K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

西村 幸夫
観光まちづくり学部 観光まちづくり学科
教授
Last Updated :2023/12/21

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    西村 幸夫, ニシムラ ユキオ

所属・職名

  • 観光まちづくり学部 観光まちづくり学科, 教授

学歴

  • 1979年04月, 1982年03月, 満期退学, 東京大学, 大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程
  • 1977年04月, 1979年03月, 修了, 東京大学, 大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程
  • 1971年04月, 1977年03月, 卒業, 東京大学, 工学部都市工学科

学位

  • 1984年03月21日, 工学博士, 東京大学, 工学関係, 博工第1772号, 歴史的環境に関する研究-日本におけるその歴史的展開と現段階-

職歴

  • 2018年04月, 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究機構/大学院芸術工学研究科, 大学芸術工学研究機構長/ 教授
  • 2016年04月, 2018年03月, 東京大学大学院, 工学系研究科都市工学専攻, 教授
  • 2013年04月, 2016年03月, 東京大学先端科学技術研究センター, 所長
  • 2012年04月, 金沢美術工芸大学美術学部, 非常勤講師
  • 2012年04月, 2017年03月, 和歌山大学, 客員教授
  • 2011年04月, 2013年03月, 東京大学, 副学長
  • 2008年04月, 2016年03月, 東京大学先端科学技術研究センター, 教授
  • 2007年03月, 2007年04月, 社会科学高等研究院(フランス), 客員教授
  • 2002年03月, 2002年11月, コロンビア大学, 客員研究員
  • 1996年04月, 2008年03月, 東京大学工学部都市工学科, 教授
  • 1991年12月, 1992年05月, マサチューセッツ工科大学(MIT), 客員研究員
  • 1988年07月, 1990年03月, アジア工科大学(AIT), 助教授
  • 1988年01月, 1996年03月, 東京大学工学部都市工学科, 助教授
  • 1982年04月, 1987年12月, 明治大学工学部建築学科, 助手

本学就任年月日

  • 2020年04月01日

研究活動

論文

  • 米国における歴史的環境保全と地域コミュニティの再生:ナショナル・トラストのメインストリート・プログラムを中心に, 西村幸夫, Asian Planning Schools Association (APSA) Papers, vol.5, 109, 121, 2001年01月, Asian Planning Schools Association (APSA), Akiko Umezu, Yukio Nishimura, 英文。アメリカのナショナル・トラストによるメインストリート・プログラムの概説的な紹介を通して、地域コミュニティの再生の過程を明らかにしている。
  • ニューヨーク市における歴史的環境保全施策に関する研究, 西村幸夫, Asian Planning Schools Association (APSA) Papers,, vol.5, 25, 40, 2001年01月, Asian Planning Schools Association (APSA), Aya Kubota, Yukio Nishimura, 英文。ニューヨーク市における歴史的環境保全施策全般を概観している。上記の一連の研究の総まとめ的な位置づけの論文。
  • アメリカ合衆国におけるヒストリック・ディストリクト制度の現状の法的論点に対する考察, 窪田亜矢、西村幸夫 共著論文, 日本建築学会計画系論文集, 66巻, 539号, 203, 208, 2001年01月, 日本建築学会, 窪田亜矢、西村幸夫, 全米における歴史的環境保全条例の制定プロセスとそこにおける議論を通史的にまとめている。歴史地区制度に限定して、その法的論点をまとめている。アメリカ固有の歴史的環境保全施策の在り方を照射する論文の第4弾。
  • アメリカ合衆国におけるヒストリック・ディストリクト制度の法的根拠の確立に関する研究, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 66巻, 539号, 195, 201, 2001年01月, 日本建築学会, 窪田亜矢、西村幸夫, 全米における歴史的環境保全条例の制定プロセスとそこにおける議論を通史的にまとめている。アメリカ固有の歴史的環境保全施策の在り方を照射する論文の第3弾。景観規制の法的根拠の確立プロセスを法廷論争をまとめることから明らかにしている。
  • 米国における歴史的環境保全とその社会的経済的価値のついての研究側面-メインストリート・プログラム(その2), 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 65巻, 537号, 227, 233, 2000年11月, 日本建築学会, 梅津章子、西村幸夫, アメリカのナショナル・トラストが実施している歴史的都市の都心部の目抜き通り再生に関するメインストリート・プログラムに関する一連の研究論文のその2.アメリカ地方都市のコミュニティにおける目抜き通り再生の社会的意義を論じている。
  • 立案初期段階からの住民参加による景観形成制度の策定-飛騨古川町における伝統的様式を継承した町並み形成を対象として-, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 65巻, 537号, 211, 218, 2000年11月, 日本建築学会, 岡崎篤行、西村幸夫, 岐阜県古川町(現飛騨市古川町)における景観形成ガイドラインと助成措置を調査立案していく過程で、どのような論理でこうした規制と助成のセットが受容されることになったのかを明らかにする、参与的研究の成果。
  • ニューヨーク市におけるヒストリック・ディストリクトに関する研究, 西村幸夫, 都市計画論文集, 35巻, 715, 720, 2000年10月, 日本都市計画学会, 窪田亜矢、西村幸夫, ニューヨーク市における歴史的環境保全条例の制定プロセスとそこにおける議論を通史的にまとめている。アメリカの中でも長い歴史を誇るニューヨーク市の事例から、アメリカ固有の施策の在り方を照射する論文の第2弾。面的な保存措置に限って議論を進めている。
  • ニューヨーク市における歴史的環境保全条例制定の経緯と現状の保全システムに関する研究, 西村幸夫, 都市計画, 224号, 79, 85, 2000年04月, 日本都市計画学会, 窪田亜矢、西村幸夫, ニューヨーク市における歴史的環境保全条例の制定プロセスとそこにおける議論を通史的にまとめている。アメリカの中でも長い歴史を誇るニューヨーク市の事例から、アメリカ固有の施策の在り方を照射する論文。
  • 米国における歴史的環境保全の経済的側面について-メインストリート・プログラム(その1), 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 64巻, 520号, 279, 285, 1999年06月, 日本建築学会, 梅津章子、西村幸夫, アメリカのナショナル・トラストが実施している歴史的都市の都心部の目抜き通り再生に関するメインストリート・プログラムに関する一連の研究論文のその1.歴史的環境保全の経済的側面を税制上のインセンティブを中心にまとめている。
  • 明治中期における近代建築保存の萌芽 -「我国戦前における近代建築保存概念の変遷に関する 基礎的研究」その1-, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 62巻, 492号, 215, 222, 1997年02月, 日本建築学会, 鳥海基樹、西村幸夫, 明治中期において洋風建築の保存をめぐる議論が行われていたことに着目し、建築物の部分保存が実現していた事実を掘り起こした研究。同時に、建築物保存の論理構築のあり方に関して、考察を行っている。
  • 「史蹟」保存の理念的枠組みの成立-「歴史的環境」概念の生成史・その4, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文報告集, 452巻, 177, 186, 1993年10月, 日本建築学会, 「歴史的環境」概念の生成史に関する連続論文の第4弾。全体のまとめにあたる。「史蹟」という概念がいかに形成してきたのかに限定して考察し、明らかにしたもの。土地の記憶に着目する文化財類型の現出によって、天皇制の強化にもつながったという戦前の国家主義的性格をも明らかにしている。博士論文の一部を成す業績を査読論としたもの。
  • 1966年国家歴史保全法および税制上の優遇措置を中心にみた1960年代後半~1980年代前半アメリカの歴史的環境保全制度-アメリカ合衆国における歴史的環境保全制度に関する研究・その2, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文報告集, 452巻, 165, 176, 1993年10月, 日本建築学会, アメリカにおける歴史的環境保全の展開に関する一連の研究を取りまとめた2編連続の論文の2編目。通史的な研究で、その2では1966年の国家歴史保全法制定以降の歴史を扱っている。特に1966年法によって導入されたナショナルレジスター制度について、詳細に明らかにしている。並行して、地方政府における同様の歴史的環境保全の動きとの重複について論じ、州法による保全の重要性を指摘している。また、法的規制のほか、税制上の優遇措置を通した歴史的環境保全の動きを初めて指摘し、多層なレベルにおける施策が行われてきた歴史を明らかにしている。
  • アメリカにおける1960年代前半までの歴史的環境保全制度の展開-アメリカ合衆国における歴史的環境保全制度に関する研究・その1, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文報告集, 444巻, 105, 114, 1993年02月, 日本建築学会, アメリカにおける歴史的環境保全の展開に関する一連の研究を取りまとめた2編連続の論文の1編目。通史的な研究で、その1では1960年代前半まで、すなわち1966年の国家歴史保全法制定までを扱っている。1931年に始まる地方政府の歴史地区指定の経緯を詳細に明らかにしている。その中で、判例によって歴史的環境保全を理由とした土地利用規制が容認されてきた歴史をたどることの重要性を指摘している。
  • 英国都市計画における歴史的環境保全のための地区制度の展開, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文報告集, 422巻, 53, 67, 1991年04月, 日本建築学会, シビック・トラストに関する研究に、保存地区制度の具体的な指定の事例を加えて、イギリスにおける歴史的環境保全の制度がどのように機能しているのを明らかにした論文。特に、ハリッジの保全地区の事例は、現いにお稀有長期間の調査によってローカル・アメニティ・ソサエティの活動の実態を詳細に明らかにしたもので、資料的価値が高いものである。
  • シビック・デザインはいかにして向上させうるか-英国シビック・トラストの実験 (3), 西村幸夫, 都市問題, 81巻, 9号, 81, 90, 1990年09月, 後藤・安田東京都市研究所, イギリスにおけるシビック・トラストの活動の歴史とその運動論を概括した一連の論文の第3弾。全体のとりまとめを兼ねる。本論文では、イギリスにおけるシビック・トラスト運動の射程距離を明らかにし、こうした運動を日本において展開することの可能性について論じている。特に、全国組織であるシビック・トラストと各地の運動団体であるローカル・アメニティ・ソサエティとの間の軋轢、とりわけ運動団体として活動ノウハウの蓄積の差異が全国的な運動を忌避する可能性があること、運動の担い手の中産階級的な視点をいかに拡大できるかが重要であることなどを指摘している。一連の論文はイギリスのシビック・トラストを学問的に扱った初めての業績である。1991年度の日本建築学会奨励賞受賞対象論文。
  • シビック・デザインはいかにして向上させうるか-英国シビック・トラストの実験 (2), 西村幸夫, 都市問題, 81巻, 8号, 87, 99, 1990年08月, 後藤・安田記念東京都市研究所, イギリスにおけるシビック・トラストの活動の歴史とその運動論を概括した一連の論文の第2弾。本論文では、地方におけるローカル・アメニティ・ソサエティ活動をいかに全国レベルで組織化するかという点に関してシビック・トラストが果たした役割を明らかにし、良好なデザインを達成するためのコンセンサスづくりの戦略を詳細に明らかにしている。一連の論文はイギリスのシビック・トラストを学問的に扱った初めての業績である。1991年度の日本建築学会奨励賞受賞対象論文。
  • シビック・デザインはいかにして向上させうるか-英国シビック・トラストの実験 (1), 西村幸夫, 都市問題, 81巻, 7号, 81, 90, 1990年07月, 後藤・安田記念東京都市研究所, イギリスにおけるシビック・トラストの活動の歴史とその運動論を概括した一連の論文の第3弾。全体のとりまとめを兼ねる。本論文では、イギリスにおけるシビック・トラスト運動の射程距離を明らかにし、こうした運動を日本において展開することの可能性について論じている。特に、全国組織であるシビック・トラストと各地の運動団体であるローカル・アメニティ・ソサエティとの間の軋轢、とりわけ運動団体として活動ノウハウの蓄積の差異が全国的な運動を忌避する可能性があること、運動の担い手の中産階級的な視点をいかに拡大できるかが重要であることなどを指摘している。一連の論文はイギリスのシビック・トラストを学問的に扱った初めての業績である。1991年度の日本建築学会奨励賞受賞対象論文。
  • 英国ナショナル・トラストの道程と環境保全運動論の展開(4), 西村幸夫, 都市問題, 79巻, 12号, 69, 90, 1988年12月, 後藤・安田記念東京都市研究所, イギリスにおけるナショナル・トラストの活動の歴史とその運動論を概括した一連の論文の第4弾。本論文では、1960年代以降、現在までの活動を扱っている。とりわけ絵画陰線の買取運動であるネプチューン計画について詳述し、この運動によって、資産所有者の連携した運動から、国民的な保存運動段階になったことを明らかにした。
  • 英国ナショナル・トラストの道程と環境保全運動論の展開(3), 西村幸夫, 都市問題, 79巻, 11号, 83, 99, 1988年11月, 後藤・安田記念東京都市研究所, イギリスにおけるナショナル・トラストの活動の歴史とその運動論を概括した一連の論文の第3弾。本論文では、1930年代から1950年代にかけてを扱っている。この時期、ナショナル・トラストは巨大な資産保有団体へと性格を変えていったこと、その背景に制限約款の制定によって、寄付された資産が多用途に変更されることが制限されたため、環境保全が確実に行えるようになったことが寄与していることを明らかにした。
  • 土地にまつわる明治前期の文化財保護行政の展開-「歴史的環境」概念の生成史 その3, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文報告集, 358巻, 65, 74, 1985年12月, 日本建築学会, 「歴史的環境」概念の生成史に関する連続論文の第3弾。明治前期において史跡や名勝など土地にかかわる文化財の概念がどのようにして形成してきたのかを分か国で初めて系統的に明らかにしている。特に、史跡と名勝と天然記念物という異なる3つの文化財をひとつの保存法の中で統合されてきた過程を詳細にあきらかにしている。博士論文の一部を成す業績を査読論としたもの。
  • 明治中期以降戦前における建造物を中心とする文化財保護行政の展開-「歴史的環境」概念の生成史 その2, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文報告集, 351巻, 38, 47, 1985年05月, 日本建築学会, 「歴史的環境」概念の生成史に関する連続論文の第2弾。明治後期以降戦前における動きを概観している。明治30年の古社寺保存法制定前後の動きが中心となっている。とりわけ「古社寺」という概念がいかに成立したかの検討に注力している。博士論文の一部を成す業績を査読論としたもの。
  • 建造物の保存に至る明治前期の文化財保護行政の展開-「歴史的環境」概念の生成史 その1, 西村幸夫, 日本建築学会論文報告集, 340巻, 101, 110, 1984年06月, 日本建築学会, その後に続く「歴史的環境」概念の生成史に関する連続論文の第1弾。明治前期において廃仏毀釈の運動から歴史的環境保全の動きが勃興し、明治30年の古社寺保存法以前の通史を明らかにしている。博士論文の一部を成す業績を査読論としたもの。
  • 歴史的環境に関する研究-日本におけるその歴史的展開と現段階-, 西村幸夫, 東京大学工学系研究科博士課程都市工学専攻, 1983年09月, 東京大学工学系研究科博士課程都市工学専攻, 東京大学大学院工学系研究科に提出された学位請求論文。日本における歴史的環境保全の施策の変遷を明治初年から現在まで通史的に明らかにした初めての論文である。第1部が通史であり、第2部は歴史的環境の現段階として、3つの都市の事例とその変容メカニズムの分析をおこなっている。平成8年の日本建築学会賞(論文)の主要を成す論文である。
  • 全国に分布する歴史的環境の実態とその問題点, 西村幸夫, 日本建築学会論文報告集, 312巻, 109, 114, 1982年02月, 日本建築学会, 渡辺定夫、 西村幸夫, 建設省が昭和53年に各地方自治体を対象に行った歴史的環境の残存状況のアンケート調査の分析をもとに、全国の都市計画区域内で307市町村で合計462地区が歴史的地区を有しており、その割合は都市規模が大きくなるほど高くなることを明らかにしている。また、歴史的地区を貫通する都市計画道路は117地区で計画され、その総延長は66.3kmに及ぶことも初めて明らかにされた。
  • 飛騨高山の保存地区画定のための景観構造分析, 西村幸夫, 都市計画 別冊 昭和56年度論文集, 277, 282, 1980年11月, 日本都市計画学会, 岐阜県高山市の旧市街を対象に、街区から眺望できる東山の景観や、街区の町家の残存率、格子の残存率などから、保存地区を画定する合理的な根拠を明らかにしようとした論文。特に、上町と下町における景観構造の違いが明らかになった点に新規性がある。
  • 寺内町の都市空間と土地経営-近世・大和今井を中心として-, 西村幸夫, 都市計画 別冊 昭和54年度論文集, 337, 342, 1979年11月, 日本都市計画学会, 修士論文の成果を日本都市計画学会の査読付き論文の形でまとめたもの。近世における都市形成の歴史に限定して、その過程が土地に刻まれていること、したがって都市形状を微細に検討することによって、都市の形成プロセスが推定できることを実証的に論じている。
  • 近世寺内町の展開-大和今井を中心として-, 西村幸夫, 東京大学工学系研究科修士課程都市工学専攻, 1979年02月, 東京大学工学系研究科修士課程都市工学専攻, 奈良県橿原市今井町を対象に、一向宗の寺内町として形成されてきた過程を、土地に残る街路の食い違いや街区の形状の差異から推定した論文。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻の修士論文。
  • 集落・町並み保全地区における地域主体の調整システムの構築と調整課題の変遷に関する研究 -妻籠宿における住民組織と保存審議会に着目して(1968-2003), 西村幸夫, 都市計画論文集, 53巻, 3号, 1239, 1246, 2018年10月, 日本都市計画学会, 石山千代、窪田亜矢、西村幸夫, 妻籠宿の住民憲章に関する一連の研究の成果のひとつ。1968年以降の町並み保存達成期における住民組織と保存審議会の役割とその変遷を審議会議事録をたどることによって明らかにしている。とりわけ住民の世代交代による世論の変遷と、課題の継承の工夫に関して新しい知見を提供している。
  • 皮革産業構造の変遷から見た台東区北部地域の地域産業空間構造―地域産業空間構造から見た都市部職住混在空間の実態と継承に関する研究・その1, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 83巻, 750号, 1469, 1476, 2018年08月, 日本建築学会, 濱田愛、中島直人、西村幸夫, 台東区北部に展開する皮革産業の業種ネットワークがどのように形成され、今日までどのように機能しているかに関して、現地調査およびヒアリングをもとに明らかにした論文。
  • ベトナム・ハノイ旧市街の町並み保全の仕組み・取組の変遷に関する研究-動的な無形要素のとらえ方の発展に着目して, 西村幸夫, 都市計画論文集, 52巻, 3号, 1218, 1225, 2017年10月, 日本都市計画学会, 柏原沙織、藤岡麻理子、鈴木伸治、窪田亜矢、西村幸夫, ハノイの旧市街地には通ごとに職業を異にする商店街が形成しているが、これがどのような経緯で生まれたのか、その後、今日に至る変遷の過程を詳細な現地調査をもとに明らかにした論文。
  • 西山夘三による観光計画論に関する研究-1930年代から1960年代までを対象として, 西村幸夫, 都市計画論文集, 52巻, 3号, 365, 372, 2017年10月, 日本都市計画学会, 西川亮、中島直人、中林浩、西村幸夫, 西山夘三の都市計画理論の中で、観光計画がいかなる位置を占めているかを明らかにした論文。従来は、観光に否定的だったという評価があった西山の動向を資料を基に観光への関心が高かったことを実証的に示した。
  • 集落・町並み保存地区における自主規範の法制化の過程に関する研究-妻籠宿における住民憲章の二段階法制化を事例として, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 82巻, 740号, 2637, 2647, 2017年10月, 日本建築学会, 石山千代、窪田亜矢、西村幸夫, 妻籠宿において住民が制定した昭和46年の住民憲章に関して、規制力の弱い住民憲章が機能したのは、当初から規制力の強いルールを適用しようとしたら住民側に拒否されるからであること、規制力を段階的に強めるような法制化をのちに採用することが有効であったことを実証的に明らかにしている。
  • 減少都市における縮退型都市計画の導入プロセスに関する研究-米国ミシガン州フリント市の総合計画及び土地利用規制の策定における計画技法と合意形成に着目して, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 82巻, 740号, 2609, 2617, 2017年10月, 日本建築学会, 矢吹剣一、黒瀬武史、西村幸夫, 縮退都市の都市計画に関する一連の研究の成果のひとつ。もっとも先進的とされているアメリカ・ミシガン州のフリント市の総合計画および土地利用計画に関して、前向きの将来予測を前提とした計画立案が合意形成促進に果たす役割を明らかにしている。
  • 戦前の別府市における都市計画に関する研究, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 82巻, 740号, 2597, 2607, 2017年10月, 日本建築学会, 西川亮 、中島直人、 窪田亜矢、西村幸夫, 戦前の観光地における都市計画の歴史に関する一連の研究の成果のひとつ。別府市を対象に、都市計画手法の温泉街への適用の実態を明らかにしている。
  • 人口減少都市における総合計画に基づく荒廃除去活動の実践に関する考察―米国ミシガン州フリント市のランドバンク及びCDCsの活動に着目して, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 82巻, 740号, 2609, 2617, 2017年10月, 日本建築学会, 矢吹剣一、黒瀬武史、西村幸夫, 人口減少都市の都市計画に関する一連の研究の成果。本論部では、アメリカ・ミシガン州のフリント市を対象に、土地の荒廃を防止するための住民側の努力を制度化する事例を収集し、分析を行っている。
  • 1933年都市計画法改正による観光町村への法定都市計画の敷衍の特異性―戦前の観光町村に対する法定都市計画に関する研究 その1, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 82巻, 736号, 1475, 1484, 2017年06月, 日本建築学会, 西川亮、中島直人、窪田亜矢、西村幸夫, 従来、都市計画は比較的規模の大きな都市を対象とした計画であるが、戦前において一時期、観光町村をも対象とすることが行われていた。この点に着目し、景観を重要視した都市計画が存在していたことを示した論文。
  • 妻籠宿における住民憲章制定(昭和46年)に至る過程に関する研究―集落保存初動期における自主規範の創出, 西村幸夫, 都市計画論文集, 51巻, 3号, 328, 335, 2016年10月, 日本都市計画学会, 石山千代、窪田亜矢、西村幸夫, 妻籠宿において住民が制定した昭和46年の住民憲章に関して、制定過程を語る議事録を精査し、どのような議論がなされ、その結果、憲章の文案がどのように変更されていったのかを実証的に明らかにした論文。
  • 昭和戦前期の雲仙における国際公園都市計画に関する研究―戦前の景勝地における都市計画の展開, 西村幸夫, 都市計画論文集, 51巻, 3号, 1160, 1167, 2016年10月, 日本都市計画学会, 西川亮、中島直人、窪田亜矢、西村幸夫, 戦前の雲仙の公園計画に関して、新発見の資料を発掘し、都市計画の分野でも景勝地の計画が実施されていたことを実証的に示した論文。
  • 街路空間整備による店舗配置の推移と地価の変動効果に関する実証分析-麻布十番商店街における内・外部要因による変化を通して―, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 81巻, 728号, 2207, 2215, 2016年10月, 日本建築学会, 江島知義、西村幸夫、窪田亜矢, 街路空間の無電柱化や舗装の高質化を実施すると地区の価値が向上し、その結果地価が上昇し、店舗も活性化するのではないかという仮説を検証するために都内の主要な商店街の街路空間整備とそのごの地価動向、商店街の動向との関係を広範に検証した論文。仮説はおおむね検証された。
  • デトロイトにおける地区単位の積極的非都市化に関する研究-都市計画の地と図を逆転さ, 西村幸夫, 都市計画論文集, 50巻, 3号, 1266, 1272, 2015年11月, 日本都市計画学会, 高梨遼太郎、黒瀬武史、窪田亜矢、中島伸、西村幸夫, 都市の計画的縮退の方法論を確立する目的でアメリカ・デトロイトの縮退都市計画に着目し、その積極的非都市化地区の実体を現地調査から明らかにした論文。地区の将来像を積極的に描くことによって住民の合意を取り付けることができる点を示している。
  • 戦争復興期に活動した観光技術家協会に関する研究-建築・造園・工芸の職能に期待された役割, 西村幸夫, 都市計画論文集, 50巻, 3号, 800, 807, 2015年11月, 日本都市計画学会, 西川亮、窪田亜矢、中島直人、西村幸夫, 日本の戦後間もないころに設立された観光技術家協会という組織に関して、ほとんど知られていなかったものを発掘し、その設立の経緯及び目的等を明らかにし、戦後復興期における観光の役割に光をあてた論文。
  • 文化庁「歴史の道」事業による地域への影響に関する研究-1970年代~1980年代前半の事業策定初期の動向に注目して-, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 80巻, 710号, 895, 905, 2015年04月, 日本建築学会, 西川亮、西村幸夫、窪田亜矢, 文化庁に夜「歴史の道」事業を、欧州評議会による「文化の道」事業と比較しつつ、その成果を評価し、今後の可能性を展望した論文。特に1970年代から1980年代の動向を中心に分析している。
  • 東京都心部における地下鉄出入り口の変遷と実態に関する研究-接続性に着目した評価, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 80巻, 709号, 677, 2015年03月, 日本建築学会, 北川貴巳、黒瀬武史、窪田亜矢、西村幸夫, 地下鉄を降りて階段で地上へ出ると方向感覚を失うことが多いが、この現象のメカニズムを明らかにし、方向感覚を失わないための階段の配置計画、サイン計画などのあり方を明示した論文
  • 歴史的集落のアイデンティティを保持している文化的空間について:マレーシア・ラナック州タイピン市の事例から, 西村幸夫, Planning for Sustainable Cities – Urban challenges, policy responses and research agenda, 233, 252, 2015年, Pengjun Zhaoed. The Centre for Urban and Transport Planning, Peking University and Steele Roberts (Wellington), Lee Yoke Lai、 Aya Kubota、Yukio Nishimura, マレーシアの鉱山都市タイピンを対象に、歴史都市の保全施策のマレーシアにおけるあり方を提起した論文。とくに都市の形成史を住民と共有することによって、保全に対する合意が形成されやすくなるという傾向をもとに、合意形成プロセスを定式化している点に特色がある。
  • 杭州における市街地と湖の関係構築に関する形態学的研究:近代初期における湖岸部における新市場計画の歴史的研究, 西村幸夫, 城市規劃, 38巻, 12号, 2014年12月, 中国城市規劃学会, Hu Shulan、Yukio Nishimura, 中国の都市計画学会にあたる城市規劃学会の論文集に採用された。杭州の都市形成史を詳細に論じ、西湖と接した都市の街区がどのように城壁内に閉鎖していたものから、湖に対して開けたものへ変化していったのかを詳細に明らかにしている。
  • 連邦・州政府の支援を活用した自治体のブラウンフィールド再生戦略に関する研究 -米国マサチューセッツ州Lowell市を事例として-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 49巻, 3号, 843, 848, 2014年10月, 日本都市計画学会, 黒瀬武史、西村幸夫, アメリカ・マサチューセッツ州の都市ローウェルを対象に、工場跡地の土壌汚染問題にどのように対処しているのかを、現地調査から明らかにした論文。ブラウンフィールドをいくつかの段階の分類し、段階ごとに利用戦略を変えるという方法を詳しく明らかにした。2015年度の日本都市計画学会年間優秀論文賞を受賞した。
  • 歴史的市街地における空き家再生活動に関する研究-長野市善光寺門前町地区を対象として, 西村幸夫, 都市計画論文集, 49巻, 1号, 47, 52, 2014年04月, 日本都市計画学会, 矢吹剣一、西村幸夫、窪田亜矢, 空き家の活用の関してユニークな活動を行っていることで知られる長野市善光寺門前地区を対象に、具体的な施策を現地調査から明らかにし、活動の方法として魅力的な都市生活の像を提示するということがあることを明示した論文。
  • ワルシャワ歴史地区の復原とその継承に関する研究-文化財としての価値をめぐる戦後の議論に着目して-, 西村幸夫, 日本都市計画学会論文集, 47巻, 3号, 691, 696, 2012年10月, 日本都市計画学会, 鈴木亮平、西村幸夫、窪田亜矢, 第二次世界大戦後のワルシャワの復興に関して、単純な復旧ではなく、計画的に選択して復興したプロセスをインタビューをもとに明らかにし、都市保全として何を残し、何を改善すべきであるのかに関する議論を深めるための実例を実証的に示した。2012年度の日本都市計画学会年間優秀論文賞を受賞した。
  • 登録有形文化財の申請過程における官民協働の利点と課題-新宿区神楽坂の実践を通して-, 西村 幸夫, 日本都市計画学会論文集, 47巻, 3号, 613, 618, 2012年10月, 日本都市計画学会, 松井大輔、窪田亜矢、西村幸夫, 新宿区神楽坂における歴史的環境保全運動との協働のなかで登録文化財制度の可能性を展望した論文。行政と住民組織との協働が登録文化財制度の運営にあたっても重要であることを実証的に明らかにしている。
  • 所有者同意を必要としない登録制度による近代建築の保存に関する考察-横浜市の登録・認定歴史的建造物制度を事例として-, 西村幸夫, 日本都市計画学会論文集, 46巻, 3号, 217, 222, 2011年11月, 日本都市計画学会, 松井大輔、窪田亜矢、西村幸夫、鈴木伸治, 横浜市が推進する登録および認定歴史的建造物制度は国が進める登録制度よりもさらに緩く、所有者同意を必要としない制度を含めて運用されている。このユニークな制度を全般的に紹介し、ひろく地方公共団体におけるその将来的な可能性を論じた論文。
  • 戦前における内務省地方計画構想の一終着点-地方計画法案・関東地方計画要綱案の策定過程に着目して-, 西村幸夫, 日本都市計画学会論文集, 46巻, 3号, 727, 732, 2011年11月, 日本都市計画学会, 阿部正隆、西村幸夫、窪田亜矢, 現在まったく知られていない戦前における内務省の地方計画法案を旧内務省資料から発掘し、法案の立案過程から計画要綱案の内容まで詳細に明らかにした論文。2011年度の日本都市計画学会年間優秀論文賞を受賞した。
  • 建築職能集団が運営する地域連携拠点-米国建築家協会(AIA)のセンターフォーアーキテクチャー, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 76巻, 667号, 1659, 1666, 2011年09月, 日本建築学会, 関谷進吾、遠藤新、前田英寿、西村幸夫, アメリカの建築家協会が推進するセンターフォーアーキテクチャの制度の詳細を明らかにし、その地域連携拠点としての可能性を論じている。最後に日本における当該施策の可能性を検討している。
  • 欧州評議会による「文化の道」政策に関する研究-政策の仕組みと史的変遷, 西村幸夫, 都市計画論文集, 45.3巻, 103, 108, 2010年10月, 日本都市計画学会, 西川亮、西村幸夫、窪田亜矢, 欧州評議会が推進する「文化の道」について、その政策の立案から実施に至る過程を検証し、さらにはその後の政策の変遷過程をも明らかにした論文。
  • 我が国における「観光まちづくり」の歴史的展開-1960年代以降の「まちづくり」が「観光」へ近接する側面に着目して, 西村幸夫, 観光科学研究, 2巻, 21, 30, 2009年03月, 首都大学東京都市環境科学研究科, 岡村祐、野原卓、西村幸夫, 「観光まちづくり」という用語の定着の思想的背景をたどり、まちづくりが観光へと接近していく1980年代の時代状況を整理している。「観光まちづくり」の当事者による関与的研究である。
  • 戸田市都市景観条例における三軒協定に関する研究-制度の普及性と街並みづくりの実効性の観点から, 西村幸夫, 都市計画論文集, 43.2巻, 50, 57, 2008年10月, 日本都市計画学会, 鈴木智香子、北沢猛、西村幸夫, 埼玉県戸田市の特色ある施策である三軒協定をとりあげ、同協定がいかに地域の景観向上に寄与したかを明らかにしている。ただし、協定の枠組み自体の限界から、普及が限定的にとどまっているとも指摘し、その改善施策を提案している。
  • 旧軍用地の転用と戦後の都市施設整備との関係について-1956~1965年度の国有財産地方審議会における決定事項の考察を通じて-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 42.3巻, 427, 432, 2007年10月, 日本都市計画学会, 今村洋一、西村幸夫, 旧軍用地が第二次大戦後どのように転用され、それがそれぞれの都市の構造にいかなる影響を与えてきたかに関して行われた一連の研究の第2弾。国有財産地方審議会の議事録をもとに、どのような決定がなされ、それが実施に移されていったのかを明らかにている。
  • 旧軍用地の転活用が戦後の都市構造再編に与えた影響について-名古屋市を事例として-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 42.1巻, 57, 62, 2007年04月, 日本都市計画学会, 今村洋、西村幸夫, 旧軍用地が第二次大戦後どのように転用され、それがそれぞれの都市の構造にいかなる影響を与えてきたかに関しては、これまで十分な調査がなされてこなかった。本論文は、旧軍用地が都心の広大な面積を占めていた名古屋を対象に、その後の変遷を実証的に明らかにした論文として貴重。
  • 法的拘束力を伴うデザイン審査の運用実態に関する研究-米国オレゴン州ポートランド市のデザインレビューを事例に-, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 71巻, 610号, 117, 124, 2006年12月, 日本建築学会, 関祐也、西村幸夫、北沢猛、窪田亜矢、遠藤新、村上顕人, アメリカ・ポートランド市で実施されている有名なデザインレビューの実体を現地調査から明らかにし、その成果を実証的に示した論文。
  • 東京上野周辺の路上生活者の実態調査-都の住宅支援策に関連して, 西村幸夫, 都市住宅学, 55巻, 88, 93, 2006年10月, 都市住宅学会, 義平真心、西村幸夫, 東京・上野公園周辺の路上生活者の実体を現地調査から明らかにし、東京都の住宅支援策に関して、その制度的な問題点を指摘し、解決策を提言した論文。具体的な路上生活者のヒアリングを含む。
  • バルセロナにおける一体的修復区域の戦略と運用の方法論について, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 71巻, 604号, 85, 91, 2006年06月, 日本建築学会, 阿部大輔、西村幸夫, スペイン・バルセロナにおける特徴的な「一体的修復区域」の実情とその戦略、および運用の方法に関して、包括的な研究を取りまとめた論文。我が国におけるバルセロナ研究の先駆的業績。
  • 境外参道の空間特性に関する研究 -東京都心部をケーススタディとして-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 40.3巻, 823, 828, 2005年10月, 日本都市計画学会, 岡村祐、北沢猛、西村幸夫, 神社の境内地以外に建つ鳥居に着目し、ここまでの領域を「境外参道」と定義し、これがどのように形成され、都市の中に位置づけられてきたのかを東京を対象に明らかにした論文。
  • シカゴ市ゾーニング条例における高層建築物の形態規制成立に関する研究, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 70巻, 589号, 137, 144, 2005年03月, 日本建築学会, 坂本圭司、西村幸夫, シカゴはアメリカで最初に高さ規制を中心とした都市計画的規制が実施された都市として知られているが、その実態は明らかになってこなかった。本論文は1高層建築物に絞ってその形態規制の成立の歴史を明らかにしている。シカゴの都市計画史に関する一連の研究の第3弾。
  • シカゴにおける建物高さ制限の変遷(1902―1920)とその社会背景, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 69巻, 584号, 83, 90, 2004年10月, 日本建築学会, 坂本圭司、西村幸夫, シカゴはアメリカで最初に高さ規制を中心とした都市計画的規制が実施された都市として知られているが、その実態は明らかになってこなかった。本論文は1902年から1920年にかけての施策の変遷とその社会的背景を明らかにしている。シカゴの都市計画史に関する一連の研究の第2弾。
  • CVMを用いた文化資本の定量的評価の試み-世界遺産富山県五箇山合掌造り集落の事例, 西村幸夫, 都市計画論文集, 39.2巻, 15, 24, 2004年10月, 日本都市計画学会, 垣内恵美子, 仮想市場法(CVM)を用いて五箇山の合掌造り集落の価値を定量的に計測する調査を実施した成果から、文化資本一般を定量的に評価し、その保全に向けた政策の評価を行う手法を開発した論文。
  • シャルル・ビュルスの都市設計思想-ブリュッセルにおける都市開発を通じて, 西村幸夫, 都市計画論文集, 38.3巻, 907, 912, 2003年11月, 日本都市計画学会, 田中暁子、西村幸夫、北沢猛, ブリュッセルの都市計画家であるマルセル・ビュルスの業績と思想をわが国で初めて明らかにすることによって、ベルギーの都市計画史に新たな視点を提供している。
  • シカゴにおける建物高さ制限の変遷(1893~1902年)とその社会背景, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 68巻, 563号, 221, 228, 2003年01月, 日本建築学会, 坂本圭司、西村幸夫, シカゴはアメリカで最初に高さ規制を中心とした都市計画的規制が実施された都市として知られているが、その実態は明らかになってこなかった。本論文は1902年までの初期の変遷とその社会的背景を明らかにしている。シカゴの都市計画史に関する一連の研究の第1弾。
  • 市民まちづくり活動における初動期支援制度の役割に関する研究-「世田谷まちづくりファンド」を事例として-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 37巻, 445, 450, 2002年11月, 日本都市計画学会, 荒俣桂子、西村幸夫、北沢猛, 世田谷区のまちづくりファンドは同種のファンドの先駆的事例であり、公開審査会の手法が特徴的である。同ファンドの支援する事業を網羅的に調査することによって事業の特質を明らかにしている。
  • バルセロナ旧市街地における都市計画の展開に関する研究-フィジカル・プランを中心に-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 37巻, 541, 546, 2002年11月, 日本都市計画学会, 阿部大輔、西村幸夫、北沢猛, スペイン・バルセロナ市内の旧市街地における空地充填型の都市計画の特徴的なあり方を検証し、その有効性を論じる論文。
  • 1930年代前半における都市美協会による「都市美委員会」設置の提案に関する研究, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 67巻, 557号, 241, 248, 2002年07月, 日本建築学会, 中島直人、西村幸夫, わが国戦前における都市美運動の歴史を明らかにする一連の研究の一環。都市美強化内に設置された都市美委員会の実体を明らかにすることを目指している。
  • 景観条例に基づくデザイン誘導制度の運用実態と課題 -岐阜県古川町の歴史的景観地区を対象として-, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 67巻, 551号, 205, 212, 2002年02月, 日本建築学会, 佐野雄二、岡崎篤行、高見澤邦郎、西村幸夫, 岐阜県古川町(現飛騨市古川町)におけるデザイン誘導制度の運用実績を通年的に観察することから、運用にあたっての課題を明らかにし、ひろく全国におけるデザイン誘導の今後の可能性を考察する論文。
  • 都市美運動家・橡内吉胤に関する研究, 西村幸夫, 都市計画論文集, 36巻, 229, 234, 2001年10月, 日本都市計画学会, 中島直人、西村幸夫、北沢猛, 戦前日本の有力な都市美運動家である橡内吉胤の活動と思想を振り返ることで、日本における都市美運動の広がりとその論理を明らかにした論文。
  • 山下公園・日本大通周辺地区におけるデザインガイドラインの変遷と運用に関する研究, 西村幸夫, 都市計画論文集, 36巻, 193, 198, 2001年10月, 日本都市計画学会, 堀崎真一、北沢猛、西村幸夫, 横浜市都心部でのデザインガイドラインの制定とその後の運用の実体とその変遷を実証的にたどり、デザインガイドラインの今後のあり方に関する提言を行った論文。
  • 震災復興小公園と小学校の関係に関する研究-52箇所の空間構成と利用の変遷過程を中心に-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 36巻, 235, 240, 2001年10月, 日本都市計画学会, 石川千代、北沢猛、 西村幸夫、窪田亜矢, 東京都内に残る52の震災復興小公園のその後の変遷を概括的に論じ、特に復興小学校と併設された公園の小学校とのその後の関係に関して着目して分析した論文。
  • 都市内の新開発地区の質と個性のマネジメントに向けた都市デザインの研究―ハノイ市トゥリエム地区を例に, 西村幸夫, Selected Papers from the 6th International Congress of Asian Plannig Schools Association (APSA), Vol.6a, 317, 327, 2001年02月, International Congress of Asian Plannig Schools Association (APSA), Thuy Loan Pham,Yukio Nishimura, 英文。ハノイ市トゥリエム地区を事例に、新開発地区におけるデザインコントロールの有効性と可能性に関して、実地調査をもとに詳細に明らかにした論文。とりわけ地区の固有性の維持に向けた施策の可能性を論じている。
  • ハノイ市ツゥリエム地区の都市デザインに関する研究, 西村幸夫, Asian Planning Schools Association (APSA) Papers, vol.5, 245, 265, 2001年01月, Asian Planning Schools Association (APSA), Pham Thuy Loan, Yukio Nishimura, 英文。ハノイ市のツゥリエム地区における都市デザインによる地区形成の歴史を概観している。特に都市全体の総合計画と地区のデザインとの関係を考察している。
  • 既成市街地を対象とした自治体の条例策定による景観コントロール施策の展開 -東京都豊島区と新宿区を事例として-, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 63巻, 504号, 147, 153, 1998年02月, 日本建築学会, 李政炯、西村幸夫, 屋外広告物規制に関して、新宿区を事例として具体的な規制の実態を区保管の書類から包括的かつ実証的に検証し、今後の規制のあり方と課題についてまとめた論文。
  • 日本の自治体における広告景観施策の現状と課題, 西村幸夫, 都市計画論文集, 32巻, 13, 18, 1997年11月, 日本都市計画学会, 李政炯、西村幸夫, 屋外広告物規制に関して、日本における規制の歴史とその展開過程を明らかにし、かつ現状を概括的にまとめた論文。屋外広告規制の通史としての価値が高い。
  • 上海外灘歴史地区の景観保全計画に関する研究, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文集, 62巻, 496号, 125, 130, 1997年06月, 日本建築学会, 張松、西村幸夫, 上海の外灘地区における景観保全施策を概観し、その他地区への適応可能性を展望した論文。
  • 風景計画と歴史的景観コントロールの研究-イタリアの風景計画モデルを対象として, 西村幸夫, 都市計画論文集, 31巻, 631, 636, 1996年11月, 日本都市計画学会, 宮脇勝、 西村幸夫, イタリアのガラッソ法による風景計画立案を各州に義務付ける方式をひとつの風景計画モデルとして、日本における景観コントロールに援用することの可否を論じる論文。政策的な視点に立った研究として固有性がある。
  • 国際スポーツイベント開催と都市整備に関する研究 -選手村の整備が周辺の郊外部の計画に編入される過程について-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 31巻, 721, 726, 1996年11月, 日本都市計画学会, 島倉孝之、 西村幸夫, 1994年の広島におけるアジア大会時に選手村として整備された西風新都について、その整備過程を検証し、スポーツイベントが都市整備に果たす役割について、肯定的に総括している。
  • イタリアの都市計画法制度の基礎的研究-土地収用法(1865),都市計画法(1942,1967),ガラッソ法(1985)を中心として-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 30巻, 493, 498, 1995年11月, 日本都市計画学会, 宮脇勝、西村幸夫, イタリアにおける土地収用法、都市計画法ならびにガラッソ法の相互関係に着目して、イタリアの景観整備の手法を概括した論文。イタリアの都市計画法性全般を扱ったわが国でははじめての論考である。
  • ウィーン市都心部における連続する建築立面の時間的及び場所的変化の分析-グラーベン街の場合-, 西村幸夫, 都市計画論文集, 30巻, 277, 282, 1995年11月, 日本都市計画学会, 三島伸雄、西村幸夫, ウィーンにおける詳細な地区計画の概要とその運用実態を長年にわたる現地調査によって明らかにした労作。特に1990年にウィーン都心部に建設された近代建築であるハースハウスがもたらした景観に関する賛否両論を詳説している。
  • アジアにおける都市の伝統とその保全, 西村幸夫, ソウル学研究, vol.4, 187, 196, 1995年02月, ソウル学研究所, 英語の単著論文。英文。アジ化各地の都市生活の伝統とそこにおける都市保全の制度導入との関係を概観した論文。アジアの諸都市を横並びにして概観した研究はアジア全体でも非常に限られており、その成果は各国の都市保全施策を検討するに際して貴重である。
  • イタリアにおける風景計画の展開-イタリアにおける歴史的環境保全計画に関する研究 その1, 西村幸夫, 建築学会計画系論文集, 59巻, 466号, 123, 132, 1994年12月, 日本建築学会, 宮脇勝、 西村幸夫, イタリアにおける風景計画の成立と全国的な展開に関して、通史的にとりまとめたわが国初の論文。1985年に制定されたガラッソ法と同法によって導入された風景計画に関する概要をまとめている。
  • 街市(Retrail Market)を中心とする香港の空間構成に関する研究, 西村幸夫, 都市計画論文集, 29巻, 193, 198, 1994年11月, 日本都市計画学会, 木下光、西村幸夫, 香港の商業地区における屋台空間の具体的な実情とその管理体制、空間構成の詳細を地域の詳細な調査をもとに明らかにしている。
  • 人間行動を容易にする環境へ向けて―シミュレーションモデルによる歩行者流動に関するアプローチ, 西村幸夫, (APSA Selected Papers)Ashgate, Aldershot,2000, vol.2, 1994年01月, アジア計画学校協会, Baozhe Hu,Yukio Nishimura,Sadao Watanabe, 英文。歩行者の流動予測モデルを用いて街路空間の最適化を計画する手法の開発に関する天元をまとめた論文。特に歩行者の対流とそれをもたらす周辺の商店の活動との関連から、どのような商店をどのような配置で、さらにはどのような宣伝行為を歩行者に向けて行うことが賑わいをもたらし、歩行者への快適性をもたらすのかに関して、予測を行っている。
  • タイ中北部スコータイ歴史公園開発における地域コミュニティー整備に関する一考察, 西村幸夫, 都市計画論文集, 28巻, 433, 438, 1993年11月, 日本都市計画学会, 菅野博貢、西村幸夫、ヨングタニット・ピモンサティアン, 世界遺産に登録されているスコータイの歴史公園は整備にあたって地区内にあった農村集落を移転させることによって実現している。そこで見られる地域コミュニティに変化の過程と現在を現地踏査をもとに明らかにしている。
  • 東京および北京の商業地における歩行者優先施策の研究―商店街の物理的連続性の評価を中心に, 西村幸夫, 都市計画論文集, 28巻, 733, 738, 1993年11月, 日本都市計画学会, Baozhe Hu, Yukio Nishimura, Sadao Watanabe, 英文。東京と北京の歩行者優先施策の比較研究。とりわけ商店街の連続性に着目し、商店街の連続性が保持されている場合の来会社の満足度の相関が高いことを実証的に示した研究。
  • バンコク保全地区における近年の町家ガイドラインと所有者の対応ーバンランムアン地区を対象に, 西村幸夫, 都市計画論文集, 28巻, 553, 558, 1993年11月, 日本都市計画学会, Yongtanit Pimonsatean、 Yukio Nishimura, 英文。バンコクのバンランムアン地区を対象に、近年導入されたショップハウスの景観ガイドラインがいかに受容されているのかに関して、所有者のアンケートや現地踏査をもとに客観的に調査した結果をまとめた論文。バンコクにおける保全地区の有効性を考察する研究の一環として実施された。
  • 飛騨古川における景観ガイドプラン策定に関する研究, 西村幸夫, 『都市計画論文集』, 28巻, 241, 246, 1993年11月, 日本都市計画学会, 栗林久美子、西村幸夫, 岐阜県古川町(現飛騨市古川町)の町並み調査の成果として、景観ガイドラインの提案を行ったが、その受容のあり方に関して、アンケート等をもとに客観的に評価した論文。
  • ハノイ都心部の住宅建設, 西村幸夫, HABITAT INTERNATIONAL, vol.15, No.1/2, 101, 126, 1992年01月, Elsevier B.V., Hoang Huu Phe、Yukio Nishimura, 英文。ナイロビに本部がある国連人間居住計画(ハビタット)の機関誌に掲載された論文。ハノイ都心部の保全と住宅建設問題との関係を論じている。特にチューブハウスと呼ばれる町家型住宅の特徴を明らかにして、その保全施策を提言している点に特徴がある。
  • バンコク保全地区における商業活動の将来と歩行者通路の提案に関する研究, 西村幸夫, 都市計画論文集, 26巻, 871, 876, 1991年11月, 日本都市計画学会, Yongtanit Pimonsatean、Yukio Nishimura, 英文。タイ・バンコクの都心部、ラタナコーシン島内のバンランプーと呼ば絵れる商業地区の開発と保全のあり方に関して、元気調査をもとに論じたもの。タイにおける都市保全の方法論として問題提起している。また、バンコクの都市形成史に関しても、乏しい情報を補完する役割を果たしている。
  • ハノイ都心部の歴史的環境と住環境について, 西村幸夫, 都市計画論文集, 24巻, 409, 414, 1989年11月, 日本都市計画学会, Hoang Huu Phe、Yukio Nishimura, 英文。1980年代後半の現地調査に基づき、ハノイ旧市街地の現況とそこにおけるチューブハウスと呼ばれる奥行きの長い町家建築の住まい方の現況を初めて明らかにした論文。当日、ベトナムは米国の経済制裁下にあり、物資が欠乏している中での生活の状況や、そのことが開発の抑制や歴史的環境の維持につながっていることを明らかにしている。
  • 英国ナショナル・トラストの道程と環境保全運動論の展開(2), 西村幸夫, 都市問題, 79巻, 10号, 85, 99, 1988年10月, 後藤・安田記念東京都市研究所, イギリスにおけるナショナル・トラストの活動の歴史とその運動論を概括した一連の論文の第2弾。本論文では、1907年のナショナル・トラスト法制定以降、1920年代までのナショナル・トラストの活動形態が確立する時期を扱っている。毎年の年次報告書すべてを通覧し土地を朱有する全国的な組織の設立という新しいアイディアがどのように生成したのかについて詳述している。
  • 英国ナショナル・トラストの道程と環境保全運動論の展開(1), 西村幸夫, 都市問題, 79巻, 9号, 87, 100, 1988年09月, 後藤・安田記念東京都市研究所, イギリスにおけるナショナル・トラストの活動の歴史とその運動論を概括した一連の論文の第1弾。本論文では、1907年のナショナル・トラスト法制定までの経緯を明らかにしている。特に土地を朱有する全国的な組織の設立という新しいアイディアがどのように生成したのかについて詳述している。
  • 松代旧武家屋敷地区の空間構成-武家地の町並み保全のための基礎的考察-, 西村幸夫, 日本建築学会計画系論文報告集, 349巻, 56, 68, 1985年03月, 日本建築学会, 福川裕一、西村幸夫, 長野市松代町の城下町における空間構成を旧武家地の土地利用を中心に分析した論文。敷地規模や武家の格式によって土地利用のあり方がどのように変化するのかを系統的に明らかにしている。また、宅地背後の農地の宅地化のプロセスに関しても、そのメカニズムを明らかにした。
  • 関東における歴史的町並みの成立・変容の要因としての土蔵造りの基礎的考察, 西村幸夫, 都市計画 別冊 昭和55年度論文集, 73, 78, 1981年11月, 日本都市計画学会, 埼玉県川越市の蔵造り民家を対象に、防災施設のとしての蔵造りが主屋単体の防火性能の向上から、奥屋まで含んだ敷地全体の防砂性能向上へと時代的に変遷してきていることを実証的に明らかにしている。
  • 文化遺産の未来へのまなざし(座談,第3部:建築文化遺産の未来,<特集>建築文化遺産-未来へのまなざし), 矢野 和之;西村 幸夫;小林 牧;マルティネス・アレハンドロ;海野 聡;長谷川 香, 建築雑誌, 1743, 28, 35, 2020年11月20日, 日本建築学会
  • 国際連合による事業化プロセスから見る丹下健三「ルンビニ開発計画」, 森 朋子;黒瀬 武史;西村 幸夫, 都市計画論文集, 55, 3, 1304, 1309, 2020年10月25日, 公益社団法人 日本都市計画学会,

    丹下健三が、当時のウ・タント国連事務総長から直々に釈迦生誕の地ルンビニの荒廃を聞き、この「聖地を永久に残すためのプラン」を依頼されたのは1969年であった。半世紀前に描かれたプランが、今もなお実現に向けて工事が進む一方で、近年では約17km東に位置するバイラワ空港の国際空港化工事が進み、周辺では幹線道路の拡幅と、大規模工場やホテル建設が進む。丹下プランの内部でも、当時描かれていない大規模ホールの建設や、各国から寄贈された仏像の建立等、統制のない変化が著しい状況にある。本稿は、国際連合が事業化を模索した初動期を対象に、丹下プラン完成までの一連の事業化プロセスから、具体的に明示された空間計画に着目して丹下プランの位置付けを明らかにし、そこから丹下プランの全体枠組みに対する計画意図を捉えることを目的とする。

  • 「東京大学本郷キャンパスの計画とキャンパス計画室の役割」, 西村 幸夫, Humanities Center Booklet, 11, 5, 20, 2021年07月20日, 東京大学連携研究機構ヒューマニティーズセンター, シンポジウム「本郷キャンパスの形成とそれを語る学術資産」講演録 : 企画研究「学術資産としての東京大学」第三回研究会
  • 文化遺産の未来へのまなざし(座談,第3部:建築文化遺産の未来,<特集>建築文化遺産-未来へのまなざし), 矢野 和之;西村 幸夫;小林 牧;マルティネス・アレハンドロ;海野 聡;長谷川 香, 建築雑誌, 1743, 28, 35, 2020年11月20日, 日本建築学会

Misc

  • 本邦都市物語(3) 中世都市 鎌倉・足利・益田・中村  -多様な姿をみせる中世由来の都市、その豊穣な構想と近代化, 西村幸夫, 造形2021, 2021年08月30日, 建築資料研究社
  • 景観法の成立をめぐって-そのねらいとその後に残されたこと, 西村幸夫, 都市計画, 2021年05月, 日本都市計画学会
  • 本邦都市物語(2) 国府都市 府中・石岡・武生・長府  -古代・中世・近世・近代を生き延びてきた歴史の積層都市, 西村幸夫, 造景2020, 2020年08月30日, 建築資料研究社
  • 本邦都市物語(1) 軍港都市 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 -戦略拠点にゼロから造られた近代の純粋計画都市, 西村幸夫, 造景2019, 2019年07月05日, 建築資料研究社
  • 歴史文化遺産とまちづくりの現在, 西村幸夫, 区画整理, 2020年02月, 公益社団法人街づくり区画整理協会
  • 古書から学ぶ未来へのヒント―日本の観光の課題とこれから, 西村幸夫, 観光文化, 2019年01月, 財団法人日本交通公社
  • 自治体観光政策とまちの未来図, 西村幸夫, 月刊地方自治職員研修, No.693, 12, 14, 2016年12月, 公職研, まちの未来図を描くことから自治体の観光政策を立案する道筋を明らかにし、地域資源の発掘から資源の他者との共有で向かう施策を提起している。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 歴史を活かしたまちづくりと観光, 西村幸夫, 観光文化, No.230, 58, 59, 2016年06月, 公益財団法人日本交通公社, 町並み保存運動から出発した日本のヘリテージツーリズムは巨大なインバウンドの時代を迎えて、性格が変化してきている点を指摘している。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 景観行政のこれまでとこれから, 西村幸夫, 都市問題, vol.107, No.6, 54, 60, 2016年06月, 後藤・安田記念東京都市研究所, 景観法制定から10年の成果を振り返り、総括した論文。東日本大震災や空き家対策特別措置法などの状況の変化によって景観問題の位置づけも微妙に変化してきていると指摘している。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 日本の老舗、神田の老舗, 西村幸夫, KANDAルネッサンス, No.100, 発行100号記念号, 9, 12, 2014年11月, NPO法人神田学会, 西村幸夫が理事長を務めるNPO法人神田学会の調査で、神田地区には創業100年を超える企業が160社以上現存することが明らかとなった。これらの老舗がどのような行動様式を持ってこれまでの時代を生き抜いてきたのかを論じ、広く日本全体の老舗像に迫る論文。のちに『商売は地域とともに』(神田学会他編、東京堂書店、2017年)としてまとめられた。
  • 欧米先進国のアーバンデザインの今日-いくつかの都市の現場から, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.41, 46, 47, 2014年01月, 学芸出版社, 人口減少時代、そして成熟都市社会の時代において、弦間における都市デザインの力がより有効に発揮される時代となるという確認のもとに、諸外国の都市デザインの現場の事例を特集した冊子の巻頭言。のちに加筆修正のうえ、『都市経営時代のアーバンデザイン』(西村幸夫編、学芸出版社、2017年)として刊行された。
  • 都市の読み解き方を考える-静岡市を例に-, 西村幸夫, 自治体学, vol.27, No.1, 19, 21, 2013年09月, 自治体学会, 静岡の都心部の空間構造を城下町の構成と東海道の構成との相互から読み解き、さらに明治以降における都市の近代化の中で、どのような考えのもと、どのような都市改変が行われてきたのかを明らかにしている。成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)の一部として刊行された。
  • 世界遺産条約採択40周年を振り返る-深化しつつある人類と地球の価値, 西村幸夫, 世界遺産年報2013, No.18, 6, 11, 2013年01月, 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟, 世界遺産条約制定40周辺を記念して、この間の世界遺産を巡る議論を整理し、特に世界文化遺産における顕著な普遍的価値の判断基準のあり方とその変遷の過程を詳細に明らかにしている。
  • 世界遺産条約の現在-条約制定40周年・日本の条約批准20周年に寄せて, 西村幸夫, 學士會会報, No.893, 10, 14, 2012年02月, 一般社団法人学士会, 世界遺産条約制定40周辺を記念して、この間の世界遺産を巡る議論を整理し、特に世界文化遺産の対象が拡大してきたことについて、その経緯と背景の論理をまとめ、今後の世界文化遺産の審査及び評価のあり方について議論を行っている。
  • 都市計画は土地の普遍性/固有性をどのように扱ってきたか, 西村幸夫, 総合論文誌, No.10, 19, 22, 2012年01月, 日本建築学会 , 都市計画は土地の近代的な普遍性に立脚して種々のコントロール体制を構築しているため、それぞれの土地が持つ前近代的な固有性を扱うことが不得手である。これをいかに克服して、土地の固有性に立脚した都市計画の仕組みを作り上げることができるかが21世紀の課題であると論じている。
  • 文化財保護の新たな展開-歴史文化期本構想のめざすもの, 西村幸夫, 月刊文化財, No.577, 4, 8, 2011年10月, 文化庁文化財部監修, 2008年より導入された歴史文化のマスタープランである歴史文化基本構想は、文化庁が推進する施策として新しい方向を向いたものであると言える。歴史文化基本構想は今後どこを目指していけばいいのかに関する提言。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 震災復興とツーリズムの役割, 西村幸夫, 観光文化, vol.35, No.4, 2, 5, 2011年07月, 公益財団法人日本交通公社, 震災によって観光セクターの規模の大きさが図らずも綺羅化になった。また、風評被害をさせるための手段や、安全・安心のための日常からの施策の必要性を浮かび上がらせた。観光は地場産業であることが明確になったと結論付けている。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 都心力散歩10ルート⑩盛岡-都市発展を軸線に読み取る, 西村幸夫, 書斎の窓, No.601, 32, 36, 2011年03月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第10弾。最終回。盛岡の都心の構造は、駅が従来の繁華街とは逆の方角にできたことにより都市の正面の方向が逆転したことがおおきな課題としてあることを示した。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 都心力散歩10ルート⑨広島-日本のグランド・ゼロの復興, 西村幸夫, 書斎の窓, No.601, 47, 51, 2011年01月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第9弾。広島は原爆によって一瞬のうちに破壊されてしまったが、戦後の復興によって再整備された大通りのアーケード街はかつての西国街道の復活そのものである。このように城下町の構造を今もとどめている点で個性的であると論じている。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 都心力散歩10ルート⑧松山-山を囲む環状都市, 西村幸夫, 書斎の窓, No.600, 55, 59, 2010年12月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第8弾。松山は城山の周囲に建設された城下町として円環的な構造をしており、各方位ごとに性格が異なっている。戦後の都市整備もこの個性を伸長するように進められたことを明らかにした。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 都心力散歩10ルート⑦浦和-宿場町の「近代化」, 西村幸夫, 書斎の窓, No.299, 52, 56, 2010年11月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第7弾。浦和の都心部は宿場町としてリニア―にできていたものを、県都となるための施設を受け入れていく過程で面的に開かれていったことを明らかにしている。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 都心力散歩10ルート⑥新潟-帯状の機能都市をひらく, 西村幸夫, 書斎の窓, No.598, 48, 52, 2010年10月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第6弾。新潟は近世の港町として緊密に構成されており、その後、大きな災害に遭わなかったことからほぼもともとの都市構造化そのまま残されている都市であることを論じている。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 都心力散歩10ルート⑤福岡-縁辺で結ばれる複眼都市, 西村幸夫, 書斎の窓, No.597, 57, 61, 2010年09月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第5弾。福岡は港町博多と城下町福岡の複眼から成り立っていることが今日の都心の構造にも反映していることを具体的な空間のありようから明らかにする。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 都心力散歩10ルート④大津-重層する難読都市, 西村幸夫, 書斎の窓, No.596, 34, 38, 2010年07月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第4弾。大津の都心はどこが中心かわかりにくいところに特色がある。その理由を都市形成の過程から読み解く。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 都心力散歩10ルート③甲府-ウラとオモテの反転都市, 西村幸夫, 書斎の窓, No.595, 34, 37, 2010年06月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第3弾。甲府の都心の連続した新旧反転の歴史を論じ、甲府の個性をそこに見出している。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 都心力散歩10ルート②富山-水との奮闘と戦災復興その後, 西村幸夫, 書斎の窓, No.594, 39, 42, 2010年05月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第2弾。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 都心力散歩10ルート①宇都宮-二つの都市軸を持つコンパクトシティ, 西村幸夫, 書斎の窓, No.593, 41, 44, 2010年04月, 有斐閣, 県庁所在都市の都心部の空間の形成史を自ら歩きながら考察し、その背後にある構想の意味を考えるシリーズの第1弾。宇都宮の都心の都市軸の構造とコンパクト性に関して論じている。これら一連の成果はのちに『県都物語』(有斐閣、2018年)として刊行された。
  • 海峡の植民都市の行方 マラッカとジョージタウン, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.25, 3, 10, 2009年12月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に連載された世界遺産都市を歩くシリーズの第8弾。マレーシアのマラッカとジョージタウンに関して、同じマラッカ海峡の植民都市でありながら、歴史背景の違いから都市景観の差異が生まれてきていることを中心に論じている。成果は苅谷勇雅との共編『日本の町並み(全2巻)』(山川出版社、2016年)の特別記事として収録された。
  • 動き出した歴史まちづくり計画, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.24, 12, 17, 2009年10月, 学芸出版社, 西村幸夫、中島直人, 歴史まちづくり法の制定後の歴史的風致維持向上計画(本稿では「歴史まちづくり計画」と表現している)の今後の立案のの展望を論じたもの。動き出した具体的な計画と計画立案に際しての留意事項を述べている。
  • メインストリートの沿道景観のこれからに向けて, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.23, 59, 59, 2009年07月, 学芸出版社, 都市の目抜き通り、すなわちメインストリートの沿道景観整備の今後のあり方を展望した論文。全国のメインストリートの現状分析を行い、その将来の姿を描くことから課題を抽出している。
  • 北米唯一の城砦都市 ケベック, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.23, 3, 10, 2009年07月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に連載された世界遺産都市を歩くシリーズの第7弾。カナダの都市ケベックに関して、城壁に囲まれた市街地と川沿いの港町との関係を中心に論じている。成果は苅谷勇雅との共編『日本の町並み(全2巻)』(山川出版社、2016年)の特別記事として収録された。
  • 観光とまちづくり, 西村幸夫, 月刊建設, vol.58, No.2, 4, 5, 2009年02月, 全日本建設技術協会, 観光とまちづくりがいかに融合してけばいいのかに関して、観光サイドのアプローチとまちづくりサイドのアプローチの接合を試みた論文。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 景観コントロールの論理-都市計画の視点から, 西村幸夫, 日本不動産学会誌, vol.22, No.3, 34, 36, 2008年12月, 日本不動産学会, 景観法と歴史まちづくり法というアメとムチが揃った段階において、景観コントロールはどのような方向を目指すべきであるのかに関する論考。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 住み続けることの意志 市壁をもつ港町ドゥブロブニク, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.21, 3, 10, 2008年12月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に連載された世界遺産都市を歩くシリーズの第6弾。クロアチアのドゥブロブニクの港町について、旧ユーゴ軍による砲撃から都市を守り抜いた市民の戦いに関して論じている。成果は苅谷勇雅との共編『日本の町並み(全2巻)』(山川出版社、2016年)の特別記事として収録された。
  • 景観・歴史文化政策への期待と注文, 西村幸夫, 公園緑地, vol.69, No.4, 37, 39, 2008年10月, 日本公園緑地協会, 歴史まちづくり法の制定後の歴史的風致維持向上計画の今後の立案のの展望を論じたもの。今後への期待と注文を述べている。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 歴史まちづくり法の特色と法制定の意義, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.21, 90, 93, 2008年09月, 学芸出版社, 2008年に成立したいわゆる歴史まちづくり法の特色とその意義を分かりやすくまとめた論文。景観法が規制に法的根拠を与えるというムチの側面が強かったのに対して、歴史まちづくり法は実施しようという自治体に対して計画を国が認可し、支援を厚くするというアメの側面が強いことを指摘している。両法のバランスの良い運用が重要である。
  • 都市空間の構想力第8回 一瞬を永遠化する都市空間を求めて, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.20, 92, 93, 2008年09月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に東京大学都市デザイン研究室名で連載された「都市空間の構想力」シリーズの第8弾。最終回。情景が意味を伝え、形が時間を表現するという都市空間雄構想力を論じている。一連の連載の成果は、東京大学都市デザイン研究室編『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社、2015年)として取りまとめられている。
  • 文化遺産の可能性-資産から資源へ-, 西村幸夫, 環境と公害, vol.38, No.1, 2, 8, 2008年07月, 岩波書店, 文化遺産の概念は年とともに拡大してきたこと、都市計画の側も文化遺産を正面から受け止めるようになってきたこと等を受けて、文化遺産が守るべき資源から活かすべき資産へと広がってきていることを論じている。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 身体感覚からの近代都市計画批判-路地を再評価する, 西村幸夫, 都市問題, vol.99, No.7, 48, 54, 2008年07月, 東京市政調査会, 効率性が最優先の20世紀型の都市計画では路地は規格外の厄介者として扱われてきた。しかし、身体感覚から出発する新しい都市計画では、路地は古来からのヒューマンスケールを体現した普遍的な街路空間ということになる。このような視点から路地を再評価した論文。成果は『西村幸夫 文化・観光論ノート』(鹿島出版会、2018年)に収録された。
  • 都市空間の構想力第7回 時間の中の都市・容器としての都市, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.19, 104, 105, 2008年06月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に東京大学都市デザイン研究室名で連載された「都市空間の構想力」シリーズの第7弾。時間的経過全体を受け入れる容器としての都市空間という視点から都市の構想力を論じている。一連の連載の成果は、東京大学都市デザイン研究室編『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社、2015年)として取りまとめられている。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第10回 都市景観を見据えたまちづくり、南の拠点都市 鹿児島市, 西村幸夫, URPress, vol.15, 15, 16, 2008年04月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第10弾。鹿児島市の天文館の週新市街地活性化プロジェクトに光を当てて紹介しているもの。
  • “点”をネットワークさせる「星座式」まちづくりへの展望, 西村幸夫, 地域づくり, No.225, 4, 7, 2008年04月, (財)地域活性化センター, 星座は具体的なものを表しているわけではないが、星の配置に一定の物語を割り付けることによってそこに意味を付与することになっている。これから物語による都市空間のいみづけと類推することから「星座式」まちづくりと名付け、その可能性を展望した論文。
  • 都市空間の構想力第6回 個と全体-対立か相似か、物語を介したその先の邂逅か, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.18, 102, 103, 2008年04月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に東京大学都市デザイン研究室名で連載された「都市空間の構想力」シリーズの第6弾。時間的経過を内在した都市空間の構成に関して論じている。一連の連載の成果は、東京大学都市デザイン研究室編『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社、2015年)として取りまとめられている。
  • 岐路に立つブームタウン-マカオ, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.18, 3, 10, 2008年04月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に連載された世界遺産都市を歩くシリーズの第5弾。マカオの都市形成の歴史と都心部の教会群の関係に関して論じている。成果は苅谷勇雅との共編『日本の町並み(全2巻)』(山川出版社、2016年)の特別記事として収録された。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第9回 つくりあげてきた東北の首都のシンボル、杜の都のケヤキを守る 仙台市, 西村幸夫, URPress, vol.14, 15, 16, 2008年01月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第9弾。仙台市の戦災復興事業において実現したケヤキ並木と杜の都の景観に光を当てて紹介しているもの。
  • 都市空間の構想力第5回 対比の構図の先にあるもの, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.17, 98, 99, 2008年01月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に東京大学都市デザイン研究室名で連載された「都市空間の構想力」シリーズの第5弾。全体を統べるなかで対比的なボキャブラリーで空間を操作するという構想力に関して論じている。一連の連載の成果は、東京大学都市デザイン研究室編『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社、2015年)として取りまとめられている。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第8回 煉瓦の発見 点から面への展開へ、一都二彩の街, 西村幸夫, URPress, vol.13, 17, 18, 2007年10月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第8弾。京都府舞鶴市の東舞鶴の赤煉瓦建物の再発見とその後の再生の物語に光を当てて紹介しているもの。
  • 東京の都市計画 震災後のグランドデザインに東京の今がある, 西村幸夫, 東京人, No.245, 28, 33, 2007年10月, 都市出版株式会社, 震災復興の都市計画事業における東京の構想のおおきさにかんして論じたもの。今日の東京の構造を決定している街路や鉄道網などのほぼすべてが震災復興事業の中で形成されてきていることを指摘している。
  • 水辺に首都の偉容をつくる-サンクトペテルブルグ, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.16, 91, 98, 2007年10月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に連載された世界遺産都市を歩くシリーズの第4弾。サンクトペテルブルクの記念建築物群と都市計画の関係に関して論じている。成果は苅谷勇雅との共編『日本の町並み(全2巻)』(山川出版社、2016年)の特別記事として収録された。
  • 都市空間の構想力第4回 街路ネットワークの「意図」をシークエンスとして捉える, 西村幸夫, 『季刊まちづくり』, No.16, 106, 107, 2007年10月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に東京大学都市デザイン研究室名で連載された「都市空間の構想力」シリーズの第4弾。都市空間を街路を移動する際の動的なシークエンスとしてとらえ、そこにおける構想力を論じている。一連の連載の成果は、東京大学都市デザイン研究室編『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社、2015年)として取りまとめられている。
  • 都市空間の構想力-空間形成の重層性とその「意図」について, 西村幸夫, 『近代の空間システムと日本の空間システムの形成と評価』2007年度日本建築学会大会(九州)近代の空間システム・日本の空間システム特別研究委員会資料, 19, 20, 2007年08月, 日本建築学会大会, 『季刊まちづくり』に東京大学都市デザイン研究室名で連載された「都市空間の構想力」シリーズの第4弾。空間形成の重層性を細部に依るとしてミクロレベルで分解することによって都市空間の構想力を論じている。一連の連載の成果は、東京大学都市デザイン研究室編『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社、2015年)として取りまとめられている。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第7回 「歴史」「文学」「言葉」が生み出す元気都市、坂の上の雲をめざす松山市, 西村幸夫, URPress, vol.12, 17, 18, 2007年07月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第7弾。愛媛県松山市の景観整備と商店街を中心としたまちづくり運動に光を当てて紹介しているもの。
  • 都市空間の構想力第3回 街路の形態が界隈を捉える, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.15, 108, 109, 2007年07月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に東京大学都市デザイン研究室名で連載された「都市空間の構想力」シリーズの第3弾。街路を配することによって都市の形態を生み出していく際の構想力について論じている。一連の連載の成果は、東京大学都市デザイン研究室編『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社、2015年)として取りまとめられている。
  • いま「都市のイメージ」を読む, ケビン・リンチ著、西村幸夫解説, 都市のイメージ(新装版), 277, 281, 2007年05月, 岩波書店, 『都市のイメージ』の新装版の発行に際して、現時点での同署の位置づけに関して論じたもの。リンチが意味空間を意図的に忌避した50年前とかわって、いまこそ意味空間の世界へわけいるべきではないかと主張している。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第6回 先進的都心再生施策の社会実験都市公共交通の復権 富山市, 西村幸夫, URPress, vol.11, 11, 12, 2007年04月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第6弾。富山市の路面電車の延伸に焦点をあて、コンパクトシティの実弁に向けた努力に光を当てて紹介しているもの。
  • 遺産都市を歩く 第3回 幻惑を誘導する都市 メキシコ・シティ, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.14, 3, 10, 2007年04月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に連載された世界遺産都市を歩くシリーズの第3弾。メキシコシティの都市建設におけるコルテスによる破壊と新規建設の関係に関して論じている。成果は苅谷勇雅との共編『日本の町並み(全2巻)』(山川出版社、2016年)の特別記事として収録された。
  • 空間の構想力第2回 都市立地の構想は大地形のなかで具象化され、都市空間の細部意匠は微地形のなかで花開く, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.14, 106, 107, 2007年04月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に東京大学都市デザイン研究室名で連載された「都市空間の構想力」シリーズの第2弾。都市の立地における構想力を多くの事例と図版と共に論じている。一連の連載の成果は、東京大学都市デザイン研究室編『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社、2015年)として取りまとめられている。
  • 世界遺産とまちづくり, 西村幸夫, 地域開発, No.511, 8, 13, 2007年04月, 日本地域開発センター, 白川郷と石見銀山の事例をもとに、地域移住民の主体的な地域運営が世界遺産地域においても効果を発揮していることを論じている。成果は『西村幸夫景観論ノート』(鹿島出版会、2008年)に収録されている。
  • 本当の都市ルネサンスとは何か, 西村幸夫, 月刊地方自治職員研修, vol.40, No.40, 58, 60, 2007年04月, 公職研, 21世紀の都市を構想する際に、20世紀的な常識を疑うことから出発すべきであることを主張している論文。効率性に裏打ちされた20世紀的価値観をいかに打破するかが問われている。成果は『西村幸夫景観論ノート』(鹿島出版会、2008年)に収録されている。
  • 都市における景観アセスメントの現段階, 西村幸夫, 環境アセスメント学会誌, vol.5, No.1, 13, 18, 2007年02月, 環境アセスメント学会誌, 景観アセスメントの可能性に関して、現行の環境アセスメントの景観版の側面、都市計画コントロールの中でのアセスの可能性、そして景観法下での景観アセスメントの可能性に関して、それぞれの長短を指摘しつつ述べている。成果は『西村幸夫景観論ノート』(鹿島出版会、2008年)に収録されている。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第5回 変わるものと変わらぬもの双方を見せてくれるまち 豊後臼杵の町並み, 西村幸夫, URPress, vol.10, 19, 20, 2007年01月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第5弾。大分県臼杵市の武家屋敷地区の町並み保尊運動とアーケード街の再生運動に光を当てて紹介しているもの。
  • 都市空間の構想力第1回 「都市空間の構想力」序説, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.13, 92, 93, 2007年01月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に東京大学都市デザイン研究室名で連載された「都市空間の構想力」シリーズの第1弾。序説として、なぜ「構想力」という用語で、都市空間を擬人化して構想力を持っているかのように表現するのかに関して論じている。一連の連載の成果は、東京大学都市デザイン研究室編『図説 都市空間の構想力』(学芸出版社、2015年)として取りまとめられている。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第4回 浪漫が町並みを創り出す 会津若松の町並み, 西村幸夫, URPress, vol.9, 13, 14, 2006年10月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第4弾。福島県会津若松市の町並み再生の各種プロジェクトに光を当てて紹介しているもの。
  • 景観法下の自治体景観行政の状況と今後の展望, 西村幸夫, 環境と公害, vol.36, No.2, 2, 7, 2006年10月, 岩波書店, 景観法制定後の各地の自治体による景観行政の状況と今後の展望に関して、文化財周辺の景観整備の手立てがないこと、環境アセスメントが景観を効果的にはカバーしていないこと、税制上のインセンティブ制度が欠落していることなどの問題点を指摘している。
  • 欧米先進国の都市保全施策, 西村幸夫, 公園緑地, vol.67, No.3, 86, 89, 2006年09月, 日本公園緑地協会, 英米独仏の主要4か国の景観施策を比較検討したのち、日本においてはいかなる景観保全施策が妥当であるのかを検討している。なかでも日本では文化財周辺の景観整備の手立てがないこと、環境アセスメントが景観を効果的にはカバーしていないこと、税制上のインセンティブ制度が欠落していることなどの問題点を指摘している。成果は『西村幸夫景観論ノート』(鹿島出版会、2008年)に収録されている。
  • 世界遺産都市を歩く 第2回 カトマンズ 盆地のミクロコスモス群, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.12, 3, 10, 2006年09月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に連載された世界遺産都市を歩くシリーズの第2弾。カトマンズ谷の王宮群や寺院群を中心とした都市との関係に関して論じている。成果は苅谷勇雅との共編『日本の町並み(全2巻)』(山川出版社、2016年)の特別記事として収録された。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第3回 やんちゃがつくる心意気のまち 飛騨古川の町並, 西村幸夫, URPress, vol.8, 13, 14, 2006年07月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第3弾。岐阜県飛騨市飛騨古川のまちについて、古川祭を基礎とした地域コミュニティの結束がまちづくりに生きているということを紹介しているもの。
  • 風景づくりの規範としての文化的景観, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.11, 56, 59, 2006年06月, 学芸出版社, 西村幸夫、岡村祐, 文化的景観という日本では新しい概念の枠組みを概説し、これを風景づくりの規範として援用するための施策とその留意点に関して論じている。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第2回 備中高梁の街並み, 西村幸夫, URPress, vol.7, 15, 16, 2006年04月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第2弾。岡山県高梁市のまちづくり組織の広がりに光を当てて紹介している。
  • 歴史・文化遺産とその背後にあるシステム -世界文化遺産の思想を中心に, 西村幸夫, 環境情報科学, vol.35, No.1, 8, 11, 2006年04月, 環境情報科学センター, 世界文化遺産の評価のシステムに関して、真正性(オーセンティシティ)と全体性(インテグリティ)という概念を中心に、文化遺産の顕著な普遍的価値の評価の際の留意点を概説している。
  • 世界遺産都市を歩く 第1回 眺望の網に包まれた都市 イスタンブール, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.10, 3, 10, 2006年04月, 学芸出版社, 『季刊まちづくり』に連載された世界遺産都市を歩くシリーズの第1弾。イスタンブールの地形的な魅力と世界遺産の建築群の関係に関して論じている。成果は苅谷勇雅との共編『日本の町並み(全2巻)』(山川出版社、2016年)の特別記事として収録された。
  • 路上の青空は誰のものか-無電柱化をめぐる一考察-, 西村幸夫, 美しい都市づくりのすすめ, 89, 94, 2006年03月, 公益財団法人日本都市センター, ヨーロッパにおける電灯の整備とそれ以前からあるガス灯とのせめぎあいの歴史を法廷闘争の面から振り返り、ガス灯側の論点である、路上の青空を侵害する権利は電線にはない、という考え方がその後のヨーロッパの街路整備につながったことを明らかにしている。『西村幸夫風景論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録された。
  • 景観法をめぐる近年の動き, 西村幸夫, 都市問題研究, vol.58, No.3, 35, 49, 2006年03月, 都市問題研究会, 景観法制定後の景観まちづくりのあり方に関して、地域住民の合意を形成していくために、地域の景観問題を契機とすることが分かりやすく、景観まちづくりの進め方に関して、景観法による規制を活用すべきことを力説し、全国の傾向として景観条例を景観法に準拠した条例に改正していく流れについて論じている。
  • “いま光る”都市を訪ねる 第1回 都市が映える風景とは -近江八幡と水郷-, 西村幸夫, URPress, vol.6, 13, 14, 2006年01月, UR都市機構, 全国各地の尖端的なまちづくりを行っている自治体とその施策を紹介するシリーズの第1弾。近江八幡市の八幡堀再生に光を当てて紹介しているもの。
  • 「都市風景」の形成-近代日本における風景概念の成立, 西村幸夫, ランドスケープ研究, vol.69, No.2, 118, 121, 2005年10月, 日本造園学会, 日本の近代においては破壊を経験することによって都市風景の重要性を認識するというプロセスがほぼ20年おきに生起してきたことを指摘した論文。すなわち、1860年代の廃仏毀釈の波、1880年代の市区改正の波、1900年代の地域開発の波、1920年代の都市美の発見、1940年代の戦災、1960年代の高度成長期の波、1990年代のバブル経済前後の波である。『西村幸夫風景論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録された。
  • 景観まちづくりの課題と景観法, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.7, 12, 15, 2005年07月, 学芸出版社, 景観法制定後の景観まちづくりのあり方に関して、地域住民の合意を形成していくために、地域の景観問題を契機とすることが分かりやすく、かつ法的根拠も得られたことから、景観まちづくりの進め方に関して、景観法による規制を活用すべきことを説いた論文。
  • 都市環境の再生, 西村幸夫, 環境と公害, vol.34, No.4, 31, 34, 2005年04月, 岩波書店, 都市環境の再生問題が21世紀の主要課題として浮上してくる時点において、ここでいう再生のうちに景観を軸としたまちづくりによる環境の再生が入ることを述べ、環境再生の世紀の主導力のひとつとして景観問題を挙げている。
  • マンションの高層化は回避可能だった, 西村幸夫, 環境と公害, vol.34,, No.4, 39, 40, 2005年04月, 岩波書店, 国立市のマンション訴訟に関して、当該敷地の容積率が200%であったことから、工夫によってはより低層のマンション計画が可能だったことを実証的に示した。同時に、低い容積率の土地であっても、面積自体が広い場合は、高層の建物となるケースがあり得ることから、絶対高さ制限の重要性を指摘している。
  • 変化する景観の中で周辺環境(セッティング)の意味を再考する, 西村幸夫, ICOMOS Newsletter, vol.15, No.1, 12, 15, 2005年01月, イコモス(国際遺跡記念物会議), 国際組織であるイコモス(国際遺跡記念物会議)の機関誌に、掲載された英文論文。2005年の総会のテーマが周辺環境(セッティング)であることから、文化遺産の保全を議論するときに周辺環境を含めた保全を考えることがとりわけアジア都市において重要であることを力説し、総会テーマの重要性を強調したもの。
  • 景観まちづくりが目指すもの, 西村幸夫, 建築雑誌, vol.120, No.1527, 12, 13, 2005年01月, 日本建築学会, 景観法制定後の景観まちづくりのあり方に関して、地域住民の合意を形成していくために、地域の景観問題を契機とすることが分かりやすく、かつ法的根拠も得られたことから、景観まちづくりの進め方に関して、今後の戦略を提起した論文。
  • 景観法の背景と景観法制定後のまちづくりのあり方, 西村幸夫, (財)国有財産管理センター季報 冬, No.51, 4, 46, 2005年, 財団法人国有財産管理センター, 景観法が制定された社会背景を当時の住民訴訟の状況などを踏まえて概説し、景観法制定以降の景観を軸としたまちづくりのありかたを展望した論文。合意形成のために景観が果たす役割の重要性を強調している。
  • 景観法とまちづくり, 西村幸夫, 自治体法務研究 2005秋, No.2, 6, 9, 2005年, ぎょうせい, 国立市のマンション訴訟に関して、低い容積率の土地であっても、面積自体が広い場合は、高層の建物となるケールがあり得ることから、絶対高さ制限を景観条例によって行い、その法的根拠を景観法に求めることの重要性を指摘している。
  • 都道府県庁所在地都市調査 日本の眺望景観:西日本編-連載『眺望景観のパースペクティブ」第4回, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.4, 67, 81, 2004年10月, 学芸出版社, 西村幸夫、中島直人、野原卓、花沢信太郎 ほか, 著者はすべて東京大学における都市デザイン研究室のメンバーである。日本における眺望景観の現状とその保全のための施策検討を論じたシリーズ物の論文の第4弾。西日本の県庁所在都市の眺望景観問題を取り上げて論じている
  • 都市保全計画という構想, 西村幸夫, UP, No.384, 37, 42, 2004年10月, 東京大学出版会, 平成16年に刊行された単著『都市保全計画』(東大出版会)のいきさつについて、この構想がいかにして生まれ、大学の講義として結実していったのかをまとめたもの。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 都市アメニティの保全方策について, 西村幸夫, 日本不動産学会, vol.18, No.2, 18, 22, 2004年09月, 日本不動産学会, 都市アメニティの保全方策を、アメニティの保全、アメニティの創造、ディスアメニティの除去という3つの相に分けて考察し、そのための省察ツールを規制や誘導、協定や契約などに分類して整理した論文。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 市民の市民による市民のための眺望景観保全, 西村幸夫, 日経研月報, 14, 22, 2004年08月, 日本経済研究所, 岡村祐、西村幸夫, 眺望景観の保全に関して、尾道市や横須賀市を事例に、都市の地形的特色をより際立たせるために地形的に高いところや坂道の上側からの眺望を確保するために、低所の高さ規制を行っている仕組みと考え方を紹介している。 担当部分:西村幸夫は共著者の大学における指導教員として、調査対象の選定や調査手法の検討、調査結果の分析とその解釈に関して、共著者に指導を行った。
  • 都道府県庁所在地都市調査 日本の眺望景観:東日本編-連載『眺望景観のパースペクティブ』第3回, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.3, 51, 66, 2004年07月, 学芸出版社, 西村幸夫、中島直人、野原卓、池田祥 ほか, 著者はすべて東京大学における都市デザイン研究室のメンバーである。日本における眺望景観の現状とその保全のための施策検討を論じたシリーズ物の論文の第3弾。東日本の県庁所在都市の眺望景観問題を取り上げて論じている。
  • 景観緑三法制定の意義, 西村幸夫, 新都市, vol.58, No.7, 11, 18, 2004年07月, 都市計画協会, 平成16年に成立した景観法と屋外広告物法の改正、公園緑地法の改正のいわゆる景観緑三法の概要とその意義を概説した論文。とりわけ景観計画が景観法に根拠を持つ法廷計画となったこと、建築物の形態意匠を根拠に建築申請に不許可を出すことができるようになったことを高く評価している。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 日本の都市風景をいかに美しくするか, 西村幸夫, 月刊不動産, 4, 7, 2004年05月, 全日本不動産協会, 景観法の制定へ向けた世論形成のための発表された論文。美しい都市を創るためにも、都市再生のためにも景観整備の法制度が必要であること、各地で生まれている景観条例に根拠法が必要であることを力説している。さらには新法が景観整備の基本法となるべきことを主張している。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 景観法案 美しい風景つくる基礎に, 西村幸夫, 朝日新聞「私の視点」, 2004年04月07日, 朝日新聞社, 景観法の制定へ向けた世論形成のための新聞に掲載された意見。美しい都市を創るためにも、都市再生のためにも景観整備の法制度が必要であること、各地で生まれている景観条例に根拠法が必要であることを力説している。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 東京の眺望景観を俯瞰する-連載「眺望景観のパースペクティブ」第2回, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.2, 101, 114, 2004年03月, 学芸出版社, 西村幸夫、中島直人、岡村祐 ほか, 著者はすべて東京大学における都市デザイン研究室のメンバーである。日本における眺望景観の現状とその保全のための施策検討を論じたシリーズ物の論文の第2弾。東京の眺望景観全般を取り上げて論じている。
  • 日本の都市の再生の方向を問う, 西村幸夫, 環境と公害, vol.33, No.3, 2, 5, 2004年01月, 岩波書店, 景観法の制定へ向けた世論形成のための論文。都市再生のためにも景観整備の法制度が必要であること、各地で生まれている景観条例に根拠法が必要であることを力説している。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 市民主体の風景おこしへ向けたきっかけづくり-オホーツクの経験から-, 西村幸夫, 都市+デザイン, No.20, 6, 11, 2004年01月, 公益財団法人都市づくりパブリックデザインセンター, オホーツクにおいて5年ほど継続して実施してきた住民参加型の風景おこし事業の成果をまとめ、景観の重要性に気づく機会を提供することの意味を論じたもの。対象は上湧別町や小清水町、網走市など。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 国会議事堂の問いかけるもの-連載「眺望景観のパースペクティブ」第1回, 西村幸夫, 季刊まちづくり, No.1, 45, 65, 2003年10月, 学芸出版社, 西村幸夫、中島直人、岡村祐 ほか, 著者はすべて東京大学における都市デザイン研究室のメンバーである。日本における眺望景観の現状とその保全のための施策検討を論じたシリーズ物の論文の第1弾。国会議事堂裏の議員会館の再開発問題を取り上げて論じている。
  • 「町並みまちづくり」はいま(下), 西村幸夫, 地理, vol.48, No.9, 98, 103, 2003年09月, 古今書院, 17都市の事例をもとに、町並み保存運動をもとにしたまちづくりの運動が日本においてどのような段階にあるのかを示した序論的な論文。上下2編からなるものの下編。かつて著わした『町並みまちづくり物語』(1997年、古今書院)の現在を考えるというもの。
  • 「町並みまちづくり」はいま(上), 西村幸夫, 地理, vol.48, No.8, 59, 65, 2003年08月, 古今書院, 17都市の事例をもとに、町並み保存運動をもとにしたまちづくりの運動が日本においてどのような段階にあるのかを示した序論的な論文。上下2編からなるものの上編。かつて著わした『町並みまちづくり物語』(1997年、古今書院)の現在を考えるというもの。
  • 転換点にある日本の都市景観行政とその今後のあり方, 西村幸夫, 都市問題, vol.94, No.7, 3, 15, 2003年07月, 後藤・安田記念東京都市研究所, 景観整備に関する基本法制定に向けた提言として、現時点での景観行政は転換点にあると指摘し、法的根拠にもとづいた景観規制の必要性を強調した論文。ここでの提言は翌平成16年の景観法として結実した。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 日本の都市風景のこれからを展望する, 西村幸夫, 地域開発, vol.464, 47, 52, 2003年05月, 日本地域開発センター, 景観整備に関する基本法制定に向けた提言として、各種規制の基本的なあり方を日本の都市風景のこれからを考えるという形で取りまとめている。ここでの提言は翌平成16年の景観法として結実した。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 「まちづくり」の視点からみた都市再生, 西村幸夫, 土木学会誌, vol.88, No.3, 19, 21, 2003年03月, 土木学会, 都市再生という新しい潮流が、欧米では都市の歴史を基盤とした地域の再生を目指していることが良いのと比較して、日本においては都市の再開発による経済活性化を目的としたものが多いことを指摘し、まちづくりの視点から見た都市再生が必要であることを論じたもの。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 日本の市街地風景再生へ向けて, 西村幸夫, 新都市, vol.57, No.2, 14, 19, 2003年02月, 都市計画協会, 景観整備に関する基本法制定に向けた提言として、各種規制の基本的なあり方を市街地風景の再生という用語で取りまとめている。ここでの提言は翌平成16年の景観法として結実した。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 新しいツーリズムの展開と地域おこし, 西村幸夫, 地域開発, vol.458, 1, 5, 2002年11月, 日本地域開発センター, 景観整備に関する基本法制定に向けた提言として、各種規制の基本的なあり方を市街地風景の再生という用語で取りまとめている。ここでの提言は翌平成16年の景観法として結実した。成果はまとめて『西村幸夫景観論ノート』(2008年、鹿島出版会)に収録されている。
  • 都市再生:欧米の新潮流と日本, 西村幸夫, 環境と公害, vol.31, No.3, 16, 22, 2002年01月, 岩波書店, 都市再生という新しい潮流が、欧米では都市の歴史を基盤とした地域の再生を目指していることが良いのと比較して、日本においては都市の再開発による経済活性化を目的としたものが多いことを指摘し、日本型都市再生がより歴史に根差したものに転換されるべきであると論じている。
  • 美観コントロールによる都市デザインの可能性, 西村幸夫, 造景別冊, No.3, 58, 65, 2001年07月, 建築資料研究社, 美観コントロールを具体的に運用することによって、個々の建築物をデザインすることなく、筑前台をデザインすることが可能となる仕組みを提唱した論文。アメリカの美観規制にヒントを得ている。
  • 情報発信、ネットワークづくり、具現化―現代日本のまちづくりにおける3潮流:世田谷まちづくりファインドを中心に, 西村幸夫, 参加を通した住民参加:論文集, 272, 281, 2001年05月28日, Council for Cultural Affairs, The Executive Yuan, Matzu & Taipei,, Yukio Nishimura、Keiko Aramata, 英文。世田谷区のまちづくりファンドの事例をもとに、住民参加型ではなく住民主体型のまちづくり運動を生成させるためにファンドとそれを運営する革新的な仕組みが必要であることを論じている。とりわけ、ファインド支援事業の選定における公開審査の重要性を述べている。 担当部分:西村幸夫の指導のもとに共著者である荒又佳子が収集したデータをもとに西村幸夫が執筆した。
  • 美しい都市景観形成に向けて, 西村幸夫, 新都市, vol.55, No.648, 55, 60, 2001年01月, 都市計画協会, 町並み保存運動の生成と展開の歴史を概観し、近年の都市景観条例制定のおおきな流れを論じたうえで、美しい都市景観の形成に向けた努力としてのデザインレビューの仕組みを紹介している。とりわけアメリカでの最新動向に振れている点が新しい。
  • 美しいまちづくりのための内外の景観施策, 西村幸夫, 宅地とまちづくり, 185号, 3, 9, 2001年, 日本宅地開発協会
  • 海外における歴史的都市の保全政策について, 西村幸夫, 月刊文化財, 444号, 35, 38, 2000年09月, 第一法規出版, 文化庁文化財保護部監修の月刊誌。
  • 都市風景を守り育てるために, 西村幸夫, ふぇらむ, 5巻, 11号, 797, 801, 2000年, 日本鉄鋼協会
  • 町並み景観の保全整備へ向けたルール化の動向, 西村幸夫, 自治フォーラム, vol.483, 16, 21, 1999年12月, 第一法規, 町並み保存運動の生成と展開の歴史を概観し、近年の都市景観条例制定のおおきな流れを、広い視野から論じている。さらに規制力は弱いものの合意に達しやすい協定の活用の高い可能性と、小規模な町並みである「こまちなみ」への着目という最新の動きを紹介している。
  • 世界遺産委員会京都会議の到達点, 西村幸夫, 環境と公害, vol.29, No.1, 65, 68, 1999年07月, 岩波書店, 1998年に京都で開催された世界遺産委員会に参加して見出した世界遺産条約の現状と問題点を論じたもの。特に、国を超えたものであるべき顕著な普遍的価値を国家からの推薦で審査を行うという世界遺産のシステム自体の矛盾点を指摘した点が新しい。
  • 水辺の歴史を活かしたまちづくり, 西村幸夫, 河川, No.636, 41, 46, 1999年07月, 日本河川協会, 柳川市の堀川、近江八幡市の八幡堀、島原市の湧水、福井市上中町熊川宿のまえかわの4事例から、水と人間とのかかわりと思いの共通性を論じ、水と川からはじまるまちづくりの潜在的な可能性を論じている。
  • 丸の内の今後を考える, 西村幸夫, 造景, No.18, 136, 138, 1998年12月, 建築資料研究社, 北沢猛、西村幸夫, 東京・丸の内の丸ビルの建て替え問題に関して、これを単に反対するのではなく、よりよい景観を考えるきっかけとすることを通して、今後の丸の内の景観デザインのありかたを前向きに論じたもの。
  • いま、なぜ丸の内の景観問題か, 西村幸夫, 造景, No.12, 108, 113, 1998年12月, 建築資料研究社, 東京・丸の内の丸ビルの建て替え問題に関して、新しい丸ビルの具体的な建築デザインとこれまでの建物の建築デザインとの比較対照が可能であるような建替えの提案システムが必要であると論じている。
  • 丸の内の景観問題, 西村幸夫, 環境と公害, vol.28, No.2, 9, 16, 1998年10月, 岩波書店, 東京・丸の内の丸ビルの建て替え問題に関して、これを単に反対するのではなく、よりよい景観を考えるきっかけとすることができるように、地区全体を展望した議論がなされることを期待するという論を立てている。
  • 丸の内から景観論議を高めよう, 西村幸夫, 朝日新聞 「論壇」, 1998年07月29日, 朝日新聞社, 東京・丸の内の丸ビルの建て替え問題に関して、これを単に反対するのではなく、よりよい景観を考えるきっかけとすることができるように、新しい丸ビルの具体的な建築デザインとこれまでの建物の建築デザインとの比較対照ができるべきあると論じている。
  • 町並みの整備と観光, 西村幸夫, 月刊観光, No.381, 13, 17, 1998年06月, 日本観光協会, 従来、対立することの多かった町並み保存と観光の問題を、地域社会と地域経済のバランスの問題として捉えなおし、地域文化に根差した観光であれば町並み保存と観光の両立は可能であることを論じている。
  • 歴史的環境保全と景観整備:虚実論から運動論へ, 西村幸夫, 都市計画, No.213, 39, 42, 1998年06月, 日本都市計画学会, 歴史的環境保全と景観整備との関係を運動論から捉えなおすことによって、地域社会の動員を図り、保存か開発かといった対立の構図から脱却することができると論じている。
  • 変貌する丸の内を考える, 西村幸夫, University of Tokyo Press     , 312, 15, 19, 1998年, 東京大学出版会
  • 丸の内地区の建築形成史とデザイン構造の考察, 西村幸夫, 東京大学工学部総合試験場年報, No.57, 57, 62, 1998年, 東京大学工学部付属総合試験所, 川西崇行、水谷宏杉、西村幸夫、北沢猛、鈴木伸治 遠藤新, 東京・丸の内の丸ビルの建て替え問題に関して、これを単に反対するのではなく、よりよい景観を考えるきっかけとするためには、丸の内地区の建築形成史を踏まえた議論がなられるべきであるという観点から、独自に丸の内地区の形成史とそこでのデザインの構造を論じたもの。
  • 風景計画の「いま」と「これから」, 西村幸夫, 造景, No.12, 86, 89, 1997年12月, 建築資料研究社, 欧州諸国を中心とした風景計画の現段階を総括し、日本におけるその展開の可能性を論じた論文。風景基本法の制定を提唱し、法廷計画として風景計画を樹立することを提言している。
  • 都市再開発とまちなみ景観の保全-住居系再開発を中心に-, 西村幸夫, 都市問題, vol.88, No.11, 63, 71, 1997年11月, 後藤・安田記念東京都市研究所, 往々にして対立しがちな都市再開発と町並み景観の保全とをいかにしてバランスさせることができるかという問題に対して、街路景観全体に配慮することによって両者の融和が離れる場合があることを示した論文。
  • かわとまちのかかわりについて, 西村幸夫, 河川, No.616, 44, 47, 1997年11月, 日本河川協会, 河川を中心としたまちづくり運動の事例をいくつか紹介し、住民共通の関心事として河川やその水質があることから、河川をテーマとすることで町づくり運動の推進力となることが多いという点を指摘している。
  • 小都市に学ぶ町並みまちづくり, 西村幸夫, 地方自治職員研修, vol.30, No.7, 18, 21, 1997年07月, 公職研, 福井県上中町の熊川宿の町並み保存運動を中心としたまちづくり運動を事例として取り上げ、小さなコミュニティだからこそ可能であったフットワークのいい住民の活動が小都市の可能性を広げていることを明らかにしている。
  • 都市景観施策と歴史資産の保全, 西村幸夫, 建築雑誌, vol.112, No.1400, 28, 29, 1997年01月, 日本建築学会, 都市景観施策とその中における歴史的環境保全の位置づけに関して考察した論文。新しいものを作り上げる景観施策と古いものを守る景観施策とのよりよいバランスのありかたを論じている。
  • 都市の水辺空間開発の類型:批判的展望, 西村幸夫, Journal of the Graduate School and Faculty of Engineering, The University of Tokyo (B), vol.XLIV, No.2, 89, 126, 1997年, 東京大学, Bijaya Krishna Shrestha、Yukio Nishimura, 英文。香港のウオーターフロント開の各種事例をもとに、水辺開発を類型化し、それらの各類型がいかにデザイン上で発展してきたかを歴史的に明らかにしている。それを他のアジアの諸都市にひろげて比較対照し、類型別の評価を行っている。
  • 建築から都市へ:都市再開発をデザインするために, 西村幸夫, 新建築1996年11月臨時増刊, vol.71, No.13, 7, 16, 1996年11月, 株式会社新建築社, 再開発を専門とした設計事務所であるRIAの都市再開発事例を複数採り上げ、長期にわたって都市とかかわりながら、合意を形成し、再開発事業として成立させ、なおかつ最終的なプロジェクトにおけるデザインの質を保つための努力をすることがどのようにして可能なのかを論じている。
  • まちづくりと補助金行政のこれから, 西村幸夫, 造景, No.5, 63, 70, 1996年10月, 建築資料研究社, 町づくり運動の初動段階では補助金は有効であるが、運動の経過の中で補助金への依存を高めていくおそれがあるので、徐々に自立できるような施策を補助金の側でも制度的に内在させておく必要があることを指摘した論文。
  • アメリカの登録文化財制度, 西村幸夫, 月刊文化財, No.397, 34, 39, 1996年10月, 第一法規株式会社, 1966年の国家歴史保全法によって導入されたナショナルレジスターの概要とその成果を紹介した論文。特に、国レベルのレジスターと州および地方政府レベルでのゾーニングによる規制との関係について詳細に論じている。
  • 町並みまちづくり最前線-17ー佐賀県有田町ー, 西村幸夫, 地理, vol.41, No.8, 72, 77, 1996年08月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。佐賀県有田町の有田焼のまちのまちづくり運動のひろがりを紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 町並みまちづくり最前線-16ー島根県大田市ー, 西村幸夫, 地理, vol.41, No.7, 94, 99, 1996年07月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。島根県大田市の大森集落における町並み保存運動の経緯を紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 町並みまちづくり最前線-15ー沖縄県嘉手納ー, 西村幸夫, 地理, vol.41, No.5, 83, 88, 1996年05月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 町並みまちづくり最前線-14ー福井県上中町ー, 西村幸夫, 地理, vol.41, No.4, 94, 99, 1996年04月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。福井県上中町(現若狭町上中)の鯖街道の宿場町熊川の町並み保存運動を対象にその展開の歴史を紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 町並みまちづくり最前線-13ー新潟県津川町ー, 西村幸夫, 地理, vol.41, No.2, 84, 89, 1996年02月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。新潟県津川町の阿賀川を軸としたまちづくり運動の事例を紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 風景計画の新潮流 -欧米の景観コントロールから学ぶ-1, 西村幸夫, 造景, No.1, 200, 205, 1996年02月, 建築資料研究社, 欧米各国の風景計画の現状をそれぞれの国の特色を比較対象しながら概観した論文。特に風景計画の図面をカラーで豊富に引用し、具体的な規制の手法を詳細に明らかにしている。
  • 町並みまちづくり最前線-12ー岡山県高梁市ー, 西村幸夫, 地理, vol.41, No.1, 106, 111, 1996年01月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。岡山県高梁市を事例としてとりあげ、地元の経済同友会を中心としたまちづくり運動のひろがりを紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 都市景観の整備と眺望景観の保護, 西村幸夫, 新都市, vol.49, No.11, 7, 14, 1995年11月, 都市計画協会, 従来比較的等閑に付されてきた眺望景観の保存問題を正面に据えて、里山や郷土の山といった愛着を持つ事例から、山がちの国土を持つ日本ならではの固有の価値があるものとして再評価し、その眺望景観を保存するための施策として、視点場と視対象の両方の保存と整備を論じている。
  • 町並みまちづくり最前線-11ー北海道小樽市ー, 西村幸夫, 地理, vol.40, No.11, 84, 91, 1995年11月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。北海道小樽市の小樽運河の保存運動から始まるまちづくり運動を紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 町並みまちづくり最前線-10-栃木県足利市ー, 西村幸夫, 地理, vol.40, No.10, 84, 89, 1995年10月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。栃木県足利市の鑁阿寺周辺のまちづくり運動の事例を紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 町並みまちづくり最前線-9-山口県岩国市-, 西村幸夫, 地理, vol.40, No.9, 110, 114, 1995年09月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。山口県岩国市の錦帯橋周辺を整備していく運動を紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • アメリカにおける美観規制の動向, 西村幸夫, 都市計画, No.196, 47, 51, 1995年09月, 日本都市計画学会, アメリカにおける美観規制の歴史を、規制に反対する意見と共に、主要な判例の積み重ねを中心に概観し、いかに美観規制が受容されていったのかについて概観した論文。
  • 東南アジアの都市像と地方都市の今後, 西村幸夫, 1995年度日本建築学会大会(北海道)都市計画研究協議会資料集『地域像と計画のパースペクティブ-都市計画の再構築をめざして-』, 18, 23, 1995年08月, 日本建築学会, インドと中国の圧倒的な影響下に形成されてきた東南アジアの諸都市の現状とその後の植民地化による宗主国の影響を加え、複雑化する様相を具体的に論じている。
  • 東京大学工学部都市工学科「都市保全計画」の試み, 西村幸夫, 1995年度日本建築学会大会特別研究委員会研究協議会資料集『保存の未来と建築教育』, 129, 131, 1995年08月, 日本建築学会, 1990年度から東京大学工学部都市工学科の4年生を対象に行っている「都市保全計画」という新しい科目を、その背景や目的、教育の具体的な内容を紹介し、新しい学問としての都市保全計画のあり方を問題提起している。
  • 町並みまちづくり最前線-8ー 滋賀県近江八幡市ー」, 西村幸夫, 地理, vol.40, No.8, 98, 103, 1995年08月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。滋賀県近江八幡市の八幡堀を守る運動から始まるまちづくり運動を紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 町並みまちづくり最前線-7ー北海道函館市ー, 西村幸夫, 地理, vol.40, No.6, 86, 91, 1995年06月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。北海道函館市の洋館保存に始まるまちづくり運動とその仲間の動きを紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院 1997年)として一書にまとめられた。
  • トラスト運動を日本で展開するための制度的諸課題, 西村幸夫, 都市計画, No.194, 71, 76, 1995年05月, 日本都市計画学会, ナショナル・トラストやシビック・トラストの活動を研究した成果として、こうした仕組みを日本に取り入れるための法制度上の課題を整理した論文。特に、トラストという法人格の性格について述べ、将来的なNPO法の制定を提言している。
  • 屋外広告物のコントロールをどうするか, 西村幸夫, 都市+デザイン, vol.10, 1, 4, 1995年05月, 都市づくりパブリックデザインセンター, ほとんど野放しであった日本の屋外広告物規制の今後のあり方について提言した論文。現況の問題点を指摘し、欧米における規制の仕組みを紹介し、日本におけるその適用可能性を考察している。
  • 町並みまちづくり最前線-6ー京都府舞鶴市ー, 西村幸夫, 地理, vol.4, No.5, 94, 99, 1995年05月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。京都府舞鶴市の赤レンガ倉庫の保存運動を中心に紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • わが国の歴史的環境保全におけるオーセンティシティ概念の変化, 西村幸夫, 建築史学, No.24, 68, 72, 1995年03月, 建築史学会, 世界遺産における真正性(オーセンティシティ)の概念整理を導きの糸として、日本における歴史的環境保全の議論をオーセンティシティの視点からまとめなおした論文。特に戦前の皇国史観の時代のオーセンティシティから戦後の即物的なオーセンティシティの議論への大きな変化を論じている。
  • 町並みまちづくり最前線-5ー新潟県村上市ー, 西村幸夫, 地理, vol.40, No.3, 110, 114, 1995年03月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。新潟県村上市の町並み保存運動を中心的に担っていた桑原猛氏の動きを中心に紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 町並みまちづくり最前線-4ー 大分県臼杵市ー, 西村幸夫, 地理, vol.40, No.2, 102, 107, 1995年02月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。大分県臼杵市の仁王座を中心とした町並み保存運動を紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • イタリアの歴史保全に関する研究-風景計画の発展を中心に, 西村幸夫, Journal of the Graduate School and Faculty of Engineering, The University of Tokyo (B), vol.XLIII, No.2, 235, 250, 1995年, 東京大学, Masaru Miyawaki、 Yukio Nishimura, 英文。イタリアのガラッソ法による週ごとの風景計画の仕組みや保全制度の枠組みを概説し、エミリア・ロマーナ州を事例として、詳細なコントロール手法を紹介した論文。
  • 町並みまちづくり最前線-3ー愛知県足助町ー, 西村幸夫, 地理, vol.39, No.12, 64, 69, 1994年12月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。愛知県足助町(現豊田市足助町)の中馬街道の宿場町のまちづくり紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 町並みまちづくり最前線-2ー岐阜県古川町ー, 西村幸夫, 地理, vol.39, No.10, 28, 32, 1994年10月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。岐阜県古川町の保存運動を古川まつりの継承とともに紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • アジアの都市の伝統とその保全, 西村幸夫, 94 Seoul International Symposium on City and History, 229, 235, 1994年10月, 94 Seoul International Symposium on City and History, アジア都市の特質とその伝統的側面を明らかにすると同時に、その保全の問題点を指摘している。特に欧米諸国の都市保全との対比を中心に述べている。国際シンポでの招待講演のまとめ。英文。
  • 町並みまちづくり最前線-1ー長野県須坂市ー, 西村幸夫, 地理, vol.39, No.9, 96, 100, 1994年09月, 古今書院, 町並み保存運動を活動家の動きを中心にまとめたシリーズ「町並みまちづくり最前線」のひとつ。長野県須坂市の事例を製糸のまちの遺産をその後につなげる運動として紹介している。本シリーズはのちに『町並みまちづくり物語』(古今書院、1997年)として一書にまとめられた。
  • 歴史的環境の保存論と保存制度(戦前編), 西村幸夫, 建築史学, No.23, 146, 156, 1994年09月, 建築史学会, 日本における歴史的環境保全の歴史とそこにおける保存論の系譜をまとめた論文。戦前編として二部構成の前半と位置付けている。特に、国家主義の中での歴史的環境保全は皇国史観と結びつきやすく、右傾化の危機を常に秘めていたと総括している。
  • 環境学習へ向かうまちづくり, 西村幸夫, 都市問題, vol.85, No.5, 25, 34, 1994年05月, 後藤・安田記念東京都市研究所, イギリスのローカル・アメニティ・ソサエティの活動から示唆を得て、まちづくり活動のひとつの帰結点は環境学習であるということを主張している論文。
  • バンコク旧市街と初期のショップハウスの保全, 西村幸夫, Journal of the Faculty of Engineering, The University of Tokyo (B), vol.17, No.3, 239, 260, 1994年03月, 東京大学, Yongtanit Pimonsatean、 Yukio Nishimura, 英文。バンコクにおける面的保存の制度の発展過程を概観し、それによって初期のショップハウスがいかに保護対象となってきたのか、どのような保全が実現しているのかを検証している。
  • 街並みの制度を検証する, 西村幸夫, 施工, No.340, 88, 95, 1994年02月, 施工, 西村幸夫、 鈴木伸治、鳥海基樹、栗林久美子, 伝統的建造物群保存地区制度を軸に、他国の制度とも比較対象して、日本における町並み保存のための制度の現在とその可能性、問題点を検証している。
  • アメリカにおける歴史的環境保全の歩み, 西村幸夫, 環境と公害, vol.23, No.1, 27, 31, 1993年07月, 岩波書店, アメリカにおける歴史的環境保全の展開に関する一連の研究を概括した総説論文。1920年代前後、1966年法前後というふたつの画期によって全体を4期に分けることによって概観を分かりやすくし、最後に近年の動きを紹介している。
  • アメニティをいかしたまちづくり, 西村幸夫, 地域政策, vol.9, 32, 35, 1993年04月, 日本地域政策学会, イギリスのローカル・アメニティ・ソサエティの活動を振り返り、アメニティをいかすという活動理念のわが国へのようよう可能性について考察した論文。
  • 住民参加によるまちづくりへのタウントレイル手法の適用に関する研究, 西村幸夫, 住宅総合研究財団研究年報, No.19, 219, 226, 1993年03月, 住総研, イギリスのローカル・アメニティ・ソサエティが中心となって展開されているタウントレイルの活動の概要を紹介し、タウントレイルに用いられる各種の地図を比較対象して、これを日本の環境教育および都市計画教育に援用する方法について考察した論文。
  • 日本的史蹟保存, 西村幸夫, 空間, No.44, 64, 73, 1993年03月, 中国雑誌, 中国の雑誌『空間』に掲載された日本の史蹟保存の歴史に関する概説論文。中国語。とくに、土地の記憶を尊重する史蹟の概念そのものの発生とその後の展開について詳述している。
  • 四則演算の都市計画-成熟都市の都市計画の今後を考える, 西村幸夫, 調査季報, No.113, 56, 60, 1992年11月, 横浜市, 四則演算に仮託して都市計画を述べ、とりわけ「引き算」の都市計画が今後重要になることを指摘した論文。従来の要素深型の計画は経済発展途上では必要であるものの、成熟社会においては不要な要素の引き算こそ必要であると強調している。
  • 都市計画と建築保存, 西村幸夫, 建築保存の新しい姿を求めて-文化財専門職と文化財制度-, 11, 13, 1992年08月, 1992年度日本建築学会大会(北陸)建築歴史・意匠部門研究協議会資料, 新しい文化財保護制度として文化財の登録制度の可能性について、都市計画の立場から論じたもの。都市計画立案に際して、保存すべき建造物があらかじめ図示されているならば、計画立案が手戻りなくできることを示し、都市計画の立場からも文化財の登録制度が有効であることを強調している。
  • 環境教育と都市計画, 西村幸夫, 教育, No.533, 22, 30, 1991年03月, 教育科学研究会, 環境教育の重要性をたんに学校教育を超えた場面で論じることを目的として、事例として都市計画をとりあげ、その分野でも住民の計画立案への参画を促し、有効な計画を確立する上においても環境教育が重要であることを力説している。
  • 英国におけるボランティア活動, 西村幸夫, 地域開発, No.315, 18, 23, 1990年12月, 日本地域開発センター, イギリスのローカル・アメニティ・ソサエティの活動の根底にあるボランティアの意識について、それがイギリス社会の根底に根差すものであること、職能組織とはことなる倫理観や可能性が存在することを指摘し、日本の今後のボランティアの可能性について展望している。
  • アジア諸都市との比較でみた日本の都市計画, 西村幸夫, 都市計画, No.163, 38, 44, 1990年04月, 日本都市計画学会, 都市計画は欧米で発達した計画技術であるため、アジア都市の固有性に基づいた都市計画の議論はほとんどなおざりにされてきた。本論文では、アジアの急速な都市化や植民都市の歴史などと比較して、日本の都市の位置を明確に指摘し、アジア都市計画論の中での日本の特殊性を論じている。
  • 都市計画におけるアジアの視点, 西村幸夫, 建築雑誌, vol.104, No.1290, 42, 43, 1989年09月, 建築年報, 都市計画は欧米で発達した計画技術であるため、アジア都市の固有性に基づいた都市計画の議論はほとんどなおざりにされてきた。本論文では、急速な都市化や植民都市の歴史など、欧米都市にはないアジア都市の固有性を指摘し、そこに立脚したアジア型の都市計画の必要性を論じている。
  • まちづくり運動の構図と射程, 西村幸夫, 調査季報, No.97, 3, 10, 1988年03月, 横浜市企画調整局, 開発か保存かという二項対立の中で語られる保存運動を乗り越えて、これをまちづくり運動としてより広くとらえなおし、その構図は住民主体に夜環境再生・維持のための運動として見直すことによって、今後のさらなる展望を得ようとした論文。
  • 都市アメニティ論の現在, 西村幸夫, 都市計画, No.147, 79, 81, 1987年09月, 日本都市計画学会, イギリスのローカル・アメニティ・ソサエティの活動を参照しつつ、日本における都市アメニティの考え方をどう捉えればいいのかに関して、ひとつの視座を提供した論文。
  • 日本における歴史的環境保全運動の展開:1950-1985, 西村幸夫, 伝統的住居及び生活様式に関する国際シンポジウム論文集, 1987年07月, Tianjin University, China, 日本における歴史的環境保全運動展開の歴史を1950年から1985年まで、展望した論文。中国で開催された国際会議で発表された。英文。日本の町並み保存運動に関してまとまった英文の記載としては最初期のものである。
  • 飛騨古川の町並みまちづくり, 西村幸夫,      , 1987年, 観光資源保護財団
  • 町並み保存運動の歴史と展望, 西村幸夫, 月刊晨, vol.5, No.3, 16, 21, 1986年03月, ぎょうせい, わが国の町並み保存運動の環境破壊に対する根底に住民による異議申し立てが存在することを指摘し、その流れの中で将来の保存運動のあり方を、コミュニティの維持を軸に展望した論文。
  • 英国のローカル・アメニティ・ソサエティの活動にみる環境教育, 西村幸夫, 環境文化, No.68, 39, 43, 1985年12月, 環境文化研究所, イギリス・シビック・トラスト主導のもとにあるローカル・アメニティ・ソサエティの活動の根幹に環境教育の重視があることを指摘したもの。さらにイギリスの初等教育における環境教育の重要性に関して現地調査をもとに指摘した論文。
  • 古社寺保存法第1~4条の成立過程に関する研究, 西村幸夫, 明治大学工学部研究報告, No.48, 183, 188, 1985年03月, 明治大学, 明治30年の古社寺保存法制定の経緯を実証的に明らかにする中で、古社寺の定義がいかに明治初期の廃仏毀釈の歴史に影響を受けているのかを示し、境内地の上知が古社寺の経済的窮乏の要因となっていたこと、それら古社寺の支援のために保存法が提起されたことを明らかにしている。
  • 町並み保存運動の流れ, 西村幸夫, 月刊観光, No.217, 3, 10, 1984年10月, 日本観光協会, 1960年代に始まるわが国の町並み保存運動の系譜を、初期の妻籠宿の保存運動から、その後の伝統的建造物群保存地区制度の導入に至る経緯、さらには伝統的建造物群とまでには至らない多様な面的地区の保存運動を概括したもの。特に、建造物の破壊の危機に及んで住民運動が生成してきた歴史に光を当てている。
  • わが国における歴史的環境保存の流れ(戦前編), 西村幸夫, 環境文化, No.62, 63, 69, 1984年06月, 環境文化研究所, わが国戦前における歴史的環境保全の系譜を、古社寺の保存、史蹟の保存、名勝の保存、天然記念物の保存のそれぞれを系統的に示し、その保全りトンと手法の発展を明らかにしたもの。
  • 松代の泉水路, 西村幸夫, 環境文化, No.56, 58, 62, 1982年07月, 環境文化研究所, 長野市松代町の武家地の保全に関して、庭に連続して布置されている泉水とそれら泉水を結ぶ水路に着目して、その水路(泉水路と命名した)のシステムを解説したもの。
  • 都市および都市計画の変革に向けて, 西村幸夫, 伝統と現代, vol.69, 95, 103, 1981年03月, 伝統と現代社, 川島宏、福川裕一、西村幸夫、山中知彦、谷垣洋行、玉川英則、瀬戸初代、堀池秀人、瀬島明彦、中川とおる、白石俊彦、菊地成明(共著者は年齢順に掲載されている。), 従来の都市計画が課題解決型であったものに対して、既往の都市環境を評価し、良好な環境を保全することを前提とした都市計画への変革を提言した論文。共著者是認での討議をもとに分担執筆しており、実質的な共著論文である。
  • 歴史的市街地の地域分布, 西村幸夫, 東京大学工学部紀要, No.18, 1980年11月, 東京大学工学部, 渡辺定夫、西村幸夫, 建設省が昭和53年に各地方自治体を対象に行った歴史的環境の残存状況のアンケート調査の分析をもとに、全国の都市計画区域内で307市町村で合計462地区が歴史的地区を有しており、その分布は西日本に偏重していることを明らかにした論文。

著書等出版物

  • 都市から学んだ10のこと-まちづくりの若き仲間たちへ, 西村幸夫, 学芸出版社, 2019年04月, 平成30年の東京大学での最終講義に多数のみずから撮影した都市の街路空間の風景写真ををカラーで掲載した自伝的都市論集。巻末に西村幸夫の著作リストを載せている。
  • 県都物語―47都心空間の近代をあるく, 西村幸夫, 有斐閣, 2018年03月, 47の都道府県庁所在都市の都市形成の歴史を概観し、近代化の流れから都市の個性を論じる書下ろしの論文集。都市評論というジャーナリズムの一分野の構築を目指したもの。
  • 都市保全計画, 西村幸夫, 東大出版会, 2004年09月, 単著。都市保全計画という学問分野を確立した総括的な書。同分野のわが国初めての著書。都市保全計画の考え方から計画立案の方法、各国の都市保全計画の歴史と現況をひろくカバーしている。本書で平成17年度日本都市計画学会論文賞受賞。
  • 淀江から考える歴史を活かしたまちづくり, 西村幸夫, 今井出版, 2022年01月29日
  • 多様な学びのかたち 近世日本の教育遺産群を世界遺産に, 五十嵐喜敬・岩槻邦男・西村幸夫・松浦晃一郎, ブックエンド社, 2021年03月16日
  • 信仰の対象と芸術の源泉ー世界遺産富士山の魅力を生かす, 西村幸夫, 株式会社ブックエンド, 2018年07月, 五十嵐敬喜、岩槻邦男、西村幸夫、松浦晃一郎
  • まちを想う 西村幸夫対談・講演集, 西村幸夫, 鹿島出版会, 2018年02月, これまでの講演と対談を修正した初めての講演・対談集。9の講演と4の対談、2のインタビューを収める。
  • 西村幸夫 文化・観光論ノート--歴史まちづくり・景観整備, 西村幸夫, 鹿島出版会, 2018年02月, 前著『西村幸夫景観論ノート』以降の論文を集めた観光とまちづくりに関するアンソロジー。歴史街づくり法の制定前後の論考を中心に、文化と観光に関する議論を始めて集めたもの。
  • 回遊型巡礼の道 四国遍路を世界遺産に, 西村幸夫, 株式会社ブックエンド, 2017年11月, 五十嵐敬喜、岩槻邦男、松浦晃一郎、西村幸夫監修
  • まちを読み解く(共編), 西村幸夫, 朝倉書店, 2017年10月, 野原卓、宮脇勝ほか16名, 『まちの見方・調べ方』の実例編。全国29か所の事例を解説。
  • 世界文化遺産の思想(共編), 西村幸夫, 東京大学出版会 , 2017年08月, 稲葉信子、西和彦ほか4名, 世界文化遺産の論点を28点列挙し、それぞれに論述している。
  • 都市の遺産とまちづくり-アジア大都市の歴史保全 鈴木伸治編, 西村幸夫, 春風社, 2017年08月, ヨングタニット・ピモンサティエン、藤岡麻里子ほか19名。(大半は東南アジア出身の研究者), 急速な経済成長のもとで開発が進むアジア都市の文化の多様性をどのように継承すべきかを論じた書。アジア9都市における都市再生の事例を解説し、新たな都市計画モデルを展望している。
  • 商売は地域とともに―神田・百年企業の足跡―(編集代表), 西村幸夫, 東京堂書店, 2017年05月, 西村幸夫、中島伸、永野真義, NPO法人神田学会と東京大学都市デザイン研究室の共編による神田に数多く存在する百年企業を調査し、その企業理念を明らかにした書。基本は地域と共にあるという思想が重要であると結論づけている。
  • 都市経営時代のアーバンデザイン, 西村幸夫, 学芸出版社, 2017年02月, 高梨遼太朗、黒瀬武史、坂本英之、窪田亜矢ほか, 東京大学都市デザイン研究室出身者による都市デザインの今日を各自の目で見通す論文集
  • 世界遺産 熊野古道と紀伊山地の霊場, 西村幸夫, 株式会社ブックエンド, 2016年12月, 五十嵐敬喜、岩槻邦男、松浦晃一郎、西村幸夫監修
  • ブレイクスルーへの思考‐東大先端研が実践する発想のマネジメント 東京大学先端科学技術研究センター+神﨑亮平編, 西村幸夫, 東京大学出版会, 2016年12月, 西成活裕、森川博之、児玉龍彦、馬場靖憲、福島 智、熊谷晋一郎、西村幸夫ほか, 東京大学先端科学技術研究センターの企画により、同センター所属の11名のインタビューを収録。聞き手は神崎亮平。多様な分野の最先端の成果を紹介。
  • 自治体と観光 「都市問題」公開講座ブックレット36, 西村幸夫, 後藤・安田記念東京都市研究所, 2016年06月, 西村幸夫、今井健太郎、江崎君久、山出 保、吉山 治、梅川智也(司会), 西村幸夫の基調講演とその後の5名によるパネルディスカッションの様子を収録したブックレット。長年後藤・安田記念東京都市研究所(旧東京市政調査会)の公開講座の成果物。観光をとりあげた初のブックレットとなった。
  • 歴史文化遺産 日本の町並み(下巻)(共編), 西村幸夫, 山川出版社, 2016年03月, 各地区ごとに執筆者が異なるため、共著者多数。, 下巻では、商家町や農山村を中心に全国193地区の町並みをカラー写真と共に紹介。巻末に町並み用語解説等を付す。
  • 歴史文化遺産 日本の町並み(上巻)(共編), 西村幸夫, 山川出版社, 2016年01月, 各地区ごとに執筆者が異なるため、共著者多数。, 上巻では、武家地や宿場町を中心に全国265地区の町並みをカラー写真と共に紹介。巻末に町並み用語解説等を付す。
  • 日本固有の防災遺産 立山砂防の防災システムを世界遺産に, 西村幸夫, 株式会社ブックエンド, 2015年11月, 五十嵐敬喜、岩槻邦男、松浦晃一郎、西村幸夫
  • 図説 都市空間の構想力(東京大学都市デザイン研究室編), 西村幸夫, 学芸出版社, 2015年09月, 西村幸夫、中島直人、永瀬節治、中島伸、野島 卓、窪田亜矢、阿部大輔(すべて都市デザイン研究室出身の教員・元教員), 都市空間はみずからのうちに空間を構成し編良させていくモメンタムを内在させているという考えのもとに、都市空間の形成の歴史の背後に都市デザイン的な技法を見通すことを目指した書。西村幸夫が主催する東京大学都市デザイン研究室の活動の成果をまとめたもの。
  • 甦る鉱山都市の記憶 佐渡金山を世界遺産に, 西村幸夫, 株式会社ブックエンド, 2014年10月08日, 五十嵐敬喜、岩槻邦男、松浦晃一郎、西村幸夫
  • 日本の城・再発見 彦根城、松本城、犬山城を世界遺産に, 西村幸夫, 株式会社ブックエンド, 2014年03月10日, 五十嵐敬喜、西村幸夫、岩槻邦男、松浦晃一郎
  • 古墳の煌めき 百舌鳥・古市古墳群を世界遺産に, 西村幸夫, 株式会社ブックエンド, 2013年02月06日
  • 風景の思想(共編), 西村幸夫, 学芸出版社, 2012年06月, 五味文彦、大久保純一ほか8名, 哲学から土木まで幅広く日本の風景にかかわる学問領域の論考を掲載。
  • まちの見方・調べ方-地域づくりのための調査法入門(共編), 西村幸夫, 朝倉書店, 2011年10月, 西村幸夫、野澤 康、中島直人、沿道新ほか4名。, 地域づくりという目的を持った地域調査法を概説している。事実を知る・現場に立つ・現象を解釈するの3部構成。都市計画および地理学における調査法の入門書として定評あり。
  • 証言・まちづくり(共編), 西村幸夫, 学芸出版社, 2011年08月, 西村幸夫、埒正浩共編書, 平成19年の『証言・町並み保存』の姉妹版。西村と8名の町並み保存実践者との対談集。
  • 都市計画-根底から見なおし新たな挑戦へ, 西村幸夫, 学芸出版社, 2011年02月, 西村幸夫、 佐藤滋、大方潤一郎ほか7名共著。, 現行都市計画に関する8つの疑問として、ゾーニングや容積率の有効性、農村計画との調整などの点を問題提起している。
  • まちづくりを学ぶ 地域再生の見取り図, 西村幸夫, 有斐閣, 2010年09月, 石原武政
  • 観光まちづくり まち自慢からはじまる地域マネジメント, 西村幸夫, 学芸出版社, 2009年02月, 岡村祐、野原卓、岡崎篤行、梅宮路子、梅川智也、羽田耕治、三島伸雄、永江寿夫、土井祥子、石山千代含め全18名。, 梅川智也を中心とした㈶日本交通公社の編集協力を得て、観光とまちづくりの接点の考え方を日本で初めて概説した一般書である。本書は平成22年度日本観光研究学会観光著作賞を受賞している。
  • 西村幸夫 風景論ノート, 西村幸夫, 鹿島出版会, 2008年03月, 主として平成14年以降に一般紙に発表した論文の集成。この時期は景観法(平成16年)が成立、施行された時期であり、法制定に関与した立場から、立法の考え方から施行後の天保まで幅広く日本の景観施策を論じている。
  • 証言・町並み保存 (共編), 西村幸夫, 学芸出版社, 2007年09月, 西村幸夫、埒正浩共編書, 西村と8名の町並み保存実践社との対談集。北陸における西村幸夫町並み塾の対談の成果をまとめたもの。
  • まちづくり学 アイディアから実現までのプロセス, 西村幸夫, 朝倉書店, 2007年04月, 西村幸夫、石塚雅明、木下勇、浅海義治、高見沢実、藤田忍、小林郁雄、岸本幸子(執筆順), 世田谷区のまちづくりファンドおよびまちづくりセンターとの共同で、まちづくりの実例ではなく、理論面を強調した書。
  • 路地からのまちづくり, 西村幸夫, 学芸出版社, 2006年12月, 西村幸夫編著、寺田弘、山下馨ほか共著者18名。, 全国路地のまち連絡協議会の活動と神楽坂のまちづくり活動との協働で成立した書。
  • 地域再生の環境学 (共編), 西村幸夫, 東京大学出版会, 2006年05月, 淡路剛久、原田正純、除本理史・尾崎寛直・礒野弥生、磯崎博司、、羽山伸一、西村幸夫、塩崎賢明、中村剛治郎・佐無田光、永井進、大久保規子、山下英俊、寺西俊一・除本理史, 地域再生のあり方を環境問題として捉える論文集。ニッセイ財団の助成研究の成果物を出版したもの。
  • 「都市問題」公開講座ブックレット(5) 景観法はまちの魅力を引き出せるか, 西村幸夫, 東京市政調査会, 2005年11月, 西村幸夫の基調講演とその後の4名(伊藤一長、神田昌幸、倉田直道、舟橋功一)によるパネルディスカッションの様子を収録したブックレット。景観法施行直後の様子を担当者が生々しく伝えている。司会進行:新藤宗幸
  • 都市美-都市景観施策の源流とその展開, 西村幸夫, 学芸出版社, 2005年05月, 西村幸夫(編著)、宮脇 勝、鳥海基樹、赤坂 信、井川博文、中井検裕、田中暁子、阿部大輔、秋本福雄、坂本圭司、出口敦、中島直人、下村彰男, 欧米先進国の都市景観施策の源流にある思想を各国の都市計画の専門家が分担執筆。西村幸夫の編著(『同』韓国版、2012)
  • 岩波講座 都市の再生を考える第6巻 都市のシステムと経営, 西村幸夫, 岩波書店, 2005年05月, 新造宗幸、小林秀樹ほか6名, 都市再生の方法論と思想を論じた全8巻の岩波講座「都市の再生を考える」の4人の編集委員の一人としてとりまとめた巻のひとつ。西村幸夫が編集の巻。(『同』韓国語版、2013)
  • 岩波講座 都市の再生を考える第7巻 公共空間としての都市, 西村幸夫, 岩波書店, 2005年02月, 西村幸夫、蓑原敬、久保田尚ほか5名, 都市再生の方法論と思想を論じた全8巻の岩波講座「都市の再生を考える」の4人の編集委員の一人としてとりまとめた巻のひとつ。西村幸夫が編集を担当した巻。(『同』韓国語訳、2003)
  • 新しい自治体の設計第3巻 持続可能な地域社会のデザイン, 西村幸夫, 有斐閣, 2004年08月, 原科幸彦、進士五十八、西村幸夫ほか8名。, 平成12年4月から施行される地方分権一括法を見据えて、新しい自治体のあり方を論じた全6巻のシリーズのひとつとして自治体の持続可能性を論じている。
  • まちづくり教科書第2巻 町並み保全型まちづくり (日本建築学会編), 西村幸夫, 丸善, 2004年03月, 西村幸夫、浅野聡、岡崎篤行ほか11名, 日本建築学会が編集したまちづくりに関する全10巻から成る教科書の第2巻。
  • 日本の町並みIII 関東・甲信越・東北・北海道, 西村幸夫監修, 別冊太陽 平凡社, 2004年02月, 各県ごとの解説は多数の共著者が担当。三沢博昭写真, 日本全国の歴史的町並みの大判写真を3巻にまとめた写真集兼短評集。第3巻は東日本編。
  • 日本の町並みII 中国・四国・九州・沖縄, 西村幸夫監修, 別冊太陽 平凡社, 2003年09月, 各県ごとの解説は多数の共著者が担当。三沢博昭写真, 日本全国の歴史的町並みの大判写真を3巻にまとめた写真集兼短評集。第2巻は中国・四国・九州・沖縄編。
  • 日本の風景計画-都市の景観コントロール 到達点と将来展望, 西村幸夫, 学芸出版社, 2003年06月, 西村幸夫+町並み研究会編著、中島直人、鈴木伸治、小出和郎、山崎正史、北沢猛他15名, 国内の都市景観計画の現状とその運用状況をとりまとめた著書。平成12年の『都市の風景計画』の姉妹版。平成16年に成立した景観法の構成に影響を与えた。
  • 都市工学講座 都市を保全する, 西村幸夫, 鹿島出版会, 2003年05月, 西村幸夫、宮崎猛、吉川仁、宮脇勝、福川裕一、花木啓祐。, 歴史都市の保全のほか、災害からの保全や多自然の保護、都市コミュニティの保全など、多様な観点から都市の保全問題を概観している。
  • 日本の町並みⅠ 近畿・東海・北陸, 西村幸夫監修, 別冊太陽 平凡社, 2003年03月, 各県ごとの解説は多数の共著者が担当。 三沢博昭写真。, 日本全国の歴史的町並みの大判写真を3巻にまとめた写真集兼短評集。第1巻は近畿・東海・北陸編。
  • 岩波講座 環境経済・政策学第2巻 環境と開発, 西村幸夫, 岩波書店, 2002年10月, 吉田文和・宮本憲一編。石弘之、西川潤、宇井純、井村秀文、西村幸夫ほか計9名。, 環境と開発の対立は越えられるかをテーマに各分野の専門家が分担執筆している。
  • 新たな観光まちづくりの挑戦, 西村幸夫, ぎょうせい, 2002年07月, 国土交通省総合政策局観光部監修, 平成12年の観光政策審議会の答申の際に行われた議論を「観光まちづくり」という新しい切り口からまとめたもの。
  • 都市計画の挑戦-新しい公共性を求めて, 西村幸夫, 学芸出版社, 2000年11月, 蓑原敬、小川冨由、木下真男、蓑原建、大方潤一郎、吉川富夫、若林祥文、中井検裕、西村幸夫、佐藤滋。, 蓑原敬氏が中心となって取りまとめた現行都市計画に対する批判の書。西村幸夫は都市計画が前提としている用途地域のあり方そのものに疑問を提起している。
  • 西村幸夫 都市論ノート, 西村幸夫, 鹿島出版会, 2000年07月, 主として平成8年以降に総合雑誌に発表した論文集。都市デザイン・まちづくり・歴史的環境保全の3部から成る。アジア都市に関する論考が複数修められている点に特徴がある。
  • 都市の風景計画-欧米の景観コントロール 手法と実際, 西村幸夫, 学芸出版社, 2000年02月, 西村幸夫+町並研究会編、宮脇勝や坂本秀幸など計12人の共著者, 海外の都市景観計画の現状とその運用状況をとりまとめた日本初の著書。好評で韓国語版、中国語簡体字版も出た。(『同』韓国語版、2003、『同』中国語版、2005)。
  • 新・町並み新時代-まちづくりへの提案 全国町並み保存連盟編, 西村幸夫, 学芸出版社, 1999年10月, 全国町並み保存連盟編、陣内秀信、石川忠臣ほか21名, 町並み保存運動の中で培われた住民さんなの手法や伝統的建造物群保存地区等の精度、商店街活性化や少額学習の運動論などを網羅的に紹介した書。
  • Democratic Design in the Pacific Rim-Japan, Taiwan, and the United States, 西村幸夫, Ridge Times Press, 1999年01月01日, Randolph Hester, Walter Hood, Jeffrey Hou, Chu-Joe Hsia, Isami Kinoshita, Laura Lawson, John Liu, Marcia NcNally, Yukio Nishmura, and other leading community designers in the Pacific Rim.
  • 環境保全と景観創造, 西村幸夫, 鹿島出版会, 1997年09月, 単著。イギリス・アメリカにおける歴史的環境保全の歴史を扱う第1部と、日本の歴史的環境保全と景観コントロールの現段階を論じる第二部から成る論文集。平成8年の日本建築学会賞(論文)の成果をまとめたもの。また、同著は平成10年度の日本不動産学会著作賞を受賞している。
  • 町並みまちづくり物語, 西村幸夫, 古今書院, 1997年02月, 単著。北は小樽や函館から、南は臼杵や嘉手納町まで、全国17都市のまちづくりの歩みと現況を活動の担い手を中心に描いている。巻末に各地の町並みまちづくり運動の一覧を掲載。繁体字と簡体字の中国語にそれぞれ翻訳された。
  • 地域づくり読本, 西村幸夫, ぎょうせい, 1996年05月, 森巌夫、猪爪範子、岡崎昌之、宮口侗廸、西村幸夫(全5名), 地域活性化センターが主催する全国リーダー養成塾の主任講師が集合して、各分野から地域づくりの現状と今後について概説している。
  • シンガポール 都市の歴史, 西村幸夫監修, 学芸出版社, 1996年03月, マヤ・ジャヤパ-ール著、 木下光訳, アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。シンガポールの都市史を概説している。オックスフォード大学出版局版、イメージ・オブ・アジア叢書
  • 中国の住まい, 西村幸夫監修, 学芸出版社, 1996年03月, ロナルド・ゲーリー・ナップ著、 菅野博貢訳, アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。中国の住宅の発達史を概説している。 オックスフォード大学出版局版、イメージ・オブ・アジア叢書
  • ペナン 都市の歴史, 西村幸夫監修, 学芸出版社, 1996年03月, サリーナ・ヘイズ・ホイト著、 栗林久美子・山内美奈子訳, アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。ペナンの都市発達史を概説している。 オックスフォード大学出版局版、イメージ・オブ・アジア叢書
  • マニラ 都市の歴史, 西村幸夫監修, 学芸出版社, 1996年03月, ラモン・マリア・サラゴーサ著、 城所哲夫・木田健一訳, アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。マニラの都市発達史を概説している。 オックスフォード大学出版局版、イメージ・オブ・アジア叢書
  • ボロブドール, 西村幸夫監修, 学芸出版社, 1996年03月, ジャック・デュマルセ著、 藤木良明訳、 , アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。ボロブドゥールの文化遺産を概説している。
  • シビック・トラスト-英国の環境デザイン, 西村幸夫, 駸々堂, 1995年06月, 単著。シビックトラストが設けた環境改善に関するデザイン賞であるシビックトラスト賞の歴代の受賞作品を、シビックトラスト所収の大判写真で紹介するもの。巻頭にウェールズ公チャールズ皇太子の日本語版へのメッセージを掲載。
  • 都市の歴史とまちづくり 大河直躬編, 西村幸夫, 学芸出版社, 1995年03月, 伊藤庸一、浦口醇二、栗林久美子、陣内秀信、鳥海基樹、西村幸夫、光井渉、蓑田ひろ子、三船康道、山谷明、劉武君、伊藤毅、苅谷勇雅、後藤治、高橋康夫、保立道久(16名), 海外の紹介、事例や手法の紹介、シンポジウムの報告の3部構成。251p。西村幸夫はイギリスの制度と事例に関して、登録建造物の制度を中心に紹介した。
  • 真実性に関する奈良会議, 西村幸夫, ユネスコ世界遺産センターほか, 1995年, edted by Knut Einar larsen, Brend von Droste,Jukka Johikiehto, Nobuo Ito, Henry Cleere, Michael Petzet, Francoise Choay, David Lowenthal, Roberto di Stefano, Jimbi Katana, Eratara Tampo, Yukio Nishimuraほか、共著者多数, 世界遺跡記念物会議(ICOMOS)がユネスコ及び日本の文化庁と共同で開催した1994年奈良会議の論文集。のちにオーセンティシティに関する奈良宣言として全国的に有名となった。
  • アメリカの歴史的環境保全, 西村幸夫, J-JECブックレット, 1994年06月, 単著。アメリカにおける歴史的環境保全思想の芽生えとその制度化の歴史を1920年代まで、1930年代から60年代前半、60年代後半から80年代前半、それ以降の4期に分けて概説。
  • 日本の都市計画都市環境計画の研究(東京大学都市工学科編), 西村幸夫, 鹿島出版会, 1994年03月, 森村道美、高見沢実、浅見泰司、大西隆、山田学、西村幸夫、小出治、太田勝敏、ほか, 東京大学都市工学科の研究の最新状況を英文で教員一同が執筆。
  • Contemporary Studies in Urban Planning and Environment Management in Japan (jointly worked), 西村幸夫, 鹿島出版会, 1994年
  • 今井の町並み, 西村幸夫, 同朋舎出版, 1994年, 渡辺定夫(編著)、西村幸夫
  • アーバンデザインの現代的展望, 西村幸夫編集, 鹿島出版会, 1993年11月, 土田旭、大村虔一、北沢猛、西村幸夫他15名, 渡邉定夫東大教授の退官記念出版として計画された論文集。
  • 新たなる都市空間, 西村幸夫, ぎょうせい, 1993年09月01日
  • 歴史を生かしたまちづくり -英国シビック・デザイン運動から-, 西村幸夫, 古今書院, 1993年08月, 単著。イギリスにおいてローカル・アメニティ・ソサエティを束ねるシビックトラストの活動の歴史とその思想を概観するわが国初めての書籍。あわせて各地のシビック・デザイン運動の現況を紹介している。
  • マカオの歩み, 西村幸夫監修, 学芸出版社, 1993年07月, セザール・ギーエン・ヌーニェス著、西山宗雄・泉田英雄訳, アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。マカオの都市史を概説している。 西村幸夫監修、 126p。
  • 古地にみる東南アジア, 西村幸夫監修, 学芸出版社, 1993年05月, リチャード・テイラー・フェル著、 安藤徹哉訳, アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。東南アジアの古地図を概説している。オックスフォード大学出版局版イメージ・オブ・アジア叢書
  • バンコクの歩み, 西村幸夫監修, 学芸出版社, 1993年05月, マイケル・スミシーズ著 渡辺誠介訳, アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。バンコクの都市史を概説している。オックスフォード大学出版局版イメージ・オブ・アジア叢書
  • 東南アジアの住まい, 西村 幸夫監修, 学芸出版社, 1993年04月, ジャック・デュマルセ著、佐藤浩司訳, アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。東南アジアの住まいの特色を概括的に論じている。 オックスフォード大学出版局版イメージ・オブ・アジア叢書
  • マレー人の住まい, 西村幸夫監修, 学芸出版社, 1993年04月, フィリップ・ギブス著 、泉田英雄訳, アジア各国の都市と住居を概説するシリーズの1冊。マレー人の住まいの特色を概括的に論じている。 オックスフォード大学出版局版イメージ・オブ・アジア叢書
  • 水の神ナーガ(訳書), スメート・ジュムサイ著、西村幸夫訳, 鹿島出版会, 1992年02月, タイ人建築家の水文化と都市に関する著書を単独で翻訳。水文化を代表する水の神ナーガの地域における顕現の様相を論じている。
  • まちづくりとシビックトラスト, 西村幸夫, ぎょうせい, 1991年, AMR編、世田谷トラスト協会監修
  • アメニティを考える, 西村幸夫, 未来社, 1989年, 木原啓吉、西村幸夫、石本茂、筒井迪夫、秋山紀子、高辻正基、オギュスタン・ベルク他

受賞

  • 2019年07月, 中村ブレイス株式会社, 石見銀山文化賞,           
  • 2018年09月, 文化庁    , 文化庁創立50周年記念表彰,      , 永年にわたり、関係団体の要職を務め、国内外の文化財に関 にしむらゆきお日本イコモス国内委員会委員長する教育・普及活動にも尽力するなど、我が国及び諸外国の文 西村幸夫元国際記念物遺跡会議副会長化財保護に多大な貢献をしている。
  • 2014年11月,     , 若狭町町政功労者,        
  • 2014年03月, 市川市   , 市川市市政功労者表彰,       
  • 2015年05月22日, 日本都市計画学会, 都市計画学会年間優秀論文賞(2014年), 「連邦・州政府の支援を活用した自治体のブラウンフィールド再生戦略に関する研究 -米国マサチューセッツ州Lowell市を事例として-」
  • 2013年05月24日, 日本都市計画学会, 都市計画学会年間優秀論文賞(2012年), 「ワルシャワ歴史地区の復原とその継承に関する研究」
  • 2011年06月, 和歌山県     , 和歌山県知事表彰, (暮らしの安全および向上)
  • 2011年05月, 日本都市計画学会, 日本都市計画学会自治体優秀まちづくりグッズ賞, 「新宿区 景観まちづくりガイドブック(No.01~10)」
  • 2012年05月24日, 日本都市計画学会, 日本都市計画学会賞年間優秀論文賞(2011年), 「戦前における内務省地方計画構想の一終着点 -地方計画法案・関東地方計画要綱案の策定過程に着目して-」
  • 2011年03月, 新宿区    , 新宿区区政功労者表彰,           
  • 2010年05月, 日本観光研究学会, 日本観光研究学会賞観光著作賞, 『観光まちづくり-まち自慢からはじまる地域マネジメント-』(学芸出版社)
  • 2008年03月, 千代田区, 千代田区まちづくり功労者表彰,           
  • 2005年05月, 日本都市計画学会, 日本都市計画学会論文賞(2004年度), 「都市保全計画 歴史・文化・自然を活かしたまちづくり」
  • 2005年03月, 文京区 , 文京区区政功労者表彰(平成17年度), 文京区景観審議会での活動に対して
  • 1998年, 日本不動産学会, 日本不動産学会著作賞, 環境保全と景観創造-これからの都市景観へ向けて-
  • 1996年05月, 日本建築学会, 日本建築学会賞, 「歴史的環境の保全に関する一連の研究」
  • 1991年05月, 日本建築学会, 日本建築学会奨励賞, 「1)英国ナショナル・トラストの道程と環境保全運動論の展開 2)シビック・デザインはいかにして向上させうるか-英国シビックトラストの実験-」

競争的資金

  • 22H01667, 2022, 学術振興会, 科学研究費 基盤研究(B), 歴史文化遺産の保存と活用に資するイコモス「遺産影響評価」の拡張と実装に関する研究
  • 21KK0077, ネパール・ルンビニ地域に広がる古代王国遺跡の保存活用に立脚した地域計画立案, 本研究グループは、2010年よりネパールにおける「世界遺産ルンビニの統合的マネジメントプラン策定プロジェクト」に参画し、世界遺産と暫定リスト遺跡を主な対象に、10年以上に亘り発掘調査や現地調査を実施してきた。一方、周辺地域に広がる無名の遺跡は膨大な数に上り、それらの意味や空間特性を捉えた地域計画立案までは程遠い。;本研究は、ネパール・ルンビニ地域において、世界遺産・暫定リスト遺跡の周辺に広がる遺跡を対象に、考古学と都市計画学が連携してそれらの意味や空間特性を捉え、世界遺産・暫定リスト遺跡とともに、遺跡保存活用に立脚した地域計画を立案することを目的とする。;2022年度(2年目)は、2022年11月に現地にて都市計画チームと考古学チームとの合同調査を行い、各遺跡の状況を把握して計画立案につなげる基礎研究を行った。;■考古学チーム:ティラウラコット遺跡を中心に半径10kmにある合計64遺跡について、その規模や遺物・立地条件等で優先度を4分類し、優先度の高い遺跡から順次非破壊での地球物理学調査(Geophysical survey)を行った。得られた情報を地理情報システム(GIS:Geographic Information Systes)にて整理中であり、2023年度のフォローアップ調査にて精査し、ティラウラコット遺跡を中心に半径10kmにおける各遺跡の実態を捉えた広域エリアでのリスクマップを完成していく。;■都市計画チーム:考古学チームとオンライン会議にて事前調整を行い、物理学調査範囲や優先度について協議し、本調査対象遺跡の範囲を定め、考古学チームがその内容に従って物理学調査を行った。また、研究分担者を2名追加して現地調査と計画策定を強化し、2022年11月に、研究分担者所属大学の修士課程の学生4名を含めた合計8名にて現地に渡航し、考古学チームと合同で物理学調査や明らかになった遺跡に関するリスクマップ等の情報を共有した。得られた情報をもとに、都市計画チーム内にて分担し、世界遺産ルンビニと世界遺産暫定リストのティラウラコット遺跡内部とその周辺地域の保存活用整備計画の策定を進めた。;考古学チーム・都市計画学チームで現地合同調査を実行し、考古学チームの調査結果を共有し、都市計画チームにて世界遺産ルンビニと世界遺産暫定リストのティラウラコット遺跡内部とその周辺地域に関する保存活用整備計画を立案することができた。;考古学チームは、今年度現地フォローアップ調査と調査結果のまとめを予定している。都市計画チームは、考古学チームからの研究成果を得られ次第、ティラウラコット遺跡を中心にした半径10kmにおける重点地域等のゾーン設定を行うとともに、各遺跡の保存活用計画立案をおこなってゆく。
  • 16H05753, 2017, 学術振興会, 基盤研究(B), ネパールの世界遺産をとりまく歴史的環境の復興と保全に向けた国内法整備に関する研究, 2015年4月にネパールで発生した地震は、カトマンズ盆地の世界遺産とバッファーゾーンを含む歴史都市全体に被害をもたらした。復興の過程で、ネパールの文化財保護制度には歴史都市を構成 する集落や町並みといった「面」としての「歴史的環境」が含まれないことが明らかになり、法制度の整備と各都市における復興のガイドラインの策定をモデル的に実施し、カトマンズ谷における歴史都市の復興における歴史的環境保全の手法を明らかにすることができた;カトマンズ谷の歴史的な集落を有する自治体の市長をネットワークする会議体を組織すべきことを提案し、実際の市長会議を3年連続で開催するとともに町並み復興の際のデザインガイドラインを提案し、政策提言および法制度確立のための協議を行った。並行してカトマンズ谷の各市の土木関連の事業責任者等との意見交換を定期的に実施する仕組みを整備した。建築許可の際の詳細なデザインガイドラインを作成し、規制を根拠づけることとこれらガイドラインの方向性を法的に担保する地区レベル及び都市レベルでの歴史的環境保全を目指すマスタープランの設定を進めること、そのための都市計画法制の改訂を提案した。
  • 16H02382, 2019, 学術振興会, 基盤研究(A), ユネスコ「歴史的都市景観に関する勧告」後の都市経営戦略確立に関する研究, 本研究は、2011 年11 月にユネスコ総会において採択された「歴史的都市景観に関する勧告」後の日本の歴史的都市景観整備について研究を進めた結果、歴史まちづくり法のもとでの施策と連携しつつ、面的な都市景観の歴史的価値を明らかにする調査を地域計画の下で実施し、重点地域として計画の中に位置づけると同時に、歴史まちづくり計画を策定し、規制誘導施策を予算措置を伴いながら策定することをプロセスとして推奨することによって、「歴史的都市景観」を軸とした新たな都市計画整備施策の実施に向けたロードマップが明らかになった。;「歴史的都市景観」の問題を単なる景観保全の施策として捉えることを超え、都市のマネジメント戦略の中で捉え直し、それによってグローバルな視点に立って、新たな都市戦略を空間的な施策として確立するための実施に向けたロードマップを明らかにしたことは、日本の都市計画制度の新しい展開と都市マネジメント戦略の中での有効な位置づけに関する重要な知見を提供した。
  • 24404021, 散在する仏教遺跡群と周辺地域に対する包括的な保全計画のあり方に関する研究, 本研究では、主に現地調査と文献調査により、ルンビニおよび周辺地域(インド北部を含む)における①仏教遺跡の成り立ち、②これまでの保全の取り組み(国連主導のもと1970 年代に丹下健三が立案したマスタープランの進捗状況と都市計画及び建築許可に関する実態)とその評価、③仏教遺跡が直面する現代の課題を明らかにした。;上記で得られたルンビニ地域の近代における形成史、周辺に散在する遺産群の特性の把握、遺産周辺地域の自然的・文化的景観と住居等の建造物の類型化、さらに既存の国内法を踏まえた課題の考察を踏まえ、仏教遺跡および周辺に関する包括的な保全計画のあり方として包括的保全手法を構築した。
  • 24246099, 歴史的都市景観に関するユネスコ勧告をめぐる国内法整備に関する研究, 2011年ユネスコ勧告によると「歴史的都市景観」は計画対象ではなく、計画手法であり、合意形成や価値づけの手続きと並行した手続きである。また、「歴史的都市景観」を認識するプロセスを都市計画立案のプロセスの中にあらかじめ組み込むことにより、「歴史的都市景観」を計画の中に位置づけることができる。;具体的な方法としては、歴史文化基本構想の中に「歴史的都市景観」を明確に位置付けること、歴史的風致維持向上計画のなかで重点区域として位置づける際に、「歴史的都市景観」の視点からも評価を加えることが必要である。
  • 21246092, 歴史まちづくり法と景観法の計画論的統合に関する研究, 景観法が定める景観計画と歴史まちづくり法がいう歴史的風致維持向上計画および文化庁が推進する歴史文化基本構想の統合に向けて以下のことが有効である。(1)対象地域が保有する景観資源および歴史文化資源の掘り起こしとそれらの計画への位置づけの段階で、市民参加の下に作業を統合的に実施すること、(2)事業の事前協議プロセスへの外部専門家の参画をはかること、(3)高度地区や容積率などの都市計画法そのものを改正し、景観や歴史・文化の保全を都市計画の目的のなかに加えることが統合の目標となるべきである。
  • 19360272, 景観政策と経済発展の整合性に関する日仏比較研究, わが国では往々にして対立しがちな景観保全と経済的発展をいかに持続的に両立させていくかという視点から、わが国の都市部の事例として金沢市を、地方都市の事例として近江八幡市を、そしてフランスの都市部の事例としてナンシー市を、地方都市の事例としてフランス・アヌシー地方を取り上げ、両国における自治体レベルの景観行政の到達点と実施上の問題を整理するとともに、両者の比較検討によるわが国への政策的インプリケーションの導出を試みた。
  • 18360284, 景観法下の景観計画立案時の計画論的研究, 景観計画の立案にあたって具体的な景観構成要素の抽出の場面、それらをひとつの計画として構成していく場面にわけて方法論を整理した。前者においては、対象地区成立の歴史的経緯や地形的特色、文化的背景等を網羅的に採り上げ、その計画論的評価を行う手法を提起した。後者においては、既往の都市計画との関係を整理する計画手法、文化的景観等の文化財指定との関係を整理する計画手法、景観計画区域と計画地区の選択のあり方、眺望景観の導入に関して、計画論的整理を行い、今後の望ましい景観計画立案のプロセスを提案した。
  • 16653004, 文化遺産概念の体系化のための基礎的研究-その国際的衝突と無形化の動きを見すえて, 平成18年度は、最後の締めくくりの年であるという以上に、本研究にとってきわめて重要な年であった。本研究は無形文化遺産と国際法の問題を取り扱うことを主たる研究課題としているが、その中核となる無形文化遺産条約が30力国以上の批准によって2005年に発効したことを受けて、第1回締約総会、第1回政府間会合が平成18年度中に開催された。本研究最後の年度であったが、今後の研究も見越してこれらの動きの詳細をフォローした。これと並んで、有形遺産の無形的側面にも着目して研究を進めた。とりわけ近時の世界遺産条約の実務でも大きい問題となっている景観保全の問題をとりあげた。これは文化遺産自体の保全の問題ではなく、周辺地区の保全をとおした文化遺産のもつコンテクストの保全であり、文化的景観の保全につながる無形的側面だからである。具体的には、原爆ドーム周辺のバッファゾーン内に建設された高層アパートの事例研究とケルン大聖堂(ドイツ)の危機遺産登録問題の比較研究、および福山市靹の浦の架橋問題とドレスデン・エルベ渓谷(ドイツ)における架橋計画と危機遺産リスト登録問題の比較研究を行った。世界遺産条約におけるバッファゾーンの問題を法的に検討することが必要であることが明らかとなり、現在それを主たるテーマとする論文を執筆中である。これは世界遺産条約における作業指針の法的位置づけ、その遡及効、モニタリング実務の基準という観点をカバーする予定である。
  • 16089205, 火山噴火罹災地の歴史的庭園復元・自然環境変遷とランドスケープの保全活用, 本研究では、イタリアのヴェスヴィオ山、フィリッピンのピナツボ、日本の三宅島を対象として自然環境の変化のプロセスを中心として研究を行った。;第一は、今回の研究において、噴火によって埋没した当時の植物遺存体からローマ時代の建築物に使われていた木材の種類や食用植物の解明を進展することができた。当時の建築用の資材としてクリが多用されていたことが判b明した。当時の南ヨーロッパでは、クリを建築の用材として活用することは、一般的でなく、この地域の特異な現象である。おそらく、ヴェスヴィオ周辺ではクリの生育が気候的に合致したため、そのクリを食用にするとともに、大きく成長させて木材として活用するという、文化的な基盤が形成されていたと考えられる。;第二は、地形学や水文学的に遺跡の立地と環境の変遷を明らかにすることである。遺構「Area12」で複数個体の大甕が検出された。この甕では、商品的な価値を持つぶどう酒の製造が行われていたものと想定される。実際に遺跡からはブドウの種が多数検出されている。なお、ぶどう酒を製造のためには、相当量の水が必要になる。この点で、本研究では周辺地域の地形構造を解析した。その結果、発掘地であるソンマ・ヴェスヴィアーナの上流域に当たるソンマ山の大きな2つの谷が、他の流域と比べて水源涵養能力が極めて高いということが明らかになった。;第三は、ランドスケープの保全活用である。イタリアは、以前から文化的な遺産を重視したランドスケープの整備を行うという考え方が定着している。本研究で最も重要と考えられたのは、いかに遺跡周辺で伝統的な農村ランドスケープを維持していくかということである。この観点からすると、クリの栽培をこの地域で再評価すること、ブドウ畑を今後とも保全していくことが、一体的なランドスケープの保全活用のために重要であると考えられた。これまでの農業に特化した農村環境整備から、伝統的景観の保全によるグリーンツーリズムの振興を含めたトータルな農村環境整備へと発展させていくことが望ましいと考えられる。;そのほか、ピナツボ火山では噴火後の自然環境の復元にはおよそ50年かかること明らかとなり、三宅島では小規模な火山噴火が連続して起きても植生等にはあまり影響を及ぼさないことが明らかになった。
  • 15360316, 都市景観基本法の制定に向けた法制度面からの計画論的研究, 1 海外の景観関連法の研究;海外の、特にフランス、イタリアを中心とした欧州諸国について、景観関連法に関してその内容、具体的な規制計画のあり方、他の都市計画との関係、裁判事例等に関して、比較検討し、より日本の実状を考慮した具体的な内容の補足調査を行った。その結果、2000年の欧州風景条約に対処するための法改正の進捗が進んでいることが明らかになった。;2 日本の自治体条例研究;日本における地方自治体による条例の比較検討分析より、条例としての実現可能性、ならびにその場合の望ましい構成等に関して検討し、標準条例の提案、まちづくり条例との関連、条例の法的根拠等に関して研究する。とりわけ、岐阜県の県条例に関して、その制定を支援したほか、富山県、神奈川県、石川県の県条例について、詳細な検討を行った。基礎自治体に関しては、市川市の景観条例の制定に関して支援を行ったほか、渋谷区、新宿区の景観計画に関する研究を行った。;3 日本における景観資源基礎調査;去年日本における景観関連の資源に関する基礎調査の方法を確立するため、文京区の一部を中心に詳細なパイロット調査を実施した。この成果をもとに、眺望景観の保全を中心とした計画コントロール手法を次年度にまとめる予定である。;4 日本のおける景観関連訴訟の研究;わが国における景観関連訴訟の全体像に関して総括し、その論点、景観権等の法的根拠の検討を去年に引き続き、行った。;5 海外における景観関連法規の研究;欧米の景観関連法規の思想の源流に関しては、比較制度論的な論文集を西村幸夫編『都市美-都市景観施策の源流とその展開』(学芸出版社、2005年5月)を刊行した。アジアの景観関連施策に関しては、予備的にソウル、北京の施策との対比をそれぞれ現地の研究機関と実施し、その成果を報告書として刊行した。
  • 13895013, 「田園都市の国際比較」と21世紀の「新田園都市」を構想する国際研究集会, 2001年9月10日より15日の間の4日間、茨城県つくば市(10,11日)と兵庫県神戸市(13,14日)の2カ所で「新田園都市国際会議2001」が開催された。この会議の開催主催者は、レッチワース財団・つくば市・神戸市・ウエストミンスター大学・神戸芸術工科大学により構成されており、後援者として、全国農協中央会・都市基盤整備公団・住宅生産振興財団・神戸21世紀-復興記念事業推進協議会・日本経済新聞社・神戸新聞社・常陽新聞社・毎日放送・日本建築学会・日本都市計画学会・農村計画学会・日本造園学会・日本不動産学会・芸術工学会・国際都市計画史学会(IPHS)・茨城県・兵庫県からの賛同が得られた。また、後援者・プレゼンターとして、本研究の研究分担者をはじめとする国内外研究機関から協力を得ることができた。;研究代表者の研究室(神戸芸術工科大学・芸術工学部・齊木研究室)を国際会議実行委員会の事務局とし、Homepageを開設する事によりこの会議の情報を広く公開した。その結果、海外13カ国からの参加者も含み、延べ人数1,500人を超える参加者が会議に出席した。都市計画専門家をはじめ、つくば市神戸市の職員、及び、この国際会議をHomepageやつくば市・神戸市の広報誌により知った地域住民など、専門にとらわれない幅広い参加者により構成された。;この国際会議によって、レッチワース財団の代表者や「田園都市」をはじめ「植民地都市」「ニュータウン」「田園郊外」都市計画や研究に携わる各国の研究者による議論の中で、正しく田園都市の実態を学ぶことができ、加えて現代のイギリスやヨーロッパの事例だけでなく、現代のアジアの居住環境の課題やアメリカのニューアーバニズムの実践者達の報告を議論の対象とする機会を得られた。「田園都市」を再考し、新しい姿「新田園都市」を模索するきっかけをこの会議から周囲に発信できたのはないかと期待している。
  • 13872003, 文化環境法体系確立のための予備的知識―文化財保護と都市計画の調和の実現を目指して―, 平成14年度は本研究の最終年度であった為、これまでの成果を一層発展させると共に、研究のとりまとめ、及び今後の研究の種をみつけることを課題として推進した。具体的には、文化的環境権の柱となるべき都市の景観保全の法的仕組みの比較法的研究が、わが国では法学者の手によってはさほど行われていないため、条例レベルまで踏み込んだ研究が必要であると感じられた。そこでドイツを例に取り、連邦法、バイエルン州法、ミュンヘン市条例、の調査研究を行った。その際、たんなる文献研究にとどまらず、現地建築家、ミュンヘン市都市計画局担当官への面談もおこなった。その結果、ドイツでは19世紀末頃には野放図な建築行為がまかり通っていたところ、徐々に規制が始まり、第二次大戦後は、所有権すなわち建築の自由が、建築の「不」自由、と揶揄されるほど極端に制限解釈されていること、計画法は連邦、建築規制法は州、と管轄を分担していること、計画法に関しては緑地保全や文化財保護等をも取り込んだ総合的な建築規制体系が存在すること、建築規制法は州の権限ではあるがモデル法をつくることによって州によって規制のばらつきが無いように調整する仕組みが取られたこと、それでも昨今は細部において州ごとの差があること、具体的な規制権限は市町村レベルにおりていて条例でなされていること、建築されるべき建物と周囲との調和が図られているかは担当官の裁量が大きいこと、等が明らかとなった。今後はさらに条例策定レベルにおける住民参加の形態に焦点をあわせて研究を進めると共に、比較研究としてフランス、アメリカにおける制度とその運用を調査する必要があると感じているが、今後の課題である。
  • 12450241, 景観基本法の提言にかかる研究, 「景観基本法の提言」に関して、研究を集約して以下の11の提言にまとめた。;1.風景基本法(仮称)を制定し、国と地方公共団体の責務を明らかにする;2.法定の風景基本計画づくりを風景基本法の中で規定する;3.電線の地中化や屋外広告物規制など、新しい風景づくりへと法の対象を拡大する;4.「風景の保全と創造」を建築基準法や都市計画法など、既存の建設関連法規の目的の中へ加える;5.建設関連法規の記述において、規制はナショナル・ミニマムであることを明記し、そのような運用に移行する;6.特別用途地区などの新たに改正されてきた既存制度を積極的に活用する;7.風景向上施策を戦略的に進めるための重点地区を指定する;8.各地で制定されてきている景観条例に対して、風景基本法において根拠を与える;9.デザイン審査制度を導入する;10.デザイン・ガイドラインを作成する;11.都市景観規制およびデザイン規制に関する専門職能を確立する;なお、この提言を含む研究成果の全体について、『日本の風景計画』と題して、学芸出版社より平成15年6月頃に出版予定である。;以上の具体的提案をまとめると、第一に風景基本法制定の提言、第二に既存制度を改善することによる統合的風景行政の推進、第三に風景の質の向上のための具体的な諸施策の提言、の3つに大別できる。特に風景基本法の制定に関しては、先進諸国の風景法制を概観し、わが国の風土にあった法制度の提言を行う工夫をしている。この主張は国の施策にも取り入れられる可能性が高く、今後さらに詳細な法制度上の検討を重ねる必要がある。同時に、風景関連の規制の具体的なあり方について、実務面にまで踏み込んだ施策の提言を今後行っていく必要がある。
  • 09450224, 眺望景観の保護に関する計画論的研究, イギリス・フランス・ドイツ・オーストリア・イタリア・アメリカ・カナダの欧米7カ国の景観に関する計画諸制度をわが国で初めて綿密に比較検討した。さらに主要都市として、ロンドン・パリ・ウィーン・シュツットガルト・ローマ・ボストン・サンフランシスコ・バンクーバー・モントリオールという主要9都市の都市計画施策とその運用実態を明らかにした。;調査の中で明らかになった点として、景観問題が特別な立法による規制以前に、都市計画システムの中で考慮される仕組みが形成されていること、歴史的環境の保全問題が主要な課題として取り組まれていること、詳細な地区データが蓄積されており、これをもとにきめの細かいデザインコントロールが実現していること、モニュメントや周辺の山並みなどに対する眺望が主要な規制対象として挙げられて来つつあること、総じて都市の周辺部や農地を含んだ風景計画が計画対象としてここ10年の間に確立しつつあるということなどが具体的な制度とともに明らかにされた。;さらに市民参加の手続きの具体的な方法や、行政の裁量の具体的なあり方をヒアリングによって明らかにした。裁量のもとには詳細な規制があること、眺望保存の試みは各国とも実験段階であることなどが明らかになった。
  • 08041119, ブータンの歴史的建造物・集落の保存のための基礎的研究, 3度の現地調査において、ゾン、宗教施設、民家、集落等の調査を行い、また、歴史的建造物の修復の実態、資材の供給状況などの調査を行った。その成果は「調査事例研究」として、16件のゾン、18件の宗教施設、7件の民家、8カ所の集落に関して、それぞれの歴史、構造形式、特色、年代考察などを記述した。また、「論考」として、ゾンの歴史的変遷や特色、寺院建築の編年、民家の変遷、集落の立地や空間構成の特色、修復技術や保存体制の問題点などに関する考察8編を報告書に収めた。以下に、報告書の概要を記す。;1 ゾンおよび重要なラカンの維持・修理は、内務省および文化特別委員会の所管として行われているが、文化財の価値を保存するための理念と体制は確立されていない。しかし、一部の技術者は文化財の保存の意味と手法を理解しており、また、大工・彫刻等の職人は、伝統的な技法に関する知識と技能を充分に維持している。;2 寺院建築はチベットの仏教寺院建築の影響を強く受けているが、17世紀以降、構造、平面構成、意匠などにおいて独自の発展・変化をみせ、今日ではブータン独自の特色を持った文化遺産となっている。;3 肘木の彫刻や絵様の年代変化による編年指標を作成することができた。この指標を用いて、科学的な根拠による寺院建築史を記述することが可能となった。;4 民家にはブータン独特の意匠と構造技法がみられる。ブータン各地には建築後100年を超えるものが多数存在すると判断されるが、新しく建て替えられる事例も多くみられ、早急な保存対策が必要である。;5 山と谷が複雑に入り込んだ地形とそれに起因する多様な小気候により、ブータンの集落の立地環境は多様である。また、家屋の配置形態や境界の認識などにおいて特色がみられる。
  • 07650701, 美観ゾーニングによる景観コントロールの可能性に関する研究, 1.わが国における都市景観整備に関する法令、条例規則、モデル事業等を総覧した。特に具体的な執行状況、運用の実態等を重点的にとりまとめた。;2.米国における美観ゾーニング等の具体的な施行状況を参考に、わが国の景観整備の今日的な現状を整理し、米国と比較した際のわが国固有の都市景観規制の方法を整理し、その長所と短所をまとめた。特に今後に向けて改善を要すべき点を具体的に整理した。;3.わが国の景観整備手法のなかに美観ゾーニング等の手法を日本的に改善しつつ適用することが可能か否かを検討し、今後の望ましい景観整備手法のあり方について提言をおこなった。
  • 07305057, 中国における歴史文化名城の保存計画手法に関する研究, 1.99の歴史文化名城の保存計画を総覧した資料集をまとめた。この資料集は保存計画手法分析のための基礎的資料となるとともに中国側実務省にとっても他の歴史都市の計画の実状を知るための資料集として有意義であるといえる。;2.中国の都市分類と歴史的資産としての建築物・土木構造物分類をおこない、都市開発の圧力とのマトリックスからそれぞれの歴史的文化名城においてとられるべき保存計画の基本構想の類型を整理した。;3.日本及び他の先進国の歴史都市保存の手法をレビューし、中国への適用可能性を検討した。;4.中国の歴史文化名城の望ましい保存計画手法を類型別に提言した。
  • 05302046, 歴史的市街地の計画コントロール手法の総合的研究, 歴史的な市街地における都市計画規制は一般的な郊外型住宅地を想定している現在の建築基準法や都市計画法では対応が困難である。その現状を奈良県橿原市を対象にして検討をおこなった。その結果、主として住宅地の場合、狭い前面道路に由来する道路上の建築物、道路斜線制限を遵守することが困難であること、建て詰まりにより基準建蔽率を上回る建物が少なからず存在すること、町家型の住宅においては有効採光面積が不足がちであること、防火地域、準防火地域に指定されている場合延焼のおそれある部分に要求される防火構造が伝統的な構法にそぐわないこと等の問題点が定量的なデータとともに明らかになった。;これに対して壁面線の連続をより重視した建物の配置計画を容認する具体的な建築基準法緩和の方法、安全性を確保することを条件として建蔽率の緩和を認める手法(ただし容積率は今回の調査の結果では特に緩和する必要はないと結論づけている)、前面の道路から枝状に延びる路地からの道路斜線を緩和するために新しい道路のカテゴリーを作成し、路地をそこへ位置づけるという方法などを検討している。;一方、近年デザイン・ガイドラインや地方条例、各種助成措置による誘導型のコントロールの充実が顕著であり、これらをどのようにして近代的な法定計画上に位置づけてゆくかにかんして現状を整理し、特に風致地区や美観地区といった地区制度を積極的に活用してゆくための現況の隘路と可能性に関して具体的な検討をおこなった。;また、欧米先進国の歴史的市街地の計画コントロール手法を網羅的に検討し、アメリカの美観ゾーニング、イギリスの新しいユニタリー・ディベロップメント・プランで試みられているビュー・コリド-、フランスの土地占有計画(POS)で実例が多い視覚的な紡錘(fuseaux)によるコントロールについて詳細にその内容を検討している。
  • 04650548, シビック・トラスト型の環境デザイン手法に関する研究, 本年度の研究によってわが国にシビック・トラスト型の環境デザイン手法を定着させるためには以下の 点の課題があることが明らかになった。;第一に、活動を担う「市民」が育成されなければならないこと。そのためには学童期からの環境教育が重要である。;第二に、環境デザイン運動を担う民間の非営利組織が公益的な法人として認知される制度が充実するべきであること。特にわが国の民法法人である財団法人と社団法人は民間の柔軟な活動を支える制度としては硬直化しすぎている。また、公益性を客観的に判定する英国のチャリティ委員会のような役割の組織が必要である。;第三に、寄付金税制を改善する必要がある。特に個人の寄付金控除に対する現状の制度では優遇措置があまりにも乏しいといえる。また、政治献金を別枠にする必要がある。;第四に、補助金のシステムがより柔軟に、民間の非営利活動にまでゆきわたるようにすることが望ましい。現在の活動費助成のあり方もより具体的なプロジェクト単位の補助金へと衣替えする必要があろう。;第五に、公益活動と収益活動との両方の側面を兼ね備えたまちづくり会社のような組織形態の幅広い可能性を追究する必要がある。現在のまちづくり会社は中小企業事業団の補助制度とつながっているので、地方都市の従来型の商店街の再活性化プロジェクトに利用される場合に限定されているが、より広く市民による環境デザイン活動全般に拡げる必要がある。;第六に、運動が活性化するように仕組んだ情報公開制度が望まれる。;最終的には大陸型の自治制度の現状と英米型を目指す市民運動の方向とのすり合わせがどのような点で可能かという問題に帰着するといえる。
  • 22H01667, 歴史文化遺産の保存と活用に資するイコモス「遺産影響評価」の拡張と実装に関する研究, わが国における歴史文化遺産の保存と活用の対象・方法の拡張、社会環境変化及び気候変動を踏まえると、歴史文化遺産及び周辺環境への多様な影響を事前に特定・評価し、負の影響の緩和へ結びつけていく仕組みが不可欠である。;本研究は、イコモス「遺産影響評価」よりも広い歴史文化遺産及び周辺環境を対象とした「拡張型遺産影響評価」の方法と実装の理論的構築を目指して、①歴史文化遺産及び周辺環境への「影響」の多面的・包括的把握、②国内外の「遺産影響評価」導入・運用の実態と課題の整理、③現行制度を踏まえた「拡張型遺産影響評価」の方法と実装へ向けた検討、④「拡張型遺産影響評価」の計画制度への実装のための実践的検討を行う。;本研究は、歴史文化遺産をめぐる保全概念の発展と「遺産影響評価Heritage Impact Assessment」に関する課題、および我が国における歴史文化遺産に包含される対象と保存・活用の方法の広がりを背景とし、歴史文化遺産とその周辺環境への多様な影響を事前に特定・評価し、負の影響の緩和へ結びつけていく仕組みとして、拡張型の「遺産影響評価」の方法と実装の理論構築を目指すものである。そのため、①わが国の歴史文化遺産とその周辺環境の保存・活用の現場で生じうる「影響」を多面的・包括的に把握すること、②国内外での「遺産影響評価」の導入・運用の実態と課題を明らかにすること、③わが国の現行制度を踏まえた「拡張型遺産影響評価」の方法と実装へ向けた検討を行うこと、④「拡張型遺産影響評価」の計画制度への実装のための実践的な検討を行うこと、を目的としている。;2022年度は、①に関し、関連する行政計画の調査等を進め、わが国における歴史文化遺産とその周辺環境への負の影響とその要因 、緩和へ向けた方策の全体像の把握に努めた。また、鳥羽市など研究メンバー各々が関わる地域での活動を通し、実践的な把握も行った。②に関しては、特に「影響」の特定方法と評価方法、負の影響の緩和方策とそれを支える調査分析技術、および保存管理計画との連携に着目した比較分析を行うため、これまでに「遺産影響評価」を実施したわが国と諸外国の世界文化遺産について、関連資料の収集を行った。;・わが国における歴史文化遺産とその周辺環境へのさまざまな影響の把握に関し、アンケート調査の実施等、当初の計画通りに進まなかった部分もあるが、保全にかかる各種計画等の資料収集を概ね順調に進めている。;・「遺産影響評価」の報告書の収集は、特に国内に関しては概ね順調に進んでいる。;2023年度は、初年度に収集した資料・情報等を活かし、現地調査とさらなる資料収集を通じ、以下の点を進めていく。;・歴史文化遺産とその周辺環境に負の影響をもたらす多様な要因の把握と各要因に対応するための必要な視点とツールの検討;・世界遺産条約の文脈で行われてきた遺産影響評価における実践的技術の実態把握;・我が国における実装を見据えた、既存の環境影響評価制度と遺産影響評価の考えうる関係性の検討

教育活動

担当授業

  • まちづくりと観光, 2022, 本科目は、1年次前期の必修の導入科目である。本学部が目指す観光や交流を通じた持続可能な地域づくりへ向けて、「地域を見つめ、地域を動かす」ための基本的な考え方と複眼的な見方にふれ、私たちがこれからの4年間で学ぶべきことの見取り図を得る。|前半では、「まちづくり」と「観光」に関連する基本的な理論と議論を通史的に学んだ上で、首都圏の都市や地方の大都市・中小都市等の事例をもとに、「まちづくり」と「観光」双方の出発点及び接点となる「地域の個性」を見つけるための基本的な考え方と見方にふれる。|後半では、「まちづくり」と「観光」の接点が豊富な都市観光地、町並み観光地、温泉地、農山村、自然観光地 等の事例をもとに、それぞれの地域が抱える課題と背景を踏まえた上で、「地域の個性」を守り、磨いていくための基本的な道筋と方法の枠組みにふれる。合わせて、「まちづくり」と「観光」に関わる主体と取組の多様性に気づくことを目指す。|
  • 導入ゼミナール, 2022, 1年次前期の必修となる本科目では、観光まちづくり学部での学習を始めるにあたり、大学における主体的な学修の方法を理解し、基礎的な学修能力を身につけることを目的とする。|具体的には、初歩的なアカデミックスキルとして、文献検索・引用の作法や、論理的な記述方法に基づいたレポートの作成方法を修得する。また、 他者と協働して課題に取り組むためのディスカッションやプレゼンテーシ ョンの作法について、観光やまちづくりにかかわる課題を通して実践的に身につける。
  • まちづくりと観光, 2023
  • 導入ゼミナール, 2023
  • まちづくりと観光, 2023, "-,本科目は、1年次前期の必修の導入科目である。本学部が目指す観光や交流を通じた持続可能な地域づくりへ向けて、「地域を見つめ、地域を動かす」ための基本的な考え方と複眼的な見方にふれ、私たちがこれからの4年間で学ぶべきことの見取り図を得る。|前半では、「まちづくり」と「観光」に関連する基本的な理論と議論を通史的に学んだ上で、首都圏の都市や地方の大都市・中小都市等の事例をもとに、「まちづくり」と「観光」双方の出発点及び接点となる「地域の個性」を見つけるための基本的な考え方と見方にふれる。|後半では、「まちづくり」と「観光」の接点が豊富な都市観光地、町並み観光地、温泉地、農山村、自然観光地 等の事例をもとに、それぞれの地域が抱える課題と背景を踏まえた上で、「地域の個性」を守り、磨いていくための基本的な道筋と方法の枠組みにふれる。合わせて、「まちづくり」と「観光」に関わる主体と取組の多様性に気づくことを目指す。"
  • 導入ゼミナール, 2023, 1年次前期の必修となる本科目では、観光まちづくり学部での学習を始めるにあたり、大学における主体的な学修の方法を理解し、基礎的な学修能力を身につけることを目的とする。|具体的には、初歩的なアカデミックスキルとして、文献検索・引用の作法や、論理的な記述方法に基づいたレポートの作成方法を修得する。また、他者と協働して課題に取り組むためのディスカッションやプレゼンテーシ ョンの作法について、観光やまちづくりにかかわる課題を通して実践的に身につける。

教育活動に関する評価・表彰・受賞等

  • 201803, 東京大学大学院工学系研究科 Best Teaching Award
  • 198710, ブリティッシュカウンシル・フェローシップ

学外活動

学協会活動

  • 自治体学会, 2009年05月
  • 都市住宅学会, 2005年05月
  • NPO法人神田学会, 2001年08月
  • 日本建築学会, 1980年05月
  • 日本都市計画学会, 1980年05月

学外委員等活動

  • 1983年10月, 1989年10月, イコモス(International Council on Monuments and Sites), 執行委員
  • 1989年10月, 1990年10月, イコモス(International Council on Monuments and Sites), 副会長
  • 1993年09月, 1994年08月, 人事院, 平成6年度国家公務員採用一種試験(建築)試験専門委員
  • 1995年, 1998年, 環境経済・政策学会, 理事
  • 1996年, 1998年, 日本建築学会, アジア建築交流委員・都市計画本委員
  • 1997年09月, 1999年09月, 総理府, 歴史的風土審議会専門委員
  • 1998年09月, 千代田区景観まちづくり審議会, 会長
  • 1998年11月, 1999年11月, 防錆施設庁, 防錆施設中央審議会委員
  • 1999年02月, 2001年02月, 大蔵省国有財産中央審議会, 委員
  • 2000年, 2000年, 都市住宅学会 , 学術委員
  • 2000年12月, 2001年12月, 日本学術会議社会環境工学研究会, 連絡委員会委員
  • 2001年01月, 2003年01月, 財務省財政制度等審議会, 臨時委員
  • 2001年05月, 2002年05月, 国土交通省交通政策審議会, 臨時委員
  • 2006年05月, 2007年05月, 日本建築学会, 都市計画委員会委員長
  • 2007年04月, 2015年, 三重県景観審議会, 会長
  • 2007年09月, おおいたツーリズム大学(大分県), 学長
  • 2007年12月, NPO法人神田学会, 理事長
  • 2007年12月, 2010年, 岐阜県景観審議会, 会長
  • 2008年01月, 和歌山県景観審議会, 会長
  • 2008年05月, 2011年05月, 中華民国高雄県, 県政顧問
  • 2008年08月, 2011年, 中華民国台北県, 県政顧問
  • 2009年05月, 2012年05月, 中華民国行政院文化建設委員会, 主席栄誉顧問
  • 2009年12月, 2019年03月, 日本イコモス国内委員会, 委員長
  • 2010年06月, 倉敷市景観審議会, 会長
  • 2010年08月, 東南大学(中国・南京), 客座教授
  • 2011年04月, とやま観光未来創造塾(富山県), 塾長
  • 2011年08月, 2015年08月, 自治体学会, 代表理事
  • 2011年10月, 2013年10月, アジア都市計画系学科連合, 会長
  • 2012年01月, 2016年01月, 文化庁文化審議会, 世界遺産特別委員会委員長
  • 2012年01月, 2016年01月, 文化庁文化審議会, 世界文化遺産・無形文化遺産部会長
  • 2012年01月, 2016年01月, 文化庁文化審議会, 委員
  • 2012年05月, 2017年05月, 国土交通省国土審議会, 委員
  • 2012年08月, 天津大学, 客座教授
  • 2012年10月, 福島県, 景観アドバイザー
  • 2013年07月, 石川県, 景観アドバイザー
  • 2013年08月, 富山県, 景観アドバイザー
  • 2014年08月, 浙江大学, 客座教授
  • 2015年05月, 中華民国行政院文化省, 名誉顧問
  • 2015年08月, 2018年08月, 自治体学会, 理事長
  • 2015年10月, 2017年10月, アジア都市計画系学科連合, 事務局長
  • 2016年01月, 2017年01月, 文化庁, 参与

社会貢献活動

  • 百舌鳥・古市古墳群世界遺産学術委員会委員, 2021年04月01日
  • 千代田区景観アドバイザー, 2019年04月01日
  • 「紀伊山地の霊場と参詣道」三県協議会専門委員会委員, 2021年04月01日, 2023年03月31日
  • 縄文遺跡群世界遺産登録推進専門家会議委員, 2021年04月01日, 2022年04月01日
  • 大分ツーリズム大学学長, 大分県, 2007年04月01日
  • 鎌倉市歴史的風致維持向上計画協議会委員, 2021年06月25日, 2023年06月24日
  • 横浜市都市美対策審議会委員, 2021年08月07日, 2023年08月06日
  • 若狭町伝統的建造物群保存地区保存審議会委員, 2021年04月01日, 2023年03月31日
  • 犬山市観光戦略会議委員, 2019年08月30日
  • 山梨県世界遺産富士山景観評価専門委員, 2021年10月01日, 2023年03月31日
  • 市政会館・日比谷こうっ街道保存活用計画検討委員会委員, 東京都建設局, 2021年10月29日, 2023年03月31日
  • 輪島市文化財保護活用地域計画作成等協議会委員, 2021年09月12日, 2023年09月11日
  • 坂井市文化観光まちづくり懇話会委員, 2021年11月05日, 2022年03月31日
  • 平泉の文化遺産世界遺産拡張登録検討委員会委員, 2022年01月01日, 2021年23月
  • 横浜観光MICEミーティング委員, 2021年12月20日, 2024年03月31日
  • 文化財保存活用地域計画等に関する検討会委員, 文化庁, 2022年02月01日, 2022年03月31日
  • ふるさとづくり懇談会, 総務省, 2022年04月01日, 2024年03月31日
  • 特別史跡五稜郭保存整備委員会委員, 2022年04月01日, 2023年03月31日
  • 若狭町文化財保存活用地域計画運営委員会委員, 2022年03月01日, 2023年03月31日
  • 全国知事会地方自治先進政策センター頭脳センター専門委員, 2021年04月01日, 2024年03月31日
  • 村上市伝統的建造物群保存地区保存活用審議会委員, 2022年02月01日, 2024年01月31日
  • 富山県中山間地域創生総合戦略検討会委, 2022年04月01日, 2025年03月31日
  • 倉敷市都市景観審議会委員, 2022年04月01日, 2024年03月31日
  • 富士山世界文化遺産学術委員会委員, 2021年04月01日, 2023年03月31日
  • 史跡高松城整備会議委員, 2022年01月09日, 2024年01月08日
  • 市川市都市計画審議会委員, 2022年05月01日, 2024年04月30日
  • 大阪観光大学アドバイザリーボード委員, 2022年04月01日, 2024年03月31日
  • 公益財団法人日本ナショナルトラスト観光資源専門委員, 2022年06月01日, 2025年05月31日
  • 平泉遺跡群調査整備市道委員, 2022年04月28日, 2023年03月31日
  • 十津川村森林づくり審議会委員, 2022年04月28日, 2024年03月31日