K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

手塚 雄太
文学部 史学科
准教授
Last Updated :2023/12/21

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    手塚 雄太, テヅカ ユウタ

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所属・職名

  • 文学部 史学科, 准教授

学位

  • 2016年03月, 博士(歴史学), 國學院大學, 文甲第203号

本学就任年月日

  • 2017年04月01日

資格

  • 2006年03月, 学芸員資格
  • 2008年03月, 高等学校教諭専修免許状(地理歴史)
  • 2008年03月, 中学校教諭専修免許状(社会)

研究分野

  • 日本近現代史, 日本近代・現代の政治史、及び地域史
  • 日本政治史, 政党及び議会政治家の支持基盤

研究活動

論文

  • 昭和戦前・戦時期における二大政党の政党組織と支持基盤 (2018年度 名古屋歴史科学研究会大会特集号 : 大会テーマ:近代日本の政党と政党指導者), 手塚 雄太, 歴史の理論と教育, 153, 19, 34, 2019年08月23日, 名古屋歴史科学研究会
  • 第一回普通選挙における選挙運動 : 内務官僚・植民地官僚守屋栄夫を事例として (特集 歴史の中の議会), 手塚雄太, 『史潮』, 84, 81, 104, 2018年12月, 歴史学会, 本論は、1928年に日本で最初に行われた第1回男子普通選挙における選挙運動の実態を、同選挙に出馬した内務官僚・植民地官僚の守屋栄夫を事例として明らかにした。  日本における第1回普通選挙に関わる研究はこれまでも存在した。しかし、1候補者がどのように選挙戦を戦ったのか、ミクロの視線から選挙戦や地盤形成の実態に迫ったものは多くない。そこで本論は、日記や書簡など豊富な資料が残っている守屋栄夫を事例とすることで、第1回普通選挙における候補者と支持者、有権者との具体的なやりとりを復元した。  その結果、守屋や中核となる支持者が第三者へ支持を打診し、それに応じた新たな支援者がさらに別の支援者を掘り起こす形で、みずからと有権者とが直結する集票ルートを構築していたことが明らかになった。自身が植民地官僚時代に培った人脈を、日本国内での選挙戦で活用していたことも明らかになった。  以上により本論は、戦後日本の1955年体制期における自民党政治家と同様に、守屋が第1回普通選挙においても代議士を頂点とした選挙地盤を頂点とした選挙基盤を築いていたことを明らかにした。
  • 「政党組織と後援会」 (特集 近代日本政治史入門 : 立憲政治の源流と動態), 手塚 雄太, 『歴史評論』, 817, 2018年05月01日, 歴史科学協議会, 『歴史評論』誌における特集「近代日本政治史入門――立憲政治の源流と動態」に寄せたもの。拙著『近現代日本における政党支持基盤の形成と変容』(ミネルヴァ書房、2017年)の内容を踏まえ、政党組織と後援会研究の現代的意義、研究史などを記した。
  • 「戦時期の医師会関係議員と厚生行政―加藤鐐五郎を事例として」, 榎一江・法政大学大原社会問題研究所編著『戦時期の労働と生活 (法政大学大原社会問題研究所叢書)』, 177, 212, 2018年03月09日, 大原社会問題研究所, 愛知県選出代議士で日本医師会と関わりの深かった加藤鐐五郎を事例に、戦時期の医師会関係議員と厚生行政との関わりを論じたもの。戦時期においても加藤が医師会と厚生省との間を媒介していたことを論じた。また、加藤が厚生省に置かれた厚生省委員と戦時期の事実上の与党であった翼賛政治会の政務調査会厚生委員会委員長(部会長)を兼任し、質疑内容の事前調整などで存在感を発揮していたことを論じ、戦後自民党政治における「族議員」に類似した活動をしていたことを指摘した。
  • 「戦時期における衆議院議員の活動と支持基盤―翼賛選挙非推薦議員安藤正純と無尽・仏教界を中心に―」, 手塚雄太, 『國學院雑誌』, 119-1, 2018年01月01日, 國學院大學広報課,  本論は、戦時期における衆議院議員の活動を、翼賛選挙非推薦議員安藤正純とその支持基盤との関係を中心に検討した。 第一章では戦時期における安藤の議会演説を検討した上で、翼賛選挙非推薦議員だからといって始終逼塞を余儀なくされたわけではないことを示した。第二章では衆議院議員初当選以来の安藤の支持基盤を示した上で、支持基盤との関わりが戦時中にどのように継続されたのかを、仏教界、及び安藤が組織していた無尽との関わりから解明した。第三章では団体の長を務めるなど特に安藤が深く関与した仏教界との関係について考察し、安藤が文部省と仏教界の仲介者として活動していたことを明らかにした。 
  • 「戦後渋谷区の総合計画 ―昭和四八年「渋谷区長期基本計画」を中心に―」, 手塚雄太, 『渋谷 にぎわい空間を科学する』, 153, 187, 2017年02月01日, 雄山閣, 昭和48年から平成28年まで4回にわたり策定された渋谷区の4つの総合計画を比較検討した上で、昭和48年に策定された「渋谷区総合基本計画」の策定準備過程、審議会での審議過程を追ったものである。検討から、高度成長期の渋谷は「副都心」渋谷と「住み良き」渋谷の間でどのように均衡をとるかという課題に直面し、また審議会でも議論されていたことを論じた。
  • 「戦前日本における個人後援会の形成と展開―愛知県選出代議士加藤鐐五郎を事例に―」, 『国史学』, 220号, 69, 106, 2016年10月01日, 国史学会, 日本の政治的特色ともいえる個人後援会の歴史的淵源を、愛知県選出代議士加藤鐐五郎の政治的主張の変遷と、後援会「五月会」を事例に明らかにしたものである。検討の結果、明らかとなったのは、政界進出当初、清廉潔白と雄弁を売りとした加藤が、政治家としてのキャリアを重ねるなかで、商工政策に造詣の深い政治家へと自己のイメージを更新していたこと、五月会も、会員からの具体的な要望を受け付け、会員の結束を高める行事を行うなど、現代の個人後援会と同様の特色を帯びていく過程である。
  • 「市町村における歴史的公文書保存・管理の現状と課題―千葉県と近隣都県の比較から―」, 『鎌ケ谷市史研究』, 第29号, 53, 86, 2016年03月01日, 鎌ケ谷市教育委員会, 千葉県内市町村における歴史的公文書保存・管理の現状について、他県との比較を行った上で、文書管理規程の検討とアンケート調査により明らかにしたものである。検討により、歴史的公文書の保存機関である文書館以外の機関(博物館・図書館・文化財保護・市史編さん担当課)に公文書が移管されている現状を指摘した。あわせて、潜在的に公文書館機能を果たしている機関(「潜在的公文書館」)の課題を提示した。
  • 「近現代日本の政党と社会―利益団体・後援会との関わりを中心に―」, 手塚雄太, 博士学位論文, 2015年09月01日, (博士学位論文)
  • 「政党内閣崩壊後における利益団体間の相剋と二大政党」, 『国史学』, 205号, 65, 102, 2011年12月01日, 国史学会, 政党内閣崩壊後に噴出した「国民生活」要求の多様化・拡散化という社会の変化、それを体現する利益団体の諸要求と相剋の中で、当時の二大政党はいかなる役割を果たしたのかを考察したものである。あわせて、政党内では拡散・相剋する「国民生活」の結節点としての政党の存在意義を改めて強調し、その再生を目指そうとする動きが生まれつつあったことを指摘し、こうした動向が政界再編・政党解消への下地となるという展望を示した。
  • 「昭和恐慌と政友会」, 『史学雑誌』, 120編6号, 1, 38, 2011年06月01日, 史学会, 本論は、昭和恐慌という「国民生活」の危機に直面した政友会が、恐慌克服・国民生活安定という政治課題に対して反対党からの批判に応え、多くの国民から支持を得るため政策立案に取り組み、「積極政策」の改善を図っていたことを明らかにしたものである。あわせて、日本政治史上の重大事件である5・15事件について、政党主導による長期的視野に立った政策の中断をもたらし、政党がより世論の動向に依拠するようになる契機として、新たな位置付けを提示した。
  • 「渋谷区の誕生」, 『歴史のなかの渋谷』, 279, 311, 2011年03月01日, 雄山閣, 昭和7年10月の東京市の隣接町村併合による渋谷区の成立過程のなかで現れる、地域社会における政治主体の存在を明らかにしたものである。併合に際しては、明治末期に渋谷町で結成され町政を運営した政友会系の公民団体公友会と、同会の指導者、東京府会議員兼渋谷町会議員朝倉虎治郎が、旧町間の利害を調整するうえで大きな役割を果たしていたことを示した。
  • 「『挙国一致』内閣期の政党と利益団体―第六六議会の『爆弾動議』をめぐって―」, 『日本歴史』, 739号, 58, 76, 2009年12月01日, 日本歴史学会, 従来、立憲政友会総裁派の政治的陰謀とされてきたいわゆる「爆弾動議」には、農村団体を中心とする利益団体の支持があったという事実から、政友会と利益団体の動向を検討し再評価を試みたものである。検討の結果、政党内閣崩壊後も農村団体が政策実現の経路として政党を重視し、政党も諸団体の要求に応じることで政党内閣制復帰を目指したことを明らかにした。
  • 書評 井上敬介著『戦前期北海道政党史研究 : 北海道拓殖政策を中心に』, 手塚 雄太, 史学雑誌, 129, 4, 461, 469, 2020年04月, 史学会 ; 1889-
  • 討論要旨 (首都圏形成史研究会活動報告 第112回例会), 手塚 雄太, 首都圏史研究 : 年報, 9, 128, 131, 2019年, 首都圏形成史研究会
  • 質疑・討議 (特集 博物館が結ぶヒトとマチ) -- (平成28年度 千葉県博物館協会研究報告会 : 博物館が結ぶヒトとマチ : 地域博物館とボランティア再考), 石川 昇;谷口 栄;五十嵐 聡江;手塚 雄太, Museumちば : 千葉県博物館協会研究紀要, 45, 23, 29, 2018年05月, 千葉県博物館協会

Misc

  • 書評と紹介 車田忠継著『昭和戦前期の選挙システム : 千葉県第一区と川島正次郎』, 手塚雄太, 『日本歴史』, 870, 107, 109, 2020年11月01日, 吉川弘文館
  • 書評 井上敬介著『戦前期北海道政党史研究 : 北海道拓殖政策を中心に』, 手塚雄太, 『史学雑誌』, 129, 4, 461, 469, 2020年04月01日, 公益財団法人史学会
  • 討論要旨 (首都圏形成史研究会活動報告 第112回例会), 手塚雄太, 『年報首都圏史研究』, 2019年06月01日, 手塚雄太
  • 都市近郊農村の高度成長 : 鎌ヶ谷市域を事例に (特集 博物館は高度成長をどう伝えるか? : 地域博物館における模索と課題), 手塚 雄太, 『年報 首都研史研究』, 7, 31, 36, 2017年06月01日, 首都圏形成史研究会
  • 書評「茅ヶ崎市史編集員会編・上山和雄著『山宮藤吉と神奈川県の政情』」, 手塚雄太, ヒストリアちがさき, 10, 64, 67, 2018年07月01日, 茅ヶ崎市
  • 『アジア・太平洋戦争辞典』, 2015年10月01日, 吉川弘文館
  • 「参加記「資料の被災に備えて」に参加して―平成26年度君津地方公立博物館協議会第1回研修会・千葉歴史・自然資料救済ネットワーク勉強会―」, 『千葉史学』, 第66号, 84, 86, 2015年05月01日, 千葉歴史学会
  • 「解説」, 『小倉基が語る東京と渋谷』, 191, 218, 2013年02月01日, 國學院大學研究開発推進センター
  • 「第53回日本史関係卒業論文発表会参加記」, 『地方史研究』, 第62巻第4号, 78, 80, 2012年08月01日
  • 『近現代日本人物史料情報辞典4』, 2011年03月01日, 吉川弘文館
  • 「書評と紹介 柴田紳一著『日本近代史研究余録―人物・史料・書物・読書』―」, 『国史学』, 第201号, 126, 129, 2010年06月01日

著書等出版物

  • 『日本近現代史―民意と政党―』, 手塚 雄太, 放送大学教育振興会, 2021年03月20日, 季武, 嘉也, 五百旗頭 薫, 松本 洋幸, 手塚 雄太, 武田知己
  • 『近現代日本における政党支持基盤の形成と変容―「憲政常道」から「五十五年体制」へ』, 手塚雄太, ミネルヴァ書房, 2017年03月01日,  本書では、戦前~戦後の政党および政党所属の代議士が社会とどう関係を構築しようとしたかを、利益団体・後援会を中心に考察した。  具体的には第一に昭和戦前期政党の政策立案及び利益調整過程を論じることで、「民意」の結節点としての政党を再生しようとする政党の試みが、政党解消に至る下地となったことを明らかにした。第二に、大正期~高度成長期の政党政治家の支持基盤形成・維持の過程を通じて、戦前期政党の試みが55年体制へと流れ込む過程を論じた。  こうした検討を通じて、昭和恐慌、第二次世界大戦、戦後復興、高度成長という長期かつ激動期の政治史を、政党と社会(支持基盤)という視角から架橋した。
  • 『鎌ケ谷市史』下巻, 鎌ケ谷市教育委員会, 鎌ケ谷市, 2017年03月31日, 全1140頁のうち、「東葛人車鉄道と谷地川の舟運」及び「北総鉄道の開業と地域の変化」pp394-406、「戦前期の地域開発」pp479-489、「東武野田線の電化と新京成電鉄の開業」pp790-796、「町制施行と高度成長」pp797-798、「高度成長以降の産業と交通」pp845-887、「新生活運動と農村生活の変容」pp925-930を執筆した。

講演・発表

  • 代官山朝倉家文書調査中間報告, 手塚雄太, 代官山ステキ総合研究所 秋の講演会, 2020年11月16日
  • 「渋谷らしさ」からみた渋谷の歴史, 手塚雄太, 渋谷区民大学講座, 2019年06月22日, 國學院大學
  • 渋谷町公友会と渋谷町の発展, 手塚雄太, 第15回代官山フォーラム, 2019年03月15日
  • 渋谷区の誕生, 手塚雄太, NPO法人代官山ステキ総合研究所秋季懇談会, 2018年11月20日
  • 松戸飛行場と藤ヶ谷飛行場の戦時・戦後, 手塚雄太, 柏歴史クラブ歴史講演会「柏周辺の飛行場 : 戦中~戦後」, 2018年08月12日
  • 「昭和戦前・戦時期における二大政党の政党組織と支持基盤」, 名古屋歴史科学研究会2018年度大会, 2018年05月12日, 於中京大学, 名古屋歴史科学研究会2018年大会「近代日本の政党と政党指導者」における報告。本報告では、昭和戦前・戦時期における政党中央における試みが半ばのまま1940年の政党解消を迎えた一方で、各代議士の試みは戦時期においても継続していたことを対比的に示し、戦後自民党政治の支持基盤への展望を示した。
  • 「共存の視角からみた渋谷の100年」, 國學院大學21世紀研究教育計画委員会研究事業「地域・渋谷から発信する共存社会の構築」主催、 「渋谷と東北から「世界」を視る ―多様なつながりと共存する社会―」, 2018年03月09日, 於國學院大學, 國學院大學21世紀研究教育計画委員会研究事業「地域・渋谷から発信する共存社会の構築」において、渋谷区の近現代史を「共存」の視角から問い直したもの。具体的には渋谷区が形成されるまでの新旧住民及び地域間の対立と共存関係、渋谷区が策定した総合計画から見える渋谷区と渋谷駅を中心とする繁華街渋谷の関係を論じ、そのせめぎ合いを示した。
  • 地域博物館で高度経済成長を叙述する―「高度経済成長と鎌ケ谷」の試みから― , 第5回地域史惣寄合(セッションⅡ「地域史・現代史を叙述する」), 2017年07月30日, 於鎌ケ谷市中央公民館
  • 「都市近郊農村の高度成長―鎌ケ谷市を事例として―」, 首都圏形成史研究会第100回記念例会, 2016年07月16日, 於立教大学
  • 「戦前日本における個人後援会の形成と展開―愛知県選出代議士加藤鐐五郎を事例に―」, 日本政治学会戦前戦後・比較政治史研究フォーラム/現代政治過程研究フォーラム春季研究会, 2016年05月01日, 於東京大学
  • 「公職追放された代議士の占領と戦後―愛知県選出代議士加藤鐐五郎を事例として―」, 日本選挙学会2015年大会, 2015年05月01日, 於熊本市民会館
  • 「昭和戦時期における代議士と利益団体の相互関係―愛知県選出代議士加藤鐐五郎と陶磁器業界を事例として―」, 日本政治学会2014年大会, 2014年10月01日, 於早稲田大学
  • 「戦時期の代議士と利益団体-愛知県選出代議士加藤鐐五郎を事例として-」, 国史学会大会, 2013年06月01日, 於國學院大學
  • 「政党内閣崩壊後の議会システム」, 国史学会大会, 2010年06月01日, 於國學院大學
  • 「昭和恐慌と政友会」, 史学会大会, 2008年11月01日, 於東京大学
  • 「挙国一致内閣期の政党と利益団体―爆弾動議の諸相―」, 国史学会大会, 2008年05月01日, 於國學院大學

競争的資金

  • 20H01315, 2020, 日本学術振興会, 戦前期東京における住宅開発と生活空間の変容―東京府渋谷区を事例に―, 基盤研究(B)
  • 20H01455, 2020, 日本学術振興会, 基盤研究(B), 日本の保守政党における政務調査会の政治学的・歴史学的研究ー明治から平成まで
  • 18K12506, 近現代日本における「個人後援会」の基礎的研究, 本研究課題では現代でも政治家の政治活動を支える「地盤」として機能している「個人後援会」の歴史を戦前・戦後にかけて検討した。研究成果としては、第一に戦前期に選挙に関する事務を扱った内務省の文書を用いて、戦前期における後援会の全国的な分布を量的に検討し、その成果を1本の学術論文として公表した。第二に戦前期の政治家の支持基盤・後援会・選挙運動の実態を明らかにした学術論文3本を公表した。第三に放送大学のテキスト『日本近現代史』を分担執筆するなかで、戦前から戦後の後援会や政党支持基盤に関する歴史的展開について見取図も示した。多くの研究成果を得たが、戦後に関する分析は今後の課題として残された。;本研究では、戦前・戦後の後援会について事例研究を積み重ねるとともに、詳細が明らかでなかった戦前期後援会について量的に明らかにすることで、双方向の視点から見取図を提示し得た点に学術的意義がある。また、選挙運動に従事する政治家家族の存在を視野に入れ、1920年代後半から選挙運動が名望家集団から候補者個人や家族を中心にするものへと変化していく過程を論じたことも意義の一つである。;二大政党政治を目指した政治改革を経た現代においても、選挙運動は個人に多くを依存している。本研究はその淵源が戦前にあったことをも示唆していよう。現代日本政治を考えるうえでも重要な知見を見いだしたことは社会的意義の一つである。
  • 20H01455, 日本の保守政党における政務調査会の政治学的・歴史学的研究ー明治から平成まで, 日本政治史の際立った特徴の一つに、政務調査会と呼ばれる政策審議機関の発達がある。本研究は近現代日本における保守政党の政調会の出現、成長、巨大化、弱体化のプロセスを体系的に明らかにすることを目的とした共同研究である。;本研究では、時代縦断的な分析を行うとともに、歴史学と政治学を融合させ、さらに国際比較をも含んだ分野横断的な研究を行うことにより、政調会の発展史を巨視的かつ微視的に解明していく。この研究が完成すれば、政調会の発展史の体系的・理論的な説明が初めて可能になり、さらにそれは日本の政治システムの特質の形成過程、日本の政党政治の発展と安定の理由を説明することにも大きく貢献するだろう。;本研究プロジェクトは、日本における保守政党の政務調査会の歴史を解明することを目的とした。本研究では、研究チームを戦前班と戦後班に分け、政調会の構造と機能を分析しつつ、政調会の発展の軌跡をシームレスに解明することを目指した。;研究成果としては、まず『衆議院公報』の会議記録を網羅的に収集し、数量的な分析を行うためのデータセットを完成させた。これに基づき、2022年日本比較政治学会において濱本・奥は研究報告を行った。2023年には末木、手塚、笹部も、それぞれ日本選挙学会で報告を行った。チーム全体の最終的な研究成果は、2024年初頭刊行予定の『政務調査会と日本の政党政治』で発表される予定である。;戦後、日本の自民党の政務調査会は、自民党のみならず日本国政府の政策決定に大きな影響を及ぼしてきた。かかる政党内の政策機関の巨大な活動は、日本においては半ば自明視されているが、比較政治的にみれば珍しい事例である。なぜ、日本の政党政治においては、政務調査会がこれほど発展したのか?;本研究はその謎を歴史学的、政治学的に解明しようとしたものであり、日本政治史のみならず、比較政治学、政治学一般に大きな貢献をなし得る研究プロジェクトであった。さらに社会的にも、広く政党政治のあり方を考える一つの手がかりを提供することができるであろう。
  • 20H01315, 戦前期東京における住宅開発と生活空間の変容―東京府渋谷区を事例に―, 本研究は、戦前期の東京市近郊地域における住宅と生活空間の変容を、住宅開発を担った開発者たち、その住宅に暮らした生活者たちの双方に着目して明らかにする。研究の対象は、渋谷区代官山の名望家朝倉家の所蔵文書、同区松濤を開発した旧佐賀藩主鍋島家旧蔵文書などの新史料である。この分析から、戦前期渋谷の住宅と生活空間の形成・変容を、開発者と生活者の双方の視点から検討し、渋谷の歴史的基層を複眼的に示していく。
  • 23K12279, 戦前日本の選挙運動と政治家家族, 現代日本政治において、政治家はもちろんその家族が政治家の選挙運動・政治活動を支えることは珍しくない。男性政治家が多い日本では政治家の夫を支える役割が妻に集中し、妻自身はキャリアや生活を犠牲にすることを強いられる。こうした個人に依存した日本の選挙運動は、議員志望者の参入障壁となり、日本政治のゆがみの原因にもなっている。;本研究は、現代日本で展開される個人とその家族の自己犠牲を前提とする選挙運動や政治活動のあり方はいったいいつから、どのように当然視されるようになったのかを、家族本人の語り記した史料、及び新聞資料を中心に明らかにするものである。

教育活動

担当授業

  • 史学基礎演習C, 2019, 日本近現代史の史料は膨大かつ多種多様だが、そのなかでも当事者の行動記録である日記は極めて重要な史料である。とはいえ、日記を読みこなすためには、その他の史料の読解や同時代への理解が必要不可欠となる。本演習では、日記の内容を詳しく調べた上で、他の参加者が理解できる形で発表してもらうことを通じて、日本近現代史の研究方法を学ぶ。| 受講者は、こちらが指定した史料について、その内容・背景などを調べて報告する。平成31年度は前年度に引き続き、戦前日本を代表する政治家の一人である原敬(1856-1921)が残した『原敬日記』を中心的に扱うことで、「平民宰相」と呼ばれた原の実像に迫りたい。なお、史料は報告終了後、全員で音読するので、予習は不可欠である。| 史料報告を通じて、近現代史研究の基礎を学ぶとともに、3年生からの卒業論文に関わる演習を選択するための判断材料の一助として欲しい。
  • 史学展開演習I(日本史), 2019, この演習は、日本近現代史を題材に卒業論文を執筆したいという学生が対象である。具体的に前後期を通じて各自が行う内容は、次の通りである。| 第一に各自が関心の持てるテーマに関する学術論文複数を選択し、研究史上の位置づけや、それぞれの関連性を踏まえながら各論文を紹介する。この作業を通じて、卒業論文のテーマ・論点を具体的に設定できるようにする。第二に各自が設定した卒業論文のテーマに関わる史料について、自分自身で史料を博捜した上で、興味深い史料について歴史的な背景・意味などを調べて報告する。この作業を通じて、近現代史研究のために不可欠な知識・認識、及び史料の適切な読解力を身につける。あわせて、自身のテーマを論じるためにはどのような史料があるのか、という点も確認する。第三に各自が設定した卒業論文のテーマに即してレポートを作成する。前期末は自身の研究に関わる先行研究と史料がどの程度存在するのかリスト化してもらう。| 以上の作業を通じて、卒業論文執筆に不可欠となる課題設定力、課題解決力、文章力、プレゼンテーション能力等を段階的に磨いてほしい。| なお、関連する博物館の展示等を見学・閲覧する機会も設けるので、積極的に参加してほしい。
  • 史学展開演習II(日本史), 2019, この演習は、日本近現代史を題材に卒業論文を執筆したいという学生が対象である。具体的に前後期を通じて各自が行う内容は、次の通りである。| 第一に各自が関心の持てるテーマに関する学術論文複数を選択し、研究史上の位置づけや、それぞれの関連性を踏まえながら各論文を紹介する。この作業を通じて、卒業論文のテーマ・論点を具体的に設定できるようにする。第二に各自が設定した卒業論文のテーマに関わる史料について、自分自身で史料を博捜した上で、興味深い史料について歴史的な背景・意味などを調べて報告する。この作業を通じて、近現代史研究のために不可欠な知識・認識、及び史料の適切な読解力を身につける。あわせて、自身のテーマを論じるためにはどのような史料があるのか、という点も確認する。第三に各自が設定した卒業論文のテーマに即してレポートを作成する。| 以上の作業を通じて、卒業論文執筆に不可欠となる課題設定力、課題解決力、文章力、プレゼンテーション能力等を段階的に磨いて欲しい。| なお、関連する博物館の展示等を見学・閲覧する機会も設けるので、積極的に参加してほしい。
  • 史学基礎演習A, 2019, この授業では、第一に自分の住んでいる場所、関わりが深い場所の「自治体史」(都道府県、市区町村などの地方自治体が発行した歴史の書籍のこと)に掲載されている近現代史料について、調べ報告してもらいます。史料は音読しますから、読みもきちんと調べましょう。第二に、自分の住んでいる場所、関わりが深い場所の地域に遺された金石文(金属や石に刻まれた銘文)や石碑を探し、それについての報告もしてもらいます。地域に遺された金石文・碑文を通じて、地域の歴史を詳細に調べてもらいますこうした二つの報告を通じて、身近な地域の歴史から、日本の近現代史を考えます。| ところで、地域活性化、地方創生、日本遺産など、地域を主な対象とした国の施策は2020年の東京オリンピックを前にたくさんありますが、地域を主な対象にするからには、地域のことを正確に理解している必要があります。観光振興のために地域の歴史を歪めたり、独りよがりな歴史像で集客することは、少なくとも史学科出身者のやることではありません。また、地域の歪んだ歴史像を他者に伝えることは、長期的にはその地域への信頼感さえ損ないかねません。| 史学科の学生諸君は、歴史そのものを直接的に扱う専門的職業に就く人もいれば、地方公務員などその他の分野で活躍する人もいます。しかし、専門家だけでなく、その他の分野で活躍する人が、地域の歴史を主題とした施策に直接・間接を問わず関わることは少なくありません。だからこそ、地域の歴史を冷静なまなざしで見られるようになることが重要です。
  • 日本史特殊講義, 2019, 1889年(明治22年)に大日本帝国憲法が発布されて議会制度が導入された。とはいえ、政党の存在は自明ではなく、明治から大正にかけての政党は様々な形で政権への浸透、社会への定着を目指した。昭和期に入ると二大政党が交互に政権に就く「憲政常道」と呼ばれる慣習が生まれ、政党は権力の絶頂を迎えた。しかし、世界恐慌と満洲事変という危機のなかで政権を失い、その後の政党は凋落をたどり、太平洋戦争後の日本国憲法制定まで復活を待つこととなる。敗戦直後に生まれた多数の政党は離合集散を重ねるなかで、自由民主党と日本社会党の2政党に整理され、「55年体制」と称される構図が固まり、両党を中心に戦後政治が展開されていく。| 戦前から戦後の政党の歩みを、ごく簡単に要約すれば以上の様になるだろう。それでは、戦前の「憲政常道」期の政党と、戦後の「55年体制」期の政党には、政策や支持基盤といった面から連続性を見いだせるのであろうか。それとも戦前と戦後の憲法の違いは、戦前・戦後の政党に大きな断絶をもたらしたのであろうか。この授業では戦前と戦後の連続と断絶という古くて新しい課題について、政党と社会との関わりという側面から特に国内政治を中心に論じ、連続と断絶の多様性を説明する。| なお、当該期の政治史は、一部の有力政治家やエリート軍人・官僚を対象とする政治過程が中心的に論じられることが多い。これに対してこの授業では、当時の経済と社会のあり方についても解説を加えることで、より多様な視角から当時の政治を考察したい。
  • 史学応用演習(日本史), 2019, この授業での報告を基礎にして、卒業論文を作成する。まずは自分のテーマに即した研究史の整理を批判的に行い、研究史のなかで自らがいかなる視点に立って卒業論文を作成するか、なぜそのテーマを選ぶのか、その問題意識を突き詰めて報告する。その後、史料を集めて読み込み、報告を重ねて卒業論文の作成につなげる。|
  • 史学導入演習, 2019, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける||本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。|
  • 日本時代史VIII, 2019, 1889年(明治22年)大日本帝国憲法が発布され、帝国議会に衆議院が設けられた。日本において、近代憲法とともに議会制度が、そして議会を構成する議員を選出するための選挙制度が国政レベルで導入されたのである。選挙制度の導入によって国民は新たな政治参加の機会を得ることとなったが、そもそも議会、あるいは選挙という新しい制度は、どのように日本社会に受容・定着したのであろうか。近年の「アラブの春」と呼ばれた民主化運動の展開と挫折を想起すれば、選挙という制度の受容と定着は、日本においても決して自明のことではなかったといえよう。| 本講義では、日本社会において選挙制度が受容され、選挙によって選ばれた議員が政党を組織して政治を運営するというあり方が定着するまでの歴史を通じて、近現代日本の政治・政党と社会との関わりについて考える。
  • 渋谷の歴史, 2019, 君たちが学生生活を過ごしている渋谷は今、100年に1度ともいわれる再開発が進んでいます。あるアイドルグループは、1964年から2013年まで渋谷のシンボルだった東急東横線渋谷駅「かまぼこ屋根」旧駅舎の跡地で、「渋谷ヒカリエ」を背にプロモーションビデオを撮影しています。しかし、同じ風景はすでになく、2018年には跡地に「渋谷ストリーム」が建設されました。| 皆さんが通学路とする渋谷駅から明治通りの脇には、源流が童謡「春の小川」のモデルともいわれることもある「渋谷川」があります。江戸時代から明治の末まではたくさんの水車が置かれていましたが、戦前に都市化が進むなかで水車は消えました。戦後の高度成長期の都市化により渋谷川は汚れ、下水道を流すために源流は暗渠となり、今は水もあまり流れないどぶ川のようになっています。この渋谷川は100年に1度の再開発によって、都心の憩いの場として再生され、再開発の中心的な役割を担うこととなります。川の持つ意味・役割も時代により変わっているのです。| このように、変化が多い街であるからこそ、過去に学ぶ必要があります。現在の変貌も、地理や過去の歴史に規定される側面が大きいからです。このリレー式講義では、渋谷の地理、先史・原始時代から、中世・近世・近代の各時代、また震災・戦災を経て、1964年に開催された前回東京オリンピックによる渋谷の変化まで、東京・日本を代表するといっても過言ではない渋谷が、どのような地理的特質と歴史的変遷により生成・展開してきたのか、さまざまな視点から明らかにします。
  • 卒業論文, 2019
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2020, 【本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】||日本近現代史の史料は膨大かつ多種多様だが、そのなかでも当事者の行動記録である日記は極めて重要な史料である。とはいえ、日記を読みこなすためには、その他の史料の読解や同時代への理解が必要不可欠となる。本演習では、日記の内容を詳しく調べた上で、他の参加者が理解できる形で発表してもらうことを通じて、日本近現代史の研究方法を学ぶ。| 受講者は、こちらが指定した史料について、その内容・背景などを調べて報告する。前年度に引き続き、戦前日本を代表する政治家の一人である原敬(1856−1921)が残した『原敬日記』を中心的に扱うことで、「平民宰相」と呼ばれた原の実像に迫りたい。なお、史料は報告終了後、全員で音読するので、予習は不可欠である。| 史料報告を通じて、近現代史研究の基礎を学ぶとともに、3年生からの卒業論文に関わる演習を選択するための判断材料の一助として欲しい。| また、履修者数に応じて、論文講読も交える。この場合も予習は不可欠である。
  • 史学展開演習I(日本史), 2020, この演習は、日本近現代史を題材に卒業論文を執筆したいという学生が対象である。具体的に前後期を通じて各自が行う内容は、次の通りである。| 第一に各自が関心の持てるテーマに関する学術論文複数を選択し、研究史上の位置づけや、それぞれの関連性を踏まえながら各論文を紹介する。この作業を通じて、卒業論文のテーマ・論点を具体的に設定できるようにする。第二に各自が設定した卒業論文のテーマに関わる史料について、自分自身で史料を博捜した上で、興味深い史料について歴史的な背景・意味などを調べて報告する。この作業を通じて、近現代史研究のために不可欠な知識・認識、及び史料の適切な読解力を身につける。あわせて、自身のテーマを論じるためにはどのような史料があるのか、という点も確認する。第三に各自が設定した卒業論文のテーマに即してレポートを作成する。前期末は自身の研究に関わる先行研究と史料がどの程度存在するのかリスト化してもらう。| 以上の作業を通じて、卒業論文執筆に不可欠となる課題設定力、課題解決力、文章力、プレゼンテーション能力等を段階的に磨いてほしい。| なお、関連する博物館の展示等を見学・閲覧する機会も設けるので、積極的に参加してほしい。|【本授業は、新型コロナウイルス感染拡大が終息するまでのあいだ、主にZoomを利用した双方向型授業として実施する】
  • 史学展開演習II(日本史), 2020, 【本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】||この演習は、日本近現代史を題材に卒業論文を執筆したいという学生が対象である。具体的に前後期を通じて各自が行う内容は、次の通りである。| 第一に各自が関心の持てるテーマに関する学術論文複数を選択し、研究史上の位置づけや、それぞれの関連性を踏まえながら各論文を紹介する。この作業を通じて、卒業論文のテーマ・論点を具体的に設定できるようにする。第二に各自が設定した卒業論文のテーマに関わる史料について、自分自身で史料を博捜した上で、興味深い史料について歴史的な背景・意味などを調べて報告する。この作業を通じて、近現代史研究のために不可欠な知識・認識、及び史料の適切な読解力を身につける。あわせて、自身のテーマを論じるためにはどのような史料があるのか、という点も確認する。第三に各自が設定した卒業論文のテーマに即してレポートを作成する。| 以上の作業を通じて、卒業論文執筆に不可欠となる課題設定力、課題解決力、文章力、プレゼンテーション能力等を段階的に磨いてほしい。| なお、関連する博物館の展示等を見学・閲覧する機会も設けるので、積極的に参加してほしい。
  • 史学応用演習(日本史), 2020, この授業での報告を基礎にして、卒業論文を作成する。まずは自分のテーマに即した研究史の整理を批判的に行い、研究史のなかで自らがいかなる視点に立って卒業論文を作成するか、なぜそのテーマを選ぶのか、その問題意識を突き詰めて報告する。その後、史料を集めて読み込み、報告を重ねて卒業論文の作成につなげる。|【本授業は、新型コロナウイルス感染拡大が終息するまでのあいだ、主にZoomを利用した双方向型授業として実施する】
  • 日本時代史VIII, 2020, 1889年(明治22年)大日本帝国憲法が発布され、帝国議会に衆議院が設けられた。日本において、近代憲法とともに議会制度が、そして議会を構成する議員を選出するための選挙制度が国政レベルで導入されたのである。選挙制度の導入によって国民は新たな政治参加の機会を得ることとなったが、そもそも議会、あるいは選挙という新しい制度は、どのように日本社会に受容・定着したのであろうか。近年の「アラブの春」と呼ばれた民主化運動の展開と挫折を想起すれば、選挙という制度の受容と定着は、日本においても決して自明のことではなかったといえよう。| 本講義では、日本社会において選挙制度が受容され、選挙によって選ばれた議員が政党を組織して政治を運営するというあり方が定着するまでの歴史を通じて、近現代日本の政治・政党と社会との関わりについて考える。|【本授業は、Zoom を利用した双方向・オンデマンド型授業と講義資料を利用した遠隔授業を組合せて実施する。】
  • 史料講読I, 2020, 近現代においても、前近代と同様に草書体(くずし字)で記された史料、文語文(候文)で記された史料を読解する能力は大きな力を発揮する。一方で、活字で作成された新聞・雑誌等や、音声・映像といった多様な史料の読解方法を学ぶ必要もある。この授業では日本近現代史研究を進めるうえで必要不可欠な史料(公文書・日記・書簡・オーラルヒストリー・映像・写真)の読解方法を学ぶとともに、史料の探し方も学ぶ。|なお、字面だけを読んでも史料を読んだことにはならない。歴史研究を進める上では史料の作成された背景・特徴・性格を捉え、他の史料と付き合わせながら批判的に読解する必要もある。こうした史料批判の方法についてもあわせて講ずる。|【本授業は、Zoom を利用した双方向型授業と講義資料を利用した遠隔授業を組合せ|て実施する。】
  • 史料講読, 2020, -
  • 史料講読II, 2020, 【本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】|近現代においても、前近代と同様に草書体(くずし字)で記された史料、文語文(候文)で記された史料を読解する能力は大きな力を発揮する。一方で、活字で作成された新聞・雑誌等や、音声・映像といった多様な史料の読解方法を学ぶ必要もある。この授業では日本近現代史研究を進めるうえで必要不可欠な史料(公文書・日記・書簡・オーラルヒストリー・映像・写真)の読解方法を学ぶとともに、史料の探し方も学ぶ。|なお、字面だけを読んでも史料を読んだことにはならない。歴史研究を進める上では史料の作成された背景・特徴・性格を捉え、他の史料と付き合わせながら批判的に読解する必要もある。こうした史料批判の方法についてもあわせて講ずる。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2020, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学入門I, 2020, この授業では、文学部史学科の新入生を対象として、各コースの特色、専門分野のそれぞれの特色を概説するとともに、歴史の研究に必要な基礎知識を分かりやすく講義する。歴史学とは何か、どのような専門分野があるかを知り、歴史学の研究に必要な基礎知識を身につけることが授業の目的である。|【本授業は、Zoom を利用した双方向型授業、オンデマンド授業、PowerPoint ・講義資料などを利用した遠隔授業を組合せて実施する】
  • 史学入門II, 2020, 【本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。】|史学科生として、これから歴史学を学ぼうとする受講生に対して、歴史研究の方法、研究の対象になる史料について講義する。新史料の発見、新しい解釈によって歴史は書き換えられる。歴史学の魅力や課題を理解してもらうことが講義の目的である。授業は前期の史学入門と同じく、史学科の専任教員によるオムニバス形式で行われる。| 受講生には、授業を通して各専門分野の特性を理解するとともに、歴史学の可能性、役割について自ら考え、3年次のコース選択の参考にしてもらいたい。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2022, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2022, 日本近現代史の史料は膨大かつ多種多様だが、そのなかでも当事者の行動記録である日記は極めて重要な史料である。とはいえ、日記を読みこなすためには、その他の史料の読解や同時代への理解が必要不可欠となる。本演習では、日記の内容を詳しく調べた上で、他の参加者が理解できる形で発表してもらうことを通じて、日本近現代史の研究方法を学ぶ。| 本演習では、戦前日本を代表する政治家の一人である原敬(1856-1921)が残した『原敬日記』を中心的に扱う。「平民宰相」と呼ばれた原の実像に迫るとともに、原の生きた時代について、政治はもちろん経済・社会・文化の動向も含めて理解を深めたい。なお、史料は報告終了後、全員で音読するので、予習は不可欠である。| このほか、日本近現代史に関する学術論文を読むことを通じて、近現代史研究における最新の論点も学ぶ。履修者の希望によっては、海外での日本研究に関する論文なども講読の対象とする。| 本演習を通じて、近現代史研究の基礎を学ぶとともに、3年生からの卒業論文に関わる演習を選択するための判断材料の一助として欲しい。
  • 史学応用演習I, 2022, この授業での報告を基礎にして、卒業論文を作成する。まずは自分のテーマに即した研究史の整理を批判的に行い、研究史のなかで自らがいかなる視点に立って卒業論文を作成するか、なぜそのテーマを選ぶのか、その問題意識を突き詰めて報告する。その後、史料を集めて読み込み、報告を重ねて卒業論文の作成につなげる。
  • 史学応用演習(日本史), 2022, この授業での報告を基礎にして、卒業論文を作成する。まずは自分のテーマに即した研究史の整理を批判的に行い、研究史のなかで自らがいかなる視点に立って卒業論文を作成するか、なぜそのテーマを選ぶのか、その問題意識を突き詰めて報告する。その後、史料を集めて読み込み、報告を重ねて卒業論文の作成につなげる。
  • 史学応用演習II, 2022, この授業での報告を基礎にして、卒業論文を作成する。まずは自分のテーマに即した研究史の整理を批判的に行い、研究史のなかで自らがいかなる視点に立って卒業論文を作成するか、なぜそのテーマを選ぶのか、その問題意識を突き詰めて報告する。その後、史料を集めて読み込み、報告を重ねて卒業論文の作成につなげる。
  • 日本時代史VIII, 2022, 1889年(明治22年)大日本帝国憲法が発布され、帝国議会に衆議院が設けられた。日本において、近代憲法とともに議会制度が、そして議会を構成する議員を選出するための選挙制度が国政レベルで導入されたのである。選挙制度の導入によって国民は新たな政治参加の機会を得ることとなったが、そもそも議会、あるいは選挙という新しい制度は、どのように日本社会に受容・定着したのであろうか。近年の「アラブの春」と呼ばれた民主化運動の展開と挫折を想起すれば、選挙という制度の受容と定着は、日本においても決して自明のことではなかったといえよう。| 本講義では、日本社会において選挙制度が受容され、選挙によって選ばれた議員が政党を組織して政治を運営するというあり方が定着するまでの歴史を通じて、近現代日本の政治・政党と社会との関わりについて考える。|【本授業は、Zoom を利用した双方向・オンデマンド型授業と講義資料を利用した遠隔授業を組合せて実施する。】
  • 國學院の学び(渋谷学), 2022, みなさんが学生生活を過ごしている渋谷は、現在、駅前を中心に百年に一度ともいわれる大規模な再開発が進み、激しく変化しています。| 大規模な再開発事業は、渋谷が2005年末に都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域に指定されたことで始まります。皆さんが通学の時にも見かける渋谷ヒカリエ(2012年に)、渋谷キャスト(2017年)、渋谷ストリームと渋谷ブリッジ(2018年)、渋谷ソラスタ(2019年)、渋谷スクランブルエリア(I期)、渋谷フクラスなどの大型ビルは、すべてこの再開発事業のなかで作られたものです。| こうした開発はまだ終わっていません。渋谷駅桜丘口地区(2023年)、渋谷二丁目17地区市街地再開発事業(2024年)、渋谷スクランブルスクエア(II期・中央棟・⻄棟、2027年)なども建設中です。また、駅周辺だけでなく、その周辺部でも渋谷区役所新庁舎(2019年)、渋谷パルコ(2019年)、宮下公園の立体化(2020年)、渋谷区神宮前六丁目ホテル計画(2020年)、宮益坂ビルディング建替(2020年)、渋谷道玄坂二丁目開発計画(2022年)の大規模プロジェクトが進められています。一方、再開発にともない、それまで渋谷の街を代表してきた東京文化会館や東急百貨店、東急プラザ渋谷などが次々に閉店・解体されて、町の姿は一変しました。| また、交通面でも東急東横線渋谷駅の地下化と副都心線との直通運転、メトロ銀座線渋谷駅の移動、JR山手線と埼京線・湘南新宿ラインのホーム並列化、相鉄線の乗り入れなど変化が続いています。| このように、変化を続けている渋谷について、受講生諸君に変化を続ける渋谷を多面的に理解し、また地域学のあり方を知ってもらうため、リレー式で様々な分野の専門家にそれぞれの専門分野の視座から渋谷を考えるのがこの講義です。| 渋谷を学ぶことにはいくつかの意義があります。まず、自分たちが学び、暮らすまちを知ることができます。渋谷を知ることは、みなさんが海外の人々に世界的にも著名となった渋谷を紹介する際にも役に立つでしょう。しかし、何より重要なことは、リレー式で行われるこの授業からは、民俗学・歴史学・地理学・神道学・宗教学・経済学など、多様な学問のあり方、あるいは方法論を知ることができるということです。学問の多様性に触れることの重要性は、みなさんが幅広い視野を持つことに大きく寄与します。また近年、みなさんも良く耳にするようになったであろう「持続可能な開発目標(SDGs)」について、渋谷に即して考えてみることもできるでしょう。| 本講義を通じて、ぜひ学びの視野を広げてください。
  • 総合講座(渋谷学), 2022, みなさんが学生生活を過ごしている渋谷は、現在、駅前を中心に百年に一度ともいわれる大規模な再開発が進み、激しく変化しています。| 大規模な再開発事業は、渋谷が2005年末に都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域に指定されたことで始まります。皆さんが通学の時にも見かける渋谷ヒカリエ(2012年に)、渋谷キャスト(2017年)、渋谷ストリームと渋谷ブリッジ(2018年)、渋谷ソラスタ(2019年)、渋谷スクランブルエリア(I期)、渋谷フクラスなどの大型ビルは、すべてこの再開発事業のなかで作られたものです。| こうした開発はまだ終わっていません。渋谷駅桜丘口地区(2023年)、渋谷二丁目17地区市街地再開発事業(2024年)、渋谷スクランブルスクエア(II期・中央棟・⻄棟、2027年)なども建設中です。また、駅周辺だけでなく、その周辺部でも渋谷区役所新庁舎(2019年)、渋谷パルコ(2019年)、宮下公園の立体化(2020年)、渋谷区神宮前六丁目ホテル計画(2020年)、宮益坂ビルディング建替(2020年)、渋谷道玄坂二丁目開発計画(2022年)の大規模プロジェクトが進められています。一方、再開発にともない、それまで渋谷の街を代表してきた東京文化会館や東急百貨店、東急プラザ渋谷などが次々に閉店・解体されて、町の姿は一変しました。| また、交通面でも東急東横線渋谷駅の地下化と副都心線との直通運転、メトロ銀座線渋谷駅の移動、JR山手線と埼京線・湘南新宿ラインのホーム並列化、相鉄線の乗り入れなど変化が続いています。| このように、変化を続けている渋谷について、受講生諸君に変化を続ける渋谷を多面的に理解し、また地域学のあり方を知ってもらうため、リレー式で様々な分野の専門家にそれぞれの専門分野の視座から渋谷を考えるのがこの講義です。| 渋谷を学ぶことにはいくつかの意義があります。まず、自分たちが学び、暮らすまちを知ることができます。渋谷を知ることは、みなさんが海外の人々に世界的にも著名となった渋谷を紹介する際にも役に立つでしょう。しかし、何より重要なことは、リレー式で行われるこの授業からは、民俗学・歴史学・地理学・神道学・宗教学・経済学など、多様な学問のあり方、あるいは方法論を知ることができるということです。学問の多様性に触れることの重要性は、みなさんが幅広い視野を持つことに大きく寄与します。また近年、みなさんも良く耳にするようになったであろう「持続可能な開発目標(SDGs)」について、渋谷に即して考えてみることもできるでしょう。| 本講義を通じて、ぜひ学びの視野を広げてください。
  • 史学展開演習I(日本史), 2022, この演習は、日本近現代史を題材に卒業論文を執筆したいという学生が対象である。具体的に前後期を通じて各自が行う内容は、次の通りである。| 第一に各自が関心の持てるテーマに関する学術論文複数を選択し、研究史上の位置づけや、それぞれの関連性を踏まえながら各論文を紹介する。この作業を通じて、卒業論文のテーマ・論点を具体的に設定できるようにする。第二に各自が設定した卒業論文のテーマに関わる史料について、自分自身で史料を博捜した上で、興味深い史料について歴史的な背景・意味などを調べて報告する。この作業を通じて、近現代史研究のために不可欠な知識・認識、及び史料の適切な読解力を身につける。あわせて、自身のテーマを論じるためにはどのような史料があるのか、という点も確認する。第三に各自が設定した卒業論文のテーマに即してレポートを作成する。前期末は自身の研究に関わる先行研究と史料がどの程度存在するのかリスト化してもらう。| 以上の作業を通じて、卒業論文執筆に不可欠となる課題設定力、課題解決力、文章力、プレゼンテーション能力等を段階的に磨いてほしい。| なお、関連する博物館の展示等を見学・閲覧する機会も設けるので、積極的に参加してほしい。|【本授業は、新型コロナウイルス感染拡大が終息するまでのあいだ、主にZoomを利用した双方向型授業として実施する】
  • 史学展開演習II(日本史), 2022, この演習は、日本近現代史を題材に卒業論文を執筆したいという学生が対象である。具体的に前後期を通じて各自が行う内容は、次の通りである。| 第一に各自が関心の持てるテーマに関する学術論文複数を選択し、研究史上の位置づけや、それぞれの関連性を踏まえながら各論文を紹介する。この作業を通じて、卒業論文のテーマ・論点を具体的に設定できるようにする。第二に各自が設定した卒業論文のテーマに関わる史料について、自分自身で史料を博捜した上で、興味深い史料について歴史的な背景・意味などを調べて報告する。この作業を通じて、近現代史研究のために不可欠な知識・認識、及び史料の適切な読解力を身につける。あわせて、自身のテーマを論じるためにはどのような史料があるのか、という点も確認する。第三に各自が設定した卒業論文のテーマに即してレポートを作成する。| 以上の作業を通じて、卒業論文執筆に不可欠となる課題設定力、課題解決力、文章力、プレゼンテーション能力等を段階的に磨いてほしい。| なお、関連する博物館の展示等を見学・閲覧する機会も設けるので、積極的に参加してほしい。
  • 史料講読I, 2022, 近現代においても、前近代と同様に草書体(くずし字)で記された史料、文語文(候文)で記された史料を読解する能力は大きな力を発揮する。一方で、活字で作成された新聞・雑誌等や、音声・映像といった多様な史料の読解方法を学ぶ必要もある。この授業では日本近現代史研究を進めるうえで必要不可欠な史料(公文書・日記・書簡・オーラルヒストリー・映像・写真)の読解方法を学ぶとともに、史料の探し方も学ぶ。| なお、字面だけを読んでも史料を読んだことにはならない。歴史研究を進める上では史料の作成された背景・特徴・性格を捉え、他の史料と付き合わせながら批判的に読解する必要もある。こうした史料批判の方法についてもあわせて講ずる。
  • 史料講読, 2022, 前期の内容については、(史料講読Ⅰ 渋谷 手塚 雄太 木曜2限)を参照してください。後期の内容については、(史料講読Ⅱ 渋谷 手塚 雄太 木曜2限)を参照してください。
  • 史料講読II, 2022, 近現代においても、前近代と同様に草書体(くずし字)で記された史料、文語文(候文)で記された史料を読解する能力は大きな力を発揮する。一方で、活字で作成された新聞・雑誌等や、音声・映像といった多様な史料の読解方法を学ぶ必要もある。この授業では日本近現代史研究を進めるうえで必要不可欠な史料(公文書・日記・書簡・オーラルヒストリー・映像・写真)の読解方法を学ぶとともに、史料の探し方も学ぶ。| なお、字面だけを読んでも史料を読んだことにはならない。歴史研究を進める上では史料の作成された背景・特徴・性格を捉え、他の史料と付き合わせながら批判的に読解する必要もある。こうした史料批判の方法についてもあわせて講ずる。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2023
  • 史学応用演習I, 2023
  • 史学応用演習(日本史), 2023
  • 史学応用演習II, 2023
  • 史料講読, 2023
  • 史料講読I, 2023
  • 史料講読II, 2023
  • 國學院の学び(渋谷学), 2023
  • 総合講座(渋谷学), 2023
  • 史学展開演習I(日本史), 2023
  • 史学展開演習II(日本史), 2023
  • 史学導入演習Ⅰ, 2023, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。| 本授業の後半では各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学応用演習I, 2023, この授業での報告を基礎にして、卒業論文を作成する。まずは自分のテーマに即した研究史の整理を批判的に行い、研究史のなかで自らがいかなる視点に立って卒業論文を作成するか、なぜそのテーマを選ぶのか、その問題意識を突き詰めて報告する。その後、史料を集めて読み込み、報告を重ねて卒業論文の作成につなげる。
  • 史学応用演習(日本史), 2023, この授業での報告を基礎にして、卒業論文を作成する。まずは自分のテーマに即した研究史の整理を批判的に行い、研究史のなかで自らがいかなる視点に立って卒業論文を作成するか、なぜそのテーマを選ぶのか、その問題意識を突き詰めて報告する。その後、史料を集めて読み込み、報告を重ねて卒業論文の作成につなげる。
  • 史学応用演習II, 2023, この授業での報告を基礎にして、卒業論文を作成する。まずは自分のテーマに即した研究史の整理を批判的に行い、研究史のなかで自らがいかなる視点に立って卒業論文を作成するか、なぜそのテーマを選ぶのか、その問題意識を突き詰めて報告する。その後、史料を集めて読み込み、報告を重ねて卒業論文の作成につなげる。
  • 史料講読, 2023, 前期の内容については(史料講読Ⅰ 渋谷 手塚 雄太 火曜2限)を参照してください。後期の内容については(史料講読Ⅱ 渋谷 手塚 雄太 火曜2限)を参照してください。
  • 史料講読I, 2023, 近現代においても、前近代と同様に草書体(くずし字)で記された史料、文語文(候文)で記された史料を読解する能力は大きな力を発揮する。一方で、活字で作成された新聞・雑誌等や、音声・映像といった多様な史料の読解方法を学ぶ必要もある。この授業では日本近現代史研究を進めるうえで必要不可欠な史料(公文書・日記・書簡・オーラルヒストリー・映像・写真)の読解方法を学ぶとともに、史料の探し方も学ぶ。| なお、字面だけを読んでも史料を読んだことにはならない。歴史研究を進める上では史料の作成された背景・特徴・性格を捉え、他の史料と付き合わせながら批判的に読解する必要もある。こうした史料批判の方法についてもあわせて講ずる。
  • 史料講読II, 2023, 近現代においても、前近代と同様に草書体(くずし字)で記された史料、文語文(候文)で記された史料を読解する能力は大きな力を発揮する。一方で、活字で作成された新聞・雑誌等や、音声・映像といった多様な史料の読解方法を学ぶ必要もある。この授業では日本近現代史研究を進めるうえで必要不可欠な史料(公文書・日記・書簡・オーラルヒストリー・映像・写真)の読解方法を学ぶとともに、史料の探し方も学ぶ。| なお、字面だけを読んでも史料を読んだことにはならない。歴史研究を進める上では史料の作成された背景・特徴・性格を捉え、他の史料と付き合わせながら批判的に読解する必要もある。こうした史料批判の方法についてもあわせて講ずる。
  • 國學院の学び(渋谷学), 2023, みなさんが学生生活を過ごしている渋谷は、現在、駅前を中心に百年に一度ともいわれる大規模な再開発が進み、激しく変化しています。| 大規模な再開発事業は、渋谷が2005年末に都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域に指定されたことで始まります。皆さんが通学の時にも見かける渋谷ヒカリエ(2012年)、渋谷キャスト(2017年)、渋谷ストリーム・渋谷ブリッジ(2018年)、渋谷ソラスタ・渋谷スクランブルエリアI期・渋谷フクラス(2019年)などの大型ビルは、すべてこの再開発事業のなかで作られたものです。| こうした開発はまだ終わっていません。渋谷駅桜丘口地区(2023年)、渋谷二丁目17地区市街地再開発事業(2024年)、渋谷スクランブルスクエア(II期・中央棟・⻄棟、2027年)なども建設中です。また、駅周辺だけでなく、その周辺部でも渋谷区役所新庁舎・渋谷パルコ(2019年)、宮下公園立体化・渋谷区神宮前六丁目ホテル計画・宮益坂ビルディング建替(2020年)、渋谷道玄坂二丁目開発計画(2022年)の大規模プロジェクトが進められています。一方、再開発にともない、それまで渋谷の街を代表してきた東京文化会館や東急百貨店東横店・本店、東急プラザ渋谷などが次々に閉店・解体されて、町の姿は一変しました。| また、交通面でも東急東横線渋谷駅の地下化と副都心線との直通運転、メトロ銀座線渋谷駅の移動、JR山手線と埼京線・湘南新宿ラインのホーム並列化、相鉄線の乗り入れなど変化が続いています。| このように変化を続けている渋谷について、受講生諸君に多面的に理解してもらうため、また地域学のあり方を知ってもらうため、様々な分野の専門家によるオムニバス形式で行うのが本講義です。| 渋谷を学ぶことにはいくつかの意義があります。まず、自分たちが学び、暮らすまちを知ることができます。渋谷を知ることは、世界的にも著名となった渋谷を、国内外の人々に紹介する際に役に立つでしょう。しかし、何より重要なことは、リレー式で行われるこの授業からは、民俗学・歴史学・地理学・社会学・神道学・宗教学・経済学など、多様な学問のあり方、あるいは方法論を知ることができる、ということにあります。近年、みなさんも良く耳にするようになった「持続可能な開発目標(SDGs)」についても、渋谷に即して考えてみることができます。| 学問の多様性に触れることは、みなさんが幅広い視野を持つことに大きく寄与します。多様な視座への理解は、共生社会の第一歩ともいえるでしょう。| 本講義を通じて、ぜひ学びの視野を広げてください。
  • 総合講座(渋谷学), 2023, みなさんが学生生活を過ごしている渋谷は、現在、駅前を中心に百年に一度ともいわれる大規模な再開発が進み、激しく変化しています。| 大規模な再開発事業は、渋谷が2005年末に都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域に指定されたことで始まります。皆さんが通学の時にも見かける渋谷ヒカリエ(2012年)、渋谷キャスト(2017年)、渋谷ストリーム・渋谷ブリッジ(2018年)、渋谷ソラスタ・渋谷スクランブルエリアI期・渋谷フクラス(2019年)などの大型ビルは、すべてこの再開発事業のなかで作られたものです。| こうした開発はまだ終わっていません。渋谷駅桜丘口地区(2023年)、渋谷二丁目17地区市街地再開発事業(2024年)、渋谷スクランブルスクエア(II期・中央棟・⻄棟、2027年)なども建設中です。また、駅周辺だけでなく、その周辺部でも渋谷区役所新庁舎・渋谷パルコ(2019年)、宮下公園立体化・渋谷区神宮前六丁目ホテル計画・宮益坂ビルディング建替(2020年)、渋谷道玄坂二丁目開発計画(2022年)の大規模プロジェクトが進められています。一方、再開発にともない、それまで渋谷の街を代表してきた東京文化会館や東急百貨店東横店・本店、東急プラザ渋谷などが次々に閉店・解体されて、町の姿は一変しました。| また、交通面でも東急東横線渋谷駅の地下化と副都心線との直通運転、メトロ銀座線渋谷駅の移動、JR山手線と埼京線・湘南新宿ラインのホーム並列化、相鉄線の乗り入れなど変化が続いています。| このように変化を続けている渋谷について、受講生諸君に多面的に理解してもらうため、また地域学のあり方を知ってもらうため、様々な分野の専門家によるオムニバス形式で行うのが本講義です。| 渋谷を学ぶことにはいくつかの意義があります。まず、自分たちが学び、暮らすまちを知ることができます。渋谷を知ることは、世界的にも著名となった渋谷を、国内外の人々に紹介する際に役に立つでしょう。しかし、何より重要なことは、リレー式で行われるこの授業からは、民俗学・歴史学・地理学・社会学・神道学・宗教学・経済学など、多様な学問のあり方、あるいは方法論を知ることができる、ということにあります。近年、みなさんも良く耳にするようになった「持続可能な開発目標(SDGs)」についても、渋谷に即して考えてみることができます。| 学問の多様性に触れることは、みなさんが幅広い視野を持つことに大きく寄与します。多様な視座への理解は、共生社会の第一歩ともいえるでしょう。| 本講義を通じて、ぜひ学びの視野を広げてください。
  • 史学展開演習I(日本史), 2023, この演習は、日本近現代史を題材に卒業論文を執筆したいという学生が対象である。具体的に前後期を通じて各自が行う内容は、次の通りである。| 第一に各自が関心の持てるテーマに関する学術論文複数を選択し、研究史上の位置づけや、それぞれの関連性を踏まえながら各論文を紹介する。この作業を通じて、卒業論文のテーマ・論点を具体的に設定できるようにする。第二に各自が設定した卒業論文のテーマに関わる史料について、自分自身で史料を博捜した上で、興味深い史料について歴史的な背景・意味などを調べて報告する。この作業を通じて、近現代史研究のために不可欠な知識・認識、及び史料の適切な読解力を身につける。あわせて、自身のテーマを論じるためにはどのような史料があるのか、という点も確認する。第三に各自が設定した卒業論文のテーマに即してレポートを作成する。前期末は自身の研究に関わる先行研究と史料がどの程度存在するのかリスト化してもらう。| 以上の作業を通じて、卒業論文執筆に不可欠となる課題設定力、課題解決力、文章力、プレゼンテーション能力等を段階的に磨いてほしい。| なお、関連する博物館の展示等を見学・閲覧する機会も設けるので、積極的に参加してほしい。|【本授業は、新型コロナウイルス感染拡大が終息するまでのあいだ、主にZoomを利用した双方向型授業として実施する】
  • 史学展開演習II(日本史), 2023, この演習は、日本近現代史を題材に卒業論文を執筆したいという学生が対象である。具体的に前後期を通じて各自が行う内容は、次の通りである。| 第一に各自が関心の持てるテーマに関する学術論文複数を選択し、研究史上の位置づけや、それぞれの関連性を踏まえながら各論文を紹介する。この作業を通じて、卒業論文のテーマ・論点を具体的に設定できるようにする。第二に各自が設定した卒業論文のテーマに関わる史料について、自分自身で史料を博捜した上で、興味深い史料について歴史的な背景・意味などを調べて報告する。この作業を通じて、近現代史研究のために不可欠な知識・認識、及び史料の適切な読解力を身につける。あわせて、自身のテーマを論じるためにはどのような史料があるのか、という点も確認する。第三に各自が設定した卒業論文のテーマに即してレポートを作成する。| 以上の作業を通じて、卒業論文執筆に不可欠となる課題設定力、課題解決力、文章力、プレゼンテーション能力等を段階的に磨いてほしい。| なお、関連する博物館の展示等を見学・閲覧する機会も設けるので、積極的に参加してほしい。

教育活動に関する特記事項

  • 2021, 史学科史学導入演習共通テキストの作成, 史学科の1年次必修科目である史学導入演習Ⅰの共通テキスト『史学科の学び』の編集担当、原稿執筆を行った。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • 日本アーカイブズ学会, 2022年02月01日
  • 地方史研究協議会, 2018年
  • 史学会, 2008年
  • 日本歴史学会, 2008年
  • 日本政治学会, 2009年05月
  • 国史学会, 2009年05月
  • 首都圏形成史研究会, 2008年

学外委員等活動

  • 2022年04月23日, 日本アーカイブズ学会, 役員, 役員
  • 2020年10月01日, 流山市史編さん審議会, 委員
  • 2019年10月01日, 茂原市史, 調査執筆委員
  • 2018年11月, 松伏町史編さん委員会, 専門調査員
  • 2009年11月, 首都圏形成史研究会, 常任委員
  • 2018年10月, 地方史研究協議会, 常任委員
  • 2008年07月, 2012年07月, 首都圏形成史研究会, 編集委員
  • 2014年04月, 2017年03月, 千葉県博物館協会, 調査研究委員会委員

社会貢献活動

  • 流山市史編さん審議会 委員, 2020年10月01日
  • 茂原市史編さん委員会 調査執筆員, 2019年10月01日
  • 松伏町史編さん委員会 専門調査員, 埼玉県松伏町, 2018年11月01日