25K00436, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 新興デュアルユース技術のディレンマ提示と市民の判断
1691, 日立財団, 倉田奨励金, 安保理常任理事国の特権と核兵器国の特権の相互作用の研究
24K22589, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 安保理常任理事国の特権と核兵器国の特権の相互作用の研究
25HP5074, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 核不拡散体制と主権不平等——核兵器独占はいかに正当化されてきたか(辞退), 他の出版助成との重複により交付を辞退。
松下幸之助記念志財団, 第12回松下正治記念学術賞, 核不拡散体制と主権不平等——核兵器独占はいかに正当化されてきたか, 出版助成
18K18480, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 軍事研究を哲学する:デュアルユースの観点から, 本研究は、イデオロギー問題として回収されがちな軍事研究問題を、多様な専門領域や多岐にわたる観点から考察を加えることで、タブーなき議論を可能にする足場を提供することを目指した。加えて本研究は、軍事研究問題を、軍事研究は是か非かという単純な問題に回収するではなく、学術研究が生み出しするより一般的な負の側面をも視野に入れる一方、善悪の置換可能性まで含めたデュアルユース問題への転換、多岐にわたる学術領域が現に抱えているデュアルユース問題の可視化といった論点にも挑んだ。
その成果として本研究は、出口康夫・大庭弘継編『軍事研究を哲学する:科学技術とデュアルユース』(昭和堂、2022年)を刊行した。
上廣倫理財団, 研究助成, 核不拡散体制の主権不平等を正当化してきた論理とは何であったか
村田学術振興財団, 研究助成, 国際社会における二重基準論争の構造:核不拡散体制を中心として
松下幸之助記念財団, 研究助成, 国際社会における二重基準論争の構造
東京大学, 博士課程研究遂行協力制度, 国際社会における二重基準論争
日本国際政治学会, 国際学術交流助成, Nuclear Proliferation and Double Standards: Segregation and Dissent of Norms in Conflict
東京大学, 博士課程研究遂行協力制度, 核拡散の個別性問題への対応
東京大学, 博士課程研究遂行協力制度, アメリカの核不拡散対応のパターン析出
JP25K00436, 新興デュアルユース技術のディレンマ提示と市民の判断, 本研究は、AIやバイオ、サイバー分野における新興デュアルユース技術がもたらす社会的ディレンマを市民に提示し、その逡巡・動揺・判断を可視化することを目的とする。専門家によるディレンマ事例の設計、全国規模の社会調査、市民対話を通じて、市民の価値観や倫理観の変化点を明確にし、技術に対する社会的受容性を実証的に把握する。得られた知見は、科学技術と社会の調和的発展に資する政策提言へとつなげる。
JP24K22589, 安保理常任理事国の特権と核兵器国の特権の相互作用の研究, 現代国際社会では主権平等が法的な建前とされているが、実際には大国の特権的地位が制度化されている。国連安全保障理事会の常任理事国と核不拡散体制の核兵器国はその代表例であり、現在では構成国が完全に一致しているため、事実上同一視されることも少なくない。しかし、実は両特権の関係は必ずしも常に調和的とは限らず、緊張も孕んだ複雑なものである。本研究はこの二つの特権がどのように相互作用しているのかを解明したい。;本研究の目的は、国連安全保障理事会(安保理)の常任理事国の地位と核不拡散体制の核兵器国の地位が、どのように相互作用しているのかを明らかにすることである。現代国際社会では主権平等が法的な建前とされているが、実際には大国の特権的地位が制度化されている。安保理の常任理事国と核不拡散体制の核兵器国はその代表例であり、現在では構成国が完全に一致しているため、事実上同一視されることも少なくない。しかし、本研究は、両特権の関係が必ずしも常に調和的とは限らず、緊張も孕んだ複雑なものであることに着眼し、二つの特権の関係について検討する。具体的には、(1)核不拡散体制の違反や脱退を安保理が取り締まる「執行」の際に、両特権の構成国の不一致がもたらす問題についての研究、(2)正当化論理の異なる二つの特権を大国が兼有することが国際社会でどう評価されるのかに関する研究を行う。;本年度は、まず(1)に関する議論を組み立て、資料調査や論文執筆を行った。具体的には、両特権の構成国の不一致や大国間の政策協調の失敗によって、安保理の強制措置の発動が難しいことが予想される場合、その困難に対処するために、核不拡散体制と安保理を結びつける制度の設計や運用の局面で一定の選択が行われるという仮説を立てた。そして、まず制度設計の事例として、バルーク案、部分的核実験禁止条約、核不拡散条約、包括的核実験禁止条約における安保理の位置づけを分析した。つぎに制度運用の事例として、南アフリカ、イスラエル、イラク、北朝鮮、インド・パキスタン、非国家主体、イランに関する安保理決議採択に至る政治的背景を分析した。これらに基づいて論文を執筆し、実務家との非公式勉強会の場で発表してフィードバックを得た。;次に(2)については、この論点について部分的に分析を加えた博士論文を書籍化するための加筆修正作業を行なった。;申請書では、2024年度には核不拡散体制の執行に関わる問題の研究を行うこととしており、2025年度に論文化することを予定していた。実際に本年度には論文の大枠が固まり、執筆作業を進めることができた。また、博士論文の書籍化のための作業も進み、2025年度には書籍が刊行される。そのため、概ね順調に進展していると評価する。;今後は、核不拡散体制の執行に関する研究の論文を書き上げ、雑誌に投稿する。また、申請書で挙げたもう一つのテーマである、両特権を大国が兼有することがどのように国際社会で評価されているのかという問題に関する研究も行う。