K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

吉田 敏弘
文学部 史学科
教授
Last Updated :2021/06/30

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    吉田 敏弘, ヨシダ トシヒロ

所属・職名

  • 文学部 史学科, 教授

学位

  • 文学修士

本学就任年月日

  • 1992年04月01日

研究分野

  • 人文地理学、歴史地理学、地図史

研究活動

論文

  • Kulturlandschaftspflege und Geographie – Wege zu einem bewussten Umgang mit der Kulturlandschaft in Japan, 吉田敏弘、窪田麻理恵, Siedlungsforschung. Archäologie – Geschichte – Geographie, 27, 251, 260, 2010年, SELBSTVERLAG ARKUM e.V. BONN
  • 「「惣村」の展開と土地利用-近江国得珍保今堀郷の歴史地理学的モノグラフとして」, 吉田敏弘, 『史林』, 61巻1号, 122, 149, 1978年01月01日, 史学研究会
  • 「史学地理学講座における近代人文地理学導入の系譜」, 吉田敏弘, 京都大学文学部地理学教室編『地理の思想』, 192, 205, 1982年11月01日, 地人書房
  • 「中世村落の構造とその変容過程-「小村=散居型村落」論の歴史地理学的再検討」, 吉田敏弘, 『史林』, 66巻3号, 80, 146, 1983年05月01日, 史学研究会, 永原慶二氏の『小村=散居型村落』論を論理的に吟味したうえで,その主事例となった薩摩国入来院の中世村落について,耕地や集落の存在形態の実証的再検討を行った。その結果,中世前期には水田よりも畠地が生産基盤として重要で,集落も広い薗畠に接して営まれた。しかし14世紀ごろから薗畠の水田化開発が進行し,水田農業が広く普及展開するようになり,その結果集落も淘汰され二次的に水田と結合することが明らかとなった。同様のプロセスは山間部や台地上の中世村落にも想定され,併せて中世における畠地生産の意義を考察した。
  • 「中世後期における市庭網と農村商人」, 吉田敏弘, 京都大学文学部地理学教室編『空間・景観・イメージ』, 97, 121, 1983年09月01日, 地人書房
  • 「中世絵図のランガージュ研究にむけて-その空間表現を中心に, 吉田敏弘, 水津一朗先生退官記念事業会編『人文地理学の視圏』, 233, 244, 1986年04月01日, 大明堂, 中世絵図の空間表現について記号論的手法を援用して分析し,そこにひそむ空間認識のモデルを考察した。中世において絵図は絵師が作成したが,絵図の空間表現に際しては風景画とは区別される様式が存した。図像・文字の記載方向やそのモードも絵図様式の一環をなし,そこには地上を移動する視点と視座が表現されている。景観それ自体が四至示境界に変換された四至示絵図の空間モデルなども,景観によって文節化された生活空間の構造とよく対応するものであることを論じた。
  • 「中世絵図読解の視角」, 吉田敏弘, 小山靖憲・佐藤和彦編『絵図に見る荘園の世界』, 149, 172, 1987年06月01日, 東京大学出版会, 日本中世史学における荘園絵図の読解の問題点を指摘し,今後の絵図読解の地理学的課題を例示して考察した。日本中世史における絵図読解の規範的方法は作成時期や作成目的の解明に所在するが,絵図外史料から導かれた作成目的に沿って絵図を解釈する方法は常に特定情報の過剰解釈に陥る危険性をもっている。絵図読解はまず絵図内情報の体系的な理解を基礎とする必要があると指摘し,その地理学的な読解の課題として景観認識・地域像・世界像などの解釈を例示して論じた。
  • 「葛川絵図」, 下坂守・長谷川孝治・吉田敏弘, 葛川絵図研究会編『絵図のコスモロジー』, 48, 109, 1988年03月01日, 上巻, 下坂守、長谷川孝治
  • 「四至牓示絵図考」, 吉田敏弘, 『歴史地理学』, 144号, 21, 43, 1989年03月10日, 歴史地理学会, 備中国足守荘絵図,紀伊国神野真国荘絵図,紀伊国垰田荘絵図を事例として,これらが荘園立券時に作成された絵図であることを確認し,その主題が荘園の四至と牓示による境界表現に所在することを論証した。そして,四至牓示という境界設定システムの特質を考察し,それが現実の景観を方形の空間モデルに変換したうえで設定されていること,さらに四至が方形の四辺に,示が方形の四頂点に対応しており,その幾何学的意味に対応して,四至と示では現実の境界標識としての意味が異なっていることなどを論じた。
  • 「骨寺村絵図の地域像」, 吉田敏弘, 葛川絵図研究会編『絵図のコスモロジー』下巻, 26, 53, 1989年07月01日, 地人書房, 二葉の陸奥国骨寺村絵図の個別研究をとして,絵図の現地比定や絵図の史料批判などをおこない,絵図の作成目的についても考察した。さらにこれらに基づいて,絵図に表現された中世骨寺村の地域像について考察した結果,中世骨寺村は宇那根神社を核とする「焦点型」地域像の典型とみなされ,景観的境界標識である栗駒(駒形)山を起点(ソース点)とし,地形的な限界をなす鎰懸を終点(シンク点)とするベクトル場のなかで,宇那根神社が結節点(サドル点)となっていること,それが骨寺村の開発史とよく整合していることなどを論じた。
  • 「菅浦絵図と「官使注進絵図」」, 吉田敏弘, 『國學院雑誌』, 第95巻第4号, 1, 21, 1994年04月01日, 國學院大學, 近江国菅浦絵図の作成過程を,鎌倉期における菅浦・大浦庄相論の関連文書の分析から考察し,現存菅浦絵図が,現存しない「官使注進絵図」を下図として利用していた可能性を指摘した。現存菅浦絵図は,建武元年相論時に菅浦側の支証として提出された偽文書「乾元元年官使注進状」と一対をなすが,絵図内容の分析によって,表現内容の面からも両者の強い対応関係が判明した。その結果,官使実検に伴う絵図の実在が推定され,現存絵図を通じて現存しない官使注進絵図の体裁の推定を試みた。
  • 「荘園絵図の空間表現とその諸類型」, 吉田敏弘, 国立歴史民俗博物館編『描かれた荘園の世界』, 49, 77, 1995年03月01日, 新人物往来社
  • 「基礎地域論の意義と課題」, 吉田敏弘, 『國學院雑誌』, 第98巻第3号, 6, 19, 1997年03月01日, 國學院大學,  戦後日本の人文地理学学説史上ユニークな位置を占める、水津一朗の基礎地域論についてその研究史上の意義を概観し、基礎地域論の今日的課題を論じた。基礎地域論は地域実体説の立場から、農村社会学における基礎社会論のアナロジーとして提起された概念であり、「ムラとその領域」を最小の地域単元として措定するものであったが、その内部構造については生態学的な調和を、そして外的重層構造についてはクリスタラーの中心地理論を背景としているところに水津の独創性があった。基礎地域論は今後もコミュニティとそのテリトリーを考察するときの一つの視角として有効性をもつものと考えられる。
  • 「称名寺絵図と結界記-その史料批判の試み」, 吉田敏弘・松原誠司, 『金沢文庫研究』, 298号, 3, 24, 1997年03月01日, 神奈川県立金沢文庫, 松原誠司,  神奈川県立金沢文庫蔵「称名寺絵図並結界記」の原本調査の成果を要約して示し、併せて、この絵図の作成時期及び作成目的に関して、基礎的な検討を行った。現在2軸に装丁されている絵図と結界記とは、元来表裏に描かれたもので、しかも天地を逆にして記載されていたことを明らかにした。これは、両者が同時に作成されたのでない可能性を示唆するが、結界記と絵図の内容を比較すると、両者には少なからぬ齟齬が認められた。関連史料の分析により、結界記の記載と、絵図中の朱線=結界の境界線の加筆とは、南北朝時代以後、称名寺が境内地安堵を要求するプロセスにおいてなされた可能性が考えられること、したがって、元来の称名寺絵図は結界記とは無関係に、金沢顕時の時代に一応の完成をみた称名寺境内を美麗に描出した境内絵図であったことなどを推定した。
  • 「荘園絵図にみる東国中世村落の成立過程と古代寺院」, 吉田敏弘, 地方史研究協議会編『地方史・研究と方法の最前線』, 29, 56, 1997年10月01日, 雄山閣出版, 東国の中世村落景観を描出した二つの事例、武蔵国鶴見寺尾絵図、および陸奥国骨寺村絵図から、それぞれの絵図の景観表現の特質と中世村落の開発過程を明らかにし、それらがいずれも古代寺院の成立と不可分の関わりをもっていたと推定した。鶴見寺尾絵図の場合、絵図中央に描かれた「寺」は、絵図所蔵の鎌倉正統庵の関連施設ではなく、絵図作成当時おそらく退転していた古代寺院であり、その創建当初には熊野信仰の勢力が関与していた可能性が高い。そして、そうした古代寺院の成立以後、周辺の台地上の開発が進行したことを推定した。骨寺村絵図は鎌倉時代の作成になるが、その村落の開発の契機は11世紀頃この地に創建された古代寺院=骨寺の成立であり、これ以後天台修験勢力による開発が進行したと推定できる。
  • 「中世地図史料と絵図」, 吉田敏弘, 石井正敏ほか編『今日の古文書学 第3巻中世』, 288, 309, 2000年01月01日, 雄山閣出版, 中世における地図史料・絵図史料に関する既往の研究成果を概括し、その分析手法を解説すると共に、これらの史料の今後の研究可能性について論じた。中世絵図に関する既往の分類は、相論系絵図/支配系絵図、という2分類が中心であったが、この論文では、これに加え、新たに証験絵図/故実絵図という2分類を提起し、とりわけ後者の類型に属する荘園絵図・寺社境内絵図の特質を概観し、これらに共通する故実表現の意義について論及した。
  • 「田図と条里プランに関する試論」, 吉田敏弘, 『蒲生野』, 32号, 4, 14, 2000年12月01日, 八日市郷土文化研究会, 古代における条里プランの一類型を、近江を典型とする田図型条里プランに求めた。これは、常に右上を基点とする田図の表現様式に合致した地番法を採用し、条ごとに起点が異なる里番号を設定している点に特質を求めることが出来る。こうした条里プランの類型が存在することは、田図作成以後に条里地番法が実施された可能性を示唆するものであり、それゆえ、条里地番法が田図作成に先行する、と見る金田章裕説よりも、田図が条里プランに先行すると見る岸俊男説に蓋然性が認められることを論じた。
  • 「災害絵図研究の視角と課題」, 吉田敏弘, 『歴史地理学』, 202号, 82, 85, 2001年01月01日, 歴史地理学会, 地震・火山噴火などの大規模かつ突発的な災害を描いた絵図は、近世後期においても頻繁に作成されており、今日まで多くの遺品を伝えている。小論ではこうした災害絵図を如何に分析し、今後の防災に貢献できるのかを考察した。近世後期に作成された災害絵図では、従来藩や幕府によるオーソライズされた絵図のみに注目が与えられてきたが、個人的関心によるパーソナルな絵図も多数作成されており、これらは災害のそれぞれの局面による個人的災害認識を強く反映していることに注目される。小論では寛政島原大変絵図を事例として、こうした個人的災害認識の所在を示し、早く寛政4年3月段階で周辺地域に非常事態認識とパニック状態が存在したことを明らかにした。
  • 「中世農業の展開と中世村落」, 吉田敏弘, シンポジウム「中世:多極と分権の時代」, 2004年12月01日, 日独国際シンポジウム「中世:多極と分権の時代」提出論文(於 ドイツ・ボン大学)
  • 「田図と条里呼称法」, 吉田敏弘, 『國學院大學大学院紀要-文学研究科-』, 第36輯, 43, 63, 2005年03月01日, 國學院大學大学院文学研究科
  • 「一関市本寺地区の農村景観-その意義と保全にむけての提言」, 吉田敏弘, 『ヒストリア』, 202号, 79, 92, 2006年11月01日, 大阪歴史学会
  • 「文化景観保全と地理学」, 吉田敏弘, 『地理月報』, 499号, 1, 4, 2007年05月01日, 二宮書店
  • 中世農業の展開と集村化現象, 吉田敏弘, 近藤成一/小路田泰直/ローベルト・ホレス/デトレフ・タランチェフスキ編『中世 西欧と日本―多極と分権の時代』, 111, 124, 2009年08月01日, 吉川弘文館, 日本における中世農業の展開過程を明らかにし、それと集村化現象との関連を考察した。平安期の畿内周辺条里農村ではいまだ多くの荒地があり、見作と休閑を繰り返す年荒田も少なくなかった。しかし鎌倉期以降これらの荒地は連年耕作田へと転じ、熟田満作状態が到来した。平安期には「垣内」的開発居住様式のもとで定着性の低い散居集落が営まれていたが、鎌倉期以降、満作化の実現と併行して、次第に集村的な集落へと変容を遂げた。しかし、集村化の動きは数次にわたる屋敷地移動を伴っており、その都度、屋敷地は狭小化し、水田や畠地と屋敷地都の土地利用分化が進行していった。最終的に集落は農地を含まぬ数十個の屋敷が集中したコンパクトな集村となったが、これは遅くとも中世末までに形成されたとみられ、その集落は以後変化することはなかった。
  • 天正末年の中尊寺と骨寺村絵図―寺崎屋敷平山家文書について, 吉田敏弘, 國學院雑誌, 112-2, 2011年02月15日, 國學院大學, 平泉中尊寺蔵骨寺村絵図は鎌倉時代の作成と推定されているが、中尊寺経蔵別當系図には天正末年の項に記載されている。また、骨寺村故地の寺崎屋敷平山家文書には、骨寺村絵図が天正末年に再発見されたことを伝える記述がある。本論文では、骨寺村絵図が、奥州仕置直後の天正末年、中尊寺による伊達政宗への旧領安堵工作に際して、経蔵別當による骨寺村支配の支証として再発見・再利用されたことを論証した。これを通じて、経蔵別當系図のような引継文書目録では、年記をもたない故実絵図は直近に利用された時点に記載される傾向があることを明らかにした。
  • 絵図に描かれた荘園景観とその保全に向けて, 吉田敏弘, 荘園の景観と絵図(2014年夏季特別展図録), 84, 87, 2014年07月19日, 和歌山市立博物館, 荘園絵図の作成契機と機能を概観し、単一荘園を描く「故実絵図」の特質を、紀伊国井上本荘絵図を事例に検討した。井上本荘絵図の境界は近世村境に継承されない概念的な直線境界であり、13世紀以前の荘園景観を描いている可能性を指摘した。また、現地に残る溜池群は貴重な景観遺産であり、保全の価値があることを述べた。
  • 四至牓示から境界線へ : 寛喜二年神護寺・高山寺絵図の境界表現を中心に, 吉田敏弘, 國學院雑誌, 118(5), 2017年05月01日, 國學院大學総合企画部, 寛喜二年に開始された神護寺・高山寺の寺領画定は、荘園の立券と同様に官使による牓示の設置を伴うものであった。しかしその過程で作成された三葉の絵図には、牓示とともに境界線の表示が登場することに注目される。本稿は、この事例研究を通じて、荘園絵図における境界表示が四至牓示から境界線へと転じてゆく過程を考察したものである。史料にみえる牓示設置の順序と神護寺絵図、高山寺絵図の牓示記載を対照すると、官使はまず高山寺領をも包摂する神護寺領全体の牓示を設置し、その過程でおきた小野山との境界相論の決着を待って、神護寺領の脇牓示とともに、神護寺と高山寺の境界を標示する二カ所の牓示が設置されたことが判明した。小野山との相論では境界ゾーンに境界線が設定され、そのラインが神護寺与小野山堺相論絵図のうえで模索された痕跡がある。そして、最終的に清書された高山寺絵図では不徹底な牓示設置に代えて、寺領を朱線で囲む境界線の表示が登場したのである。
  • 國學院大學図書館蔵『無動寺文庫旧蔵山門大絵図写一式』の基礎的検討, 吉田敏弘, 国学院大学大学院紀要. 文学研究科, 47, 2015年02月01日, 國學院大學大学院
  • 寛政4年島原大変絵図の初歩的検討, 吉田 敏弘, 地図, 38, 0, 34, 35, 2000年, 日本地図学会
  • 洛中洛外図のプロジェクション:順勝手・逆勝手を中心に, 吉田 敏弘, 地図, 37, 0, 10, 11, 1999年, 日本地図学会

Misc

  • シーボルトがもちかえった慶長和泉国絵図, 吉田敏弘, 國學院雑誌, 97, 4, 36, 37, 1997年04月15日, 國學院大學
  • 「正保寺社絵図」という仮説-國學院大學図書館蔵「山門大絵図」によせて, 吉田敏弘, 國學院雑誌, 115-6, 32, 33, 2014年06月15日, 國學院大學, 國學院大学図書館蔵「山門大絵図」購入のいきさつと絵図内容の概要を紹介し、その意義を簡単に述べた。とりわけ幕府に提出した正保2年山門大繪圖の存在は、同時期に進行していた幕府撰国絵図事業との関連を予想させるものである。

著書等出版物

  • 『四日市市史』第六巻-史料編 絵図, 下坂守編, 四日市市, 1992年03月31日
  • 『起請文と那智参詣曼荼羅』國學院大學貴重書影印叢書第5巻, 千々和到・吉田敏弘(編), 朝倉書店, 2017年03月30日
  • 『大東・京津畑の明治維新』, 國學院大學歴史地理学教室編, 一関市, 2021年03月12日
  • 『八日市市史 第2巻中世』, 1983年12月01日
  • 『昭和59年度科学研究費総合研究成果報告書・荘園絵図の史料学・読解に関する総合的研究』, 滋賀大学教育学部, 1985年03月01日
  • 『美山町かやぶき山村集落 北・南・下平屋地区 伝統的建造物群保存対策調査報告書』, 京都府北桑田郡美山町・美山町教育委員会, 1990年03月01日
  • 『中世荘園絵図大成』, 小山靖憲・下坂守・吉田敏弘(編著), 河出書房新社, 1997年05月01日, 中世荘園絵図に関する既往の研究成果を概括し、その到達点と今後の研究課題を概観した(第1部概説)。4つの中世荘園絵図について、そこに表現された情報を詳細に分析し、その読解の可能性を追及した(第1部第2章・第3章)。中世荘園絵図の源流をなす古代の田図・荘図、およびその系譜を引く中世条里図について、その表現の特質とそこに見出される空間認識について考察した(第2部)。
  • 『歴史地理調査ハンドブック』, 古今書院, 2001年05月01日, 第1章では、歴史地理学という分野の本質と今後の研究課題に関する私見を総括して示し、歴史地理学的変化論の重要性と、史資料分析の課題について広く論及した。第5章の担当項目では、中世における検注帳類資料の分析法を、備中国新見荘の事例に即して概括し、今後の研究課題を総括した。
  • 『五個荘町史第3巻史料1』, 滋賀県五個荘町史編纂委員会, 1992年03月01日
  • 『絵図と景観が語る骨寺村の歴史―中世の風景が残る村とその魅力』, 吉田敏弘, 本の森, 2008年10月12日, 国史跡「中世骨寺村荘園遺跡」・国選定重要文化的景観「一関本寺の農村景観」として高い文化財的価値が評価される一関市厳美町本寺地区の歴史を、中世骨寺村絵図と現地の農村景観から、わかりやすく説明し、伝統的農村景観の保全の重要性とその手法を提言する。
  • 『近江八幡市史』第4巻「自治の伝統」, 近江八幡市, 2008年03月31日, 赤井孝史ほか25名, 近江八幡市域の中世民衆と商品流通・商業との関わりを概説した。中世農村に散在する定期市とその商業権を司った周辺の農村商人団について概観し、商人団や市座の争いを通じて、当時の商業にまつわる「座」、すなわち排他的商業権の仕組みを明らかにした。
  • 「世界遺産候補・骨寺村の景観―荘園絵図を読み解く」, 吉田敏弘, 岐阜県古地図文化研究会, 2009年07月01日, 9, 発行団体である岐阜県古地図文化研究会と岐阜県立図書館共催の講演会の講演録に加筆したもの。前半では荘園絵図という史料の概要と研究法について論じ、関連文書からではなく、絵図そのものから絵図を判断する記号論的方法の更なる深化の必要性を説いた。後半では、陸奥国骨寺村絵図を事例として絵図を読解し、さらに絵図の景観から持続的な発展を遂げた現在の一関市本寺地区の農村景観(国選定重要文化的景観)の特質とその保全に向けての取り組みを紹介した。さらに、世界遺産登録の要件となる文化景観のAuthenticityを論じ、今後の課題を展望した。
  • 景観保全のこころ, 吉田敏弘, 一関市・國學院大学歴史地理学教室, 2011年02月01日, 國學院大学歴史地理学教室と岩手県一関市本寺地区との交流体験を通じて、本寺地区の景観保全と都市農村交流の課題を指摘し、景観の活用こそが保全・交流の双方にとって重要な鍵であることを述べた。
  • 磐井川流域の伝統的農村景観と農業遺産―その保全に向けて, 吉田敏弘, 一関市・國學院大学歴史地理学教室, 2012年03月01日, 景観保全を契機として農業振興により地域活性化を実現する道筋を示し、磐井川流域の大規模用水路の保全の必要性を述べた。さらに、明治期の地籍図をGISにより、現在の精密な地図上に再現する試みを紹介し、磐井川流域の開発過程に関する見通しを示した。
  • 伝統的農村景観の保全と活用の実践と課題, 吉田敏弘, 一関市・國學院大学歴史地理学教室, 2012年12月01日, 3ヶ年度にわたる本寺地区の農村景観保全実践の取り組みと磐井川流域の伝統的農村景観の現状調査・評価の活動の成果と課題を総括した。
  • 宮津市史 絵図編解説, 宮津市役所, 2005年03月31日, 近世丹後国絵図や宮津藩領絵図、宮津城絵図・城下絵図に関する概説と、絵図の個別解説を行った。
  • 國學院大學図書館所蔵那智参詣曼荼羅巻子本光学的調査報告書, 國學院大學歴史地理学教室編, 國學院大學文学部歴史地理学教室, 2018年02月28日, 下坂守・岡崎裕子・田中健司・田中友貴・林利久・関良子・稲松朋子・早川泰弘・城野誠治・犬塚将英

その他

  • 「絵図をどう読むか」, 『地理』, 29巻1号, 1984年01月01日, 小林致広
  • 「葛川絵図」, 『月刊百科』, 257号, 1984年02月01日, 小松和彦、他, 『絵画の発見』平凡社イメージリーディングシリーズ(1986年)に再録
  • 『八日市の地名と景観』, 1986年03月01日, 足利健亮、井戸庄三
  • 「ルネサンス・都市・鳥瞰図-地図と絵画のあいだ」, 久武哲也・長谷川孝治編『地図と文化』, 地人書房, 1989年04月01日, 128, 131
  • 『五個荘町史 古代中世編』, 1992年03月01日, 藤田裕嗣
  • 「元禄伊勢国絵図の作成過程(一)」, 『四日市市史研究』, 5号, 1992年03月01日, 79, 103
  • 「荘園絵図の分類をめぐって」, 国立歴史民俗博物館企画展示図録『荘園絵図とその世界』, 1993年03月01日, 105, 111
  • 『五個荘町史 資料編(3)地名と景観』, 1993年03月31日
  • 「元禄伊勢国絵図の作成過程(二)」, 『四日市市史研究』, 6号, 1993年03月01日, 17, 71
  • 小野寺淳報告「絵図に描かれた自然環境」によせて, 『歴史地理学』, 172号, 1995年01月01日, 36, 38
  • 「得珍保」, 『講座日本荘園史』, 吉川弘文館, 1992年01月01日
  • 『四日市市史第16巻 通史編古代中世』, 1995年03月01日

競争的資金

  • 19500878, 文化的景観の価値評価方法の確立に関する基礎的研究, 文化財保護法や景観法に基づく文化的景観の保全事業実施にあたり、保全対象となる文化的景観の選定にあたっては、文化的景観のAuthenticityを学術的・客観的に評価する必要がある。本研究では、「一関本寺の農村景観」と「遊子水荷浦の段畑」を主たる事例として、景観の価値評価を試行し、次のような5つのステップから成る基礎調査が有効であると判断した。(1)明治初期地籍図などに記録された伝統的景観の特質の解明、(2)伝統的景観(地籍図)と現景観との精密な比較、(3)近代以降の景観変化の過程とメカニズムの解明(土地利用パターンや作物、地割など)、(4)伝統的な景観要素残存の背景を地域の社会・経済・文化的側面から考察、(5)現景観の活用可能性の考察と保全の方向性の提示。なお、上記の作業をヴィジュアルに活用するため、GISの導入と時系列統合マップの構築が有効であることも確認した
  • 11680069, 国絵図の画像処理による東北地方の環境・景観変化に関する研究, 1.出羽国絵図・陸奥国絵図の所在調査と写真撮影;東北地方の所蔵機関のみならず,現存の可能性がある機関でも調査を行い,出羽国絵図160点,陸奥国絵図164点の所在を確認した。このうち今年度は弘前市立図書館所蔵の津軽領国絵図の撮影を実施したほか,東北歴史博物館,宮城県図書館,国立公文書館所蔵の国絵図の写真版なども収集した。;2.現存国絵図の年代推定とデータベースの作成;国絵図の原本調査を行い,環境・景観復原を行うために不可欠な絵図の作成年代を推定し,出羽・陸奥国絵図の所在データベースを作成した。さらに,本研究の目的には含めていなかったが,撮影した国絵図の画像データベースの作成も進め,一部完成している。;3.環境・景観変化の復原作業;画像処理によって正保・元禄国絵図の図形の歪みを修正し,さらに現況の図形に変形した上で,東北地方の平野部について,明治後期測量の旧5万分の1地形図をベースにした正保または元禄期の環境・景観の復原作業を実施した。その一部を報告書に掲載したが,いずれ何らかの方法で公開していきたい。

教育活動

担当授業

  • 史学基礎演習C, 2019, 次第に失われつつある伝統的な景観は、過去における社会生活や文化を追体験することができる貴重な歴史遺産です。これらを後世に伝えるために推進されているユネスコ世界遺産や文化庁の伝統的建造物群保存地区・文化的景観など、世界や日本で取り組みが進められている景観保全の事例について、その選定に際して作成された報告書類、研究論文や絵図などの史料、現状を記録した精密な地図類などを駆使して、その景観の価値を明らかにし、後世に伝えるためのさまざまな取り組みについて学びます。受講生は必ず景観保全地区一つを選び、その景観に関するさまざまな資料を収集し、調査した内容についてパワーポイントを用いた発表を行います。発表までの調査については、授業外での個人指導を行います。文献検索法や文献の読解力を身につけるとともに、絵図・古地図や地形図・空中写真、風景画や景観写真などの活用法についても指導します。また、希望者には、岩手での小区画水田保全活動(田植・稲刈ツアー)に参加し、景観保全を実践してもらいます。
  • 史学展開演習I(地域文化と景観), 2019, 絵図・古地図には、単なる「地図」の域を越えたさまざまな情報が描き込まれている。それらを一つ一つ丁寧に読み解いてゆくうちに、過去の社会の世界認識や生活の場のしくみなどが鮮やかに浮かび上がってくる。| このゼミでは、古今東西のさまざまな絵図や古地図を素材として、絵図研究のための基礎知識や研究・分析の方法を学ぶとともに、受講生が自ら絵図・古地図の研究成果を発表し、研究の深化をめざしたい。同じ前期に開講する「絵図古地図研究」(金5)も受講してほしい。| 地域文化や景観の研究には、教室を離れ、さまざまな地域で調査を行う事が不可欠だ。当ゼミでは、年に二度、岩手県一関市京津畑地区を訪問し、山村の歴史と伝統的生活文化の調査を実施するとともに、神楽を通じて都市農村交流を行う。また、不定期で、荘園絵図が伝わる和歌山県紀の川市粉河荘・井上荘地域の現地調査を実施を予定している。受講生諸君にはこれらの現地調査にもぜひ積極的に参加してもらいたい。|
  • 史学展開演習II(地域文化と景観), 2019, 「地域文化と景観」コースは、風土と歴史にはぐくまれた地域固有の有形・無形の文化の特質と意義を明らかにし、それを後世に伝えることをめざす分野である。このゼミでは、基礎演習Cの取り組みを発展させ、主として歴史地理学の観点から、地域の景観や生業文化、生活民俗や祭礼・芸能などを詳細に研究し、受講生がそれぞれに卒業論文のテーマを発見し、研究へむけて調査・研究の方法を修得できるようにしていきたい。| なお、岩手県一関市京津畑地区に設定した国学院学習田にて、6月初旬、10月末に農作業体験学習と都市農村交流・現地調査実習を実施する。また2月には和歌山県紀の川市の農村調査を継続的に実施している。受講生はぜひ参加してもらいたい。
  • 地域・景観調査法, 2019, 歴史研究の基礎となる絵図・地図情報処理の方法や、現地調査における景観観察・記録の方法について学ぶ実習の授業です。| 近年では、地形図や空中写真などがインターネットを介して自由に閲覧できるようになりました。この授業ではこうしたデジタル化された地図や空中写真を主たる素材に取り上げ、パソコンを駆使してこれらの活用を目指します。|まず、地図や写真の画像処理・編集にはフリーソフトのGIMP2を用い、スキャンした絵図古地図画像の解析と分析を行います。| さらに、地図製作の大手企業・株式会社八州のご協力を得て、地理情報システム(GIS)を用い、デジタル地図の作成や加工、主題図作成を実習します。渋谷キャンパスPC5教室には、GISのビジネスソフトであるSISが導入されています。この作業では、表計算ソフトEXCELも駆使して、データベースと地図のリンクを行います。リンクができると、データベースの様々な情報を地図上に主題表現することができます。| これらの処理法の基礎を学んだ後、応用課題として、明治期の地割を描いた地籍図を現在の都市計画図に重ね合わせ、都市計画図上に過去の景観を復元します。この作業を通じて、伝統的景観がいかなるものであり、その景観がどのように変化していったかを分析します。| これらの作業をわかりやすく実習しますが、受講生は日頃からパソコンの取り扱いに習熟しておくことが重要です。| これらとは別に、絵図調査と現地調査の実習を行います。絵図調査は國學院大學図書館蔵の「比叡山絵図」を手に取って調査し、原本調査での着眼点を指導します。 また6月初旬、10月末に岩手県一関市京津畑地区を訪問して、國學院学習田の田植え・稲刈りなどの農業体験を行い、併せて、景観観察や資料収集など現地調査で必要とされる様々な研究方法を指導します。| なお授業はPC5教室で実施します。
  • 史学導入演習, 2019, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける||本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。|
  • 文化景観各論I, 2019, 農村景観に関する歴史地理学的諸問題のうち、今年度は日本中世に照準を当てて、さまざまな問題を講述する。| わが国の農村地域において、現在もなお継承されている伝統的な村落構造は、基本的には中世における農村空間のさまざまな変容を通じて形成されたものである。人口増加や活発な農地開発、それに伴う農業技術の発展や社会的分業の展開など、農村空間の変容は多岐にわたっているが、こうした変容はすべて何らかの形で景観に反映されているはずである。とりわけ、大和盆地などにみられる集村化現象は、中世農村の変容のひとつの帰結であるが、それとともに、集村化をみなかった「小村=散居型」村落においても、その景観には小さからぬ変化がきざしていた。さらには、その両極の間にはさまざまな農村景観の変容コースがあったと思われる。| この講義では各地の中世農村関係史料や絵図などを駆使しつつ、中世農村景観の変容過程を検討することとしたい。
  • 絵図古地図研究, 2019, 絵図や古地図は、過去における世界・国土・地域といった空間的な情報を伝える貴重な歴史資料であるが、その本格的な研究が開始されたのは1980年代のことである。そこに表現された空間情報は、現代の目から見ると非科学的で、正確とはいえないが、そうした歪こそが、その図を作成し共有した社会の地域像や国土観、コスモロジーを読み解く鍵となるのである。| この講義では、こうした絵図や古地図から、様々な情報を引き出すための読解方法について、古今東西の事例をもとにわかりやすく講述したい。
  • 史学応用演習(地域文化と景観), 2019, 主として日本を対象とする歴史地理学のさまざまな研究テーマについて、その研究史上の問題点や今後の研究課題を明らかにすると共に、具体的な事例研究を通じて、その研究課題に対する認識の深化を目指す。またデスクワークによる文献処理法や地図・空中写真の解析、絵図・古地図の分析と読解、現地調査によって得られたデーターの処理と分析、などについても随時指導したい。これとともに、受講生はそれぞれの卒業論文作成の各段階における成果を随時報告し、各自の今後の研究方針をゼミ全体で確認してゆきたい。
  • 地域文化と景観特殊講義, 2019, 前近代日本は、民衆の大多数が農村に居住し、農業を生業としていた社会であった。したがって、前近代の歴史を考えるためには、かつての農業や農村に関する知識が不可欠である。しかし、われわれの抱く農業・農村像は概ね近代以降作り上げられてきた様々なイメージが集積したものであり、それを直ちに前近代に持ち込むことは、逆に大きな誤解を生むもととなる。| この講義では、こうしたわれわれの農業・農村像を再点検し、前近代における農業の発展過程を特徴づけるいくつかの問題を取り上げて、最新の研究成果を紹介するとともに、それぞれの時代の農村景観の在り方を探り、現在の農村景観との対比を試みる中から、農村景観の変遷過程を追跡することを目的としている。特殊講義は学生が重複履修できる科目なので、これを前提として、当面、数年間連続してこのテーマの講義を続ける予定であり、日本の伝統的農村像に関心を寄せる学生の継続受講を期待したい。| 今年度は、これまでの年度の授業内容を整理/体系化し、日本農業の歩みと農村景観の変遷を概観するととtもに、戦国期畿内地方における農村と農業について、いくつかの事例に基づき講述したい。この時期の畿内農村では、惣村結合や集村化など、社会と景観が大きく変化し、来るべき近世農村の秩序が形成されつつある変革期であった。こうした変革期をリードし、それを支えた「農業革命」について考察する。今回取り上げる紀ノ川流域平野と和泉国日根郡は、いずれも荘園絵図によって中世前・中期の景観を知ることができる貴重な事例である。
  • 卒業論文, 2019
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2020, 本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施|する。| 次第に失われつつある伝統的な景観は、過去における社会生活や文化を追体験することができる貴重な歴史遺産です。これらを後世に伝えるために推進されているユネスコ世界遺産や文化庁の伝統的建造物群保存地区・文化的景観など、世界や日本で取り組みが進められている景観保全の事例について、その選定に際して作成された報告書類、研究論文や絵図などの史料、現状を記録した精密な地図類などを駆使して、その景観の価値を明らかにし、後世に伝えるためのさまざまな取り組みについて学びます。| 受講生は必ず景観保全地区一つを選び、その景観に関するさまざまな資料を収集し、調査した内容についてパワーポイントを用いた発表を行います。発表までの調査については、授業外での個人指導を行います。文献検索法や文献の読解力を身につけるとともに、絵図・古地図や地形図・空中写真、風景画や景観写真などの活用法についても指導します。
  • 史学展開演習I(地域文化と景観), 2020, 絵図・古地図には、単なる「地図」の域を越えたさまざまな情報が描き込まれている。それらを一つ一つ丁寧に読み解いてゆくうちに、過去の社会の世界認識や生活の場のしくみなどが鮮やかに浮かび上がってくる。| このゼミでは、古今東西のさまざまな絵図や古地図を素材として、絵図研究のための基礎知識や研究・分析の方法を学ぶとともに、受講生が自ら絵図・古地図の研究成果を発表し、研究の深化をめざしたい。|
  • 史学展開演習II(地域文化と景観), 2020, 本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施|する。| 「地域文化と景観」コースは、風土と歴史にはぐくまれた地域固有の有形・無形の文化の特質と意義を明らかにし、それを後世に伝えることをめざす分野である。| このゼミでは、基礎演習Cの取り組みを発展させ、主として歴史地理学の観点から、地域の景観や生業文化、生活民俗や祭礼・芸能などを詳細に研究し、受講生がそれぞれに卒業論文のテーマを発見し、研究へむけて調査・研究の方法を修得できるようにしていきたい。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2020, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学応用演習(地域文化と景観), 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|主として日本を対象とする歴史地理学のさまざまな研究テーマについて、その研究史上の問題点や今後の研究課題を明らかにすると共に、具体的な事例研究を通じて、その研究課題に対する認識の深化を目指す。またデスクワークによる文献処理法や地図・空中写真の解析、絵図・古地図の分析と読解、現地調査によって得られたデーターの処理と分析、などについても随時指導したい。これとともに、受講生はそれぞれの卒業論文作成の各段階における成果を随時報告し、各自の今後の研究方針をゼミ全体で確認してゆきたい。
  • 文化景観各論I, 2020, 本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施|する。| 農村景観に関する歴史地理学的諸問題のうち、今年度は日本中世に照準を当てて、さまざまな問題を講述する。| わが国の農村地域において、現在もなお継承されている伝統的な村落構造は、基本的には中世における農村空間のさまざまな変容を通じて形成されたものである。人口増加や活発な農地開発、それに伴う農業技術の発展や社会的分業の展開など、農村空間の変容は多岐にわたっているが、こうした変容はすべて何らかの形で景観に反映されているはずである。とりわけ、大和盆地などにみられる集村化現象は、中世農村の変容のひとつの帰結であるが、それとともに、集村化をみなかった「小村=散居型」村落においても、その景観には小さからぬ変化がきざしていた。さらには、その両極の間にはさまざまな農村景観の変容コースがあったと思われる。| この講義では各地の中世農村関係史料や絵図などを駆使しつつ、中世農村景観の変容過程を検討することとしたい。
  • 地域・景観調査法I, 2020, 歴史研究の基礎となる絵図・地図情報処理の方法や、現地調査における景観観察・記録の方法について学ぶ実習の授業の基礎編です。残念ながら、今年度前期はPC教室で授業を行うことができない見込みです。このため、受講生が自宅でできる作業を中心に、内容を改めています。今回は国土地理院が提供する国土地理情報WEBサイト「地理院地図」を徹底的に使いこなすことを目標に定めます。| 近年では、地形図や空中写真などがインターネットを介して自由に閲覧できるようになりました。この授業では「地理院地図」で提供されているデジタル地図・空中写真を主たる素材に取り上げ、パソコンを駆使してこれらの活用を目指します。併せて地図や写真の画像処理・編集方法にも触れ、スキャンした絵図古地図画像の解析や分析を行います。| 授業では、地図製作の大手企業・株式会社八州の全面的なご協力を得て、最新の地図作製技術なども解説、さらに「地理院地図」に付属する簡易GIS(地理情報システム)の機能を用いて、GIS入門も解説したいと思います。| 今年度前期は、例年実施しているの業体験・現地調査実習を実施できない見込みであることを付言します。
  • 地域・景観調査法, 2020, -
  • 地域・景観調査法II, 2020, 本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施|する。| 歴史研究の基礎となる絵図・地図情報処理の方法や、現地調査における景観観察・記録の方法について学ぶ実習の授業の応用編です。| 歴史研究の基礎となる絵図・地図情報処理の方法や、現地調査における景観観察・記録の方法について学ぶ実習の授業の基礎編です。残念ながら、今年度前期はPC教室で授業を行うことができない見込みです。このため、受講生が自宅でできる作業を中心に、内容を改めています。今回は国土地理院が提供する国土地理情報WEBサイト「地理院地図」を徹底的に使いこなすことを目標に定めます。| 近年では、地形図や空中写真などがインターネットを介して自由に閲覧できるようになりました。この授業では「地理院地図」で提供されているデジタル地図・空中写真を主たる素材に取り上げ、パソコンを駆使してこれらの活用を目指します。併せて地図や写真の画像処理・編集方法にも触れ、スキャンした絵図古地図画像の解析や分析を行います。| 授業では、地図製作の大手企業・株式会社八州の全面的なご協力を得て、最新の地図作製技術なども解説、さらに「地理院地図」に付属する簡易GIS(地理情報システム)の機能を用いて、GIS入門も解説したいと思います。| 今年度前期は、例年実施しているの業体験・現地調査実習を実施できない見込みであることを付言します。
  • 絵図古地図研究, 2020, 絵図や古地図は、過去における世界・国土・地域といった空間的な情報を伝える貴重な歴史資料であるが、その本格的な研究が開始されたのは1980年代のことである。そこに表現された空間情報は、現代の目から見ると非科学的で、正確とはいえないが、そうした歪こそが、その図を作成し共有した社会の地域像や国土観、コスモロジーを読み解く鍵となるのである。| この講義では、こうした絵図や古地図から、様々な情報を引き出すための読解方法について、古今東西の事例をもとにわかりやすく講述したい。
  • 史学専門講義(地域文化と景観), 2020, 本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施|する。| 前近代日本は、民衆の大多数が農村に居住し、農業を生業とする社会であった。したがって、前近代の社会を考えるためには、かつての農業や農村に関する知識が不可欠である。しかし、われわれの抱く農業・農村像は概ね近代以降作り上げられてきたイメージが集積したものであり、それを直ちに前近代に持ち込むことは、逆に大きな誤解を生むもととなる。| この講義では、こうしたわれわれの農業・農村像を再点検し、前近代における農業の発展過程を特徴づけるいくつかの問題を取り上げて、最新の研究成果を紹介するとともに、それぞれの時代の農村景観の在り方を探り、現在の農村景観との対比を試みる中から、農村景観の変遷過程を追跡することを目的としている。特殊講義は学生が重複履修できる科目なので、これを前提として、当面、数年間連続してこのテーマの講義を続ける予定であり、日本の伝統的農村像に関心を寄せる学生の継続受講を期待したい。| 今年度は、これまでの年度の授業内容を整理/体系化し、日本農業の歩みと農村景観の変遷を概観するととtもに、残された問題の考察を試みる。まず第一に東北地方における中世農業の評価に関する問題。次いで、和泉・紀伊における溜池灌漑の形成と変容。さらに、いわゆる「中世集村化現象」を支えた「農業革命」について考察する。とりわけ綿作の開始と普及過程に関する問題について、深く掘り下げることができれば幸いである。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2021, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2021, 本授業は、支障ない限り教室を利用した対面形式で実施するが、支障が生じた場合は Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)に切り替えることがある。| 次第に失われつつある伝統的な景観は、過去における社会生活や文化を追体験することができる貴重な歴史遺産です。これらを後世に伝えるために推進されているユネスコ世界遺産や文化庁の伝統的建造物群保存地区・文化的景観など、世界や日本で取り組みが進められている景観保全の事例について、その選定に際して作成された報告書類、研究論文や絵図などの史料、現状を記録した精密な地図類などを駆使して、その景観の価値を明らかにし、後世に伝えるためのさまざまな取り組みについて学びます。| 受講生は必ず景観保全地区一つを選び、その景観に関するさまざまな資料を収集し、調査した内容についてパワーポイントを用いた発表を行います。発表までの調査については、授業外での個人指導を行います。文献検索法や文献の読解力を身につけるとともに、絵図・古地図や地形図・空中写真、風景画や景観写真などの活用法についても指導します。
  • 史学応用演習(地域文化と景観), 2021, 本授業は、とくに支障のない限り、対面形式で実施する。支障が生じた場合には、受講生と相談のうえ、ZOOMによる双方向ライブ形式に変更することがある。|主として日本を対象とする歴史地理学のさまざまな研究テーマについて、その研究史上の問題点や今後の研究課題を明らかにすると共に、具体的な事例研究を通じて、その研究課題に対する認識の深化を目指す。またデスクワークによる文献処理法や地図・空中写真の解析、絵図・古地図の分析と読解、現地調査によって得られたデーターの処理と分析、などについても随時指導したい。これとともに、受講生はそれぞれの卒業論文作成の各段階における成果を随時報告し、各自の今後の研究方針をゼミ全体で確認してゆきたい。
  • 文化景観各論I, 2021, 本授業は、基本的に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)で実施し、授業後一週間は録画を提供する。| この講義では、日本中世を中心とする農村景観の展開に関する歴史地理学的諸問題を講述する。| わが国の農村地域において、現在もなお継承されている伝統的な村落構造は、基本的には中世における農村空間のさまざまな変容を通じて形成されたものである。人口増加や活発な農地開発、それに伴う農業技術の発展や社会的分業の展開など、農村空間の変容は多岐にわたっているが、こうした変容はすべて何らかの形で景観に反映されているはずである。とりわけ、大和盆地などにみられる集村化現象は、中世農村の変容のひとつの帰結であるが、それとともに、集村化をみなかった「小村=散居型」村落においても、その景観には小さからぬ変化がきざしていた。さらには、その両極の間にはさまざまな農村景観の変容コースがあったと思われる。| この講義では各地の中世農村関係史料や絵図などを駆使しつつ、考古学的、民俗学的研究成果をも援用して、中世農村景観の変容過程を検討することとしたい。
  • 地域・景観調査法I, 2021, 歴史研究の基礎となる絵図・地図情報処理の方法や、現地調査における景観観察・記録の方法について学ぶ実習の授業の基礎編です。| 今年度前期は、ZOOMによる双方向オンライン・ライブ形式で実施し、授業後一週間は反復学習をも兼ねて、録画を提供する予定です。| 授業は、国土地理院が提供する国土地理情報WEBサイト「地理院地図」を徹底的に使いこなすことを目標に定めます。| 近年では、地形図や空中写真などがインターネットを介して自由に閲覧できるようになりました。この授業では「地理院地図」で提供されているデジタル地図・空中写真を主たる素材に取り上げ、パソコンを駆使してこれらの活用を目指します。併せて地図や写真の画像処理・編集方法にも触れ、スキャンした絵図古地図画像の解析や分析を行います。| 授業では、地図製作の大手企業・株式会社八州の全面的なご協力を得て、最新の地図作製技術なども解説、さらに「地理院地図」に付属する簡易GIS(地理情報システム)の機能を用いて、GIS入門も解説したいと思います。| 例年岩手県一関市骨寺村荘園遺跡で実施している農業体験・現地調査実習は、出来る限り実施したいのですが、コロナウィルス感染状況によって実施できない可能性があることを付言します。
  • 地域・景観調査法, 2021, 前期の内容については、(地域・景観調査法Ⅰ 渋谷 吉田 敏弘 火曜5限)を参照してください。後期の内容については、(地域・景観調査法Ⅱ 渋谷 吉田 敏弘 火曜5限)を参照してください。
  • 地域・景観調査法II, 2021, 歴史研究の基礎となる絵図・地図情報処理の方法や、現地調査における景観観察・記録の方法について学ぶ実習です。近年では地図のデジタル化が急速に進められており、デジタル地図をベースに、様々な情報データベースを統合した地理情報システムGISが普及するようになりました。| 地理院地図をベースに作業した前期に引き続き、後期でも地図制作の大手企業、株式会社八州の協力を得て、本格的なGISソフトであるSISを用いて、地理情報システムの仕組みとデジタル地図の作成、活用の実践を指導します。地理情報システムは様々な方面で活用されているので、この習得は、調査研究のみならず、受講生の職業訓練上のスキルアップにも貢献します。|  GISソフト・SISはPC5教室にのみ装備されているので、この授業は同教室における対面形式で実施します。もし、これに支障が生じた場合は、受講生に説明した上で、内容を大幅に変更することがあります。| この授業では、SISのほか、表計算アプリEXCELや画像処理アプリGIMP2を使用しますので、これらの操作に慣れておくことが重要です。|  例年、岩手県一関市骨寺村荘園遺跡において、農業体験を兼ねた現地調査実習を実施しておりますが、今年度は、コロナ・ウィルスの感染状況により、実施できない場合もあることを付言します。
  • 史学専門講義(地域文化と景観), 2021, 本授業は、支障ない限り教室での対面形式で実施するが、支障が生じた場合は Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)に切り替えることもある。| 前近代日本は、民衆の大多数が農村に居住し、農業を生業とする社会であった。したがって、前近代の社会を考えるためには、かつての農業や農村に関する知識が不可欠である。しかし、われわれの抱く農業・農村像は概ね近代以降作り上げられてきたイメージが集積したものであり、それを直ちに前近代に持ち込むことは、逆に大きな誤解を生むもととなる。| この講義では、こうしたわれわれの農業・農村像を再点検し、前近代における農業の発展過程を特徴づけるいくつかの問題を取り上げて、最新の研究成果を紹介するとともに、それぞれの時代の農村景観の在り方を探り、現在の農村景観との対比を試みる中から、農村景観の変遷過程を追跡することを目的としている。史学専門講義は学生が重複履修できる科目なので、これを前提として、当面、数年間連続してこのテーマの講義を続ける予定であり、日本の伝統的農村像に関心を寄せる学生の継続受講を期待したい。| 今年度は、これまでの年度の授業内容を整理/体系化し、日本農業の歩みと農村景観の変遷を概観するととtもに、残された問題の考察を試みる。まず、中部山岳地方における焼畑農業をつうじて、日本における畑作文化の地域的展開を考察する。次いで、和泉・紀伊における溜池灌漑の形成と変容を取り上げ、当地域における中世農業から近世農業への展開過程を考察したい。
  • 史学展開演習I(地域文化と景観), 2021, この授業はPC教室での対面方式で実施するが、支障が生じた場合は、受講生と相談のうえで、ZOOMによる双方向オンライン形式(ライブ)に切り替えることがある。| 絵図・古地図には、単なる「地図」の域を越えたさまざまな情報が描き込まれている。それらを一つ一つ丁寧に読み解いてゆくうちに、過去の社会の世界認識や生活の場のしくみなどが鮮やかに浮かび上がってくる。| このゼミでは、古今東西のさまざまな絵図や古地図を素材として、絵図研究のための基礎知識や研究・分析の方法を学ぶとともに、受講生が自ら絵図・古地図の研究成果を発表し、研究の深化をめざしたい。|
  • 史学展開演習II(地域文化と景観), 2021, 本授業は、支障ない限りPC教室を用いた対面形式で実施するが、支障が生じた場合には、受講生と相談のうえ、Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)に切り替えることがある。| 「地域文化と景観」コースは、風土と歴史にはぐくまれた地域固有の有形・無形の文化の特質と意義を明らかにし、それを後世に伝えることをめざす分野である。| このゼミでは、基礎演習Cの取り組みを発展させ、主として歴史地理学の観点から、地域の景観や生業文化、生活民俗や祭礼・芸能などを詳細に研究し、受講生がそれぞれに卒業論文のテーマを発見し、研究へむけて調査・研究の方法を修得できるようにしていきたい。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018, 随時、地理学実習室(AMC1F)にて担当者、ないし歴史地理専攻の大学院生がアドバイスします。

学外活動

学協会活動

  • 人文地理学会, 1980年04月
  • 歴史地理学会, 1986年04月
  • 国史学会, 1992年04月
  • 日本地理学会, 1981年
  • 史学研究会(京都), 1977年04月
  • 日本国際地図学会
  • 歴史地理学会