家族領域、そして協同領域といった諸々の社会経済領域が、人々の社会的必要を満たすという観点からみていかなる特徴(メリットとデメリット)を持っているかを理解し、諸領域のどのような組み合わせや融合が、人々の社会的必要をよりよく充足する仕組みとなり得るのか、アイディアを練ることではないだろうか。そこで本講義では、社会経済領域のひとつ、NGO・NPOを重要な担い手とする協同領域の分析を考察の端緒としつつ、同領域が市場経済、行政、家族といった隣接社会経済領域とどのようなつながりを持ち、また対立しているのか、理論的・実証的分析を深めて行くこととしたい。本講義は、単なるNGO・NPOの事例紹介には留まらない。NGO・NPOも主要な経済主体の一員とする、新たな協同的経済社会の在りようを模索する試みである。
  • 演習I(2), 2019, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習1(2)」ではこうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題をゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 10月末頃までは,複数のビデオ教材や開発ゲームなどを用いて、ゼミ生の皆さん一人ひとりが、途上国の経済開発の現場で何が起こっているのか、経済格差や人々の間の差別はどのように起こってくるのか、といった問題を、具体的に実感できる場を多く設けようと考えています。その上で、下記「授業計画」に書かれた3つのテーマに関連して、異なる立場の論者が展開する基本的な論文を何本か読んでもらい、それぞれの考え方の背後にある歴史観や開発観などについて、ゼミ生の間で議論を重ねてもらいます。最終授業日には、ゼミ生各自が授業中に議論したテーマの中から特に興味を持った内容を取り上げ、学期末レポート(4 000字)を提出します。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えて行きます。そして、次年度の「演習2(4)」において、自ら関心あるテーマを見つけ、そのテーマについてより能動的に学習していくためのステップとします。
  • 開発経済, 2020, 「開発・発展」とは何か。さらにまた,グローバルな規模における巨大な経済格差を前に,先進国と開発途上国との関係をどう捉えるか。開発経済論は,この2つの論点をめぐり,様々な立場が存在して来た。国毎の近代化論に基礎を置く主流派の開発理論や,先進国の経済発展と開発途上国の貧困問題とをひとつのコインの裏表として捉える従属理論や世界システム論などである。本講義では,これらがどのような時代背景の下で生まれ,どのような社会観を前提としているかという論点について,諸立場の比較検討を行う。こうした議論を通して,受講生の皆さん自身の「開発・発展」観を相対化してもらいたいと考えている。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本授業は主にZoomを利用したオンデマンド型授業として実施する。
  • NGO・NPOと社会, 2020, 人々の社会的必要を満たすために多種多様な財・サービスを生産し、それらを必要とする経済主体に分配し、それらを獲得した経済主体が消費を介して自らの生存を維持し、生活を営む。この運動が繰り返し組織される構造・メカニズムを「経済」と呼ぶならば、経済は必ずしも商品経済とイコールではない。人間の社会的必要を満たすための財・サービスの生産・分配・消費の循環は、今日のような商品経済が生まれるずっと以前から、常に人類の歴史と共にあったし、現在においてさえ、必ずしも市場で売り買いされる「商品」の生産・流通のみで完結する運動ではないからである。一般に我々は商品経済のみを「経済」と呼び、商品生産を担う企業のみを生産者と呼ぶ傾向が強いが、商品ではない多様な行政サービスを生み出している政府も、家事やケア等を行っている家族も、そして地域や特定の社会的属性を持った人々のニーズを満たすための非営利活動を行っているNGO・NPOも、皆それぞれ社会的に必要とされる財・サービスの生産を担っているのだ。| このように現実の経済を市場で売買される商品経済に限定せず、広く捉え返した時、我々が考察すべきことはむしろ、市場経済領域、行政領域、家族領域、そして協同領域といった諸々の社会経済領域が、人々の社会的必要を満たすという観点からみていかなる特徴(メリットとデメリット)を持っているかを理解し、諸領域のどのような組み合わせや融合が、人々の社会的必要をよりよく充足する仕組みとなり得るのか、アイディアを練ることではないだろうか。そこで本講義では、社会経済領域のひとつ、NGO・NPOを重要な担い手とする協同領域の分析を考察の端緒としつつ、同領域が市場経済、行政、家族といった隣接社会経済領域とどのようなつながりを持ち、また対立しているのか、理論的・実証的分析を深めて行くこととしたい。本講義は、単なるNGO・NPOの事例紹介には留まらない。NGO・NPOも主要な経済主体の一員とする、新たな協同的経済社会の在りようを模索する試みである。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本授業は主にZoomを利用したオンデマンド型授業(録画配信)として実施する。
  • 環境・開発問題入門, 2020, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本授業は主にZoomを利用したオンデマンド型授業として実施します。
  • 環境・開発問題入門, 2020, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本授業は主にZoomを利用したオンデマンド型授業(録画配信)として実施する。
  • 基礎演習A, 2020, 【重要】|【授業の実施形態】本授業はオンラインコミュニケーションツール「Zoom」を活用して授業を実施します。詳細は「K-SMAPYⅡ」内の掲示にて講義連絡をするので、必ず確認して授業に臨むようにしてください。|【授業回数の変更について】授業回数は12回に短縮し、当面、遠隔授業で行う予定ですが新型コロナウイルスの感染状況や社会情勢を見極めて大学当局から対面授業への移行が要請された際は通常の対面授業に戻す予定です。本来の回数から不足する3回分については,資料の補足を行ったり,課題を課したりすることにします。||【授業内容】|   「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。|  社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。|  この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。| この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
  • 基礎演習B, 2020, *重要|【授業の実施形態】|本授業はオンラインコミュニケーションツール「Zoom」を活用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します。詳細は「K-SMAPYⅡ」内の掲示にて講義連絡をしますので、必ず確認して授業に臨むようにしてください。||【授業内容】|「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。|  1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
  • 演習Ⅰ, 2020, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習1(2)」ではこうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題をゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 10月末頃までは,前年度に「基礎演習A・B」で学んだ様々なアカデミック・スキルのおさらいをします。その上で、11月初旬からは、上述したゼミ・テーマに関わる資料や文献を用いて、論理的な文章を書くための訓練を、順を追って行うこととします。学期末には課題レポート(4,000字以上)を提出してもらいます。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えて行きます。そして、次年度の「演習2(4)」において、自ら関心あるテーマを見つけ、そのテーマについてより能動的に学習していくためのステップとします。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本演習は主にZoomを利用したライブ形式の双方向型授業として実施します。|
  • 演習II(4), 2020, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習2(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習1(2)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期第1回目の授業では、前年度の「演習1(2)」にて指示した「個人テーマ」の発表を全員に行ってもらい、似た関心を持つ履修生たちでグループを作ります。その上で、グループワークに基づいてグループごとの「基本文献」を最低3本決め、順次、グループによる文献報告を進めていきます。 前期の最後には、グループ報告を行った文献に対する批判的検討を加えた「書評レポート」(6,000字以上)を個人単位で提出します。後期は、前期の成果をふまえ,12月に予定されている「ゼミ成果発表会」への参加に向けて準備を進めます。同時に、そこから派生する履修生一人ひとりの「個人テーマ」についての議論も深め、最終授業時には、その成果をゼミ論文(12,000字以上)の形にまとめて提出します。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えていきます。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、前期の授業は、主にZoomを利用したライブ形式の双方向型授業として実施します。
  • 演習III(4), 2020, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習3(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習2(4)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期は、履修生各自が前年度の「演習2(4)」において執筆した12,000字レポートの内容に基づき、プレゼンテーションやディスカッション、ディベートを行う力を高める訓練を繰り返し行っていきます。専門性の高い内容について、伝える側は、いかにゼミの仲間が理解できるように、興味を喚起するように伝えることができるか。また、聴く側は、いかに能動的・批判的にその内容を理解し、コメントや議論をすることができるか。「演習2(4)」までは、主として「文献から何を学ぶか」について考えてきましたが、最終学年のゼミである「演習3(4)」では、考察した内容を他者にどう伝えるか,他者とどう議論を展開するかについて、あらためて考え直すところからスタートします。その上で後期には、再度「演習2(4)」で執筆した12,000字レポートに立ち返り、前期の学びの成果を生かして、それをよりよいものに仕上げていく作業を行うこととします。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、前期の授業は、主にZoomを利用したライブ形式の双方向型授業として実施します。
  • 開発経済, 2021, 「開発・発展」とは何か。さらにまた,グローバルな規模における巨大な経済格差を前に,先進国と開発途上国との関係をどう捉えるか。開発経済論は,この2つの論点をめぐり,様々な立場が存在して来た。国毎の近代化論に基礎を置く主流派の開発理論や,先進国の経済発展と開発途上国の貧困問題とをひとつのコインの裏表として捉える従属理論や世界システム論などである。本講義では,これらがどのような時代背景の下で生まれ,どのような社会観を前提としているかという論点について,諸立場の比較検討を行う。こうした議論を通して,受講生の皆さん自身の「開発・発展」観を相対化してもらいたいと考えている。
  • NGO・NPOと社会, 2021, 人々の社会的必要を満たすために多種多様な財・サービスを生産し、それらを必要とする経済主体に分配し、それらを獲得した経済主体が消費を介して自らの生存を維持し、生活を営む。この運動が繰り返し組織される構造・メカニズムを「経済」と呼ぶならば、経済は必ずしも商品経済とイコールではない。人間の社会的必要を満たすための財・サービスの生産・分配・消費の循環は、今日のような商品経済が生まれるずっと以前から、常に人類の歴史と共にあったし、現在においてさえ、必ずしも市場で売り買いされる「商品」の生産・流通のみで完結する運動ではないからである。一般に我々は商品経済のみを「経済」と呼び、商品生産を担う企業のみを生産者と呼ぶ傾向が強いが、商品ではない多様な行政サービスを生み出している政府も、家事やケア等を行っている家族も、そして地域や特定の社会的属性を持った人々のニーズを満たすための非営利活動を行っているNGO・NPOも、皆それぞれ社会的に必要とされる財・サービスの生産を担っているのだ。| このように現実の経済を市場で売買される商品経済に限定せず、広く捉え返した時、我々が考察すべきことはむしろ、市場経済領域、行政領域、家族領域、そして協同領域といった諸々の社会経済領域が、人々の社会的必要を満たすという観点からみていかなる特徴(メリットとデメリット)を持っているかを理解し、諸領域のどのような組み合わせや融合が、人々の社会的必要をよりよく充足する仕組みとなり得るのか、アイディアを練ることではないだろうか。そこで本講義では、社会経済領域のひとつ、NGO・NPOを重要な担い手とする協同領域の分析を考察の端緒としつつ、同領域が市場経済、行政、家族といった隣接社会経済領域とどのようなつながりを持ち、また対立しているのか、理論的・実証的分析を深めて行くこととしたい。本講義は、単なるNGO・NPOの事例紹介には留まらない。NGO・NPOも主要な経済主体の一員とする、新たな協同的経済社会の在りようを模索する試みである。
  • 基礎演習A, 2021, 「基礎演習 A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、論理構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。| 社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。| この授業では、全体を通じて 4 人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。|この「基礎演習 A」と後期に開講される「基礎演習 B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。|
  • 基礎演習B, 2021, 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。|  1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。|
  • 経済と社会参加, 2021, 経済生活を営む一市民として、私たちが何らかの意思決定や選択をする際、身の回りの経済の仕組みについて基礎的な理解や自分なりの意見を持っていることが大変重要になります。そこでこの科目では、学期の前半で、お金や会社、労働、経済政策など、今日の経済を理解する上で基礎となる言葉をいくつか取り上げ、その言葉の基本的理解や、その言葉を用いて説明できる経済の現状について学ぶこととします。ついで学期の後半には、第2次世界大戦後から今日に至る日本経済の歩みや、時の政府による経済政策が市井の人々に与えてきた影響について考察を進めます。この講義を通して履修生の皆さんが、自分の周りで生じている様々な経済現象や、経済活動と密接にリンクした社会問題を、その歴史背景にまで踏み込んでジブンゴトとして感じ取り、考えることができるようになるよう、授業を展開していきます。
  • 社会経済学, 2021, 私たちが生活を営む上で日々依存している経済の仕組みをめぐっては、よくよく考えてみると不思議なことが多い。私たちはなぜ「お金」を欲しがるのか。私たちはなぜ「働く」のか。私たちはなぜ「競争」をするのか。この講義では、私たちが依存する主要な経済の仕組みである資本主義市場経済にまつわる多くの疑問の中から13のテーマを取り上げ、ひとつずつ解いていくこととする。これはすなわち、私たちが社会生活を営む上で必要とする財・サービスを生産し、分配するために編成されてきた資本主義市場経済の機構と動態が、どのような歴史的特性を持ち、ひととひととの間にどのような結びつき・社会関係を作り上げてきたのかを振り返る試みでもある。こうした試みを通して、個人の自由と平等を基本理念とする資本主義市場経済の下で、現実には不自由や不平等が絶えず生じているのがなぜか、履修生の皆さんと一緒に考えていくこととしたい。
  • 演習II(4), 2021, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習2(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習1(2)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期第1回目の授業では、前年度の「演習1(2)」にて指示した「個人テーマ」の発表を全員に行ってもらい、似た関心を持つ履修生たちでグループを作ります。その上で、グループワークに基づいてグループごとの「基本文献」を最低3本決め、順次、グループによる文献報告を進めていきます。 前期の最後には、グループ報告を行った文献に対する批判的検討を加えた「書評レポート」(6,000字以上)を個人単位で提出します。後期は、前期の成果をふまえ,12月に予定されている「ゼミ成果発表会」への参加に向けて準備を進めます。同時に、そこから派生する履修生一人ひとりの「個人テーマ」についての議論も深め、最終授業時には、その成果をゼミ論文(12,000字以上)の形にまとめて提出します。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えていきます。
  • 演習III(4), 2021, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習3(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習2(4)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期は、履修生各自が前年度の「演習2(4)」において執筆した12,000字レポートの内容に基づき、プレゼンテーションやディスカッション、ディベートを行う力を高める訓練を繰り返し行っていきます。専門性の高い内容について、伝える側は、いかにゼミの仲間が理解できるように、興味を喚起するように伝えることができるか。また、聴く側は、いかに能動的・批判的にその内容を理解し、コメントや議論をすることができるか。「演習2(4)」までは、主として「文献から何を学ぶか」について考えてきましたが、最終学年のゼミである「演習3(4)」では、考察した内容を他者にどう伝えるか,他者とどう議論を展開するかについて、あらためて考え直すところからスタートします。その上で後期には、再度「演習2(4)」で執筆した12,000字レポートに立ち返り、前期の学びの成果を生かして、それをよりよいものに仕上げていく作業を行うこととします。
  • 環境・開発問題入門, 2021, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • 日本平和学会, 1997年12月, 2014年03月
  • 日本社会学会, 1998年06月
  • 経済理論学会 会員, 2002年04月