K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

高橋 秀樹
文学部 史学科
教授
Last Updated :2024/04/13

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    高橋 秀樹, タカハシ ヒデキ

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所属・職名

  • 文学部 史学科, 教授

学位

  • 1996年03月, 博士(史学), 学習院大学, 甲第72号

本学就任年月日

  • 2018年04月01日

研究分野

  • 日本中世史

研究活動

論文

  • 『吾妻鏡』について実証的に考える, 高橋秀樹, 軍記と語り物, 59, 1, 16, 2023年03月31日, 軍記・語り物研究会
  • 挙兵前の北条氏と牧の方の一族をめぐって, 高橋秀樹, 国史学, 238, 43, 79, 2023年02月28日, 国史学会
  • 中世漢文日記の刊行と史料学, 高橋秀樹, 歴史評論, 874, 27, 39, 2023年02月01日, 歴史科学協議会
  • 藤原兼仲『勘仲記』を観る, 高橋秀樹, 国学院雑誌, 122, 11, 311, 331, 2021年11月15日, 國學院大學
  • 西岡虎之助著『豪族三浦氏の発展』の刊行経緯とその意義について, 高橋秀樹, 三浦一族研究, 25, 2021年03月31日, 横須賀市
  • 鎌倉時代の恋愛事情―『民経記』と『明月記』から―, 高橋秀樹, 日本歴史, 860, 42, 48, 2020年01月01日, 日本歴史学会
  • 『吾妻鏡』の文書利用について―頼経将軍記を中心に―, 高橋秀樹, 国学院雑誌, 120, 12, 1, 19, 2019年12月15日, 國學院大學
  • 鎌倉幕府成立は「イイハコ」になったのか, 高橋秀樹, 日本歴史, 第852号, 64, 73, 2019年05月01日, 日本歴史学会
  • 兵庫県立歴史博物館所蔵『源平合戦図屏風』(三浦・畠山合戦図)について, 高橋秀樹, 三浦一族研究, 23, 2019年03月, 横須賀市
  • 天理大学附属天理図書館の『吾妻鏡』, 高橋 秀樹, 古文書研究, 80, 126, 129, 2015年12月, 日本古文書学会
  • 不読助字からみた『吾妻鏡』の史料論, 高橋 秀樹, 年報三田中世史研究, 22, 1, 26, 2015年10月, 三田中世史学会
  • 都城市立美術館寄託『和田合戦図屏風』について, 高橋秀樹, 三浦一族研究, 19, 6, 13, 2015年03月, 横須賀市
  • 鎌倉時代における藤氏長者の本所裁判, 高橋 秀樹, 日本歴史, 756, 2011年05月, 日本歴史学会
  • 三浦一族研究の成果と課題(中世前期), 高橋秀樹, 三浦一族研究, 15, 168, 177, 2011年03月, 横須賀市
  • 中世社会と三浦一族―鎌倉時代―, 高橋秀樹, 三浦一族研究, 13, 2009年03月, 横須賀市
  • 中世社会と三浦一族―院政から治承・寿永の内乱へ―, 高橋秀樹, 三浦一族研究, 12, 2008年, 横須賀市
  • 『吾妻鏡』と和田合戦, 高橋秀樹, 郷土神奈川, 44, 2006年, 神奈川県立文化資料館
  • 三浦一族を読み直す, 高橋秀樹・真鍋淳哉, 市史研究横須賀, 2005年, 横須賀市
  • 『文机談』にみる音楽の家, 高橋秀樹, 日本文学, 52, 7, 23, 33, 2003年07月, 日本文学協会
  • 三浦介の成立と伝説化, 高橋秀樹, 三浦一族研究, 7, 2003年, 横須賀市
  • 鎌倉幕府と馬, 高橋秀樹, 市史研究横須賀, 2002年, 横須賀市
  • 「田中穣氏旧蔵典籍古文書」所収の記録類について, 高橋秀樹, 国立歴史民俗博物館研究報告, 72, 35, 44, 1997年03月, 国立歴史民俗博物館
  • 広橋家旧蔵「兼仲卿暦記文永11年」について, 高橋秀樹, 国立歴史民俗博物館研究報告, 70, 41, 77, 1997年01月, 国立歴史民俗博物館
  • 越後和田氏の動向と中世家族の諸問題, 高橋秀樹, 三浦一族研究, 創刊号, 1997年, 横須賀市
  • 中世前期の祖先祭祀と二つの「家」, 高橋秀樹, 日本史研究, 381, 1, 24, 1995年05月, 日本史研究会
  • 京の子ども、鎌倉の子ども, 高橋秀樹, 鎌倉, 74, 26, 34, 1994年01月, 鎌倉文化研究会
  • 藤原頼通をめぐる養子関係, 高橋秀樹, 日本歴史, 531, 1, 18, 1992年08月, 日本歴史学会
  • 中世的「家」の成立と嫡子, 高橋秀樹, 史学雑誌, 100, 9, 62, 82, 1991年09月, 史学会
  • 「家」継承における血縁と擬制―中世的「家」成立過程の一考察―, 高橋秀樹, 学習院史学, 29, 18, 30, 1991年03月, 学習院大学史学会
  • 『相模文書』及び『神田孝平氏旧蔵文書』について ―文書群の構成をめぐって―, 高橋秀樹, 古文書研究, 33, 45, 58, 1990年10月, 日本古文書学会
  • 平安貴族社会における養子について, 高橋秀樹, 風俗, 28, 4, 31, 49, 1989年12月, 風俗史学会
  • 鎌倉期・在地領主層の親族関係―聟の位置付けをめぐって―, 高橋秀樹, 学習院史学, 26, 1, 17, 1988年03月, 学習院大学史学会

Misc

  • 三浦義村は公暁の「御乳母夫」だったのか, 高橋秀樹, 本郷, 169, 28, 30, 2024年01月01日, 吉川弘文館
  • 豪族三浦氏の発展(下), 西岡虎之助(著)高橋秀樹(校訂), 三浦一族研究, 27, 57, 123, 2023年03月31日, 横須賀市
  • 新田先生の教えをいま感じ取る, 高橋秀樹, 史学会会報, 183, 3, 4, 2023年03月09日, 学習院大学史学会
  • 豪族三浦氏の発展(中), 西岡虎之助(著)高橋秀樹(校訂), 三浦一族研究, 26, 49, 102, 2022年03月31日, 横須賀市
  • 変貌する東国史を読み解く, 高橋秀樹・田中大喜・木下聡, 本郷, 158, 2, 15, 2022年03月01日, 吉川弘文館
  • 豪族三浦氏の発展(上), 西岡虎之助(著) 高橋秀樹(校訂), 三浦一族研究, 25, 2021年03月31日, 横須賀市
  • 元教科書調査官高橋秀樹が教える日本史の新解釈, 高橋秀樹, 週刊東洋経済, 6789, 2018年05月05日, 東洋経済新報社
  • 戦後の歴史学界と日本史教科書, 高橋 秀樹, 本郷, 126, 19, 21, 2016年11月, 吉川弘文館
  • 吾妻鏡探訪記, 高橋 秀樹, いずみ通信, 41, 5, 6, 2015年07月, 和泉書院
  • 『吾妻鏡』の森に行こう, 高橋 秀樹, 本郷, 117, 26, 28, 2015年05月, 吉川弘文館
  • 史料を精読するということ, 高橋秀樹, 日本古書通信, 1014, 2, 4, 2014年01月, 日本古書通信社
  • 対談、王朝の家と結婚, 高橋秀樹、倉田実、小嶋菜温子, 『王朝文学と通過儀礼』, 2007年11月, 竹林舎
  • 藤原経房の『公事問答記』について, 高橋秀樹, いずみ通信, 29, 2002年, 和泉書院

著書等出版物

  • 人物叢書 三浦義村, 高橋秀樹, 吉川弘文館, 2023年10月20日
  • 古記録入門 増補改訂版, 高橋秀樹, 吉川弘文館, 2023年07月01日
  • 新訂吾妻鏡五 実朝将軍記, 高橋秀樹, 和泉書院, 2022年12月15日
  • 春の特別列品 鎌倉幕府と執権政治 ―國學院大學図書館の名品―, 高橋秀樹, 國學院大學博物館, 2022年04月02日
  • 家と子どもの社会史, 鈴木理恵、高橋秀樹ほか, 吉川弘文館, 2022年03月10日
  • 対決の東国史2 北条氏と三浦氏, 高橋秀樹, 吉川弘文館, 2021年12月20日
  • 藤波家旧蔵史料の調査・研究, 高橋秀樹(研究代表者), 東京大学史料編纂所, 2021年11月30日
  • 史料纂集 勘仲記 第七, 高橋秀樹、櫻井彦、遠藤珠紀, 八木書店, 2021年11月25日
  • 恋する日本史, 髙橋秀樹ほか, 吉川弘文館, 2021年03月10日
  • 新訂吾妻鏡四 頼朝将軍記4 頼家将軍記, 高橋秀樹, 和泉書院, 2020年07月15日
  • 史料纂集 勘仲記 第六, 高橋秀樹、櫻井彦、遠藤珠紀, 八木書店, 2019年05月30日
  • 新訂吾妻鏡三頼朝将軍記3, 高橋 秀樹, 和泉書院, 2018年09月
  • 島津家本吾妻鏡の基礎的研究, 高橋秀樹(研究代表者), 東京大学史料編纂所, 2018年02月
  • 相模武士団, 高橋秀樹ほか, 吉川弘文館, 2017年09月
  • 史料纂集 勘仲記 第五, 高橋秀樹、櫻井彦、遠藤珠紀, 八木書店, 2017年04月
  • 新訂吾妻鏡二頼朝将軍記2, 高橋 秀樹, 和泉書院, 2017年02月
  • ここまで変わった日本史教科書, 高橋秀樹ほか, 吉川弘文館, 2016年09月
  • 三浦一族の研究, 高橋 秀樹, 吉川弘文館, 2016年06月
  • 三浦一族の中世, 高橋 秀樹, 吉川弘文館, 2015年05月
  • 史料纂集 勘仲記 第四, 高橋 秀樹,櫻井彦,遠藤珠紀, 八木書店, 2015年04月
  • 新訂吾妻鏡一頼朝将軍記1, 高橋 秀樹, 和泉書院, 2015年03月
  • 「鎌倉」の時代, 高橋秀樹ほか, 山川出版社, 2015年01月
  • 婚姻と教育, 高橋 秀樹, 竹林舎, 2014年09月
  • 新体系日本史9 ジェンダー史, 高橋秀樹ほか, 山川出版社, 2014年07月
  • 治承~文治の内乱と鎌倉幕府の成立, 高橋秀樹ほか, 清文堂, 2014年06月
  • 岩波講座日本歴史第7巻中世2, 高橋秀樹ほか, 岩波書店, 2014年04月
  • 玉葉精読, 高橋 秀樹, 和泉書院, 2013年08月
  • 史料纂集 勘仲記 第三, 高橋 秀樹,櫻井 彦,遠藤珠紀, 八木書店, 2013年04月
  • 新横須賀市史 通史編 自然・原始・古代・中世, 高橋秀樹ほか, 横須賀市, 2012年05月
  • 中世文学と隣接諸学4 中世軍記物語と歴史叙述, 高橋秀樹ほか, 竹林舎, 2011年04月
  • 新横須賀市史 資料編古代中世補遺, 高橋秀樹ほか, 横須賀市, 2011年03月
  • 列島の鎌倉時代 地域を動かす武士と寺社, 高橋秀樹ほか, 高志書院, 2011年02月
  • 史料纂集 勘仲記 第二, 高橋 秀樹,櫻井 彦,中込 律子, 八木書店, 2010年06月
  • 王朝人の婚姻と信仰, 高橋秀樹ほか, 森話社, 2010年05月
  • 平安文学史論考, 高橋秀樹ほか, 武蔵野書院, 2009年12月
  • 新訂 吉記 索引・解題編, 高橋秀樹, 和泉書院, 2008年
  • 史料纂集 勘仲記 第一, 高橋秀樹、櫻井彦、中込律子, 八木書店, 2008年
  • 新横須賀市史 資料編古代・中世2, 高橋秀樹ほか, 横須賀市, 2007年
  • 中世武家系図の史料論 上, 高橋秀樹ほか, 高志書院, 2007年
  • 平安文学と隣接諸学1 王朝文学と建築・庭園, 高橋秀樹ほか, 竹林舎, 2007年
  • 中世の内乱と社会, 高橋秀樹ほか, 東京堂出版, 2007年
  • 吾妻鏡事典, 高橋秀樹ほか, 東京堂出版, 2007年
  • 新訂 吉記 本文編3, 高橋秀樹, 和泉書院, 2006年
  • 古記録入門, 高橋秀樹, 東京堂出版, 2005年
  • 和歌が書かれるとき, 高橋秀樹ほか, 岩波書店, 2005年
  • 義経とその時代, 高橋秀樹ほか, 山川出版社, 2005年
  • 新訂 吉記 本文編2, 高橋秀樹, 和泉書院, 2004年
  • 中世の家と性, 高橋秀樹, 山川出版社, 2004年
  • 新横須賀市史 資料編古代・中世1, 高橋秀樹, 横須賀市, 2004年
  • 日本中世史の再発見, 高橋秀樹, 吉川弘文館, 2003年
  • 父―家族概念の再検討に向けて―, 高橋秀樹, 早稲田大学出版局, 2003年
  • 新訂 吉記 本文編1, 高橋秀樹, 和泉書院, 2002年
  • 三浦一族史料集 吾妻鏡編1-4, 高橋秀樹ほか, 横須賀市, 2001年, 2001-4
  • 芸能の中世, 高橋秀樹ほか, 吉川弘文館, 2000年
  • 日記に中世を読む, 高橋秀樹ほか, 吉川弘文館, 1998年
  • 古代・王朝人の暮らし, 芳賀登、根本誠二、高橋秀樹、山中裕ほか, つぐばね舎, 1998年
  • 歴史物語講座第7巻時代と文化, 高橋秀樹ほか, 風間書房, 1998年
  • 日本中世の家と親族, 高橋秀樹, 吉川弘文館, 1996年
  • 中世の空間を読む, 高橋秀樹ほか, 吉川弘文館, 1995年
  • 古記録と日記 上巻, 高橋秀樹ほか, 思文閣出版, 1993年
  • 新視点 日本の歴史 第4巻中世編, 高橋秀樹ほか, 新人物往来社, 1993年
  • 長福寺文書の研究, 高橋秀樹ほか, 山川出版社, 1992年
  • 争点・日本の歴史 第4巻中世編, 高橋秀樹ほか, 新人物往来社, 1991年

講演・発表

  • 『勘仲記』の筆録意識, 高橋秀樹, 第116回歴博フォーラム 中世公家の〈公務〉と生活―広橋家記録の世界―, 2023年04月15日, 国立歴史民俗博物館, 佐倉市
  • 『吾妻鏡』について実証的に考える, 高橋秀樹, 軍記・語り物研究会2022年度大会, 2022年08月30日
  • 藤波家旧蔵史料の現状と伝来, 高橋秀樹, オンライン研究集会「藤波家旧蔵史料調査の成果と課題」, 2021年03月27日
  • 『吾妻鏡』の文書利用について, 高橋秀樹, 国史学会4月例会, 2019年04月13日

その他

  • 古記録読みの対話と格闘, 史学研究集録, 43, 國學院大學大学院史学専攻大学院会, 2019年03月

競争的資金

  • 001, 2019, 東京大学史料編纂所, 一般共同研究, 藤波家旧蔵史料の調査・研究
  • 18H05625, 『吾妻鏡』の情報分析による鎌倉時代政治史の再構築
  • 18H00979, 「家」の後継者育成に関する歴史的研究, 「家」における後継者育成の具体相について、どのような場で、どのような階梯で、何を伝えたか、だれが誰にどのような方法で伝えたか、伝えるしくみや工夫といった観点に留意して明らかにすることを課題とした。平安時代から現代まで通史的に、貴族・武士・農民・商人・神職などの諸階層を対象に、東日本から西日本にかけての各地のフィールド調査に基づいて研究を進めた。;その結果、各階層において、「家」独自の後継者育成機能や、それを支えた親族や同職仲間の役割があったことを実証的に明らかにした。研究成果をまとめた『家と子どもの社会史―日本における後継者育成の研究―』を出版した。;教育史研究の主な関心は学校教育に向いてきた。そのため、前近代の子ども史研究では、手習塾や学問塾での教育が取り上げられる傾向にあった。また、「家」における子どもについても「家庭教育」の観点から知育やしつけに注目が集まりがちであった。;本研究では、子どもの労働や身体を通じた家業継承という観点を盛り込むことによって、平安時代から現代までの諸階層における後継者育成の具体相について通史的に描き出し、従来の学校教育中心の教育史研究に新たな枠組みを提示した。
  • 東京大学史料編纂所, 一般共同研究, 吾妻鏡諸本の研究
  • 東京大学史料編纂所, 一般共同研究, 島津家本吾妻鏡の基礎的研究
  • 日本学術振興会, 科学研究費補助金(奨励研究), 近世大名家における中世テキストの利用と享受に関する研究
  • 日本学術振興会, 科学研究費補助金(奨励研究), 中世貴族社会における家礼の研究
  • 日本学術振興会, 科学研究費補助金(奨励研究), 藤原定能『安元御賀記』の研究
  • 19K20831, 『吾妻鏡』の情報分析による鎌倉時代政治史の再構築, 鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』は、日本中世史研究の最重要史料とされながらも、その研究は遅れていおり、原史料探求の方法さえも確立していない。信憑性の高い原史料に基づく記事と編者によって創作された記事が混在したまま、鎌倉時代政治史の基本史料として質の低い活字本に依拠して使われているのが現状である。;本研究は、『吾妻鏡』各記事の情報毎に原史料の分析を行い、『吾妻鏡』原史料探求の方法を確立させる。その情報分析の成果に基づき、編者の創作部分を排除して、質の高い情報のみに基づいて政治的事件の推移を復元し、北条氏による他氏排斥・将軍追放という単純な図式で捉えられてきた鎌倉時代政治史を再構築する。;『吾妻鏡』頼朝将軍記の文治4年(1188)~建久6年(1195)と、正治元年(1199)~建仁3年(1203)の頼家将軍記について、吉川本を底本として、諸本で対校し、仮名本である南部本『東鏡』を参考にして字句の補訂を施した校訂本文を作成した。;頼経将軍記の文書利用記事を分析し、『吾妻鏡』が文書を一定のフォーマットに合わせて記事化していることを明らかにした。また、梶原景時追放事件・比企能員滅亡事件の原史料分析を行い、ほとんどの記事に天候や時刻の記載がある前者は、文書を原史料とする記事を含めて史料としての信憑性がある一方、後者は、記事に文飾表現も多く、信憑性に欠けることを明らかにした。;鎌倉時代の最重要史料である『吾妻鏡』について、最善本である吉川本を底本に、新発見の仮名本を含む諸本で校合して作成した校訂本文は、今後の鎌倉時代史研究の基礎となる研究資源である。;また、頼経将軍記を例に原史料としての文書利用について分析し、『吾妻鏡』の編纂方法、原史料利用方法の一端を明らかにした。さらに記事の情報源や原史料を想定しながら、『吾妻鏡』記事の性格を検討することで、新しい『吾妻鏡』の史料批判の方法を提示することができた。

教育活動

担当授業

  • 史学基礎演習C, 2019, 近年の平安時代〜戦国時代の歴史研究にとって、古記録と呼ばれる漢文日記を史料として用いることは不可欠となっている。しかし、古記録を使いこなすためには、文体や用語法についての基礎的な訓練と慣れ、貴族社会についてのある程度の知識が必要である。そこで、この授業では、古記録の基礎知識を身につけるとともに、漢文日記を原史料とする編纂物である『百練抄(百錬抄)』の輪読を通じて、変体漢文(和風漢文体)の読み方、語句や内容の調べ方についての基本を学ぶ。
  • 史学展開演習I(日本史), 2019, 鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』は明治時代以来、日本中世史研究の基本的かつ最重要の史料とされてきた。中世史料に一般的な和風漢文体(変体漢文)が「吾妻鏡体」とも称されていることは、『吾妻鏡』の読解が、中世史料全般に通じることを意味している。この授業では、諸本の校合、翻刻というテキストの扱いの基本から、史料の性格を踏まえての内容解釈、公家日記などの関連史料を合わせ読むことでの多角的・多面的な歴史像の構築など、史料の扱いや中世史研究の手法を実践的に学ぶ。『吾妻鏡』の最善本である吉川史料館所蔵本の写真を主たるテキストに用い、昨年度に引き続き実朝将軍記の元久2年(1205)から読む予定である。また、適切な時期に、関連する史跡等や文書・古記録の史料原本を見学・閲覧する機会を持ちたいと考えている。
  • 史学展開演習II(日本史), 2019, 鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』は明治時代以来、日本中世史研究の基本的かつ最重要の史料とされてきた。中世史料に一般的な和風漢文体(変体漢文)が「吾妻鏡体」とも称されていることは、『吾妻鏡』の読解が、中世史料全般に通じることを意味している。この授業では、諸本の校合、翻刻というテキストの扱いの基本から、史料の性格を踏まえての内容解釈、公家日記などの関連史料を合わせ読むことでの多角的・多面的な歴史像の構築など、史料の扱いや中世史研究の手法を実践的に学ぶ。『吾妻鏡』の最善本である吉川史料館所蔵本の写真を主たるテキストに用い、前期の「史学展開演習1」に引き続き、実朝将軍記を読む予定である。また、適切な時期に、関連する史跡等や文書・古記録の史料原本を見学・閲覧する機会を持ちたいと考えている。
  • 日本史概論I, 2019, 過去の歴史は変わらないと思われがちであるが、考古学的な発見のみならず、研究の進展により、歴史は書き換えられている。日本史教科書も例外ではなく、現在の教科書は数十年前の教科書と大きく変わっている。その一方で、学界での一般的な見解と教科書記述が乖離している点も見られる。この授業は、日本史教科書と日本史研究との関係を一つの視点として、原始・古代から現代まで日本史を通史として学ぶ。
  • 日本史概論II, 2019, 院政期から戦国・織豊期に至る日本中世の歴史を概観するが、教科書的な平板な説明ではなく、それぞれの時期を特徴付ける史料を取り上げ、その史料を切り口として各時期・各テーマについて話題を展開させていきたい。
  • 史学応用演習(日本史), 2019, 卒業論文作成のために、報告者が行論上重要な史料(及び関連史料)とその解釈を提示し、他の受講者との質疑応答を通して、さらに理解を深めることを目指す。授業の進め方の詳細は受講者と相談の上で決めたい。なお、卒業論文の中間報告会はこの授業とは別に、適切な時期に開く予定である。
  • 史学導入演習, 2019, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける||本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。|
  • 卒業論文, 2019
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実|施する。状況次第で、対面とのハイブリッドで授業を行うこともある。|近年の平安時代〜戦国時代の歴史研究にとって、古記録と呼ばれる漢文日記を史料として用いることは不可欠となっている。しかし、古記録を使いこなすためには、文体や用語法についての基礎的な訓練と慣れ、貴族社会についてのある程度の知識が必要である。そこで、この授業では、古記録の基礎知識を身につけるとともに、漢文日記を原史料とする編纂物である『百練抄(百錬抄)』の輪読を通じて、変体漢文(和風漢文体)の読み方、語句や内容の調べ方についての基本を学ぶ。
  • 史学展開演習I(日本史), 2020, 鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』は明治時代以来、日本中世史研究の基本的かつ最重要の史料とされてきた。中世史料に一般的な和風漢文体(変体漢文)が「吾妻鏡体」とも称されていることは、『吾妻鏡』の読解が、中世史料全般に通じることを意味している。この授業では、諸本の校合、翻刻というテキストの扱いの基本から、史料の性格を踏まえての内容解釈、公家日記などの関連史料を合わせ読むことでの多角的・多面的な歴史像の構築など、史料の扱いや中世史研究の手法を実践的に学ぶ。『吾妻鏡』の最善本である吉川史料館所蔵本の写真を主たるテキストに用い、昨年度に引き続き実朝将軍記の承元3年(1209)から読む予定である。また、史料読解力向上のために、毎回、文書・古記録などの白文史料を課題として出し、返り点打ち、書き下し、現代語訳をして、次回の授業時に提出してもらう。なお、適切な時期に、関連する史跡等や文書・古記録の史料原本を見学・閲覧する機会を持ちたいと考えている。| 本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業として実施する。
  • 史学展開演習II(日本史), 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実|施する。状況次第で、対面とのハイブリッドで授業を行うこともある。|鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』は明治時代以来、日本中世史研究の基本的かつ最重要の史料とされてきた。中世史料に一般的な和風漢文体(変体漢文)が「吾妻鏡体」とも称されていることは、『吾妻鏡』の読解が、中世史料全般に通じることを意味している。この授業では、諸本の校合、翻刻というテキストの扱いの基本から、史料の性格を踏まえての内容解釈、公家日記などの関連史料を合わせ読むことでの多角的・多面的な歴史像の構築など、史料の扱いや中世史研究の手法を実践的に学ぶ。『吾妻鏡』の最善本である吉川史料館所蔵本の写真を主たるテキストに用い、前期の「史学展開演習1」に引き続き、実朝将軍記を読む予定である。また、毎回、史料読みの課題を出す。
  • 日本史概論I, 2020, 過去の歴史は変わらないと思われがちであるが、考古学的な発見のみならず、研究の進展により、歴史は書き換えられている。日本史教科書も例外ではなく、現在の教科書は数十年前の教科書と大きく変わっている。その一方で、学界での一般的な見解と教科書記述が乖離している点も見られる。この授業は、日本史教科書と日本史研究との関係を一つの視点として、原始・古代から現代まで日本史を通史として学ぶ。|本授業は、Zoomを利用したオンデマンド型授業と講義資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。
  • 日本史概論II, 2020, 本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)とし|て実施する。|院政期から戦国・織豊期に至る日本中世の歴史を概観するが、教科書的な平板な説明ではなく、それぞれの時期を特徴付ける史料を取り上げ、その史料を切り口として各時期・各テーマについて話題を展開させていく。
  • 史学応用演習(日本史), 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実|施する。状況次第で、対面とのハイブリッドで授業を行うこともある。|前期は、進捗状況の報告の後、卒業論文作成のために、報告者が行論上重要な史料(及び関連史料)とその解釈を提示し、他の受講者との質疑応答を通して、さらに理解を深めることを目指す。後期は、史料の提示を含む具体的な卒業論文の進行状況の報告を予定しているが、授業の進め方の詳細は受講者と相談の上で決めたい。なお、卒業論文の中間報告会はこの授業とは別に、夏休み中に開く予定である。|
  • 史学導入演習Ⅰ, 2020, 本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースでどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 日本史概論I, 2021, 本授業は、Zoomを利用したオンデマンド型授業(録画配信)として実施する。|過去の歴史は変わらないと思われがちであるが、考古学的な発見のみならず、研究の進展により、歴史は書き換えられている。日本史教科書も例外ではなく、現在の教科書は数十年前の教科書と大きく変わっている。その一方で、学界での一般的な見解と教科書記述が乖離している点も見られる。この授業は、日本史教科書と日本史研究との関係を一つの視点として、原始・古代から現代まで日本史を通史として学ぶ。|また、教科書記述を史料と見なし、発行時期や発行者の異なる複数の教科書記述を比較することで、歴史史料の扱い方も学ぶ。|
  • 日本史概論II, 2021, 本授業は、Zoomを利用したオンデマンド型授業(録画配信)として実施する。|院政期から戦国・織豊期に至る日本中世の歴史を概観するが、教科書的な平板な説明ではなく、それぞれの時期を特徴付ける史料を取り上げ、その史料を切り口として各時期・各テーマについて話題を展開させていく。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2021, 本授業は、対面授業として実施する。|近年の平安時代〜戦国時代の歴史研究にとって、古記録と呼ばれる漢文日記を史料として用いることは不可欠となっている。しかし、古記録を使いこなすためには、文体や用語法についての基礎的な訓練と慣れ、貴族社会についてのある程度の知識が必要である。そこで、この授業では、古記録の基礎知識を身につけるとともに、漢文日記を原史料とする編纂物である『百練抄(百錬抄)』の輪読を通じて、変体漢文(和風漢文体)の読み方、語句や内容の調べ方についての基本を学ぶ。漢文史料を読む基礎力を養うために、毎回漢文史料の書き下しや返り点打ちなどの課題を出す。
  • 史学展開演習I(日本史), 2021, 鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』は明治時代以来、日本中世史研究の基本的かつ最重要の史料とされてきた。中世史料に一般的な和風漢文体(変体漢文)が「吾妻鏡体」とも称されていることは、『吾妻鏡』の読解が、中世史料全般に通じることを意味している。この授業では、諸本の校合、翻刻というテキストの扱いの基本から、史料の性格を踏まえての内容解釈、公家日記などの関連史料を合わせ読むことでの多角的・多面的な歴史像の構築など、史料の扱いや中世史研究の手法を実践的に学ぶ。『吾妻鏡』の最善本である吉川史料館所蔵本の写真を主たるテキストに用い、実朝将軍記の建暦2年(1212)から読む予定である。また、史料読解力向上のために、毎回、文書・古記録などの史料を課題として出し、返り点打ち、書き下し、現代語訳をして、次回の授業時に提出してもらう。なお、可能であれば、関連する史跡等や文書・古記録の史料原本を見学・閲覧する機会を持ちたいと考えている。| 本授業は、対面授業として実施する。
  • 史学展開演習II(日本史), 2021, 本授業は、対面授業として実施する。|鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』は明治時代以来、日本中世史研究の基本的かつ最重要の史料とされてきた。中世史料に一般的な和風漢文体(変体漢文)が「吾妻鏡体」とも称されていることは、『吾妻鏡』の読解が、中世史料全般に通じることを意味している。この授業では、諸本の校合、翻刻というテキストの扱いの基本から、史料の性格を踏まえての内容解釈、公家日記などの関連史料を合わせ読むことでの多角的・多面的な歴史像の構築など、史料の扱いや中世史研究の手法を実践的に学ぶ。『吾妻鏡』の最善本である吉川史料館所蔵本の写真を主たるテキストに用い、前期の「史学展開演習1」に引き続き、実朝将軍記を読む予定である。また、毎回、史料読みの課題を出す。
  • 史学応用演習(日本史), 2021, 本授業は、対面授業として実施する。|前期は、進捗状況の報告の後、卒業論文作成のために、報告者が行論上重要な史料(及び関連史料)とその解釈を提示し、他の受講者との質疑応答を通して、さらに理解を深めることを目指す。後期は、史料の提示を含む具体的な卒業論文の進行状況の報告を予定しているが、授業の進め方の詳細は受講者と相談の上で決めたい。なお、卒業論文の中間報告会はこの授業とは別に、夏休み中に開く予定である。|
  • 史学導入演習Ⅰ, 2021, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学入門I, 2021, 【本授業は、ハイブリッド形式の授業として実施する】|この授業では、文学部史学科の新入生を対象として、各コースの特色、専門分野のそれぞれの特色を概説するとともに、歴史の研究に必要な基礎知識を分かりやすく講義する。歴史学とは何か、どのような専門分野があるかを知り、歴史学の研究に必要な基礎知識を身につけることが授業の目的である。|
  • 史学入門II, 2021, 【本授業は、ハイブリッド形式の授業として実施する。】|史学科生として、これから歴史学を学ぼうとする受講生に対して、歴史研究の方法、研究の対象になる史料について講義する。新史料の発見、新しい解釈によって歴史は書き換えられる。歴史学の魅力や課題を理解してもらうことが講義の目的である。授業は前期の史学入門と同じく、史学科の専任教員によるオムニバス形式で行われる。| 受講生には、授業を通して各専門分野の特性を理解するとともに、歴史学の可能性、役割について自ら考え、3年次のコース選択の参考にしてもらいたい。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2023
  • 史学展開演習I(日本史), 2023
  • 史学展開演習II(日本史), 2023
  • 史学応用演習I, 2023
  • 史学応用演習(日本史), 2023
  • 史学応用演習II, 2023
  • 史学導入演習Ⅰ, 2023
  • 日本史概論I, 2023
  • 日本史概論II, 2023
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2023, 近年の平安時代〜戦国時代の歴史研究にとって、古記録と呼ばれる漢文日記を史料として用いることは不可欠となっている。しかし、古記録を使いこなすためには、文体や用語法についての基礎的な訓練と慣れ、貴族社会についてのある程度の知識が必要である。そこで、この授業では、古記録の基礎知識を身につけるとともに、漢文日記を原史料とする編纂物である『百練抄(百錬抄)』の輪読を通じて、変体漢文(和風漢文体)の読み方、語句や内容の調べ方についての基本を学ぶ。漢文史料を読む基礎力を養うために、毎回漢文史料の書き下しや返り点打ちなどの課題を出す。
  • 史学展開演習I(日本史), 2023, 鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』は明治時代以来、日本中世史研究の基本的かつ最重要の史料とされてきた。中世史料に一般的な和風漢文体(変体漢文)が「吾妻鏡体」とも称されていることは、『吾妻鏡』の読解が、中世史料全般に通じることを意味している。この授業では、諸本の校合、翻刻というテキストの扱いの基本から、史料の性格を踏まえての内容解釈、公家日記などの関連史料を合わせ読むことでの多角的・多面的な歴史像の構築など、史料の扱いや中世史研究の手法を実践的に学ぶ。『吾妻鏡』の最善本である吉川史料館所蔵本の写真を主たるテキストに用い、頼経将軍記の承久元年(1219)から読む予定である。また、史料読解力向上のために、毎回、文書・古記録などの史料を課題として出し、返り点打ち、書き下し、現代語訳をして、次回の授業時に提出してもらう。なお、可能であれば、関連する史跡等や文書・古記録の史料原本を見学・閲覧する機会を持ちたいと考えている。
  • 史学展開演習II(日本史), 2023, 鎌倉幕府の歴史書『吾妻鏡』は明治時代以来、日本中世史研究の基本的かつ最重要の史料とされてきた。中世史料に一般的な和風漢文体(変体漢文)が「吾妻鏡体」とも称されていることは、『吾妻鏡』の読解が、中世史料全般に通じることを意味している。この授業では、諸本の校合、翻刻というテキストの扱いの基本から、史料の性格を踏まえての内容解釈、公家日記などの関連史料を合わせ読むことでの多角的・多面的な歴史像の構築など、史料の扱いや中世史研究の手法を実践的に学ぶ。『吾妻鏡』の最善本である吉川史料館所蔵本の写真を主たるテキストに用い、前期に引き続き、頼経将軍記を読む予定である。また、毎回、史料読みの課題を出す。
  • 史学応用演習I, 2023, 第1回卒業論文準備報告会以後の進捗状況の報告の後、卒業論文作成のために、報告者が行論上重要な史料(及び関連史料)とその解釈を提示し、他の受講者との質疑応答を通して、さらに理解を深めることを目指す。授業の進め方の詳細は受講者と相談の上で決めたい。なお、卒業論文の中間報告会はこの授業とは別に、夏休み中に開く予定である。|
  • 史学応用演習(日本史), 2023, 前期は、進捗状況の報告の後、卒業論文作成のために、報告者が行論上重要な史料(及び関連史料)とその解釈を提示し、他の受講者との質疑応答を通して、さらに理解を深めることを目指す。後期は、史料の提示を含む具体的な卒業論文の進行状況の報告を予定しているが、授業の進め方の詳細は受講者と相談の上で決めたい。なお、卒業論文の中間報告会はこの授業とは別に、夏休み中に開く予定である。|
  • 史学応用演習II, 2023, 史料の提示を含む具体的な卒業論文の進行状況の報告を予定しているが、授業の進め方の詳細は受講者と相談の上で決めたい。卒業論文提出後は、論文内容の報告・口述試験を行う。|
  • 史学導入演習Ⅰ, 2023, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。| 本授業の後半では各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 日本史概論I, 2023, 過去の歴史は変わらないと思われがちであるが、考古学的な発見のみならず、研究の進展により、歴史は書き換えられている。日本史教科書も例外ではなく、現在の教科書は数十年前の教科書と大きく変わっている。その一方で、学界での一般的な見解と教科書記述が乖離している点も見られる。この授業は、日本史教科書と日本史研究との関係を一つの視点として、原始・古代から現代まで日本史を通史として学ぶ。|また、教科書記述を史料と見なし、発行時期や発行者の異なる複数の教科書記述を比較することで、歴史史料の扱い方も学ぶ。|
  • 日本史概論II, 2023, 院政期から戦国・織豊期に至る日本中世の歴史を概観するが、教科書的な平板な説明ではなく、それぞれの時期を特徴付ける史料を取り上げ、その史料を切り口として各時期・各テーマについて話題を展開させていく。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • 鎌倉遺文研究会, 1998年
  • 国史学会
  • 史学会
  • 学習院大学史学会

学外委員等活動

  • 2024年01月23日, 2024年01月23日, 国立歴史民俗博物館, 『兼仲卿暦記』修復検討会
  • 2022年04月01日, 2023年03月31日, 東京大学史料編纂所, 国内研究員
  • 2022年04月01日, 2023年03月31日, 国立歴史民俗博物館, 共同研究員
  • 2022年01月28日, 2022年01月28日, 国立歴史民俗博物館, 鑑査委員
  • 2021年04月01日, 2022年03月31日, 国立歴史民俗博物館, 共同研究員
  • 2020年12月11日, 2020年12月11日, 国立歴史民俗博物館, 鑑査委員
  • 2020年08月03日, 2021年03月31日, 東京大学史料編纂所, 教授業績外部評価員
  • 2020年04月01日, 2023年03月31日, 国立歴史民俗博物館, 共同研究員
  • 2020年04月01日, 2021年03月31日, 東京大学史料編纂所, 共同研究員
  • 2020年03月11日, 2020年03月11日, 国立歴史民俗博物館, 資料買取評価委員
  • 2019年04月01日, 2020年03月31日, 文部科学省, 教科用図書検定調査審議会専門委員
  • 2019年04月01日, 2020年03月31日, 東京大学史料編纂所, 共同研究員
  • 2019年04月01日, 三浦一族研究会, 特別研究員・編集委員

社会貢献活動

  • 社会科指導技術向上研修会(三分野合同研究発表会)講演「歴史教科書と日本中世史研究、そして教科書検定」, 東京都中学校社会科教育研究会, 2024年02月19日
  • 地域アカデミアWeb講座 歴史講座「鎌倉時代の三浦一族―三浦義村の実像―」, 2023年11月04日
  • オープンカレッジ 吾妻鏡を読む, 2023年10月05日, 2023年12月14日
  • 戦乱の日本史 和田合戦, 朝日カルチャーセンター新宿教室, 2022年09月20日, 2022年09月20日
  • 吾妻鏡で考える鎌倉時代, 早稲田大学エクステンションセンター, 2022年04月07日, 2022年06月09日
  • 大和市健康都市大学, 小学館集英社プロダクション, 2019年12月05日, 2019年12月19日
  • 吾妻鏡を読む会, 三浦一族研究会, 2019年04月01日, 2025年03月31日