K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

中村 正明
文学部 日本文学科
教授
Last Updated :2024/02/01

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    中村 正明, ナカムラ マサアキ

連絡先

  • 連絡先

    hurachi[at]kokugakuin.ac.jp

所属・職名

  • 文学部 日本文学科, 教授

学位

  • 修士(文学)

本学就任年月日

  • 2014年04月01日

研究分野

  • 近世文学(江戸戯作)、明治初期文学

研究活動

論文

  • 「『春遊機嫌話』序文をめぐって ―-『金々先生栄花夢』との関わり」, 中村正明, 國學院雑誌, 第123巻, 第1号, 1, 16, 2022年01月15日, 國學院大學
  • 「中洲新地とその戯作 ―春町『通言神代巻』を中心に―」, 中村正明, 『日本文学論究』, 第80冊, 33, 47, 2021年03月20日, 國學院大學國文學會
  • 「天明期の春町作黄表紙と南畝」, 中村正明, 『國學院雑誌』, 第120巻, 第4号, 2019年04月15日, 國學院大學
  • 「昔話物合巻の概要」, 中村正明, 『日本文学論究』, 第72冊, 41, 52, 2013年03月20日, 國學院大學國文學會, 草双紙の最終形態である合巻における「昔話」の摂取について論じた。その摂取の仕方による分類から始まり、特に多く見られる赤本型合巻について、その形式・内容的特徴、赤本型が復興した理由・様相などにまで言及して、詳細に論述した。
  • 「酒上不埒の狂歌 ―附・全狂歌ならびに索引」, 中村正明, 『國學院大學紀要』, 第51巻, 59, 97, 2013年01月31日, 國學院大學, 黄表紙作者として知られる恋川春町(狂名酒上不埒)の文業の一つである<狂歌>について、その全貌を紹介・分類して総合的に論ずるとともに、特に自筆資料『栗花集』や『としの市の記』の価値や黄表紙作品との関連、狂歌の添削等について詳細に論じた。また、資料として、不埒の全狂歌作品の翻刻と索引を附した。
  • 「恋川春町の狂文」, 中村正明, 『國學院雑誌』, 第113巻, 第12号, 29, 44, 2012年12月15日, 國學院大學, 黄表紙作者として知られる恋川春町の文業の一つである<狂文>について、その全貌を紹介・分類するとともに、各作品を解題的に論じた。春町の狂文類には「恋川春町」「酒上不埒」の二種の署名が確認できるが、それぞれ黄表紙作者、狂歌作者という使い分けをしていた。それら全狂文の特徴と内容を押さえ、狂文作者としての春町について総括している。
  • 「黄表紙化された伝承童謡―「いつちくたつちく」「かごめかごめ」など」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第18号, 107, 114, 2012年03月31日, 國學院大學近世文学会, 黄表紙にしばしば取り込まれた伝承童謡の中で、特に物語世界の元種として扱われた四種の童謡「いつちくたつちく」「かごめかごめ」「一番星見つけた」「あの子どこの子」について、その歌詞内容をいかにして黄表紙化していったかを中心に論じた。
  • 「童言葉と黄表紙―「焼いた牛蒡をおつつけろ」ほか―」, 『日本文学論究』, 第71冊, 92, 104, 2012年03月20日, 國學院大學國文學會, 童謡の前身とも言われる「童言葉」が草双紙においていかに摂取されているかを論じたもの。そのうえで「ぶんぶく茶釜に毛が生へた」「焼いた牛蒡をおつつけろ」という二種の童言葉について、黄表紙でいかに表現されているかを詳細に論じた。
  • 「伝承童謡と黄表紙 ―「四国猿」を中心に―」, 『國學院雑誌』, 第110巻第11号, 185, 198, 2009年11月15日, 國學院大學, 初期草双紙の頃から頻繁に摂取された伝承童謡に注目し、その摂取の様相について概説的に論じたもの。そのうえで本論では、童謡の一つでありかつ流行歌謡として柳宴で盛んに歌われた「四国猿」について、黄表紙においていかに取り込まれているかを詳細に論じた。
  • 「十返舎一九作『滑稽三人生酔』の基礎的研究と翻刻 ―國學院大學図書館所蔵未刊滑稽本について―」, 『國學院大學紀要』, 第46巻, 201, 233, 2008年02月14日, 國學院大學, 國學院大學図書館所蔵の滑稽本草稿である十返舎一九作『滑稽三人生酔』について、書誌上の特徴や問題点を整理した上で、内容についても考察し、詳細に論述した。特に成立年について推測を述べるなどしている。また、『滑稽三人生酔』の翻刻も附す。
  • 「幕末・明治における合巻の展開と出版」, 『日本文学論究』, 第65冊, 11, 15, 2006年03月20日, 國學院大學國文學會, 草双紙の最終形態である合巻が幕末から明治初期にかけてどのような出版状況であったか、その内容に政治的歴史的な動乱がいかに反映されたか、などを概説的に論じた。特に出版点数や実際の作品などを掲げて、具体的に合巻が変容していく様子を浮き彫りにした。
  • 「水谷不倒草稿『江戸時代草双紙版元鑑』について」, 『日本文学論究』, 第63冊, 69, 79, 2004年03月20日, 國學院大學國文學會, 國學院大學図書館が所蔵する水谷不倒の自筆草稿『江戸時代草双紙版元鑑』は、江戸時代に小説類を版行した板元の目録である。本論では、その概要を記すとともに、近世出版研究における本書の意義と問題点を提示し、詳細に論じている
  • 「昔話物黄表紙の概要と展開」, 『昔話伝説研究』, 第23号, 81, 93, 2003年03月30日, 昔話伝説研究会, 黄表紙の題材として多く取り上げられる「昔話」は、初期草双紙の頃から盛んに草双紙の素材になっていた。その「昔話」が黄表紙の中でどのように扱われ料理されていたかを分類し、詳細に論じた。特に複数の昔話類を吹き寄せ、綯い交ぜる趣向が、黄表紙の当世性と結び付き、黄表紙独特の趣向を開示している点を論じた。
  • 「黄表紙『浦嶋が帰郷八島の入水 猿蟹遠昔噺』考 ―素材と趣向について―」, 『日本文学論究』, 第62冊, 62, 72, 2003年03月20日, 國學院大學國文學會, 恋川春町作『浦嶋が帰郷八島の入水 猿蟹遠昔噺』は、猿蟹合戦をはじめとした多くの昔話伝説を綯い交ぜ、吹き寄せる趣向の作品である。そこで、その綯い交ぜ・吹き寄せの様相について詳しく考察したのが本稿である。また併せて、歌舞伎役者と所作事への言及が見られる場面について、その歌舞伎的趣向の意味合いについても深く掘り下げて論じた。
  • 「黄表紙『宝船福正夢』と七福神」, 『日本文学論究』, 第59冊, 65, 75, 2000年03月20日, 國學院大學國文學會, 恋川春町作『宝船福正夢』は、七福神が登場する草双紙の系譜に位置する作品だが、その直接的な背景として宝船の一枚摺とそれに纏わる初夢の習俗が存在することを論じた。また、作中の七福神による曾我狂言は、祝言性による結びつきであるとともに、明和六年正月市村座で実際に上演された歌舞伎『江戸花陽向曾我』における「七福神の対面」の趣向の影響が見られることを論述した。
  • 「黄表紙『不物好持たが病』考 ―刊年及び素材と趣向について―」, 『國學院雑誌』, 第101巻第3号, 54, 65, 2000年03月15日, 國學院大學, 恋川春町作黄表紙『不物好持たが病』の刊年について、絵に描かれている主人公の着物の小紋に注目し、従来の定説とは異なる新説とその論拠を述べた。また、本作品は貨幣同士の争いを扱った異類物であるが、その背景には安永元年に行われた南鐐二朱銀の鋳造とその流通による貨幣経済の混乱、そして幕府から札差への貸付銀といった貨幣経済上の事件が存在していることを論述した。
  • 「芝全交の黄表紙と庶民信仰」, 『國學院大學大學院紀要 ―文学研究科―』, 第29輯, 175, 190, 2008年03月10日, 國學院大學大学院文学研究科, 安永から寛政期にかけて活躍した戯作者芝全交の著した黄表紙に多くみられる神仏や庶民信仰の要素に注目して、その傾向は全交の戯作全般において確認できる共通項であるということを指摘・論述した。当世の流行事象として庶民の信仰生活上の流行を作中に取り込んでいるが、作者の参禅・出家という伝記上の事実から考えると、神仏に高い興味関心を抱いていたと想像される。
  • 「唐来三和作黄表紙の演劇的方法」, 『國學院雑誌』, 第92巻第9号, 38, 49, 1991年09月15日, 國學院大學, 天明・寛政期にかけて活躍した唐来三和の著した黄表紙について、演劇的要素が極めて多いことに注目してその様相を論じた。それは作品全体に通底する世界として演劇作品を借りる場合と部分的に吹き寄せる場合が多い。それだけではなく、芝居小屋の舞台装置の中に作品を当て嵌めるという重層的な構造の作品が幾つも見受けられる点で、三和の独自性を指摘し得ることを論述した。
  • 「膝栗毛文芸序説」, 中村正明, 國學院雑誌, 第115巻9号, 16, 2014年09月15日, 國學院大學, 十返舎一九作滑稽本『道中膝栗毛』の爆発的な人気は、旅中の滑稽を描いた模倣作・影響作を全国的に多く生み出すことになった。本稿は、その影響作類を「膝栗毛文芸」と総称し、その分類と特徴、具体作、問題点などを総論的にまとめたものである。
  • 「恋川春町の戯作意識と方法」, 中村正明, 日本文学論究, 第76冊, 2017年03月20日, 國學院大學國文學會, 黄表紙の創始者として知られる戯作者恋川春町は、戯作や黄表紙創作に関する言辞をほとんど残していない。しかし、彼の作品を読解しその趣向を考察すると、春町作品の独自性が抽出されていくる。春町が黄表紙創作に当たってどのような意識を持っていたか、また創作方法について論じた。

Misc

  • 「黄表紙『通言神代巻』翻刻と注釈」, 中村正明, 澁谷近世 國學院大學近世文学会会報, 27号, 47, 74, 2021年03月31日, 國學院大學近世文学会
  • 「翻刻『東海//道中 栗毛弥次馬』翻刻 三」, 中村正明, 澁谷近世 國學院大學近世文学会会報, 27号, 27, 46, 2021年03月31日, 國學院大學近世文学会
  • 「翻刻『東海//道中 栗毛弥次馬』翻刻 二」, 中村正明, 澁谷近世 國學院大學近世文学会会報, 26号, 43, 62, 2020年03月31日, 國學院大學近世文学会
  • 「翻刻『東海//道中 栗毛弥次馬』翻刻」, 中村正明, 澁谷近世 國學院大學近世文学会会報, 25号, 31, 51, 2019年03月31日, 國學院大學近世文学会
  • 「黄表紙『蛭子大黒壮年過』翻刻と注釈」, 中村正明, 澁谷近世 國學院大學近世文学会会報, 24号, 48, 64, 2018年03月31日, 國學院大學近世文学会, 安永七年に刊行された朋誠堂喜三二作・恋川春町画黄表紙『蛭子大黒壮年過』に翻刻と注釈を施し、解題を附した資料である。
  • 「黄表紙『間違曲輪遊』翻刻と注釈」, 『澁谷近世 國學院大學近世文学会会報』, 第19号, 36, 55, 2013年03月31日, 國學院大學近世文学会, 恋川春町作黄表紙『間違曲輪遊』(安永七年刊)の翻刻と全挿絵の影印、そして注釈をまとめて紹介したもの。前に解題を附す。初期黄表紙に多く見られる洒落本的な要素を盛り込みつつ親子逆転趣向を描いていて、『無題記』の先蹤ともいうべき作品である。
  • 「恋川春町の狂文全翻刻」, 『澁谷近世 國學院大學近世文学会会報』, 第19号, 28, 35, 2013年03月31日, 國學院大學近世文学会, 論文「恋川春町の狂文」に対応して、そこで論じた春町の狂文を全て挙げて翻刻を掲載したもの。論文中では抜粋していたものの全文を掲げるものであり、稀覯書や自筆資料を含む全貌を紹介している。また、各文には簡単な解題も附している。
  • 解説「念三記」「歌よむ心得」「古今和歌集仮名序」「語釈草稿」「近世畸人伝」「秀賀百人一首」, 國學院大學創立百三十周年記念展示図録『国学の始祖 荷田春満』, 2012年10月20日, 國學院大學, 荷田春満の遺した自筆資料「念三記」「歌よむ心得」「古今和歌集仮名序」「語釈草稿」と春満の名を広く知らしめる役割を果たした版本類「近世畸人伝」「秀賀百人一首」について、簡便な解題を付けた。そこには、春満の伝記事項に関わる「語釈草稿」や、歌人春満として側面を見せる「念三記」「歌よむ心得」などがあり、国学史的にも重要な資料について端的に記した。
  • 「黄表紙『桃太郎再駈』翻刻と注釈」, 『澁谷近世 國學院大學近世文学会会報』, 第18号, 133, 151, 2012年03月31日, 國學院大學近世文学会, 朋誠堂喜三二作・恋川春町画『桃太郎再駈』(天明四年刊)の翻刻と全挿絵の影印、そして注釈をまとめて紹介したもの。前に解題を附す。昔話種の黄表紙であるが、長らく揃本が見つかっていなかった作品で、最近現存が確認された作品を紹介するものである。
  • 「黄表紙『節季夜行』翻刻と注釈」, 『澁谷近世 國學院大學近世文学会会報』, 第17号, 60, 82, 2011年03月31日, 國學院大學近世文学会, 恋川春町作『節季夜行』(天明三年刊)の翻刻と全挿絵の影印、そして注釈をまとめて紹介したもの。前に解題を附す。川柳絵本の体裁を取った異色作で、黄表紙というよりも滑稽絵本というべきであろう。年末年始の街の賑わいと百鬼夜行を結びつけて描く趣向が注目される。
  • 「黄表紙『雛形意気真顔』翻刻と注釈」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第16号, 53, 85, 2010年03月31日, 國學院大學近世文学会, 恋川春町作『雛形意気真顔』(天明二年刊)の翻刻と全挿絵の影印、そして注釈をまとめて紹介したもの。前に解題を附す。実用的な雛形本の体裁を借りて、そこに人間世界を戯画化して描く、黄表紙というよりも滑稽絵本といってよい作品である。
  • 「倭国字西洋文庫」(翻刻・語注・解題)・「義経蝦夷軍記」(語注・解題), 平成17年度國學院大學「特色ある教育研究」研究成果報告書『明治初期文学資料集 仮名垣魯文 一』, 2006年03月20日, 國學院大學, 明治初期の仮名垣魯文作合巻である『倭国字西洋文庫』は西洋から輸入された情報を元にした明治合巻である。その翻刻・語注と解題を担当執筆した。また、江戸期の切附本を明治期に再版した『義経蝦夷軍記』の語注・解題についても記した。
  • 「芝全交作黄表紙『交古世むかし噺』―翻刻と注釈―」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第10号, 18, 34, 2004年03月31日, 國學院大學近世文学会, 芝全交作『交古世むかし噺』(天明元年刊)の翻刻と全挿絵の影印、そして注釈をまとめて紹介したもの。前に解題を附す。天明初期から増え始める、さまざまな昔話を吹き寄せる趣向の黄表紙の代表的な作品である。
  • 「恋川春町作黄表紙『浦嶋が帰郷八島の入水 猿蟹遠昔噺』 ―翻刻と注釈―」, 『國學院大學大学院文学研究科論集』, 第29号, 97, 115, 2002年03月31日, 國學院大學大学院文学研究科, 恋川春町作『浦嶋が帰郷八島の入水 猿蟹遠昔噺』(天明三年刊)の翻刻と全挿絵の影印、そして注釈をまとめて紹介したもの。前に解題を附す。論文「黄表紙『浦嶋が帰郷八島の入水 猿蟹遠昔噺』考 ―素材と趣向について―」に対応する。昔話伝説を多く綯い交ぜ吹き寄せる趣向の黄表紙における代表的な作品である。
  • 「恋川春町作黄表紙『金々先生後日夢 不物好持たが病』 ―翻刻と注釈―」, 『國學院大學大学院文学研究科論集』, 第28号, 65, 85, 2001年03月31日, 國學院大學大学院文学研究科, 恋川春町作『金々先生後日夢 不物好持たが病』(天明元年刊か)の翻刻と全挿絵の影印、そして注釈をまとめて紹介したもの。前に解題を附す。論文「黄表紙『不物好持たが病』考 ―刊年及び素材と趣向について―」に対応する。『無題記』に始まる現実逆転趣向の作品として注目される。
  • 「恋川春町作黄表紙『宝船福正夢』 ―翻刻と注釈―」, 『國學院大學大学院文学研究科論集』, 第27号, 25, 38, 2000年03月31日, 國學院大學大学院文学研究科, 恋川春町作『宝船福正夢』(天明三年刊)の翻刻と全挿絵の影印、そして注釈をまとめて紹介したもの。前に解題を附す。論文「黄表紙『宝船福正夢』と七福神」に対応する。赤本に多い七福神もの草双紙の黄表紙的表現が見られる作品である。
  • 石澤小枝子著『ちりめん本のすべて ―明治の欧文挿絵本―』, 『國學院雑誌』, 第105巻第8号, 57, 60, 2004年08月15日, 國學院大學, 石澤小枝子著『ちりめん本のすべて ―明治の欧文挿絵本―』(平成16年・三弥井書店)の紹介。明治初期、日本人の外国語教育書として生産されたちりめん本の諸本を多く収録し、解説した優れた入門書である点を高く評価し、紹介した。
  • 書評:内ヶ﨑有里子著『江戸期昔話絵本の研究と資料』, 『國學院雑誌』, 第100巻第6号, 88, 92, 1999年06月15日, 國學院大學, 内ヶ﨑有里子著『江戸期昔話絵本の研究と資料』についての書評。「江戸期昔話絵本」という用語の定義が成されていないという指摘を行いつつ、多くの昔話資料を錯綜して明確な論が構築されていることを評価した。
  • 「黄表紙『芋太郎屁日記咄』翻刻と注釈」, 『澁谷近世 國學院大學近世文学会会報』, 第20号, 91, 107, 2014年03月31日, 國學院大學近世文学会
  • 「翻刻『浮世/道中 宿屋栗毛』」, 内野真緒・中村正明, 澁谷近世 國學院大學近世文学会会報, 第21号, 80, 2015年03月31日, 國學院大學近世文学会, 内野真緒, 膝栗毛文芸の一である滑稽本『浮世/道中 宿屋栗毛』の翻刻と解題を収める。
  • 「川柳絵本『東海道五十三次新柳樽』翻刻と解題」, 中村正明, 澁谷近世 國學院大學近世文学会会報, 第22号, 83, 2016年03月31日, 國學院大學近世文学会, 膝栗毛文芸の一として考えられる川柳絵本『東海道五十三次新柳樽』の翻刻と解題をまとめた。
  • 「黄表紙『吉備能日本智恵』翻刻と注釈」, 中村正明, 澁谷近世 國學院大學近世文学会会報, 第23号, 2017年03月31日, 國學院大學近世文学会, 天明四年に刊行された恋川春町作黄表紙『吉備能日本智恵』に翻刻と注釈を施し、解題を附した資料である。

著書等出版物

  • 『コレクション・モダン都市文化第66巻 江戸文化と下町』, ゆまに書房, 2011年09月22日, 共編者:石川則夫, 近代におけるモダン都市文化に関する文献を復刻したシリーズの一冊である。当巻は、明治期以降に懐古の対象となった江戸文化と、それが色濃く残る下町についての三冊『文藝倶楽部 定期増刊 東京』『伝説の江戸』『江戸の今昔』を収めるが、この三冊の解題と関連年表を執筆担当した。 A5判、全849頁中、担当:解題(794~800頁)・関連年表(明治分801~813頁)・主要参考文献(844~849頁)、共編者:石川則夫、平成23年9月22日発行、ゆまに書房
  • 『膝栗毛文芸集成』全40巻, ゆまに書房, 2010年06月10日, 十返舎一九の著した滑稽本『道中膝栗毛』とその影響作品、所謂"膝栗毛文芸"数十作を全四十巻に収録している。その作品選択と解題執筆の全作業を担当した。滑稽本の大きな一ジャンルともいうべき膝栗毛文芸(滑稽本・合巻・雑俳・歌謡等)を総括する内容となっている。 A5判、全四十巻、各作品解題執筆。また、「附言 未収録作品について」・「附・十返舎一九 膝栗毛もの刊行・関連年表」(第十二巻)並びに「膝栗毛文芸目録」(第四十巻)を附す。平成22年6月(第一期)・平成23年1月(第二期)・平成29年2月(第三期)発行。
  • 『幕末・開化期文学資料集 仮名垣魯文 二』, 國學院大學文学部日本文学1015研究室, 2010年03月20日, 共編者:岡田哲・上田渡・岡崎直也・北原泰邦・安西晋二・石井佑佳・植木智広・遠藤広之, 幕末・開化期に活躍した戯作者かつジャーナリスト仮名垣魯文の、稀覯書を含む重要作品を翻刻する資料集の第二弾である。収録六作品のうち『格蘭氏伝倭文章』の翻刻・解題と魯文著作目録を担当執筆した。 B5判、全269頁中、担当:「『格蘭氏伝倭文章』翻刻・解題」(105~198頁)、「仮名垣魯文著作目録稿 -明治之部」(240~269頁)、共編者:岡田哲・上田渡・岡崎直也・北原泰邦・安西晋二・石井佑佳・植木智広・遠藤広之、平成21年3月20日発行、國學院大學文学部日本文学一〇一五研究室
  • 『草双紙研究資料叢書』全八巻, クレス出版, 2006年06月01日, 著作権の切れた明治から昭和期の諸文献から、草双紙研究史において重要かつ現在の研究にも資すること多大な著作・論文・作品解題、そして江戸期の写本版本資料などを網羅的に収録している。その資料選択から配列、解題執筆など全作業を担当した。全八巻の巻構成は「一・二 草双紙研究」、 「三 文学史抄」、 「四 解説・解題類」、「五 雑誌論文集」、「六 翻刻・注釈集」、「七 書目(幕末期の草双紙書目集の影印)」、「八 草双紙・草双紙評判記」。 A5判、全巻4460頁中、担当:各巻解説全35頁、平成18年6月25日発行、クレス出版
  • 『天皇文業総覧』下巻, 若草書房, 2005年02月01日, 歴代の全天皇における文業について、各天皇ごとに項目を立てて概説紹介しているが、本下巻は中世以降の天皇について収めている。政治的な存在として注目されがちな各天皇が、日本文学史においても大きな足跡を残していることを確認しながら、その業績を丹念に記した。下巻に収めた「中世の天皇」・「近世の天皇」部の総合編集と項目執筆を行った。 四六判、全259頁中、担当:項目執筆「霊元天皇」(185~190頁)「後桃園天皇」(216~218頁)「光格天皇」(219~223頁)「仁孝天皇」(224~226頁)「孝明天皇」(227~232頁)、共編者:岡野弘彦、平成17年2月11日発行、若草書房
  • 『句集 横顔』, 沖積舎, 2009年08月10日, 平成十年からの十年間に作った句作378句を収録した句集である。全体を四季に配列する。 A5判、全202頁、平成21年8月10日発行、沖積舎
  • 小柴値一の業績 附『小柴値一氏寄贈 江戸文学関係図書目録』, 國學院大學近世文学会, 2017年03月31日, 第23号, 近世文学研究者であり、かつて國學院大學で教鞭を揮っていた小柴値一氏の業績をまとめた。氏の業績(著作・論文類)をまとめるとともに、國學院大學図書館に寄贈された氏の旧蔵書の目録である『小柴値一氏寄贈 江戸文学関係図書目録』を復刻して附した。
  • 安永期黄表紙資料集 平成二十八年度國學院大學文学部共同研究報告書, 國學院大學文学部日本文学科一〇一六研究室, 2017年02月28日, 岡田哲・松原哲子・植木智広, 黄表紙草創期に当たる安永年間(安永四~安永九年)に刊行された黄表紙作品に関する資料集で、作品の翻刻・注釈・解題四本(『上下の番付』『南陀羅法師柿種』『甚左紅絹由来』『腹京師食物合戦』)と安永期黄表紙一覧稿から成る。作品翻刻は、中村正明と共同研究者である岡田哲(國學院大學教授)と研究協力者の松原哲子(実践女子大学講師)・植木智広(國學院大學卒業生)の四人に拠る。また、黄表紙一覧稿は調査に基づいて中村正明がまとめたものである。

講演・発表

  • 「天明三年の恋川春町 -黄表紙界復帰を軸に」, 中村正明, 平成二十六年度國學院大學国文学会秋季大会, 2014年10月10日
  • 「講演 膝栗毛の行方」, 中村正明, 平成二十六年度國學院大學国文学会春季大会, 2014年06月21日
  • 「恋川春町の狂歌と狂文」, 平成24年度國學院大學国文学会秋季大会, 2012年11月18日, 國學院大學
  • 「恋川春町の戯作意識と方法 ―黄表紙の趣向を中心に」, 平成21年度國學院大學国文学会秋季大会, 2009年11月08日, 國學院大學
  • シンポジウム<江戸・東京の出版事情と文学>「幕末・明治における合巻の展開と出版」, 平成17年度國學院大學国文学会秋季大会, 2005年06月25日, 國學院大學
  • 「昔話物合巻の展開」, 平成15年度國學院大學国文学会秋季大会, 2003年11月09日, 國學院大學
  • 「昔話物黄表紙の展開」, 平成14年度國學院大學国文学会秋季大会, 2002年11月10日, 國學院大學
  • 「國學院大學図書館蔵本水谷不倒自筆草稿『江戸時代草双紙版元鑑』について」, 平成12年度國學院大學国文学会秋季大会, 2000年10月29日, 國學院大學
  • 「黄表紙『不物好持たが病』刊年考 ―黄表紙注釈の一方法―」, 平成10年度國學院大學国文学会秋季大会, 1998年11月08日, 國學院大學
  • 「芝全交の黄表紙と庶民信仰」, 平成9年度國學院大學国文学会秋季大会, 1997年11月09日, 國學院大學
  • 「唐来三和作黄表紙の演劇的方法」, 平成2年度國學院大學国文学会秋季大会, 1990年11月11日, 國學院大學

その他

  • 「作家としての山崎麓―別号目黒麦男のことなど―」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第15号, 國學院大學近世文学会, 2009年03月31日, 55, 64, 昭和初期の近世文学研究者である山崎麓は、目黒麦男という別号で物語創作も行っていた。本稿では、その目黒名義の物語二種「海戦ロマンス 悲しき勝利 -トラフアルガル海戦-」「まごころ大名」について本文を全文紹介するとともに、作家目黒麦男について論じたものである。
  • 「十返舎一九作『滑稽三人生酔』の基礎的研究(続) ―國學院大學図書館所蔵未刊滑稽本について―」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第14号, 國學院大學近世文学会, 2008年03月31日, 10, 13, 論文「十返舎一九作『滑稽三人生酔』の基礎的研究と翻刻 ―國學院大學図書館所蔵未刊滑稽本について―」の続稿としてまとめたもの。特に『滑稽三人生酔』がいかなる特徴を持った滑稽本なのかという、内容面に踏み込んで考察を行っている。
  • 「続々藪柑子集」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第13号, 國學院大學近世文学会, 2007年03月31日, 20, 22, 鈴木棠三本人がまとめた私家版著作目録『藪柑子集』『続藪柑子集』以降(昭和六十三年~平成)に発表された著作・論文・文章類を目録化したものである。
  • 「水谷不倒草稿『江戸時代 草双紙版元鑑』(下)」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第13号, 國學院大學近世文学会, 2007年03月31日, 62, 77, 論文「水谷不倒草稿『江戸時代草双紙版元鑑』について」に対応する。水谷不倒の板元目録『草双紙版元鑑』の全文を活字化する連載の第三回目で、下巻の「は行」から「わ行」の板元を掲載している。
  • 「水谷不倒草稿『江戸時代 草双紙版元鑑』(中)」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第12号, 國學院大學近世文学会, 2006年03月31日, 24, 40, 論文「水谷不倒草稿『江戸時代草双紙版元鑑』について」に対応する。水谷不倒の板元目録『草双紙版元鑑』の全文を活字化する連載の第二回目で、中巻の「か行続き」から「な行」の板元を掲載している。
  • 「仮名垣魯文著作目録稿 ―江戸之部」, 平成17年度國學院大學「特色ある教育研究」研究成果報告書『明治初期文学資料集 仮名垣魯文 一』, 國學院大學, 2006年03月20日, 217, 248, 幕末明治期に活躍した戯作者仮名垣魯文の著作目録で、ここでは江戸期に版行された版本を収録した。なお、一枚刷などの画賛はここでは省いている。また、本目録の続稿である明治期の著作目録は、『幕末・開化期文学資料集 仮名垣魯文 二』に収録している。
  • 「水谷不倒草稿『江戸時代 草双紙版元鑑』(上)」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第11号, 國學院大學近世文学会, 2005年03月31日, 31, 48, 論文「水谷不倒草稿『江戸時代草双紙版元鑑』について」に対応する。水谷不倒の板元目録『草双紙版元鑑』の全文を活字化する連載の第二回目で、上巻の「あ行」から「か行」の板元を掲載している。
  • 「山崎麓の業績と年譜 拾遺」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第9号, 國學院大學近世文学会, 2003年03月31日, 38, 43, 「山崎麓の業績と年譜」に漏れた山崎麓の業績を拾遺としてまとめたもの。また、山崎が國學院大學の教職を退くことになる原因となった病気と入院・闘病の様子を綴った随筆「病院生活」(『国文学者一夕話』所収)を再録した。
  • 「山崎麓の業績と年譜」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第8号, 國學院大學近世文学会, 2002年03月20日, 9, 22, 昭和初期の近世文学研究者であり、本学教授を歴任した山崎麓の業績を悉皆的に網羅し、併せて彼の年譜を収めたもの。山崎は多くの著書・論文を誇り、近世文学、特に後期戯作研究の先駆けの一人であったので、それを顕彰する。
  • 「黄表紙翻刻文献一覧稿 索引編」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第7号, 國學院大學近世文学会, 2001年03月20日, 29, 58, 明治以降における黄表紙の翻刻、あるいは複製を含めた影印を収める単行本・雑誌、注釈書類を網羅し、分類した目録。その第三回目は、補遺と索引を収めている。
  • 「黄表紙翻刻文献一覧稿(二)」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第6号, 國學院大學近世文学会, 2000年03月20日, 8, 24, 明治以降における黄表紙の翻刻、あるいは複製を含めた影印を収める単行本・雑誌、注釈書類を網羅し、分類した目録。その第二回目は、「影印のみ」「翻刻のみ」の文献目録を収めている。
  • 「黄表紙翻刻文献一覧稿(一)」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第5号, 國學院大學近世文学会, 1999年03月20日, 26, 36, 明治以降における黄表紙の翻刻、あるいは複製を含めた影印を収める単行本・雑誌、注釈書類を網羅し、分類した目録。その第一回目は、「影印・翻刻・注釈」「影印・翻刻」の文献目録を収めている。
  • 「『大通世界』の世界」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第10号, 國學院大學近世文学会, 2004年08月15日, 52, 55, 近代文学初期の作家幸堂得知がまとめた『大通世界』という江戸趣味の書について、その特徴を詳細に論じた。黄表紙多数を収めるが、それは複製ではなく得知による再編集が施されていて、テキストではなく啓蒙的な意味合いを持つ書であることを述べた。
  • 「「牛蒡を焼いておつ付ける」考〔研究ノート〕」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第9号, 國學院大學近世文学会, 2003年03月20日, 44, 46, 草双紙に良く見られる「牛蒡を焼いておつ付ける」という言葉について、用例を集めて、その意味や発生について記した彙報である。後に、論文「童言葉と黄表紙―「焼いた牛蒡をおつつけろ」ほか―」へと発展深化させた。
  • 「春町関連新資料について ―『桃太郎再駈』と『遺精先生夢枕』―〔研究ノート〕」, 『國學院大學近世文学会会報』, 第8号, 國學院大學近世文学会, 2002年03月20日, 43, 45, 在野の近世文学研究者故林美一の旧蔵書が立命館大学ARCに寄贈され、平成13年の学会で展示公開された。そこで紹介された、これまで現存未確認だった恋川春町の関係作品『桃太郎再駈』『遺精先生夢枕』について紹介し、詳細に論じたものである。
  • 「蜂屋椎園と『稗史鈔』について〔研究ノート〕」, 『文学会会報』, 第46号, 2001年03月20日, 1, 4, 江戸の幕臣蜂屋椎園(茂橘)の旧蔵書の多くが東京都立中央図書館に所蔵されている。それらの中に椎園が記した草双紙の覚書である『稗史鈔』がある。本稿では、『稗史鈔』の基本的な特徴と草双紙研究における本書の意義について概説的に論じている。

教育活動

担当授業

  • 日本文学演習II, 2019, 黄表紙は、江戸時代中期に始まる草双紙の一時期(安永〜文化期)を指す呼称で、滑稽と奇趣、うがちと通人性に満ちた絵入り読み物である。江戸庶民に広く受け入れられた黄表紙には、当時の人びとの生活・風俗・文化がいきいきと描き出されている。| 本演習では、そうした多種多様な江戸の時代層を読解するだけでなく、近世的文学表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが黄表紙の理解のみならず、深く江戸文学理解へと繋がることにもなるだろう。|黄表紙の代表的な作品数種(『金々先生栄花夢』『無題記』など)を読むことになるが、板本の影印を用いてくずし字(変体仮名)を読むので、しっかり努力すること。| 近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。| いずれにしろ、学生主体の演習授業なので、発表においても質疑においても積極的に取り組むことを期待したい。
  • 日本文学演習II, 2019, 本演習で扱う明治初期というのは、明治初年代から十年代を指しており、近代文学成立期である。近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化の変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。| 本演習では、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストである仮名垣魯文の作品を扱う。特に魯文が主幹であった小新聞『かなよみ』の雑報記事をもとに文芸化された『高橋阿伝夜刃譚(たかはしおでんやしやものがたり)』(明治十二年刊)を読むことにしたい。本作は、実際の事件として話題となった、毒婦と呼ばれた女性高橋お伝による殺人事件を題材とした実録小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗は、文学作品としてどう描出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。| 大局的には、こうした明治初期の新時代文学への胎動を、各受講者が自ら捉え考えていくことにあるだろう。作品をしっかり読み込んで授業に臨んでほしい。
  • 日本文学演習III, 2019, 黄表紙は、江戸時代中期に始まる草双紙の一時期(安永〜文化期)を指す呼称で、滑稽と奇趣、うがちと通人性に満ちた絵入り読み物である。江戸庶民に広く受け入れられた黄表紙には、当時の人びとの生活・風俗・文化がいきいきと描き出されている。| 本演習では、そうした多種多様な江戸の時代層を読解するだけでなく、近世的文学表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが黄表紙の理解のみならず、深く江戸文学理解へと繋がることにもなるだろう。|黄表紙の代表的な作品数種(『金々先生栄花夢』『無題記』など)を読むことになるが、板本の影印を用いてくずし字(変体仮名)を読むので、しっかり努力すること。| 近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。| いずれにしろ、学生主体の演習授業なので、発表においても質疑においても積極的に取り組むことを期待したい。
  • 日本文学演習III, 2019, 本演習で扱う明治初期というのは、明治初年代から十年代を指しており、近代文学成立期である。近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化の変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。| 本演習では、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストである仮名垣魯文の作品を扱う。特に魯文が主幹であった小新聞『かなよみ』の雑報記事をもとに文芸化された『高橋阿伝夜刃譚(たかはしおでんやしやものがたり)』(明治十二年刊)を読むことにしたい。本作は、実際の事件として話題となった、毒婦と呼ばれた女性高橋お伝による殺人事件を題材とした実録小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗は、文学作品としてどう描出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。| 大局的には、こうした明治初期の新時代文学への胎動を、各受講者が自ら捉え考えていくことにあるだろう。作品をしっかり読み込んで授業に臨んでほしい。
  • 日本文学講読I, 2019, 草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。| 本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間に渡って多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。| 授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。
  • 日本文学講読, 2019, -
  • 日本文学講読II, 2019, 草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。| 本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間に渡って多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。| 後期は、前期の後を継いで、黄表紙から合巻へと至る展開を追う。| 授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。|
  • 日本文学概説I, 2019, 國學院大學の歴史や建学の精神、日本文学研究の伝統について解説し、その学問的特質を踏まえた文学(日本文学)研究についての基礎的な事項を講述する。具体的な文学作品のいくつかを取り上げ、その表現における特質を考察した上で、読むこと、調べること、考えること、そして書くことの四項目について実践し、文学研究に関わるコミュニケーション全般を体験すること。
  • 日本文学概説II, 2019, 古典文学から近現代文学に至る日本文学の歴史における<笑い>を考察する。各時代、各分野の文学に見られる<笑い>を抽出・分析することで、日本文学を形成する一要素としての<笑い>を考察していく。| それは、取りも直さず、文学表現に対する解析・考察でもあり、文学研究の一側面を確認することになるわけである。|
  • 日本文学史, 2019, -
  • 日本文学史II, 2019, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の輸入によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。| 本講義では、そうした変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。| 授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。|
  • 日本文学史II, 2019, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の輸入によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。| 本講義では、そうした変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。| 授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。|
  • 卒業論文, 2019
  • 日本文学演習II, 2020, 【後期に関して本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】|上田秋成の『雨月物語』(明和5年・1768成立、安永5年・1776刊行)の演習。演習とは全員が参加して研究を深める共同作業である。自覚をもって望んでほしい。『雨月物語』の9編の中編から担当分担する。参考となる研究論文は膨大な数になるが、ポイントとなる論文を選択できればよい。大切なのはまず自分の眼でしっかり読むことである。擬古文体で読みづらい感はもつが、古典物語特有の型を把握すれば、全体は把握できる。リズムのある文章であるので音読してみることもひつようである。初めにしばらくガイダンスを行い、作品の扱い方の基礎を習得してから、演習に入る。|
  • 日本文学演習II, 2020, 【後期に関して本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】|洒落本は、江戸時代中期から後期にかけて刊行された江戸戯作の一ジャンルで、遊廓を中心とした世相風俗を描く、通人性に満ちた読み物である。その当世風俗・文化への「うがち」はきわめて写実的かつ滑稽で、江戸独自の遊廓文化と江戸の人々をいきいきと描き出すものである。|本演習では、そうした江戸の時代層を読解することを第一義としたい。洒落本が生み出された時代的、文化的背景をしっかり把握することが、正しい作品読解へと繋がっていくためである。勿論それだけでなく、近世的文学表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが洒落本の理解のみならず、深く江戸文学理解へと結びつくことになろう。|会話体洒落本の先駆けである田舎老人多田爺作『遊子方言』(明和七年刊)ほか、代表的な洒落本作品を数作品読むことになるので、しっかり読み込んで授業に取り組むこと。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。
  • 日本文学演習II, 2020, 【後期に関して本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】|本演習で扱う近代文学成立期というのは、明治初年代から十年代を指す。西洋の文学理念に基づく近代文学の出発点と称される坪内逍遥『小説神髄』(明治十八年刊)に先立つ時代であり、近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化・思想の劇的変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、明治初期のピカレスクロマンの先駆けともいうべき毒婦もの、久保田彦作『鳥追阿松海上新話』(明治十一年刊)を読むことにしたい。本作は、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストでもある仮名垣魯文が主幹であった小新聞『仮名読新聞(かなよみ)』の雑報記事をもとに文芸化された作品である。実在した鳥追お松という女性が、美貌を武器にして次々と男性を騙して逮捕された事件を題材にした実録的毒婦小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗が、文学作品としてどう描出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。時代的、文化的背景をしっかり把握することが、正しい作品読解へと繋がっていくためである。現代の犯罪ルポルタージュやピカレスクロマン(悪漢小説)に興味のある学生は、その淵源をここに探ることも可能であろう。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。
  • 日本文学演習III, 2020, 【後期に関して本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】|上田秋成の『雨月物語』(明和5年・1768成立、安永5年・1776刊行)の演習。演習とは全員が参加して研究を深める共同作業である。自覚をもって望んでほしい。『雨月物語』の9編の中編から担当分担する。参考となる研究論文は膨大な数になるが、ポイントとなる論文を選択できればよい。大切なのはまず自分の眼でしっかり読むことである。擬古文体で読みづらい感はもつが、古典物語特有の型を把握すれば、全体は把握できる。リズムのある文章であるので音読してみることもひつようである。初めにしばらくガイダンスを行い、作品の扱い方の基礎を習得してから、演習に入る。|
  • 日本文学演習III, 2020, 【後期に関して本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】|洒落本は、江戸時代中期から後期にかけて刊行された江戸戯作の一ジャンルで、遊廓を中心とした世相風俗を描く、通人性に満ちた読み物である。その当世風俗・文化への「うがち」はきわめて写実的かつ滑稽で、江戸独自の遊廓文化と江戸の人々をいきいきと描き出すものである。|本演習では、そうした江戸の時代層を読解することを第一義としたい。洒落本が生み出された時代的、文化的背景をしっかり把握することが、正しい作品読解へと繋がっていくためである。勿論それだけでなく、近世的文学表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが洒落本の理解のみならず、深く江戸文学理解へと結びつくことになろう。|会話体洒落本の先駆けである田舎老人多田爺作『遊子方言』(明和七年刊)ほか、代表的な洒落本作品を数作品読むことになるので、しっかり読み込んで授業に取り組むこと。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。
  • 日本文学演習III, 2020, 【後期に関して本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】|本演習で扱う近代文学成立期というのは、明治初年代から十年代を指す。西洋の文学理念に基づく近代文学の出発点と称される坪内逍遥『小説神髄』(明治十八年刊)に先立つ時代であり、近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化・思想の劇的変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、明治初期のピカレスクロマンの先駆けともいうべき毒婦もの、久保田彦作『鳥追阿松海上新話』(明治十一年刊)を読むことにしたい。本作は、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストでもある仮名垣魯文が主幹であった小新聞『仮名読新聞(かなよみ)』の雑報記事をもとに文芸化された作品である。実在した鳥追お松という女性が、美貌を武器にして次々と男性を騙して逮捕された事件を題材にした実録的毒婦小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗が、文学作品としてどう描出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。時代的、文化的背景をしっかり把握することが、正しい作品読解へと繋がっていくためである。現代の犯罪ルポルタージュやピカレスクロマン(悪漢小説)に興味のある学生は、その淵源をここに探ることも可能であろう。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。
  • 日本文学講読I, 2020, 草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。|本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間に渡って多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。|本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業と講義資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施するので、毎回の指示をしっかりとチェックするように。また、機に臨んで実施形態や授業計画を変更することもあるので、教員からの連絡には注意していただきたい。|
  • 日本文学講読, 2020, -
  • 日本文学講読II, 2020, 【本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】|草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ、<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。|本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間にわたって多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。また、文学表現と絵画表現との交響・共鳴についても考えていくつもりである。|講読Ⅱでは、後期草双紙(黄表紙、合巻)について講義を行う。講読Ⅰ(初期草双紙)から継続的に受講することで、受講者は通史的に草双紙の全容を理解することになる。但し、Ⅱのみでも独立的な内容になっている。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。|
  • 日本文学概説I, 2020, 本講座は日本文学研究の中心となる作品を読解する方法を学ぶものです。知識は読解するために使うもので丸暗記は不必要です。本講座では他専攻との関連も含めて、高校時とは異なる読解方法を学びます。また自らの視点・どういう読解方法を選択するのかを考えることが大切です。読解の答えは一つではありません。
  • 日本文学概説, 2020, -
  • 日本文学概説I, 2020, 國學院大學の歴史や建学の精神、日本文学研究の伝統について解説し、その学問的特質を踏まえた文学(日本文学)研究についての基礎的な事項を講述する。具体的な文学作品のいくつかを取り上げ、その表現における特質を考察した上で、読むこと、調べること、考えること、そして書くことの四項目について実践し、文学研究に関わるコミュニケーション全般を体験すること。|本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業と講義資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施するので、毎回の指示をしっかりとチェックするように。また、機に臨んで実施形態や授業計画を変更することもあるので、教員からの連絡には注意していただきたい。
  • 日本文学概説II, 2020, 【本授業は、主に Zoom を利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する】|古典文学から近現代文学に至る日本文学の歴史における<笑い>を考察する。各時代、各分野の文学に見られる<笑い>を抽出・分析することで、日本文学を形成する一要素としての<笑い>を考察していく。|それは、取りも直さず、文学表現に対する解析・考察でもあり、文学研究の一側面を確認することになるわけである。|
  • 日本文学史II, 2020, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の輸入・発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の享受によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。|本講義では、このように変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。|本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業と講義資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施するので、毎回の指示をしっかりとチェックするように。また、機に臨んで実施形態や授業計画を変更することもあるので、教員からの連絡には注意していただきたい。|
  • 日本文学史II, 2020, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の輸入・発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の享受によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。|本講義では、このように変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。|本授業は、主にZoomを利用した双方向型授業と講義資料を利用した遠隔授業を組み合わせて実施するので、毎回の指示をしっかりとチェックするように。また、機に臨んで実施形態や授業計画を変更することもあるので、教員からの連絡には注意していただきたい。|
  • 日本文学史, 2020, -
  • 日本文学講読I, 2021, 草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。|本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間に渡って多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。|講読Ⅰでは、初期草双紙(赤本・黒本・青本)について講義を行う。継続的に講読Ⅱ(後期草双紙)を受講することで、受講者は通史的に草双紙の全容を理解することになるが、Ⅰのみでも独立的な内容になっている。|本授業は、遠隔授業(オンデマンド型)として実施するので、毎回の指示をしっかりとチェックするように。また、機に臨んで実施形態や授業計画を変更することもあるので、教員からの連絡には注意していただきたい。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。
  • 日本文学講読II, 2021, 草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ、<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。|本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間にわたって多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。また、文学表現と絵画表現との交響・共鳴についても考えていくつもりである。|講読Ⅱでは、後期草双紙(黄表紙、合巻)について講義を行う。講読Ⅰ(初期草双紙)から継続的に受講することで、受講者は通史的に草双紙の全容を理解することになる。但し、Ⅱのみでも独立的な内容になっている。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。||【本授業は、遠隔授業(オンデマンド型)で実施するので、毎回の指示をしっかりとチェックするように。また、機に臨んで実施形態や授業計画を変更することもあるので、教員からの連絡には注意していただきたい。】
  • 日本文学概説I, 2021, 國學院大學の歴史や建学の精神、日本文学研究の伝統について解説し、その学問的特質を踏まえた文学(日本文学)研究についての基礎的な事項を講述する。具体的な文学作品のいくつかを取り上げ、その表現における特質を考察した上で、読むこと、調べること、考えること、そして書くことの四項目について実践し、文学研究に関わるコミュニケーション全般を体験すること。||【本授業は、遠隔授業(オンデマンド型)で実施するので、毎回の指示をしっかりとチェックするように。また、機に臨んで実施形態や授業計画を変更することもあるので、教員からの連絡には注意していただきたい。】
  • 日本文学概説II, 2021, 古典文学から近現代文学に至る日本文学の歴史における<笑い>を考察する。各時代、各分野の文学に見られる<笑い>を抽出・分析することで、日本文学を形成する一要素としての<笑い>を考察していく。|それは、取りも直さず、文学表現に対する解析・考察でもあり、文学研究の一側面を確認することになるわけである。|
  • 日本文学演習II, 2021, 黄表紙は、江戸時代中期に始まる草双紙の一時期(安永~文化期)を指す呼称で、滑稽と奇趣、うがちと通人性に満ちた絵入り読み物である。絵が大きく描かれ、その余白に文章が書き込まれるという特異な性質を持った文学ジャンルであり、江戸庶民に広く受け入れられた。そのため、黄表紙には当時の人びとの生活・風俗・文化がいきいきと描き出されている。|本演習では、そうした多種多様な江戸の時代層を読解し自ら調査・発表することを第一義とする。また、それだけでなく、近世文学独特の表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが黄表紙の理解のみならず、深く江戸時代の文学全体の理解へと繋がることにもなるだろう。|黄表紙の代表的な作品数種(『金々先生栄花夢』『無題記』など)を読むことになるが、板本の影印を用いてくずし字(変体仮名)を読むので、しっかり努力すること。|近世文学(江戸後期など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|いずれにしろ、学生主体の演習授業なので、発表においても質疑においても積極的に取り組むことを期待したい。|
  • 日本文学演習III, 2021, 黄表紙は、江戸時代中期に始まる草双紙の一時期(安永~文化期)を指す呼称で、滑稽と奇趣、うがちと通人性に満ちた絵入り読み物である。絵が大きく描かれ、その余白に文章が書き込まれるという特異な性質を持った文学ジャンルであり、江戸庶民に広く受け入れられた。そのため、黄表紙には当時の人びとの生活・風俗・文化がいきいきと描き出されている。|本演習では、そうした多種多様な江戸の時代層を読解し自ら調査・発表することを第一義とする。また、それだけでなく、近世文学独特の表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが黄表紙の理解のみならず、深く江戸時代の文学全体の理解へと繋がることにもなるだろう。|黄表紙の代表的な作品数種(『金々先生栄花夢』『無題記』など)を読むことになるが、板本の影印を用いてくずし字(変体仮名)を読むので、しっかり努力すること。|近世文学(江戸後期など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|いずれにしろ、学生主体の演習授業なので、発表においても質疑においても積極的に取り組むことを期待したい。|
  • 日本文学演習II, 2021, 本演習で扱う明治初期というのは、明治初年代から十年代を指しており、近代文学成立期に当たる。近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化の変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストである仮名垣魯文の作品を扱う。特に魯文が主幹であった小新聞『かなよみ』の雑報記事をもとに文芸化された『高橋阿伝夜刃譚(たかはしおでんやしやものがたり)』(明治十二年刊)を読むことにしたい。本作は、実際の事件として話題となった、毒婦と呼ばれた女性高橋お伝による殺人事件を題材とした実録小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗は、文学作品としてどう描き出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。|大局的には、こうした明治初期の新時代文学への胎動を、各受講者が自ら捉え考えていくことにあるだろう。作品をしっかり読み込んで授業に臨んでほしい。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|
  • 日本文学演習III, 2021, 本演習で扱う明治初期というのは、明治初年代から十年代を指しており、近代文学成立期に当たる。近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化の変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストである仮名垣魯文の作品を扱う。特に魯文が主幹であった小新聞『かなよみ』の雑報記事をもとに文芸化された『高橋阿伝夜刃譚(たかはしおでんやしやものがたり)』(明治十二年刊)を読むことにしたい。本作は、実際の事件として話題となった、毒婦と呼ばれた女性高橋お伝による殺人事件を題材とした実録小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗は、文学作品としてどう描き出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。|大局的には、こうした明治初期の新時代文学への胎動を、各受講者が自ら捉え考えていくことにあるだろう。作品をしっかり読み込んで授業に臨んでほしい。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|
  • 日本文学史II, 2021, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の輸入・発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の享受によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。|本講義では、このように変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。||【本授業は、遠隔授業(オンデマンド型)で実施するので、毎回の指示をしっかりとチェックするように。また、機に臨んで実施形態や授業計画を変更することもあるので、教員からの連絡には注意していただきたい。】||
  • 日本文学史II, 2021, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の輸入・発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の享受によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。|本講義では、このように変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。||【本授業は、遠隔授業(オンデマンド型)で実施するので、毎回の指示をしっかりとチェックするように。また、機に臨んで実施形態や授業計画を変更することもあるので、教員からの連絡には注意していただきたい。】||
  • 日本文学概説I, 2022, 國學院大學の歴史や建学の精神、日本文学研究の伝統について解説し、その学問的特質を踏まえた文学(日本文学)研究についての基礎的な事項を講述する。具体的な文学作品のいくつかを取り上げ、その表現における特質を考察した上で、読むこと、調べること、考えること、そして書くことの四項目について実践し、文学研究に関わるコミュニケーション全般を体験すること。
  • 日本文学概説II, 2022, 古典文学から近現代文学に至る日本文学の歴史における<笑い>を考察する。各時代、各分野の文学に見られる<笑い>を抽出・分析することで、日本文学を形成する一要素としての<笑い>を考察していく。|それは、取りも直さず、文学表現に対する解析・考察でもあり、文学研究の一側面を確認することになるわけである。|
  • 日本文学演習II, 2022, 洒落本は、江戸時代中期から後期にかけて刊行された江戸戯作の一ジャンルで、遊廓を中心とした世相風俗を描く、通人性に満ちた読み物である。その当世風俗・文化への「うがち」はきわめて写実的かつ滑稽で、江戸独自の遊廓文化と江戸の人々をいきいきと描き出すものである。|本演習では、そうした江戸の時代層を読解することを第一義としたい。洒落本が生み出された時代的、文化的背景をしっかり把握することが、正しい作品読解へと繋がっていくためである。勿論それだけでなく、近世的文学表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが洒落本の理解のみならず、深く江戸文学理解へと結びつくことになろう。|会話体洒落本の先駆けである田舎老人多田爺作『遊子方言』(明和七年刊)ほか、代表的な洒落本作品を数作品読むことになるので、しっかり読み込んで授業に取り組むこと。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。
  • 日本文学演習III, 2022, 洒落本は、江戸時代中期から後期にかけて刊行された江戸戯作の一ジャンルで、遊廓を中心とした世相風俗を描く、通人性に満ちた読み物である。その当世風俗・文化への「うがち」はきわめて写実的かつ滑稽で、江戸独自の遊廓文化と江戸の人々をいきいきと描き出すものである。|本演習では、そうした江戸の時代層を読解することを第一義としたい。洒落本が生み出された時代的、文化的背景をしっかり把握することが、正しい作品読解へと繋がっていくためである。勿論それだけでなく、近世的文学表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが洒落本の理解のみならず、深く江戸文学理解へと結びつくことになろう。|会話体洒落本の先駆けである田舎老人多田爺作『遊子方言』(明和七年刊)ほか、代表的な洒落本作品を数作品読むことになるので、しっかり読み込んで授業に取り組むこと。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。
  • 日本文学講読I, 2022, 草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。|本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間に渡って多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。|講読Ⅰでは、初期草双紙(赤本・黒本・青本)について講義を行う。継続的に講読Ⅱ(後期草双紙)を受講することで、受講者は通史的に草双紙の全容を理解することになるが、Ⅰのみでも独立的な内容になっている。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。
  • 日本文学講読II, 2022, 草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ、<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。|本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間にわたって多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。また、文学表現と絵画表現との交響・共鳴についても考えていくつもりである。|講読Ⅱでは、後期草双紙(黄表紙、合巻)について講義を行う。講読Ⅰ(初期草双紙)から継続的に受講することで、受講者は通史的に草双紙の全容を理解することになる。但し、Ⅱのみでも独立的な内容になっている。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。
  • 日本文学演習II, 2022, 本演習で扱う近代文学成立期というのは、明治初年代から十年代を指す。西洋の文学理念に基づく近代文学の出発点と称される坪内逍遥『小説神髄』(明治十八年刊)に先立つ時代であり、近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化・思想の劇的変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、明治初期のピカレスクロマンの先駆けともいうべき毒婦もの、久保田彦作『鳥追阿松海上新話』(明治十一年刊)を読むことにしたい。本作は、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストでもある仮名垣魯文が主幹であった小新聞『仮名読新聞(かなよみ)』の雑報記事をもとに文芸化された作品である。実在した鳥追お松という女性が、美貌を武器にして次々と男性を騙して逮捕された事件を題材にした実録的毒婦小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗が、文学作品としてどう描出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。時代的、文化的背景をしっかり把握することが、正しい作品読解へと繋がっていくためである。現代の犯罪ルポルタージュやピカレスクロマン(悪漢小説)に興味のある学生は、その淵源をここに探ることも可能であろう。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。
  • 日本文学演習III, 2022, 本演習で扱う近代文学成立期というのは、明治初年代から十年代を指す。西洋の文学理念に基づく近代文学の出発点と称される坪内逍遥『小説神髄』(明治十八年刊)に先立つ時代であり、近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化・思想の劇的変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、明治初期のピカレスクロマンの先駆けともいうべき毒婦もの、久保田彦作『鳥追阿松海上新話』(明治十一年刊)を読むことにしたい。本作は、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストでもある仮名垣魯文が主幹であった小新聞『仮名読新聞(かなよみ)』の雑報記事をもとに文芸化された作品である。実在した鳥追お松という女性が、美貌を武器にして次々と男性を騙して逮捕された事件を題材にした実録的毒婦小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗が、文学作品としてどう描出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。時代的、文化的背景をしっかり把握することが、正しい作品読解へと繋がっていくためである。現代の犯罪ルポルタージュやピカレスクロマン(悪漢小説)に興味のある学生は、その淵源をここに探ることも可能であろう。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。
  • 日本文学史II, 2022, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の輸入・発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の享受によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。|本講義では、このように変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。|
  • 日本文学史II, 2022, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の輸入・発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の享受によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。|本講義では、このように変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。|
  • 日本文学概説I, 2023
  • 日本文学概説II, 2023
  • 日本文学演習ⅡA, 2023
  • 日本文学演習II, 2023
  • 日本文学演習ⅡB, 2023
  • 日本文学演習ⅢA, 2023
  • 日本文学演習III, 2023
  • 日本文学演習ⅢB, 2023
  • 日本文学講読I, 2023
  • 日本文学講読II, 2023
  • 日本文学演習ⅡA, 2023
  • 日本文学演習II, 2023
  • 日本文学演習ⅡB, 2023
  • 日本文学演習ⅢA, 2023
  • 日本文学演習III, 2023
  • 日本文学演習ⅢB, 2023
  • 日本文学史II, 2023
  • 日本文学史II, 2023
  • 日本文学概説I, 2023, 國學院大學の歴史や建学の精神、日本文学研究の伝統について解説し、その学問的特質を踏まえた文学(日本文学)研究についての基礎的な事項を講述する。具体的な文学作品のいくつかを取り上げ、その表現における特質を考察した上で、読むこと、調べること、考えること、そして書くことの四項目について実践し、文学研究に関わるコミュニケーション全般を体験する。毎回の授業は、専任教員のオムニバス形式で進めていく。
  • 日本文学概説II, 2023, 現在の日本文学研究にはさまざまな立場・方法がある。その多様性を、専任教員がそれぞれの専門領域について講じるオムニバス形式によって学ぶ。すなわち概説Ⅱでは、概説Ⅰにおいて学んだ基礎的知識を踏まえた上で、7名の担当者が時代やジャンルごとの一般論を語るというよりもそれぞれの専門性を活かして研究の面白さや意義深さを具体的に伝える。そのことによって、受講生自身の研究に対する姿勢を考える機会とする。
  • 日本文学演習ⅡA, 2023, 黄表紙は、江戸時代中期に始まる草双紙の一時期(安永~文化期)を指す呼称で、滑稽と奇趣、うがちと通人性に満ちた絵入り読み物である。絵が大きく描かれ、その余白に文章が書き込まれるという特異な性質を持った文学ジャンルであり、江戸庶民に広く受け入れられた。そのため、黄表紙には当時の人びとの生活・風俗・文化がいきいきと描き出されている。|本演習では、そうした多種多様な江戸の時代層を読解し自ら調査・発表することを第一義とする。また、それだけでなく、近世文学独特の表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが黄表紙の理解のみならず、深く江戸時代の文学全体の理解へと繋がることにもなるだろう。|黄表紙の代表的な作品数種(『金々先生栄花夢』『無題記』など)を読むことになるが、板本の影印を用いてくずし字(変体仮名)を読むので、しっかり努力すること。|近世文学(江戸後期など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|いずれにしろ、学生主体の演習授業なので、発表においても質疑においても積極的に取り組むことを期待したい。|
  • 日本文学演習II, 2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅡA 渋谷 中村 正明 火曜3限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅡB 渋谷 中村 正明 火曜3限)を参照してください。
  • 日本文学演習ⅡB, 2023, 黄表紙は、江戸時代中期に始まる草双紙の一時期(安永~文化期)を指す呼称で、滑稽と奇趣、うがちと通人性に満ちた絵入り読み物である。絵が大きく描かれ、その余白に文章が書き込まれるという特異な性質を持った文学ジャンルであり、江戸庶民に広く受け入れられた。そのため、黄表紙には当時の人びとの生活・風俗・文化がいきいきと描き出されている。|本演習では、そうした多種多様な江戸の時代層を読解し自ら調査・発表することを第一義とする。また、それだけでなく、近世文学独特の表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが黄表紙の理解のみならず、深く江戸時代の文学全体の理解へと繋がることにもなるだろう。|黄表紙の代表的な作品数種(『金々先生栄花夢』『無題記』など)を読むことになるが、板本の影印を用いてくずし字(変体仮名)を読むので、しっかり努力すること。|近世文学(江戸後期など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|いずれにしろ、学生主体の演習授業なので、発表においても質疑においても積極的に取り組むことを期待したい。|
  • 日本文学演習ⅢA, 2023, 黄表紙は、江戸時代中期に始まる草双紙の一時期(安永~文化期)を指す呼称で、滑稽と奇趣、うがちと通人性に満ちた絵入り読み物である。絵が大きく描かれ、その余白に文章が書き込まれるという特異な性質を持った文学ジャンルであり、江戸庶民に広く受け入れられた。そのため、黄表紙には当時の人びとの生活・風俗・文化がいきいきと描き出されている。|本演習では、そうした多種多様な江戸の時代層を読解し自ら調査・発表することを第一義とする。また、それだけでなく、近世文学独特の表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが黄表紙の理解のみならず、深く江戸時代の文学全体の理解へと繋がることにもなるだろう。|黄表紙の代表的な作品数種(『金々先生栄花夢』『無題記』など)を読むことになるが、板本の影印を用いてくずし字(変体仮名)を読むので、しっかり努力すること。|近世文学(江戸後期など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|いずれにしろ、学生主体の演習授業なので、発表においても質疑においても積極的に取り組むことを期待したい。|
  • 日本文学演習III, 2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅢA 渋谷 中村 正明 火曜3限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅢB 渋谷 中村 正明 火曜3限)を参照してください。
  • 日本文学演習ⅢB, 2023, 黄表紙は、江戸時代中期に始まる草双紙の一時期(安永~文化期)を指す呼称で、滑稽と奇趣、うがちと通人性に満ちた絵入り読み物である。絵が大きく描かれ、その余白に文章が書き込まれるという特異な性質を持った文学ジャンルであり、江戸庶民に広く受け入れられた。そのため、黄表紙には当時の人びとの生活・風俗・文化がいきいきと描き出されている。|本演習では、そうした多種多様な江戸の時代層を読解し自ら調査・発表することを第一義とする。また、それだけでなく、近世文学独特の表現を把握・考察することにも重点を置きたい。そのことが黄表紙の理解のみならず、深く江戸時代の文学全体の理解へと繋がることにもなるだろう。|黄表紙の代表的な作品数種(『金々先生栄花夢』『無題記』など)を読むことになるが、板本の影印を用いてくずし字(変体仮名)を読むので、しっかり努力すること。|近世文学(江戸後期など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|近世文学(江戸後期戯作など)で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|いずれにしろ、学生主体の演習授業なので、発表においても質疑においても積極的に取り組むことを期待したい。|
  • 日本文学講読I, 2023, 草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。|本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間に渡って多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。|講読Ⅰでは、初期草双紙(赤本・黒本・青本)について講義を行う。継続的に講読Ⅱ(後期草双紙)を受講することで、受講者は通史的に草双紙の全容を理解することになるが、Ⅰのみでも独立的な内容になっている。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。
  • 日本文学講読II, 2023, 草双紙は、江戸中期に子ども向き絵本<赤本>として誕生して以降、その内容を変容させつつ、<黒本・青本><黄表紙><合巻>と呼称をも変えながら明治時代まで出版し続けられた文学ジャンルである。|本講義は、草双紙の系譜を辿り、その時々における発想・表現などの特徴を知ることにより、長期間にわたって多くの読者を獲得し続けた絵入小説の文学史的意義や、その背景にある江戸戯作の特異な文学性を考察することを目的とする。また、文学表現と絵画表現との交響・共鳴についても考えていくつもりである。|講読Ⅱでは、後期草双紙(黄表紙、合巻)について講義を行う。講読Ⅰ(初期草双紙)から継続的に受講することで、受講者は通史的に草双紙の全容を理解することになる。但し、Ⅱのみでも独立的な内容になっている。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。
  • 日本文学演習ⅡA, 2023, 本演習で扱う明治初期というのは、明治初年代から十年代を指しており、近代文学成立期に当たる。近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化の変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストである仮名垣魯文の作品を扱う。特に魯文が主幹であった小新聞『かなよみ』の雑報記事をもとに文芸化された『高橋阿伝夜刃譚(たかはしおでんやしやものがたり)』(明治十二年刊)を読むことにしたい。本作は、実際の事件として話題となった、毒婦と呼ばれた女性高橋お伝による殺人事件を題材とした実録小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗は、文学作品としてどう描き出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。|大局的には、こうした明治初期の新時代文学への胎動を、各受講者が自ら捉え考えていくことにあるだろう。作品をしっかり読み込んで授業に臨んでほしい。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|
  • 日本文学演習II, 2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅡA 渋谷 中村 正明 木曜6限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅡB 渋谷 中村 正明 木曜6限)を参照してください。
  • 日本文学演習ⅡB, 2023, 本演習で扱う明治初期というのは、明治初年代から十年代を指しており、近代文学成立期に当たる。近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化の変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストである仮名垣魯文の作品を扱う。特に魯文が主幹であった小新聞『かなよみ』の雑報記事をもとに文芸化された『高橋阿伝夜刃譚(たかはしおでんやしやものがたり)』(明治十二年刊)を読むことにしたい。本作は、実際の事件として話題となった、毒婦と呼ばれた女性高橋お伝による殺人事件を題材とした実録小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗は、文学作品としてどう描き出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。|大局的には、こうした明治初期の新時代文学への胎動を、各受講者が自ら捉え考えていくことにあるだろう。作品をしっかり読み込んで授業に臨んでほしい。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|
  • 日本文学演習ⅢA, 2023, 本演習で扱う明治初期というのは、明治初年代から十年代を指しており、近代文学成立期に当たる。近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化の変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストである仮名垣魯文の作品を扱う。特に魯文が主幹であった小新聞『かなよみ』の雑報記事をもとに文芸化された『高橋阿伝夜刃譚(たかはしおでんやしやものがたり)』(明治十二年刊)を読むことにしたい。本作は、実際の事件として話題となった、毒婦と呼ばれた女性高橋お伝による殺人事件を題材とした実録小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗は、文学作品としてどう描き出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。|大局的には、こうした明治初期の新時代文学への胎動を、各受講者が自ら捉え考えていくことにあるだろう。作品をしっかり読み込んで授業に臨んでほしい。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|
  • 日本文学演習III, 2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅢA 渋谷 中村 正明 木曜6限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅢB 渋谷 中村 正明 木曜6限)を参照してください。
  • 日本文学演習ⅢB, 2023, 本演習で扱う明治初期というのは、明治初年代から十年代を指しており、近代文学成立期に当たる。近世文学から近代文学へと移行する端境期に当たるこの時期の文学は、政治の鳴動と社会・文化の変化を直接的に反映するものが多いと言えよう。|本演習では、江戸・明治の両時代に跨って活躍した戯作者であり、新時代のジャーナリストである仮名垣魯文の作品を扱う。特に魯文が主幹であった小新聞『かなよみ』の雑報記事をもとに文芸化された『高橋阿伝夜刃譚(たかはしおでんやしやものがたり)』(明治十二年刊)を読むことにしたい。本作は、実際の事件として話題となった、毒婦と呼ばれた女性高橋お伝による殺人事件を題材とした実録小説である。そこに見られる明治開化期の人間像や新時代の文化風俗は、文学作品としてどう描き出されているか、丹念に拾い出して読解することを主眼としたい。|大局的には、こうした明治初期の新時代文学への胎動を、各受講者が自ら捉え考えていくことにあるだろう。作品をしっかり読み込んで授業に臨んでほしい。|明治初期文学で卒業論文を執筆する学生、執筆しようと考えている学生は、特に本演習を履修するようにして下さい。|
  • 日本文学史II, 2023, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の輸入・発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の享受によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。|本講義では、このように変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。|
  • 日本文学史II, 2023, 日本文学の歴史の中で、近世と近代は、その始原において大きな転換を迎えた時期であった。江戸時代の初期においては、印刷技術の輸入・発展によって文学のマスコミ化が見られるようになり、明治時代の初期においては、西洋の文学理念の享受によって文学の本質的な変化が見られるようになったのである。|本講義では、このように変容していく文学の歴史的展開を、特に散文を中心にして論じていくことにする。どのような文学ジャンル、文学作品が、どのような理由、背景をもって生み出されていったかを具体的に説明していきたい。|授業は講義中心であるが、学生の積極的な参加を期待している。|

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • 國學院大學國文學會, 1990年04月
  • 日本近世文学会, 1990年06月