K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

渡辺 俊和
文学部 哲学科
准教授
Last Updated :2025/05/14

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    渡辺 俊和, ワタナベ トシカズ

所属・職名

  • 文学部 哲学科, 准教授

学位

  • 2004年03月, 博士(文学), 広島大学, 甲第3171号

本学就任年月日

  • 2018年04月01日

研究分野

  • 論理学
  • 仏教学
  • ダルマキールティ
  • ディグナーガ
  • インド哲学
  • 仏教論理学
  • 仏教認識論
  • インド論理学

研究活動

論文

  • "sarvaṃ mithyā bravīmi"および発話の条件について:Pramāṇavārttikālaṅkāra ad PV IV 92–94和訳研究, 渡辺俊和, プラジュニャーカラグプタ研究, 1, 271, 291, 2021年03月31日, プラジュニャーカラグプタ研究会
  • 『大乗広百論釈論』における常住性批判, 渡辺俊和, 印度学仏教学硏究, 69, 2, 879, 885, 2021年03月, 日本印度学仏教学会
  • 玄奘門下へのディグナーガ論理学の伝播について:「エピメニデスのパラドックス」の事例から, 渡辺俊和, 國學院雑誌, 121, 3, 1, 15, 2020年03月15日, 國學院大學
  • nyūnaおよびjātiに関するディグナーガの見解:その変遷と背景について, 渡辺 俊和, インド論理学研究, 10, 141, 166, 2017年11月, インド論理学研究会
  • On the Problem of Negative Existential Propositions: Dignāga, Uddyotakara, and Dharmakīrti, 渡辺 俊和, 印度学仏教学研究, 64, 3, 1263, 1269, 2016年03月, 日本印度学仏教学会
  • On the Sāṅkhya Proof for the Existence of Pradhāna Criticized by Bhāviveka, 渡辺 俊和, 印度学仏教学研究, 62, 3, 1280, 1286, 2014年03月, 日本印度学仏教学会
  • Dignāga on Āvīta and Prasaṅga, 渡辺 俊和, 印度学仏教学研究, 61, 3, 1229, 1235, 2013年03月, 日本印度学仏教学会
  • Bhartṛhari, Dignāga and the Epimenides Paradox, 渡辺 俊和, Studies in Logic: A Dialogue between the East and West: Homage to Bimal Krishna Matilal, 115, 141, 2012年, Munshiram Manoharlal Publishers Private Limited
  • Dharmakīrti's criticism of anityatva in the Sāṅkhya theory, 渡辺 俊和, Journal of Indian Philosoph, 39, 4-5, 553, 569, 2011年06月
  • Dharmakīrti's interpretation of Pramāṇasamuccaya III 12, 渡辺 俊和, In: Religion and Logic in Buddhist Philosophical Analysis. Proceedings of the Fourth International Dharmakīrti Conference, Vienna, August 23-27, 459, 467, 2011年07月
  • Dharmakīrti on False Rejoinders (jāti), 渡辺俊和, 印度学仏教学研究, 58, 3, 1235, 1240, 2010年03月
  • ディグナーガとサーンキヤ学派との論争:プラダーナの存在論証を巡って, 渡辺 俊和, 印度学仏教学研究, 57, 1, 291, 295, 2008年12月
  • On asapakṣa, 渡辺俊和, 印度学仏教学研究, 56, 3, 1145, 1151, 2008年03月
  • プルシャの存在論証を巡る論争, 渡辺俊和, 比較論理学研究, 5, 63, 77, 2008年03月
  • プラジュニャーカラグプタによるバルトリハリ批判 — “sarvaṃ mithyā bravīmi”を巡って —, 渡辺俊和, 日本仏教学会年報, 73, 109, 123, 2008年07月
  • 推理の対象は何か — ディグナーガとウッディヨータカラ —, 渡辺俊和, 哲学, 60, 97, 112, 2008年10月
  • ディグナーガのpakṣābhāsa説
— svarūpaとviśeṣaによる分類について —, 渡辺俊和, 印度学仏教学研究, 55, 1, 422, 429, 2006年12月
  • On the Problem of the Determination of Causality: bādhakapramāṇa and bheda, 渡辺俊和, 比較論理学研究, 2, 57, 61, 2005年02月
  • Causality and the Notion of bheda, 渡辺俊和, 印度学仏教学研究, 53, 2, 975, 978, 2005年
  • 因果関係決定に置ける帰謬および「差異」の概念, 渡辺俊和, 哲学, 56, 119, 131, 2004年10月
  • Dharmakīrtiの非認識論
— 相反関係を中心に —, 渡辺俊和, 南都仏教, 81, 54, 80, 2002年02月
  • ダルマキールティによる〈本質的結合関係〉導入を巡る議論, 渡辺俊和, 哲学, 54, 99, 110, 2002年10月
  • Dharmakīrtiによる離欲者の論証, 渡辺俊和, 印度学仏教学研究, 51, 1, 405, 407, 2002年12月
  • dṛśyānupalabdhiにおける知覚可能性の把握, 渡辺俊和, 印度学仏教学研究, 50, 1, 331, 333, 2001年12月
  • “sarvaṃ mithyā bravīmi”および発話の条件について, 渡辺 俊和, プラジュニャーカラグプタ研究, 1, 0, 271, 291, 2021年, プラジュニャーカラグプタ研究会
  • 『大乗広百論釈論』における常住性批判, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 69, 2, 885, 879, 2021年03月25日, 日本印度学仏教学会,

    This paper examines Dharmapāla’s critique of eternalism found in the first chapter of his Dasheng guangbailun shilun 大乗広百論釈論, and clarifies the following points:

    1. It is reasonable to think that the “logician” (tārkika, rtog ge ba) that Candrakīrti refers to and criticizes in the 9th chapter of his Catuḥśatakaṭīkā is Dharmapāla.

    2. Three types of logical reason given by Dharmapāla in his commentary on Catuḥśataka 9.4 are similar to the three types of property referred to by Dharmakīrti.

    3. Since the logical reason “not being a product” is a property formed by mere exclusion (vyavacchedamātra), its being a property of the subject of the thesis (pakṣadharmatva) is ensured even with regard to the subject whose existence Buddhists do not accept (e.g. space etc.), and is classified as a contraditory (viruddha) called dharmisvarūpaviparītasādhana.

    These results show that Dharmapāla plays a bridging role in the developments in Buddhist logic from Dignāga to Dharmakīrti and his commentators. Further examination of Dharmapāla’s theory will make it possible for us to reconsider the innovations in Dharmakīrti’s theory.

  • asapaksaについて, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 56, 3, 1145, 1151, 2008年, 日本印度学仏教学会, 本論文では,ダルマキールティがディグナーガによるasapaksaの定義に変更を加えた過程,およびその原因を考察した.ディグナーガはasapaksaを「sapaksaの(1)abhavaであり,(2)anyaでも(3)viruddhaでもない」と定義する.彼は(2)と(3)とが認められない理由について「(2)の場合にはたとえ同類のものであっても他の属性を持つがゆえに異類となってしまうし,(3)の場合には同類と異類とは別の,第三の領域が生じてしまう」という問題を挙げている.これに対してダルマキールティは(1)から(3)全てを認めている.彼はPramanaviniscaya第3章で,彼のアポーハ論の特徴的な点である「話者の意図」という視点を導入することにより,(2)も(3)もasapaksaの否定辞の意味として理解され得る,とする.彼が(2)と(3)を認めたのは,ウッディヨータカラによる「非存在は拠り所とはならない」という反論に答えるためでもあったと考えられる.また彼は(2)の場合に起こる問題について,その否定辞がanyaを意味している'abrahmana'という語を例に説明する.彼は「バラモンはバラモン性以外の属性とも結びついているが,世間一般では'abrahmana'と言われることはない」というように,言語慣習の点から解決を導いている.更に(3)の場合については,<共存不可能性>と<相互否定>という二つのvirodhaの定義を用いることによって解決され得る.つまり,問題となっている(3)viruddhaを,後者の意味で理解すれば第三の領域は起こり得ないのである.このようにして(2)と(3)の問題点は解決されるのであるが,ダルマキールティは自身の見解とディグナーガのそれとをはっきりとは会通させていない.この点はアルチャタ・ダルモーッタラなどの注釈者の課題として残された.
  • Does Everyone have raga?, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 51, 1, 407, 405, 2002年, 日本印度学仏教学会
  • On svarupa and viaesa in Dignaga's theory of paksabhasa, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 55, 1, 429, 422,1226, 2006年, 日本印度学仏教学会, In his Pramanasamuccaya III 2 and its Vrtti (PSV), Dignaga classifies paksabhasa into 6 categories by applying the notion of svarupa and visesa to dharmin (subject) and dharma (predicate) of paksa. These svarupa and visesa are first introduced in his previous logical work Nyayamukha (NMu) in the context of viruddhahetu in order to refute the syllogism which is propounded by Samkhya to prove the existence of atman. The origin of svarupa and visesa with reference to paksa, however, can be traced back to the Hetuvidya section of Yogacarabhumi and Abhidharmasamuccaya. In PSV, Dignaga introduces svarupa and visesa not only into the classification of viruddhahetu but also that of paksa. This brings a change in Dignaga's theory of paksabhasa. In NMu he enumerated 5 types of measures which negate paksa, i. e., pratyaksa, anumana, agama, prasiddha and svavacana. On the other hand, in PS (V), he does not include svavacana among them, but explains svavacanavirodha by using svarupa and visesa. This interpretation of svavacanavirodha, however, is not inherited by Dharmakirti.
  • A Controversy over drsyatva in drsyanupalabdhi: Dharmottara and Karnkagomin, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 50, 1, 333, 331, 2001年, 日本印度学仏教学会
  • Dignaˉga and the Disciples of Xuanzang on the Epimenides Paradox, Watanabe Toshikazu;渡辺 俊和, 國學院雑誌, 121, 3, 1, 15, 2020年03月, 國學院大學, Journal Article
  • ディグナーガとサーンキヤ学派との論争, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 57, 1, 295, 291, 2008年, 日本印度学仏教学会
  • バーヴィヴェーカの批判するサーンキヤ学派のプラダーナ論証について, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 62, 3, 1280, 1286, 2014年, 日本印度学仏教学会, バーヴィヴェーカ(ca. 490-570)はMadhyamakahrdayakarika 6.25でサーンキヤ学派によるプラダーナの存在論証に言及し,それを批判している.サーンキヤ学派によるプラダーナの論証はSankhyakarika 15,そしてSK以前に成立したとされるSastitantraにも見られる.従来,MHKで列挙される5つの証因は,第2の証因"parinama"を除き,SKとSTと共通するものと見なされていた.本稿では上記3つの論書で挙げられる証因を,Tarkajvalaも利用しつつ比較することによって,MHKでのプラダーナ論証が,(1)SKで挙げられる"karanakaryavibhaga"とSTでの"karyakaranabhava"との間には表現上および内容上の違いがあり,MHKは後者を用いている.(2)SKの諸注釈による"avibhagad vaisvarupyasya"の説明は,STが"vaisvarupyasya (-avibhaga)"に行った説明とは異なるが,TJによる,MHKでの第5の証因"vaisvarupya"の説明は,SKの諸注釈によるそれよりも,STでのものに近い.という2つの点から,SKではなく,STに見られるそれにより近いことを明らかにした.
  • 存在否定命題の問題について, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 64, 3, 1263, 1269, 2016年, 日本印度学仏教学会, 「Xは存在しない」という命題は,非存在であるものを否定することになるが,そのような行為は成立するのだろうか.本稿ではこの問題に対する,ディグナーガ,ウッディヨータカラ,そしてダルマキールティの三者の見解を検討し,それらの対応関係について明らかにした.ディグナーガはNyayamukhaで「プラダーナは存在しない.認識されないから」という論証においても証因に主題所属性を確保するために,主張命題の主題である「プラダーナ」を概念的構想物(kalpita)として扱う.それにより,主題に概念的な存在性が確保され,証因がasrayasiddhaの過失に陥ることを回避している.一方ウッディヨータカラはNyayavarttika on Nydyasutra 3.1.1で,「アートマンは存在しない.認識されないから」という論証を対象として,ディグナーガ説を批判している.まず彼は,概念的構想(kalpana)を「別様であること」(atathabhava)と定義することで,アートマンが概念的構想物である場合には証因がその属性となり得ないことを説明する.また「アートマン」という語が実在を表示するので「存在しない」という述語との間に矛盾が生じることを指摘する.これに対してダルマキールティはPramanavarttikasvavrttiおよびPramanaviniscaya 3で,概念的構想物を知に現れる形象と解釈することによってディグナーガ説を補強し,ウッディヨータカラへの再反論とした.語が知の形象を対象とする限り,「プラダーナ」は外界対象としては「認識されない」ので,証因は主題の属性となると同時に,主張命題にも矛盾は生じないことになる.
  • ディグナーガによるavita批判およびprasangaについて, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 61, 3, 1229, 1235, 2013年, 日本印度学仏教学会, 本稿では『プラマーナサムッチャヤ』第3章でディグナーガが行う,サーンキヤ学派のavita説批判を検討し,(1)ディグナーガの理解するavitaの構造は,サーンキヤ学派の提示する本来のそれを大幅に改変したものであり,prasangaを証因の三条件説に組み込むことに成功している(2)ディグナーガによるavita解釈が,ダルマキールティが用いるprasangaviparyaya,そしてバーヴィヴェーカがブッダパーリタを批判する際に用いるviparyayaと同じ構造である という二点を明らかにした.(1)ディグナーガの理解するavitaは,vitaと同じ主題(A)について,vitaでの遍充関係(B→C)の対偶(¬C→¬B)を用いて望ましくない帰結を導くものである.vita:A(B→C) avita:A(¬C→¬B)) ∧¬¬B∴ ¬¬C 従って,avitaはvitaに変換され,同じ内容を表すものと理解される.このことは,prasangaも証因の三条件説の枠内に収まるということを意味し,さらには正規論証(sadhana)へ変換されうる可能性を示唆するものである.(2)ダルマキールティおよび彼の注釈者達によるprasangaとprasangaviparyayaの関係は,前者がディグナーガのvitaに,後者がavitaに対応する.また,バーヴィヴェーカの提示するviparyayaへの変換も,バーヴィヴェーカは否定(¬)をparyudasaで理解しているのに対してディグナーガのそれはprasajyapratisedhaであるという点は異なるが,ディグナーガがavitaをvitaへ変換した手順と構造的に同じである.
  • ダルマキールティにおける<誤った論難>(jati)について, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 58, 3, 1235, 1240, 2010年, 日本印度学仏教学会, 本論文では,ダルマキールティのjati(誤った論難)説が,ディグナーガ説を継承しながらウッディヨータカラによる批判に対抗するものとして形成されたものであることを明らかにした.ダルマキールティはPramanaviniscaya 3.85で,jatiに関する彼の見解をまとめている.彼によれば,jatiの数はいくらでも考えだすことが可能であるので,個別に論じられる必要はない.これは,部分的にはディグナーガの説を継承しながらも,ウッディヨータカラによる,仏教徒の主張する14種へのjatiの分類に対する批判に応じるものである.このような基本的立場に反し,ダルマキールティはPVin 3.72(=PV 2.14)でkaryasamaというjatiを定義している.彼の定義はディグナーガの説に従うものであるが,それを改めて定義しなければならなかったのは,ウッディヨータカラによるディグナーガへの批判に対抗するためであった.ディグナーガは,samsayasamaによって対論者が誤った論難をなす際には,主張命題あるいは証因の意味が別様に仮構されることによって疑惑が生じると説明している.しかしウッディヨータカラは,これと類似した「証因の意味が別様に付託されることによって誤った論難が起こる」という特徴を,karyasamaの特徴であると主張し,ディグナーガ説は二つのjatiを混同しているとして批判する.これにより,彼以前にはkaryasamaについては大きな差が見いだされなかった仏教徒とニヤーヤ学派との間に明確な差が生じた.ダルマキールティはこれに対抗する必要から,ディグナーガ説でのkaryasamaの特徴である,「paksadharminとdrstantadharminとの差に基づいて証因に意味の違いを考える」という点を再度強調しているのである.
  • プルシャの存在論証を巡る論争, 渡辺 俊和, 比較論理学研究, 5, 63, 77, 2008年03月25日, 広島大学比較論理学プロジェクト研究センター, 広島大学比較論理学プロジェクト研究センター研究成果報告書(2007年度)
  • Dharmakirtiの非認識論--相反関係を中心に, 渡辺 俊和, 南都佛教 = Journal of the Nanto Society for Buddhist Studies / 南都佛教研究會 編, 81, 54, 80, 2002年, 奈良 : 東大寺図書館
  • ダルマキールティによる<本質的結合関係>導入を巡る議論, 渡辺 俊和, 哲学 = The journal of Hiroshima Philosophical Society / 広島哲学会 編, 54, 99, 110, 2002年, [東広島] : 広島哲学会
  • 因果関係決定における帰謬および「差異」の概念, 渡辺 俊和, 哲学 = The journal of Hiroshima Philosophical Society / 広島哲学会 編, 56, 119, 131, 2004年, [東広島] : 広島哲学会
  • 推理の対象は何か--ディグナーガとウッディヨータカラ, 渡辺 俊和, 哲学 = The journal of Hiroshima Philosophical Society / 広島哲学会 編, 60, 97, 112, 2008年, [東広島] : 広島哲学会
  • nyunaおよびjatiに関するディグナーガの見解 : その変遷と背景について, 渡辺 俊和, インド論理学研究 = Indian logic, 10, 141, 166, 2017年11月, 東京 : インド論理学研究会
  • プラジュニャーカラグプタによるバルトリハリ批判--"sarvam mithya bravimi"を巡って, 渡辺 俊和, 日本仏教学会年報 = The journal of the Nippon Buddhist Research Association, 73, 109, 123, 2007年, 京都 : 日本仏教学会西部事務所
  • ディグナーガのpaksabhasa説 : svarupaとviscsaによる分類について, 渡辺 俊和, 印度學佛教學研究, 55, 1, 429, 422, 2006年12月20日, 日本印度学仏教学会

講演・発表

  • On the concept of nyūna in Dignāga's theory of fallacy, 18th Congress of the International Accosiation of Buddhist Studies
  • On the Manuscript of Dharmottara's Pramāṇaviniścayaṭīkā, 6th Beijing International Seminar on Tibetan Studies
  • Report on the 3rd chapter of the Pramāṇasamuccayaṭīkā, Workshop: Pramāṇasamuccayaṭīkā
  • 仏教研究今むかし, 惠光日本文化センター 仏教講座
  • Dharmakīrti and his successors on āśrayāsiddha and prasaṅgaviparyaya, 5th International Dharmakīrti conference
  • Buddhist critiques of the Sāṅkhya theory of causality: Dharmakīrti and his predecessor, 17th Congress of the International Association of Buddhist Studies
  • 仏教論理学におけるサーンキヤ学派の影響について:ディグナーガとその周辺, 広島大学大学院文学研究科
  • インド仏教思想入門, 惠光日本文化センター 仏教講座

受賞

  • 2013年08月, 日本印度学仏教学会, 日本印度学仏教学会賞, 渡辺 俊和

競争的資金

  • 18H05568, ディグナーガ論理学における伝統と革新―『集量論』の他学派批判を中心に
  • 日本学術振興会, 科学研究費補助金, ディグナーガ論理学における伝統と革新:『集量論』の他学派批判を中心に
  • 公益財団法人 仏教伝道協会, 2014年 BDK日本人留学性奨学金, インド大乗仏教における論理学思想の受容とその系譜
  • 日本学術振興会, 科学研究費補助金(特別研究員奨励費), 『プラマーナサムッチャヤ』第3-4章後段の研究:哲学諸派形成期の思想解明
  • 22K00053, ディグナーガ著『集量論』における「他者のための推理」学説の生成と発展, 6世紀前半頃に活躍したインドの仏教哲学者ディグナーガ(陳那)は、インドの哲学界ばかりか東アジアの仏教思想にも多大な影響を与えた仏教哲学史上最重要の哲学者の一人である。彼の主著が、仏教論理学を基礎づけた大著『集量論』(じゅりょうろん)である。本研究は、梵語原典が失われ漢訳もなくチベット訳のみで伝承されているこの著作の内容を、特にその形式論理学に関わる章に焦点を当て、近年中国で発見された註釈書『集量論疏』の梵語原典写本の精密な解読研究を通じて明らかにすることを主眼とする。;年度の前半は主として、本研究課題(『集量論疏』第3章梵文校訂テクストの出版準備)の前提となるジネーンドラブッディ著『集量論疏』第4章の校訂本の出版に残されていた課題を解決するための検討に時間を費やした。具体的には、『集量論疏』第4章が註釈するディグナーガ著『集量論』第4章の偈文について従来提案されていた還元梵文とそのナンバリングについての問題点を検討し、9月にオンラインによる第1回の研究会を開催して、その改訂案を議論した。その結果、新たに二つの半偈を挿入して『集量論』第4章全体の構成を従来考えられていた21偈から1偈増加させて22偈とみなすことが適切であるとの結論に至り、2024年度に予定される『集量論疏』第4章梵文校訂テクストの出版に当たっては以上の新しい偈の構成仮説に基づいてテクストのナンバリングを行い、校訂本の記述を行うこととなった。;年度の後半には、本研究課題の眼目である『集量論疏』第3章「他者の為の推理」章に関し、その後半の他学派批判の部分の校訂テクスト出版の具体的な準備作業を開始した。その成果の取りまとめのために年度末の3月に、研究協力者の所属する関西の二大学(神戸女子大学と龍谷大学)に研究代表者と研究分担者が赴き、対面による研究会を開催して、他学派批判の部分の冒頭に位置する『論軌』批判の節の検討を行った。;それ以外にも、研究チームの各メンバーは、各自で関連するテーマでの学会発表を行うとともに、各々国際会議論文や国際学術雑誌に研究課題に関連した英語論文を公表した。;ここ数年来のコロナ禍の影響で、予定していた『集量論疏』他章の校訂本の出版が遅れ、上記のように年度の前半ではそれらの出版に向けて残存した課題を解決することに或る程度の時間を費やさざるを得なかった。さらに、年度の前半までは未だコロナ禍による海外出張や対面研究会の定期的開催に支障があったため、研究代表者と研究分担者の二人は8月に韓国ソウルで開催された国際学会(第6回国際ダルマキールティ学会)への対面参加を見合わせた。研究分担者はオンラインで研究発表を行ったが、研究代表者は研究発表自体をキャンセルしたため、本研究課題の核心的概念の一つである「疑似論証因」学説の仏教論理学派における生成過程を探求し海外の専門家と意見を交換する、という研究代表者の初年度の課題は、今年度以降の研究に持ち越された。また、当初予定していた対面での研究会開催も年度末に行った一回に留まり、『集量論疏』第3章校訂テクストの出版準備の具体的作業は予定した分量の半分程度しか終了できなかった。;昨年度後半からはコロナ禍も終息に向かっており、今年度は対面での定期的な研究会開催も可能な状況になっている。7月以降、できれば3回程度の対面での研究会(9月東京、12月京都、3月つくばの予定)を開催し、『集量論疏』第3章の後半部の内、『論軌』批判の節に後続するニヤーヤ学派批判、ヴァイシェーシカ学派批判の箇所について、校訂テクストの出版準備の具体的作業を終えたいと考えている。また9月半ばに研究代表者がオーストリア科学アカデミー・アジア宗教文化史研究所の共同研究者(Horst Lasic博士とPatrick McAllister博士)を訪問し、現在の彼我の研究状況について報告し合い、また幾つかの具体的な問題を検討する機会を設けたいと考えている。また今年度は年内に『集量論疏』第6章校訂本の出版を完了するとともに、引き続き第4章の出版の最終作業にも入りたいと考えている。
  • 19K20778, ディグナーガ論理学における伝統と革新―『集量論』の他学派批判を中心に, 研究目的で挙げた二つの仮説を、以下の二つの方法によって検証する。;[1]『廻諍論』『方便心論』『順中論』などの、ナーガールジュナおよび彼に近い人物の著した論書に見られる、推論に関する議論をディグナーガ説と比較する;[2]『集量論』第3-4, 6章でのディグナーガによる他学派の推論説に対する批判を検討する;
    ;本研究の遂行により、インド論理学におけるディグナーガの影響のみならず、インドから東アジアに至るまでの仏教史におけるディグナーガの思想的位置付けの再検討が可能となる。;本研究では、『因明正理門論』と『集量論』というディグナーガ(5世紀)の著作、そしてジネーンドラブッディの『集量論注』を読解することにより、ディグナーガの論証論の成立背景と展開について以下の点を明らかにした。(1)ディグナーガの論証論はバルトリハリにおける語用論的視点やサーンキヤ学説に由来すると考えられる理論(証因の三条件説や帰謬法)から影響を受けているという点、(2)三条件説を導入したのちも討論術的要素を色濃く残すディグナーガの体系は、文軌などの玄奘門下にも『集量論』の伝承とともに引き継がれているという点である。;証因の三条件説をディグナーガが自らの体系に取り入れることにより、討論術的伝統から認識論的な伝統へと仏教論理学は展開していったと従来理解されていた。これに対して本研究の成果が明らかにしたのは、彼の最終的見解が示されている『集量論』でもディグナーガは、かなりの程度討論術的伝統を維持しているということである。そしてその原因として、彼がナーガールジュナをはじめとする大乗の空思想とのつながりを強く意識していたことが想像される。;玄奘および彼の弟子たちの間で『集量論』の内容の一部が伝承されていたことが近年指摘されつつあったが、本研究ではさらにそれが広範囲なものであることを指摘している。
  • 15H03155, インド仏教論理学の東アジア世界における受容と展開――因明学の再評価を目指して, 本研究は,インド・チベット仏教における仏教認識論・論理学研究の成果と東アジアで展開した因明学の成果とを架橋することで,言語や文化の壁を越えて継承・変容した仏教認識論・論理学の特質を明らかにすることを目的とした。その主たる成果は,第18回国際仏教学会(IABS)のパネル“Transmission and Transformation of Buddhist Logic and Epistemology in East Asia” での発表と討議に結実しており,近くWiener Studien zur Tibetologie und Buddhismuskund シリーズから出版予定である。
  • JP22K00053, ディグナーガ著『集量論』における「他者のための推理」学説の生成と発展, 6世紀前半頃に活躍したインドの仏教哲学者ディグナーガ(陳那)は、インドの哲学界ばかりか東アジアの仏教思想にも多大な影響を与えた仏教哲学史上最重要の哲学者の一人である。彼の主著が、仏教論理学を基礎づけた大著『集量論』(じゅりょうろん)である。本研究は、梵語原典が失われ漢訳もなくチベット訳のみで伝承されているこの著作の内容を、特にその形式論理学に関わる章に焦点を当て、近年中国で発見された註釈書『集量論疏』の梵語原典写本の精密な解読研究を通じて明らかにすることを主眼とする。;令和5年度前半は主として、本研究課題(『集量論疏』第3章梵文校訂テクストの出版準備)と密接に関連する『集量論疏』第4章の校訂本の出版準備の補助作業として、ディグナーガの『集量論』第4章との並行箇所を多く含む『正理門論』喩例段を検討し、8月中旬の本科研グループの研究会によるオンラインでの検討会(令和5年度第一回研究会)を経て、その成果を研究代表者が台湾の国立政治大学主催のオンライン・ワークショップで発表した。;9月には研究代表者はコロナ禍発生以来久しぶりに国際研究プロジェクトの相手先であるオーストリア学士院アジア文化宗教史研究所を訪問し、関連のワークショップに参加すると共に、本研究課題遂行のための今後の協力体制について打合せを行った。;また同月には本課題研究の先駆けとなる『集量論疏』第6章校訂本(本研究課題の代表者と分担者の3人を共著者とする)が出版された。これに伴い、年度後半には同校訂本の電子テキストの分綴の再確認を行いKWIC索引作成の準備をすると共に、正誤表の作成を行った。1月には京都での対面での研究会(令和5年度第二回研究会)を開催し、上記校訂本の和訳出版の準備作業と、『集量論』第6章の還元梵文公表のための最終確認を開始した。;他方、本研究課題の眼目である『集量論疏』第3章「他者の為の推理」章に関しては、令和4年度末の3月に行った研究会以来、研究グループとしての共同検討を行う機会はなかったが、代表者を中心に、その後半部の校訂の最終確認を進めた。;それ以外にも、研究チームの各メンバーは、各自で関連するテーマでの学会発表を行うとともに、各々国際共著の論文集に研究課題に関連した英語論文を公表した。;上記のように令和5年度は、待望の『集量論疏』第6章の梵文写本校訂本の出版を漸く実現することができたが、それに伴って発生した様々な関連作業や、引き続き予定されている同書第4章の出版準備に時間を費やしたため、肝心の『集量論疏』第3章「他者の為の推理」章校訂本の出版準備には必ずしも十分な時間を宛てることができなかった。研究会もオンラインが主で、当初予定していた対面での研究会・打合せは一度しか開催できず、このため『集量論疏』第3章校訂テクストの出版準備の具体的作業は予定分量のごく一部しか遂行できなかった。;令和6年度は、分担者の一人が本務校でのサバティカルを獲得し外国滞在となったが、滞在先が国際共同研究の相手先である上記のオーストリア学士院アジア文化宗教史研究所であるという好条件を生かして、先方の共同研究者とも綿密に連絡を取り合いながら研究プロジェクトの中心課題である『集量論疏』第3章の後半の他学派批判(paramata)の部分の全体について、校訂テクストの出版準備の具体的作業を終えたいと考えている。また併せて、令和6年度内に、『集量論疏』第4章校訂本の出版のための最終作業を完了したいと考えている。

教育活動

担当授業

  • インド思想史A, 2019, カレー、IT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、主に古代から中世にかけてのインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。|前期の授業ではインド思想の黄金期とも言える古代から中世までを、そして後期の授業では諸民族流入の時代である中世から現代までを中心に扱います。インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • インド思想史B, 2019, カレー、IT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、主に古代から中世にかけてのインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。|前期の授業ではインド思想の黄金期とも言える古代から中世までを、そして後期の授業では諸民族流入の時代である中世から現代までを中心に扱います。インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • 基礎演習IA, 2019, インドの思想と聞いて第一に思い浮かぶのは、輪廻思想であろう。実際ほとんどの学派が輪廻の存在を前提としている。しかしそのような多数派に対し、ローカーヤタ(あるいはチャールヴァーカ)と呼ばれる人々は唯物論的立場に立ち、輪廻の存在を真っ向から否定した。|この授業では、インド思想における異端であるローカーヤタ派の思想を、サンスクリット語原典の翻訳に基づいて読み進める。また、仏教を中心とする他学派からの、ローカーヤタ派の体系に対する批判も合わせて検討する。|また、授業では各自一度ずつ自分選んだテーマについて発表をしてもらい、それに訂正を加えたものを最後に提出してもらう。そのための資料の集め方、そしてレポート(論文)の書き方についてもできるだけ詳しく説明する。
  • 基礎演習I, 2019, -
  • 基礎演習IB, 2019, 思考はことばによって支配され、世界を形成する。ことばについての考察は、近現代の西洋だけのものでなく、古代インド思想の特徴の一つである。|この授業では、古代インドの言語理論を近現代西洋の視点を合わせて考察しているB.K. Matilalの“The Word and the World: India’s Contribution to the Study of Language”を、日本語訳を利用しつつ読解し、言語哲学についての諸理論を検討する。|また、授業では各自一度ずつ自分選んだテーマについて発表をしてもらい、それに訂正を加えたものを最後に提出してもらう。そのための資料の集め方、そしてレポート(論文)の書き方についてもできるだけ詳しく説明する。
  • 哲学演習, 2019, インドにおいて異端思想として発生した仏教。この授業ではインド仏教発生の思想的背景と、その中心的教義の一つである無我説の理論について検討する。|【前期】開祖ブッダの生涯(仏伝)を追うことによって、インド仏教発生の背景を理解する。|【後期】仏教を異端とならしめている「無我」の理論を、インドにとどまらず東アジアの仏教にまで影響を与えたヴァスバンドゥ(世親)の『アビダルマコーシャ』(『倶舎論』)のサンスクリット語原典の和訳を用いて検討する。|参加者には半期に一度ずつ、自ら選んだテーマについて発表を行ってもらい、それに訂正を加えたものを期末時にレポートとして提出してもらう。
  • サンスクリット語III, 2019, 履修には、サンスクリット語1をすでに履修しているか、サンスクリット語の初級文法をある程度理解していることを条件とする。|(1)15回の授業のうちの前半(第1–9回)では、前年度のサンスクリット語1に引き続き、George L. Hartの“Rapid Sanskrit Method”に基づいて文法事項を解説する。|(2)後半ではC.R. Lanmanの“A Sanskrit Reader”を利用して、「ナラ王物語」や「ヒトーパデーシャ」などの、サンスクリット語で書かれた実際の文献を読解する。|(3)また全体をつうじて、インドの文化・思想について紹介する。
  • サンスクリット語II, 2019, -
  • サンスクリット語IV, 2019, 履修には、サンスクリット語1をすでに履修しているか、サンスクリット語の初級文法をある程度理解していることを条件とする。|(1)前期に引き続き、C.R. Lanmanの“A Sanskrit Reader”を利用して、「ナラ王物語」や「ヒトーパデーシャ」などの、サンスクリット語で書かれた実際の文献を読解する。|(2)DVDなども利用して、インドの文化・思想について紹介する。
  • 比較思想A, 2019, その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「世界」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では<ことばと論理>を、後期では<自己と他者>を中心的なテーマとする。
  • 比較思想B, 2019, その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「世界」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では<ことばと論理>を、後期では<自己と他者>を中心的なテーマとする。
  • 卒業論文, 2019
  • 基礎演習IA, 2020, 【授業の形式】本授業は、Zoomを利用した双方向型授業(ライブ配信)で行う予定である。|【授業進行の方法(予定)】[1] K-smapy IIから事前に配布された資料を読む、[2] 発表担当者は原稿(1. 内容のまとめ、2. 関心を持った点の分析と他資料との比較、3. 自身の見解の提示)を作成し、授業日前日までにK-smapy IIにアップロードする、[3] 他の受講者は授業の前までに発表原稿を読み、質問を用意しておく、[4] 授業で発表者への質疑応答を行う(動画あるいはチャットでのライブ配信を予定している)|【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)『インド人の論理学』(桂紹隆著,中公新書)を元に、同書で言及される諸先行研究や古代を中心としたインドの原典テキスト(の翻訳)にも直に触れながら、インド論理学の基本的構造について学習する|(2)受講者自身がその過程で問題点・疑問点を見出し、資料を用いて考察する方法を学ぶ| しばしば「神秘性」が強調されるインド思想。しかしその一方で古代インドの哲人たちは、各自の思想を体系化するにあたり、緻密な論理的思考に基づいている。彼らは現代の我々と共通する哲学的問題に対して、時として全く異なる視点を提供してくれる。| 他学派との論争をつうじて明らかにされる彼らの見解を理解する上で必須となるのがインド論理学の知識である。したがって本授業の第一の目的は、その基本的構造を理解することである。| また授業では、テキスト各章の要約、およびそこで発見した問題点について各自が調べたことを発表してもらう。そして他の受講者と質疑応答を行い、その結果を反映させたものをレポートとして提出してもらう。これによって自らの見解を論理的に文章化する方法を学ぶことが第二の目的である。
  • 基礎演習I, 2020, -
  • 基礎演習IB, 2020, 【授業の形式】本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|【授業進行の方法(予定)】[1] K-smapy IIから事前に配布された資料を読む、[2] 発表担当者は原稿(1. 内容を手短にまとめる、2. 関心を持った点について、分析あるいは他資料との比較を行う、3. 自身の見解を提示する)を作成し、授業日前日までにK-smapy IIにアップロードする、[3] 他の受講者は授業の前までに発表原稿を読み、質問を用意しておく、[4] 授業で発表者への質疑応答を行う|【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)『インド哲学10講』(赤松明彦著,岩波新書)を元に、同書で言及される諸先行研究や古代を中心としたインドの原典テキスト(の翻訳)にも直に触れながら、存在論の観点から古代インドの諸哲学派の様々な見解について学ぶ|(2)受講者自身がその過程で問題点・疑問点を見出し、資料を用いて考察する方法を学ぶ|  古代インドの哲学諸派は、輪廻や業という基本的な枠組みをある程度共有しながらも、個々に独自の形而上学を形成した。そしてその基礎となっているのが多様な哲人たちの存在論である。存在についての多様な彼らの見解は、世界を見るための新たな視点をときとして我々に提供してくれる。| 本授業の第一の目的は、学派間の折衝によって展開した古代インドの存在論についての理解を深めることである。| また授業では、テキスト各章の要約、およびそこで発見した問題点について各自が調べたことを発表してもらう。そして他の受講者と質疑応答を行い、その結果を反映させたものをレポートとして提出してもらう。これによって自らの見解を論理的に文章化する方法を学ぶことが第二の目的である。
  • インド思想史A, 2020, 【授業の形式】本授業は、Zoomを利用したオンデマンド型授業を基本にしつつ、状況に応じて双方向型授業も試みる場合もある。|【授業進行の方法(予定)】[1] K-smapy IIから配布されたレジュメを読む、[2] レジュメの解説と質問への回答からなる動画(20-30分程度、録画配信)を視聴する、[3] リアクションペーパーに記述するテーマが動画中で与えられるので、テーマについての自身の見解を400字程度でまとめて提出する(リアクションペーパーの提出により出席確認とする)、[4] 次回の授業のレジュメあるいは動画で質問などについての教員からの回答を確認する。|【授業内容】カレーにIT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、古代から中世を中心としたインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。| 前期の授業ではヴェーダの宗教から仏教の発生、大乗仏教の二大潮流である唯識派と中観派の学説などについて説明します。また後期の授業では、バラモン教諸哲学派とヒンドゥー教諸派の学説、そしてそれらの仏教との交渉、イスラーム・西洋文明との接触による影響について説明します。| インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • インド思想史B, 2020, 【授業の形式】本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|【授業進行の方法(予定)】[1] K-smapy IIから配布されたレジュメを読む、[2] 前回の授業での質問などへの回答(第1部)と、レジュメの解説(第2部)の2部構成からなる動画(40-60分程度、録画配信)を視聴する、[3] レジュメで与えられたテーマについての自身の見解を400字程度でまとめてリアクションペーパーを提出する(リアクションペーパーの提出により出席確認とする)。|【授業内容】カレーにIT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、古代から中世を中心としたインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。| 前期の授業ではヴェーダの宗教から仏教の発生、大乗仏教の二大潮流である唯識派と中観派の学説などについて説明します。また後期の授業では、バラモン教諸哲学派とヒンドゥー教諸派の学説、そしてそれらの仏教との交渉、イスラーム・西洋文明との接触による影響について説明します。| インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • 哲学演習, 2020, 【授業の形式】本授業は、Zoomを利用した双方向型授業(ライブ配信)で行う予定である。|【授業進行の方法(予定)】[1] K-smapy IIから事前に配布された資料を読む、[2] 発表担当者は原稿(1. 内容のまとめ、2. 関心を持った点の分析と他資料との比較、3. 自身の見解の提示)を作成し、授業日前日までにK-smapy IIにアップロードする、[3] 他の受講者は授業の前までに発表原稿を読み、質問を用意しておく、[4] 授業で発表者への質疑応答を行う(動画あるいはチャットでのライブ配信を予定している)|【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)インド哲学および仏教学で存在論・認識論・言語論・真理論・道徳論などの哲学的問題がどのような視点から論じられているのかを、学術論文・著作を実際に読むことによって知り、卒業論文執筆のための多角的な視点を獲得する|(2)資料を正しく使って文献を読解し、それに基づいて自らの見解を文章化する。その際、聞き手・読み手を意識した論理的な文章を構成できるようにする。| 前期から後期の前半の授業では、聖典(ヴェーダや仏典など)の権威と真理論、仏陀論、インドの生命観、宗教の多元性などをテーマとした論文を扱う。後期の後半の授業では、「東洋哲学」の構築を目指した井筒俊彦の『意識と本質』を読解する。| 受講者には半期毎に数回の発表を担当してもらう。発表者は担当箇所の要約と問題点および自身の見解を提示し、他の受講者と質疑応答を行う。そしてその結果を反映させて改訂したものを半期毎にレポートとして提出してもらう。
  • サンスクリット語I(2), 2020, 【授業の形式】本授業は、Zoomを利用したオンデマンド型授業を基本にしつつ、状況に応じて遠隔授業となる場合もある。|【授業進行の方法(予定)】[1] K-smapy IIから配布されたレジュメを読む、[2] 解説動画(20-30分、録画配信)を視聴する、[3] 毎回与えられる練習問題を解き、K-smapy IIで解答を提出する、[4] K-smapy IIで返却された解答の添削を確認する。|【授業内容】古典サンスクリット語の習得は、古代インドの、哲学・神話・文学・天文学などのあらゆる分野にわたる文献に接するために必要不可欠な手段です。|授業では練習問題を実際に解きながら文法事項の解説を行います。|そのため、事前学習として、文法事項の確認と練習問題の予習を事前に配布するレジュメを用いて行ってもらいます。|また折に触れ、インド映画や、現代のインドおよび南アジアの文学作品についても紹介します。
  • サンスクリット語I, 2020, -
  • サンスクリット語II(2), 2020, 【授業の形式】本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|【授業進行の方法(予定)】[1] K-smapy IIから配布されたレジュメを読む、[2] 解説動画(20-30分、録画配信)を視聴する、[3] 毎回与えられる練習問題を解き、K-smapy IIで解答を提出する、[4] K-smapy IIで返却された解答の添削を確認する。|【授業内容】古典サンスクリット語の習得は、古代インドの、哲学・神話・文学・天文学などのあらゆる分野にわたる文献に接するために必要不可欠な手段です。|授業では練習問題を実際に解きながら文法事項の解説を行います。|そのため、事前学習として、文法事項の確認と練習問題の予習を事前に配布するレジュメを用いて行ってもらいます。|また折に触れ、インド映画や、現代のインドおよび南アジアの文学作品についても紹介します。
  • 比較思想A, 2020, 【授業の形式】本授業は、Zoomを利用したオンデマンド型授業を基本にしつつ、状況に応じて遠隔授業となる場合もある。|【授業進行の方法(予定)】[1] K-smapy IIから配布されたレジュメを読む、[2] 解説動画(20-30分、録画配信)を視聴する、[3] 毎回与えられるテーマに応じたリアクションペーパー(400字程度、質問なども含む)を提出する(リアクションペーパーの提出により出席確認とする)、[4] 次回の授業のレジュメあるいは解説動画で質問などについての教員からの回答を確認する。|【授業内容】その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「世界」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では言葉にかかわる問題を、後期ではアイデンティティーにかかわる問題を中心的なテーマとする。
  • 比較思想B, 2020, 【授業の形式】本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|【授業進行の方法(予定)】[1] K-smapy IIから配布されたレジュメを読む、[2] 前回の授業での質問などへの回答(第1部)と、レジュメの解説(第2部)の2部構成からなる動画(40-60分程度、録画配信)を視聴する、[3] レジュメで与えられたテーマについての自身の見解を400字程度でまとめてリアクションペーパーを提出する(リアクションペーパーの提出により出席確認とする)。|【授業内容】その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「認識」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では言葉にかかわる問題を、後期ではアイデンティティーにかかわる問題を中心的なテーマとする。
  • 基礎演習IA, 2021, 【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)『インド人の論理学』(桂紹隆著,中公新書)を元に、同書で言及される諸先行研究や古代を中心としたインドの原典テキスト(の翻訳)にも直に触れながら、インド論理学の基本的構造について学習する|(2)受講者自身がその過程で問題点・疑問点を見出し、資料を用いて考察する方法を学ぶ| しばしば「神秘性」が強調されるインド思想。しかしその一方で古代インドの哲人たちは、各自の思想を体系化するにあたり、緻密な論理的思考に基づいている。彼らは現代の我々と共通する哲学的問題に対して、時として全く異なる視点を提供してくれる。| 他学派との論争をつうじて明らかにされる彼らの見解を理解する上で必須となるのがインド論理学の知識である。したがって本授業の第一の目的は、その基本的構造を理解することである。| また授業では、テキスト各章の要約、およびそこで発見した問題点について各自が調べたことを発表してもらう。そして他の受講者と質疑応答を行い、その結果を反映させたものをレポートとして提出してもらう。これによって自らの見解を論理的に文章化する方法を学ぶことが第二の目的である。
  • 基礎演習I, 2021, 前期の内容については、(基礎演習ⅠA 渋谷 渡辺 俊和 月曜3限)を参照してください。後期の内容については、(基礎演習ⅠB 渋谷 渡辺 俊和 月曜3限)を参照してください。
  • 基礎演習IB, 2021, 【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)『インド哲学10講』(赤松明彦著,岩波新書)を元に、同書で言及される諸先行研究や古代を中心としたインドの原典テキスト(の翻訳)にも直に触れながら、存在論の観点から古代インドの諸哲学派の様々な見解について学ぶ|(2)受講者自身がその過程で問題点・疑問点を見出し、資料を用いて考察する方法を学ぶ|  古代インドの哲学諸派は、輪廻や業という基本的な枠組みをある程度共有しながらも、個々に独自の形而上学を形成した。そしてその基礎となっているのが多様な哲人たちの存在論である。存在についての多様な彼らの見解は、世界を見るための新たな視点をときとして我々に提供してくれる。| 本授業の第一の目的は、学派間の折衝によって展開した古代インドの存在論についての理解を深めることである。| また授業では、テキスト各章の要約、およびそこで発見した問題点について各自が調べたことを発表してもらう。そして他の受講者と質疑応答を行い、その結果を反映させたものをレポートとして提出してもらう。これによって自らの見解を論理的に文章化する方法を学ぶことが第二の目的である。
  • インド思想史A, 2021, 【授業の形式】本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|【授業進行の方法】[1]K-smapy IIから配布されたレジュメを読む、[2]前回の授業での質問などへの回答(第1部)と、レジュメの解説(第2部)の2部構成からなる動画(40-60分程度、録画配信)を視聴する、[3]レジュメで与えられたテーマについての自身の見解を400字程度でまとめてリアクションペーパーを提出する(リアクションペーパーの提出により出席確認とする)。|【授業内容】カレーにIT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、古代から中世を中心としたインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。| 前期の授業ではヴェーダの宗教から仏教の発生、大乗仏教の二大潮流である唯識派と中観派の学説などについて説明します。また後期の授業では、バラモン教諸哲学派とヒンドゥー教諸派の学説、そしてそれらの仏教との交渉、イスラーム・西洋文明との接触による影響について説明します。| インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • インド思想史B, 2021, 【授業内容】カレーにIT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、古代から中世を中心としたインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。| 前期の授業ではヴェーダの宗教から仏教の発生、大乗仏教の二大潮流である唯識派と中観派の学説などについて説明します。また後期の授業では、バラモン教諸哲学派とヒンドゥー教諸派の学説、そしてそれらの仏教との交渉、イスラーム・西洋文明との接触による影響について説明します。| インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • 哲学演習, 2021, 【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)インド哲学および仏教学で言語論・存在論・認識論などの哲学的問題がどのような視点から論じられているのかを、和文だけでなく英文の学術論文・著作を実際に読むことによって知り、卒業論文執筆のための多角的な視点を獲得する|(2)資料を正しく使って文献を読解し、それに基づいて自らの見解を文章化する。その際、聞き手・読み手を意識した論理的な文章を構成できるようにする。|授業では、言語論、宗教の多元性、ブッダ論、悟り体験などをテーマとした論文や著作を扱う。また、受講者の希望があれば、希望する論文などの読解・ディスカッションも行う。|受講者には半期毎に数回の発表を担当してもらう。発表者は担当箇所の要約と問題点および自身の見解を提示し、他の受講者と質疑応答を行う。
  • サンスクリット語III, 2021, 履修には、サンスクリット語I, IIをすでに履修しているか、サンスクリット語の初級文法をある程度理解していることを条件とする。|(1)15回の授業のうちの前半(第1–9回)では、前年度のサンスクリット語1に引き続き、George L. Hartの“Rapid Sanskrit Method”に基づいて文法事項を解説する。|(2)後半ではC.R. Lanmanの“A Sanskrit Reader”を利用して、「ナラ王物語」や「ヒトーパデーシャ」などの、サンスクリット語で書かれた実際の文献を読解する。|(3)また全体をつうじて、インドの文化・思想について紹介する。
  • サンスクリット語II, 2021, 前期の内容については、(サンスクリット語Ⅲ(2) 渋谷 渡辺 俊和 火曜3限)を参照してください。後期の内容については、(サンスクリット語Ⅳ(2) 渋谷 渡辺 俊和 火曜3限)を参照してください。
  • サンスクリット語IV, 2021, 履修には、サンスクリット語I, IIをすでに履修しているか、サンスクリット語の初級文法をある程度理解していることを条件とする。|(1)前期に引き続き、C.R. Lanmanの“A Sanskrit Reader”を利用して、「ナラ王物語」や「ヒトーパデーシャ」などの、サンスクリット語で書かれた実際の文献を読解する。|(2)DVDなども利用して、インドの文化・思想について紹介する。
  • 比較思想A, 2021, 【授業の形式】本授業は、Zoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|【授業進行の方法】[1]K-smapy IIから配布されたレジュメを読む、[2]前回の授業での質問などへの回答(第1部)と、レジュメの解説(第2部)の2部構成からなる動画(40-60分程度、録画配信)を視聴する、[3]レジュメで与えられたテーマについての自身の見解を400字程度でまとめてリアクションペーパーを提出する(リアクションペーパーの提出により出席確認とする)。|【授業内容】その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「世界」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では言葉にかかわる問題を、後期ではアイデンティティーにかかわる問題を中心的なテーマとする。
  • 比較思想B, 2021, 【授業の形式】本授業は、Zoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|【授業進行の方法】[1]K-smapy IIから配布されたレジュメを読む、[2]前回の授業での質問などへの回答(第1部)と、レジュメの解説(第2部)の2部構成からなる動画(40-60分程度、録画配信)を視聴する、[3]レジュメで与えられたテーマについての自身の見解を400字程度でまとめてリアクションペーパーを提出する(リアクションペーパーの提出により出席確認とする)。|【授業内容】その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「認識」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では言葉にかかわる問題を、後期ではアイデンティティーにかかわる問題を中心的なテーマとする。
  • 基礎演習IA, 2022, 【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)大学での学術的活動で基本となる、文献を批判的に読解し、そして自身の見解を説得力のある形で言語化するための訓練を行うこと|(2)『インド文化入門』(辛島昇著,ちくま学芸文庫)を元に、現代インドの諸問題、そしてその原点でもある古代インドの思想・文化について学習すること| 大学での学術活動で必要とされるのは、自らが関心を持った問題について、関連するテーマを扱う文献を批判的に検討し、論理的に自身の見解を他者に向けて提示する技術である。この技術を身につけるために本授業では、文献資料の収集から学術論文の読解・作成の方法について学習する。その上で、インドの思想・文化について検討し、現代の我々の思考・生き方をより広い視点から眺めるためのひとつの外なる目を獲得することを目指す。| また授業では、テキスト各章の要約、およびそこで発見した問題点について各自が調べたことを発表してもらう。そして他の受講者と質疑応答を行い、その結果を反映させたものをレポートとして提出してもらう。これによって自らの見解を論理的に文章化する方法を学ぶ。
  • 基礎演習IB, 2022, 【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)『インド哲学10講』(赤松明彦著,岩波新書)を元に、同書で言及される諸先行研究や古代を中心としたインドの原典テキスト(の翻訳)にも直に触れながら、存在論の観点から古代インドの諸哲学派の様々な見解について学ぶ|(2)受講者自身がその過程で問題点・疑問点を見出し、資料を用いて考察する方法を学ぶ|  古代インドの哲学諸派は、輪廻や業という基本的な枠組みをある程度共有しながらも、個々に独自の形而上学を形成した。そしてその基礎となっているのが多様な哲人たちの存在論である。存在についての多様な彼らの見解は、世界を見るための新たな視点をときとして我々に提供してくれる。| 本授業の第一の目的は、学派間の折衝によって展開した古代インドの存在論についての理解を深めることである。| また授業では、テキスト各章の要約、およびそこで発見した問題点について各自が調べたことを発表してもらう。そして他の受講者と質疑応答を行い、その結果を反映させたものをレポートとして提出してもらう。これによって自らの見解を論理的に文章化する方法を学ぶことが第二の目的である。
  • インド思想史A, 2022, カレーにIT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、古代から中世を中心としたインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。| 前期の授業ではヴェーダの宗教から仏教の発生、大乗仏教の二大潮流である唯識派と中観派の学説などについて説明します。また後期の授業では、バラモン教諸哲学派とヒンドゥー教諸派の学説、そしてそれらの仏教との交渉、イスラーム・西洋文明との接触による影響について説明します。| インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • インド思想史B, 2022, 【授業内容】カレーにIT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、古代から中世を中心としたインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。| 前期の授業ではヴェーダの宗教から仏教の発生、大乗仏教の二大潮流である唯識派と中観派の学説などについて説明します。また後期の授業では、バラモン教諸哲学派とヒンドゥー教諸派の学説、そしてそれらの仏教との交渉、イスラーム・西洋文明との接触による影響について説明します。| インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • 比較思想A, 2022, その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「世界」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では言葉にかかわる問題を、後期ではアイデンティティーにかかわる問題を中心的なテーマとする。
  • 比較思想B, 2022, その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「認識」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では言葉にかかわる問題を、後期ではアイデンティティーにかかわる問題を中心的なテーマとする。
  • 哲学演習, 2022, 【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)インド哲学および仏教学で認識論、存在論、文化的アイデンティティーなどの問題がどのような視点から論じられているのかを、学術論文・著作の精読によって知り、卒業論文執筆のための多角的な視点を獲得する。|(2)資料を正しく使って文献を読み解き、それに基づいて自らの見解を文章化する。その際、聞き手・読み手を意識した論理的な文章を構成できるようにする。| 授業では、仏教認識論、現代インド論、言語論、宗教論などをテーマとした論文や著作を扱う。また、受講者の希望があれば、希望する論文などの読解・ディスカッションも行う。| 受講者には半期毎に数回の発表を担当してもらう。発表者は担当箇所の要約と問題点、および自身の見解を提示し、他の受講者と質疑応答を行う。
  • サンスクリット語I(2), 2022, 古典サンスクリット語の習得は、古代インドの、哲学・神話・文学・天文学などのあらゆる分野にわたる文献に接するために必要不可欠な手段です。授業では練習問題を実際に解きながら文法事項の解説を行います。また折に触れ、インド映画や、現代のインドおよび南アジアの文学作品についても紹介します。
  • サンスクリット語I, 2022, 前期の内容については、(サンスクリット語Ⅰ(2)(H30〜) 渋谷 渡辺 俊和 木曜4限)を参照してください。後期の内容については、(サンスクリット語Ⅱ(2)(H30〜) 渋谷 渡辺 俊和 木曜4限)を参照してください。
  • サンスクリット語II(2), 2022, 古典サンスクリット語の習得は、古代インドの、哲学・神話・文学・天文学などのあらゆる分野にわたる文献に接するために必要不可欠な手段です。授業では練習問題を実際に解きながら文法事項の解説を行います。また折に触れ、インド映画や、現代のインドおよび南アジアの文学作品についても紹介します。
  • 基礎演習IA, 2023
  • 基礎演習IB, 2023
  • インド思想史A, 2023
  • インド思想史B, 2023
  • 比較思想A, 2023
  • 比較思想B, 2023
  • 哲学演習, 2023
  • サンスクリット語III, 2023
  • サンスクリット語II, 2023
  • サンスクリット語IV, 2023
  • 基礎演習IA, 2023, 【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)大学での学術的活動で基本となる、文献を批判的に読解し、そして自身の見解を説得力のある形で言語化するための訓練を行うこと|(2)『インド文化入門』(辛島昇著,ちくま学芸文庫)ならびに『ヒンドゥー教10講』(赤松明彦著,岩波新書)を元に、現代インドの諸問題、そしてその原点でもある古代インドの思想・文化について学習すること| 大学での学術活動で必要とされるのは、自らが関心を持った問題について、関連するテーマを扱う文献を批判的に検討し、論理的に自身の見解を他者に向けて提示する技術である。この技術を身につけるために本授業では、文献資料の収集から学術論文の読解・作成の方法について学習する。その上で、インドの思想・文化について検討し、現代の我々の思考・生き方をより広い視点から眺めるためのひとつの外なる目を獲得することを目指す。| また授業では、テキスト各章の要約、およびそこで発見した問題点について各自が調べたことを発表してもらう。そして他の受講者と質疑応答を行い、その結果を反映させたものをレポートとして提出してもらう。これによって自らの見解を論理的に文章化する方法を学ぶ。
  • 基礎演習IB, 2023, 【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)『インド哲学10講』(赤松明彦著,岩波新書)を元に、同書で言及される諸先行研究や古代を中心としたインドの原典テキスト(の翻訳)にも直に触れながら、存在論の観点から古代インドの諸哲学派の様々な見解について学ぶ|(2)受講者自身がその過程で問題点・疑問点を見出し、資料を用いて考察する方法を学ぶ|  古代インドの哲学諸派は、輪廻や業という基本的な枠組みをある程度共有しながらも、個々に独自の形而上学を形成した。そしてその基礎となっているのが多様な哲人たちの存在論である。存在についての多様な彼らの見解は、世界を見るための新たな視点をときとして我々に提供してくれる。| 本授業の第一の目的は、学派間の折衝によって展開した古代インドの存在論についての理解を深めることである。| また授業では、テキスト各章の要約、およびそこで発見した問題点について各自が調べたことを発表してもらう。そして他の受講者と質疑応答を行い、その結果を反映させたものをレポートとして提出してもらう。これによって自らの見解を論理的に文章化する方法を学ぶことが第二の目的である。
  • インド思想史A, 2023, カレーにIT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、古代から中世を中心としたインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。| 前期の授業ではヴェーダの宗教から仏教の発生、大乗仏教の二大潮流である唯識派と中観派の学説などについて説明します。また後期の授業では、バラモン教諸哲学派とヒンドゥー教諸派の学説、そしてそれらの仏教との交渉、イスラーム・西洋文明との接触による影響について説明します。| インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • インド思想史B, 2023, 【授業内容】カレーにIT、ヒンドゥー教、ガンジス、輪廻にボリウッド、そして「神秘」に「多様性」。日本の精神文化にも影響を与えたインドについて、多くの人はこんな漠然としたイメージしか持っていないのではないでしょうか。この授業の目的は、古代から中世を中心としたインドの思想を紹介することによって、私たちのインドについての知識を「なんとなく」から「なるほど」へと変えることです。| 前期の授業ではヴェーダの宗教から仏教の発生、大乗仏教の二大潮流である唯識派と中観派の学説などについて説明します。また後期の授業では、バラモン教諸哲学派とヒンドゥー教諸派の学説、そしてそれらの仏教との交渉、イスラーム・西洋文明との接触による影響について説明します。| インドの文化・思想の一見した奇抜さの奥に潜む、哲人達の冷徹な論理的思考を辿り、日本にいながらのインド体験をしてみてください。
  • 比較思想A, 2023, その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「世界」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では言葉にかかわる問題を、後期ではアイデンティティーにかかわる問題を中心的なテーマとする。
  • 比較思想B, 2023, その地理的な位置と同様、インドの思想・文化には「西洋」にも「東洋」にも属さない独自性、そして魅力が存在する。この授業では、「ことば」「存在」「認識」「神」「自己」などという普遍的なテーマについての古代から現代に至る西洋・東洋の思想家たちによる見解をインドの思想家たちの見解と比較し、世界の新たな見方を提供することを目的とする。|前期では言葉にかかわる問題を、後期ではアイデンティティーにかかわる問題を中心的なテーマとする。
  • 哲学演習, 2023, 【授業内容】本授業の目的は以下の2点である:|(1)インド哲学および仏教学で認識論、存在論、文化的アイデンティティーなどの問題がどのような視点から論じられているのかを、学術論文・著作の精読によって知り、卒業論文執筆のための多角的な視点を獲得する。|(2)資料を正しく使って文献を読み解き、それに基づいて自らの見解を文章化する。その際、聞き手・読み手を意識した論理的な文章を構成できるようにする。| 授業では、仏教認識論、現代インド論、言語論、宗教論などをテーマとした論文や著作を扱う。また、受講者の希望があれば、希望する論文などの読解・ディスカッションも行う。| 受講者には半期毎に数回の発表を担当してもらう。発表者は担当箇所の要約と問題点、および自身の見解を提示し、他の受講者と質疑応答を行う。
  • サンスクリット語III, 2023, 履修には、サンスクリット語I, IIをすでに履修しているか、サンスクリット語の初級文法をある程度理解していることを条件とする。|(1)15回の授業のうちの前半(第1–11回)では、前年度のサンスクリット語I, IIに引き続き、George L. Hartの“Rapid Sanskrit Method”に基づいて文法事項を解説する。|(2)後半ではC.R. Lanmanの“A Sanskrit Reader”を利用して、「ナラ王物語」や「ヒトーパデーシャ」などの、サンスクリット語で書かれた実際の文献を読解する。|(3)また全体をつうじて、インドの文化・思想について紹介する。
  • サンスクリット語II, 2023, 前期の内容については(サンスクリット語Ⅲ(2)(H30〜) 渋谷 渡辺 俊和 木曜3限)を参照してください。後期の内容については(サンスクリット語Ⅳ(2)(H30〜) 渋谷 渡辺 俊和 木曜3限)を参照してください。
  • サンスクリット語IV, 2023, 履修には、サンスクリット語I, IIをすでに履修しているか、サンスクリット語の初級文法をある程度理解していることを条件とする。|(1)前期に引き続き、C.R. Lanmanの“A Sanskrit Reader”を利用して、「ナラ王物語」や「ヒトーパデーシャ」などの、サンスクリット語で書かれた実際の文献を読解する。|(2)DVDなども利用して、インドの文化・思想について紹介する。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • International Association of Buddhist Studies
  • インド思想史学会会員
  • 西日本インド思想史学会会員
  • 広島哲学会会員
  • 日本仏教学会会員
  • 日本印度学仏教学会会員