K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

Shoko CHUMA
Department of Economics
Professor
Last Updated :2024/03/17

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    Shoko CHUMA

所属・職名

  • Department of Economics, Professor

学位

  • 社会学修士

本学就任年月日

  • 01 Apr. 2002

研究分野

  • female labor, non-market economy, social and solidarity economy, International economy, 労働の同等性と社会的連帯経済に関する研究

研究活動

論文

  • 25 Nov. 2021
  • 01 Jun. 2021
  • Theoretical frameworks for contemporary peasant societies:validity and limitations of Chayanov model, 01 Sep. 1991, dissertation submitted to M.Sc.Course in Agricultural Economics, Wye college, University of London
  • A Methodological Analysis on the Third World Study:How to Understand Non Market Economy, 01 Dec. 1997, Master's thesis submitted to graduate school of Humanities and Sociology, The University of Tokyo
  • 第9号, 01 Jun. 1999
  • Who Evaluates Unpaid Work ?:a Critique Based on World-Systems Analysis, Associe V, 137, 150, 01 Jan. 2001, Ochanomizu-shoboh
  • Non-Market Labour in the Capitalist World-Economy : a Critical Consideration to Women's Labour Problems, 67, 84, 01 Mar. 2003
  • Peasants under the Doi Moi: Socio-economic Properties in a Northern Vietnam Hamlet - Plurarity and Equality in 1999-2000 -, KOKUGAKUIN UNIVERSITY ECONOMIC REVIEW, Vol.52,No.1, 第52巻第1号, 121, 148, 01 Feb. 2004, 野口博史
  • 第53巻第1号, 75, 101, 01 Feb. 2005
  • Unhappy Divorce of Marxian Economics and Feminism: on the Distinction between Carework and Labour, 第55巻第1号, 1, 48, 01 Nov. 2006, Kokugakuin Daigaku Keizai Gakkai
  • What is 'Equivalent Value' for Different Jobs?: on the Concept of Comparable Worth, The Kokugakuin University Economic Review, 第58巻第1号, 25 Dec. 2009, Kokugakuin Daigaku Keizai Gakkai
  • A Critical Analysis of 'Cost Disease' concerning Care Work, The Kokugakuin University Economic Review, 第59巻第3・4合併号, 25 Mar. 2011, Kokugakuin Daigaku Keizai Gakkai
  • 第65巻第2号, 157, 186, 24 Dec. 2016
  • 第53巻第4号, 62, 73, 15 Jan. 2017

Misc

  • 209, 218, 05 Sep. 2023
  • 1999年7月号, 01 Jul. 1999
  • 01 Dec. 1999
  • 01 Jul. 2000

著書等出版物

  • Roles of Non-market Labor in the World-system, Azusa Shuppan-sha, 01 Apr. 1999
  • Some Revolutionary Points of World-Systems Analysis:in the context of critique on Human Development, Johkyo Shuppan, 01 Sep. 2000
  • 01 Jun. 2002
  • 01 Mar. 2003
  • Informal Economy in Contemporary capitalism, 01 Mar. 2007

講演・発表

  • What is a theoretical basis of social and solidarity economy?, CHUMA, Shoko, AFEP-IIPPE Conference – Lille, 03 Jul. 2019
  • 14 Sep. 2017
  • 21 Nov. 2015
  • 20 Sep. 2015
  • 01 Sep. 2014
  • 05 Jul. 2013
  • 06 Jul. 2012
  • 26 Oct. 2008
  • Socio-Economic Diversification and Time Allocation : A Case Study of B Hamlet, Thanh Loi Village, Vietnam, IIAS (International Institute for Asian Studies, Leiden University, The Netherlands) Workshop on “Vietnamese Peasants' Activity : An Interaction between Culture and Nature”, 01 Aug. 2002

競争的資金

  • 16730270

教育活動

担当授業

  • 2019, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。
  • 2019, 「開発・発展」とは何か。さらにまた,グローバルな規模における巨大な経済格差を前に,先進国と開発途上国との関係をどう捉えるか。開発経済論は,この二つの論点をめぐり,様々な立場が存在して来た。国毎の近代化論に基礎を置く主流派の開発理論や,先進国の経済発展と開発途上国の貧困問題とをひとつのコインの裏表として捉える従属理論や世界システム論などである。本講義では,これらがどのような時代背景の下で生まれ,どのような社会観を前提としているかという論点について,諸立場の比較検討を行う。こうした議論を通して,受講生の皆さん自身の「開発・発展」観を相対化してもらいたいと考えている。
  • 2019, 「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキルについて、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、専門書の読み方、レジュメ(報告資料)やレポートの作成の仕方、情報検索・収集の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。|  社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。|  この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。|  この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
  • 2019, 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では「答え」のない課題に取り組む機会が増えますので、この授業ではこうした課題に対する取り組み方、つまり主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していく方法、を定着させます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し全体発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の前で発表し、頂戴したコメントはもちろん他チームの発表を通じて、自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足している部分を理解するとともに、それらを今後の大学生活で補い、さらに主体的に学び成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識を専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。| 1年間を通じた「基礎演習A」と「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。|
  • 2019, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。
  • 2019, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習2(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習1(2)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期第1回目の授業では、前年度の「演習1(2)」にて指示した「個人テーマ」の発表を全員に行ってもらい、似た関心を持つ履修生たちでグループを作ります。その上で、グループワークに基づいてグループごとの「基本文献」を最低3本決め、順次、グループによる文献報告を進めていきます。 前期の最後には、個人テーマについて、グループ報告を行った文献に対する批判的検討を加えた「書評レポート」(6 000字)を提出します。後期は、前期の成果をふまえ,ゼミ生各自の自由報告と、それをふまえたゼミ生間の討論を中心に展開します。最終授業時には、このゼミで得た一年間の成果をゼミレポート(12 000字)にまとめ、提出します。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えていきます。
  • 2019, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習3(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習2(4)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期は、履修生各自が前年度の「演習2(4)」において執筆した12,000字レポートの内容に基づき、プレゼンテーションやディスカッション、ディベートを行う力を高める訓練を繰り返し行っていきます。専門性の高い内容について、伝える側は、いかにゼミの仲間が理解できるように、興味を喚起するように伝えることができるか。また、聴く側は、いかに能動的・批判的にその内容を理解し、コメントや議論をすることができるか。「演習2(4)」までは、主として「文献から何を学ぶか」について考えてきましたが、最終学年のゼミである「演習3(4)」では、考察した内容を他者にどう伝えるか,他者とどう議論を展開するかについて、あらためて考え直すところからスタートします。その上で後期には、再度「演習2(4)」で執筆した12,000字レポートに立ち返り、前期の学びの成果を生かして、それをよりよいものに仕上げていく作業を行うこととします。
  • 2019, 人々の社会的必要を満たすために多種多様な財・サービスを生産し、それらを必要とする経済主体に分配し、それらを獲得した経済主体が消費を介して自らの生存を維持し、生活を営む。この運動が繰り返し組織される構造・メカニズムを「経済」と呼ぶならば、経済は必ずしも商品経済とイコールではない。人間の社会的必要を満たすための財・サービスの生産・分配・消費の循環は、今日のような商品経済が生まれるずっと以前から、常に人類の歴史と共にあったし、現在においてさえ、必ずしも市場で売り買いされる「商品」の生産・流通のみで完結する運動ではないからである。一般に我々は商品経済のみを「経済」と呼び、商品生産を担う企業のみを生産者と呼ぶ傾向が強いが、商品ではない多様な行政サービスを生み出している政府も、家事やケア等を行っている家族も、そして地域や特定の社会的属性を持った人々のニーズを満たすための非営利活動を行っているNGO・NPOも、皆それぞれ社会的に必要とされる財・サービスの生産を担っているのだ。| このように現実の経済を市場で売買される商品経済に限定せず、広く捉え返した時、我々が考察すべきことはむしろ、市場経済領域、行政領域、家族領域、そして協同領域といった諸々の社会経済領域が、人々の社会的必要を満たすという観点からみていかなる特徴(メリットとデメリット)を持っているかを理解し、諸領域のどのような組み合わせや融合が、人々の社会的必要をよりよく充足する仕組みとなり得るのか、アイディアを練ることではないだろうか。そこで本講義では、社会経済領域のひとつ、NGO・NPOを重要な担い手とする協同領域の分析を考察の端緒としつつ、同領域が市場経済、行政、家族といった隣接社会経済領域とどのようなつながりを持ち、また対立しているのか、理論的・実証的分析を深めて行くこととしたい。本講義は、単なるNGO・NPOの事例紹介には留まらない。NGO・NPOも主要な経済主体の一員とする、新たな協同的経済社会の在りようを模索する試みである。
  • 2019, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習1(2)」ではこうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題をゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 10月末頃までは,複数のビデオ教材や開発ゲームなどを用いて、ゼミ生の皆さん一人ひとりが、途上国の経済開発の現場で何が起こっているのか、経済格差や人々の間の差別はどのように起こってくるのか、といった問題を、具体的に実感できる場を多く設けようと考えています。その上で、下記「授業計画」に書かれた3つのテーマに関連して、異なる立場の論者が展開する基本的な論文を何本か読んでもらい、それぞれの考え方の背後にある歴史観や開発観などについて、ゼミ生の間で議論を重ねてもらいます。最終授業日には、ゼミ生各自が授業中に議論したテーマの中から特に興味を持った内容を取り上げ、学期末レポート(4 000字)を提出します。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えて行きます。そして、次年度の「演習2(4)」において、自ら関心あるテーマを見つけ、そのテーマについてより能動的に学習していくためのステップとします。
  • 2020, 「開発・発展」とは何か。さらにまた,グローバルな規模における巨大な経済格差を前に,先進国と開発途上国との関係をどう捉えるか。開発経済論は,この2つの論点をめぐり,様々な立場が存在して来た。国毎の近代化論に基礎を置く主流派の開発理論や,先進国の経済発展と開発途上国の貧困問題とをひとつのコインの裏表として捉える従属理論や世界システム論などである。本講義では,これらがどのような時代背景の下で生まれ,どのような社会観を前提としているかという論点について,諸立場の比較検討を行う。こうした議論を通して,受講生の皆さん自身の「開発・発展」観を相対化してもらいたいと考えている。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本授業は主にZoomを利用したオンデマンド型授業として実施する。
  • 2020, 人々の社会的必要を満たすために多種多様な財・サービスを生産し、それらを必要とする経済主体に分配し、それらを獲得した経済主体が消費を介して自らの生存を維持し、生活を営む。この運動が繰り返し組織される構造・メカニズムを「経済」と呼ぶならば、経済は必ずしも商品経済とイコールではない。人間の社会的必要を満たすための財・サービスの生産・分配・消費の循環は、今日のような商品経済が生まれるずっと以前から、常に人類の歴史と共にあったし、現在においてさえ、必ずしも市場で売り買いされる「商品」の生産・流通のみで完結する運動ではないからである。一般に我々は商品経済のみを「経済」と呼び、商品生産を担う企業のみを生産者と呼ぶ傾向が強いが、商品ではない多様な行政サービスを生み出している政府も、家事やケア等を行っている家族も、そして地域や特定の社会的属性を持った人々のニーズを満たすための非営利活動を行っているNGO・NPOも、皆それぞれ社会的に必要とされる財・サービスの生産を担っているのだ。| このように現実の経済を市場で売買される商品経済に限定せず、広く捉え返した時、我々が考察すべきことはむしろ、市場経済領域、行政領域、家族領域、そして協同領域といった諸々の社会経済領域が、人々の社会的必要を満たすという観点からみていかなる特徴(メリットとデメリット)を持っているかを理解し、諸領域のどのような組み合わせや融合が、人々の社会的必要をよりよく充足する仕組みとなり得るのか、アイディアを練ることではないだろうか。そこで本講義では、社会経済領域のひとつ、NGO・NPOを重要な担い手とする協同領域の分析を考察の端緒としつつ、同領域が市場経済、行政、家族といった隣接社会経済領域とどのようなつながりを持ち、また対立しているのか、理論的・実証的分析を深めて行くこととしたい。本講義は、単なるNGO・NPOの事例紹介には留まらない。NGO・NPOも主要な経済主体の一員とする、新たな協同的経済社会の在りようを模索する試みである。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本授業は主にZoomを利用したオンデマンド型授業(録画配信)として実施する。
  • 2020, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本授業は主にZoomを利用したオンデマンド型授業として実施します。
  • 2020, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本授業は主にZoomを利用したオンデマンド型授業(録画配信)として実施する。
  • 2020, 【重要】|【授業の実施形態】本授業はオンラインコミュニケーションツール「Zoom」を活用して授業を実施します。詳細は「K-SMAPYⅡ」内の掲示にて講義連絡をするので、必ず確認して授業に臨むようにしてください。|【授業回数の変更について】授業回数は12回に短縮し、当面、遠隔授業で行う予定ですが新型コロナウイルスの感染状況や社会情勢を見極めて大学当局から対面授業への移行が要請された際は通常の対面授業に戻す予定です。本来の回数から不足する3回分については,資料の補足を行ったり,課題を課したりすることにします。||【授業内容】|   「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。|  社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。|  この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。| この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
  • 2020, *重要|【授業の実施形態】|本授業はオンラインコミュニケーションツール「Zoom」を活用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します。詳細は「K-SMAPYⅡ」内の掲示にて講義連絡をしますので、必ず確認して授業に臨むようにしてください。||【授業内容】|「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。|  1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
  • 2020, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習1(2)」ではこうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題をゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 10月末頃までは,前年度に「基礎演習A・B」で学んだ様々なアカデミック・スキルのおさらいをします。その上で、11月初旬からは、上述したゼミ・テーマに関わる資料や文献を用いて、論理的な文章を書くための訓練を、順を追って行うこととします。学期末には課題レポート(4,000字以上)を提出してもらいます。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えて行きます。そして、次年度の「演習2(4)」において、自ら関心あるテーマを見つけ、そのテーマについてより能動的に学習していくためのステップとします。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、本演習は主にZoomを利用したライブ形式の双方向型授業として実施します。|
  • 2020, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習2(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習1(2)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期第1回目の授業では、前年度の「演習1(2)」にて指示した「個人テーマ」の発表を全員に行ってもらい、似た関心を持つ履修生たちでグループを作ります。その上で、グループワークに基づいてグループごとの「基本文献」を最低3本決め、順次、グループによる文献報告を進めていきます。 前期の最後には、グループ報告を行った文献に対する批判的検討を加えた「書評レポート」(6,000字以上)を個人単位で提出します。後期は、前期の成果をふまえ,12月に予定されている「ゼミ成果発表会」への参加に向けて準備を進めます。同時に、そこから派生する履修生一人ひとりの「個人テーマ」についての議論も深め、最終授業時には、その成果をゼミ論文(12,000字以上)の形にまとめて提出します。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えていきます。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、前期の授業は、主にZoomを利用したライブ形式の双方向型授業として実施します。
  • 2020, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習3(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習2(4)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期は、履修生各自が前年度の「演習2(4)」において執筆した12,000字レポートの内容に基づき、プレゼンテーションやディスカッション、ディベートを行う力を高める訓練を繰り返し行っていきます。専門性の高い内容について、伝える側は、いかにゼミの仲間が理解できるように、興味を喚起するように伝えることができるか。また、聴く側は、いかに能動的・批判的にその内容を理解し、コメントや議論をすることができるか。「演習2(4)」までは、主として「文献から何を学ぶか」について考えてきましたが、最終学年のゼミである「演習3(4)」では、考察した内容を他者にどう伝えるか,他者とどう議論を展開するかについて、あらためて考え直すところからスタートします。その上で後期には、再度「演習2(4)」で執筆した12,000字レポートに立ち返り、前期の学びの成果を生かして、それをよりよいものに仕上げていく作業を行うこととします。|【重要】なお、今般の新型コロナウィルス感染症拡大防止対策の一環として、前期の授業は、主にZoomを利用したライブ形式の双方向型授業として実施します。
  • 2021, 「開発・発展」とは何か。さらにまた,グローバルな規模における巨大な経済格差を前に,先進国と開発途上国との関係をどう捉えるか。開発経済論は,この2つの論点をめぐり,様々な立場が存在して来た。国毎の近代化論に基礎を置く主流派の開発理論や,先進国の経済発展と開発途上国の貧困問題とをひとつのコインの裏表として捉える従属理論や世界システム論などである。本講義では,これらがどのような時代背景の下で生まれ,どのような社会観を前提としているかという論点について,諸立場の比較検討を行う。こうした議論を通して,受講生の皆さん自身の「開発・発展」観を相対化してもらいたいと考えている。
  • 2021, 人々の社会的必要を満たすために多種多様な財・サービスを生産し、それらを必要とする経済主体に分配し、それらを獲得した経済主体が消費を介して自らの生存を維持し、生活を営む。この運動が繰り返し組織される構造・メカニズムを「経済」と呼ぶならば、経済は必ずしも商品経済とイコールではない。人間の社会的必要を満たすための財・サービスの生産・分配・消費の循環は、今日のような商品経済が生まれるずっと以前から、常に人類の歴史と共にあったし、現在においてさえ、必ずしも市場で売り買いされる「商品」の生産・流通のみで完結する運動ではないからである。一般に我々は商品経済のみを「経済」と呼び、商品生産を担う企業のみを生産者と呼ぶ傾向が強いが、商品ではない多様な行政サービスを生み出している政府も、家事やケア等を行っている家族も、そして地域や特定の社会的属性を持った人々のニーズを満たすための非営利活動を行っているNGO・NPOも、皆それぞれ社会的に必要とされる財・サービスの生産を担っているのだ。| このように現実の経済を市場で売買される商品経済に限定せず、広く捉え返した時、我々が考察すべきことはむしろ、市場経済領域、行政領域、家族領域、そして協同領域といった諸々の社会経済領域が、人々の社会的必要を満たすという観点からみていかなる特徴(メリットとデメリット)を持っているかを理解し、諸領域のどのような組み合わせや融合が、人々の社会的必要をよりよく充足する仕組みとなり得るのか、アイディアを練ることではないだろうか。そこで本講義では、社会経済領域のひとつ、NGO・NPOを重要な担い手とする協同領域の分析を考察の端緒としつつ、同領域が市場経済、行政、家族といった隣接社会経済領域とどのようなつながりを持ち、また対立しているのか、理論的・実証的分析を深めて行くこととしたい。本講義は、単なるNGO・NPOの事例紹介には留まらない。NGO・NPOも主要な経済主体の一員とする、新たな協同的経済社会の在りようを模索する試みである。
  • 2021, 「基礎演習 A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、論理構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。| 社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。| この授業では、全体を通じて 4 人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。|この「基礎演習 A」と後期に開講される「基礎演習 B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。|
  • 2021, 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。|  1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。|
  • 2021, 経済生活を営む一市民として、私たちが何らかの意思決定や選択をする際、身の回りの経済の仕組みについて基礎的な理解や自分なりの意見を持っていることが大変重要になります。そこでこの科目では、学期の前半で、お金や会社、労働、経済政策など、今日の経済を理解する上で基礎となる言葉をいくつか取り上げ、その言葉の基本的理解や、その言葉を用いて説明できる経済の現状について学ぶこととします。ついで学期の後半には、第2次世界大戦後から今日に至る日本経済の歩みや、時の政府による経済政策が市井の人々に与えてきた影響について考察を進めます。この講義を通して履修生の皆さんが、自分の周りで生じている様々な経済現象や、経済活動と密接にリンクした社会問題を、その歴史背景にまで踏み込んでジブンゴトとして感じ取り、考えることができるようになるよう、授業を展開していきます。
  • 2021, 私たちが生活を営む上で日々依存している経済の仕組みをめぐっては、よくよく考えてみると不思議なことが多い。私たちはなぜ「お金」を欲しがるのか。私たちはなぜ「働く」のか。私たちはなぜ「競争」をするのか。この講義では、私たちが依存する主要な経済の仕組みである資本主義市場経済にまつわる多くの疑問の中から13のテーマを取り上げ、ひとつずつ解いていくこととする。これはすなわち、私たちが社会生活を営む上で必要とする財・サービスを生産し、分配するために編成されてきた資本主義市場経済の機構と動態が、どのような歴史的特性を持ち、ひととひととの間にどのような結びつき・社会関係を作り上げてきたのかを振り返る試みでもある。こうした試みを通して、個人の自由と平等を基本理念とする資本主義市場経済の下で、現実には不自由や不平等が絶えず生じているのがなぜか、履修生の皆さんと一緒に考えていくこととしたい。
  • 2021, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習2(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習1(2)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期第1回目の授業では、前年度の「演習1(2)」にて指示した「個人テーマ」の発表を全員に行ってもらい、似た関心を持つ履修生たちでグループを作ります。その上で、グループワークに基づいてグループごとの「基本文献」を最低3本決め、順次、グループによる文献報告を進めていきます。 前期の最後には、グループ報告を行った文献に対する批判的検討を加えた「書評レポート」(6,000字以上)を個人単位で提出します。後期は、前期の成果をふまえ,12月に予定されている「ゼミ成果発表会」への参加に向けて準備を進めます。同時に、そこから派生する履修生一人ひとりの「個人テーマ」についての議論も深め、最終授業時には、その成果をゼミ論文(12,000字以上)の形にまとめて提出します。| このゼミでは、「開発・発展」とは何ぞやといった、いささか哲学的内容から、開発途上国の人々の具体的な暮らしのありよう、途上国経済や世界経済の現状分析まで、幅広く、かつ深く開発問題を考えていきます。
  • 2021, 資本主義市場経済がグローバルに展開・深化する今日,先進国と開発途上国の間の経済格差や,途上国内部における貧富の格差は,多くの場合に縮まるどころかむしろ拡大を続けています。これまで、開発途上国の貧困は、市場経済への参加から排除され,発展の成果の分配から排除されているために生じるのだとする考えが広く存在してきました。しかし、途上国がグローバルな市場経済に参加するための環境づくりが急速に整えられて来た中で、経済格差の拡大が深刻化しているという事実は、何を物語っているのでしょうか。| 「演習3(4)」では、こうした問題意識を前提とし,人々の社会生活をより豊かにするという「開発・発展」の基本理念に照らして,資本主義市場経済のグローバルな活動がどのような機能や役割を持っているのか,そもそも「開発・発展」が最終的な目的とする「人々の生活の豊かさ」とは何なのか,といった問題を、「演習2(4)」に引き続きゼミ生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。| 前期は、履修生各自が前年度の「演習2(4)」において執筆した12,000字レポートの内容に基づき、プレゼンテーションやディスカッション、ディベートを行う力を高める訓練を繰り返し行っていきます。専門性の高い内容について、伝える側は、いかにゼミの仲間が理解できるように、興味を喚起するように伝えることができるか。また、聴く側は、いかに能動的・批判的にその内容を理解し、コメントや議論をすることができるか。「演習2(4)」までは、主として「文献から何を学ぶか」について考えてきましたが、最終学年のゼミである「演習3(4)」では、考察した内容を他者にどう伝えるか,他者とどう議論を展開するかについて、あらためて考え直すところからスタートします。その上で後期には、再度「演習2(4)」で執筆した12,000字レポートに立ち返り、前期の学びの成果を生かして、それをよりよいものに仕上げていく作業を行うこととします。
  • 2021, 今日における環境問題の発生は、市場経済の急速な開発・発展と大きく関係しています。市場経済の下では、経済主体がより多くの貨幣(利益)を獲得することを目的とし、その目的に即して計算合理性を求めることが要求されます。人々の生活にとって必要不可欠な自然環境への配慮は、しばしばこうした計算合理性と衝突し、計算合理性が優先された場合に、環境問題が生じるのです。本講義では、市場競争の下での計算合理性の追求の実態を具体的な開発の現場に見出し、環境問題が抱えるこうした問題を、例えば途上国の深刻な公害問題や森林の減少問題など、具体的な事例を取り上げて検討します。その上で、あらためて、社会の「持続可能性」とは何なのかという問いについて、様々な論者の見解を紹介しながら、考えて行く予定です。
  • 2023
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  • 2023, 私たちが生活を営む上で日々依存している経済の仕組みをめぐっては、よくよく考えてみると不思議なことが多い。私たちはなぜ「お金」を欲しがるのか。私たちはなぜ「働く」のか。私たちはなぜ「競争」をするのか。この講義では、私たちが依存する主要な経済の仕組みである資本主義市場経済にまつわる多くの疑問の中から12のテーマを取り上げ、ひとつずつ解いていくこととする。これはすなわち、私たちが社会生活を営む上で必要とする財・サービスを生産し、分配するために編成されてきた資本主義市場経済の機構と動態が、どのような歴史的特性を持ち、ひととひととの間にどのような結びつき・社会関係を作り上げてきたのかを振り返る試みでもある。こうした試みを通して、個人の自由と平等を基本理念とする資本主義市場経済の下で、現実には不自由や不平等が絶えず生じているのがなぜか、履修生の皆さんと一緒に考えていくこととしたい。
  • 2023, 「開発・発展」とは何か。さらにまた、グローバルな規模における巨大な経済格差を前に、先進国と開発途上国との関係をどう捉えるか。開発経済論は、この2つの論点をめぐり、様々な立場が存在して来た。国毎の近代化論に基礎を置く主流派の開発理論や、先進国の経済発展と開発途上国の貧困問題とをひとつのコインの裏表として捉える従属理論や世界システム論などである。本講義では、これらがどのような時代背景の下で生まれ、どのような社会観を前提としているかという論点について、諸立場の比較検討を行う。こうした議論を通して、受講生の皆さん自身の「開発・発展」観を相対化してもらいたいと考えている。
  • 2023, このゼミは、グローバル経済の展開と密接に関わりつつ深刻化する経済格差や社会的差別の要因・現状分析、ならびにそれらを踏まえた「オルタナティブな経済を模索する動き」の研究を主題とします。ゼミ生の皆さんが直接対象とする地域は問いませんが(日本、他の先進諸国、開発途上国、いずれの地域を扱っても構いません)、分析の視野をその国や地域に限定することなく、背後にあるグローバル経済の動態について理解を深めていくことが必須となります。それにより、様々な地域について研究を進めているゼミ履修生間の分析視点に共通項が生まれることとなります。| このゼミは、演習IVにおける卒業論文執筆に向けて、文献の探し方、読み方、分析の仕方、分析成果の執筆や発表の仕方など、基本的なアカデミックスキルについて、集中的におさらいするところからスタートします。その際には、1年時に履修した「基礎演習A」の資料を、参考として用います。また、こうした作業と並行して、ゼミテーマに即した内容の基礎的な文献・資料をゼミ生全員で読み進めます。その過程で、研究論文の「批判的な」読み方のコツをつかむと同時に、ひとつの文献の中から、芋づる式に他の文献を探していく手法を実地で学んでいきます。学期の最終授業日には、各自、共通講読文献についての「書評レポート(4000字程度)」を提出してもらいます。
  • 2023, このゼミは、グローバル経済の展開と密接に関わりつつ深刻化する経済格差や社会的差別の要因・現状分析、ならびにそれらを踏まえた「オルタナティブな経済を模索する動き」の研究を主題とします。ゼミ生の皆さんが直接対象とする地域は問いませんが(日本、他の先進諸国、開発途上国、いずれの地域を扱っても構いません)、分析の視野をその国や地域に限定することなく、背後にあるグローバル経済の動態について理解を深めていくことが必須となります。それにより、様々な地域について研究を進めているゼミ履修生間の分析視点に共通項が生まれることとなります。| なお、このゼミは、担当教員(中馬)が2022年度に演習Iを担当しなかったため、演習IIから新しくスタートするゼミとなります。ですので、演習IVにおける卒業論文執筆に向けて、文献の探し方、読み方、分析の仕方、分析成果の執筆や発表の仕方など、基本的なアカデミックスキルについて、集中的におさらいをします。その際には、1年時に履修した「基礎演習A」の資料を、参考として用います。また、こうした作業と並行して、ゼミテーマに即した内容の基礎的な文献・資料をゼミ生全員で読み進めます。その過程で、研究論文の「批判的な」読み方のコツをつかむと同時に、ひとつの文献の中から、芋づる式に他の文献を探していく手法を実地で学んでいきます。学期の最終授業日には、各自、共通講読文献についての「書評論文(6000字程度)」を提出してもらいます。
  • 2023, このゼミは、グローバル経済の展開と密接に関わりつつ深刻化する経済格差や社会的差別の要因・現状分析、ならびにそれらを踏まえた「オルタナティブな経済を模索する動き」の研究を主題とします。ゼミ生の皆さんが直接対象とする地域は問いませんが(日本、他の先進諸国、開発途上国、いずれの地域を扱っても構いません)、分析の視野をその国や地域に限定することなく、背後にあるグローバル経済の動態について理解を深めていくことが必須となります。それにより、様々な地域について研究を進めているゼミ履修生間の分析視点に共通項が生まれることとなります。| なお、このゼミは、担当教員(中馬)が2022年度に演習Iを担当しなかったため、演習IIから新しくスタートするゼミとなります。ですので、演習IVにおける卒業論文執筆に向けて、文献の探し方、読み方、分析の仕方、分析成果の執筆や発表の仕方など、基本的なアカデミックスキルについて、前期中に集中的におさらいをします。その際には、1年時に履修した「基礎演習A」の資料を、参考として用います。また、こうした作業と並行して、ゼミテーマに即した内容の基礎的な文献・資料をゼミ生全員で読み進めます。その過程で、研究論文の「批判的な」読み方のコツをつかむと同時に、ひとつの文献の中から、芋づる式に他の文献を探していく手法を実地で学んでいきます。前期の最終授業日には、各自、共通講読文献についての「書評論文(6000字程度)」を提出してもらいます。| 後期は、例年12月頃に実施される「ゼミ成果発表会」での報告準備と、その報告成果を基にしたゼミ論文(12000字程度)の執筆が主な課題となります。「ゼミ成果発表会」に関しては、後期初回に比較的近いテーマの履修生たちでグループを組み、グループ・テーマを設定した上で報告スライドの準備を進めていきます。10月と11月は、ほぼ毎回、報告準備の進捗状況に即した主題についてゼミで発表をし、その内容やプレゼンテーションのやり方についてゼミの仲間からコメントをもらいながら、改善していく作業を繰り返します。「ゼミ成果発表会」終了後には、グループ・テーマを深掘りする過程で理解が深まった個人テーマに立ち返り、ゼミ論文を形式面・内容面双方から整えていきます。演習IIゼミ論文の提出期限は最終授業日です。
  • 2023, このゼミは、グローバル経済の展開と密接に関わりつつ深刻化する経済格差や社会的差別の要因・現状分析、ならびにそれらを踏まえた「オルタナティブな経済を模索する動き」の研究を主題とします。ゼミ生の皆さんが直接対象とする地域は問いませんが(日本、他の先進諸国、開発途上国、いずれの地域を扱っても構いません)、分析の視野をその国や地域に限定することなく、背後にあるグローバル経済の動態について理解を深めていくことが必須となります。それにより、様々な地域について研究を進めているゼミ履修生間の分析視点に共通項が生まれることとなります。| 演習IIAでの基礎的学びに引き続き、後期は、例年12月頃に実施される「ゼミ成果発表会」での報告準備と、その報告成果を基にしたゼミ論文(12000字程度)の執筆が主な課題となります。「ゼミ成果発表会」に関しては、後期初回に比較的近いテーマの履修生たちでグループを組み、グループ・テーマを設定した上で報告スライドの準備を進めていきます。10月と11月は、ほぼ毎回、報告準備の進捗状況に即した主題についてゼミで発表をし、その内容やプレゼンテーションのやり方についてゼミの仲間からコメントをもらいながら、改善していく作業を繰り返します。「ゼミ成果発表会」終了後には、グループ・テーマを深掘りする過程で理解が深まった個人テーマに立ち返り、ゼミ論文を形式面・内容面双方から整えていきます。演習IIBゼミ論文の提出期限は最終授業日です。
  • 2023, 「卒業リポート演習」では、経済学科・経営学科の専門演習に加入していない学生が、卒業リポートを作成する。このリポートは、大学における主体的な学修と各自の問題意識に沿った研究成果の集大成となるものである。| 受講生は、卒業リポートを作成することによって、経済学や経営学など社会科学における自己の学問的立場を明確にし、社会に貢献しうる専門的基礎力をもった教養人としての基盤を得るのであるから、その意義を十分認識し、研究方法と倫理を踏まえて作成しなければならない。| 卒業リポート作成の期間は、終始積極的に担当教員の指導を受け、研究計画書の提出、中間発表の実施を経て、リポートを期限内に完成させるものとする。さらに、担当教員の審査を受けて合格しなければならない。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回であるが、そのうちの授業1回分は課題を課す。
  • 2023, 【授業内容】| 「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、論理構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。| 社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。| この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心としてに社会人基礎力を涵養します。| この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの1回は授業1回分の課題を課します。
  • 2023, 【授業内容】| 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 | また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。| さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。| 1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの1回は授業1回分の課題を課します。
  • 2023, この科目は、経済学を初めて学ぶ人のためにあります。日本経済についての基礎知識と経済学的な見方・考え方の基本を学習します。| 高校でも「政治・経済」や「現代社会」で経済に関する基本的なことがらを学ぶことになっていますが、経済学という学問のイメージはなかなかつかみにくいのではないでしょうか。この授業では、経済学が皆さんの身近な存在となるように、日本がどのような経済問題に直面しているのか(きたのか)を示し、そうした諸問題を理解するためにはどのような知識が必要であるのかを説明します。| なお、この授業では、主体的な学習であるアクティブラーニングを取り入れています。そのため、毎回の授業では、テキストの該当する章を読み事前学習を行うことが必須の準備となります。授業中には、グループワークを行い、個人の意見をグループで、また全体で共有します。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • Dec. 1997, Mar. 2014
  • Jun. 1998
  • Apr. 2002


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