K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

山本 健太
経済学部 経済学科
教授
Last Updated :2025/07/16

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    山本 健太, ヤマモト ケンタ

所属・職名

  • 経済学部 経済学科, 教授

学位

  • 2009年03月, 博士(理学), 東北大学, 理博第2516号

本学就任年月日

  • 2014年04月01日

研究分野

  • 経済地理学、都市地理学

研究活動

論文

  • 東京における美容師のキャリアパス, 申知燕・山本健太, 都市地理学, 19, 59, 68, 2024年03月15日, 都市地理学会
  • 東京都におけるヘアサロンの集積と特徴―検索・予約サイト掲載情報の分析から―, 山本健太・申知燕, E-Journal GEO, 17, 82, 92, 2022年05月01日, 日本地理学会, 申知燕
  • アメリカの大学図書館に収蔵されている外邦図―ハワイ大学およびワシントン大学の訪問記録, 関根良平 山本健太, 外邦図研究ニューズレター, 12, 37, 42, 2021年, 大阪大学人文地理学教室
  • Traditional Performing Arts as a Regional Resource: Examining Japan's Kagura Dance Form, YAMAMOTO Kenta, International Journal of Cultural and Digital Tourism, 5, 24, 40, 2018年, IACuDiT
  • 島根県西部地域における石見神楽の存立構造, 山本健太, 國學院大學紀要, 59, 29, 49, 2021年02月, 國學院大學
  • 東京における小劇場演劇の空間構造, 山本健太, 都市地理学, 8巻, 27, 39, 2013年03月01日, 日本都市地理学会, 久木元美琴
  • Changes to the Consumption Space of Small Theater Performances in Tokyo, Science Reports of Tohoku University 7th Series(Geography) , 58巻, 27, 38, 2012年02月01日, 東北大学大学院理学研究科
  • 「静岡におけるプラモデル産業の分業構造と集積メカニズム」, 『経済地理学年報』, 57巻, 203, 220, 2011年09月01日, 経済地理学会
  • 「東京大都市圏における都市型文化産業の消費空間―現代演劇の劇場公演の空間的特徴に着目して―」, 『日本都市学会年報』, 44巻, 99, 107, 2011年05月01日, 日本都市学会 , 久木元美琴
  • The agglomeration structure of the animation industry in East Asia: a case study of Tokyo, Seoul and the Shanghai region, Science Reports of Tohoku University 7th Series(Geography), 57巻, 43, 61, 2010年01月01日, 東北大学大学院理学研究科
  • 「上海地域におけるアニメーション産業の集積構造―海外依存型企業の事例を中心に―」, 『地理科学』, 64巻, 228, 249, 2009年10月01日, 地理科学学会
  • 「ソウルにおけるアニメーション産業の集積と特質―国際分業および労働市場に着目して―」, 『季刊地理学』, 60巻, 185, 206, 2009年01月01日, 地理科学学会
  • 「外邦図デジタルアーカイブの構築と公開・運用上の問題」, 『地図』, 46巻3号, 1, 12, 2008年10月01日, 日本国際地図学会, 宮澤仁・照内弘通・関根良平・小林茂・村山良之
  • 「東京におけるアニメーション産業の集積メカニズム―企業間取引と労働市場に着目して―」, 『地理学評論』, 80巻, 442, 458, 2007年06月01日, 日本地理学会
  • International Production Allocation Strategies of Japanese Animation Studios, Spaces of International Economy and Management - Launching a new perspective on management and geography, 2012年01月01日, Palgrave-MacMillan
  • 地方に活動拠点を置くプロ芸能集団の存立基盤―佐渡「鼓童」の事例―, 山本健太, 地理学報告, 115, 59, 66, 2013年12月25日, 愛知教育大学地理学会, 神谷浩夫
  • 「台湾視察の報告」, 『外邦図ニューズレター 10』, 10号, 25, 31, 2013年08月01日, 大阪大学人文地理学教室
  • 「アメリカ議会図書館蔵 初期外邦測量原図データベース 解説」, 『外邦図ニューズレター 10』, 10号, 5, 18, 2013年08月01日, 大阪大学人文地理学教室, 小林茂・山近久美子・渡辺理絵・波江彰彦・鳴海邦匡
  • 「地方におけるアニメーション産業振興の可能性―沖縄スタジオの事例―」, 『地理科学』, 68-3号, 202, 210, 2013年07月28日, 地理科学学会
  • 「 スタンフォード大学で開催された外邦図に関する国際シンポジウムの報告」, 『外邦図ニューズレター』, 9号, 4, 10, 2012年03月01日, 大阪大学人文地理学教室
  • Report from the 5th Japan-Korea-China Joint Conference on Geography (as Special Report), E-journal GEO, 6巻no.1, 33, 37, 2011年12月01日, 日本地理学会
  • 「 学術大会運営におけるクラウドサービスの有効性と課題―第5回日韓中地理学会議での経験から―」, 『地理空間』, 4巻2号, 149, 155, 2011年12月01日, 地理空間学会, 駒木伸比古・吉田国光
  • 「アジア太平洋地域の環境資料としての外邦図:外邦図デジタルアーカイブの構築とその利用」 , 『地図情報共有化に向けての課題』(グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成:スラブ・ユーラシアと世界」特別報告書), 3, 18, 2011年10月01日, 北海道大学スラブ研究センター内 グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成:スラブ・ユーラシアと世界」, 小林茂
  • 「第5回日韓中地理学会議の報告」, 『季刊地理学』, 63巻, 28, 31, 2011年03月01日, 東北地理学会
  • 5th Japanese, Korean and Chinese Joint Conference on Geography, Sendai, Tohoku University, 7-10 November 2010, IGU E-Newsletter, 23, 21, 24, 2011年02月01日, 日本地理学会
  • The working style of Animation workers and local labor market in Japan: time-geographical analysis, 5th Japan-Korea-China Joint Conference on Geography, 108, 111, 2010年11月01日, 東北大学
  • 「外邦図にみる魔都上海のいまむかし」, 『地図情報』, vol.30 No.1, 36, 38, 2010年05月01日, 地図情報センタ-
  • 「外邦図研究と外邦図デジタルアーカイブの構築」, 『人間文化研究情報資源共有化研究会報告集』, 1巻, 79, 90, 2009年03月01日, 人間文化研究機構, 小林茂
  • 「外邦図デジタルアーカイブの公開と課題」 , 『外邦図ニューズレター』, 5巻, 2008年03月01日, 大阪大学人文地理学教室, 村山良之・照内弘通・宮澤仁
  • Agglomeration Mechanism of the Animation Industry in Tokyo, Urban Development, Planning and Governance in Globalization., 240, 252, 2007年08月01日, Sun Yat-Sen University Press
  • 「第4章 外邦図の活用」, HGIS研究協議会編『歴史GISの地平―景観・環境・地域構造の復原にむけて』, 67, 2012年03月01日, 勉誠出版
  • 「『朝鮮國漢城日本公使館氣候経驗録』ならびに『朝鮮國漢城日本領事館氣候經驗録』にみられる気象データの観測地点について」, 『外邦図ニューズレター』, 11号, 2014年10月01日, 大阪大学人文地理学教室, 小林茂・関根良平
  • 「ソウル大学校奎章閣・韓国国立中央図書館およびソウル特別市立鐘路図書館での地図デジタルアーカイブの見学記録」, 『外邦図ニューズレター』, 11号, 2014年10月01日, 大阪大学人文地理学教室, 小林茂・関根良平
  • 神楽の現代的状況:宮崎神楽と広島神楽にみる神事性と商品性, 山本健太, 國學院大學紀要, 54, 43, 71, 2016年01月01日, 國學院大學
  • 「広島神楽ー再領域化の可能性」, 県立広島大学経営情報学部論集, 8, 2016年02月01日, 県立広島大学, 和田崇
  • アメリカ議会図書館蔵初期外邦測量図データベースの構築, 『近代日本の海外地理情報収集と初期外邦図』, 198, 211, 2017年02月01日, 大阪大学出版会, 小林茂・山近久美子・渡辺理絵・鳴海邦匡・山本健太・波江彰彦
  • 大都市の創造性とアニメーションスタジオの役割:労働者の働き方とネットワークに着目して, 山本健太, 都市地理学, 2018年04月01日, 都市地理学会
  • 観劇者の情報取得機会と行動特性 : 劇団Aの東京および大阪における公演を事例に(7月例会,関東支部,例会記録(2014年7月~9月), 山本 健太, 経済地理学年報, 60, 4, 341, 342, 2014年, 経済地理学会
  • アニメーション産業におけるスタジオの役割(10月例会,関西支部,例会記録(2014年10~12月)), 山本 健太, 経済地理学年報, 61, 1, 2015年, 経済地理学会
  • 広島神楽:再領域化の可能性, 和田 崇;山本 健太, 日本地理学会発表要旨集, 2015, 0, 2015年, 公益社団法人 日本地理学会, 神楽は本来,農村地域の集落・神社にねざした神事である。中世以降,各地の集落で発生または伝播し,継承されてきた広島の神楽(里神楽)は,近年,地元の商工業者や,広島市内の出郷団体や集客をねらう事業者,さらには行政によって神社・集落の外に引き出され,都市住民や観光者によって宗教・場所から切り離されたコンテンツ,いわば“街神楽”として消費されるようになった。神楽が演じられる場所は,神座(=結界)から農村,都市へと広がり,さらにDVDなどの映像コンテンツとして流通するようになったことで,神楽が消費される場所はメディア上にも広がった。それに伴い,神座・農村で演じられることに意味のあった神楽は,神座や農村から切り離されてどこでも演じられ,見ることができるものへと変質した。すなわち,宗教空間・村落空間に埋め込まれるかたちで存在してきた神楽は,埋め込みの状態から引き出され(脱・埋め込み化),あらゆる場所でさまざまなかたちで消費されるようになった。神楽団の多くはその流れに対応せざるを得ない状況にあるが,中にはそれに対応できない神楽団や,伝統継承と観光対応のはざまでジレンマを感じる神楽団も少なくない。
    こうした状況下,報告者が今後の神楽振興のあり方として提案するのが,神楽の「再・埋め込み化」である。具体的には,宗教空間・村落空間から引き出され,都市空間・メディア空間で消費されてきた神楽を宗教空間・村落空間に取り戻し,都市住民や観光者もそこで演じられる奉納神楽を体験し,理解する取組みを展開することを提案する。この取組みは,広島神楽の真正性と多様性を体験し,理解するという,オルタナティブな観光・交流活動に位置づけられるものであり,農村文化を断片的・選択的に消費するのでなく,地域の文脈に沿って体験・理解することが可能となり,そのことが農村文化あるいは農村社会を持続的なものにすることが期待できる。 報告者らはこの取組みの成立可能性を検証するため,広島都市圏の若者・女性らが広島県西部の農村地域を訪ね,秋祭りで奉納される神楽を鑑賞するとともに,神楽団員等住民との交流,周辺観光施設の探訪等をプログラムとする奉納神楽ツアーを企画し,2014年10~11月に4回試行した。
    奉納神楽ツアーの参加者からは,多様な神楽を鑑賞できたことに加え,祭り準備の手伝いや直会への参加を通じて神楽団員等住民と交流できたこと,各集落や農村地域への関心が高まったことが評価された。一方,長時間にわたる神楽の鑑賞,地域コミュニティへのとけ込みにくさ,宿泊施設やトイレのアメニティ等について改善が要望された。
    試行結果を受けて,報告者は広島県西部の農村地域を訪ね,奉納神楽と当該地域を体験,理解するツアーの企画の方向性について,以下のとおり提案する。 想定されるツアー参加者は,(a)見学型ツアーに物足りなさを感じている者,(b)共同・協働作業に喜びを感じる者,(c)ローカルな祭り(神楽)を好きな者,(d)日本の農村に関心をもち交流や体験を望む外国人,である。ツアー形態については,①短時間の神楽鑑賞と周辺施設観光を楽しむイベントⅠ型(主に中高齢者層向け),②神楽鑑賞に加え,祭り準備の手伝いや直会への参加,周辺施設観光を楽しむイベントⅡ型(主に若年層向け),③秋祭りでの神楽鑑賞,準備手伝い,直会参加に加え,通年で農漁業等を通じた交流を行う集落応援型(主に若年・ファミリー層向け),の3つを提案する。なお,これらのツアーを実施するに当たっては,ア)各集落における観光客受入に対する住民合意の形成,イ)祭り準備の手伝い等における訪問者の役割の明確化,ウ)訪問者が神楽を理解し,地域コミュニティにとけ込むのをサポートするアテンド(ガイド)の配置,が必要になると考えられる。 ただし,今回の試行ツアーについては,参加者が示した支払容認額と実際に支払った経費を考慮すると,旅行代理店等が独自に造成・催行する旅行商品(ビジネス)として成立させることは困難だと考えられる。そのため,具体化に当たっては,経済性を勘案した旅行商品を造成するよりも,取組みの社会性を重視し,訪問者受入に関する住民合意を形成した集落と自治体,農村地域に関心をもつ者が“神楽”を通して継続的に交流し,相互理解と集落支援を図ることが現実的だといえる。
  • 地方における演劇文化の発展可能性:広島市の事例から, 山本 健太;市原 真優;和田 崇, 日本地理学会発表要旨集, 2015, 0, 2015年, 公益社団法人 日本地理学会, 【背景】演劇の消費は,劇場などの空間でなされる.そのため,演劇活動は,劇場が多く立地する大都市を中心に展開してきた.他方で,近年になり,一部の中堅,若手演劇人の中から,地方還流の動きも出てきている. 
    【調査概要】このような状況に鑑み,本発表では,地方における小劇場演劇の実態を担い手と観客の双方から示し,地方における演劇文化の発展可能性について検討する.調査対象は,広島市で活動する劇団と,協力の得られた劇団Aの2014年8月公演の観客(144人[回収率66.7%])である.調査方法は劇団主宰者へのインタビュー,観客へのアンケートである.東京などの大都市と異なり,地方都市では活動している劇団は必ずしも多くない.広島市の場合,活動が確認できた劇団は31団体である.このうち11団体の関係者からインタビューの協力を得られた.調査協力を得られた劇団Aは,広島市南区民文化センターの「演劇マネジメント活性化事業」による演劇若手人材育成ワークショップであり,当該センターの公設劇団と位置付けられている.
    【劇団員】劇団員はいずれも広島県内に定住し,本職を有しており,演劇活動は趣味である.演劇で生計を立てておらず,団員の上京意思は高くない.広島市内で活動を続けること,主宰者と演劇することに意義を見出している.主宰者も,団員選考にあたっては,長期にわたって共に作品を作り上げていける人物であることを重視している. 
    【活動場所】演劇活動の場は,稽古場所と公演場所に区分できる.広島においては,それらの大半が公共施設である.市内には,公演場所となるホールを有する施設は18ある.これらのうち,一部の施設では,客席数が500を超えており規模が大きく,あまり利用されていない.稽古場は,青少年センター,公民館,男女共同参画社会推進センターなどに限定される.これらはいずれも低料金であることから選択されている.しかし,夜間の利用時間に制限があり,劇団の需要を十分に満たしているとは言えない.
    【情報の発信】公演情報の発信手段として,チラシ,フリーペーパー,SNSなどが挙げられた.また,新聞やラジオなどを通じた広報もしている.ただし,これらの広報手段は,後述するように観客の情報源とは必ずしも一致しない. チケット販売経路では,手売りが一般的である.手売りの購入者は劇団関係者の親族や友人,知人などの「身内的な客」であることが推察される.そのほか,インターネットやプレイガイドでの販売も挙げられた.ただし,対象となった劇団の客層は「顔なじみ客」が多く,手売りで購入する場合が多い.インタビュー調査でも,手売り以外の窓口は,劇団の主要客層とのミスマッチから,十分に機能していないと指摘された.
    【観劇者の特徴】女性の比率が高い.対象劇団の特性から,学生の比率が高い.大半が市内在住である.東京や大阪での調査結果と比較すると,演劇経験者の比率が高い.
    【情報の受信】観客の96%が公演の情報源として劇団関係者との会話やメールを挙げている.他方で,インターネット経由の情報を指摘したものは16%にとどまった.チケット購入経路でも,65%が役者,スタッフからと回答しており,彼らが「身内的な観客」であることを示唆している. 
    【まとめ】地方における演劇活動は場所,時間ともに非常に限定される.公演は,「身内的な観客」によって支えられている.それら以外の客層をいかに育て,取り込んでいくかが重要である.担い手と観客の仲介役としての劇場の役割が期待される.
  • 地方縁辺地域におけるプロ芸能集団の存立基盤 : 佐渡「鼓童」の事例, 山本 健太;神谷 浩夫, 季刊地理学 = Quarterly journal of geography, 63, 3, 191, 192, 2011年12月15日
  • 地方に拠点を置く芸能団体のマーケットと客層, 山本 健太;神谷 浩夫, 季刊地理学 = Quarterly journal of geography, 64, 3, 119, 120, 2013年01月15日
  • 震災発生時における組織内情報拠点の成立と情報ネットワークの特性 : 東北大学地理学教室の事例から, 山本 健太;多田 忠義;坂下 幸嗣;海老根 優介;京極 自源, 季刊地理学 = Quarterly journal of geography, 65, 1, 56, 57, 2013年06月10日
  • 水産加工業の存立構造 : 焼津黒はんぺんの事例から(3月例会,西南支部,例会記録(2012年1月~3月),学会記事), 山本 健太, 経済地理学年報, 58, 2, 2012年, 経済地理学会
  • 地方におけるアニメーション産業振興の可能性 : 沖縄スタジオの事例(シンポジウム デジタル時代の情報生成・流通・活用,2012年度秋季学術大会), 山本 健太, 地理科学, 68, 3, 202, 210, 2013年, 地理科学学会
  • 地方に活動拠点を置くプロ芸能集団の存立基盤 : 佐渡「鼓童」の事例, 山本 健太;神谷 浩夫, 地理学報告, 115, 59, 66, 2013年12月, 愛知教育大学地理学会
  • 広島神楽 : 再領域化の可能性, 和田 崇;山本 健太, 県立広島大学経営情報学部論集, 8, 163, 175, 2016年02月, 県立広島大学
  • 神楽の現代的状況 : 宮崎神楽と広島神楽にみる神事性と商品性, 山本 健太;和田 崇;米良 亘平, 国学院大学紀要, 54, 43, 71, 2016年, 國學院大學
  • 取り組みリポート-初年次の演習科目「基礎演習A」におけるグループワークの取り組み, 根岸 毅宏;東海林 孝一;中田 有祐;細井 長;本田 一成;宮下 雄治;山本 健太, 國學院大學教育開発推進機構紀要, 6, 109, 133, 2015年03月, 國學院大學教育開発推進機構
  • 東京における小劇場演劇観劇者の行動特性:劇場Aにおける劇団Hの公演を事例として, 山本 健太;久木元 美琴, 日本地理学会発表要旨集, 2012, 0, 2012年, 公益社団法人 日本地理学会, 大都市における文化創造機能については,これまで主として生産者の視点から議論されてきた.他方で,文化を消費する人々の行動については,十分な知見が得られていない.特に,従来の研究蓄積において,消費者の行動とその空間性について言及したものはみられない.本研究では,大都市における文化産業として演劇をとりあげ,観劇者の属性と消費行動の特性の一端を,アンケート調査の結果から考察する.
    具体的には,小劇場劇団Hの劇場Aにおける公演(10月26日~31日,10公演)の観劇者を対象として,アンケート調査を実施した.当該公演の客入数は合計617,回答数は98であった.アンケートでは,これまで明らかにされてこなかった観劇者の居住地や職場の位置,観劇前後の行動などの質問を設定した.
    劇団Hは,2001年に旗揚げし,現在は劇団代表で脚本・演出も手掛ける俳優Nの下で9人が活動している.劇場Aは1984年に設立され,舞台配置にもよるが,60席程度を設置できる規模である.小劇場の中でも知名度の高い劇場で,中堅劇団の公演地として選択されることが多い.最寄駅は京王井の頭線駒場東大前駅である.
    観劇者の属性:性別年齢別回答数では,女性の20代後半から30代前半がボリュームゾーンになっている.職種では,事務職(24)が最多で,その他専門技術職(13)が次ぐ.最終学歴では大学卒(非芸術系)が卓越するが,芸術系出身者も少なくない.居住地の最寄駅をみると,劇場の立地を反映して,JR中央線沿線や東急田園都市線,京王線,小田急線など,新宿や渋谷を起点とする路線沿線に居住するものが多い.一方,広島県(2人)や富山県(2人)など,遠距離地域からの集客があることも注目される.
    観劇に至る経緯:公演を知るきっかけは,「チラシ」が98人中37であり,重要な情報収集ツールになっている.また,劇団関係者(21)や友人(17)からの情報も多い.さらに,本公演では,劇場Aを通じて観劇に至ったことに言及したものが8人(9%)いた.このことは,劇場による宣伝が公演を実施する際に無視できないことを示している.観劇に来た理由では,「演出家[m3] Nの演出/脚本が好きだから」(50)が最も多く,「好きな俳優が出演する」(24)との回答も少なくない.誘われて観劇に来たものは13あり,ここでも,友人ネットワークを通じた「口コミ」による観劇者動員の重要性が指摘できる.
    劇場の立地と観劇者の行動:観劇を決定する際に,劇場の立地をどれくらい重視するか尋ねた結果,劇場の駅からの距離や劇場周囲の雰囲気はあまり重視されないことが示された.他方で,職場や自宅からのアクセスは,「気にする」「とても気にする」の合計(46)が,「あまり気にしない」「全く気にしない」の合計(38)を上回った.これは,仕事帰りに観劇に立ち寄る場合や,終業後に一度帰宅してから観劇に至る場合が少なくないことによる.このことから,終業後に公演時間に間に合う劇場立地であることが,観劇を決定する上で重要な要素となっているといえよう.
    劇場周辺における観劇者の消費行動:観劇前後の訪問場所をみると,57人中15人が,単館系映画館や小劇場,美術館などを挙げ,近在する文化施設を「ハシゴ」している様子が認められた.劇場Aは,渋谷と下北沢の中間地点に位置し,いずれの街からもアクセスしやすい.渋谷や下北沢といった盛り場や,そこに立地する文化施設に近いことが,本事例における回答者の「ハシゴ」行動を支えていると推察される. 消費者のこうした行動は,都市における演劇文化の消費行動の実態や,ひいては「都市の魅力」「地域の魅力」の要因を検討するうえで,無視できない知見であろう.このような消費行動が他地区での公演においても認められるのか,事例の蓄積が必要である.
  • 日韓中地理学会議における若手研究者の参画と研究交流, 今野 絵奈;山本 健太;荒木 一視;則藤 孝志;寺床 幸雄, 日本地理学会発表要旨集, 2014, 0, 2014年, 公益社団法人 日本地理学会, 1. はじめに
     日韓中地理学会議はアジアで地理学を研究する大学院生や若手研究者(以下,若手地理学者)の交流を目的として2006年に始まり,2013年までに日本,韓国,中国で計8回開催されてきた。この会議への参加や主体的な運営を通じて,参加した若手地理学者は国内外の研究者との絆を深め,新たな研究テーマを得る機会としてきた。そこで本発表では,過去日本で開催された3回(第2回,第5回,第8回)の会議に若手研究者がどのように参画し,研究交流を図っていったか,会議テーマ,ロゴ,グッズの視点から紹介し,今後の会議のあり方を検討したい。
    2.日本開催の会議の特徴
    ⅰ)第2回熊本会議
     2007年10月,熊本大学を主たる会場として,2007年日本地理学会秋季大会に合わせて,第2回会議が開催された。14名で実行委員会を立ち上げ,地理学の枠組みと展望を再考する機会と考え,「New perspectives from Asia」を大会テーマとした。口頭・ポスター発表ともに一部屋で行い,60名の参加者が互いの研究をわかり合えるというアットホームな雰囲気であった。巡検では,阿蘇山をはじめ,熊本の自然や産業を見学し,参加者同士の親睦を深めることができた。
    ⅱ)第5回東北会議
     2010年11月,東北大学を主たる会場として,第5回会議が開催された。25名で実行委員会を立ち上げ,持続的発展に向けた環境調和型社会の実現に地理学からも貢献したいとの考えの下,「“Green Society” A Geographical Contribution」を大会テーマとした。参加人数は130名にのぼり,日韓中以外からの留学生も加わった。新たな取り組みとして,口頭発表の座長を参加している若手研究者,院生から選出し,また「若手地理学会賞」を設立した。東北大学地理学教室主催によるキャンパスツアーが実施されたほか,「岩手・宮城内陸地震の被災と復興の取組み」をテーマに巡検が実施された。
    ⅲ)第8回九州会議
     2013年7・8月,九州大学を主たる会場として,第8回会議が開催された。38名で実行委員会を立ち上げ,グローバル化する経済・社会に対し,多様性と協調性が織りなすアジアの姿を提示できると考え,「One Asia / A Thousand Asias: Toward the Establishment of New Crossroads」を大会テーマとした。参加者は過去最高の150名に達し,インドやベトナム,オーストリアからの研究者や院生も加わった。第5回会議の運営を踏襲しつつ,交流を深める目的で,参加者の無記名投票で印象に残る興味深い発表を選出し,“Impressive Presentation Award”を授与した。巡検では,九州大学実行委員主催の福岡市内ショートトリップが複数設定されたほか,産業近代化と脱工業化社会の理解を通してアジアの持続可能な開発の類似性と多様性を考えることをテーマとして,福岡・北九州地域の理解を深めた。
    3. 会議ロゴとグッズ
     若手研究者の交流を深めることを目的として実行委員会では,会議のテーマや開催地に即してロゴとグッズを毎回作成している。ロゴの基本要素は,“地球(Globe)”と会議参加者であり,研究成果が地理学界に大きく貢献することとこの会議の開催が研究交流をさらに発展させるよう願いを込めている。このロゴ基本コンセプトは第2回会議で提示され,第5回会議では,会議テーマに沿うよう“葉”をつけ加え,「緑の社会」や,会議に携わった者が成長し続けるという新芽を示している。また,第8回会議では,8回目の開催であること,人々をつなげるということ,そして会議参加者の無限の可能性を示していることをロゴに託した。
     一方,オリジナルグッズは地場産業や「和」を基調とし,実行委員が選定,デザイン,発注をしている。グッズは,交流促進,参加満足度の向上,次回参加へのモチベーションを上げるためのツールとして大いに役立っている。
    4. 今後の展望
     これまで,同世代をはじめとした研究者が積極的に,また気負いせずに会議へ参加できること,研究発表において闊達な議論ができること,将来につながる研究者ネットワークが構築できることなど,若手研究者が国際会議を運営することで地理学界に貢献してきた。こうした取り組みにより,関連分野の研究者や,日韓中以外の参加者を増やしつつある。一方,日本では若手地理学者の参加減少がみられるなど,築きはじめた交流の接点をさらに発展させる上で困難に直面している。これまでの開催理念を踏まえつつ,若手地理学者が将来に活路を見いだせる会議となるようあり方を模索していく必要があろう。
  • 地理学で読み解く食の愉しみ―川上から川下まで, 山本 健太, E-journal GEO, 14, 1, 156, 159, 2019年, 公益社団法人 日本地理学会
  • 大都市の創造性とアニメーションスタジオの役割, 山本 健太, 都市地理学, 13, 0, 37, 47, 2018年, 日本都市地理学会,

    本稿は,東京におけるアニメーション産業労働者のスタジオ内での活動と転職行動を事例に,大都市の文化創造性におけるアニメスタジオの役割について議論するものである.

    アニメーション産業は日本の文化産業の一つとして,国内外に認知されているが,アニメーションを作り出す労働者の実態についてはあまり知られていない.当該産業は国内では東京に一極集中しており,労働者は東京という都市空間の中で技術を習得し,職をみつける.本稿では,この労働者の生産活動に注目する.労働者は担う仕事の違いによって大きく生産部門と制作部門に分けられる.生産部門労働者の生産活動は,主として所属するアニメスタジオ内に限定される.一方で,制作部門労働者の活動はアニメスタジオの内外に展開する.

    アニメスタジオの内外には,彼らの活動を支える様々なインフラやアメニティが整えられている.労働者はこのインフラやアメニティを利用することで,昼夜の時間を問わず,生産活動に従事することができる.またアニメスタジオには,異なる専門技術を持つ労働者が同じ時間帯に働いており,突発的なミーティングなどもなされている.アニメスタジオ間は制作部門労働者が頻繁に往来しており,そこでも物流や情報流がみられる.

  • 東京における小劇場演劇の空間構造, 山本 健太;久木元 美琴, 都市地理学, 8, 27, 39, 2013年, 日本都市地理学会
  • パフォーマンス活動の統計データと分析 (特集 文化の統計), 山本 健太, 統計, 69, 10, 21, 26, 2018年10月, 日本統計協会
  • 伝統と文化の現代的諸相 : 西日本における神楽舞を事例に (平成三十年度共存学公開研究会 多文化共存をめぐる伝統と開発 : 中国と日本の事例から), 山本 健太, 國學院大學研究開発推進センター研究紀要, 14, 215, 224, 2020年03月, 國學院大學研究開発推進センター
  • コメント・総合討議 (平成三十年度共存学公開研究会 多文化共存をめぐる伝統と開発 : 中国と日本の事例から), 黒澤 直道;菅 浩二;奈良 雅史;山本 健太;古沢 広祐, 國學院大學研究開発推進センター研究紀要, 14, 225, 246, 2020年03月, 國學院大學研究開発推進センター
  • 島根県西部地域における石見神楽の存立構造, 山本 健太, 國学院大學紀要 = Transactions of Kokugakuin University, 59, 29, 49, 2021年, 國学院大學
  • 韓国アニメーション産業労働市場と産業集積メカニズム, 山本 健太, 季刊地理学 = Quarterly journal of geography, 59, 3, 2007年10月31日
  • コンテンツ産業に関する研究動向と今後の課題, 山本 健太, 季刊地理学 = Quarterly journal of geography, 60, 3, 162, 163, 2008年11月25日
  • プラモデル産業の分業構造と企業立地 : 静岡に立地する企業を事例として, 山本 健太, 季刊地理学 = Quarterly journal of geography, 62, 1, 50, 51, 2010年03月15日
  • アニメーション産業労働者の居住と就業の特性 : 制作企業Aに所属する労働者を事例として, 山本 健太, 季刊地理学 = Quarterly journal of geography, 62, 3, 171, 172, 2010年11月15日
  • 上海および無錫におけるアニメーション産業労働者の特性, 山本 健太, 日本地理学会発表要旨集, 2008, 0, 54, 54, 2008年, 公益社団法人 日本地理学会, 発表者はこれまで,コンテンツ産業の大都市集積の要因を明らかにするため,日本,韓国,中国を対象として調査をしてきた.本発表では,中国におけるアニメーション産業労働者の特性に焦点を当てる.上海制作企業5社58人,無錫制作企業2社53人について,アンケート調査をした.アンケート調査の結果に先立ち,中国アニメーション産業の概要ならびに上海および無錫におけるアニメーション制作企業の概要を紹介する.
     産業概要)中国アニメーション産業は近年成長が著しい.国内の潜在的な市場規模は巨大である.しかし国内市場は依然として発展途上にある.当該産業の主要業務は日本や欧米をはじめとした海外制作企業の下請け生産である.中国政府,地方政府は国内市場育成のために放送規制および産業支援政策を実施している.
     対象都市)上海は中国アニメーション産業にあって,国内および海外外取引の中心地である.また無錫は日本との取引において,中心地のひとつになっている.
     上海制作企業)企業が上海を選択する理由として_丸1_初期投資を低く抑えられること,_丸2_有能な労働市場が存在すること,_丸3_主要顧客と近接することが挙げられた.特に海外取引を主とする企業においては,国際空港の利用可能性が指摘された.都市内の立地場所選択においては,スペースの確保および安価な賃貸料を求めて内環外へと移転するケースが認められた.アンケート調査に協力の得られた企業は国外取引が主である1社,海外下請け生産を主たる業務とする企業4社である.
     無錫制作企業)無錫に立地する企業の立地理由として_丸1_優遇政策の存在および_丸2_安価で大量の労働力の存在が挙げられた.アンケート調査に協力の得られた企業はいずれも日本制作企業の生産部門下請けを専門とする企業である.
     上海労働者)上海における当該産業労働者(上海労働者)の月収は無錫当該産業労働者(無錫労働者)と比較して高い.上海労働者の提供する職種は多様である.当該産業への就業を決定した理由は自己欲求を満たすため,創造的活動を求めたためである.技術習得には独学,研修,先輩による指導など多様な機会を利用している.また,いずれの職種にある労働者においても,仕事獲得のための窓口を有効に利用している.労働者は制作企業との近接性,労働者同士の近接性を求めて上海において就業し続けている.加えて,彼らは上海には地方都市にはない魅力が存在すると認識している.
     無錫労働者)無錫労働者の職種は生産部門に特化する.無錫労働者が就業を決定する理由として,経済的豊かさを求めたことが挙げられた.技術習得について,無錫労働者は現場での労働者仲間の勉強会によって達成する.仕事斡旋の窓口の利用状況においては,管理部門の労働者による利用がみられる.生産部門労働者による利用は限られる.労働者が無錫において仕事を継続する理由は労働者同士の近接性のほか,仕事をする上でサービスを得られることが挙げられた.無錫においてもアニメーション制作の環境が整いつつあることが示唆された.一方で,無錫に魅力を感じると回答した労働者は少ない.

     以上,上海および無錫におけるアニメーション産業労働者の特性を明らかにした.上海労働者の中には創造的活動を求めて就業を決定するものが少なからず存在することがわかった.またそのような労働者の中には,上海において仕事を継続する理由として上海の持つ魅力を挙げたものが多くみられた.制作企業の都市選択の理由においては,労働者の技術レベルのみならず高学歴や審美眼といった高い文化レベルを有する労働者プールの存在が挙げられた.上海の魅力とはなんであるか,なぜ上海の当該産業労働者は魅力を求めるのか,創造的活動と大都市の持つ魅力は関係あるのか等,考察すべき事柄は多い.この点は今後の課題としたい.
  • 上海におけるアニメーション制作企業の立地要因, 山本 健太, 日本地理学会発表要旨集, 2008, 0, 10, 10, 2008年, 公益社団法人 日本地理学会,
     1990年代後半以降,先進国の大都市経済の牽引者として文化産業が期待され,注目を集めてきた.文化産業は大都市集積と国際分業を特徴とする.当該産業の分業先地における産業構造についての研究は十分とはいえない.本研究は文化産業のひとつであるアニメーション産業を取り上げる.今回は海外との分業下に発展してきた中国,特に上海に立地する制作企業を対象とする.上海には多くの制作企業が立地し,産業構造を示すに適した都市である.
     2006年10月および2007年8月に上海を中心として調査をした.上海に立地する企業6社のほか,上海にある産業団地1組織,業界団体2組織,無錫市,杭州市に立地する企業各1社および産業団地各1組織を対象として聞き取り調査をした.加えて,上海の企業3社に所属する労働者を対象としてアンケート調査を実施し,48人から回答を得た.本発表では調査結果の一部を報告するとともに,中国におけるアニメーション制作企業の立地要因について企業間取引,労働者の側面から考察を試みる.
     産業概要)中国アニメーション産業は1980年代以降,日本およびアメリカの下請け産業として発展してきた.現在,国内市場が急速に発展する一方で,主要な市場は海外下請け生産である.
     中国におけるアニメーション制作企業の立地は北京,上海,広州周辺に集中している.地方都市においては,誘致政策,優遇政策が採られている.無錫および杭州に立地する企業は立地理由に政府による政策の存在を挙げた.
     上海市内における企業の立地をみる.企業の立地は市内中心部に分布する.特に内環内西部に多い.この地域にはA社をはじめ大手制作企業が多く立地し,スピンオフや仕事を求めた小さな制作企業が集まった.A社に立地場所を選択した理由を尋ねたところ,近隣に映画撮影所があり初期の設備投資を解消できたためであるという.上海市郊外に立地する企業について立地場所選択の理由を尋ねたところ,海外主要顧客との取引のために空港からのアクセスを重視したという.
     企業間取引)A社を除く全ての企業で海外取引が売上額の70%以上を占めていた.海外企業と取引をする理由については,国内市場の制度が十分でないこと,海外市場においては利益が得られることを挙げた.また,取引の際に重視する事柄については,支払いに対する信頼および中国国内での商品化権の獲得を挙げた.支払いに対する信頼は,企業規模により判断するもの,支払いシステムにより判断するもの,継続的な取引により判断するものがみられた.中国国内での商品化権の獲得を重視するのは,中国では制作企業がアニメーションの制作者のほか,国内配布者としても振る舞うためである.
     労働者)国内市場向け製品の生産に特化するA社,国内および海外との取引のあるC社,日本との取引に特化したF社について,労働者に対してアンケート調査をした.基本属性について,平均月収は上海市平均よりも高い.雇用形態ではA,C社の場合,合同制が最多である.一方でF社の場合,アルバイトが過半を占める.また,いずれの企業も地方出身者が少なくない.労働者採用に当たっては,いずれの企業も技術力を重視する.A,C社の場合,全国を対象に労働者の募集をする.F社の場合,全国規模での募集はせず,先輩労働者が同郷の後輩を呼び寄せる.技術習得機会をみると,F社労働者は先輩による指導が最も多い.労働者が上海で仕事を継続する理由について尋ねたところ,上海が魅力的な都市であることが挙げられた.
     以上のように,中国においては地方分散を促す政策的動きのある一方,上海を志向する動きも存在する.国内を主たる市場とするのは大手企業に限られる.一部の制作企業は大手企業との近接性,海外顧客とのアクセス,上海に形成される高い技術を持った労働市場を求めて上海を志向する.
  • プラモデル製造企業の分業関係と立地:―A社静岡工場を事例として―, 山本 健太, 日本地理学会発表要旨集, 2009, 0, 70, 70, 2009年, 公益社団法人 日本地理学会, 本発表はプラスチックモデルキット(以下,プラモデル)製造企業の立地要因を,大手企業B社の事例から示すものである.プラモデル製造企業の立地は1950年代中葉の産業化初期にはセルロイド玩具,金属玩具の卸問屋が集まる浅草蔵前地区に多く立地していた.また,静岡市周辺にも集積がみられる.静岡市周辺の集積については,木製模型製造企業が1960年代初頭のプラモデルの市場拡大に伴い,プラモデル製造へと転身したものである.
     『工業統計表 品目編』により都道府県別出荷額の推移とシェアを見ると,1967年以降一貫して,静岡県のシェアが最も大きい.「静岡ホビーショウ2009」および「2008第47回日本模型ホビーショー」に参加した企業からプラモデル製造企業を抽出し,その本社および工場の立地をみると,東京9,埼玉6,静岡11である.静岡に立地するものが多い.そこで,静岡県内の立地をみると,静岡市内に立地するものが多い(9).
     プラモデルの生産工程は大きく4つに分けられる.企画設計,金型製造,射出成形,パッケージングである.企画設計において描かれた設計図を基に,金型が作られる.金型をセットした射出成形機に樹脂を流し込み,ランナーと呼ばれるプラモデルのパーツシートを生産する.パッケージングではランナーをビニール袋に詰め,組立説明書とともに化粧箱に詰める.
     本発表で取り上げるA社の略史は次の通りである.A社は東京都台東区蔵前の玩具製造問屋であった.A社静岡工場(以下,静岡工場)は1970年にA社のプラモデル事業を担うことを目的に,子会社として設立された.設立の経緯は,親企業と取引があった静岡の模型製造企業の倒産に際し,当該企業の工場と金型を買い取ったことによる.設立に際し,一部の従業員や外注先を引き継いだ.1985年にA社が子会社を吸収合併した.
     現在は従業員120人,多色成形機17台が稼動している.また,静岡工場内には企画,設計,金型,射出成形部門がある.工場出荷額は不明ながら,聞き取り調査によると年間100億円を超えるという.また外注先にはα社時代から取引の続いている企業が少なからずある.
     静岡工場の生産に関わる外注取引先を見ると,射出成形や印刷,パッケージに至るまで,いずれの工程においても近隣の複数の企業に外注していることがわかる.外注先の立地は半径5キロの範囲に集中している.
     成形企業には単色成形を外注する.成形企業は静岡工場から金型を,樹脂企業から原料を受け取る.また印刷企業は紙卸から製紙を仕入れ,説明書,箱を印刷する.静岡工場や各外注先企業で生産された半製品は、製函機を有するセット企業へ直接運び込まれる.その後セット企業でパッキングされ,清水港にあるB社関連の輸送企業に搬入される.このように生産工程における半製品の流通は金型の授受を除いて静岡工場を経由せずなされる.
     近年では金型生産,射出成形の技術が向上し,複雑な製品を生産できるようになった.製品の多様性,複雑性も増している.A社主力製品の8割は国内市場向けキャラクタ製品である.テレビアニメーションとのタイアップにより新製品を発売する.2001年にA社が発売した新製品は80種である.過去には154種を発売した年もある.市場の動向に合わせて短時間でプラモデルを生産することが求められるため,多品種少量生産となる.加えて,製品は化粧箱に入れられる.プラモデル製品は嵩張り,軽く,脆い半製品の組み合わせからなる.これらのことを考慮すると,静岡工場の立地は静岡市周辺の成形企業,印刷企業をはじめとした,地場の企業との日常的な分業関係によって,支えられているといえる.
  • アニメーション産業労働者の就業実態と日行動の特性, 山本 健太, 日本地理学会発表要旨集, 2010, 0, 65, 65, 2010年, 公益社団法人 日本地理学会, 本発表の目的はアニメーション産業労働者の日行動に着目し,労働者の生産活動の実態を明らかにすることである.これまでのコンテンツ産業研究では,労働者個人の感性やネットワークの重要性を指摘しながらも,現場で働く末端労働者の日々の生産活動をとりあげたものはみられない.そこで本発表では,アニメーション制作企業の協力のもと,生産部門および制作部門の末端労働者である「作画」労働者5人および「制作」労働者5人を対象として,就業実態に関するアンケート調査および,2009年12月15日午前0時から18日午前0時までの活動パス調査を実施した.また期間中,ある「制作」労働者に合計12時間程度同行し,行動を記録した.加えて,対象となった労働者10人に聞き取り調査をした.
     調査協力企業の概要は以下の通りである.1986年設立,資本金1,000万円,従業員数33人である.アニメーションの生産については,下請け生産のほか,元請け生産もする.自社内に有する職種部門をみると,経営部門(3人),制作部門(9人),作画部門(10人),演出部門(8人),仕上げ部門(4人)である.これらから,当該企業は典型的な元請け企業であるといってよい.
     「作画」労働者の活動パスをみると,初日には,回答者全員が帰宅し,24時間ほど休息をとっている.その後の調査期間中は,いずれの労働者も帰宅していない.制作企業からの外出先と所要時間をみると,ある労働者が3日目21時からおよそ2時間,同僚と食事に出かけているのを除けば,最寄りの大型スーパーへ食事の買出しに30分程度,1回から2回外出するのみである.そのほかの活動では,仮眠や仕事待ち,アニメーション鑑賞,同僚との雑談等がみられ,制作企業内での待機時間が長い.調査期間3日間を通して,ルーチン活動はみられず,不規則な就業をしている.
     「制作」労働者の活動パスをみると,自宅が徒歩30圏内にある労働者(3人)については,3日間のうち2から3回帰宅している.それ以外の労働者では,3日間を通じて帰宅しないか,帰宅しても1回のみ4時間程度の滞在に過ぎない.最も活動的な時間帯は19時から3時である.就業時間中は取引先制作企業やフリーのクリエイター間の半製品運搬のため,外出を繰り返す.半製品の運搬については,自社と取引先との単純な往復のほか,1度のトリップで複数の取引先を周回する場合もある.トリップの所要時間は30分から1時間程度の短時間のものが多い.また,労働者毎に取引する企業,クリエイターがある程度決まっている.
     密着調査した労働者の2009年12月15日19時から21時における接触記録をみると,間接接触では5箇所計6回の電話をしている.1回の通話時間は1分から5分である.また,多くの場合,1回の電話で1つの話題に限られる.話題は6回の電話のうち,作業進度の作業4回,日程指示3回である.電話をするのとは別に,フリーランサーからの電話への応答,中国子会社へのファクシミリによる納期指示をしている.
     また,対面接触の回数についてみると,5人計4回している.内容は,「制作」労働者への仕事指示,上司への日程報告のほか,「仕上げ」労働者および作画監督との品質確認作業である.これらの対面接触の1回あたりの所要時間は2分から15分と,電話での接触と比較して長い.単純な作業指示のほか,品質確認作業については,作画監督や仕上げ部門労働者に意見を求めるなど,活発な意見交換がなされていた.
     以上の結果から,分業関係について次のような構造が示唆される.「作画」労働者は制作企業に常駐し,「制作」労働者が運搬してくる半製品を受け取り次第,生産する.「制作」労働者はそのようにして生産された半製品を回収し,次の取引先へと運搬する.また,「制作」労働者は現場労働者との短時間での情報共有や意見交換を頻繁にすることで,プロジェクトを進行していく.労働者がこのような生産活動を維持するためには,労働者の多様な働き方を受容する制作企業の存在とともに,各部門労働者が近接し,同時間帯に活動することが求められよう.
  • アニメーション産業の国際分業と企業間取引関係の構造:―日韓,日中の国際分業関係に注目して―, 山本 健太, 日本地理学会発表要旨集, 2009, 0, 51, 51, 2009年, 公益社団法人 日本地理学会, 本発表の目的は,日本を中心としたアニメーション産業の国際分業の構造的特徴から,地域内に形成されるアニメーション制作企業の取引関係の構造を考察することである。
     日本アニメーション産業は生産の過程で国際分業をしている。主要な分業先として,韓国ソウル,中国上海および無錫が挙げられる。東京に立地するアニメーション制作企業に対するアンケート調査によると,韓国制作企業との取引は1980年代から,中国制作企業との取引は1990年代後半から見られる。日本制作企業と分業先企業との資本関係をみると,韓国制作企業は資本関係のないものが多い。一方で,中国制作企業の中には日本制作企業の生産部門として出資を受け設立したものが見られる。また,日本制作企業が分業先制作企業との取引において重視する項目については,いずれの分業先制作企業に対しても,短時間での生産を重視している。また,韓国の分業先制作企業に対しては短時間での質の高い製品を生産することである。一方で,中国の分業先制作企業に対しては短時間での安価かつ大量の製品生産が可能なことである。
     分業先との短時間の取引を達成するためのひとつのシステムが,「協会便」といわれる共同輸送である。「協会便」による製品の共同輸送では,製品は日本の当番企業に集荷され,当番企業担当者が一般旅客便によって,直接韓国,中国の制作企業まで持参する(行き便)。着空港には,荷受当番の韓国,中国企業担当者が待ち受け,日本側企業の担当者と製品を自社に輸送する。「協会便」輸送に参加している企業は自社宛ての製品を当番企業まで取りに来る。韓国,中国の制作企業は日本へと戻る便(戻り便)に仕上がった製品を随時引き渡す。戻り便運行の際には,韓国,中国荷出し当番企業に集荷され,日本当番企業担当者が日本に持ち帰る。日本に到着した製品は当番企業に運ばれ,他の参加企業が引き取りに来る。生産現場では,このような取引がほぼ毎日なされている。
     また,取引の際に韓国制作企業および中国制作企業に対し重視する項目が異なる点については,それぞれの国の制作企業の受注する工程の違いが要因のひとつと考えられる。韓国制作企業が受注する工程をみると「原画」,「動画」,「仕上げ」といった生産部門のほか,「コンテ」や「レイアウト」といった創造部門の一部を担う。一方で,中国制作企業の場合は「動画」,「仕上げ」を中心として,労働集約的な生産部門の末端工程に特化している。
     韓国制作企業,中国制作企業はともに日本制作企業の要求に応えるための努力をしている。韓国制作企業の場合,近隣の同業他社との間に,技術補完,労働力補完を目的とした取引関係がある。それは,ひとつには,日本制作企業の発注量が不安定であり,柔軟な対応が求められるためである。また資本関係にない日本制作企業との信頼関係を築き,取引を継続するためには,多少無理のある仕事であっても受注しなければならない。そこで,近隣の同業他社との相互補完的な取引関係を結び,対応可能な取引量,取引内容に幅を持たせている。一方で中国制作企業においては,日本制作企業の出資や資本提携によって経営される企業が多い。それらの企業においては,日本制作企業との信頼関係よりもむしろ,地方都市政府の優遇措置,安価かつ大量の労働力の囲い込み,労働規制の緩さを利用して,労働集約的な工程の生産量を確保することが重視されている。
     このような分業構造から,制作企業の取引関係が形成されている。
  • 東京大都市圏における都市型文化産業の消費空間--現代演劇の劇場公演の空間的特徴に着目して, 山本 健太;久木元 美琴, 日本都市学会年報, 44, 99, 107, 2010年, 日本都市学会
  • 外邦図研究と外邦図デジタルアーカイブの構築 (第2回 人間文化研究情報資源共有化研究会報告), 小林 茂;山本 健太, 人間文化研究情報資源共有化研究会報告集, 1, 79, 90, 2010年03月, 人間文化研究機構研究資源共有化事業委員会
  • 外邦図デジタルアーカイブの公開と課題, 村山 良之;照内 弘通;山本 健太;宮澤 仁, 季刊地理学 = Quarterly journal of geography, 59, 1, 63, 64, 2007年04月30日
  • 東京におけるアニメーション産業の集積メカニズム, 山本 健太, 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers, 69, 2006年03月10日
  • 東京とソウルにおけるアニメーション産業の集積メカニズム(7月例会,北東支部), 山本 健太, 経済地理学年報, 52, 3, 2006年, 経済地理学会
  • アニメーション産業におけるスタジオの役割(10月例会,関西支部,例会記録(2014年10~12月)), 山本 健太, 経済地理学年報, 61, 1, 90, 2015年, 経済地理学会
  • 地理学で読み解く食の愉しみ―川上から川下まで, 山本 健太, E-journal GEO, 14, 1, 156, 159, 2019年, 公益社団法人 日本地理学会
  • 観劇者の情報取得機会と行動特性 : 劇団Aの東京および大阪における公演を事例に(7月例会,関東支部,例会記録(2014年7月~9月), 山本 健太, 経済地理学年報, 60, 4, 341, 342, 2014年, 経済地理学会
  • 地方における演劇文化の発展可能性, 山本 健太;市原 真優;和田 崇, 日本地理学会発表要旨集, 2015s, 0, 100046, 2015年, 公益社団法人 日本地理学会, 【背景】演劇の消費は,劇場などの空間でなされる.そのため,演劇活動は,劇場が多く立地する大都市を中心に展開してきた.他方で,近年になり,一部の中堅,若手演劇人の中から,地方還流の動きも出てきている. 
    【調査概要】このような状況に鑑み,本発表では,地方における小劇場演劇の実態を担い手と観客の双方から示し,地方における演劇文化の発展可能性について検討する.調査対象は,広島市で活動する劇団と,協力の得られた劇団Aの2014年8月公演の観客(144人[回収率66.7%])である.調査方法は劇団主宰者へのインタビュー,観客へのアンケートである.東京などの大都市と異なり,地方都市では活動している劇団は必ずしも多くない.広島市の場合,活動が確認できた劇団は31団体である.このうち11団体の関係者からインタビューの協力を得られた.調査協力を得られた劇団Aは,広島市南区民文化センターの「演劇マネジメント活性化事業」による演劇若手人材育成ワークショップであり,当該センターの公設劇団と位置付けられている.
    【劇団員】劇団員はいずれも広島県内に定住し,本職を有しており,演劇活動は趣味である.演劇で生計を立てておらず,団員の上京意思は高くない.広島市内で活動を続けること,主宰者と演劇することに意義を見出している.主宰者も,団員選考にあたっては,長期にわたって共に作品を作り上げていける人物であることを重視している. 
    【活動場所】演劇活動の場は,稽古場所と公演場所に区分できる.広島においては,それらの大半が公共施設である.市内には,公演場所となるホールを有する施設は18ある.これらのうち,一部の施設では,客席数が500を超えており規模が大きく,あまり利用されていない.稽古場は,青少年センター,公民館,男女共同参画社会推進センターなどに限定される.これらはいずれも低料金であることから選択されている.しかし,夜間の利用時間に制限があり,劇団の需要を十分に満たしているとは言えない.
    【情報の発信】公演情報の発信手段として,チラシ,フリーペーパー,SNSなどが挙げられた.また,新聞やラジオなどを通じた広報もしている.ただし,これらの広報手段は,後述するように観客の情報源とは必ずしも一致しない. チケット販売経路では,手売りが一般的である.手売りの購入者は劇団関係者の親族や友人,知人などの「身内的な客」であることが推察される.そのほか,インターネットやプレイガイドでの販売も挙げられた.ただし,対象となった劇団の客層は「顔なじみ客」が多く,手売りで購入する場合が多い.インタビュー調査でも,手売り以外の窓口は,劇団の主要客層とのミスマッチから,十分に機能していないと指摘された.
    【観劇者の特徴】女性の比率が高い.対象劇団の特性から,学生の比率が高い.大半が市内在住である.東京や大阪での調査結果と比較すると,演劇経験者の比率が高い.
    【情報の受信】観客の96%が公演の情報源として劇団関係者との会話やメールを挙げている.他方で,インターネット経由の情報を指摘したものは16%にとどまった.チケット購入経路でも,65%が役者,スタッフからと回答しており,彼らが「身内的な観客」であることを示唆している. 
    【まとめ】地方における演劇活動は場所,時間ともに非常に限定される.公演は,「身内的な観客」によって支えられている.それら以外の客層をいかに育て,取り込んでいくかが重要である.担い手と観客の仲介役としての劇場の役割が期待される.
  • 広島神楽:再領域化の可能性, 和田 崇;山本 健太, 日本地理学会発表要旨集, 2015s, 0, 100004, 2015年, 公益社団法人 日本地理学会, 神楽は本来,農村地域の集落・神社にねざした神事である。中世以降,各地の集落で発生または伝播し,継承されてきた広島の神楽(里神楽)は,近年,地元の商工業者や,広島市内の出郷団体や集客をねらう事業者,さらには行政によって神社・集落の外に引き出され,都市住民や観光者によって宗教・場所から切り離されたコンテンツ,いわば“街神楽”として消費されるようになった。神楽が演じられる場所は,神座(=結界)から農村,都市へと広がり,さらにDVDなどの映像コンテンツとして流通するようになったことで,神楽が消費される場所はメディア上にも広がった。それに伴い,神座・農村で演じられることに意味のあった神楽は,神座や農村から切り離されてどこでも演じられ,見ることができるものへと変質した。すなわち,宗教空間・村落空間に埋め込まれるかたちで存在してきた神楽は,埋め込みの状態から引き出され(脱・埋め込み化),あらゆる場所でさまざまなかたちで消費されるようになった。神楽団の多くはその流れに対応せざるを得ない状況にあるが,中にはそれに対応できない神楽団や,伝統継承と観光対応のはざまでジレンマを感じる神楽団も少なくない。
    こうした状況下,報告者が今後の神楽振興のあり方として提案するのが,神楽の「再・埋め込み化」である。具体的には,宗教空間・村落空間から引き出され,都市空間・メディア空間で消費されてきた神楽を宗教空間・村落空間に取り戻し,都市住民や観光者もそこで演じられる奉納神楽を体験し,理解する取組みを展開することを提案する。この取組みは,広島神楽の真正性と多様性を体験し,理解するという,オルタナティブな観光・交流活動に位置づけられるものであり,農村文化を断片的・選択的に消費するのでなく,地域の文脈に沿って体験・理解することが可能となり,そのことが農村文化あるいは農村社会を持続的なものにすることが期待できる。 報告者らはこの取組みの成立可能性を検証するため,広島都市圏の若者・女性らが広島県西部の農村地域を訪ね,秋祭りで奉納される神楽を鑑賞するとともに,神楽団員等住民との交流,周辺観光施設の探訪等をプログラムとする奉納神楽ツアーを企画し,2014年10~11月に4回試行した。
    奉納神楽ツアーの参加者からは,多様な神楽を鑑賞できたことに加え,祭り準備の手伝いや直会への参加を通じて神楽団員等住民と交流できたこと,各集落や農村地域への関心が高まったことが評価された。一方,長時間にわたる神楽の鑑賞,地域コミュニティへのとけ込みにくさ,宿泊施設やトイレのアメニティ等について改善が要望された。
    試行結果を受けて,報告者は広島県西部の農村地域を訪ね,奉納神楽と当該地域を体験,理解するツアーの企画の方向性について,以下のとおり提案する。 想定されるツアー参加者は,(a)見学型ツアーに物足りなさを感じている者,(b)共同・協働作業に喜びを感じる者,(c)ローカルな祭り(神楽)を好きな者,(d)日本の農村に関心をもち交流や体験を望む外国人,である。ツアー形態については,①短時間の神楽鑑賞と周辺施設観光を楽しむイベントⅠ型(主に中高齢者層向け),②神楽鑑賞に加え,祭り準備の手伝いや直会への参加,周辺施設観光を楽しむイベントⅡ型(主に若年層向け),③秋祭りでの神楽鑑賞,準備手伝い,直会参加に加え,通年で農漁業等を通じた交流を行う集落応援型(主に若年・ファミリー層向け),の3つを提案する。なお,これらのツアーを実施するに当たっては,ア)各集落における観光客受入に対する住民合意の形成,イ)祭り準備の手伝い等における訪問者の役割の明確化,ウ)訪問者が神楽を理解し,地域コミュニティにとけ込むのをサポートするアテンド(ガイド)の配置,が必要になると考えられる。 ただし,今回の試行ツアーについては,参加者が示した支払容認額と実際に支払った経費を考慮すると,旅行代理店等が独自に造成・催行する旅行商品(ビジネス)として成立させることは困難だと考えられる。そのため,具体化に当たっては,経済性を勘案した旅行商品を造成するよりも,取組みの社会性を重視し,訪問者受入に関する住民合意を形成した集落と自治体,農村地域に関心をもつ者が“神楽”を通して継続的に交流し,相互理解と集落支援を図ることが現実的だといえる。
  • 大都市の創造性とアニメーションスタジオの役割, 山本 健太, 都市地理学, 13, 0, 37, 47, 2018年, 日本都市地理学会,

    本稿は,東京におけるアニメーション産業労働者のスタジオ内での活動と転職行動を事例に,大都市の文化創造性におけるアニメスタジオの役割について議論するものである.

    アニメーション産業は日本の文化産業の一つとして,国内外に認知されているが,アニメーションを作り出す労働者の実態についてはあまり知られていない.当該産業は国内では東京に一極集中しており,労働者は東京という都市空間の中で技術を習得し,職をみつける.本稿では,この労働者の生産活動に注目する.労働者は担う仕事の違いによって大きく生産部門と制作部門に分けられる.生産部門労働者の生産活動は,主として所属するアニメスタジオ内に限定される.一方で,制作部門労働者の活動はアニメスタジオの内外に展開する.

    アニメスタジオの内外には,彼らの活動を支える様々なインフラやアメニティが整えられている.労働者はこのインフラやアメニティを利用することで,昼夜の時間を問わず,生産活動に従事することができる.またアニメスタジオには,異なる専門技術を持つ労働者が同じ時間帯に働いており,突発的なミーティングなどもなされている.アニメスタジオ間は制作部門労働者が頻繁に往来しており,そこでも物流や情報流がみられる.

Misc

  • 書評 荒木一視・鎌谷かおる・木村裕樹著『食の資料探しハンドブック』昭和堂., 山本健太, 立命館アジア・日本研究学年報, 2024年06月, 立命館大学アジア・日本研究所
  • 書評・日比野啓編著『「地域市民演劇」の現在 芸術と社会の新しい結びつき」, 山本健太, 図書新聞, 2022年12月03日, 扶桑社
  • 「東アジア研究者の情報と交流 日韓中地理学会議ジョイントセッション(「京都IGC2013コミッションレポート 世界の地理学はいま (9)」)」, 山本健太, 地理, 2014年08月, 古今書院
  • アメリカ議会図書館初期外邦測量図データベースの構築と貢献, 山本健太, 近代日本の海外地理情報収集と初期外邦図, 212, 213, 2017年, 大阪大学出版会
  • パフォーマンス活動の統計データと分析, 山本健太, 統計, 2018年10号, 2018年10月01日, 日本統計協会

著書等出版物

  • 日本の都市地理学研究, 阿部和俊, 古今書院, 2024年03月30日
  • 現地取材! 日本の国土と人々のくらし(全8巻), ポプラ社, ポプラ社, 2023年12月07日
  • 地理がわかれば世界がわかる! すごすぎる地理の図鑑, 山本健太・長谷川直子, KADOKAWA, 2023年05月18日
  • Management Geography -Asian Perspectives Focusing on Japan and Surrounding Regions, Atsushi TAIRA and Rolf D. Schlunze, Springer, 2022年09月27日
  • 「文化産業」, 丸善出版, 2013年10月01日
  • 「第4章 外邦図の活用」, 勉誠出版, 2012年03月01日
  • 「アニメーション産業の分業関係と地域政策」, ミネルヴァ書房, 2012年11月01日
  • 「外邦図デジタルアーカイブの構築の経過と今後の課題」, 大阪大学出版会, 2009年08月01日
  • 「東京,ソウル,上海におけるアニメーション産業の集積メカニズムに関する地理学的研究」, 東北大学, 2009年03月25日
  • 「東京におけるアニメーション産業の集積メカニズムに関する研究」, 東北大学, 2006年03月01日
  • 「浜松都心地域における卸売業の立地展開」, 静岡大学, 2004年03月01日
  • The Agglomeration of the Animation Industry in East Asia, Springer, 2014年08月01日
  • 「芸術・文化鑑賞者の行動特性とインターネット利用の実態」, ナカニシヤ出版, 2015年03月01日
  • コンテンツと地域 映画・テレビ・アニメ, ナカニシヤ出版, 2015年12月25日
  • ライブパフォーマンスと地域 伝統・芸術・大衆文化, ナカニシヤ出版, 2017年01月20日

講演・発表

  • Professional consciousnesses and spatial selections of hairdressing school students, YAMAMOTO Kenta, 16th China-Japan-Korea Joint Conference on Geography, 2024年10月
  • Regional structure of the inheritance of local traditional performing arts: Case study of the Kagura dance form in Iwami, Japan, Kenta YAMAMOTO, 34th International Geographical Congress 2021, 2021年08月17日
  • 「日韓中地理学会議における若手研究者の参画と研究交流」, 日本地理学会2014年春季学術大会, 2014年03月01日, 国士舘大学世田谷キャンパス
  • 「初期外邦手描き原図データベースの構築:アメリカ議会図書館での発見から目録作成、写真撮影、画像とメタデータの整備、データベースの公開まで」, 人文地理学会 第132回 歴史地理研究部会, 2013年06月22日, 甲南大学
  • 「アニメーション産業における労働者の社会関係とスタジオの役割―スタジオMの事例―」, 東北地理学会2013年春季大会, 2013年05月18日, 仙台市戦災復興記念館
  • 「地方とコンテンツの関係」, シンポジウム「第1回リアル・ワールド・コンテンツミーティング」(パネリスト), 2013年03月02日, 湯涌温泉
  • 「環境モデル都市における既存市街地の低炭素化モデル研究」, 日本都市学会第58回大会, 2011年11月01日, コラッセふくし ま
  • 「地方におけるアニメーション産業振興の可能性」, 地理科学学会第29回シンポジウム「デジタル時代の情報生成・流通・活用」, 2012年10月20日, 広島大学
  • 「震災発生時における組織内情報拠点の成立と情報ネットワークの特性―東北大学地理学教室の事例から―」, 東北地理学会2012年秋季大会, 2012年10月13日, 秋田大学
  • 「地方に拠点を置く芸能団体のマーケットと客層」, 東北地理学会2012年春季大会, 2012年05月26日, 仙台市戦災復興記念館 
  • 「東京における小劇場演劇観劇者の行動特性―劇場Aにおける劇団Hの公演を事例として―」, 日本地理学会2012年春季学術大会, 2012年03月28日, 首都大学東京
  • 「水産加工業の存立構造―焼津黒はんぺんの事例から―」, 経済地理学会西南支部3月例会, 2012年03月17日, 下関市立大学
  • 「地方におけるアニメーション産業」, シンポジウム「コンテンツによる地域活性化「アニメーションが地域にもたらすもの」」, 2011年11月05日, 金沢大学(パネリストとして)
  • 「地方におけるアニメーション産業の動向―沖縄県Mプロジェクトの報告―」, 日本地理学会2011年秋季学術大会 情報の地理研究グループ, 2011年09月23日, 大分大学
  • 「静岡プラモデル製造企業の技術獲得と取引関係―転換企業および新興企業を事例として―」, 第4回地理空間学会大会, 2011年06月18日, 筑波大学筑波キャンパス
  • 「焼津黒はんぺんの産業構造と存立基盤」, 2011年度地理科学学会春季学術大会, 2011年06月04日, 広島大学
  • 「地方縁辺地域におけるプロ芸能集団の存立基盤―佐渡「鼓童」の事例―」, 東北地理学会2011年春季大会, 2011年05月15日, 東北大学
  • 「1990年代以降における都市型文化産業の消費空間―東京の劇場を中心として―」, 日本都市学会第57回大会, 2010年10月01日, 高崎経済大学
  • 「アニメーション産業労働者の居住と就業の特性―制作企業Aに所属する労働者を事例として―」, 東北地理学会2010年度春季学術大会, 2010年05月15日, 仙台市戦災復興記念館 
  • 「アニメーション産業労働者の就業実態と日行動の特性」, 日本地理学会2010年春季学術大会, 2010年03月27日, 法政大学
  • 「アジア太平洋地域の環境資料としての外邦図:外邦図デジタルアーカイブの構築とその利用」, 地域研究コンソーシアム・情報資源共有化研究会「地図情報共有化のために」, 2009年11月08日
  • 「プラモデル製造企業の分業関係と立地―A社静岡工場を事例として―」, 日本地理学会2009年秋季学術大会, 2009年10月01日, 琉球大学
  • 「プラモデル産業の分業構造と企業立地―静岡に立地する企業を事例として―」, 東北地理学会2009年度秋季学術大会, 2009年10月03日, 弘前大学
  • 「外邦図研究と外邦図デジタルアーカイブの構築」, 第2回人間文化研究情報資源共有化研究会, 2009年07月16日, 国文学研究資料館
  • 「アニメーション産業の国際分業と企業間取引関係の構造―日韓,日中の国際分業関係に注目して―」, 日本地理学会2009年春季学術大会, 2009年03月28日, 帝京大学
  • 「上海および無錫におけるアニメーション産業労働者の特性」, 日本地理学会2008年秋季学術大会, 2008年10月04日, 岩手大学
  • 「コンテンツ産業の集積メカニズム―日中韓アニメーション産業を事例に―」, 日本地理学会2008年秋季学術大会 国際経営・経済研究グループ, 2008年10月04日, 岩手大学
  • 「コンテンツ産業に関する研究動向と今後の課題」, 東北地理学会2008年度春季学術大会, 2008年05月18日, 宮城大学
  • 「上海におけるアニメーション制作企業の立地要因」, 日本地理学会2008年春季学術大会, 2008年03月29日, 獨協大学
  • 「韓国アニメーション産業労働市場と集積メカニズム」, 東北地理学会2007年度春季学術大会, 2007年05月20日, 仙台市戦災復興記念館
  • 「外邦図デジタルアーカイブの公開と課題」, 東北地理学会2006年度第1回研究集会, 2007年01月01日
  • 「東京およびソウルにおけるアニメーション産業の集積メカニズム」, 経済地理学会北東支部7月例会, 2006年07月23日, コラッセふくしま
  • 「ソウルにおけるアニメーション産業の集積メカニズム」, 東北地理学会2006年度春季学術大会, 2006年05月20日, 仙台市戦災復興記念館
  • 「東京におけるアニメーション産業の集積メカニズム」, 日本地理学会2006年春季学術大会, 2006年03月01日, 埼玉大学
  • 「アニメーション産業の生産システムと東京集積メカニズム」, 東北地理学会2005年度秋季学術大会, 2005年10月08日, 東北公益文科大学
  • 「浜松中心市街地における卸売事業所の立地展開」, 東北地理学会2004年度秋季学術大会, 2004年10月16日, 秋田大学
  • Three Databases of Japanese Imperial Maps. , PNC 2013 Annual Conference and Joint Meetings, 2013年12月01日, Kyoto University
  • 「日本アニメーション産業におけるスタジオの機能と産業集積―労働者の生産活動に着目して―」, Korea-Japan/Japan-Korea Economic Geography Conference "Creative Economy and the Future of Economic Geography", 2013年12月01日, Kyung Hee University
  • A Database of Early Japanese Military Maps of China and Korea, IGU Kyoto Regional Conference 2013, 2013年08月01日, Kyoto Internatonal Conference Center
  • A Case Study of Job Transfers in the Animation Industry: The Dissolution of Studio M and Its Workers’ Job Searches, IGU Kyoto Regional Conference 2013, 2013年08月01日, Kyoto International Conference Center
  • Social Relationships among Workers and the Spatial Functions of Animation Studios: A Case Study of Studio M, 8th Japan-Korea-China Joint Conference on Geograhy, 2013年08月01日, Kyushu University
  • The Feasibility of the Animation Industry in Local Regions: a Case study of Working Conditions at an Animation Studio in Okinawa, 32nd Intenational Geographical Congress Cologne 2012, 2012年09月01日, University of Cologne
  • The Characteristics of the Consumption Space of Small Theater Performances in Tokyo, 7th China-Japan-Korea Joint Conference on Geography, 2012年08月01日, Northeast Normal University
  • Changes to the consumption space of small theater performances after the 1980's in Tokyo, 6th Korea-China-Japan Joint Conference on Geography, 2011年11月01日, Seoul University
  • The Gaihozu Digital Archives and Their Improvement, Japanese Imperial Maps as Sources for East Asian History: A Symposium on the History and Future of the Gaihozu, 2011年10月01日, Stanford University
  • Animation workers and the studio as creative space in Tokyo: time-geographical analysis, EAJS Conference 2011, 2011年08月01日, Tallinn University
  • Spatial structure of production in Japanese animation industry: focus on studios' international division of labor strategies, Commission on the Geography of Global Information Society Annual Meeting 2001, 2011年07月01日, National Technical University of Athens
  • The Working Style of Animation Workers and Local Labor Market in Japan: Time-geographical Analysis, 5th Japan-Korea-China Joint Conference on Geography, 2010年07月01日, Tohoku University
  • 「演劇にみる東京都市空間の変容 -盛り場、政治運動、都市計画に注目して」, 明治大学・ウィーン大学第9回共同シンポジウム「都市空間と娯楽―東京・ウィーン比較都市学」, 2010年09月01日, 明治大学
  • Production Allocation Strategies and Spatial Structure of International Division of Labor in Japanese Animation Studios, 2010 SIEM International Symposium, 2010年03月01日, Ritsumeikan University
  • The Division of Labor and Site Location in Plastic Model Kit Industry, 4th China-Japan-Korea Joint Conference on Geography, 2009年12月01日, Sun Yat-Sen University
  • Agglomeration Mechanism of Content Industry - The Case of Animation Industry in Japan, Korea, China -, 3rd Korea-China-Japan Joint Conference on Geography, 2008年10月01日, Cheongju University
  • Comparison of Market Structures of Animation Industry in East Asia - the case of Japan, Korea and China -, 2nd Japan-Korea-China Symposium of Young Geographers, 2007年10月01日, Kumamoto University
  • Agglomeration Mechanism of the Animation Industry in Tokyo, IGU-Commission of 'Monitoring Cities of Tomorrow', 2007年08月01日, Sun Yat-Sen University
  • 「アニメーション産業集積におけるスタジオの役割」, シンポジウム「持続可能な大都市のものづくりと街づくり」, 2014年10月01日, 神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ
  • 「観劇者の情報取得機会と行動特性―劇団Aの東京および大阪における公演を事例に」, 経済地理学会関東支部7月例会, 2014年07月01日, 国士舘大学世田谷キャンパス
  • Information acquisition behavior of performance art audiences: Cases of Tokyo and Osaka, Japan, IGU Regional Conference in Krakow, Poland, 2014年08月01日, Jagiellonski University
  • Information-seeking by Audiences of the Performing Arts in Tokyo and Osaka, 9th Korea-China-Japan Joint Conference on Geography, 2014年07月01日, Busan Youth Hostel ARPINA
  • 「地方における演劇文化の発展可能性―広島市の事例から」, 日本地理学会2015年春季大会, 2015年03月01日, 日本大学文理学部
  • 「広島神楽―再領域化の可能性」, 日本地理学会2015年春季大会, 2015年03月01日, 日本大学文理学部
  • アメリカの大学図書館が所蔵する外邦図―ハワイ大学およびワシントン大学の状況―, 東北地理学会2015年春季大会, 2015年05月01日, 仙台市戦災復興記念館
  • The Characteristics and Information Acquisition Behaviors of Theater Audiences in a Local City: A Case Study of Hiroshima, Japan, IGU Moscow 2015, 2015年08月01日, Lomonosov Moscow State University, Moscow, Russia
  • 日本における外邦図デジタルアーカイブの構築と今後の展開 , 2015 EAJRS Conference in Leiden, 2015年09月01日, Poortgebouw of Leiden University, Lieden, the Netherlands
  • Cultural Creation and Support System in Local Cities, Japan: the Case Study of Theatrical drama on Hiroshima City and Fukuoka City, 10th China-Japan-Korea Joint Conference on Geography, 2015年10月01日, East China Normal University,Shanghai, China
  • 東京におけるアニメーション産業労働者の転職行動と労働者のネットワーク, 日本地理学会2016年秋季学術大会, 2016年09月01日, 東北大学
  • 日本地方縁辺地域における地域資源としての伝統芸能, 青年地理学者討論会, 2016年10月01日, 安徽師範大学
  • The Characteristics and Sustainability of Theatrical Drama Performance in Fukuoka City, Japan, 33rd International Geographical Congress, 2016年08月01日, China National Convention Center, Beijing, China
  • Embeddedness of immigrants to a remote island: A case study of a performance group in Sado Island, Japan, IGU Commission on the MEDITERRANEAN BASIN Annual meeting 2016, 2016年06月01日, Ankara University Congress Center, Manavgat, Turkey
  • The Characteristics of Co-working Space and Its Users in Tokyo, 12th Korea-Japan-China Joint Conference on Geography, 2017年08月01日, Jeju National University, Korea, Jeju, Korea
  • The Traditional Performing Arts in Japanese Peripheral Regions and Digital Archives, 2nd Euro-Mediterranean Conference-Exhibion 2017, 2017年09月01日
  • Co-working spaces in Tokyo, YAMAMOTO Kenta, International Geographical Congress Regional Conference 2018, 2018年08月01日
  • Inheritance and use of traditional culture in rural area: the case of Iwami region, Japan, YAMAMOTO Kenta, 13th China-Japan-Korea Joint Conference on Geography, 2018年10月01日
  • Traditional Performing Arts as a Regional Resource: the Case Study of Kagura Dance From in Japan, YAMAMOTO Kenta, The 2018 Forum on Urban Geo-genvironment and Sustainable Development, 2018年12月

その他

  • パネリストとして, シンポジウム「石見神楽と観光活性化」, 島根県西部県民センター, 2015年12月12日
  • アメリカ議会図書館初期外邦測量図データベースの構築と貢献, 『近代日本の海外地理情報収集と初期外邦図』, 2017年02月01日, 212, 213
  • パネリストとして, セミナー「地域ブランディング協会 2016年10月セミナー」, 3x3 Lab Future, 2016年10月01日

受賞

  • 2011年, 地理空間学会, 地理空間学会奨励賞, -
  • 2009年, 東北地理学会, 東北地理学会研究奨励賞, -
  • 2008年, 東北大学, 平成20年度東北大学総長賞, 博士学位論文

競争的資金

  • 17K03256, わが国縁辺地域における伝統芸能の現在, 本研究は,島根県石見地方の石見神楽を事例に,地域の伝統芸能の継承がどのようになされ,地域資源としてどのように利活用されているか,その構造の一端を明らかにするものである。継承団体代表者へのアンケート調査および聞き取り調査をし,継承団体の運営にかかる収支や当事者が継承している芸能をどのようにとらえているのか検討した。;その結果,当該地域では,自治体や観光協会といった公的主体や,地域住民をはじめとした私的主体など,様々な地域構成員の理解と支援によって,石見神楽が継承されている構造が明らかとなった。;本研究では,近年,その保存や継承に注目のあつまる地域の伝統芸能を対象として,その経済分析や継承の仕方も含めた実態調査をしている点,また継承の空間的な広がりのみならず,時間的な広がりについても議論している点に価値がある。本研究の成果が与える影響は,隣接する多くの学問分野に影響を与えることが期待される。;また,本研究の成果として,伝統芸能の地域資源としての利用が,必ずしも観光資源のみではなく,地域コミュニティを維持するための鎹(かすがい)としての役割もあることが示されている。このような知見は,対象地域はもとより,広く国家の伝統芸能の保存政策や国際発信政策に対しても応用可能性を有している。
  • 26770288, 演劇産業の消費者行動と大都市集積に関する地理学的研究, 本研究は,文化的生産物の生産の側面のみならず,流通や消費の側面からも大都市に集まるのか論じることが求められていることを踏まえ,大都市と地方における文化消費者の消費行動の違いから,当該産業の集積要因,存立基盤について明らかにすることを目的とした。;広島市,福岡市,さらには広島と宮崎の縁辺地域を対象とした現地調査を実施し,パフォーマンスの実態を明らかにした。その結果,大都市ほどパフォーマンスの商品化がみられること,都市の産業構造によって,支援主体が異なること,地方では,パフォーマンスをコミュニティの維持や地域資源として捉えられていることが明らかとなった。
  • 24240115, 未利用の海外所在東アジア近代地理資料の集成と活用, 海外の主要な図書館や文書館には、東アジアに関する近代地図や空中写真、気象観測資料が少なからず収蔵されているが、文献資料と形式がちがうため充分な整理を受けずに多くが利用されていない。本研究はアメリカ議会図書館ならびに同国立公文書館に収蔵されているそうした資料を探索撮影し、目録等を作製するだけでなく、その一部を研究に利用しようとするもので、アロー戦争以降の戦時地図、戦中戦後期撮影中国・東南アジア地域の空中写真(1960年代のU-2機撮影を含む)、さらに戦中期の日本軍の気象観測資料などの所在を確認しつつ写真撮影を行い、あわせて中国黄土高原・ラオス山岳地帯・台湾桃園台地の土地利用変化の研究を行った。
  • 23720413, 現代演劇の消費空間と大都市集積に関する研究, 本研究は,現代演劇,とりわけ小劇場演劇に着目して,その流通,消費の空間分布から当該文化産業の大都市集積の構造と大都市の文化創造機能について明らかにしたものである.小劇場演劇が東京において発展し,また多くの劇団が東京で活動している要因の一つとして,観劇者による公演前後の文化施設のハシゴ行動が明らかになった.下北沢地域が,近接地域を含む文化活動の集積や相互作用によって,サブカルチャーを中心とした都市型文化産業の核心地域となっていた.
  • 23320187, デジタル時代の情報生成・流通・活用に関する地理学的研究, 本研究では,日本の諸地域における通信インフラを活用した情報生成・流通・活用の実態を,いくつかの事例分析を通じて解明した。まず,通信インフラ整備の過程を地方行政再編とデジタル・デバイドの2つの観点から把握・分析した。そのうえで,医療と育児,人材育成の3分野におけるインターネットを活用した地域振興の取組みを,関係者間の合意形成と連携・協力,サイバースペースとリアルスペースの関係などに着目して分析した。さらに,地方におけるアニメーションや映画の制作,コンテンツを活用した地域振興の課題を指摘し,今後の展開可能性を検討した。
  • JP17K03256, わが国縁辺地域における伝統芸能の現在, 本研究は,島根県石見地方の石見神楽を事例に,地域の伝統芸能の継承がどのようになされ,地域資源としてどのように利活用されているか,その構造の一端を明らかにするものである。継承団体代表者へのアンケート調査および聞き取り調査をし,継承団体の運営にかかる収支や当事者が継承している芸能をどのようにとらえているのか検討した。;その結果,当該地域では,自治体や観光協会といった公的主体や,地域住民をはじめとした私的主体など,様々な地域構成員の理解と支援によって,石見神楽が継承されている構造が明らかとなった。;本研究では,近年,その保存や継承に注目のあつまる地域の伝統芸能を対象として,その経済分析や継承の仕方も含めた実態調査をしている点,また継承の空間的な広がりのみならず,時間的な広がりについても議論している点に価値がある。本研究の成果が与える影響は,隣接する多くの学問分野に影響を与えることが期待される。;また,本研究の成果として,伝統芸能の地域資源としての利用が,必ずしも観光資源のみではなく,地域コミュニティを維持するための鎹(かすがい)としての役割もあることが示されている。このような知見は,対象地域はもとより,広く国家の伝統芸能の保存政策や国際発信政策に対しても応用可能性を有している。
  • JP26770288, 演劇産業の消費者行動と大都市集積に関する地理学的研究, 本研究は,文化的生産物の生産の側面のみならず,流通や消費の側面からも大都市に集まるのか論じることが求められていることを踏まえ,大都市と地方における文化消費者の消費行動の違いから,当該産業の集積要因,存立基盤について明らかにすることを目的とした。;広島市,福岡市,さらには広島と宮崎の縁辺地域を対象とした現地調査を実施し,パフォーマンスの実態を明らかにした。その結果,大都市ほどパフォーマンスの商品化がみられること,都市の産業構造によって,支援主体が異なること,地方では,パフォーマンスをコミュニティの維持や地域資源として捉えられていることが明らかとなった。
  • JP24240115, 未利用の海外所在東アジア近代地理資料の集成と活用, 海外の主要な図書館や文書館には、東アジアに関する近代地図や空中写真、気象観測資料が少なからず収蔵されているが、文献資料と形式がちがうため充分な整理を受けずに多くが利用されていない。本研究はアメリカ議会図書館ならびに同国立公文書館に収蔵されているそうした資料を探索撮影し、目録等を作製するだけでなく、その一部を研究に利用しようとするもので、アロー戦争以降の戦時地図、戦中戦後期撮影中国・東南アジア地域の空中写真(1960年代のU-2機撮影を含む)、さらに戦中期の日本軍の気象観測資料などの所在を確認しつつ写真撮影を行い、あわせて中国黄土高原・ラオス山岳地帯・台湾桃園台地の土地利用変化の研究を行った。
  • JP23720413, 現代演劇の消費空間と大都市集積に関する研究, 本研究は,現代演劇,とりわけ小劇場演劇に着目して,その流通,消費の空間分布から当該文化産業の大都市集積の構造と大都市の文化創造機能について明らかにしたものである.小劇場演劇が東京において発展し,また多くの劇団が東京で活動している要因の一つとして,観劇者による公演前後の文化施設のハシゴ行動が明らかになった.下北沢地域が,近接地域を含む文化活動の集積や相互作用によって,サブカルチャーを中心とした都市型文化産業の核心地域となっていた.
  • JP23320187, デジタル時代の情報生成・流通・活用に関する地理学的研究, 本研究では,日本の諸地域における通信インフラを活用した情報生成・流通・活用の実態を,いくつかの事例分析を通じて解明した。まず,通信インフラ整備の過程を地方行政再編とデジタル・デバイドの2つの観点から把握・分析した。そのうえで,医療と育児,人材育成の3分野におけるインターネットを活用した地域振興の取組みを,関係者間の合意形成と連携・協力,サイバースペースとリアルスペースの関係などに着目して分析した。さらに,地方におけるアニメーションや映画の制作,コンテンツを活用した地域振興の課題を指摘し,今後の展開可能性を検討した。

教育活動

担当授業

  • 地域社会問題入門, 2019, 地域とはどのような空間なのか,そこではどのような経済活動,社会活動がなされているのでしょうか。本講義は入門科目として,地域の産業,社会,人口構成等,幅広い視点に立ち,地域を取り囲む様々な事象から,地域の有する課題を理解することを第一の目的とします。そのうえで,地域の「発展」のためにはどのような方策があるのか見つけることを第二の目的とします。講義の後半では,地域の文化や伝統といったものがどのように作られ,あるいは利用されているのか,事例からみていきます。
  • 地域社会問題入門, 2019, 地域とはどのような空間なのか,そこではどのような経済活動,社会活動がなされているのでしょうか。本講義は入門科目として,地域の産業,社会,人口構成等,幅広い視点に立ち,地域を取り囲む様々な事象から,地域の有する課題を理解することを第一の目的とします。そのうえで,地域の「発展」のためにはどのような方策があるのか見つけることを第二の目的とします。講義の後半では,地域の文化や伝統といったものがどのように作られ,あるいは利用されているのか,事例からみていきます。
  • 地域と経済, 2019, 日本の経済発展はどのような構造を生み出してきたのか.大都市,地方都市,中山間地域など,さまざまな地域の経済と,直面する問題を取り上げ,日本の地域構造の特質を明らかにする.講義前半では,日本の経済発展の全体像を学ぶ.中盤では,産業立地に関する理論を学び,なぜ産業の立地に空間的偏在が存在するのか知る.講義後半では,特徴的な地域の事例を通じて,それぞれの地域が有する問題について学び,それら問題の対策について考える.
  • フィールドワーク入門(地域社会), 2019, 渋谷を調査することで,フィールドワークのノウハウを学修する。
  • 基礎演習A, 2019, 「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキルについて、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、専門書の読み方、レジュメ(報告資料)やレポートの作成の仕方、情報検索・収集の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。|  社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。|  この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。|  この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
  • 基礎演習B, 2019, 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では「答え」のない課題に取り組む機会が増えますので、この授業ではこうした課題に対する取り組み方、つまり主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していく方法、を定着させます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し全体発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の前で発表し、頂戴したコメントはもちろん他チームの発表を通じて、自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足している部分を理解するとともに、それらを今後の大学生活で補い、さらに主体的に学び成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識を専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。| 1年間を通じた「基礎演習A」と「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。|
  • 演習IV, 2019, 卒業論文を執筆するための現地調査,議論をし,卒業論文を執筆する。参加者は毎週順番で,調査,執筆状況の報告をする。
  • 演習II(4), 2019, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.そのために,既存研究の講読を通して,地域を分析するための手法と考え方を学びます.また夏合宿では,特定地域について,各自テーマを決めて,調査します.その結果をゼミ後期で発表します.そのため,本講義は夏合宿とセットで受講してください.
  • 演習III(4), 2019, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます.|
  • 演習I(2), 2019, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます.|
  • サマーセミナー(演習II), 2019, 東京近郊の地方都市が有する課題について,その実態を明らかにし,解決策を提言する.そのために,期間を通して現地に赴き,泊まり込みでアンケート調査や聞き取り調査などの現地調査に取り組む.
  • 地域と都市の経済, 2020, ”本講義はオンラインにて行う。具体的な実施方法は,毎回,事前配布された資料または指定された教科書の特定箇所を読んだうえで,関連した1200字程度のレポートを提出することを想定している。これとは別に,期末には成績評価のための課題レポートがある。|地域とはどのような空間なのか,そこではどのような経済活動,社会活動がなされているのでしょうか。本講義は入門科目として,地域の産業,社会,人口構成等,幅広い視点に立ち,地域を取り囲む様々な事象から,地域の有する課題を理解することを第一の目的とします。そのうえで,地域の「発展」のためにはどのような方策があるのか見つけることを第二の目的とします。講義の後半では,地域の文化や伝統といったものがどのように作られ,あるいは利用されているのか,事例からみていきます。”
  • 地域と都市の経済, 2020, ”本講義はオンラインにて行う。具体的な実施方法は,毎回,事前配布された資料または指定された教科書の特定箇所を読んだうえで,30分乃至45分程度の解説をライブ配信し,関連した1200字程度のレポートを提出することを想定している。これとは別に,期末には成績評価のための課題レポートがある。期末レポートでは,メールやオンラインでのインタビュー調査を想定した課題が出される。|地域とはどのような空間なのか,そこではどのような経済活動,社会活動がなされているのでしょうか。本講義は入門科目として,地域の産業,社会,人口構成等,幅広い視点に立ち,地域を取り囲む様々な事象から,地域の有する課題を理解することを第一の目的とします。そのうえで,地域の「発展」のためにはどのような方策があるのか見つけることを第二の目的とします。講義の後半では,地域の文化や伝統といったものがどのように作られ,あるいは利用されているのか,事例からみていきます。”
  • フィールドワーク(地域社会), 2020, 各自で自分の関心のあるテーマについて,文献を読み,統計資料を分析し,インタビュー調査をすることで,実態の解明を目指す。またそれを論文としてまとめ,プレゼンテーションすることで,他者に伝える。
  • 基礎演習A, 2020, 【重要】|【授業の実施形態】本授業はオンラインコミュニケーションツール「Zoom」を活用して授業を実施します。詳細は「K-SMAPYⅡ」内の掲示にて講義連絡をするので、必ず確認して授業に臨むようにしてください。|【授業回数の変更について】授業回数は12回に短縮し、当面、遠隔授業で行う予定ですが新型コロナウイルスの感染状況や社会情勢を見極めて大学当局から対面授業への移行が要請された際は通常の対面授業に戻す予定です。本来の回数から不足する3回分については,資料の補足を行ったり,課題を課したりすることにします。||【授業内容】|   「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。|  社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。|  この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。| この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
  • 基礎演習B, 2020, *重要|【授業の実施形態】|本授業はオンラインコミュニケーションツール「Zoom」を活用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します。詳細は「K-SMAPYⅡ」内の掲示にて講義連絡をしますので、必ず確認して授業に臨むようにしてください。||【授業内容】|「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。|  1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。
  • 演習Ⅰ, 2020, Zoomおよびメール等オンラインにて行います。|地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます
  • 演習II(4), 2020, Zoomおよびメール等オンラインにて行います。|各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.そのために,既存研究の講読を通して,地域を分析するための手法と考え方を学びます.また夏合宿では,特定地域について,各自テーマを決めて,調査します.その結果をゼミ後期で発表します.そのため,本講義は夏合宿とセットで受講してください.
  • 演習III(4), 2020, Zoomおよびメール等オンラインにて行います。|地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます.
  • 演習IV, 2020, Zoomおよびメール等オンラインにて行います。|卒業論文を執筆するための現地調査,議論をし,卒業論文を執筆する。参加者は毎週順番で,調査,執筆状況の報告をする。
  • サマーセミナー(演習II), 2020, 東京近郊の地方都市が有する課題について,その実態を明らかにし,解決策を提言する.そのために,期間を通して現地に赴き,泊まり込みでアンケート調査や聞き取り調査などの現地調査に取り組む.
  • 地域政策, 2021, 我々の生活の場となる地域社会には,さまざまな問題が内在している。本講義では,いかにしてそれら諸問題が形成されたのか紹介するとともに,どのように改善することが可能なのか考える。|※本講義は遠隔授業(オンデマンド)で⾏う。ただし、状況次第で変更になることもある。
  • 地域と経済, 2021, 地域産業は空間と切り離して捉えることはできない。取引関係や工場の立地など,「そこ」で起きることには理由がある。人口減少,少子高齢化やグローバル化といった状況下で,地域産業はどのように変化し,存立しているだろうか。本講義では,経済地理学の視点から,地域産業の構造を学ぶ。||※本講義は遠隔授業(オンデマンド)で⾏う。|※出欠確認は毎回の小レポートで行う。
  • 地域と都市の経済, 2021, 地域や都市で起こっている経済社会問題を深く理解するためには,空間経済学や経済地理学など,様々な学問の知識が必要である。この科目では,これら「空間」を扱う学問での事象の捉え方や,地域や都市が直面する様々な問題の実態を紹介することで,地域と都市の経済を理解するための知識を習得する。この科目の学修内容は,「都市経済」「経済地理」で扱う理論や事例を理解する際の基礎的な枠組みとなる。|※本講義は遠隔授業(オンデマンド)で⾏う。ただし、状況次第で変更になることもある。|※本講義は教員2人によるオムニバス形式となる
  • フィールドスタディ, 2021, 渋⾕を調査することで,フィールドワークのノウハウを学修する。
  • 基礎演習A, 2021, 「基礎演習 A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、論理構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。| 社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。| この授業では、全体を通じて 4 人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。|この「基礎演習 A」と後期に開講される「基礎演習 B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。|
  • 基礎演習B, 2021, 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。|  1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。|
  • 演習Ⅰ, 2021, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます。|※卒論が必修です。
  • 演習II(4), 2021, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.そのために,既存研究の講読を通して,地域を分析するための手法と考え方を学びます.また夏合宿では,特定地域について,各自テーマを決めて,調査します.その結果をゼミ後期で発表します.そのため,本講義は夏合宿とセットで受講してください.
  • 演習III(4), 2021, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます.
  • 演習IV, 2021, 卒業論文を執筆するための現地調査,議論をし,卒業論文を執筆する。参加者は毎週順番で,調査,執筆状況の報告をする。
  • サマーセミナー(演習II), 2021, 東京近郊の地方都市が有する課題について,その実態を明らかにし,解決策を提言する.そのために,期間を通して現地に赴き,泊まり込みでアンケート調査や聞き取り調査などの現地調査に取り組む.
  • 地域と都市の経済, 2022, 地域や都市で起こっている経済社会問題を深く理解するためには,空間経済学や経済地理学など,様々な学問の知識が必要である。この科目では,これら「空間」を扱う学問での事象の捉え方や,地域や都市が直面する様々な問題の実態を紹介することで,地域と都市の経済を理解するための知識を習得する。この科目の学修内容は,「都市経済」「経済地理」で扱う理論や事例を理解する際の基礎的な枠組みとなる。|※本講義はハイフレックス型授業で⾏う。ただし、状況次第で変更になることもある。|※本講義は教員2人によるオムニバス形式となる
  • 地域政策, 2022, 我々の生活の場となる地域社会には,さまざまな問題が内在している。本講義では,いかにしてそれら諸問題が形成されたのか紹介するとともに,どのように改善することが可能なのか考える。|講義の内容は変更になる可能性がある。
  • 経済地理, 2022, 地域産業は空間と切り離して捉えることはできない。取引関係や工場の立地など,「そこ」で起きることには理由がある。人口減少,少子高齢化やグローバル化といった状況下で,地域産業はどのように変化し,存立しているだろうか。本講義では,経済地理学の視点から,地域産業の構造を学ぶ。||※出欠確認は毎回の小レポートで行う。
  • フィールドスタディ, 2022, 渋⾕を調査することで,フィールドワークのノウハウを学修する。
  • 基礎演習A, 2022, 【授業内容】| 「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、論理構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力(後者を「社会人基礎力※」と呼ぶこともあります)を指します。| この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)に取り組み、他者との協働スキルを養います。| この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済学の基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備え、未来への実践的で創造的な対応力を身につけた、社会に貢献できる専門的教養人」の陶冶を目指します。||※経済産業省は、社会人基礎力を「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)と定義しています。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの授業1回分は課題を課します。
  • 基礎演習B, 2022, 【授業内容】|「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 |  また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。|  さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。|  1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済学の基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備え、未来への実践的で創造的な対応力を身につけた、社会に貢献できる専門的教養人」の陶冶を目指します。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの授業1回分は課題を課します。
  • 演習Ⅰ, 2022, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます。|※卒論が必修です。
  • 演習ⅡA, 2022, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.そのために,既存研究の講読を通して,地域を分析するための手法と考え方を学びます.
  • 演習II(4), 2022, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.そのために,既存研究の講読を通して,地域を分析するための手法と考え方を学びます.
  • 演習ⅡB, 2022, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.本格的な卒論執筆の準備として,先行研究のレビューと調査テーマを決めます。
  • 演習III(4), 2022, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます.
  • 演習Ⅲ(卒業論文)B, 2022, 卒業論文を執筆するための現地調査,議論をし,卒業論文を執筆する。参加者は毎週順番で,調査,執筆状況の報告をする。
  • 基礎演習A, 2023
  • 基礎演習B, 2023
  • 地域と都市の経済, 2023
  • 地域政策, 2023
  • 経済地理, 2023
  • 演習Ⅰ, 2023
  • 演習ⅡA, 2023
  • 演習II(4), 2023
  • 演習ⅡB, 2023
  • 演習Ⅲ(卒業論文)A, 2023
  • 演習III(4), 2023
  • 演習Ⅲ(卒業論文)B, 2023
  • 基礎演習A, 2023, 【授業内容】| 「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、論理構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。| 社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。| この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心としてに社会人基礎力を涵養します。| この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの1回は授業1回分の課題を課します。
  • 基礎演習B, 2023, 【授業内容】| 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 | また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。| さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。| 1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの1回は授業1回分の課題を課します。
  • 地域と都市の経済, 2023, 地域や都市で起こっている経済社会問題を深く理解するためには,空間経済学や経済地理学など,様々な学問の知識が必要である。この科目では,これら「空間」を扱う学問での事象の捉え方や,地域や都市が直面する様々な問題の実態を紹介することで,地域と都市の経済を理解するための知識を習得する。この科目の学修内容は,「都市経済」「経済地理」で扱う理論や事例を理解する際の基礎的な枠組みとなる。|※本講義は対面型授業で⾏う。ただし、状況次第で変更になることもある。
  • 地域政策, 2023, 我々の生活の場となる地域社会には,さまざまな問題が内在している。本講義では,いかにしてそれら諸問題が形成されたのか紹介するとともに,どのように改善することが可能なのか考える。|講義の内容は変更になる可能性がある。
  • 経済地理, 2023, 地域産業は空間と切り離して捉えることはできない。取引関係や工場の立地など,「そこ」で起きることには理由がある。人口減少,少子高齢化やグローバル化といった状況下で,地域産業はどのように変化し,存立しているだろうか。本講義では,経済地理学の視点から,地域産業の構造を学ぶ。||※出欠確認は毎回の小レポートで行う。
  • 演習Ⅰ, 2023, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます。|※卒論が必修です。
  • 演習ⅡA, 2023, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.そのために,既存研究の講読を通して,地域を分析するための手法と考え方を学びます.
  • 演習II(4), 2023, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.そのために,既存研究の講読を通して,地域を分析するための手法と考え方を学びます.
  • 演習ⅡB, 2023, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.本格的な卒論執筆の準備として,先行研究のレビューと調査テーマを決めます。
  • 演習Ⅲ(卒業論文)A, 2023, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます.
  • 演習III(4), 2023, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます.
  • 演習Ⅲ(卒業論文)B, 2023, 卒業論文を執筆するための現地調査,議論をし,卒業論文を執筆する。参加者は毎週順番で,調査,執筆状況の報告をする。
  • 基礎演習A, 2024, 【授業内容】| 「基礎演習A」では、大学生に求められる基礎的学修スキル(スタディスキル)について、グループワークを主体として修得します。ここでいう基礎的学修スキルとは、ノートの取り方、情報検索・収集の仕方、専門書の読み方、情報整理の仕方、論理構成の立て方、レポート・レジュメ(報告資料)・スライド作成の仕方、発表の仕方といった大学での学びに必須の「基礎学力」だけでなく、そうした基礎学力や専門知識を生かす力=「社会人基礎力」を指します。| 社会人基礎力とは経済産業省が定義したもので、「前に踏み出す力」(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)、「考え抜く力」(疑問を持ち、考え抜く力)、「チームで働く力」(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)からなり、大学生活だけでなく社会に出ても必要となります。| この授業では、全体を通じて4人程度の少人数のグループワークをもとに基礎学力の修得を図り、後半では課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を中心として社会人基礎力を涵養します。| この「基礎演習A」と後期に開講される「基礎演習B」を通じて、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大學経済学部が目指す「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの1回は授業1回分の課題を課します。
  • 演習Ⅰ, 2024, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます。|※卒論が必修です。
  • 演習ⅡA, 2024, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.そのために,既存研究の講読を通して,地域を分析するための手法と考え方を学びます.
  • 経済地理, 2024, 地域産業は空間と切り離して捉えることはできない。取引関係や工場の立地など,「そこ」で起きることには理由がある。人口減少,少子高齢化やグローバル化といった状況下で,地域産業はどのように変化し,存立しているだろうか。本講義では,経済地理学の視点から,地域産業の構造を学ぶ。||※出欠確認は毎回の小レポートで行う。
  • 地域政策, 2024, 我々の生活の場となる地域社会には,さまざまな問題が内在している。本講義では,いかにしてそれら諸問題が形成されたのか紹介するとともに,どのように改善することが可能なのか考える。|講義の内容は変更になる可能性がある。
  • 基礎演習B, 2024, 【授業内容】| 「基礎演習B」では、「基礎演習A」で修得した大学生に求められる基礎的学修スキル(基礎学力に加えて、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)を前提として、実際に企業・行政・NPOなどの外部組織から与えられた課題に対して、解決策を導き立案するための課題解決型学習(PBL:Problem-Based Learning)を行います。社会では答えのない課題に取り組む機会が増えます。この授業ではこうした社会に存在する課題に対する取り組み方を学びます。具体的には主体的かつ根気強く取り組み、他者に働きかけ、設定した目標に対して計画的かつ協働して実行していくスキルを定着させていきます。 | また、この授業では課題解決策のプランについて、全てのクラスで代表チームを選出し、全体で発表するプレゼン大会を実施します。プレゼン大会では課題提供先の組織の方々の前で発表し、もらったコメントを受けて自分の基礎的学修スキルや学修態度を相対化させます。これによって、自分に不足しているスキルや態度を把握するとともに、それらを今後の大学生活で補い、成長するための契機とします。| さらに、現実に外部組織が抱えている課題を理解し、それに対する解決策を立案する過程で幅広い問題意識の醸成を図り、プロジェクト終了後はそうした問題意識をレポートに落とし込み、専門教育へ誘導する取り組み(教員任意設定課題)を各クラスで行います。| 1年間を通して取り組む「基礎演習A」と「基礎演習B」によって、経済学部での学びと社会との関連性を知り、國學院大学経済学部が掲げる「経済と経済学に関する基礎力と日本経済に関する知見を兼ね備えた、社会に貢献する専門的教養人」の陶冶を目指します。||【授業1回分実施方法について】|本授業の回数は15回ですが、そのうちの1回は授業1回分の課題を課します。
  • 演習Ⅲ(卒業論文)A, 2024, 地域という枠組みの中でどのように経済活動が行われているのか,その分析視角と手法をテキストの輪読や議論を通して学びます.
  • 演習Ⅲ(卒業論文)B, 2024, 卒業論文を執筆するための現地調査,議論をし,卒業論文を執筆する。参加者は毎週順番で,調査,執筆状況の報告をする。
  • 演習ⅡB, 2024, 各自が,経済活動を地域という枠組みでとらえ,地域の有する課題を析出し,解決策を提言することを目的とします.本格的な卒論執筆の準備として,先行研究のレビューと調査テーマを決めます。
  • 地域と都市の経済, 2024, 地域や都市で起こっている経済社会問題を深く理解するためには,空間経済学や経済地理学など,様々な学問の知識が必要である。この科目では,これら「空間」を扱う学問での事象の捉え方や,地域や都市が直面する様々な問題の実態を紹介することで,地域と都市の経済を理解するための知識を習得する。この科目の学修内容は,「都市経済」「経済地理」で扱う理論や事例を理解する際の基礎的な枠組みとなる。|※本講義は対面型授業で⾏う。ただし、状況次第で変更になることもある。
  • 演習III(4), 2024, 前期の内容については(演習Ⅲ(卒業論文)A 渋谷 木4 山本健太)を参照してください。後期の内容については(演習Ⅲ(卒業論文)B 渋谷 木4 山本健太)を参照してください。
  • 演習II(4), 2024, 前期の内容については(演習ⅡA 渋谷 木5 山本健太)を参照してください。後期の内容については(演習ⅡB 渋谷 木5 山本健太)を参照してください。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

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