2019, 日本でも広く読まれてきた中国の歴史書『史記』の列伝を読む。|日本において中国古典は特殊な翻訳技法である漢文訓読法によって読まれてきた歴史があり、本講座でも漢文訓読法を用いて読解を進める。漢文訓読は外国語を読解する際に原文を残したまま一部独特な語彙や文法を有する日本語の文語文に読み替えるという、重層的な行為である。開国後、日本語の標準的な文体に言文一致体が採用され、普及した。加えて敗戦後には公文書が漢字ひらがなまじりの口語体になった。このようにして、日常使用する言葉と文語文との乖離が進んできたのだが、併行するようにして現代では漢文が読まれなくなった。こういった言語文化的背景のもとで漢文を自力で訓読するのは容易なことではない、という自覚の上で訓読法による読解を進める。なぜ現在でも訓読法を用いるのか、という問いの答えは各自で考え続けてほしい。|講読1では訓読法に慣れること、訓読の基本原則を理解することに重点をおきながら、刺客列伝を読む。併行して、現在の漢文訓読の基準とされる「漢文教授ニ関スル調査報告」(授業時に詳説)を読み進め、日常生活ではほとんど用いられない訓読文体に慣れるため、同調査報告中の例文の暗記を求める。|そもそも訓読法は中国古典を理解することを目的とするものであるから、当然『史記』列伝の叙述の対象となる時代や書かれた時代におけるものの考え方や価値観、『史記』の文章表現等についても学んでゆく。一言以て之を蔽わば、授業のテーマとなるのである。|
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2019, 日本でも広く読まれてきた中国の歴史書『史記』の列伝を読む。|講読2では汲鄭列伝を読むが、訓読法を用いた上で、自分なりに口語訳できるようにする。また、講読1に引き続いて訓読文体に慣れることを意図して、「漢文教授ニ関スル調査報告」が依拠している『送仮名法』(文部省国語調査委員会 明治40年)を読み進める。|講読1のシラバス「授業の内容」も参照されたい。
2019, 『十八史略』は伝統的中国史の簡略版あるいは漢文教科書として、日本では広く読まれたことのある書物であるが、現代に於いては伝統的中国史の概略や故事成語の由来等を知るための文献と位置付けられる。今年度は「春秋戦国(趙)」から読み進め、中国の史書への理解を深めるために必要に応じて『史記』『資治通鑑』等との比較をおこなう。訓読と現代中国語音による音読を併用する。
2020, (※本授業は、主としてK-SMAPY2を用いた遠隔授業として実施する。時にzoomを用いて動画配信を行う可能性もあるが、原則としてオンデマンドとする。)|日本でも広く読まれてきた中国の歴史書『史記』の列伝を読む。|日本において中国古典は特殊な翻訳技法である漢文訓読法によって読まれてきた歴史があり、本講座でも漢文訓読法を用いて読解を進める。漢文訓読は外国語を読解する際に原文を残したまま一部独特な語彙や文法を有する日本語の文語文に読み替えるという、重層的な行為である。開国後、日本語の標準的な文体に言文一致体が採用され、普及した。加えて敗戦後には公文書が漢字ひらがなまじりの口語体になった。このようにして、日常使用する言葉と文語文との乖離が進んできたのだが、併行するようにして現代では漢文が読まれなくなった。このような言語文化的背景のもとで漢文を自力で訓読するのは容易なことではない、という自覚の上で訓読法による読解を進める。なぜ現在でも訓読法を用いるのか、という問いの答えは各自で考え続けてほしい。|講読1では訓読法に慣れること、訓読の基本原則を理解することに重点をおきながら、伍子胥列伝を読む。併行して、現在の漢文訓読の基準とされる「漢文教授ニ関スル調査報告」(授業時に詳説)を読み進め、日常生活ではほとんど用いられない訓読文体に慣れるため、同調査報告中の例文の暗記を求める。|そもそも訓読法は中国古典を理解することを目的とするものであるから、当然『史記』列伝の叙述の対象となる時代や書かれた時代におけるものの考え方や価値観、『史記』の文章表現等についても学んでゆく。一言以て之を蔽わば、授業のテーマとなるのである。
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2020, 本授業は、主に K-SMAPYⅡを経由した講義資料・動画視聴(Youtubeを予定)によるオンデマンド型オンライン授業として実施する。|日本でも広く読まれてきた中国の歴史書『史記』の列伝を読む。|講読2では張丞相列伝を読むが、訓読法を用いた上で、自分なりに口語訳できるようにする。また、講読1に引き続いて訓読文体に慣れることを意図して、「漢文教授ニ関スル調査報告」が依拠している『送仮名法』(文部省国語調査委員会 明治40年)を読み進める。|講読1のシラバス「授業の内容」も参照されたい。
2020, 本授業は、主に K-SMAPYⅡを経由した講義資料・動画視聴(Youtubeを予定)によるオンデマンド型オンライン授業として実施する。|『十八史略』は伝統的中国史の簡略版あるいは漢文教科書として、日本では広く読まれたことのある書物であるが、現代に於いては伝統的中国史の概略や故事成語の由来等を知るための文献と位置付けられる。今年度は「春秋戦国(秦)」から読み進め、中国の史書への理解を深めるために必要に応じて『史記』『資治通鑑』等との比較をおこなう。訓読と現代中国語音による音読を併用する。
2020, (※本授業は主にK-SMAPYⅡを用いた遠隔授業として実施する。時に、zoom上で動画配信を行う可能性もあるが、基本的にオンデマンドである。)|中国では漢代に書物が整理、分類され、その後枠組みの変更はあったが、部分的には漢代に示された分類が長く用いられてきた。現在用いられる中国思想の分類も、漢代までに整えられたものが基礎となっている。この授業では、漢代の書物整理の段階を基準とし、そこから遡りながら、中国の思想というものについて考えていく。方法上、思想そのものを探求することよりも、第三者がその思想をどのように叙述しているのか、思想がどのように伝わったのか、そしてその過程ではどのような評価がなされたのか、ということを中心に扱うことになる。講義形式ではあるが、履修者に一緒に考えてもらう。
2021, 日本でも広く読まれてきた中国の歴史書『史記』のうち、孟嘗君列伝を読む。|日本において中国古典は特殊な翻訳技法である漢文訓読法によって読まれてきた歴史があり、本講座でも漢文訓読法を用いて読解を進める。漢文訓読は外国語を読解する際に原文を残したまま一部独特な語彙や文法を有する日本語の文語文に読み替えるという、重層的な行為である。開国後、日本語の標準的な文体に言文一致体が採用され、普及した。加えて敗戦後には公文書が漢字ひらがなまじりの口語体になった。このようにして、日常使用する言葉と文語文との乖離が進んできたのだが、併行するようにして現代では漢文が読まれなくなった。こういった言語文化的背景のもとで漢文を自力で訓読するのは容易なことではない、という自覚の上で訓読法による読解を進める。なぜ現在でも訓読法を用いるのか、という問いの答えは各自で考え続けてほしい。|講読1では訓読法に慣れること、訓読の基本原則を理解することに重点をおきながら読む。併行して、訓読という行為を考える一助として、また文語文に慣れる一助として太宰春台『倭読要領』(享保一三年)を読む。
2021, 日本でも広く読まれてきた中国の歴史書『史記』のうち、游俠列伝を読む。|講読2では、関連する『史記』の他篇の記事も読み、『史記』に対する理解を深める。また、講読1に同じく、併行して太宰春台『倭読要領』(享保一三年)を読む。|講読1のシラバス「授業の内容」も参照されたい。
2021, 中国では漢代に書物が整理、分類され、その後枠組みの変更はあったが、部分的には漢代に示された分類が長く用いられてきた。現在用いられる中国思想の分類も、漢代までに整えられたものが基礎となっている。『史記』とともに「漢代の最大の学術的収穫」(内藤湖南『支那目録学』)であるとされる劉向等の校書事業の成果物は、『漢書』藝文志に吸収される形で現在に伝わっている。この授業では、『漢書』藝文志を読むことを通じて、漢代に認識されていた思想や技術について考える。
2021, 『十八史略』は伝統的中国史の簡略版あるいは漢文教科書として、日本では広く読まれたことのある書物であるが、現代に於いては伝統的中国史の概略や故事成語の由来等を知るための文献と位置付けられる。内容が簡潔であるがゆえに、『十八史略』を読むにあたっては、何が「書かれていない」のかを考える姿勢が必要である。叙述されている事柄への理解、さらには中国の史書への理解を深めるために『史記』『資治通鑑』等との比較もおこなう。今年度は「秦」を読み進める。
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2023, 発音およびピンイン、基本的な文法や語彙、短い文章を学びます。
2023, 助詞や前置詞、助動詞を用いる基本的な文法や、各種の補語を用いる文、複文を学びます。語彙を増やします。
2023, 中国の新聞雑誌記事などに基づく教科書を用い、やや高度な文章を読みます。中級レベルの中国語を学習すると同時に、現在の中国に対する理解を深めます。
2023, 中国の新聞雑誌記事などに基づく教科書を用い、やや高度な文章を読みます。中級レベルの中国語を学習すると同時に、現在の中国に対する理解を深めます。
2023, 後期開講の中国古典読法Ⅱと併せ、以下の内容を指導する。|(1)中国古典の基本構造・句法|(2)漢文訓読に使用する古典文法|(3)中国古典の解釈法|中国古典文(漢文)の読解の前提となる「漢文訓読法」の基礎を反復練習と確認テストを重ねながら身につけ、的確な訓読や読解ができるようになることを目指す。
2023, 本演習は専門課程の中国語である。中国語そのものに違いがあるわけではないが、共通教育プログラムの必修中国語科目に加えて特に設けられた意味を考えて学習にとりくんでほしい。本演習で使用するテキストには、精選された単語と必要な文法事項はもれなく収められている。暗記するまで使いこんでもらいたい。辞書は必ず購入すること。言葉の習得は声を出すことから始まる。発音する時は大きな声で。休まず出席すること。
2023, 中国文化といっても、その言葉から思い浮かべるイメージ、モノやコトは、人によって様々でしょう。この授業では、様々な観点から中国文化について書かれたテキストを用いて、中国文化について考えていきます。
2023, 一年次の中国語基礎演習・中国語演習Ⅰで習得したことをふまえ、さらに一段階上の中国語の運用力を身につけることが、本演習の目的である。一年次に学んだことのうち習得が不十分と思われる事項、副詞、補語、使役、受身、兼語文等に習熟すること、初級では扱わなかった各種の接続詞、複文を学習し、習熟することが本演習の内容である。書きことばに慣れることも課題である。| テキストは中国にかかわる基礎知識や最近の事情を学べる教材である。各課は「会話」「リスニング」「課文」「練習問題」「コラム」等から構成されている。履修者は必ず予習ノートを作成し、各課の課文を辞書にあたって調べ、予習をしっかり行って、授業に臨むこと。辞書の引き方に習熟し、復習もしっかりとすることも課題である。|
2023, 日本でも広く読まれてきた中国の歴史書『史記』のうち、戦国時代の王族を叙述した魏公子列伝およびそれに関連する范睢蔡沢列伝を読む。|日本において中国古典は特殊な翻訳技法である漢文訓読法によって読まれてきた歴史があり、本講座でも漢文訓読法を用いて読解を進める。漢文訓読は外国語を読解する際に原文を残したまま一部独特な語彙や文法を有する日本語の文語文に読み替えるという、重層的な行為である。明治以降、どのような文章を書くべきかという先人たちの奮闘努力を経て、日本語の標準的な文体に言文一致体が用いられるようになり、普及した。加えて敗戦後には公文書が漢字ひらがなまじりの口語体になった。このようにして、日常使用する言葉と文語文との乖離が進んできたのだが、併行するようにして漢文が読まれなくなった。こういった状況下で漢文を自力で訓読するのは容易なことではない、という自覚の上で訓読法による読解を進める。なぜ現在でも訓読法を用いるのか、という問いの答えは各自で考え続けてほしい。|講読1では訓読法に慣れること、訓読の基本原則を理解することに重点をおきながら読む。
2023, 日本でも広く読まれてきた中国の歴史書『史記』のうち、漢初の人物を叙述した劉敬叔孫通列伝を読む。|講読1のシラバス「授業の内容」も参照されたい。
2023, 清朝の学者趙翼の『廿二史箚記』を読む。本文およびその論述の材料である正史は主として講義形式で読み進めるが、本文については適宜受講生にも読んでもらう。また、趙翼の論述の評価については受講生たちと意見交換しながら考える。
2023, 本演習は専門課程の中国語である。1年次前期に習得した中国語文法の基礎内容を再確認するとともに、簡単な会話文を読むことで、初級から中級への中国語運用能力の養成を目指す。使用する教科書は、現代中国の生活(上海)を題材に取った内容である。実力をつけるためには予習復習をしたうえで全回出席することが望ましい。休まず出席すること。