K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

羅 芝賢
法学部 法律学科
准教授
Last Updated :2024/01/12

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    羅 芝賢, ナ ジヒョン

ホームページ・researchmap等のリンク

所属・職名

  • 法学部 法律学科, 准教授

学歴

  • 2014年04月, 2017年09月, 修了, 東京大学, 日本, 大学院法学政治学研究科博士課程

学位

  • 2017年09月15日, 博士(法学), 東京大学, 法学関係, 博法第331号, 番号を創る権力-近代国家における番号制度の多様性とその政治的起源-

職歴

  • 2020年04月, 9999年, 國學院大学, 法学部, 専任講師
  • 2019年04月, 2020年03月, 東京大学, 公共政策大学院, 特任講師
  • 2017年11月, 2019年03月, 東京大学, 公共政策大学院, 特任助教

本学就任年月日

  • 2020年04月01日

研究分野

  • 科学技術と行政
  • 比較歴史分析
  • 行政学

研究活動

論文

  • The Collapse of the Japanese Empire and the Institutionalization of Personal ID Cards, Jihyun Na, Takahiro Yamamoto ed. Documenting Mobility in the Japanese Empire and beyond, 2022年, Palgrave Macmillan, This paper examines the meaning of the personal ID cards that emerged with the fall of the Japanese Empire. Focusing on the state's ability to control its residents, it shows why the policing of Koreans was carried out through different means before and after the war. I show that the introduction of personal ID cards was a response to the collapse of the organizational networks that the Japanese empire had utilized as the basis of social control.
  • 疫病と酸っぱい葡萄—感染経路追跡にまつわる権力手段について (特集 統計学/データサイエンス), 羅芝賢, 現代思想, 48, 12, 129, 138, 2020年09月, 青土社
  • 行政改革とマニュアルの生成、その絶えざる悪循環について (特集 コンプライアンス社会), 羅 芝賢, 現代思想, 47, 13, 111, 118, 2019年10月, 青土社
  • 統一地方選挙から「自治」を考える (特集 地方選挙への視角), 羅 芝賢, 都市問題, 110, 7, 28, 32, 2019年07月, 後藤・安田記念東京都市研究所
  • 行政の「グローバル化」と「グローバル人材」 : 日韓比較の観点から, 羅 芝賢; 城山 英明, 季刊行政管理研究, 162, 18, 32, 2018年06月, 行政管理研究センター

Misc

  • 解説 ティモシー・パチラット著『暴力のエスノグラフィー―産業化された屠殺と視界の政治』, 羅芝賢, ティモシー・パチラット『暴力のエスノグラフィー―産業化された屠殺と視界の政治』, 2022年, 明石書店
  • 学会展望―Morten Jerven, Poor Numbers: How We are Misled by African Development Statistics and What to Do about It, 羅芝賢, 国家学会雑誌, 129, 1・2, 204, 207, 2016年02月,  

著書等出版物

  • 『権力を読み解く政治学』, 羅芝賢・前田健太郎, 有斐閣, 2023年12月20日
  • 飯田高ほか編『世の中を知る、考える、変えていく』, 羅芝賢「なぜ人々は民主主義よりもAIを選ぶのか?」, 有斐閣, 2023年07月31日
  • 北山俊哉・稲継裕昭編『テキストブック地方自治 第3版』, 羅芝賢, 第13章「情報化」, 東洋経済新報社, 2021年09月
  • 『番号を創る権力—日本における番号制度の成立と展開』, 羅 芝賢, 東京大学出版会, 2019年03月

講演・発表

  • 税と給付の歴史的起源, 羅芝賢, 21世紀地方自治制度についての調査研究会, 2023年02月08日, 一般財団法人自治総合センター
  • コロナ時代の公と民, 羅芝賢, 21世紀政策研究所勉強会, 2021年09月17日
  • 地方自治体の情報化, 羅芝賢, 地域の法と政治研究会, 2021年01月26日
  • RPA導入の行政に与える影響 行政学的視点から, 羅芝賢, 第15回仮想政府セミナー「政府におけるRPA導入の実践と課題 ~英国政府の経験に学ぶ~」, 2019年12月03日, 東京大学公共政策大学院 STIG(政策のための科学)教育・研究ユニット; 一般社団法人 行政情報システム研究所
  • 情報化と番号制度, 羅芝賢, 情報法制学会, 2019年12月15日
  • 番号制度に見る日本の行政改革, 羅芝賢, 日本行政学会, 2019年05月26日
  • 日韓比較に見る 日本の国民ID制度の挫折, 羅芝賢, 日本政治学会, 2017年09月23日
  • The False Optimism of E-Governance: Japan in Comparative Perspective, Jihyun Na, Netherlands Research Cooperative Program, Joint Seminar on Social Innovation Strategies in Urban Transformation, 2017年05月16日

受賞

  • 2020年03月, KDDI財団, KDDI Foundation 奨励賞, 国民番号制度の比較歴史分析
  • 2019年09月, 後藤・安田記念東京都市研究所, 第45回藤田賞奨励賞, 『番号を創る権力—日本における番号制度の成立と展開』

競争的資金

  • 16J09508, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 国民ID制度の比較歴史分析, 本年度は、昨年度に提出した博士論文の事例研究をさらに展開させ、その成果を国内外の学会および研究会において報告した。博士論文においては、1960年代後半以後、日本政府は行政の効率化を目指して、統一個人コード、納税者番号、近年のマイナンバーといった統一番号制度あるいは共通番号制度の導入を試みてきたが、様々な抵抗に直面してきたプロセスを分析した。このような事例研究を基礎に、今年度は、統一的な番号制度がという発想がなぜ成立したかについて、歴史的検討を行った。その結果、1960年代に進められた所得倍増計画が、社会集団による下からの要求ではなく、政府による上からの決定によって生み出されたように、それと並行して進められたコンピュータ化も、「多様な価値を尊重する豊かな社会」よりは、中央集権的な管理と統制を目指すものであったことが明らかになった。1967年から財政硬直化打開運動を展開していた大蔵省は、主計局調査課を中心にPPBSの理論的研究を進め、予算編成にそれを用いようと試みたが、日本政府が統一番号制度の導入を検討し始めたのも、ちょうどその頃であった。第一次臨時行政調査会を契機とする行政改革の一環として設置された行政改革本部の幹事会において、第二次行政改革計画の政府案が内定した時に初めて、統一番号制度の導入に関する方針が決まった。そして、1969年7月11日の閣議では、「電子計算器の高度利用の見地から」、国民を対象とする業務において「個人コードの標準化」を進めることが決定された。
  • 22H00047, 東アジア諸国の政治におけるダイバーシティ問題, 近年、日本ではダイバーシティの推進が政治課題として浮上してきた。これまで政治に反映されてこなかった多様な視点をとりいれるべく、男女共同参画、多文化共生、障碍者の包摂など、国と地方とを問わず数々のとりくみが行われている。;本研究は、しばしば行われる欧米諸国との比較ではなく、東アジア諸国を比較の対象として、日本におけるダイバーシティの政治をめぐる歴史と現状について、包括的に研究する試みである。そして、思想史的背景・政治史的背景・政策の現状分析と、3つの方向からの研究を重ねることで、日本と東アジア各国の政治において、内在的に働いている力学を明らかにする。;本年度は、日本と東アジア諸国におけるダイバーシティ問題について、研究期間の初年度として、方法・手順に関する検討に重点を置いて研究を進めた。全体の共同研究としては、2022年7月20日に全体研究会(オンライン)を開催し、政治思想史班・政治史班・政策班の統括者から研究の課題と方針をめぐる報告を行い、議論した。さらに2023年2月1日に全体研究会(対面、東京大学法学部3号館にて実施)を開催し、日本法支援センター(法テラス)の冨田さとこ弁護士をゲストに招聘して、日本における外国人に対する法支援の現状と課題についてご報告いただき、意見交換を行った。(今年度に関しては、新型コロナウイルスの感染拡大状況が不確定だったため、研究会合宿は行っていない。);各班別の研究の進行について、政治思想史班では近現代日本のダイバーシティ問題の原点というべき、幕末・明治の「開国」の思想状況(苅部)、韓国と日本との比較も含めた「下からの民主主義」の動きの解明(趙)の両面から検討を進めた。;政治史班では、主に、中国の少数問題の歴史的起源としての清朝の解体過程(平野)、新疆ウイグル自治区における現地民族支配の問題(熊倉)、日台関係に関する歴史と現状(福田)、台湾の地方統治(星)、日本における戦争の公的記憶の保存運動と多文化共生(阿古)といった諸方面から検討を進めた。;政策班では、子供に対するシティズンシップ教育(前田)、戦後の非植民地化と住民登録制度(羅)、新型コロナウイルス対応における保健行政(平田)といった諸問題においてダイバーシティがどう取り扱われているか、検討を進めた。;今年度は研究の方法・手順に関する検討に重点を置いて進め、各自の検討においてその共通了解が生かされている。それぞれが具体的なテーマに即して論文発表や学会報告を行ったが、その中で常にダイバーシティの問題を取り扱い、読者・聴衆に新たな角度からの知見を提供することができた。研究会合宿は行えなかったものの、全体研究会を2回開催し、3つの班すべてで共有すべき課題はいかなるものであるかについて合意を形成し、各班、各メンバーによる個別の研究に生かしてゆく基盤を作ることができた。;全体の共同研究としては、今後は年1回は研究会合宿を行い、国内でダイバーシティの推進に関して業績を挙げている地方自治体の見学調査を兼ねるなど、さまざまな専門の研究者が集まっている本グループの特性を生かした共同作業を行ってみたい。;政治思想史班については、歴史研究と現代の課題との関連づけについて、さらに検討する。政治史班については、現状ではやや手薄になっている中国本土と北朝鮮・韓国について研究の範囲を広げる。政策班については、ダイバーシティ問題をめぐる政治・行政・法の三領域の関係づけについても、検討を進める。
  • 22K18256, 持続的改革とデジタル化時代の制度作動に対する総合的研究, 本研究は、継続する改革と情報システムの加速的変化との中で、諸々の政治制度とりわけ行政制度を捉え直すことで、制度をシステムと個人双方の作動の中で再構成することを目的とする。とりわけ業務、改革、情報システムの三者の関係がどのように変容し、そこで何が制度を作動させ、何が作動させないのかを特定する。従来綿密に特定の制度領域への分析を手がけてきた行政学者とともに、地方自治体のデジタル化を主たる事例にした分析を進める。その際に、これまでの研究から、業務の実態を把握するには、公開資料・未公開資料の収集はもちろんのこと、口頭でのインタビューやオーラル・ヒストリーを十全に活用する。;本研究では、制度の作動について広く事例を収集して、その構造を把握し、理論的意義を検討することが目的である。本年は、まず事例を収集する際の基準として、制度作動の生成要因を把握する理論的枠組みを議論した。そこでは、作動原因が行政内在的か社会外在的かという軸と、作動態様が初期不良か経年劣化かという軸での区分が提案され、現段階では経年劣化後の改善によっても初期不良が内在するとすれば、経年劣化の修正がまた初期不良を生み出すという循環モデルで考えられる点で共通了解を得た。あわせて、事例研究として、近年の防災気象情報の活用を目指す気象庁の作動、港湾行政の歴史的展開における作動という同時代と歴史という軸で作動を検討した。;また、政府での感染症対策の司令塔設置を前に、専門家集団と政治家・官僚との関係、さらには研究開発組織との情報共有について、感染症専門家と議論し、どの領域に工夫を施すことでより円滑に作動可能となるかについて確認した。最終的には制度案をまとめあげて、その結果を公表し、岸田文雄首相にも直接説明を行った。;さらに、神戸市と横浜市という政令指定都市での基幹情報システムの標準化への準備過程について担当者にヒヤリングを行い、出先機能の自動化と本庁への集約、情報システムについての政令指定都市間での調整、ベンダーとの関係、庁内での人材育成について作動状況を確認した。これを事例研究の基盤として全員で共有した。;以上のように、理論的軸を仮設的に構築し、具体的な分野について事例研究を行い、また感染症やデジタル行政の専門家と情報共有をしつつ、政府の司令塔・自治体の情報システムの作動について展望を得ることができた。;研究会を定期的に開催し、その中で全体の共通了解としての枠組みを議論した上で、個々の事例研究の状況報告を始めている。並行して複数の地方自治体に基幹情報システムの標準化への対応状況とそこで生まれるであろう作動についてヒヤリングを行っており、行政執務への理解も深めているため。;今後各自の研究課題に基づいて、事例研究に全員が着手する。その際にはヒヤリングを中心とする執務状況への把握に努める。その際には、ヒヤリングをオーラル・ヒストリーの手法を用いて行い、その方法についても検討を開始する。あわせて、全体の理論枠組みの再検討を続ける。

教育活動

担当授業

  • ジェンダー論, 2020, なぜ専業主婦は無償で家事労働を行っているのか。なぜ女性の賃金労働者の中にはパートタイマーが多いのか。世界の暴力は減少しているというのに、なぜ家庭内暴力(DV)は絶えないのか。労働も土地もすべて商品にしてしまう資本主義社会で、なぜ売春は偏見に晒されるのか。|このような疑問に答えるためには、資本主義の発展を、ジェンダーの視点から説明する必要があります。この授業では、それに挑戦したフェミニストたちの著作を用いて、資本主義と家父長制との関係を学びます。||※本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業として実施します。毎回の授業で行うグループディスカッションと期末レポート構想報告の際には、Webカメラとマイクを使用して映像と音声のやり取りを行います。
  • 演習I, 2020, ※本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業として実施します。初回からオンラインという異例の環境で授業を行うことになりますが、受講者が授業の内容をしっかり習熟できるよう最大限の努力をします。||普段の生活の中で、国家と接する機会は、グーグルやアマゾンと接する機会と比べると、それほど多くないかもしれません。しかも、それらの企業は、あらゆる領域を横断するプラットフォームとして、国家よりも多くの個人情報を集めています。また、それらは多国籍企業という形態をとることで、税金の安い国へと逃れることもできます。電子マネーを用いたキャッシュレス化の進展によって、国家が発行する貨幣と接する機会もだんだんと少なくなっていくでしょう。しかし、このような世界的な流れを目の前にしても、国家の中に生きているという感覚は、消えていくところか、ますます強まっていくようにも感じます。例えば、オリンピックの東京開催が決定したとき、喜びを感じた人も少なくないでしょう。それでは、このような、相反するように見える二つの傾向をどのように説明すれば良いのでしょうか。|この問いに対する答えを引き出すためには、国家と市民社会が互いに深く浸透し始めたところまで歴史を遡り、検討を行う必要があります。この演習では、そのような検討の手がかりを提供する文献を取り上げ、報告と討論を行います(輪読形式)。
  • 演習(4), 2020, ※本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業として実施します。初回からオンラインという異例の環境で授業を行うことになりますが、受講者が授業の内容をしっかり習熟できるよう最大限の努力をします。||普段の生活の中で、国家と接する機会は、グーグルやアマゾンと接する機会と比べると、それほど多くないかもしれません。しかも、それらの企業は、あらゆる領域を横断するプラットフォームとして、国家よりも多くの個人情報を集めています。また、それらは多国籍企業という形態をとることで、税金の安い国へと逃れることもできます。電子マネーを用いたキャッシュレス化の進展によって、国家が発行する貨幣と接する機会もだんだんと少なくなっていくでしょう。しかし、このような世界的な流れを目の前にしても、国家の中に生きているという感覚は、消えていくところか、ますます強まっていくようにも感じます。例えば、オリンピックの東京開催が決定したとき、喜びを感じた人も少なくないでしょう。それでは、このような、相反するように見える二つの傾向をどのように説明すれば良いのでしょうか。|この問いに対する答えを引き出すためには、国家と市民社会が互いに深く浸透し始めたところまで歴史を遡り、検討を行う必要があります。この演習では、そのような検討の手がかりを提供する文献を取り上げ、報告と討論を行います(輪読形式)。
  • 演習II, 2020, ※本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業として実施します。初回からオンラインという異例の環境で授業を行うことになりますが、受講者が授業の内容をしっかり習熟できるよう最大限の努力をします。||普段の生活の中で、国家と接する機会は、グーグルやアマゾンと接する機会と比べると、それほど多くないかもしれません。しかも、それらの企業は、あらゆる領域を横断するプラットフォームとして、国家よりも多くの個人情報を集めています。また、それらは多国籍企業という形態をとることで、税金の安い国へと逃れることもできます。電子マネーを用いたキャッシュレス化の進展によって、国家が発行する貨幣と接する機会もだんだんと少なくなっていくでしょう。しかし、このような世界的な流れを目の前にしても、国家の中に生きているという感覚は、消えていくところか、ますます強まっていくようにも感じます。例えば、オリンピックの東京開催が決定したとき、喜びを感じた人も少なくないでしょう。それでは、このような、相反するように見える二つの傾向をどのように説明すれば良いのでしょうか。|この問いに対する答えを引き出すためには、国家と市民社会が互いに深く浸透し始めたところまで歴史を遡り、検討を行う必要があります。この演習では、そのような検討の手がかりを提供する文献を取り上げ、報告と討論を行います(輪読形式)。
  • 基礎演習A, 2020, 基礎演習Aでは、大学での学習に必要となる基礎的な読解力と報告・討論の基礎に焦点を当てて、みなさんが演習などに参加しても困らないような基本的な技術を習得してもらうことを目的としています。| 政治や現代の社会に関する教材を使いながら、要点を的確につかむ本の読み方、自分の主張の論理的な構成方法、他人に自分の主張を正確に伝える発表や報告のしかた、議論の問題点を明確にする質問や議論の方法、などについて、ポイントを指導するとともに、実習をしてもらいます。|なお、大学の教室での授業が可能になるまでは、Zoomによる授業とK-SMAPYIIによる課題提出で進行することとなります。詳細は5/7の開講前に履修者メール等でお知らせします。
  • 政治学概論, 2020, ※本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業として実施します。映像・音声のやり取りだけではなく、授業時間内にK-SMAPYⅡから参考文献をダウンロードし、課題をこなす必要があるので、できればスマートフォンよりはPCを利用して受講してください。初回からオンラインという異例の環境で授業を行うことになりますが、受講者が授業の内容をしっかり習熟できるよう最大限の努力をします。||政治学の歴史においては、権力と自由に関する絶え間ない論争が繰り広げられてきました。この授業では近代社会を形成したさまざまな種類の権力資源に焦点を当て、その起源と変遷を辿ります。それを通じて、政治に関する多様な見方を学び、幅広い角度から政治学という学問を理解することを目指します。
  • 政治学概論, 2020, 政治学の歴史においては、権力と自由に関する絶え間ない論争が繰り広げられてきました。この授業では近代社会を形成したさまざまな種類の権力資源に焦点を当て、その起源と変遷を辿ります。それを通じて、政治に関する多様な見方を学び、幅広い角度から政治学という学問を理解することを目指します。||※本授業は、主に録画配信によるオンデマンド型授業として実施します。初回と最終回以外は、文献を読んだ上で質問に答える形式の課題が、毎回の授業中に出されます。課題文献の配布には、K-SMAPYⅡの「授業資料」機能を、課題の提出にはK-SMAPYⅡの「アンケート」機能を使用します。
  • 比較政治入門, 2020, ※本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業として実施します。映像・音声のやり取りだけではなく、授業時間内にK-SMAPYⅡから参考文献をダウンロードし、課題をこなす必要があるので、できればスマートフォンよりはPCを利用して受講してください。初回からオンラインという異例の環境で授業を行うことになりますが、受講者が授業の内容をしっかり習熟できるよう最大限の努力をします。||「日本は民主的な国である」「日本は男女平等が進んでいない」「日本の行政は縦割りである」。今日の日本の政治に関して、しばしばこのような評価が行われてきました。こうした評価を肯定する人もいれば、否定する人もいることでしょう。ある国が、民主主義やジェンダー平等といった価値をどれほど実現しているかを判断する基準は、人それぞれだからです。しかし、そうだとすれば、人々が好き勝手に日本の政治を評価するのは仕方がないということになるのでしょうか。おそらく、そうではないはずです。例えば、民主主義の発展の程度を測る絶対的な基準がないとしても、日本を他の国と比較することで、それらの国より民主的である、あるいは民主的ではない、といった評価を与えることが可能になります。この授業では、さまざまな政治の問題を取り上げ、国際比較を通じて、日本の政治の現状を説明していきます。
  • 地域研究(東アジアにおける政治権力の基盤), 2020, 疫病が世界的に流行する中、韓国や台湾では国民番号が疫病対策に用いられたことが各国からの注目を引き、日本でも議論の対象となりました。しかし、かつては両国とも帝国日本の一部だったことを考えれば、両国における現在の住民管理のあり方が、日本と大きく異なるのは、極めて興味深い事象ではないでしょうか。|この授業では、帝国日本とその周縁における住民管理の技術がいかに発展してきたかを検討します。また、帝国日本の解体と脱植民地化の過程で、国境管理と住民管理のあり方がどのような変化を遂げてきたかを見ていきます。||※本授業は、主に録画配信によるオンデマンド型授業として実施します。初回と最終回以外は、毎回の授業中に課題が出されます。課題の提出にはK-SMAPYⅡの「アンケート」機能を使用します。
  • オムニバス・セミナー(社会問題を読み解く), 2020, 皆さんは、ニュースで目にする社会問題を、どのように理解していますか。例えば、児童虐待の件数や生活保護の受給世帯数など、しばしば数字によるデータが示されることで、その問題の深刻さが伝えられることがあります。そのようなデータは、特定の社会問題に接近するための糸口を提供することもありますが、必ずしもそれが問題に関する理解を深める方向に働くわけではありません。数字として現れる問題は、実際の起きている問題のごく一部分にすぎないからです。|このセミナーでは、データには現れない社会問題の実態を少しでも理解するべく、それぞれの問題に向き合い、活動を行なっている研究者、ジャーナリスト、活動家をお招きして、その取り組みをご紹介いただいた上で、質疑応答および討議を通じて理解を深めていくことにします。|講義は、毎回のゲスト講師の方にお話をいただいた後、質疑応答および討論を行う形で進めます。||※本授業は、主にZoom を利用した双方向型授業として実施します。
  • 政策過程論, 2020, もし人間が完全に合理的だとすれば、失敗する政策や不要な政策は生み出されないはずです。しかし、世の中は、車が殆ど走らない道路や事故を起こす原子力発電所、あるいは利用者の殆どいない電子申請システムなどで満ち溢れています。|この授業では、そのような現実を説明するべく、人間の合理性の限界を前提としたさまざまな政策過程の理論を紹介します。||※本授業は、主に録画配信によるオンデマンド型授業として実施します。初回と最終回以外は、毎回の授業中に課題が出されます。課題の提出にはK-SMAPYⅡの「アンケート」機能を使用します。
  • 比較政治入門, 2021, 「日本は民主的な国である」「日本は男女平等が進んでいない」「日本の行政は縦割りである」。今日の日本の政治に関して、しばしばこのような評価が行われてきました。こうした評価を肯定する人もいれば、否定する人もいることでしょう。ある国が、民主主義やジェンダー平等といった価値をどれほど実現しているかを判断する基準は、人それぞれだからです。しかし、そうだとすれば、人々が好き勝手に日本の政治を評価するのは仕方がないということになるのでしょうか。おそらく、そうではないはずです。例えば、民主主義の発展の程度を測る絶対的な基準がないとしても、日本を他の国と比較することで、それらの国より民主的である、あるいは民主的ではない、といった評価を与えることが可能になります。この授業では、さまざまな政治の問題を取り上げ、国際比較を通じて、日本の政治の現状を説明していきます。||※次々年度以降に専門教養科目として「比較政治A・B」の履修を希望する2021年度入学生は、当該科目の内容が本科目の内容と密接に関連していたり、本科目の内容を基礎としていたりすることがあることから、当該科目の履修前に本科目を履修することが望ましいです。
  • 行政学A, 2021, ”行政の活動は、日々の生活に欠かせないものとなっています。人々が学校に通い、予防接種を受け、年金を受給することができるのは、行政職員がそうした活動を支えているためです。しかし、その一方で、人々は行政に対するさまざまな不満を口にします。「無駄な手続きが多い」「業界と癒着している」「政治家に忖度している」「時代の変化に適応できていない」などといった批判は、マスメディアを通じて広く流布され、時には行政の活動を削減する方向へと働いてきました。こうした現象を理解するためには、そもそも人々の生活が行政の活動によって支えられているようになった歴史を理解し、行政を説明・評価するために作られてきた概念を理解する必要があります。この授業では、主に日本の行政について理解することを目標としますが、そのためには外国との比較も欠かせません。日本と外国のさまざまな事例を取り上げながら、行政学の基本的な理論を紹介していきます。”
  • 行政学B, 2021, ”日本における行政学の議論は、日本の近代化の成果を振り返るものとして始まりました。「日本の行政は近代的だといえるか」「いかにして日本の行政をより民主的にするか」といった問題をめぐって、多くの行政学者が議論を重ねてきました。それらの議論を通じて、日本の行政のいかなる特徴が浮き彫りになったのでしょうか。この授業では、主に20世紀における日本の行政学者たちの議論を紹介しつつ、そこで行政学者たちを悩ませていた日本の行政の問題が、今日ではどのように議論されているかについて解説を行います。”
  • 地域研究(東アジアにおける政治権力の基盤), 2021, 疫病が世界的に流行する中、韓国や台湾では国民番号が疫病対策に用いられたことが各国からの注目を引き、日本でも議論の対象となりました。しかし、かつては両国とも帝国日本の一部だったことを考えれば、両国における現在の住民管理のあり方が、日本と大きく異なるのは、極めて興味深い事象ではないでしょうか。|この授業では、帝国日本とその周縁における住民管理の技術がいかに発展してきたかを検討します。また、帝国日本の解体と脱植民地化の過程で、国境管理と住民管理のあり方がどのような変化を遂げてきたかを見ていきます。
  • 基礎演習A, 2021, 基礎演習Aでは、大学での学習に必要となる基礎的な読解力と報告・討論の基礎に焦点を当てて、みなさんが演習などに参加しても困らないような基本的な技術を習得してもらうことを目的としています。| 政治や現代の社会に関する教材を使いながら、要点を的確につかむ本の読み方、自分の主張の論理的な構成方法、他人に自分の主張を正確に伝える発表や報告のしかた、議論の問題点を明確にする質問や議論の方法、などについて、ポイントを指導するとともに、実習をしてもらいます。
  • 政治学概論, 2021, 政治学の歴史においては、権力と自由に関する絶え間ない論争が繰り広げられてきました。この授業では近代社会を形成したさまざまな種類の権力資源に焦点を当て、その起源と変遷を辿ります。それを通じて、政治に関する多様な見方を学び、幅広い角度から政治学という学問を理解することを目指します。
  • 政治学概論, 2021, 政治学の歴史においては、権力と自由に関する絶え間ない論争が繰り広げられてきました。この授業では近代社会を形成したさまざまな種類の権力資源に焦点を当て、その起源と変遷を辿ります。それを通じて、政治に関する多様な見方を学び、幅広い角度から政治学という学問を理解することを目指します。
  • 政策過程論, 2021, もし人間が完全に合理的だとすれば、失敗する政策や不要な政策は生み出されないはずです。しかし、世の中は、車が殆ど走らない道路や事故を起こす原子力発電所、あるいは利用者の殆どいない電子申請システムなどで満ち溢れています。|この授業では、そのような現実を説明するべく、人間の合理性の限界を前提としたさまざまな政策過程の理論を紹介します。
  • 演習I, 2021, 普段の生活の中で、国家と接する機会は、グーグルやアマゾンと接する機会と比べると、それほど多くないかもしれません。しかも、それらの企業は、あらゆる領域を横断するプラットフォームとして、国家よりも多くの個人情報を集めています。また、それらは多国籍企業という形態をとることで、税金の安い国へと逃れることもできます。電子マネーを用いたキャッシュレス化の進展によって、国家が発行する貨幣と接する機会もだんだんと少なくなっていくでしょう。しかし、このような世界的な流れを目の前にしても、国家の中に生きているという感覚は、消えていくところか、ますます強まっていくようにも感じます。例えば、オリンピックで日本の選手が金メダルを獲得したとき、喜びを感じた人も少なくないでしょう。今般の新型コロナウイルス感染症への対応では、何よりも国家の果たす役割に注目が集まりました。それでは、このような、相反するように見える二つの傾向をどのように説明すれば良いのでしょうか。| この問いに対する答えを引き出すためには、国家と市民社会が互いに深く浸透し始めたところまで歴史を遡り、検討を行う必要があります。この演習では、そのような検討の手がかりを提供する文献を取り上げ、報告と討論を行います(輪読形式)。
  • 演習II, 2021, 普段の生活の中で、国家と接する機会は、グーグルやアマゾンと接する機会と比べると、それほど多くないかもしれません。しかも、それらの企業は、あらゆる領域を横断するプラットフォームとして、国家よりも多くの個人情報を集めています。また、それらは多国籍企業という形態をとることで、税金の安い国へと逃れることもできます。電子マネーを用いたキャッシュレス化の進展によって、国家が発行する貨幣と接する機会もだんだんと少なくなっていくでしょう。しかし、このような世界的な流れを目の前にしても、国家の中に生きているという感覚は、消えていくところか、ますます強まっていくようにも感じます。例えば、オリンピックで日本の選手が金メダルを獲得したとき、喜びを感じた人も少なくないでしょう。今般の新型コロナウイルス感染症への対応では、何よりも国家の果たす役割に注目が集まりました。それでは、このような、相反するように見える二つの傾向をどのように説明すれば良いのでしょうか。| この問いに対する答えを引き出すためには、国家と市民社会が互いに深く浸透し始めたところまで歴史を遡り、検討を行う必要があります。この演習では、そのような検討の手がかりを提供する文献を取り上げ、報告と討論を行います(輪読形式)。
  • 演習(4), 2021, 普段の生活の中で、国家と接する機会は、グーグルやアマゾンと接する機会と比べると、それほど多くないかもしれません。しかも、それらの企業は、あらゆる領域を横断するプラットフォームとして、国家よりも多くの個人情報を集めています。また、それらは多国籍企業という形態をとることで、税金の安い国へと逃れることもできます。電子マネーを用いたキャッシュレス化の進展によって、国家が発行する貨幣と接する機会もだんだんと少なくなっていくでしょう。しかし、このような世界的な流れを目の前にしても、国家の中に生きているという感覚は、消えていくところか、ますます強まっていくようにも感じます。例えば、オリンピックで日本の選手が金メダルを獲得したとき、喜びを感じた人も少なくないでしょう。今般の新型コロナウイルス感染症への対応では、何よりも国家の果たす役割に注目が集まりました。それでは、このような、相反するように見える二つの傾向をどのように説明すれば良いのでしょうか。| この問いに対する答えを引き出すためには、国家と市民社会が互いに深く浸透し始めたところまで歴史を遡り、検討を行う必要があります。この演習では、そのような検討の手がかりを提供する文献を取り上げ、報告と討論を行います(輪読形式)。
  • 行政と市民生活(デジタル時代の行政と社会), 2022, 近代国家の官僚制は、情報通信技術を権力の道具として取り入れることを通じて発展してきました。ところが、今日の日本では、政府のウェブサイトの使い勝手の悪さや、IT調達の失敗といった問題が繰り返し指摘されているように、情報通信技術を扱う行政組織の専門性に対する評価は決して高くありません。デジタル化の進展が、肥大化した行政の官僚主義を打破し、効率性をもたらすという期待がありながら、それが実質的な成果を生み出しにくいのはなぜなのでしょうか。この授業では、近代以後の官僚制化の歴史を踏まえながら、情報通信技術の変化と行政の変容について議論します。
  • 比較政治入門, 2022, 「日本は民主的な国である」「日本は男女平等が進んでいない」「日本の行政は縦割りである」。今日の日本の政治に関して、しばしばこのような評価が行われてきました。こうした評価を肯定する人もいれば、否定する人もいることでしょう。ある国が、民主主義やジェンダー平等といった価値をどれほど実現しているかを判断する基準は、人それぞれだからです。しかし、そうだとすれば、人々が好き勝手に日本の政治を評価するのは仕方がないということになるのでしょうか。おそらく、そうではないはずです。例えば、民主主義の発展の程度を測る絶対的な基準がないとしても、日本を他の国と比較することで、それらの国より民主的である、あるいは民主的ではない、といった評価を与えることが可能になります。この授業では、さまざまな政治の問題を取り上げ、国際比較を通じて、日本の政治の現状を説明していきます。||※次々年度以降に専門教養科目として「比較政治A・B」の履修を希望する2022年度入学生は、当該科目の内容が本科目の内容と密接に関連していたり、本科目の内容を基礎としていたりすることがあることから、当該科目の履修前に本科目を履修することが望ましいです。
  • 基礎演習A, 2022, 基礎演習Aでは、大学での学習に必要となる基礎的な読解力と報告・討論の基礎に焦点を当てて、みなさんが演習などに参加しても困らないような基本的な技術を習得してもらうことを目的としています。| 政治や現代の社会に関する教材を使いながら、要点を的確につかむ本の読み方、自分の主張の論理的な構成方法、他人に自分の主張を正確に伝える発表や報告のしかた、議論の問題点を明確にする質問や議論の方法、などについて、ポイントを指導するとともに、実習をしてもらいます。
  • 政治学概論, 2022, 政治学の歴史においては、権力と自由に関する絶え間ない論争が繰り広げられてきました。この授業では近代社会を形成したさまざまな種類の権力資源に焦点を当て、その起源と変遷を辿ります。それを通じて、政治に関する多様な見方を学び、幅広い角度から政治学という学問を理解することを目指します。
  • 政治学概論, 2022, 政治学の歴史においては、権力と自由に関する絶え間ない論争が繰り広げられてきました。この授業では近代社会を形成したさまざまな種類の権力資源に焦点を当て、その起源と変遷を辿ります。それを通じて、政治に関する多様な見方を学び、幅広い角度から政治学という学問を理解することを目指します。
  • 政策過程論, 2022, もし人間が完全に合理的だとすれば、失敗する政策や不要な政策は生み出されないはずです。しかし、世の中は、車が殆ど走らない道路や事故を起こす原子力発電所、あるいは利用者の殆どいない電子申請システムなどで満ち溢れています。|この授業では、そのような現実を説明するべく、人間の合理性の限界を前提としたさまざまな政策過程の理論を紹介します。
  • 演習I, 2022, AIが人間の意思決定を助けるようになると、行政の現場はどのように変化していくのでしょう。この問題に関しては、これまでもさまざまな議論が繰り広げられてきました。その中には、単純作業をAIに任せて、職員は今までよりもクリエイティブな仕事に集中できるようになるという意見もあれば、AIが人間の仕事を奪ってしまうだろうという意見もあります。あるいは、保育園や介護サービスなどに対する人々の需要を予測し、より迅速でかつきめ細かなサービスを提供できるようになるという期待も寄せられています。しかしその一方で、AIが判断の根拠とするビッグデータは現実社会の歪みをそのまま反映しているために、それを利用することで女性差別や経済的格差といった問題をさらに助長してしまう恐れがあるという指摘も浮上しています。|この授業では、こうしたさまざまな議論が展開されている中で、いかなる要因が行政におけるAIの導入を進めたり、妨げたりしているのか、また、AIが行政職員と市民をより自由な状態へと導く可能性はあるのかといった問題について検討します。
  • 演習II, 2022, AIが人間の意思決定を助けるようになると、行政の現場はどのように変化していくのでしょう。この問題に関しては、これまでもさまざまな議論が繰り広げられてきました。その中には、単純作業をAIに任せて、職員は今までよりもクリエイティブな仕事に集中できるようになるという意見もあれば、AIが人間の仕事を奪ってしまうだろうという意見もあります。あるいは、保育園や介護サービスなどに対する人々の需要を予測し、より迅速でかつきめ細かなサービスを提供できるようになるという期待も寄せられています。しかしその一方で、AIが判断の根拠とするビッグデータは現実社会の歪みをそのまま反映しているために、それを利用することで女性差別や経済的格差といった問題をさらに助長してしまう恐れがあるという指摘も浮上しています。|この授業では、こうしたさまざまな議論が展開されている中で、いかなる要因が行政におけるAIの導入を進めたり、妨げたりしているのか、また、AIが行政職員と市民をより自由な状態へと導く可能性はあるのかといった問題について検討します。
  • 演習(4), 2022, AIが人間の意思決定を助けるようになると、行政の現場はどのように変化していくのでしょう。この問題に関しては、これまでもさまざまな議論が繰り広げられてきました。その中には、単純作業をAIに任せて、職員は今までよりもクリエイティブな仕事に集中できるようになるという意見もあれば、AIが人間の仕事を奪ってしまうだろうという意見もあります。あるいは、保育園や介護サービスなどに対する人々の需要を予測し、より迅速でかつきめ細かなサービスを提供できるようになるという期待も寄せられています。しかしその一方で、AIが判断の根拠とするビッグデータは現実社会の歪みをそのまま反映しているために、それを利用することで女性差別や経済的格差といった問題をさらに助長してしまう恐れがあるという指摘も浮上しています。|この授業では、こうしたさまざまな議論が展開されている中で、いかなる要因が行政におけるAIの導入を進めたり、妨げたりしているのか、また、AIが行政職員と市民をより自由な状態へと導く可能性はあるのかといった問題について検討します。
  • 行政学A, 2022, 行政の活動は、日々の生活に欠かせないものとなっています。人々が学校に通い、予防接種を受け、年金を受給することができるのは、行政職員がそうした活動を支えているためです。しかし、その一方で、人々は行政に対するさまざまな不満を口にします。「無駄な手続きが多い」「業界と癒着している」「政治家に忖度している」「時代の変化に適応できていない」などといった批判は、マスメディアを通じて広く流布され、時には行政の活動を削減する方向へと働いてきました。こうした現象を理解するためには、そもそも人々の生活が行政の活動によって支えられているようになった歴史を理解し、行政を説明・評価するために作られてきた概念を理解する必要があります。この授業では、主に日本の行政について理解することを目標としますが、そのためには外国との比較も欠かせません。日本と外国のさまざまな事例を取り上げながら、行政学の理論を紹介していきます。||※後期に「行政学B」の履修を希望する学生は、当該科目の履修前に本科目を履修することが望ましいです。「行政学B」の内容は本科目の内容と密接に関連していたり、本科目の内容を基礎としていたりすることがあります。
  • 行政学B, 2022, 行政の活動は、日々の生活に欠かせないものとなっています。人々が学校に通い、予防接種を受け、年金を受給することができるのは、行政職員がそうした活動を支えているためです。しかし、その一方で、人々は行政に対するさまざまな不満を口にします。「無駄な手続きが多い」「業界と癒着している」「政治家に忖度している」「時代の変化に適応できていない」などといった批判は、マスメディアを通じて広く流布され、時には行政の活動を削減する方向へと働いてきました。こうした現象を理解するためには、そもそも人々の生活が行政の活動によって支えられているようになった歴史を理解し、行政を説明・評価するために作られてきた概念を理解する必要があります。この授業では、主に日本の行政について理解することを目標としますが、そのためには外国との比較も欠かせません。日本と外国のさまざまな事例を取り上げながら、行政学の理論を紹介していきます。||※本科目を履修する前に、前期の「行政学A」を履修することをお勧めします。本科目の内容は、「行政学A」の内容と密接に関連していたり、当該科目の内容を基礎としていたりすることがあります。
  • 行政と市民生活(デジタル時代の行政と社会), 2023
  • 比較政治入門, 2023
  • 行政学A, 2023
  • 行政学B, 2023
  • 政治学概論, 2023
  • 政治学概論, 2023
  • 政策過程論, 2023
  • 演習I, 2023
  • 演習II, 2023
  • オムニバス・セミナー(行政の現場を知る), 2023
  • 演習(4), 2023
  • 行政と市民生活(デジタル時代の行政と社会), 2023, 近代国家の官僚制は、情報通信技術を権力の道具として取り入れることを通じて発展してきました。ところが、今日の日本では、政府のウェブサイトの使い勝手の悪さや、IT調達の失敗といった問題が繰り返し指摘されているように、情報通信技術を扱う行政組織の専門性に対する評価は決して高くありません。デジタル化の進展が、肥大化した行政の官僚主義を打破し、効率性をもたらすという期待がありながら、それが実質的な成果を生み出しにくいのはなぜなのでしょうか。この授業では、近代以後の官僚制化の歴史を踏まえながら、情報通信技術の変化と行政の変容について議論します。
  • 比較政治入門, 2023, 「日本は民主的な国である」「日本は男女平等が進んでいない」「日本の行政は縦割りである」。今日の日本の政治に関して、しばしばこのような評価が行われてきました。こうした評価を肯定する人もいれば、否定する人もいることでしょう。ある国が、民主主義やジェンダー平等といった価値をどれほど実現しているかを判断する基準は、人それぞれだからです。しかし、そうだとすれば、人々が好き勝手に日本の政治を評価するのは仕方がないということになるのでしょうか。おそらく、そうではないはずです。例えば、民主主義の発展の程度を測る絶対的な基準がないとしても、日本を他の国と比較することで、それらの国より民主的である、あるいは民主的ではない、といった評価を与えることが可能になります。この授業では、さまざまな政治の問題を取り上げ、国際比較を通じて、日本の政治の現状を説明していきます。||※専門教養科目の「比較政治A・B」の履修を希望する学生は、当該科目の内容が本科目の内容と密接に関連していたり、本科目の内容を基礎としていたりすることがあることから、当該科目の履修前に本科目を履修することが望ましいです。
  • 行政学A, 2023, 行政の活動は、日々の生活に欠かせないものとなっています。人々が学校に通い、予防接種を受け、年金を受給することができるのは、行政職員がそうした活動を支えているためです。しかし、その一方で、人々は行政に対するさまざまな不満を口にします。「無駄な手続きが多い」「業界と癒着している」「政治家に忖度している」「時代の変化に適応できていない」などといった批判は、マスメディアを通じて広く流布され、時には行政の活動を削減する方向へと働いてきました。こうした現象を理解するためには、そもそも人々の生活が行政の活動によって支えられているようになった歴史を理解し、行政を説明・評価するために作られてきた概念を理解する必要があります。この授業では、主に日本の行政について理解することを目標としますが、そのためには外国との比較も欠かせません。日本と外国のさまざまな事例を取り上げながら、行政学の理論を紹介していきます。||※後期に「行政学B」の履修を希望する学生は、当該科目の履修前に本科目を履修することが望ましいです。「行政学B」の内容は本科目の内容と密接に関連していたり、本科目の内容を基礎としていたりすることがあります。
  • 行政学B, 2023, 行政の活動は、日々の生活に欠かせないものとなっています。人々が学校に通い、予防接種を受け、年金を受給することができるのは、行政職員がそうした活動を支えているためです。しかし、その一方で、人々は行政に対するさまざまな不満を口にします。「無駄な手続きが多い」「業界と癒着している」「政治家に忖度している」「時代の変化に適応できていない」などといった批判は、マスメディアを通じて広く流布され、時には行政の活動を削減する方向へと働いてきました。こうした現象を理解するためには、そもそも人々の生活が行政の活動によって支えられているようになった歴史を理解し、行政を説明・評価するために作られてきた概念を理解する必要があります。この授業では、主に日本の行政について理解することを目標としますが、そのためには外国との比較も欠かせません。日本と外国のさまざまな事例を取り上げながら、行政学の理論を紹介していきます。||※本科目を履修する前に、前期の「行政学A」を履修することをお勧めします。本科目の内容は、「行政学A」の内容と密接に関連していたり、当該科目の内容を基礎としていたりすることがあります。
  • 政治学概論, 2023, 政治学の歴史においては、権力と自由に関する絶え間ない論争が繰り広げられてきました。この授業では近代社会を形成したさまざまな種類の権力資源に焦点を当て、その起源と変遷を辿ります。それを通じて、政治に関する多様な見方を学び、幅広い角度から政治学という学問を理解することを目指します。
  • 政治学概論, 2023, 政治学の歴史においては、権力と自由に関する絶え間ない論争が繰り広げられてきました。この授業では近代社会を形成したさまざまな種類の権力資源に焦点を当て、その起源と変遷を辿ります。それを通じて、政治に関する多様な見方を学び、幅広い角度から政治学という学問を理解することを目指します。
  • 政策過程論, 2023, もし人間が完全に合理的だとすれば、失敗する政策や不要な政策は生み出されないはずです。しかし、世の中は、車が殆ど走らない道路や事故を起こす原子力発電所、あるいは利用者の殆どいない電子申請システムなどで満ち溢れています。|この授業では、そのような現実を説明するべく、人間の合理性の限界を前提としたさまざまな政策過程の理論を紹介します。
  • 演習I, 2023, 「ソーシャルワーカーは情報提供者の役割を果たしてくれる、深刻な社会問題について彼らが持っている知識は私たちが分析すべき素材となると考えていました。ところがこのストリートレベルの官僚たち自身が実は大きな矛盾を抱えていること、深刻な苦しみに悩んでいることに気がつきました」(ピエール・ブルデュー)||これまでの政治学・行政学において、聞き取り調査のような個人を対象とする研究は、著名な政治家や官僚といった政治エリートに注目するのが一般的でした。それに対して、一般市民の考えや行動様式を分析する際には、世論調査の結果など大規模なサーベイデータを用いた統計分析が行われるのが主流になってきました。|しかし、世の中は、そうした研究だけでは十分に説明できない現象で溢れています。例えば、ソーシャルワーカーや警察官など「ストリートレベルの官僚」と呼ばれる行政職員がなぜ杓子定規に行動するのか、「復興政策」が講じられた被災地に被災者が戻らないのはなぜか、生活保護の受給資格があるにもかかわらずその制度を利用しない人々がいるのはなぜか、食品安全のための規制が書類上でしか守られないのはなぜか、といった疑問に答えるのも、政治学・行政学の役割です。|そこで、来年度の演習では、フィールドワークや聞き取り調査を通じて、政治エリートではない一般の人々の考えや行動様式を記録したエスノグラフィーの文献に触れ、そこから見えてくる行政の問題について議論したいと思います。
  • 演習II, 2023, 「ソーシャルワーカーは情報提供者の役割を果たしてくれる、深刻な社会問題について彼らが持っている知識は私たちが分析すべき素材となると考えていました。ところがこのストリートレベルの官僚たち自身が実は大きな矛盾を抱えていること、深刻な苦しみに悩んでいることに気がつきました」(ピエール・ブルデュー)||これまでの政治学・行政学において、聞き取り調査のような個人を対象とする研究は、著名な政治家や官僚といった政治エリートに注目するのが一般的でした。それに対して、一般市民の考えや行動様式を分析する際には、世論調査の結果など大規模なサーベイデータを用いた統計分析が行われるのが主流になってきました。|しかし、世の中は、そうした研究だけでは十分に説明できない現象で溢れています。例えば、ソーシャルワーカーや警察官など「ストリートレベルの官僚」と呼ばれる行政職員がなぜ杓子定規に行動するのか、「復興政策」が講じられた被災地に被災者が戻らないのはなぜか、生活保護の受給資格があるにもかかわらずその制度を利用しない人々がいるのはなぜか、食品安全のための規制が書類上でしか守られないのはなぜか、といった疑問に答えるのも、政治学・行政学の役割です。|そこで、来年度の演習では、フィールドワークや聞き取り調査を通じて、政治エリートではない一般の人々の考えや行動様式を記録したエスノグラフィーの文献に触れ、そこから見えてくる行政の問題について議論したいと思います。
  • オムニバス・セミナー(行政の現場を知る), 2023, 疫病の流行、経済危機、安全保障問題など大規模な困難に直面した社会では、問題を劇的に解決するリーダーシップが求められる傾向が見られます。新型コロナウイルスの流行による混同を経験した日本社会でも、全体を俯瞰する政策を強力に進めるリーダーシップが必要だという考えがしばしば見受けられるようになりました。しかし、強力なリーダーシップの下で集権化が重視されれば、一方で現場の行政職員が実践的に蓄積してきた経験が軽視されてしまう恐れが生じます。|現場の行政職員は、日常的に市民と接触しているという点で、実質的な政策決定者だと言うべきですが、その職員たちの経験を軽視する社会では、行政の助けを最も必要とする人々に適切な行政サービスが行き届かなくなってしまいます。|そこで、この授業では、行政の現場で活躍している職員の方々をお招きし、これまでの活動についてお話いただいた上で、質疑応答および討議を通じて理解を深めていくことにします。
  • 演習(4), 2023, 「ソーシャルワーカーは情報提供者の役割を果たしてくれる、深刻な社会問題について彼らが持っている知識は私たちが分析すべき素材となると考えていました。ところがこのストリートレベルの官僚たち自身が実は大きな矛盾を抱えていること、深刻な苦しみに悩んでいることに気がつきました」(ピエール・ブルデュー)||これまでの政治学・行政学において、聞き取り調査のような個人を対象とする研究は、著名な政治家や官僚といった政治エリートに注目するのが一般的でした。それに対して、一般市民の考えや行動様式を分析する際には、世論調査の結果など大規模なサーベイデータを用いた統計分析が行われるのが主流になってきました。|しかし、世の中は、そうした研究だけでは十分に説明できない現象で溢れています。例えば、ソーシャルワーカーや警察官など「ストリートレベルの官僚」と呼ばれる行政職員がなぜ杓子定規に行動するのか、「復興政策」が講じられた被災地に被災者が戻らないのはなぜか、生活保護の受給資格があるにもかかわらずその制度を利用しない人々がいるのはなぜか、食品安全のための規制が書類上でしか守られないのはなぜか、といった疑問に答えるのも、政治学・行政学の役割です。|そこで、来年度の演習では、フィールドワークや聞き取り調査を通じて、政治エリートではない一般の人々の考えや行動様式を記録したエスノグラフィーの文献に触れ、そこから見えてくる行政の問題について議論したいと思います。

学外活動

学協会活動

  • 日本行政学会, 2014年
  • 日本政治学会, 2016年

学外委員等活動

  • 2023年10月01日, 2024年03月31日, 一般財団法人 自治総合センター, 21世紀地方自治制度についての調査研究会 委員
  • 2022年10月01日, 2023年03月31日, 一般財団法人 自治総合センター, 21世紀地方自治制度についての調査研究会 委員