2019, この授業では、主に第二次世界大戦後から1990年代までのヨーロッパの政治の歩みについて取り上げます。現在、国際政治・経済におけるヨーロッパの存在感は低下しつつあるように見えます。しかし、現代の世界を特徴づける「国民国家」、「デモクラシー」、「福祉国家」などはヨーロッパで生まれ、成長したシステムです。同時に、絶えずそのようなシステムを問い直し、新たな「試み」を続けているのもヨーロッパの特徴であり、EUはその典型と言えるでしょう。このようなヨーロッパの経験が問いかけるものは何か、戦後史の具体的な展開・事例を踏まえながら、考えてみたいと思います。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。
2019, 1970年代後半以降の世界的な民主化の進展によって、現在では、世界の過半数の国で一応「民主的」とされる選挙が行われています。しかし、依然として半数以上の国は民主政に分類できない国であり、また、民主政に「移行」したとされる国々の中にも、政治の実態を見れば、民主政と呼ぶのが困難な事例が多数存在します。さらに、現代民主政の歴史的背景を理解する上でも、非民主的体制についての理解は重要です。そこで本講義では、非民主的体制の類型やそれぞれの特質、民主化の過程・動態や力学、民主化後の政治の問題点などについて、考察してみたいと思います。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。|
2019, 現代民主政の実態は、いわゆる先進国(日米欧)に限定した場合でも多様であり、それは日本とアメリカの政治のあり方を思い浮かべれば、容易に実感できると思います。さらに、ヨーロッパにおける民主政の多様なあり方には、目を見張るものがあります。本講義では、このような民主政のバリエーションについて、第一に、政治制度の異同、第二に、制度の運用の実態の違いや、政党を始めとする政治アクターの特質などから考察し、現代民主政についての理解を深めます。講義全体を通じて、具体的事例としてはヨーロッパを中心とし、比較の観点から日本の事例についても積極的に取り上げます。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。
2019, 政治専攻の1年生の皆さんは、前期開講の基礎演習Aにおいて、大学での学修の「基本のき」、特に「読む」「聞く」「話す」を学びますが、後期開講の基礎演習Bでは、「書く」ことに的を絞って勉強します。| 4年間の大学生活において、レポートを書くことを避けて通ることはできません。また、学期末・学年末試験では、きちんとした答案を書くことが要求されます。この演習では、文章作成法を学ぶことを通して、「書く」ことの基本的作法と技術の習得をめざします。| そして、実際に中間レポート・学期末レポートを書いてみることで、形式的要件を満たし、かつ説得力に富んだレポートの作り方の基礎を身につけます。
2019, 政治をめぐるニュースや議論のなかで、「ポピュリズム」という言葉を耳にしたことはあると思います。この言葉は、歴史的には人民主義などと訳されてきましたが、近年では、単なる人気取りの政策や、「敵」を名指しして国民を煽る無責任な政治として、批判的に使われることが多くなりました。実際、ポピュリズムのマイナス面は、日本に限らず、ヨーロッパやアメリカにおいても大きな問題となっています。その一方で、民主主義である以上、「大衆的な人気」自体は望ましい、必要なものであるとも言えます。また、ポピュリズムが成長する背景には、現在の政党政治の問題点、さらには社会の大きな変容が存在すると考えられます。本演習では、まず、ポピュリズムとは何であるのかという観点から、その歴史的変遷や多様なあり方について整理します。その上で、現在ポピュリズムが「流行」している理由について考察し、民主主義とは切っても切り離せない、この現象との付き合い方について考えていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はポピュリズムをテーマとした新書・概説書、後期はポピュリズムに関するやや専門的な文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、各回の報告担当者を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告・コメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2019, 政治をめぐるニュースや議論のなかで、「ポピュリズム」という言葉を耳にしたことはあると思います。この言葉は、歴史的には人民主義などと訳されてきましたが、近年では、単なる人気取りの政策や、「敵」を名指しして国民を煽る無責任な政治として、批判的に使われることが多くなりました。実際、ポピュリズムのマイナス面は、日本に限らず、ヨーロッパやアメリカにおいても大きな問題となっています。その一方で、民主主義である以上、「大衆的な人気」自体は望ましい、必要なものであるとも言えます。また、ポピュリズムが成長する背景には、現在の政党政治の問題点、さらには社会の大きな変容が存在すると考えられます。本演習では、まず、ポピュリズムとは何であるのかという観点から、その歴史的変遷や多様なあり方について整理します。その上で、現在ポピュリズムが「流行」している理由について考察し、民主主義とは切っても切り離せない、この現象との付き合い方について考えていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はポピュリズムをテーマとした新書・概説書、後期はポピュリズムに関するやや専門的な文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、各回の報告担当者を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告・コメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2019, 政治をめぐるニュースや議論のなかで、「ポピュリズム」という言葉を耳にしたことはあると思います。この言葉は、歴史的には人民主義などと訳されてきましたが、近年では、単なる人気取りの政策や、「敵」を名指しして国民を煽る無責任な政治として、批判的に使われることが多くなりました。実際、ポピュリズムのマイナス面は、日本に限らず、ヨーロッパやアメリカにおいても大きな問題となっています。その一方で、民主主義である以上、「大衆的な人気」自体は望ましい、必要なものであるとも言えます。また、ポピュリズムが成長する背景には、現在の政党政治の問題点、さらには社会の大きな変容が存在すると考えられます。本演習では、まず、ポピュリズムとは何であるのかという観点から、その歴史的変遷や多様なあり方について整理します。その上で、現在ポピュリズムが「流行」している理由について考察し、民主主義とは切っても切り離せない、この現象との付き合い方について考えていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はポピュリズムをテーマとした新書・概説書、後期はポピュリズムに関するやや専門的な文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、各回の報告担当者を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告・コメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2019, 現代の政治は、グローバル化や社会の根本的な変容(「脱成長社会」)という流れの中で、大きく変化するとともに、複雑化・重層化しています。また、このような変化に十分に対応できていない政党政治、さらには「政治」自体に対する不信感の高まりは、現在の先進国に共通する現象・課題といえるでしょう。本授業では、まず、このような現代政治を理解するための基本的な考え方や、概念、理論の枠組みについて整理します。その上で、現実の政治現象についてどのように捉え直すことができるのか、「日本の政治をどう見るのか?」という点にまで踏み込んで、考えてみたいと思います。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。
2019, 国際ニュースでは、内戦やクーデタなどの暴力的な事件、あるいは、「民主化」という、より長期にわたる現象を耳にすることも多いと思います。また、20世紀史を繙けば、革命と呼ばれる多くの出来事が記されています。本講義では、これらの一連の現象を政治変動として捉えた上で、いかなる政治変動が、いつ、そしてなぜ生じ、どのような帰結をもたらしたのか、という問題について考察してみたいと思います。その際、政治変動に関する主要な理論を説明するとともに、20世紀の政治史について、政治変動という観点から、その概略を検討してみたいと考えています。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。
2019, 現在国内外で生じている政治的な出来事や現象を理解するうえで、比較政治は有効な道具・手立てとなります。「(そもそも)どのような現象が起こっているのか/それが何であるのか?」「なぜそのような現象が起こったのか?」という問いに答えるためには、「比較」という方法や視点が不可欠だからです。この授業では、まず、現代の政治現象を捉えるための、基本的な考え方や、概念、理論の枠組みについて整理します。その上で、時事問題を含めた現実の政治現象についてどのように捉え直すことができるのかという点にまで踏み込んで、考えてみたいと思います。講義全体を通じて、具体的事例としてはヨーロッパを中心とし、比較の観点から日本の事例についても積極的に取り上げます。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。
2020, この授業では、主に第二次世界大戦後から1990年代までのヨーロッパの政治の歩みについて取り上げます。現在、国際政治・経済におけるヨーロッパの存在感は低下しつつあるように見えます。しかし、現代の世界を特徴づける「国民国家」「デモクラシー」「福祉国家」などは、ヨーロッパで生まれ、成長したシステムです。同時に、絶えずそのようなシステムを問い直し、新たな「試み」を続けているのもヨーロッパの特徴であり、EUはその典型と言えるでしょう。このようなヨーロッパの経験が問いかけるものは何か、戦後史の具体的な展開・事例を踏まえながら考えてみたいと思います。|【本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施します】
2020, 1970年代以降の世界的な民主化の進展によって、現在では、世界の過半数の国で一応「民主的」とされる選挙が行われています。しかし、依然として半数以上の国は民主政に分類できない国であり、また、民主政に「移行」したとされる国々の中にも、政治の実態を見れば、民主政と呼ぶのが困難な事例が多数存在します。さらに、現代民主政の歴史的背景を理解する上でも、非民主的体制についての理解は重要です。そこで本講義では、非民主的体制の類型やそれぞれの特質、民主化の過程・動態や力学、民主化後の政治の問題点などについて、考察してみたいと思います。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。|本授業は、主にPowerPointを利用した遠隔授業として実施します。
2020, 現代民主政の実態は、いわゆる先進国(日米欧)に限定した場合でも多様であり、それは日本とアメリカの政治のあり方を思い浮かべれば、容易に実感できると思います。さらに、ヨーロッパにおける民主政の多様なあり方には、目を見張るものがあります。本講義では、このような民主政のバリエーションについて、第一に、政治制度の異同、第二に、制度の運用の実態の違いや、政党を始めとする政治アクターの特質などから考察し、現代民主政についての理解を深めます。講義全体を通じて、具体的事例としてはヨーロッパを中心とし、比較の観点から日本の事例についても積極的に取り上げます。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。|【本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施します】
2020, 基礎演習Aでは、大学での学習に必要となる基礎的な読解力と報告・討論の基礎に焦点を当てて、みなさんが演習などに参加しても困らないような基本的な技術を習得してもらうことを目的としています。| 政治や現代の社会に関する教材を使いながら、要点を的確につかむ本の読み方、自分の主張の論理的な構成方法、他人に自分の主張を正確に伝える発表や報告のしかた、議論の問題点を明確にする質問や議論の方法、などについて、ポイントを指導するとともに、実習をしてもらいます。|なお、大学の教室での授業が可能になるまでは、Zoomによる授業とK-SMAPYIIによる課題提出で進行することとなります。詳細は5/7の開講前に履修者メール等でお知らせします。
2020, 近年、EUの危機、難民・移民問題、各国におけるポピュリズムの席巻など、ヨーロッパ政治の危機や激動が語られています。しかし、見方を変えれば、政治は絶えざる危機の連続、常に激動と言うこともできます。したがって、本当に重大な変化が生じているのか、どのような性格の危機なのか、じっくりと見定める必要があると考えられます。以上のような問題関心から、ヨーロッパ政治の現在地について、歴史的視点や、日本を含めた他の先進民主主義国との比較を重視しながら、その「変容」を跡づけ・位置づけていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はヨーロッパの政治・歴史をテーマとした新書・概説書、後期はヨーロッパ現代政治に関するやや専門的な文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後半はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、各回の報告担当者/担当班を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。|本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します。
2020, 近年、EUの危機、難民・移民問題、各国におけるポピュリズムの席巻など、ヨーロッパ政治の危機や激動が語られています。しかし、見方を変えれば、政治は絶えざる危機の連続、常に激動と言うこともできます。したがって、本当に重大な変化が生じているのか、どのような性格の危機なのか、じっくりと見定める必要があると考えられます。以上のような問題関心から、ヨーロッパ政治の現在地について、歴史的視点や、日本を含めた他の先進民主主義国との比較を重視しながら、その「変容」を跡づけ・位置づけていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はヨーロッパの政治・歴史をテーマとした新書・概説書、後期はヨーロッパ現代政治に関するやや専門的な文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後半はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、各回の報告担当者/担当班を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。|本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します。
2020, 近年、EUの危機、難民・移民問題、各国におけるポピュリズムの席巻など、ヨーロッパ政治の危機や激動が語られています。しかし、見方を変えれば、政治は絶えざる危機の連続、常に激動と言うこともできます。したがって、本当に重大な変化が生じているのか、どのような性格の危機なのか、じっくりと見定める必要があると考えられます。以上のような問題関心から、ヨーロッパ政治の現在地について、歴史的視点や、日本を含めた他の先進民主主義国との比較を重視しながら、その「変容」を跡づけ・位置づけていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はヨーロッパの政治・歴史をテーマとした新書・概説書、後期はヨーロッパ現代政治に関するやや専門的な文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後半はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、各回の報告担当者/担当班を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。|本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します。
2020, 現代の政治は、グローバル化や社会の根本的な変容(「脱成長社会」)という流れの中で、大きく変化するとともに、複雑化・重層化しています。また、このような変化に十分に対応できていない政党政治、さらには「政治」自体に対する不信感の高まりは、現在の先進国に共通する現象・課題といえるでしょう。本授業では、まず、このような現代政治を理解するための基本的な考え方や概念、理論の枠組みについて整理します。その上で、現実の政治現象についてどのように捉え直すことができるのか、「日本の政治をどう見るのか?」という点にまで踏み込んで、考えてみたいと思います。|【本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します】
2020, この授業では、主に19世紀末から第二次世界大戦に至る、ヨーロッパ政治の激動の展開について取り上げます。現在、国際政治・経済におけるヨーロッパの存在感は低下しつつあるように見えます。しかし、現代の世界を特徴づける「国民国家」「デモクラシー」「議会制」「福祉国家」などは、ヨーロッパで生まれ、成長した理念やシステムです。同時に、それらは絶えず戦争や経済危機、独裁などにより脅かされ、様々な紆余曲折や「刷新」の試みを経て、現在の姿をとるようになりました。このようなヨーロッパの経験が問いかけるものは何か、政治史の具体的な展開・事例を踏まえながら考えてみたいと思います。|【本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施します】
2020, 国際ニュースでは、内戦やクーデタなどの暴力的な事件、あるいは「民主化」という、より長期にわたる現象を耳にすることも多いと思います。また、20世紀の歴史を繙けば、革命と呼ばれる多くの出来事が記されています。本講義では、これらの一連の現象を政治変動として捉えた上で、いかなる政治変動が、いつ、そしてなぜ生じ、どのような帰結をもたらしたのか、という問題について考察してみたいと思います。その際、政治変動に関する主要な理論を説明するとともに、20世紀末から今世紀初頭の政治史について、政治変動という観点から検討してみたいと考えています。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。|本授業は、主にPowerPointを利用した遠隔授業として実施します。
2021, この授業では、主に第二次世界大戦後から1990年代までのヨーロッパの政治の歩みについて取り上げます。現在、国際政治・経済におけるヨーロッパの存在感は低下しつつあるように見えます。しかし、現代の世界を特徴づける「国民国家」「デモクラシー」「福祉国家」などは、ヨーロッパで生まれ、成長したシステムです。同時に、絶えずそのようなシステムを問い直し、新たな「試み」を続けているのもヨーロッパの特徴であり、EUはその典型と言えるでしょう。このようなヨーロッパの経験が問いかけるものは何か、戦後史の具体的な展開・事例を踏まえながら考えてみたいと思います。|
2021, 1970年代以降の世界的な民主化の進展によって、現在では、世界の過半数の国で一応「民主的」とされる選挙が行われています。しかし、依然として半数以上の国は民主政に分類できない国であり、また、民主政に「移行」したとされる国々の中にも、政治の実態を見れば、民主政と呼ぶのが困難な事例が多数存在します。さらに、現代民主政の歴史的背景を理解する上でも、非民主的体制についての理解は重要です。そこで本講義では、非民主的体制の類型やそれぞれの特質、民主化の過程・動態や力学、民主化後の政治の問題点などについて、考察してみたいと思います。|
2021, 現代民主政の実態は、いわゆる先進国(日米欧)に限定した場合でも多様であり、それは日本とアメリカの政治のあり方を思い浮かべれば、容易に実感できると思います。さらに、ヨーロッパにおける民主政の多様なあり方には、目を見張るものがあります。本講義では、このような民主政のバリエーションについて、第一に、政治制度の異同、第二に、制度の運用の実態の違いや、政党を始めとする政治アクターの特質などから考察し、現代民主政についての理解を深めます。講義全体を通じて、具体的事例としてはヨーロッパを中心とし、比較の観点から日本の事例についても積極的に取り上げます。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。|
2021, 基礎演習Aでは、大学での学習に必要となる基礎的な読解力と報告・討論の基礎に焦点を当てて、みなさんが演習などに参加しても困らないような基本的な技術を習得してもらうことを目的としています。| 政治や現代の社会に関する教材を使いながら、要点を的確につかむ本の読み方、自分の主張の論理的な構成方法、他人に自分の主張を正確に伝える発表や報告のしかた、議論の問題点を明確にする質問や議論の方法、などについて、ポイントを指導するとともに、実習をしてもらいます。
2021, 「グローバル化」の時代といわれる今日においても、ナショナリズムは弱まる気配はなく、むしろその影響力を増しているように見られます。また、ナショナリズムは、日常生活での情緒・感情と結びついた現象(スポーツでの代表チームの応援など)であると同時に、国際政治を左右するような高度な原理という多面的な性格を持ち、そのあらわれ方も時代や地域によって大きく異なります。本演習では、主に政治現象としてのナショナリズムに焦点を合わせ、その歴史的変遷や多様なあり方、今後の展望などについて考察してみたいと思います。授業の進め方としては、前期はナショナリズムをテーマとした必読の新書・概説書、後期はナショナリズム論の古典的文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、各回の報告担当者/担当班を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2021, 「グローバル化」の時代といわれる今日においても、ナショナリズムは弱まる気配はなく、むしろその影響力を増しているように見られます。また、ナショナリズムは、日常生活での情緒・感情と結びついた現象(スポーツでの代表チームの応援など)であると同時に、国際政治を左右するような高度な原理という多面的な性格を持ち、そのあらわれ方も時代や地域によって大きく異なります。本演習では、主に政治現象としてのナショナリズムに焦点を合わせ、その歴史的変遷や多様なあり方、今後の展望などについて考察してみたいと思います。授業の進め方としては、前期はナショナリズムをテーマとした必読の新書・概説書、後期はナショナリズム論の古典的文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、各回の報告担当者/担当班を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2021, 「グローバル化」の時代といわれる今日においても、ナショナリズムは弱まる気配はなく、むしろその影響力を増しているように見られます。また、ナショナリズムは、日常生活での情緒・感情と結びついた現象(スポーツでの代表チームの応援など)であると同時に、国際政治を左右するような高度な原理という多面的な性格を持ち、そのあらわれ方も時代や地域によって大きく異なります。本演習では、主に政治現象としてのナショナリズムに焦点を合わせ、その歴史的変遷や多様なあり方、今後の展望などについて考察してみたいと思います。授業の進め方としては、前期はナショナリズムをテーマとした必読の新書・概説書、後期はナショナリズム論の古典的文献を全員で読み進めます(輪読形式)。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告も予定しています。また、初回の授業時に、各回の報告担当者/担当班を決定し、第2回目以降、主に担当者の報告と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2021, 法的あるいは政治的な考え方は、現実に起こっている問題を解決するための「道具」です。そして、法学部では、その道具の使い方を中心に学びます。しかし、解決すべき問題の方を知らずに、道具の使い方だけを教わっても、うまく使いこなすどころか、なぜそのような道具が必要なのか、ということすらわからないまま学修を進めることになってしまうでしょう。|その原因の一つは、法律や政治というものに対して、みなさんが思い描いている漠然としたイメージと、法律や政治が解決を迫られている現実とのギャップにあります。何となく法律や政治について勉強するのではなく、具体的にどのような問題に対して法的な解決や政治的な解決が求められているのかを知って初めて、法的な考え方や政治的な考え方の意味を知ることができると思いますし、そこから「より深く知りたい」という気持ちも生まれてくると思います。そして、その気持ちが、「自ら積極的に学修する」意欲の基礎になるのです。|そこで、この「基礎演習」という授業では、現実の社会の中で法的な解決や政治的な解決が要求されているさまざまな場面や事例を、具体的に知ってもらい、時には、それに対する解決を具体的に考えてもらうことで、法律や政治という「道具」の必要性と有効性を、より具体的で実感を伴った形で理解してもらいます。
2021, 現代の政治は、グローバル化や社会の根本的な変容(「脱成長社会」)という流れの中で、大きく変化するとともに、複雑化・重層化しています。また、このような変化に十分に対応できていない政党政治、さらには「政治」自体に対する不信感の高まりは、現在の先進国に共通する現象・課題といえるでしょう。本授業では、まず、このような現代政治を理解するための基本的な考え方や概念、理論の枠組みについて整理します。その上で、現実の政治現象についてどのように捉え直すことができるのか、「日本の政治をどう見るのか?」という点にまで踏み込んで、考えてみたいと思います。|
2021, この授業では、主に19世紀末から第二次世界大戦に至る、ヨーロッパ政治の激動の展開について取り上げます。現在、国際政治・経済におけるヨーロッパの存在感は低下しつつあるように見えます。しかし、現代の世界を特徴づける「国民国家」「デモクラシー」「議会制」「福祉国家」などは、ヨーロッパで生まれ、成長した理念やシステムです。同時に、それらは絶えず戦争や経済危機、独裁などにより脅かされ、様々な紆余曲折や「刷新」の試みを経て、現在の姿をとるようになりました。このようなヨーロッパの経験が問いかけるものは何か、政治史の具体的な展開・事例を踏まえながら考えてみたいと思います。|
2021, 国際ニュースでは、内戦やクーデタなどの暴力的な事件、あるいは「民主化」という、より長期にわたる現象を耳にすることも多いと思います。また、20世紀の歴史を繙けば、革命と呼ばれる多くの出来事が記されています。本講義では、これらの一連の現象を政治変動として捉えた上で、いかなる政治変動が、いつ、そしてなぜ生じ、どのような帰結をもたらしたのか、という問題について考察してみたいと思います。その際、政治変動に関する主要な理論を説明するとともに、20世紀末から今世紀初頭の政治史について、政治変動という観点から検討してみたいと考えています。|
2022, この授業では、主に第二次世界大戦後から1990年代までのヨーロッパの政治の歩みについて取り上げます。現在、国際政治・経済におけるヨーロッパの存在感は低下しつつあるように見えます。しかし、現代の世界を特徴づける「国民国家」「デモクラシー」「福祉国家」などは、ヨーロッパで生まれ、成長したシステムです。同時に、絶えずそのようなシステムを問い直し、新たな「試み」を続けているのもヨーロッパの特徴であり、EUはその典型と言えるでしょう。このようなヨーロッパの経験が問いかけるものは何か、戦後史の具体的な展開・事例を踏まえながら考えてみたいと思います。|
2022, 1970年代以降の世界的な民主化の進展によって、現在では、世界の過半数の国で一応「民主的」とされる選挙が行われています。しかし、依然として半数以上の国は民主政に分類できない国であり、また、民主政に「移行」したとされる国々の中にも、政治の実態を見れば、民主政と呼ぶのが困難な事例が多数存在します。さらに、現代民主政の歴史的背景を理解する上でも、非民主的体制についての理解は重要です。そこで本講義では、非民主的体制の類型やそれぞれの特質、民主化の過程・動態や力学、民主化後の政治の問題点などについて、考察してみたいと思います。|
2022, 現代民主政の実態は、いわゆる先進国(日米欧)に限定した場合でも多様であり、それは日本とアメリカの政治のあり方を思い浮かべれば、容易に実感できると思います。さらに、ヨーロッパにおける民主政の多様なあり方には、目を見張るものがあります。本講義では、このような民主政のバリエーションについて、第一に、政治制度の異同、第二に、制度の運用の実態の違いや、政党を始めとする政治アクターの特質などから考察し、現代民主政についての理解を深めます。講義全体を通じて、具体的事例としてはヨーロッパを中心とし、比較の観点から日本の事例についても積極的に取り上げます。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。|
2022, 基礎演習Aでは、大学での学習に必要となる基礎的な読解力と報告・討論の基礎に焦点を当てて、みなさんが演習などに参加しても困らないような基本的な技術を習得してもらうことを目的としています。| 政治や現代の社会に関する教材を使いながら、要点を的確につかむ本の読み方、自分の主張の論理的な構成方法、他人に自分の主張を正確に伝える発表や報告のしかた、議論の問題点を明確にする質問や議論の方法、などについて、ポイントを指導するとともに、実習をしてもらいます。
2022, 政治をめぐるニュースや議論のなかで、「ポピュリズム」という言葉を耳にしたことはあると思います。この言葉は、歴史的には人民主義などと訳されてきましたが、近年では、単なる人気取りの政策や、「敵」を名指しして国民を煽る無責任な政治といったニュアンスで、批判的に使われることが多くなりました。実際、ポピュリズムのマイナス面は、日本に限らず、ヨーロッパやアメリカにおいても大きな問題となっています。その一方で、民主主義である以上、「大衆的な人気」自体は望ましい、必要なものであるとも言えます。また、ポピュリズムが成長する背景には、現在の政党政治の問題点、さらには社会の大きな変容が存在すると考えられます。本演習では、まず、ポピュリズムとは何であるのかという観点から、その歴史的変遷や多様なあり方について整理します。その上で、現在ポピュリズムが「流行」している理由について考察し、民主主義とは切っても切り離せない、この現象との付き合い方について考えていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はポピュリズムや民主主義をテーマとした新書・概説書、後期はポピュリズムに関するやや専門的な文献を全員で読み進めます。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告を行います。また、初回の授業時に、各回の担当班を決定し、第2回目以降、発表と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2022, 政治をめぐるニュースや議論のなかで、「ポピュリズム」という言葉を耳にしたことはあると思います。この言葉は、歴史的には人民主義などと訳されてきましたが、近年では、単なる人気取りの政策や、「敵」を名指しして国民を煽る無責任な政治といったニュアンスで、批判的に使われることが多くなりました。実際、ポピュリズムのマイナス面は、日本に限らず、ヨーロッパやアメリカにおいても大きな問題となっています。その一方で、民主主義である以上、「大衆的な人気」自体は望ましい、必要なものであるとも言えます。また、ポピュリズムが成長する背景には、現在の政党政治の問題点、さらには社会の大きな変容が存在すると考えられます。本演習では、まず、ポピュリズムとは何であるのかという観点から、その歴史的変遷や多様なあり方について整理します。その上で、現在ポピュリズムが「流行」している理由について考察し、民主主義とは切っても切り離せない、この現象との付き合い方について考えていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はポピュリズムや民主主義をテーマとした新書・概説書、後期はポピュリズムに関するやや専門的な文献を全員で読み進めます。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告を行います。また、初回の授業時に、各回の担当班を決定し、第2回目以降、発表と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2022, 世界の様々な地域を研究し、現地の事情に精通しているゲスト講師をお招きして、現代国際社会の諸問題について多面的に理解する。
2022, 政治をめぐるニュースや議論のなかで、「ポピュリズム」という言葉を耳にしたことはあると思います。この言葉は、歴史的には人民主義などと訳されてきましたが、近年では、単なる人気取りの政策や、「敵」を名指しして国民を煽る無責任な政治といったニュアンスで、批判的に使われることが多くなりました。実際、ポピュリズムのマイナス面は、日本に限らず、ヨーロッパやアメリカにおいても大きな問題となっています。その一方で、民主主義である以上、「大衆的な人気」自体は望ましい、必要なものであるとも言えます。また、ポピュリズムが成長する背景には、現在の政党政治の問題点、さらには社会の大きな変容が存在すると考えられます。本演習では、まず、ポピュリズムとは何であるのかという観点から、その歴史的変遷や多様なあり方について整理します。その上で、現在ポピュリズムが「流行」している理由について考察し、民主主義とは切っても切り離せない、この現象との付き合い方について考えていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はポピュリズムや民主主義をテーマとした新書・概説書、後期はポピュリズムに関するやや専門的な文献を全員で読み進めます。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告を行います。また、初回の授業時に、各回の担当班を決定し、第2回目以降、発表と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2022, 現代の政治は、グローバル化や社会の根本的な変容(「脱成長社会」)という流れの中で、大きく変化するとともに、複雑化・重層化しています。また、このような変化に十分に対応できていない政党政治、さらには「政治」自体に対する不信感の高まりは、現在の先進国に共通する現象・課題といえるでしょう。本授業では、まず、このような現代政治を理解するための基本的な考え方や概念、理論の枠組みについて整理します。その上で、現実の政治現象についてどのように捉え直すことができるのか、「日本の政治をどう見るのか?」という点にまで踏み込んで、考えてみたいと思います。|
2022, この授業では、主に19世紀末から第二次世界大戦に至る、ヨーロッパ政治の激動の展開について取り上げます。現在、国際政治・経済におけるヨーロッパの存在感は低下しつつあるように見えます。しかし、現代の世界を特徴づける「国民国家」「デモクラシー」「議会制」「福祉国家」などは、ヨーロッパで生まれ、成長した理念やシステムです。同時に、それらは絶えず戦争や経済危機、独裁などにより脅かされ、様々な紆余曲折や「刷新」の試みを経て、現在の姿をとるようになりました。このようなヨーロッパの経験が問いかけるものは何か、政治史の具体的な展開・事例を踏まえながら考えてみたいと思います。|
2022, 国際ニュースでは、内戦やクーデタなどの暴力的な事件、あるいは「民主化」という、より長期にわたる現象を耳にすることも多いと思います。また、20世紀の歴史を繙けば、革命と呼ばれる多くの出来事が記されています。本講義では、これらの一連の現象を政治変動として捉えた上で、いかなる政治変動が、いつ、そしてなぜ生じ、どのような帰結をもたらしたのか、という問題について考察してみたいと思います。その際、政治変動に関する主要な理論を説明するとともに、20世紀末から今世紀初頭の政治史について、政治変動という観点から検討してみたいと考えています。|
2022, この科目は、学修の集大成として、自らの問題関心に基づいて「スタディ・ペーパー」と呼ばれる論文を作成する科目です。|スタディ・ペーパーは、短期間で簡単に作成できるものではなく、ある程度の予備知識の上に、周到な準備を重ねて初めて完成するものになります。2年生から演習に参加して、各自の関心に応じて深めた知識を前提として、基本的に現在所属している演習の先生の指導の下で執筆してもらいます。
2023
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2023, この授業では、主に第二次世界大戦後から1990年代までのヨーロッパの政治の歩みについて取り上げます。現在、国際政治・経済におけるヨーロッパの存在感は低下しつつあるように見えます。しかし、現代の世界を特徴づける「国民国家」「デモクラシー」「福祉国家」などは、ヨーロッパで生まれ、成長したシステムです。同時に、絶えずそのようなシステムを問い直し、新たな「試み」を続けているのもヨーロッパの特徴であり、EUはその典型と言えるでしょう。このようなヨーロッパの経験が問いかけるものは何か、戦後史の具体的な展開・事例を踏まえながら考えてみたいと思います。|
2023, 1970年代以降の世界的な民主化の進展によって、現在では、世界の過半数の国で一応「民主的」とされる選挙が行われています。しかし、依然として半数以上の国は民主政に分類できない国であり、また、民主政に「移行」したとされる国々の中にも、政治の実態を見れば、民主政と呼ぶのが困難な事例が多数存在します。さらに、現代民主政の歴史的背景を理解する上でも、非民主的体制についての理解は重要です。そこで本講義では、非民主的体制の類型やそれぞれの特質、民主化の過程・動態や力学、民主化後の政治の問題点などについて、考察してみたいと思います。|
2023, 現代民主政の実態は、いわゆる先進国(日米欧)に限定した場合でも多様であり、それは日本とアメリカの政治のあり方を思い浮かべれば、容易に実感できると思います。さらに、ヨーロッパにおける民主政の多様なあり方には、目を見張るものがあります。本講義では、このような民主政のバリエーションについて、第一に、政治制度の異同、第二に、制度の運用の実態の違いや、政党を始めとする政治アクターの特質などから考察し、現代民主政についての理解を深めます。講義全体を通じて、具体的事例としてはヨーロッパを中心とし、比較の観点から日本の事例についても積極的に取り上げます。また、毎回レジュメを配布し、それに基づいて講義形式で授業を進めます。|
2023, 基礎演習Aでは、大学での学習に必要となる基礎的な読解力と報告・討論の基礎に焦点を当てて、みなさんが演習などに参加しても困らないような基本的な技術を習得してもらうことを目的としています。| 政治や現代の社会に関する教材を使いながら、要点を的確につかむ本の読み方、自分の主張の論理的な構成方法、他人に自分の主張を正確に伝える発表や報告のしかた、議論の問題点を明確にする質問や議論の方法、などについて、ポイントを指導するとともに、実習をしてもらいます。
2023, 近年、EUの危機、難民・移民問題、各国におけるポピュリズムの席巻など、ヨーロッパ政治の危機や変動が語られてきましたが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻により、文字通り激動の時期を迎えました。このような時にこそ、どのような性格の危機なのか、実際にどのような変化が生じているのか、じっくりと見定める必要があると考えられます。以上のような問題関心から、ヨーロッパ政治の現在地について、歴史的視点や、日本を含めた他の先進民主主義国との比較を重視しながら、その「変容」を跡づけ・位置づけていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はヨーロッパの政治・歴史をテーマとした新書・概説書、後期はヨーロッパ現代政治に関するやや専門的な文献を全員で読み進めます。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告を行います。また、初回の授業時に、各回の担当班を決定し、第2回目以降、発表と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2023, 近年、EUの危機、難民・移民問題、各国におけるポピュリズムの席巻など、ヨーロッパ政治の危機や変動が語られてきましたが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻により、文字通り激動の時期を迎えました。このような時にこそ、どのような性格の危機なのか、実際にどのような変化が生じているのか、じっくりと見定める必要があると考えられます。以上のような問題関心から、ヨーロッパ政治の現在地について、歴史的視点や、日本を含めた他の先進民主主義国との比較を重視しながら、その「変容」を跡づけ・位置づけていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はヨーロッパの政治・歴史をテーマとした新書・概説書、後期はヨーロッパ現代政治に関するやや専門的な文献を全員で読み進めます。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告を行います。また、初回の授業時に、各回の担当班を決定し、第2回目以降、発表と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2023, 近年、EUの危機、難民・移民問題、各国におけるポピュリズムの席巻など、ヨーロッパ政治の危機や変動が語られてきましたが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻により、文字通り激動の時期を迎えました。このような時にこそ、どのような性格の危機なのか、実際にどのような変化が生じているのか、じっくりと見定める必要があると考えられます。以上のような問題関心から、ヨーロッパ政治の現在地について、歴史的視点や、日本を含めた他の先進民主主義国との比較を重視しながら、その「変容」を跡づけ・位置づけていきたいと思います。授業の進め方としては、前期はヨーロッパの政治・歴史をテーマとした新書・概説書、後期はヨーロッパ現代政治に関するやや専門的な文献を全員で読み進めます。後期はさらに、参加者が関心を持った個別テーマの報告を行います。また、初回の授業時に、各回の担当班を決定し、第2回目以降、発表と全員が毎回事前に提出するコメントに基づき、内容の確認や検討、討論を行います。取り上げるテキストはいずれも骨太の内容であり、関係するテーマ・領域も多岐にわたりますので、自分なりの関心・問題設定に基づいて、毎回の演習に臨む姿勢が期待されます。
2023, 現代の政治は、グローバル化や社会の根本的な変容(「脱成長社会」)という流れの中で、大きく変化するとともに、複雑化・重層化しています。また、このような変化に十分に対応できていない政党政治、さらには「政治」自体に対する不信感の高まりは、現在の先進国に共通する現象・課題といえるでしょう。本授業では、まず、このような現代政治を理解するための基本的な考え方や概念、理論の枠組みについて整理します。その上で、現実の政治現象についてどのように捉え直すことができるのか、「日本の政治をどう見るのか?」という点にまで踏み込んで、考えてみたいと思います。|
2023, この授業では、主に19世紀末から第二次世界大戦に至る、ヨーロッパ政治の激動の展開について取り上げます。現在、国際政治・経済におけるヨーロッパの存在感は低下しつつあるように見えます。しかし、現代の世界を特徴づける「国民国家」「デモクラシー」「議会制」「福祉国家」などは、ヨーロッパで生まれ、成長した理念やシステムです。同時に、それらは絶えず戦争や経済危機、独裁などにより脅かされ、様々な紆余曲折や「刷新」の試みを経て、現在の姿をとるようになりました。このようなヨーロッパの経験が問いかけるものは何か、政治史の具体的な展開・事例を踏まえながら考えてみたいと思います。|
2023, 国際ニュースでは、内戦やクーデタなどの暴力的な事件、あるいは「民主化」という、より長期にわたる現象を耳にすることも多いと思います。また、20世紀の歴史を繙けば、革命と呼ばれる多くの出来事が記されています。本講義では、これらの一連の現象を政治変動として捉えた上で、いかなる政治変動が、いつ、そしてなぜ生じ、どのような帰結をもたらしたのか、という問題について考察してみたいと思います。その際、政治変動に関する主要な理論を説明するとともに、20世紀末から今世紀初頭の政治史について、政治変動という観点から検討してみたいと考えています。|
2023, 授業の前半では、国際情勢について書かれた英語の新聞記事・コラムを、後半では、政治学に関連した英語のテキストを読みます。政治学に関連した専門用語を含め、英文を正確な日本語に翻訳することを重視し、テキストを精読します。毎回、全員が事前に提出する課題を踏まえ、疑問点や文法の確認、段落の要約、論点といった何らかの発言を求めます。
2023, この科目は、学修の集大成として、自らの問題関心に基づいて「スタディ・ペーパー」と呼ばれる論文を作成する科目です。|スタディ・ペーパーは、短期間で簡単に作成できるものではなく、ある程度の予備知識の上に、周到な準備を重ねて初めて完成するものになります。2年生から演習に参加して、各自の関心に応じて深めた知識を前提として、基本的に現在所属している演習の先生の指導の下で執筆してもらいます。