K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

谷口 雅博
文学部 日本文学科
教授
Last Updated :2023/12/21

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    谷口 雅博, タニグチ マサヒロ

所属・職名

  • 文学部 日本文学科, 教授

学位

  • 2009年07月, 博士(文学), 國學院大學, 文乙第244号

本学就任年月日

  • 2010年04月01日

研究分野

  • 日本上代文学(古事記・日本書紀・万葉集・風土記)

研究活動

論文

  • 崇神紀祭祀記事の意味するもの-疫病の克服と国家の成立-, 谷口 雅博, 『上代文学』, 128号, 30, 44, 2022年04月30日, 上代文学会
  • 研究ノート:大碓命は小碓命に殺害されたのか, 谷口 雅博, 『上代文学研究論集』, 6号, 54, 68, 2022年03月10日, 國學院大學 上代文学研究室
  • 香山と比婆山, 谷口雅博, 『上代文学研究論集』, 5, 1, 16, 2021年03月10日, 國學院大學上代文学研究室
  • イザサの小浜とタギシの小浜-葦原中国平定神話の地名-, 谷口雅博, 『古代文学』, 60, 57, 68, 2021年03月01日, 古代文学会
  • 『日本書紀』の素戔嗚尊, 谷口雅博, 『國學院雜誌』, 121, 11, 186, 201, 2020年11月15日, 國學院大學
  • 『古事記』天皇御代替わりの記載形式, 谷口雅博, 『國學院雜誌』, 120巻, 11号, 43, 59, 2019年11月15日, 國學院大學
  • アメノヒホコ伝説をめぐって, 谷口雅博, 『古事記學』, 5, 151, 166, 2019年03月10日, 國學院大學研究開発推進機構古事記学センター
  • 『古事記』天孫降臨神話の文脈, 古代文学と隣接諸学10『「記紀」の可能性』(瀬間正之編), 427, 449, 2018年04月02日, 竹林舎
  • 旅ー『万葉集』挽歌の「旅人」ー, 吉田修作編『ことばの呪力ー古代語から古代文学を読むー』, 180, 193, 2018年03月25日, おうふう
  • 『出雲国風土記』「古老伝云」の内と外, 谷口 雅博, 『日本文学』, 66巻5号, 2, 11, 2017年05月10日, 日本文学協会, 『出雲国風土記』には「古老伝云」で始まる記事が十六例ある。この十六例と、それ以外の多くの記事との間に内容上・性質上の差異があるかどうか、これまで明らかにされてきてはいない。本稿では大原郡の記事における古老系と非古老系の差異について検討し、古老系が土地に固有の、中央側の認識していない伝えを記載するものであるのに対し、非古老系は中央神話と関連するもの、または既に中央側に認識されている記事である可能性について論じた。
  • 『肥前国風土記』佐嘉郡郡名起源説話の特質-異伝記載の意図を考える-, 『萬葉語文研究』, 第12集, 27, 50, 2017年03月30日, 和泉書院
  • 『古事記』における「黄泉国」の位置づけ, 『古事記學』, 第3号, 137, 153, 2017年03月10日, 國學院大學研究開発推進機構研究開発推進センター
  • 『古事記』八岐大蛇退治神話の空間認識-地名から考える-, 『上代文学研究論集』, 第1号, 73, 86, 2017年03月10日, 國學院大學上代文学研究室
  • 古事記の世界認識-交錯する神の世界と人の世界-, 『東アジア文化研究』, 第2号, 1, 15, 2017年02月20日, 國學院大學大学院文学研究科
  • 『古事記』『日本書紀』の「角鹿」の位置付け, 季刊『悠久』, 147, 24, 36, 2016年10月20日, おうふう
  • 仁徳記53番歌と国生み神話, 季刊『悠久』, 146, 56, 65, 2016年08月20日, おうふう
  • 地名起源説話と土地の言葉, 『古代文学』, 55号, 2016年03月01日, 古代文学会
  • 大国主神の「亦名」記載の意義, 『論集上代文学』, 第37冊, 2016年01月31日, 萬葉七曜会
  • ほんとうに和銅五年に誕生したのか, 『古代史研究の最前線 古事記』, 2015年05月25日, 洋泉社
  • 『古事記』における神と人, 明日香風, 133, 2015年01月01日, 古都飛鳥保存財団
  • 『肥前国風土記』弟日姫子説話考-異類婚姻譚と歌-, 『國學院雜誌』, 115巻10号, 2014年10月15日, 國學院大學
  • 崇神天皇, 『歴史読本』, 58巻4号, 78, 83, 2013年04月01日, 新人物往来社
  • 『古事記』上巻・出雲系系譜記載の意義, 「古事記」編纂1300年に寄せて『日本神話をひらく』第九回日本文学国際会議, 192, 210, 2013年03月31日, フェリス女学院大学
  • 古事記の成立を考える, 國學院大學創立130周年記念事業 文学部企画 学術講演会・シンポジウム報告書, 8, 19, 2013年03月01日, 國學院大學 文学部
  • 『古事記』神話の中の災害-災いをもたらすモノ-, 季刊『悠久』, 129号, 23, 36, 2013年01月25日, おうふう
  • 『出雲国風土記』の声と語り, 語りの講座『昔話の声とことば』, 208, 235, 2012年12月19日, 三弥井書店
  • 『古事記』「祖」字の用法, 『國學院雑誌』, 112巻11号, 110, 122, 2011年11月15日, 國學院大學
  • 「風土記」の異類婚-始祖を語る〈型〉-, 『古代文学』, 50, 38, 44, 2011年03月01日, 古代文学会
  • 「『日本書紀』の応神天皇像」, 季刊『悠久』, 121号, 42, 54, 2010年08月30日, おうふう
  • 「『常陸国風土記』国名起源説話考」, 『國學院雜誌』, 111巻7号, 1, 13, 2010年07月15日, 國學院大學
  • 「王権伝承と歴史叙述」, 『躍動する日本神話』, 94, 109, 2010年05月06日, 森話社
  • 「民間神話と伝説・昔話」, 『躍動する日本神話』, 204, 219, 2010年05月06日, 森話社
  • 「神武東征」, 『歴史読本』, 55巻4号, 158, 163, 2010年04月01日, 新人物往来社
  • 「『常陸国風土記』香島郡「事向」の文脈」, 青木周平先生追悼『古代文芸論叢』, 413, 425, 2009年11月11日, 青木周平先生追悼論文集刊行会
  • 「『出雲国風土記』楯縫郡・神名樋山条-神の発話内容を考える-」, 『日本文学』, 58巻11号, 70, 74, 2009年11月10日, 日本文学協会
  • 「『出雲国風土記』地名起源記事の文体-〈秋鹿郡〉を中心に-」, 『風土記の表現-記録から文学へ-』, 131, 148, 2009年07月01日, 笠間書院, 『出雲国風土記』の地名起源説話は、その殆どが神との関わりにおいて説かれる点に特質がある。本論では、それらの説話を「神坐型」と「神詔型」に分類し、それぞれの特質について検討した。具体的にどの言葉がどのように地名に繋がるかということのみではなく、神の名を地名に付けると言うこと、或いは神が発した言葉を由来とすることそれ自体が大きな意味を持つという点について確認すると共に、そうした由来語りの基準として、秋鹿郡の記事があったのではないかと論じた。
  • 「「木の国」の神話」, 『古代文学』, 48号, 53, 58, 2009年03月01日, 『古事記』の大国主神の国譲り神話は、大国主神の鎮座する神殿造営という要素が大きな位置を占めている。これまで指摘されていなかったが、稲羽の素兔の神話から根之堅州国訪問神話に至る話の中にも、神殿造営を意識した表現が各所に配置されていると読むことが出来る。本稿は、「木」の国から「根」の国へという展開を中心に、意図的に文字(漢字)に様々な意味を暗示させつつ神話を展開していくという、「書く」神話の特質について論じたものである。
  • 「『常陸国風土記』多珂郡「サチ争い」説話の意義」, 菅野雅雄博士喜寿記念『記紀・風土記論究』, 462, 477, 2009年03月01日, おうふう, 『常陸国風土記』多珂郡に記された、倭武天皇と橘皇后との山海のサチ争い説話記載の意義について論じた。この説話はヤマト朝廷側による常陸国掌握を語る『常陸国風土記』全体の意図の中で、海の霊力を具えた橘皇后による海のサチの獲得を語ることで、常陸世界の掌握を示しているものと見られる。『常陸国風土記』の倭武天皇記事の最後にこの話を配列している点に、書としての構成意識が見られる点とあわせて、『常陸国風土記』の作品世界を考える意味において重要な記事であることを論じた。
  • 『出雲国風土記』楯縫郡・神名樋山条 : 神の発話内容を考える(読む), 谷口 雅博, 日本文学, 58, 11, 70, 74, 2009年, 日本文学協会
  • 「さぶ」, 近藤信義編『修辞論』, 349, 356, 2008年12月01日, おうふう
  • 「物部麁鹿火」, 『歴史読本』, 53巻11号, 122, 127, 2008年11月01日
  • 『古事記の表現と文脈』(博士論文), 2008年11月01日, おうふう
  • 「『出雲国風土記』の「御祖命」-仁多郡三津鄕を中心に-」, 『かぎろひ』, 創刊号, 54, 65, 2008年09月01日
  • 「三種の神器(『古事記』の研究から考える)」, 『歴史読本』, 53巻6号, 112, 117, 2008年06月01日
  • 「近世の『日本書紀』研究」, 『歴史読本』, 52巻14号, 92, 99, 2007年12月01日
  • 「謀反を知らせる歌-タケハニヤスの反乱(崇神記・紀)より-」, 『日本文学』, 56巻5号, 13, 21, 2007年05月01日
  • 謀反を知らせる歌 : タケハニヤスの反乱(崇神記・紀)より(<特集>古代文学における<風聞>), 谷口 雅博, 日本文学, 56, 5, 13, 21, 2007年, 日本文学協会, 『古事記』『日本書紀』の崇神天皇条に記載されたタケハニヤスの反乱の物語における予兆の歌を取り上げ、その記載意義を、それぞれの文脈の中に位置付けて解釈を試みた。より直接的な意味を示す歌で天皇に向けて反乱を警告する『古事記』に対し、『日本書紀』は意図的に歌と物語との間に隙間を作り、謎かけの要素を持たせるという方法を取っている。その違いは主に「姫遊びすも」という詞章の有無によると見ることが出来る。
  • 「番能邇邇藝命」, 『歴史読本』, 51巻12号, 150, 158, 2006年09月01日
  • 「『播磨国風土記』の天日槍命と葦原志許乎命」, 『大美和』, 110号, 12, 19, 2006年01月01日
  • 「神武天皇と崇神天皇」, 『國文學・解釈と教材の研究』, 51巻1号, 50, 57, 2006年01月01日
  • 「『播磨国風土記』「一云」「一家云」の用法」, 『古代文学』, 44号, 63, 74, 2005年03月01日
  • 「『常陸国風土記』の時代認識」, 『國語と國文學』, 81巻11号, 60, 71, 2004年11月01日
  • 「『古事記』下巻・反逆物語の語り口」, 『東アジアの古代文化』, 120号, 67, 75, 2004年08月01日
  • 「崇神紀・大物主神祭祀の意義」, 『大三輪』, 106号, 26, 33, 2004年01月01日
  • 「古事記上巻抄」, 青木周平編『古事記受容史』, 173, 190, 2003年05月01日, 笠間書院
  • 「『古事記』上巻・大穴牟遅神への「詔命」」, 菅野雅雄博士古稀記念 『古事記・日本書紀論究』, 102, 117, 2002年03月01日, おうふう
  • 「常陸国風土記」, 『風土記を学ぶ人のために』, 217, 235, 2001年08月01日, 世界思想社
  • 「『古事記』における「倭建命」と「倭」」, 『古代文学』, 39号, 67, 78, 2000年03月01日
  • 「『古事記』における「告」字の用法 -上巻の構想との関わりから-」, 中村啓信先生古稀記念 『記紀万葉論攷』 , 40, 54, 2000年03月01日
  • 「古事記神話における「国」の生成 -「国生」「国作」の意義-」, 『古事記年報』, 40号, 23, 40, 1998年01月01日
  • 「『出雲国風土記』郡鄕名の表記意識-地名起源記事との関わりから-」, 『日本文學論究』, 55冊, 33, 44, 1996年03月01日
  • 「古事記「天の石屋戸神話」における「詔直」の意義」, 『古事記年報』, 37号, 47, 67, 1995年01月01日
  • 「神功皇后新羅征討伝承の神話性-表現に見る古事記の構想-」, 古事記研究大系8『古事記の文芸性』, 201, 225, 1993年09月01日, 高科書店
  • 「鵜葺草葺不合命」, 尾畑喜一郎編『日本神話要説』, 201, 207, 1992年12月01日, おうふう
  • 「「若くありきと吾が思わなくに」-紀117番歌における嘆きの表現」, 『美夫君志』, 45号, 44, 54, 1992年11月01日
  • 「古事記における大物主神-その位置付けを中心として-」, 『國學院大學大学院紀要文学研究科』, 21輯, 281, 301, 1990年03月10日, 國學院大學大学院
  • 「古事記における「詔」字の使用意識」, 『古事記年報』, 32号, 101, 123, 1990年01月28日, 古事記学会
  • 「『常陸国風土記』記載「風俗諺」の成立」, 『日本文學論究』, 46冊, 1, 13, 1987年03月20日, 國學院大學國語國文學會

Misc

  • 三浦佑之著『出雲神話論』, 谷口雅博, 『日本文学』, 69, 8, 40, 41, 2020年08月10日, 日本文学協会
  • 阿部眞司著『大物主神伝承論』, 『日本文学』, 49巻8号, 66, 67, 2000年08月01日
  • 山田永著『古事記スサノヲの研究』, 『北陸古典研究』, 17号, 184, 195, 2002年10月01日
  • 森本治吉著『人麿の世界』(『萬葉集歌人研究叢書』4), 2004年04月01日, クレス出版
  • 森本治吉著『高橋虫麻呂』(『萬葉集歌人研究叢書』6), 2004年04月01日, クレス出版
  • 兼岡理恵著『風土記受容史研究』, 『日本文学』, 57巻10号, 66, 67, 2008年10月01日
  • 松本弘毅著『古事記と歴史叙述』, 『国文学研究』, 166集, 35, 38, 2012年03月15日, 早稲田大学
  • 猪熊本 令義解, 國學院大學貴重書影印叢書第1巻『金曜和歌集・令義解・朝野群載・梁塵秘抄口伝集』, 2013年02月25日, 國學院大學影印叢書編集委員会
  • 岩田芳子著(日本女子大学叢書19)『古代における表現の方法』, 『國文目白』, 57号, 150, 151, 2018年02月28日, 日本女子大学国語国文学会
  • 小林覚著『古代出雲の実相と文学の周辺』, 『國學院雜誌』, 119巻1号, 69, 72, 2018年01月15日, 國學院大學

著書等出版物

  • 『風土記を読む』, おうふう, 2006年06月01日
  • 『風土記探訪事典』, 東京堂出版, 2006年09月01日, 現存する五カ国の古風土記および逸文から選択した記事を紹介し、その内容に解説を加えた上で、風土記の時代から今現在に至るまでの、その土地に纏わる地誌・神話・伝承などを紹介する。古風土記に記された土地を探訪する際の手引き書という役割を持つが、古風土記の記事について、その解釈の問題点なども指摘し、執筆者の見解を記す等、研究書としての意味合いも持たせている。常陸国を中村啓信、出雲国・肥前国・山城国その他の逸文を谷口雅博、播磨国・豊後国・丹後国その他の逸文を飯泉健司が担当執筆。現地の写真は大島敏史が撮影した。
  • 『古事記の表現と文脈』, おうふう, 2008年11月01日, 全三部及び補説からなる。第一部では『古事記』の文中に見られる特異な語彙・文字の用法を検討し、各々の文脈の中で持つ意味について考察。第二部では神話・説話中に登場する特定の神・人物に着目して、それぞれが『古事記』の神話的文脈においていかなる存在意義・役割を有するかを論じた。第三部では歌謡を含む説話を取り上げ、異質な表現方法である散文と歌とが融合することでどのような表現世界が成り立っているのかを検討した。また補説には『古事記』の研究史に関する論を載せた。各々の考察を通して、『古事記』独自の作品世界を明確化することを目指した論文集である。
  • 『日本神話事典』, 大和書房, 1997年06月01日
  • 『万葉ことば事典』, 大和書房, 2001年10月01日
  • 『日本書紀【歌】全注釈』, 笠間書院, 2008年03月01日
  • シンポジウム「風土記研究の未来を拓く」司会の記, 上代文学会, 2014年04月30日, 112号
  • 『風土記説話の表現世界』, 笠間書院, 2018年02月28日
  • 『古事記の謎をひもとく』, 弘文堂, 2018年04月15日
  • 角川ソフィア文庫『風土記』下, KADOKAWA, 2015年06月25日, 飯泉健司

その他

  • 『古事記』と国家の形成, 『古事記學』, 6号, 國學院大學研究開発推進機構古事記学センター, 2020年03月10日, 83, 89
  • 『古事記研究文献目録』雑誌論文篇, 国書刊行会, 1986年08月01日
  • 「研究年表-平成2年度-」, 『古事記年報』, 34号, 古事記学会, 1992年01月28日, 170, 242
  • 『古事記研究文献目録』単行書篇, 国書刊行会, 1992年05月01日
  • 「研究年表-平成3年度-」, 『古事記年報』, 35号, 1993年01月01日, 161, 218
  • 「研究年表-平成4年度-」, 『古事記年報』, 36号, 1994年01月01日, 205, 268
  • 「研究年表-平成5年度-」, 『古事記年報』, 37号, 1995年01月01日, 180, 237
  • 「古事記研究史年表」, 『古事記研究大系2 古事記の研究史』, 高科書店, 1999年06月01日, 339, 409
  • 『古事記研究文献目録』雑誌論文篇Ⅱ, 図書刊行会, 2003年06月01日
  • 『古事記研究文献目録』単行書篇Ⅱ, 図書刊行会, 2003年06月01日
  • 「風土記」研究史年表, 『風土記の表現-記録から文学へ』, 笠間書院, 2009年07月01日, 297, 325
  • 『古事記』序文偽書説のはじまり, 『國學院雜誌』, 114巻9号, 國學院大學, 2013年09月15日
  • 原本と異本, 『日本文学』, 63巻5号, 日本文学協会, 2014年05月10日

教育活動

担当授業

  • 日本文学演習I, 2019, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自二回の発表を行う。一回目は写本・テキスト・注釈書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。二回目は他の神話テキストとの比較、索引類を使っての用例調査、先行研究の確認等を通して、神話内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には二回目の発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
  • 日本文学演習II, 2019, 『古事記』中巻に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文・訓読文を確定した上で内容の検討に入ることになる。研究史、用例、類似神話・説話の検討を通して、各神話・説話の成立の背景や意義について、各自の見解を導き出して貰う。| 前期・後期にそれぞれの担当範囲について発表すること(年2回の発表)を義務づける。
  • 日本文学演習III, 2019, 『古事記』中巻に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文・訓読文を確定した上で内容の検討に入ることになる。研究史、用例、類似神話・説話の検討を通して、各神話・説話の成立の背景や意義について、各自の見解を導き出して貰う。| 前期・後期にそれぞれの担当範囲について発表すること(年2回の発表)を義務づける。
  • 日本文学講読I, 2019, 上代文学の作品講読として『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に各地から中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実情を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『『日本書紀』』において神話の主要舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作りの神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景等について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。
  • 日本文学講読, 2019, -
  • 日本文学講読II, 2019, 上代文学の作品講読として『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に各地から中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実情を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『播磨国風土記』の中から、地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・神々の闘争譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景等について検討し、上代文学史における「風土記」の位置・意義について考察する。
  • 日本文学概説I, 2019, 写本の複製本や、版本を使い、異体字や変体かなを読みながら古典作品に触れていく。|上代文学から近世文学まで、広く作品を鑑賞する。|
  • 日本文学概説, 2019, -
  • 日本文学概説II, 2019, 上代文学から近世文学にかけて見られる「妻争い伝説」を取り上げ、その文学史的展開を追う。1人の女性に対し複数の男性が求婚する、若しくは1人の男性をめぐって複数の女性が対立するという話は、時代を越えて普遍的に見られるものであるが、それぞれの時代や作品によって捉え方、描かれかたに異なりを見せている。各作品の表現の諸相を確認する。
  • 國學院の学び(古事記を諸分野から読む), 2019, この授業では、日本に現存する最古の典籍である『古事記』を読みます。『古事記』に記された神話・説話は、古代日本の思想・信仰・習俗・歴史など様々な要素を含み持っています。それらは『古事記』成立のはるか昔から伝えられてきたものであり、そして現在に至るまでに多くの文学作品や歴史叙述に影響を与え続けて来たものでもあります。従って『古事記』は様々な角度から研究することが出来ます。| 本講座では、7名の教員により、リレー形式で授業を行い、文学・歴史学・考古学・比較神話学・国学・受容史研究のそれぞれの専門分野から『古事記』を紐解いて行きます。|
  • 卒業論文, 2019
  • 日本文学演習I, 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|『万葉集』巻一・巻二に記された歌を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、歌の成立の背景や各歌の持つ意味を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自、前期・後期それぞれに歌を選択して発表を行う。発表内容は、写本・テキスト・注釈書類の調査を通しての本文批判の徹底、訓読・語釈(語句の解釈)の検討、他の歌との比較、索引類を使っての用例調査、歌い手や歌内容に関する先行研究の確認等となる。以上を通して、歌内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
  • 日本文学演習II, 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|学生側の受信環境に応じて選択する。|『古事記』下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う必要がある。従って、本文・訓読文を確定した上で内容の検討に入ることになる。研究史、用例、類似説話の検討を通して、各説話の成立の背景や意義について、各自の見解を導き出して貰う。| 前期・後期にそれぞれの担当範囲について発表することを義務付ける。
  • 日本文学演習III, 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|学生側の受信環境に応じて選択する。|『古事記』下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う必要がある。従って、本文・訓読文を確定した上で内容の検討に入ることになる。研究史、用例、類似説話の検討を通して、各説話の成立の背景や意義について、各自の見解を導き出して貰う。| 前期・後期にそれぞれの担当範囲について発表することを義務付ける。
  • 日本文学講読I, 2020, 上代文学の作品講読として、『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に各地から中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『日本書紀』において神話の主舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作り神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。|なお、本授業はKーSMAPYⅡを利用しての資料配付、及び課題提出を中心とし、必要に応じてzoomを利用した遠隔授業を行う。
  • 日本文学講読, 2020, -
  • 日本文学講読II, 2020, 本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|上代文学の作品講読として、『常陸国風土記』『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に各地から中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。| 授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『常陸国風土記』と『播磨国風土記』の中から地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・異類婚姻譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における「風土記」の価値・意義について考察する。
  • 日本文学概説I, 2020, 國學院大學の歴史や建学の精神、日本文学科の伝統について解説し、その学問的特質を踏まえた文学(日本文学)研究についての基礎的な事項を講述する。また、具体的な文学作品のいくつかを取り上げ、その表現における特質を考察した上で、読むこと、調べること、考えること、そして書くことの4項目について実践する。|なお、本授業は、主としてKーSMAPYⅡを利用して講義資料の送信、及び課題の提出を指示し、必要に応じてzoomを利用する形の遠隔授業として実施する。
  • 日本文学概説II, 2020, 本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|奈良時代から平安時代までの文学作品に関する知識を身に付け、個々の作品が生み出された歴史状況や、環境について理解することを目的とする。|写本の複製本を使い、異体字や変体仮名を読みながら古典作品に触れていく。|
  • 國學院の学び(古事記を諸分野から読む), 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|この授業では、日本に現存する最古の典籍である『古事記』を読みます。『古事記』に記された神話・説話は、古代日本の思想・信仰・習俗・歴史など様々な要素を含み持っています。それらは『古事記』成立のはるか昔から伝えられてきたものであり、そして現在に至るまでに多くの文学作品や歴史叙述に影響を与え続けて来たものでもあります。従って『古事記』は様々な角度から研究することができます。| 本講座では、7名の教員により、リレー形式で授業を行い、文学・歴史学・考古学・比較神話学・国学・受容史研究のそれぞれの専門分野から『古事記』を読解していきます。
  • 日本文学概説II, 2021, 奈良時代から平安時代までの文学作品に関する知識を身に付け、個々の作品が生み出された歴史状況や、環境について理解することを目的とする。|写本の複製本を使い、異体字や変体仮名を読みながら古典作品に触れていく。|
  • 日本文学演習I, 2021, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自二回の発表を行う。一回目は写本・テキスト・注釈書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。二回目は他の神話テキストとの比較、索引類を使っての用例調査、先行研究の確認等を通して、神話内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には二回目の発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
  • 日本文学演習II, 2021, 『古事記』『日本書紀』「風土記」等の上代文献に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文などを確定する一回目と、内容を検討する二回目とに分けて発表を義務付けることになる。
  • 日本文学演習III, 2021, 『古事記』『日本書紀』「風土記」等の上代文献に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文などを確定する一回目と、内容を検討する二回目とに分けて発表を義務付けることになる。
  • 日本古典文学研究IA, 2021, 上代文学の作品研究として、『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『日本書紀』において神話の主舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作り神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。
  • 日本古典文学研究IB, 2021, 上代文学の作品研究として、『常陸国風土記』『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。| 授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『常陸国風土記』と『播磨国風土記』の中から地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・異類婚姻譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における「風土記」の価値・意義について考察する。
  • 日本文学演習ⅠA, 2022, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自二回の発表を行う。一回目は写本・テキスト・注釈書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。二回目は他の神話テキストとの比較、索引類を使っての用例調査、先行研究の確認等を通して、神話内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には二回目の発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
  • 日本文学演習I, 2022, 前期の内容については、(日本文学演習ⅠA 渋谷 谷口 雅博 火曜5限)を参照してください。後期の内容については、(日本文学演習ⅠB 渋谷 谷口 雅博 火曜5限)を参照してください。
  • 日本文学演習ⅠB, 2022, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自二回の発表を行う。一回目は写本・テキスト・注釈書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。二回目は他の神話テキストとの比較、索引類を使っての用例調査、先行研究の確認等を通して、神話内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には二回目の発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
  • 日本文学演習II, 2022, 『古事記』『日本書紀』「風土記」等の上代文献に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。この演習授業では『古事記』を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、神話・説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。発表は半期に1回、計2回の発表を基本とする。前期は『古事記』上巻の神話後半を、後期は『古事記』中巻景行天皇条を発表担当箇所とする。
  • 日本文学演習III, 2022, 『古事記』『日本書紀』「風土記」等の上代文献に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。この演習授業では『古事記』を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、神話・説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。発表は半期に1回、計2回の発表を基本とする。前期は『古事記』上巻の神話後半を、後期は『古事記』中巻景行天皇条を発表担当箇所とする。
  • 日本上代文学研究Ⅰ, 2022, 上代文学の作品研究として、『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『日本書紀』において神話の主舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作り神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。
  • 日本上代文学研究Ⅱ, 2022, 上代文学の作品研究として、『常陸国風土記』『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。| 授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『常陸国風土記』と『播磨国風土記』の中から地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・異類婚姻譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における「風土記」の価値・意義について考察する。
  • 國學院の学び(日本書紀を読んだ人々I), 2022, 『日本書紀』は歴史書であるが、日本古典文学大系(岩波書店)や、新編日本古典文学全集(小学館)に収められていることからも分かるように、文学作品として扱われるものでもある。國學院の学び-『日本書紀』を読んだ人々ⅠⅡ-の今年度の担当は、日本上代文学を専門とする教員である。それゆえ、今年度は文学研究の立場から講義を行うことになる。| 科目名からすると、『日本書紀』の享受史―どのように読まれ、継承され、研究されてきたか―といった点を中心に講義を展開するところであるが、そのためにはまず『日本書紀』そのものについて理解しなければならない。そのため、前期のⅠにおいては、『日本書紀』の神話・説話の内容を読むことを中心に据える。また、『日本書紀』を書いた人々が、『日本書紀』を最初に読んだ人々であるという観点から、各神話・説話の表現や展開が、どのような意図によって書かれたものであるのか、等にも注意しながら読み進めて行きたい。
  • 國學院の学び(日本書紀を読んだ人々II), 2022, 『日本書紀』は歴史書であるが、日本古典文学大系(岩波書店)や、新編日本古典文学全集(小学館)に収められていることからも分かるように、文学作品として扱われるものでもある。國學院の学び-『日本書紀』を読んだ人々ⅠⅡ-の今年度の担当は、日本上代文学を専門とする教員である。それゆえ、今年度は文学研究の立場から講義を行うことになる。| 後期Ⅱにおいては、『日本書紀』編纂者について考え、また文字・文体や、構成などについて考えるところからはじめる予定である。次いで、『日本書紀』成立から現在に至るまでの享受史・研究史についての概説を行って行く。その上で、文学研究の側からみた時の、現在の問題点や課題について、考えて行く予定である。
  • 日本文学演習ⅠA, 2023
  • 日本文学演習I, 2023
  • 日本文学演習ⅠB, 2023
  • 日本文学演習ⅡA, 2023
  • 日本文学演習II, 2023
  • 日本文学演習ⅡB, 2023
  • 日本文学演習ⅢA, 2023
  • 日本文学演習III, 2023
  • 日本文学演習ⅢB, 2023
  • 日本上代文学研究Ⅰ, 2023
  • 日本上代文学研究Ⅱ, 2023
  • 國學院の学び(日本書紀を読んだ人々I), 2023
  • 國學院の学び(日本書紀を読んだ人々II), 2023
  • 日本文学演習ⅠA, 2023, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 前期の演習ⅠAでは、まずは写本・テキスト・注釈書、辞書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。続いて索引類を使っての用例調査等を通して、各表現のもつ特質について検討を加え、漢字本文・訓読文を確定し、語義・語釈に対するそれぞれの見解を導き出すことを目標とする。学期末に、各担当範囲の本文・訓読文・現代語訳の提出をもって、学期末レポートに換えることとする。
  • 日本文学演習I, 2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅠA 渋谷 谷口 雅博 木曜3限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅠB 渋谷 谷口 雅博 木曜3限)を参照してください。
  • 日本文学演習ⅠB, 2023, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 期の演習ⅠBでは、前期に調査・確定した範囲を対象として、神話内容に関する調査・報告を行う。『古事記』の表現や神話内容については、解釈が定まっていないものが多い。それゆえ、『古事記』に影響を与えていると見られる漢籍の調査や、同時代の文献(『日本書紀』「風土記」『万葉集』など)の神話・説話類との比較検討、そして先行研究の調査を通して、各表現は神話に関する解釈の検討を行う必要がある。諸々の調査を踏まえて、発表者がそれぞれの見解を導き出せるようにすることを求めることになる。学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。卒業論文作成に向けての練習の意味もあるレポートなので、内容面のみではなく、レポート作成上のきまりごとを把握して貰うことも肝要である。
  • 日本文学演習ⅡA, 2023, 『古事記』の下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。前期の演習ⅡA・ⅢAでは『古事記』下巻の仁徳天皇条~允恭天皇条を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。履修者は必ず1回は発表を担当して貰う。|なお、演習は発表者が発表するだけでは形にならない。発表に対して他の学生が質問したり意見を述べたりし、それに対して発表者がまた見解を述べるというやりとりがあってはじめて演習が成り立つ。そのため、発表者以外の学生もそれぞれ他の学生の担当範囲について、予習をして授業に参加しなければならない。| 学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。
  • 日本文学演習II, 2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅡA 渋谷 谷口 雅博 木曜5限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅡB 渋谷 谷口 雅博 木曜5限)を参照してください。
  • 日本文学演習ⅡB, 2023, 『古事記』の下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。後期の演習ⅡB・ⅢBでは『古事記』下巻の安康天皇条~清寧天皇条を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。履修者は必ず1回は発表を担当して貰う。|なお、演習は発表者が発表するだけでは形にならない。発表に対して他の学生が質問したり意見を述べたりし、それに対して発表者がまた見解を述べるというやりとりがあってはじめて演習が成り立つ。そのため、発表者以外の学生もそれぞれ他の学生の担当範囲について、予習をして授業に参加しなければならない。| 学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。
  • 日本文学演習ⅢA, 2023, 『古事記』の下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。前期の演習ⅡA・ⅢAでは『古事記』下巻の仁徳天皇条~允恭天皇条を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。履修者は必ず1回は発表を担当して貰う。|なお、演習は発表者が発表するだけでは形にならない。発表に対して他の学生が質問したり意見を述べたりし、それに対して発表者がまた見解を述べるというやりとりがあってはじめて演習が成り立つ。そのため、発表者以外の学生もそれぞれ他の学生の担当範囲について、予習をして授業に参加しなければならない。| 学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。
  • 日本文学演習III, 2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅢA 渋谷 谷口 雅博 木曜5限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅢB 渋谷 谷口 雅博 木曜5限)を参照してください。
  • 日本文学演習ⅢB, 2023, 『古事記』の下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。後期の演習ⅡB・ⅢBでは『古事記』下巻の安康天皇条~清寧天皇条を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。履修者は必ず1回は発表を担当して貰う。|なお、演習は発表者が発表するだけでは形にならない。発表に対して他の学生が質問したり意見を述べたりし、それに対して発表者がまた見解を述べるというやりとりがあってはじめて演習が成り立つ。そのため、発表者以外の学生もそれぞれ他の学生の担当範囲について、予習をして授業に参加しなければならない。| 学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。
  • 日本上代文学研究Ⅰ, 2023, 上代文学の作品研究として、『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『日本書紀』において神話の主舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作り神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。
  • 日本上代文学研究Ⅱ, 2023, 上代文学の作品研究として、『常陸国風土記』『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。| 授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『常陸国風土記』と『播磨国風土記』の中から地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・異類婚姻譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における「風土記」の価値・意義について考察する。
  • 國學院の学び(日本書紀を読んだ人々I), 2023, 『日本書紀』は歴史書であるが、日本古典文学大系(岩波書店)や、新編日本古典文学全集(小学館)に収められていることからも分かるように、文学作品として扱われるものでもある。國學院の学び-『日本書紀』を読んだ人々ⅠⅡ-の今年度の担当は、日本上代文学を専門とする教員である。それゆえ、今年度は文学研究の立場から講義を行うことになる。| 科目名からすると、『日本書紀』の享受史―どのように読まれ、継承され、研究されてきたか―といった点を中心に講義を展開するところであるが、そのためにはまず『日本書紀』そのものについて理解しなければならない。そのため、前期のⅠにおいては、『日本書紀』の神話・説話の内容を読むことを中心に据える。また、『日本書紀』を書いた人々が、『日本書紀』を最初に読んだ人々であるという観点から、各神話・説話の表現や展開が、どのような意図によって書かれたものであるのか、等にも注意しながら読み進めて行きたい。
  • 國學院の学び(日本書紀を読んだ人々II), 2023, 『日本書紀』は歴史書であるが、日本古典文学大系(岩波書店)や、新編日本古典文学全集(小学館)に収められていることからも分かるように、文学作品として扱われるものでもある。國學院の学び-『日本書紀』を読んだ人々ⅠⅡ-の今年度の担当は、日本上代文学を専門とする教員である。それゆえ、今年度は文学研究の立場から講義を行うことになる。| 後期Ⅱにおいては、『日本書紀』編纂者について考え、また文字・文体や、構成などについて考えるところからはじめる予定である。次いで、『日本書紀』成立から現在に至るまでの享受史・研究史についての概説を行って行く。その上で、文学研究の側からみた時の、現在の問題点や課題について、考えて行く予定である。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • 古事記学会, 1991年07月
  • 美夫君志会, 1991年07月
  • 古代文学会, 1998年04月
  • 萬葉学会, 1999年04月
  • アジア民族文化学会, 2001年05月
  • 國學院大學國文學會, 2004年04月
  • 上代文学会, 2007年04月, 2009年03月
  • 日本文学協会, 2008年12月