国学概論I, 2019, 近世中期に発生した学問である国学は、本学の建学の理念と不可分であるとともに、近世中期から現在に至るまでの「日本」を考える上でも不可避な学問領域である。本講義では、広く日本の古典の考究につとめ、国家や神道、日本人について考究した、国学の発生と展開を論じる。具体的には契沖からはじめ、いわゆる「国学の四大人」である荷田春満・賀茂真淵・本居宣長・平田篤胤の国学者たちの伝記や学問形成、著述・思想を概説し、近世国学の通史的なアウトラインを学ぶ。
国学概論II, 2019, 従来、国学史は主要人物の業績や思想を時系列順で叙述することが常であった。しかし、そのような、いわば「列伝」体の国学史は、日本史の中で国学がどのような役割を果たしたのかについての理解を妨げてきた。本講義では時代を縦軸とし、時代の流れの中で国学がどのように展開してきたのかを論じることにより、「日本史の中での国学」を位置付けていくことを目的とする。それによって受講生がより一層国学についての理解を深めていくことが可能となるだろう。
神道史学IIA, 2019, 吉田兼倶の唱えた唯一神道は、教説のみならず、行法や組織にまで及び、江戸幕府が開かれて以降は、全国の神社を広く組織化していった。一方では「元和偃武」以来の平和の到来は、社会を安定させ、神社や神道に対する認識も新たな展開を迎えた。本講義では幕府の神社政策、朝廷と神社の関係、吉田・白川家の神社支配などを軸として、近世神道の展開を時系列で捉えていく。それによって近世神道がどのように展開したのかについて、通史的な知見を得ることができる。
神道史学IIB, 2019, 本講義では、幕末・明治維新から昭和の終戦直後までの神道に関して、神社政策や神社界の動向を中心に、通史的に説明する。そこでは特に、近代の神道のあり方が、現在の神道が抱える問題にいかに結びつくかに着目して講義を行う。
古典講読IIIA, 2019, まず最初に、『延喜式』巻八所載の祝詞の概要及び、祝詞研究史の概要につき講義する。さらに、『延喜式』祝詞のうち「祈年祭」および「大祓」の祝詞を講読し、それらを通じて祝詞の基本構成、重要語句の読み書きについて説明する。祝詞の講読にあわせて、古代神祇令制における国家祭祀の概要やその意義も講じる。また、関連する神道古典についても随時言及することによって、その理解を一層深めるとともに、古代神道史や神道神学・思想を考察する上での基礎力をも涵養する。
古典講読IIIB, 2019, 『延喜式』祝詞のうち古代的な表現が豊かに示されている「大殿祭」・「御門祭」、および、「出雲国造神賀詞」、「鎮火祭」・「道饗祭」の各祝詞を講読し、それらの理解を通じて『延喜式』祝詞の前提としての古代信仰への理解を一層深いものとする。祝詞の講読にあわせ、古代神祇令下における国家祭祀の概要やその意義も講じる。また、関連する神道古典についても言及することによってそれらの理解を一層深めるとともに、古代神道史や神道神学・思想を考察する上での基礎力をも養成する。
神道史学IIA, 2019, 吉田兼倶の唱えた唯一神道は、教説のみならず、行法や組織にまで及び、江戸幕府が開かれて以降は、全国の神社を広く組織化していった。一方では「元和偃武」以来の平和の到来は、社会を安定させ、神社や神道に対する認識も新たな展開を迎えた。本講義では幕府の神社政策、朝廷と神社の関係、吉田・白川家の神社支配などを軸として、近世神道の展開を時系列で捉えていく。それによって近世神道がどのように展開したのかについて、通史的な知見を得ることができる。
神道史学IIB, 2019, 本講義では、幕末・明治維新から昭和の終戦直後までの神道に関して、神社政策や神社界の動向を中心に、通史的に説明する。そこでは特に、近代の神道のあり方が、現在の神道が抱える問題にいかに結びつくかに着目して講義を行う。
古典講読IIIA, 2019, まず最初に、『延喜式』巻八所載の祝詞の概要及び、祝詞研究史の概要につき講義する。さらに、『延喜式』祝詞のうち「祈年祭」および「大祓」の祝詞を講読し、それらを通じて祝詞の基本構成、重要語句の読み書きについて説明する。祝詞の講読にあわせて、古代神祇令制における国家祭祀の概要やその意義も講じる。また、関連する神道古典についても随時言及することによって、その理解を一層深めるとともに、古代神道史や神道神学・思想を考察する上での基礎力をも涵養する。
古典講読IIIB, 2019, 『延喜式』祝詞のうち古代的な表現が豊かに示されている「大殿祭」・「御門祭」、および、「出雲国造神賀詞」、「鎮火祭」・「道饗祭」の各祝詞を講読し、それらの理解を通じて『延喜式』祝詞の前提としての古代信仰への理解を一層深いものとする。祝詞の講読にあわせ、古代神祇令下における国家祭祀の概要やその意義も講じる。また、関連する神道古典についても言及することによってそれらの理解を一層深めるとともに、古代神道史や神道神学・思想を考察する上での基礎力をも養成する。
神道学演習I, 2019, 近世・近代(安土桃山~昭和20年まで)は、神道史上で大きな変容が見られた時代である。人を神に祀ることが盛んとなり、豊国社や東照宮のような神社が創建され、地域レベルでは「義人」を祀った祠が作られていった。また、稲荷神をはじめとした流行神が都市を中心に盛んに祀られている。伊勢の神宮においても「おかげ参り」の隆盛と、「ええじゃないか」に代表される神異への信仰が見られ、朝廷や幕府においても神異の発生に際し著名神社へ奉幣している。これらの背景として、カミの神異・霊験(御利益からタタリまでの)のリアリティがあり、平田篤胤はカミの神異を精力的に研究した。近代においては、公的レベルにおいてはカミの神異は語られなくなるが、民間においては近世的なメンタリティは継続していったように思われる。本演習では、多様な近世・近代のカミをめぐる神異・霊験の言説(どのように語られたか)を比較分析することにより、近世・近代神道のカミ観念を理解することを目的とする。
神道学演習II, 2019, 近世・近代(安土桃山~昭和20年まで)は、神道史上で大きな変容が見られた時代である。人を神に祀ることが盛んとなり、豊国社や東照宮のような神社が創建され、地域レベルでは「義人」を祀った祠が作られていった。また、稲荷神をはじめとした流行神が都市を中心に盛んに祀られている。伊勢の神宮においても「おかげ参り」の隆盛と、「ええじゃないか」に代表される神異への信仰が見られ、朝廷や幕府においても神異の発生に際し著名神社へ奉幣している。これらの背景として、カミの神異・霊験(御利益からタタリまでの)のリアリティがあり、平田篤胤はカミの神異を精力的に研究した。近代においては、公的レベルにおいてはカミの神異は語られなくなるが、民間においては近世的なメンタリティは継続していったように思われる。本演習では、多様な近世・近代のカミをめぐる神異・霊験の言説(どのように語られたか)を比較分析することにより、近世・近代神道のカミ観念を理解することを目的とする。
国学概論I, 2020, ・本授業は、ZOOMを利用したオンデマンド型授業とKSMAPYⅡで配布する史料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。|従来、国学史は主要人物の業績や思想を「学統」の系譜で叙述することが常であった。しかし、そのような、いわば「列伝」体の国学史は、日本史の中で国学がどのような役割を果たしたのかについての理解を妨げてきた。本講義では時代を縦軸とし、契沖および国学四大人の事績を時代の流れの中で位置付けていくことを目的とする。それによって受講生が、「日本史の中の国学」についての理解を深めていくことが可能となるだろう。
国学概論II, 2020, 授業はZOOMを利用したオンデマンド型授業とKSMAPYⅡに配布する資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。また、適宜授業時間時にライブの双方向での質疑応答の時間も設ける。ライブの告知はKSMAPY2であらかじめ行い、その参加は任意とする。|本講義では国学概論1を受け、さらに視野を広げて、近世社会の学問のあり方や社家などを中心とした受容主体をも考慮して、広く日本の古典の考究につとめ、国家や神道、日本人について考究した、国学の展開を論じる。国学の意義について、現状の研究史を展望しつつ、具体的かつ主要なテーマごとに掘り下げる。そこでは、具体的な社会関係や、神道思想の展開を論じることとなる。これら具体的な近世国学の業績を通じ、国学の現代的な意義とは何かをも考察したい。
神道学演習I, 2020, 本授業は、ZOOMを利用した双方向型授業とKSMAPYにアップした資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。|本演習の目的は、近世・近代(江戸時代~昭和20年頃まで)の「カミ」にまつわる霊威・霊験・怪異を通して、日本人のカミ観念を考察したうえで、それらを神道史の中に位置付けることにある。| ここでいう「カミ」とは、本居宣長の言う「尋常(よのつね)ならずすぐれたる徳(こと)ありて、可畏(かしこ)きもの」をさす。つまり、神社に奉斎されている神々はもとより、人間の霊、動植物、山川草木にまでその範囲は及ぶ。「カミ」が人間との交渉を持つときに、おおくはその力(霊威・霊験・怪異)示す。ひとびとは、あるときは祭り、あるときは排除(祓除)する。その様相は時代や受容する人々の階層や地域、知識によってさまざまである。それら多様なカミと人との交渉につき、各人がそれぞれの興味・関心に基づいて、考察し、発表を行う。それにより、近世・近代の多様なカミ信仰の諸相や変容を明らかにして、受講生各人の「神道」への理解を深めていく。|
神道学演習II, 2020, 本授業は、ZOOMを利用した双方向型授業とKSMAPYにアップした資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。|本演習の目的は、近世・近代(江戸時代~昭和20年頃まで)の「カミ」にまつわる霊威・霊験・怪異を通して、日本人のカミ観念を考察したうえで、それらを神道史の中に位置付けることにある。| ここでいう「カミ」とは、本居宣長の言う「尋常(よのつね)ならずすぐれたる徳(こと)ありて、可畏(かしこ)きもの」をさす。つまり、神社に奉斎されている神々はもとより、人間の霊、動植物、山川草木にまでその範囲は及ぶ。「カミ」が人間との交渉を持つときに、おおくはその力(霊威・霊験・怪異)示す。ひとびとは、あるときは祭り、あるときは排除(祓除)する。その様相は時代や受容する人々の階層や地域、知識によってさまざまである。それら多様なカミと人との交渉につき、各人がそれぞれの興味・関心に基づいて、考察し、発表を行う。それにより、近世・近代の多様なカミ信仰の諸相や変容を明らかにして、受講生各人の「神道」への理解を深めていく。|
古典講読IA, 2020, ・本授業は、ZOOMを利用したオンデマンド型授業とKSMAPYⅡで配布する資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。|『古事記』は、現存する日本最古の書であることは周知の事実である。子供向けの絵本や学校教育の中にも『古事記』の物語が紹介され、おそらく、知らない人はいないであろう。さまざまなテキストも刊行され、誰でも容易に『古事記』にアクセスすることは可能である。しかし、原文で読んだ人はどれだけいるだろうか?現代語訳でさえ通読した人はごくわずかであろう。本講義は、『古事記』上巻の前半部分(序文〜八俣大蛇退治)を講読することによって、『古事記』を「読む」ことがいかに困難であったかを知ることからはじめる。本文を音読し、さらに、主要な神名や語句について説明し、神社や祭祀との関係、古代社会や国家との関連性などを先行学説をふまえて解説していく。
古典講読I, 2020, -
古典講読IB, 2020, 授業はZOOMを利用したオンデマンド型授業とKSMAPYⅡに配布する資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。また、適宜授業時間時にライブの双方向での質疑応答の時間も設ける。ライブの告知はKSMAPY2であらかじめ行い、その参加は任意とする。|古典講読ⅠAで獲得した知識にもとづき、本講義では、『古事記』上巻の後半部分(大国主神〜海幸山幸)及び中巻(神武天皇〜応神天皇まで)を講読していく。神代と人の世の連続性と差異、国家形成のプロセスなど、より踏み込んだ形で古事記を「読み」、構造を理解していく。これらによって、受講生が神道を学ぶにあたっての基礎知識を獲得することができる。
古典講読IIIA, 2020, ・本授業は、ZOOMを利用したオンデマンド型授業とKSMAPYⅡで配布する資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。|まず最初に、『延喜式』巻八所載の祝詞の概要及び、祝詞研究史の概要につき講義する。さらに、『延喜式』祝詞のうち「祈年祭」および「大祓」の祝詞を講読し、それらを通じて祝詞の基本構成、重要語句の読み書きについて説明する。祝詞の講読にあわせて、古代神祇令制における国家祭祀の概要やその意義も講じる。また、関連する神道古典についても随時言及することによって、その理解を一層深めるとともに、古代神道史や神道神学・思想を考察する上での基礎力をも涵養する。
古典講読IIIB, 2020, 授業はZOOMを利用したオンデマンド型授業とKSMAPYⅡに配布する資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。また、適宜授業時間時にライブの双方向での質疑応答の時間も設ける。ライブの告知はKSMAPY2であらかじめ行い、その参加は任意とする。|『延喜式』祝詞のうち古代的な表現が豊かに示されている「大殿祭」・「御門祭」、および、「出雲国造神賀詞」、「鎮火祭」・「道饗祭」の各祝詞を講読し、それらの理解を通じて『延喜式』祝詞の前提としての古代信仰への理解を一層深いものとする。祝詞の講読にあわせ、古代神祇令下における国家祭祀の概要やその意義も講じる。また、関連する神道古典についても言及することによってそれらの理解を一層深めるとともに、古代神道史や神道神学・思想を考察する上での基礎力をも養成する。
神道古典, 2020, 授業はZOOMを利用したオンデマンド型授業とKSMAPYⅡに配布する資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施する。また、適宜授業時間時にライブの双方向での質疑応答の時間も設ける。ライブの告知はKSMAPY2であらかじめ行い、その参加は任意とする。|『古事記』は、現存する日本最古の書であることは周知の事実である。子供向けの絵本や学校教育の中にも『古事記』の物語が紹介され、おそらく、知らない人はいないであろう。さまざまなテキストも刊行され、誰でも容易に『古事記』にアクセスすることは可能である。しかし、原文で読んだ人はどれだけいるだろうか?現代語訳でさえ通読した人はごくわずかであろう。本講義は、前期は『古事記』上巻の前半部分(序文〜八俣大蛇退治)、後期は上巻の後半部分から中巻(応神天皇まで)を講読することによって、『古事記』を「読む」ことがいかに困難であったかを知ることからはじめ、本文を音読し、さらに、主要な神名や語句についての説明、神社や祭祀との関係、古代社会や国家との関連性などを先行学説をふまえて解説し、「読み」から深い理解へと講義を進めて行く。
国学概論I, 2021, 本授業はzoomを用いた遠隔授業(オンデマンド)にて実施する。| 従来、国学史は主要人物の業績や思想を「学統」の系譜で叙述することが常であった。しかし、そのような、いわば「列伝」体の国学史は、日本史の中で国学がどのような役割を果たしたのかについての理解を妨げてきた。本講義では時代を縦軸とし、契沖および国学四大人の事績を時代の流れの中で位置付けていくことを目的とする。それによって受講生が、「日本史の中の国学」についての理解を深めていくことが可能となるだろう。
国学概論II, 2021, 本授業はzoomを用いた遠隔授業(オンデマンド)にて実施する。| 国学概論Ⅰを受け、さらに視野を広げて、近世社会の学問のあり方や社家などを中心とした受容主体をも考慮して、広く日本の古典の考究につとめ、国家や神道、日本人について考究した、国学の展開を論じる。国学の意義について、現状の研究史を展望しつつ、具体的かつ主要なテーマごとに掘り下げる。そこでは、具体的な社会関係や、神道思想の展開を論じることとなる。これら具体的な近世国学の業績を通じ、国学の現代的な意義とは何かをも考察したい。
神道学演習I, 2021, 近世期における神社の主たる役割は宝祚無窮・武運長久・国家安泰・五穀豊穣など共同体の安寧を祈願することにあった。一方、治病・厄除・安産子育て等々の個人的な祈願も、近世における社会の安定や経済のゆるやかな発展にともない、盛んになっていった。この状況は近代の神社国家管理時代においても変わらず、現代、さらに多様化の様相を示している。祈願の結果、往々にして神秘的・不可思議な現象の霊験が主張され、近代以降は公的な霊験譚は影を潜めては行くものの、民間では依然健在であり、祈願と霊験は不可分である。|本演習では神(カミ)に対する人々の様々な思いが込められた祈願とその霊験をめぐる近世・近代の言説の分析を中心に検討することで、当該期の人々が抱いていたカミ信仰を明らかにすることを目的とする。具体的には、各人が祈願・霊験の対象となるカミを自由に設定し、時代・地域・階層に焦点を当てつつ、調査・発表を行い、それぞれの固有・特殊性とともに共通性を抽出することによって目的の達成を目指していく。|
神道学演習II, 2021, 近世期における神社の主たる役割は宝祚無窮・武運長久・国家安泰・五穀豊穣など共同体の安寧を祈願することにあった。一方、治病・厄除・安産子育て等々の個人的な祈願も、近世における社会の安定や経済のゆるやかな発展にともない、盛んになっていった。この状況は近代の神社国家管理時代においても変わらず、現代、さらに多様化の様相を示している。祈願の結果、往々にして神秘的・不可思議な現象の霊験が主張され、近代以降は公的な霊験譚は影を潜めては行くものの、民間では依然健在であり、祈願と霊験は不可分である。|本演習では神(カミ)に対する人々の様々な思いが込められた祈願とその霊験をめぐる近世・近代の言説の分析を中心に検討することで、当該期の人々が抱いていたカミ信仰を明らかにすることを目的とする。具体的には、各人が祈願・霊験の対象となるカミを自由に設定し、時代・地域・階層に焦点を当てつつ、調査・発表を行い、それぞれの固有・特殊性とともに共通性を抽出することによって目的の達成を目指していく。|
古典講読IIIA, 2021, 本授業はzoomを用いた遠隔授業(オンデマンド)にて実施する。| まず最初に、『延喜式』巻八所載の祝詞の概要及び、祝詞研究史の概要につき講義する。さらに、『延喜式』祝詞のうち「祈年祭」および「大祓」の祝詞を講読し、それらを通じて祝詞の基本構成、重要語句の読み書きについて説明する。祝詞の講読にあわせて、古代神祇令制における国家祭祀の概要やその意義も講じる。また、関連する神道古典についても随時言及することによって、その理解を一層深めるとともに、古代神道史や神道神学・ 思想を考察する上での基礎力をも涵養する。
古典講読IIIB, 2021, 本授業はzoomを用いた遠隔授業(オンデマンド)にて実施する。| 『延喜式』祝詞のうち古代的な表現が豊かに示されている「大殿祭」・「御門祭」、および、「出雲国造神賀詞」、「鎮火祭」・「道饗祭」の各祝詞を講読し、それらの理解を通じて『延喜式』祝詞の前提としての古代信仰への理解を一層深いものとする。祝詞の講読にあわせ、古代神祇令下における国家祭祀の概要やその意義も講じる。また、関連する神道古典についても言及することによってそれらの理解を一層深めるとともに、古代神道史や神道神学・思想を考察する上での基礎力をも養成する。
古典講読IA, 2021, 本授業はzoomを用いた遠隔授業(オンデマンド)にて実施する。| 『古事記』は、現存する日本最古の書であることは周知の事実である。子供向けの絵本や学校教育の中にも『古事記』の物語が紹介され、おそらく、知らない人はいないであろう。さまざまなテキストも刊行され、誰でも容易に『古事記』にアクセスすることは可能である。しかし、原文で読んだ人はどれだけいるだろうか?現代語訳でさえ通読した人はごくわずかであろう。本講義は、『古事記』上巻の前半部分(序文〜オホナムヂの根国訪問)を講読することによって、『古事記』を「読む」ことがいかに困難であったかを知ることからはじめる。本文を音読し、さらに、主要な神名や語句について説明し、神社や祭祀との関係、古代社会や国家との関連性などを先行学説をふまえて解説していく。
古典講読IB, 2021, 本授業はzoomを用いた遠隔授業(オンデマンド)にて実施する。| 古典講読ⅠAで獲得した知識にもとづき、本講義では、『古事記』上巻の後半部分(大国主神〜海幸山幸)から下巻(仁賢天皇まで)を講読していく。神代と人の世の連続性と差異、人の世における国家形成のプロセスなど、より踏み込んだ形で古事記を「読み」、構造を理解していく。これらによって、受講生が神道を学ぶにあたっての基礎知識を獲得することができる。
神道古典, 2021, 『古事記』は、現存する日本最古の書であることは周知の事実である。子供向けの絵本や学校教育の中にも『古事記』の物語が紹介され、おそらく、知らない人はいないであろう。さまざまなテキストも刊行され、誰でも容易に『古事記』にアクセスすることは可能である。しかし、原文で読んだ人はどれだけいるだろうか?現代語訳でさえ通読した人はごくわずかであろう。本講義は、前期は『古事記』上巻の前半部分(序文〜オホナムヂの根の国訪問)、後期は上巻の後半部分から下巻(仁賢天皇まで)を講読することによって、『古事記』を「読む」ことがいかに困難であったかを知ることからはじめ、本文を音読し、さらに、主要な神名や語句についての説明、神社や祭祀との関係、古代社会や国家との関連性などを先行学説をふまえて解説し、「読み」から深い理解へと講義を進めて行く。
国学概論I, 2022, 従来、国学史は主要人物の業績や思想を「学統」の系譜で叙述することが常であった。しかし、そのような、いわば「列伝」体の国学史は、日本史の中で国学がどのような役割を果たしたのかについての理解を妨げてきた。本講義では最新の国学研究の成果に基づき、時代を縦軸とする「編年」体の叙述により、契沖および国学四大人の事績を時代の流れの中で位置付けていくことを目的とする。それによって受講生が、「日本史の中の国学」についての理解を深めていくことが可能となるだろう。
国学概論II, 2022, 国学概論Ⅰを受け、さらに視野を広げて、近世社会の学問のあり方や社家などを中心とした受容主体をも考慮して、広く日本の古典の考究につとめ、国家や神道、日本人について考究した、国学の展開を論じる。国学の意義について、現状の研究史を展望しつつ、具体的かつ主要なテーマごとに掘り下げる。そこでは、具体的な社会関係や、神道思想の展開を論じることとなる。これら具体的な近世国学の業績を通じ、国学の現代的な意義とは何かをも考察したい。
神道学演習I, 2022, 対象とする時代は、安土桃山時代から昭和20年にかけての範囲であり、神道を取り巻く様々な環境が変化し、「神道」についての自覚が高まっていった時代である。その中で、「神霊」に関し、様々な言説・実践が展開されていった。神道を学ぶために重要な神観念につき、受講生各人が自らの関心に従い、当該時代の具体的な事例、著述、人物などを取り上げ、理解を深めて行く。| ここでいう「神霊」とは、神社に祀られる神だけではなく、古典に記される神、民間で信仰されている神、実在した人物が祀られた神、祀られず忌避された祟り神や妖怪的な神霊など含み、幅広く捉えていく。これらの「神霊」を人々がどう理解し、現実社会のなかで実践していったかに留意しながら研究を進めることにより、神道における神観念の全体像を把握していく。| 特に、神道史学Ⅱで学んだ近世・近代の神道史のなかでの神観念の発展や実践、神道思想史 I・IIや国学概論 I・II で学んだ儒家神道や復古神道における神に関する学説や活動など、興味・関心を持った事柄につき、より一層の発展的な追求を志す受講生を歓迎したい。
神道学演習II, 2022, 対象とする時代は、安土桃山時代から昭和20年にかけての範囲であり、神道を取り巻く様々な環境が変化し、「神道」についての自覚が高まっていった時代である。その中で、「神霊」に関し、様々な言説・実践が展開されていった。神道を学ぶために重要な神観念につき、受講生各人が自らの関心に従い、当該時代の具体的な事例、著述、人物などを取り上げ、理解を深めて行く。| ここでいう「神霊」とは、神社に祀られる神だけではなく、古典に記される神、民間で信仰されている神、実在した人物が祀られた神、祀られず忌避された祟り神や妖怪的な神霊など含み、幅広く捉えていく。これらの「神霊」を人々がどう理解し、現実社会のなかで実践していったかに留意しながら研究を進めることにより、神道における神観念の全体像を把握していく。| 特に、神道史学Ⅱで学んだ近世・近代の神道史のなかでの神観念の発展や実践、神道思想史 I・IIや国学概論 I・II で学んだ儒家神道や復古神道における神に関する学説や活動など、興味・関心を持った事柄につき、より一層の発展的な追求を志す受講生を歓迎したい。
神道概論I, 2022, 神道を学ぶ入門として、聖域として神の鎮まる「場」としての神社、神との交流としての「祭祀」につき、時代を通じた概説を中心とする。高校時代もしくは一般社会における通説的な理解ではなく、神道を専門とする学問の最新の成果をわかりやすく解説していく。
神道概論II, 2022, 神道を学ぶ入門として、神道古典の基礎、神道思想説、神社の制度史について、時代を通じた概説を中心とする。高校時代もしくは一般社会における通説的な理解ではなく、神道を専門とする学問の最新の成果をわかりやすく解説していく。
古典講読IA, 2022, 『古事記』は、現存する日本最古の書であることは周知の事実である。子供向けの絵本や学校教育の中にも『古事記』の物語が紹介され、おそらく、知らない人はいないであろう。さまざまなテキストも刊行され、誰でも容易に『古事記』にアクセスすることは可能である。しかし、原文で読んだ人はどれだけいるだろうか?現代語訳でさえ通読した人はごくわずかであろう。本講義は、『古事記』上巻の前半部分(序文〜オホナムヂの根国訪問)を講読することによって、『古事記』を「読む」ことがいかに困難であったかを知ることからはじめる。本文を音読し、さらに、主要な神名や語句について説明し、神社や祭祀との関係、古代社会や国家との関連性などを先行学説をふまえて解説していき、『古事記』原典を「読める」テキストとして身につけることを目的とする。
古典講読IB, 2022, 古典講読ⅠAで獲得した知識にもとづき、本講義では、『古事記』上巻の後半部分(大国主神〜海幸山幸)から下巻(推古天皇まで)を講読していく。神代と人の世の連続性と差異、人の世における国家形成のプロセスなど、より踏み込んだ形で古事記を「読み」、構造を理解していく。これらによって、受講生が神道を学ぶにあたっての基礎知識を獲得することができる。
神道古典, 2022, 『古事記』は、現存する日本最古の書であることは周知の事実である。子供向けの絵本や学校教育の中にも『古事記』の物語が紹介され、おそらく、知らない人はいないであろう。さまざまなテキストも刊行され、誰でも容易に『古事記』にアクセスすることは可能である。しかし、原文で読んだ人はどれだけいるだろうか?現代語訳でさえ通読した人はごくわずかであろう。本講義は、前期は『古事記』上巻の前半部分(序文〜オホナムヂの根の国訪問)、後期は上巻の後半部分から下巻(仁賢天皇まで)を講読することによって、『古事記』を「読む」ことがいかに困難であったかを知ることからはじめ、本文を音読し、さらに、主要な神名や語句についての説明、神社や祭祀との関係、古代社会や国家との関連性などを先行学説をふまえて解説し、「読み」から深い理解へと講義を進めて行く。
国学概論I, 2023
国学概論II, 2023
神道学演習I, 2023
神道学演習II, 2023
古典講読IA, 2023
古典講読IB, 2023
神道史学IIA, 2023
神道史学IIB, 2023
神道古典, 2023
国学概論I, 2023, 従来、国学史は主要人物の業績や思想を「学統」の系譜で叙述することが常であった。しかし、そのような、いわば「列伝」体の国学史は、日本史の中で国学がどのような役割を果たしたのかについての理解を妨げてきた。本講義では最新の国学研究の成果に基づき、時代を縦軸とする「編年」体の叙述により、契沖および国学四大人の事績を時代の流れの中で位置付けていくことを目的とする。それによって受講生が、「日本史の中の国学」についての理解を深めていくことが可能となるだろう。
国学概論II, 2023, 国学概論Ⅰを受け、さらに視野を広げて、近世社会の学問のあり方や社家などを中心とした受容主体をも考慮して、広く日本の古典の考究につとめ、国家や神道、日本人について考究した、国学の展開を論じる。国学の意義について、現状の研究史を展望しつつ、具体的かつ主要なテーマごとに掘り下げる。そこでは、具体的な社会関係や、神道思想の展開を論じることとなる。これら具体的な近世国学の業績を通じ、国学の現代的な意義とは何かをも考察したい。
神道学演習I, 2023, 対象とする時代は、近世(江戸)時代~昭和20年にかけてであり、神道を取り巻く様々な環境が変化し、「神道」についての自覚が高まっていった時代である。その中で勃興した国学に基づいて、様々な言説・実践が展開された。現在、我々の知っている神社の由緒や祭神、祭事、神職の系譜については国学の研究成果に基づくものが少なくない。このように、神道を学ぶために重要な国学の成果について、受講生各人が自らの関心に従い、具体的な事例、著述、人物などを取り上げ、理解を深めて行く。|「神道」における「カミ」の対象は、神社に祀られる神だけではなく、古典に記される神、民間で信仰されている神、実在した人物が祀られた神、祀られず忌避された祟り神や妖怪的な神霊など含み、幅広い。そのような「神道」を国学者がどう理解し、現実社会のなかで実践していったかに留意しながら、各人が自発的な研究を進めることにより、近世・近代の神道の実像を把握していく。 |
神道学演習II, 2023, 対象とする時代は、近世(江戸)時代~昭和20年にかけてであり、神道を取り巻く様々な環境が変化し、「神道」についての自覚が高まっていった時代である。その中で勃興した国学に基づいて、様々な言説・実践が展開された。現在、我々の知っている神社の由緒や祭神、祭事、神職の系譜については国学の研究成果に基づくものが少なくない。このように、神道を学ぶために重要な国学の成果について、受講生各人が自らの関心に従い、具体的な事例、著述、人物などを取り上げ、理解を深めて行く。|「神道」における「カミ」の対象は、神社に祀られる神だけではなく、古典に記される神、民間で信仰されている神、実在した人物が祀られた神、祀られず忌避された祟り神や妖怪的な神霊など含み、幅広い。そのような「神道」を国学者がどう理解し、現実社会のなかで実践していったかに留意しながら、各人が自発的な研究を進めることにより、近世・近代の神道の実像を把握していく。 |
古典講読IA, 2023, 『古事記』は、現存する日本最古の書であることは周知の事実である。子供向けの絵本や学校教育の中にも『古事記』の物語が紹介され、おそらく、知らない人はいないであろう。さまざまなテキストも刊行され、誰でも容易に『古事記』にアクセスすることは可能である。しかし、原文で読んだ人はどれだけいるだろうか?現代語訳でさえ通読した人はごくわずかであろう。本講義は、『古事記』上巻の前半部分(序文〜オホナムヂの根国訪問)を講読することによって、『古事記』を「読む」ことがいかに困難であったかを知ることからはじめる。本文を音読し、さらに、主要な神名や語句について説明し、神社や祭祀との関係、古代社会や国家との関連性などを先行学説をふまえて解説していき、『古事記』原典を「読める」テキストとして身につけることを目的とする。
古典講読IB, 2023, 古典講読ⅠAで獲得した知識にもとづき、本講義では、『古事記』上巻の後半部分(大国主神〜海幸山幸)から下巻(推古天皇まで)を講読していく。神代と人の世の連続性と差異、人の世における国家形成のプロセスなど、より踏み込んだ形で古事記を「読み」、構造を理解していく。これらによって、受講生が神道を学ぶにあたっての基礎知識を獲得することができる。
神道史学IIA, 2023, 中世、吉田兼倶の唱えた唯一神道は、教説のみならず、行法や組織にまで及び、江戸幕府が開かれて以降は、全国の神社を広く組織化していった。一方では「元和偃武」以来の平和の到来は、社会を安定させ、神社や神道に対する認識も新たな展開を迎えた。本講義では幕府の神社政策、朝廷と神社の関係、吉田・白川家の神社支配などを軸として、近世神道の展開を時系列で理解していく。それを通じて近世神道がどのように展開したのかについて、通史的な知見を得ることができる。
神道史学IIB, 2023, 本講義では、幕末・明治維新から現在までの神道に対して、国家による神社政策や神社界の動向を中心につつ、教派神道・神道系教団の展開を含め、通史的な理解を獲得することを目的とする。それらの中で特に、近代の神道のあり方が、現在から将来にわたる神道が持つ課題にいかに結びつくかに着目して講義を行う。
神道古典, 2023, 『古事記』は、現存する日本最古の書であることは周知の事実である。子供向けの絵本や学校教育の中にも『古事記』の物語が紹介され、おそらく、知らない人はいないであろう。さまざまなテキストも刊行され、誰でも容易に『古事記』にアクセスすることは可能である。しかし、原文で読んだ人はどれだけいるだろうか?現代語訳でさえ通読した人はごくわずかであろう。本講義は、前期は『古事記』上巻の前半部分(序文〜オホナムヂの根の国訪問)、後期は上巻の後半部分から下巻(仁賢天皇まで)を講読することによって、『古事記』を「読む」ことがいかに困難であったかを知ることからはじめ、本文を音読し、さらに、主要な神名や語句についての説明、神社や祭祀との関係、古代社会や国家との関連性などを先行学説をふまえて解説し、「読み」から深い理解へと講義を進めて行く。