K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

江川 式部
文学部 史学科
准教授
Last Updated :2023/12/21

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    江川 式部, エガワ シキブ

所属・職名

  • 文学部 史学科, 准教授

学位

  • 2007年03月26日, 博士(史学), 明治大学, 文学関係, 文第八十三号, 唐代酒礼の研究

職歴

  • 2019年04月, 9999年, 國學院大學, 法学研究科, 兼任講師
  • 2018年04月, 9999年, 明治大学, 研究・戦略知財機構, 研究推進員
  • 2014年04月, 9999年, 慶應義塾大学, 文学部, 非常勤講師
  • 2013年04月, 9999年, 立正大学, 法華経文化研究所, 特別所員
  • 2011年04月, 9999年, 明治大学, 経営学部, 兼任講師
  • 2008年10月, 9999年, 國學院大學, 文学部, 兼任講師
  • 2004年04月, 9999年, 明治大学, 商学部, 兼任講師
  • 2002年04月, 9999年, 法政大学, 通信教育部, 非常勤講師
  • 2017年04月, 2019年03月, 中央大学, 文学部, 兼任講師
  • 2011年04月, 2018年03月, 国士舘大学, 文学部, 非常勤講師
  • 2014年04月, 2016年03月, 明治大学, 法学部, 兼任講師
  • 2004年10月, 2012年03月, 明治大学, 文学部, 兼任講師
  • 2002年04月, 2003年03月, 明治大学, 文学部, 専任助手

本学就任年月日

  • 2020年04月01日

研究活動

論文

  • 『封氏聞見記訳注』(八), 髙瀬奈津子・江川式部, 札幌大学研究紀要, 第2号 学系統合号, 1, 18, 2022年03月31日, 札幌大学
  • 唐代の藩鎮と祠廟, 江川式部, 國學院雜誌, 第122巻, 第2号, 1, 18, 2021年02月15日, 國學院大學
  • 『封氏聞見記』訳注(七), 髙瀬奈津子・江川式部, 『札幌大学総合研究』, 2020年03月, 札幌大学
  • 唐前半期における儀注編纂について, 江川式部, 『金子修一先生古稀記念論文集 東アジアにおける皇帝権力と国際秩序』, 2020年03月, 金子修一先生古稀記念論文集編集委員会
  • 唐の礼官と礼学, 江川式部, アジア遊学, 第242号, 77, 94, 2020年01月, 勉誠出版
  • 植えて・収穫して・食べる―中国史の中のアブラナ科植物―, 江川式部, 『アジア遊学』, 第235号, 2019年06月, 勉誠出版
  • 中国におけるアブラナ科植物の栽培とその歴史, 江川式部, 『アジア遊学』, 第235号, 78, 91, 2019年06月, 勉誠出版
  • 『大唐開元礼』の“如式”“如常式”について, 江川 式部, 法史学研究会会報, 22, 173, 185, 2019年03月
  • 『封氏聞見記』訳注(六), 髙瀬 奈津子; 江川 式部, 札幌大学総合論集, 11, 164, 138, 2019年03月
  • 『大唐開元礼』礼目の再検討―収載されなかった祭祀儀礼を中心に―, 江川 式部, 明大アジア史論集, 23, 114, 128, 2019年03月
  • 『封氏聞見記』訳注(五), 髙瀬 奈津子; 江川 式部, 札幌大学総合研究, 10, 235, 254, 2018年03月
  • 判文からみた唐代の礼と社会秩序, 江川 式部, 法史学研究会会報, 21, 171, 181, 2018年03月
  • 『封氏聞見記』訳注(四), 髙瀬 奈津子; 江川 式部, 9, 100, 70, 2017年03月
  • 史料紹介 唐・王涇撰『大唐郊祀録』, 江川 式部, 法史学研究会会報, 20, 164, 170, 2017年03月
  • 『封氏聞見記』訳注(三), 髙瀬 奈津子; 江川 式部, 札幌大学総合研究, 8, 105, 130, 2016年03月
  • 南北朝隋唐礼制関連研究文献目録(中文篇3)2010-2014年, 江川 式部, 法史学研究会会報, 19, 153, 164, 2016年03月
  • 唐代の奉勅撰墓誌について, 江川 式部, 法史学研究会会報, 18, 44, 69, 2015年03月
  • 『封氏聞見記』訳注(二), 髙瀬 奈津子; 江川 式部, 札幌大学総合研究, 6, 2015年03月
  • 唐代的上墓儀礼-墓祭習俗編入礼典及其意義-, 江川 式部, 法律訳評, 2013年, 121, 137, 2014年11月
  • 唐代の沙門勅葬について, 江川 式部, 明大アジア史論集, 18, 135, 154, 2014年03月
  • 『封氏聞見記』訳注(一), 江川 式部, 札幌大学総合研究, 5, 27, 44, 2014年03月
  • 唐代の改葬儀礼とその制度, 江川 式部, 東洋史研究, 72, 2, 69, 109, 2013年09月, 東洋史研究会,  改葬とはいちど造った墓を他所へ遷すことである。唐代では、諸事情により各地に仮埋葬されていた柩を祖塋に遷したり、父母を合葬することが、子や孫にとってなかば義務のように理解され、多くの改葬が行われた。本稿では、唐代の社会的な事象でありながら、制度面においてまだ不明な点の多い改葬儀礼について、『大唐開元礼』の改葬条の礼文構成の検討、及び実際に行われた手順やそこから看取される諸問題について整理分析を試みた。唐元和年間に権徳輿が行った事例をとりあげつつ、制度のその運用について検討を加えた。
  • 西安市長安博物館編『長安新出墓誌』, 江川 式部, 東アジア石刻研究, 4, 105, 110, 2012年03月
  • 貞元年間の太廟奏議と唐代後期の礼制改革, 江川 式部, 中国史学, 20, 153, 175, 2010年10月, 朋友書店
  • 唐代の上墓儀礼-墓祭習俗の礼典編入とその意義について-, 江川 式部, 東方学, 120, 34, 50, 2010年07月, 東方学会
  • 顔勤礼碑と顔氏一門, 江川 式部, 東アジア石刻研究, 2, 11, 49, 2010年03月
  • 南北朝隋唐期礼制関連研究文献目録(中文篇2/2001~2009年), 江川 式部, 法史学研究会会報, 14, 143, 154, 2010年03月
  • 南北朝隋唐期礼制関連研究文献目録(中文篇1/1980~2000年), 江川 式部, 法史学研究会会報, 13, 129, 141, 2009年03月
  • 南北朝隋唐期礼制関連研究文献目録, 江川 式部, 法史学研究会会報, 12, 131, 141, 2008年03月
  • 唐朝の喪葬儀礼における哀冊と諡冊-出土例を中心に-, 江川 式部, 明治大学古代学研究所紀要, 5, 3, 23, 2007年10月
  • 唐代酒礼の研究, 江川 式部, 明治大学, 1, 289, 2007年03月
  • 唐朝祭祀における三献, 江川 式部, 駿台史学, 129, 21, 51, 2006年12月
  • 唐朝祭祀における賜酺と賜宴, 江川 式部, 唐代史研究, 8, 2, 25, 2005年08月
  • 唐玄宗期の県令と誡励-山東臨沂「勅処分県令碑」と陝西乾県「令長新誡碑」からみた-, 江川 式部, 明大アジア史論集, 10, 146, 168, 2005年03月
  • 唐の廟享と祼礼, 江川 式部, 明治大学人文科学研究所紀要, 55, 171, 200, 2004年03月
  • 漢熹平石経研究の現状と課題-附日本所蔵熹平石経刻石・拓本調査-, 江川 式部, 明大アジア史論集, 7, 3, 42, 2002年02月
  • 唐朝祭祀における玄酒と明水-『大唐開元礼』の記載とその背景-, 江川 式部, 駿台史学, 113, 1, 25, 2001年08月
  • 唐朝祭祀における五斉三酒, 江川 式部, 明治大学文学研究論集, 14, 187, 202, 2001年02月

Misc

  • 吉川忠夫著『顔真卿伝-時事はただ天のみぞ知るー』, 江川式部, 唐代史研究, 第23号, 152, 156, 2020年08月10日, 唐代史研究会
  • 「中国古文書学概論-公文書の様式研究を例に-」, 黄正建著・江川式部訳, 『古文書の様式と国際比較』, 2020年02月08日, 勉誠出版
  • 谷川道雄著『谷川道雄中国史論集』下巻, 江川式部, 『唐代史研究』, 第22号, 2020年08月, 唐代史研究会
  • 唐代の社会と礼, 江川 式部, 44, 185, 188, 2018年03月
  • 礪波護『隋唐佛教文物史論考』, 江川 式部, 唐代史研究, 20, 196, 202, 2017年08月
  • 中国中世の礼制構造―唐朝における礼・敬・孝・恩」を手掛かりに―, 江川 式部, 比較思想研究, 43, 204, 207, 2017年03月
  • 稲田奈津子著『日本古代の喪葬儀礼と律令制』, 江川 式部, 法制史研究, 66, 225, 230, 2017年03月
  • 「佐立治人著「ゆく人来る人―唐儀制令行路条の「去避来」について―」(『関西大学法学論集』62-1)、小野達哉著「唐代後半の路遇礼と官人の秩序」(『文化史学』68号), 江川 式部, 法制史研究, 63, 260, 264, 2014年03月
  • 廣瀬憲雄著『東アジアの国際秩序と古代日本』, 江川 式部, 史学雑誌, 123, 1, 90, 100, 2014年01月
  • 2012年の回顧と展望:隋唐, 江川 式部, 史学雑誌, 2013年5月, 210, 216, 2013年05月
  • 大隅清陽著『律令官制と礼秩序の研究』 吉川弘文館 2011年, 江川 式部, 法制史研究, 62, 138, 143, 2013年03月
  • 趙文成・趙君平編選『新出唐墓誌百種』, 江川 式部, 東アジア石刻研究, 5, 148, 161, 2013年03月
  • 趙振華著『洛陽古代銘刻文献研究』, 江川 式部, 東アジア石刻研究, 3, 90, 94, 2011年03月
  • 中国・台湾史に関するデータベース, 江川 式部, 日本歴史, 740, 30, 34, 2010年03月
  • 中村裕一著『唐令佚文の研究』, 江川 式部, 唐代史研究, 11, 69, 76, 2009年08月
  • 金子修一著『中国古代皇帝祭祀の研究』, 江川 式部, 法制史研究, 57, 318, 325, 2008年03月

著書等出版物

  • 教養の中国史, 江川 式部, ミネルヴァ書房, 2018年08月
  • 日本古代交流史入門, 江川 式部, 吉川弘文館, 2017年06月
  • 雲南の歴史と文化とその風土, 江川 式部, 勉誠出版, 2017年03月
  • 東アジアの礼・儀式と支配構造, 江川 式部, 吉川弘文館, 2016年03月
  • 広開土王碑拓本の新研究, 江川 式部, 同成社, 2013年07月
  • 大唐元陵儀注新釈, 江川 式部, 汲古書院, 2013年02月
  • 源氏物語と音楽, 江川 式部, 青簡舎, 2011年02月
  • 中国石刻資料とその社会―北朝隋唐期を中心に―, 江川 式部, 汲古書院, 2007年09月

講演・発表

  • 唐の弔祭と冊礼, 江川式部, 國學院大學国史学会例会報告, 2019年05月11日
  • 『大唐開元礼』礼目の再検討―収載されなかった儀礼を中心に―, 江川 式部, 第63回 東方学者会議, 2018年05月19日
  • 唐代の社会と礼, 江川 式部, 比較思想学会 近畿支部例会報告, 2018年02月24日
  • 中国隋唐礼制研究の現在, 江川 式部, 國學院大學 国史学会例会報告, 2017年05月27日
  • 唐代礼書の系譜, 江川 式部, 「学術と支配」研究会 例会報告, 2017年02月25日
  • 中国中世の礼制構造―唐朝における礼・敬・孝・恩を手掛かりに―, 江川 式部, 比較思想学会 近畿支部例会報告, 2016年07月23日
  • 唐代の藩鎮と祠廟, 江川 式部, 第57回遼史を読む会 研究報告, 2016年02月28日
  • 唐代の廟碑―祠廟碑・家廟碑とその諸相―, 江川 式部, 「文字文化からみた東アジア社会の比較研究」 研究会報告, 2015年12月19日
  • 唐代の葬儀官給について, 江川 式部, 第177回法史学研究会, 2014年10月17日
  • 唐代の奉勅撰墓誌について, 江川 式部, 第6回中国石刻合同研究会, 2014年02月28日
  • 河北・山西の仏教遺跡と石刻文物の調査報告, 江川 式部, 科学研究費補助金成果報告シンポジウム「六朝隋唐時代をめぐる仏教社会の基層構造」, 2013年01月13日
  • 唐代の弔祭, 江川 式部, 東方学会 平成24年度秋季学術大会, 2012年11月10日
  • 唐の祭祀儀礼と太常寺, 江川 式部, 第34回 立命館史学会大会, 2011年12月11日
  • 唐代の家廟, 江川 式部, 第109回史学会 東洋史部会, 2011年11月06日
  • 中国史のなかの神と皇帝, 江川 式部, 国士舘大学 東洋史講演会, 2010年11月17日
  • 唐代の遷葬, 江川 式部, 第59回 東北中国学会, 2010年05月30日
  • 源氏物語と唐の礼楽思想-物語に書かれなかった“楽”をめぐって, 江川 式部, 明治大学古代学研究所公開シンポジウム「源氏物語と音楽-文学・歴史・文化史の接点-」, 2010年03月19日
  • 貞元年間的太廟奏議和唐代後期的礼制改革, 江川 式部, 2009年09月26日
  • 顔勤礼碑所載の人物について, 江川 式部, 科学研究費補助金成果報告会「中国仏教石刻をめぐる諸問題」シンポジウム, 2009年01月10日
  • 中国近世社会史研究の課題:劉静貞「北宋墓誌書写活動中的女性参与」コメント, 江川 式部, 第一回中国史学国際研究交流会, 2008年03月15日
  • 「礼儀使(礼官)時代の顔真卿とその書-あわせて明大所蔵「顔勤礼碑」拓本の紹介-」, 江川 式部, 明治大学新収貴重拓本展「唐代の石刻と文人文化」特別企画:顔真卿と近年発見の石刻資料シンポジウム, 2008年03月13日
  • 古代東アジアにおける王権と葬儀:呉麗娯「唐代皇帝の喪葬と山陵使」通訳及び中国史関連報告コメント, 江川 式部, 第51回 国際東方学者会議シンポジウムb, 2006年05月19日
  • 石刻史料から探る北朝隋唐仏教の世界-中皇山媧皇宮石経(河北省渉県索堡鎮唐王山)-, 江川 式部, 第二回石刻研究成果公開セミナー, 2006年03月10日
  • 中国石刻史料をめぐる諸問題:北嶽題記よりみた唐代の常祀について, 江川 式部, 第一回石刻研究成果公開セミナー, 2006年01月
  • 唐代における賜酺と賜宴, 江川 式部, 唐代史研究会 夏期シンポジウム, 2004年08月
  • 従唐代儀礼制度来看研究《大唐元陵儀注》的価値, 江川 式部, 中国唐史学会, 2004年07月25日

受賞

  • 橋本循記念会, 第24回 蘆北賞
  • 東方学会, 第30回 東方学会賞
  • 明治大学, 阿部英雄研究奨励金

競争的資金

  • 19H01325, 2019, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 南宋・洪邁『夷堅志』の史的研究活用に向けた史料性及び全容の解明と情報ツールの構築
  • 18H00700, 2018, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 東アジア諸王室における「后位」儀礼比較史の協教的研究
  • 18K01005, 2018, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 祭祀儀礼からみた唐代の藩鎮と地方社会の研究
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 喪葬文物による,中国古代の西北地域に関する域圏論的研究
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 隋唐の礼制と石刻資料研究の現在
  • 明治大学, 総合研究, 中国とその周辺における地域社会と宗教をめぐる総合研究
  • 日本学術振興会, 科学研究費補助金 基盤研究(B), 六朝隋唐時代をめぐる佛教社会基層構造の解明と仏教石刻資料データベースの構築
  • 日本学術振興会, 科学研究費補助金 基盤研究(C), 唐代地方社会の祭祀儀礼の研究
  • 19H01325, 南宋・洪邁『夷堅志』の史的研究活用に向けた史料性及び全容の解明と情報ツールの構築, 本研究は南宋時代の筆記史料『夷堅志』に着目し、その史料性及び全容の解明と、史的研究への活用の便をはかるための情報ツールの構築を目的とする。;『夷堅志』は当時の人々の日常性を見出せる史料の宝庫であるが、史料の特質や全容が把握されておらず、とりわけ歴史的研究分野では有効活用されてこなかった。近年、中国学分野で国際的にも注目が集まる筆記史料であるだけに、本研究では、国際的な共同研究のもと、『夷堅志』の全容の見える化をはかり、同書を活用した史的研究の活発化を促進する。;『夷堅志』206巻は、南宋の洪邁が各地で見聞・収集した怪事などを纏めて書き記した書で、志怪小説に分類される。一個人の著作としては空前の書物で、その内容は社会全般に及び、風俗習慣から神仙鬼神、精神生活や医薬の処方など極めて多岐にわたる。そのため、他の著作には見えない、当時の人々の生き生きとした日常性や生活文化の実態、価値観などを窺い知ることができる史料の宝庫である。;本研究では、『夷堅志』を如何に史的研究に活用すべきなのか、どうしたら『夷堅志』活用の便をよりはかれるのか、『夷堅志』を国際的共同研究の素材として推進するためにはどうすべきなのかという課題に取り組み、その成果を公表した。;本研究の学術的意義は、全容の解明が殆ど進んでいなかった『夷堅志』支甲所収の逸話に関わる詳細な訳注稿を作成し、当該箇所に所収されている逸話の見える化をはかったところにある。これらの成果は、中国史研究者のみならず、中国文学や日本文学研究者からも高い評価が得られ、内外の関連学界にインパクトを与えることになった。また着目した各逸話から抽出できた史実は、従来の研究でいわれてきた事実を覆すものも複数含まれていた。;更に本研究での訳注稿の作成・公表は、現代を生きる我々が現実を見つめ直す上で、比較・参照すべき過去の生き生きとした日常的実態が素材として提供されたことを意味するため、社会的意義をも有する。
  • 18K01005, 祭祀儀礼からみた唐代の藩鎮と地方社会の研究, 本研究は、中国唐代の藩鎮が、在地で行っていた祭祀儀礼や祠廟保護の活動について明らかにすることにより、これまでほとんど考察されてこなかった、藩鎮の地域文化への貢献とその意義について、究明することを目的とした。研究の結果、藩鎮が自発的に在地の祠廟を再建し、いちど途切れた祭祀を復活させていた事実が判明した。またそうした在地の信仰に対して、唐朝は寛容であったことも確認できた。;この研究を通して、軍閥としての藩鎮の新たな側面が明らかとなり、唐から宋へと移り変わる混乱の時代の、地方社会とその伝統文化の継承を理解するうえで、重要な知見を得た。;藩鎮は、中国唐~宋初の歴史社会に極めて重要な役割を果たした政治体制であり、したがって、これまでも多くの研究が行われてきた。しかし従来の藩鎮研究は、その軍閥的性格の分析に関心が集中し、在地社会における藩鎮の文化的役割については等閑視されてきた。本研究によって、藩鎮が軍政のみならず、祠廟の保護・再建や祭祀を自発的に行っていたことがわかり、これまでの政治・軍事・経済面からの分析に加え、祭祀儀礼を通じた地方伝統文化の保護継承という、藩鎮研究の新たな切り口を提示することができた。
  • 18H00700, 東アジア諸王室における「后位」儀礼比較史の協業的研究, 前近代東アジア諸王室に共通してみられる「后位」(皇后、王后など)にかかわる儀礼・諸制度の基礎研究を通じて、中国礼制の東アジア地域における〈受容〉と〈独自の発展〉の両側面の在り方を明らかにしたいという根本的な問題意識のもと、東アジア諸地域研究者の協業的研究体制によって、諸王室の礼典・儀礼書の厳密な解読を基盤とする堅実な実証研究に取り組み、中国礼制が東アジア諸地域に継受されていく具体的様相のみならず、多様な受容のあり方、非漢族国家における礼的逸脱とも言うべき特殊性の具体的様相を明らかにした。;前近代東アジア諸王室に共通してみられる「后位」(皇后、王后など)にかかわる儀礼や諸制度に関する実証的な基礎研究を通じて、中国礼制が東アジア諸地域に受容されていく具体的様相を考察し、中国礼制を継受するだけでなく、多様な受容のあり方があり、とくに非漢族国家においては礼的逸脱とも言うべき特殊性がみられることを、その具体的様相を明らかにした。;本研究の成果は、東アジア諸地域における文化的・社会的多様性の歴史的背景の解明に資するものといえるだろう。
  • 16H05678, 域圏論の視点による中国古代地域社会像の構築, 本研究は,出土史料を用いながら,中国古代史における地域社会像を構築することを目的とする.出土史料のなかでも,墓に埋納された文物(喪葬用文物)に注目し,その分布状況や具体的な内容などを手がかりとしながら,喪葬文化圏の解明につとめた.またフィールドとして,中国世界の西北部に位置する河西地域を取り上げた.;河西地域については,中央の為政者・知識人らから一つの「地域」として見られていたが,喪葬用文物の分布状況から見ると,東部とそれ以外では大きな違いが見られた.またそれ以外の地でもおおよそ小地域ごとに内容に違いが見られた.;「地域」をめぐる問題はすぐれて現実的な課題である.しかし「地域」という概念は学術的にはあまりにも多義的であって,理解は容易ではない.本研究は,行政単位のような即自的で可視的な地域ではなく,文化圏というアモルファスで不可視的な地域の剔抉を目ざした.;この可視的な地域と不可視的な地域は全く無関係というわけではなく,重なることもあるという複雑な関係にあるが,文化圏に着目した本研究の成果は,可視的な地域を重視しがちな「地域」論を相対化するための方法としての意義を有している.
  • 15K02913, 隋唐の礼制と石刻資料研究の現在, 本研究は、1960年代以後に行われてきた隋唐礼制研究の研究動向を整理し、またこれまで文献史料に依拠してきた隋唐礼制研究に、新たに石刻資料を活用することを目的とした。研究の結果、唐代後半期において、祠廟に建てられた碑文の多くが、国や地方官署ではなく、藩鎮という軍閥によって建てられていたことがわかり、在地の祠廟やそこで行われる祭祀の保護・継承に、軍閥が深く関わっていた様子が看取された。この研究を通して、次の時代につながる新たな伝統の形成や、社会文化像の理解を考えるうえで、有益な知見を得た。
  • 26300003, アブラナ科植物の伝播・栽培・食文化史に関する領域融合的研究, アブラナ科植物は多岐にわたる品種があり、東アジアの米主食文化では中心的副食の素材であり、搾油原料としても広く栽培されてきた。これらの伝播・受容・栽培という問題に関して、歴史史料と遺伝学的見地からの領域融合的な研究を実施してきた。;その過程で、日本およびアジア各地において、農学・人文学の研究者が共同で栽培形態・食用文化・利用方法や関係技術等を調査しつつ、アブラナ科植物と人間社会の関わりを文化史的・遺伝学的見地から総合的議論を積み重ねてきた。これらの議論や共通認識等の内容については、成果物としてとりまとめを行った。今後、一般社会向けの刊行物として公刊する予定である。
  • 22320144, 六朝隋唐時代をめぐる仏教社会基層構造の解明と仏教石刻資料データベースの構築, 本研究の目的は、魏晋南北朝隋唐時代の本質が「仏教社会」であるとの認識に立って、その社会の構造や特質を、仏教石刻(主に文字資料)を通じて明らかすることにある。本研究では、(1)房山石経、(2)山西・河北仏教石刻、(3)四川仏教石経、(4)華北仏教石刻の4本の柱を立て、現地調査や資料整理と考察を進めた。(1)では4千点以上の隋唐石経の所在状況と題記を整理し、(2)では山西長治地区の仏教に焦点を当て、(3)では洛陽の石刻資料の把握に努め、(4)では四川灌県の仏教石経の所在に迫った。当時の仏教社会の基層を浮き彫りにするにはなお研究の深化が必要となるが、多くの成果により基礎的作業はほぼ終了したと考える。
  • 20520624, 唐代地方社会の祭祀儀礼の研究, 本研究の目的は、中国における「礼」の社会への浸透を、唐代における具体的事例として把握分析することにあった。研究の結果「墓参り」「遷葬」などの具体例が明らかとなり、中国社会における礼の浸透については、唐代が画期となっていたことが鮮明になった。今後は唐代社会におけるこうした動きと、五代・宋以後の社会とのつながり、そして日本及び周辺諸国における唐礼の意義について考察することが可能となる。
  • 18320119, 東アジア仏教確立期における中国仏教石刻文物の資料的地域的研究, 東アジア世界の母体となる中国仏教が確立した6世紀後半、北朝後期から隋初の時期、華北東部一帯に石に刻んだ経典(石経)や石仏が集中的に作られた。末法思想の広まりの中で、仏法を後代に残すために追求された結果がその石刻事業となる。本研究は現地において仏教石刻と遺跡を調査し、関係資料を系統的網羅的に収集整理し、石に刻まれた資料の広汎な存在、当時を知る貴重で多彩な内容が包含される事実を明らかにし、今後の研究の基本情報を提示することができた。
  • 22H00686, 東アジア諸地域における王室儀礼比較史のための国際的研究基盤の構築, 前近代東アジア地域の諸王室は、中国礼制の影響のもと、制度や称号・身位において多くの共通点をもつ。しかし、制度運用の実態や称号・身位のあり方は王室によって大きく異なり、とくに非漢族国家では〈逸脱〉ともいうべき事例が見出せる。;本研究では時代的地理的に広範な東アジア諸地域における王室儀礼を中国礼制と相互に比較し分析することによって、中国礼制の継受から〈逸脱〉まで多様な受容のあり方の具体的様相とその多様性をもたらした歴史的背景を考察し、礼制伝播のあり方という視点から東アジアにおける多様性の歴史的意義の解明を目指す。;また研究に用いた資料・データを公開し、今後の比較史研究にむけた研究基盤を形成する。;前近代東アジア諸地域の諸王室は、中国礼制の影響のもとで、制度や称号・身位において多くの共通点をもつ。しかし制度運用の実態や称号・身位のあり方は王室によって大きく異なり、とくに非漢族国家では礼的〈逸脱〉ともいうべき事例が見出せる。本研究ではそうした多様性が顕著に現れる「后位」(皇后、王后等)関連儀礼を中心に、時代的地理的に広範な東アジア諸地域における王室儀礼を中国礼制と相互に比較し分析することによって、中国礼制の継受から〈逸脱〉まで多様な受容のあり方の具体的様相を明らかにするとともに、その多様性をもたらした歴史的背景を考察し、礼制伝播のあり方という視点から東アジアにおける多様性の歴史的意義の解明を目指している。;本年度は、金(12世紀前半に女真が中心となり東北アジアに勃興)の后位について本格的な研究を開始した。本研究においては、主要礼典・儀礼書における后位関連儀礼の解読、訳注の作成を、礼制受容の多様性を具体的に析出する手段として研究計画の中核としている。現在、金の儀礼書『大金集礼』に収められた皇后・皇太后儀礼を解読することによって、金における皇后や後宮の成立期の様相を考察している段階である。;また、定例研究会である「東アジア后位比較史研究会」では、東アジア非漢族国家である高麗・元・琉球の后位や後宮、皇宮を含む都城に関する研究報告をもとに、各王室の后位や後宮のあり方の多様性について議論・検討を行った。;さらに、北魏・朝鮮・清の后位や後宮に関する最新の研究成果となる中国・韓国研究者の論文を翻訳し、それをふまえて当該地域の后位の独自性や中国礼制からの逸脱的状態について議論を深めた。こうした研究活動の成果の一部は、本科研参画研究者を中心とする研究者の執筆により、東アジア諸地域の後宮をテーマとする単行本に収載される予定である。;研究計画において掲げた訳注対象礼典・儀礼書のうち、2022年度に着手できたのは『大金集礼』のみだが、事前に推測した以上に本研究課題にとって重要な内容を含むものであり、着実な研究成果を得つつある。;関連文献目録の更新・拡充は作業のための人員が難しく、遅れているが、后位・后妃に関する中国語/韓国語による主要関連論文の翻訳は計画以上に進んでいる。;前科研での成果に2022年度における研究成果を加え、中国礼制受容の多様性とその歴史的背景に関する研究書を研究者のみならず一般の方も手に取りやすい単行本として刊行するための準備を行っている。;礼典・儀礼書の訳注については、まずは、研究的に意義の大きい『大金集礼』の訳注に集中する予定である。それとともに、2022年度の研究において、中国礼制からの色濃い独自性が再確認された琉球やベトナムに関して、研究対象を広げることも検討しており、今後、両地域に関する関連学知の獲得につとめたい。そのための場として、ひきつづき東アジア后位比較史研究会を1、2ヶ月に一度開催する。;后位・后妃関連外国語論文の翻訳が順調に進展していることをふまえ、外国語論文翻訳集を中間報告書の形で発刊する。;また、2022年度は実施できなかった儀礼空間の調査について、首里城遺構・玉陵から調査を開始する。

教育活動

担当授業

  • 史学基礎演習Ⅰ, 2020, 中国史の史料及びそれに関連する概説・論文を読み、史実の読み解き方を学習していきます。具体的には、『隋書』列女伝を読みながら、当時の女性の生き方に映し出される歴史社会について考えていきます。中国の歴史史料には、女性について書かれたものはほとんどありません。従って、正史に残る「列女伝」は、とりわけ希少な史料ですが、行いが社会的に善しとされて史料に残され、後世に読み継がれた表層的な叙述の奥に、その人物の生きた時代や真実を見出すことは、不可能ではありません。史料のもつ二重性を考えつつ、歴史とは何かについて、考えてみたいと思います。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施いたします。スマートフォンのみでの受講は困難ですので、受講環境の準備をお願いします。|講義では、中国史の史料及びそれに関連する概説・論文を読み、史実の読み解き方を学習していきます。具体的には、中国唐代の正史『旧唐書』の中にある自然災害を記録した「五行志」を読み、そこから当時の災害と政治史との関連を考えていきます。人々が理不尽な災害をどう理解・納得しようとしたか、為政者はそれにどう対応してきたか、そこから何が生み出されたのか、その後の歴史にどうつながっていったか、議論を深めていきたいと思います。
  • 史学展開演習I(外国史), 2020, 本演習は、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学展開演習II(外国史), 2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|演習では、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 東洋史概論I, 2020, 東アジアを視点に、人類が各地の気候風土によって文明を養い発展させていった経緯と、やがてそれらが、或いは消滅し、或いは相互に影響を及ぼしつつ展開した様子を概観します。|ユーラシア東部に展開した中国は、早くから文字(漢字)を持ち、周囲に先駆けて文明を発展させ、国家制度や思想面において、文明圏としての東アジアの基盤を築きました。また南アジアに生まれた仏教は、その後インドはもとより、ひろくアジアに伝播して各地の思想や宗教文化に影響を与え、海東の日本にも伝わりました。さらに中東に生まれたイスラム教は、社会構造や思想宗教に深く根差して、各地に宗教的社会秩序を形成し、現代に伝わる社会文化を築いてきました。|このようなアジア世界の歴史を概観し、当時の人々の様子を紹介します。時代を生きた人々の暮らしや考え方を理解し、暗記ものではない歴史の流れを追究します。また近年新たに発見された資料や文物についてもとりあげ、その意義を考えてみます。
  • 東洋史概論II, 2020, 本授業は、主にK-SMAPYⅡを利用した講義資料・課題提示による遠隔授業として実施します。スマートフォンのみでの受講は困難ですので、受講環境の準備をお願いします。|中国は早くから文字(漢字)をもち、周囲に先駆けて文明を発展させ、国家制度や思想面において、東アジアの基盤を築きました。その中国文明圏が、他の文明圏と直接的な影響関係をもちながら展開した、魏晋南北朝〜明・清時代の歴史を概観します。時代を生きた人々の暮らしや考え方を理解し、国家の在り方を考え、暗記ものではない歴史の流れを追究します。また、近年新たに発見された資料や文物についてもとりあげ、その意義を考えてみます。
  • 外書講読I, 2020, 本講義では、中国史研究に必須な漢文史料の読解を通して、伝世及び出土史料を正確に読み取り扱うための、知識と技術の習得を目指します。テキストとして隋・唐時代の史料、とくに『新唐書』諸王・公主伝をとりあげ、その関連史料もあわせて講読を行います。表面的な内容だけでなく、史料的な特徴も理解しながら、背後にある高次の解釈を導き出せるよう、より丁寧な読解を目指します。|具体的には、①史料読解のための工具書類とその使い方、②歴史地理(古地名・山川名等)・歴史人物・事件・歴代官制官名の調べ方、③天文暦法や暦日に関する基礎知識、④思想・文化・生活習俗に関する基礎知識、⑤関連研究論文の探し方、⑥墓誌や文書などの出土史料の扱い方なども学んでいく予定です。
  • 外書講読, 2020, -
  • 外書講読II, 2020, 本授業は、主にK-SMAPYⅡを利用した講義資料・課題提示による遠隔授業として実施します。一部Zoomを利用した双方向型オンライン授業を行う場合がありますので、受講環境の準備をお願いします。|講義では、中国史研究に必須な漢文史料の読解を通して、伝世及び出土史料を正確に読み取り扱うための、知識と技術の習得を目指します。テキストとして隋・唐時代の史料、とくに『新唐書』諸王・公主伝をとりあげ、その関連史料もあわせて講読を行います。表面的な内容だけでなく、史料的な特徴も理解しながら、背後にある高次の解釈を導き出せるよう、より丁寧な読解を目指します。|具体的には、①史料読解のための工具書類とその使い方、②歴史地理(古地名・山川名等)・歴史人物・事件・歴代官制官名の調べ方、③天文暦法や暦日に関する基礎知識、④思想・文化・生活習俗に関する基礎知識、⑤関連研究論文の探し方、⑥墓誌や文書などの出土史料の扱い方なども学んでいく予定です。
  • 史学応用演習(外国史), 2020, -
  • 東洋史概論II, 2021, スマートフォンのみでの受講は困難ですので、受講環境の準備をお願いします。|中国は早くから文字(漢字)をもち、周囲に先駆けて文明を発展させ、国家制度や思想面において、東アジアの基盤を築きました。その中国文明圏が、他の文明圏と直接的な影響関係をもちながら展開した、魏晋南北朝〜明・清時代の歴史を概観します。時代を生きた人々の暮らしや考え方を理解し、国家の在り方を考え、暗記ものではない歴史の流れを追究します。また、近年新たに発見された資料や文物についてもとりあげ、その意義を考えてみます。
  • 史学展開演習I(外国史), 2021, 本演習は、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学展開演習II(外国史), 2021, 本演習では、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学応用演習(東洋史), 2021, 本演習では、中国古代~近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1~3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2021, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 外書講読I, 2021, 本講義では、中国史研究に必須な漢文史料の読解を通して、伝世及び出土史料を正確に読み取り扱うための、知識と技術の習得を目指します。テキストとして隋・唐時代の史料、とくに『新唐書』諸王・公主伝をとりあげ、その関連史料もあわせて講読を行います。表面的な内容だけでなく、史料的な特徴も理解しながら、背後にある高次の解釈を導き出せるよう、より丁寧な読解を目指します。|具体的には、①史料読解のための工具書類とその使い方、②歴史地理(古地名・山川名等)・歴史人物・事件・歴代官制官名の調べ方、③天文暦法や暦日に関する基礎知識、④思想・文化・生活習俗に関する基礎知識、⑤関連研究論文の探し方、⑥墓誌や文書などの出土史料の扱い方なども学んでいく予定です。
  • 外書講読, 2021, 前期の内容については、(外書講読Ⅰ 渋谷 江川 式部 火曜3限)を参照してください。後期の内容については、(外書講読Ⅱ 渋谷 江川 式部 火曜3限)を参照してください。
  • 外書講読II, 2021, 講義では、中国史研究に必須な漢文史料の読解を通して、伝世及び出土史料を正確に読み取り扱うための、知識と技術の習得を目指します。テキストとして明・厳従簡『殊域周咨録』東夷・日本国条の講読を行います。明人が記した14~16世紀の中世日本に関する史料です。表面的な内容だけでなく、史料的な特徴も理解しながら、背後にある高次の解釈を導き出せるよう、より丁寧な読解を目指します。|具体的には、①史料読解のための工具書類とその使い方、②歴史地理(古地名・山川名等)・歴史人物・事件・歴代官制官名の調べ方、③天文暦法や暦日に関する基礎知識、④思想・文化・生活習俗に関する基礎知識、⑤関連研究論文の探し方、⑥出土史料の扱い方なども学んでいく予定です。
  • 史学基礎演習Ⅰ, 2021, 中国史の史料及びそれに関連する概説・論文を読み、史実の読み解き方を学習していきます。具体的には、『新唐書』后妃伝を読みながら、当時の女性の生き方に映し出される歴史社会について考えていきます。中国の歴史史料には、女性について書かれたものはほとんどありません。従って、正史に残る后妃伝や列女伝は、とりわけ希少な史料ですが、わずかながらでも史料に残され、後世に読み継がれた表層的な叙述の奥に、その人物の生きた時代や真実を見出すことは、不可能ではありません。史料のもつ二重性を考えつつ、歴史とは何かについて、考えてみたいと思います。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2021, 中国史の史料及びそれに関連する概説・論文を読み、史実の読み解き方を学習していきます。具体的には、唐・段成式『寺塔記』を読みながら、中国隋唐長安城内にあった寺院と、そこに関わった僧・尼、また官僚・皇族等について検討し、寺院をめぐるさまざまな史実について、多角的に考察を加えていきたいと思います。
  • 史学展開演習I(外国史), 2022, 本演習は、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学展開演習II(外国史), 2022, 本演習では、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学応用演習I, 2022, 本演習は、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学応用演習(外国史), 2022, 本演習は、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学応用演習II, 2022, 本演習では、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2022, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。|| 本授業の後半では、各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 外書講読I, 2022, 本講義では、中国史研究に必須な漢文史料の読解を通して、伝世及び出土史料を正確に読み取り扱うための、知識と技術の習得を目指します。テキストとして隋・唐時代の史料、とくに『新唐書』諸子・公主伝をとりあげ、その関連史料もあわせて講読を行います。表面的な内容だけでなく、史料的な特徴も理解しながら、背後にある高次の解釈を導き出せるよう、より丁寧な読解を目指します。|具体的には、①史料読解のための工具書類とその使い方、②歴史地理(古地名・山川名等)・歴史人物・事件・歴代官制官名の調べ方、③天文暦法や暦日に関する基礎知識、④思想・文化・生活習俗に関する基礎知識、⑤関連研究論文の探し方、⑥墓誌や文書などの出土史料の扱い方なども学んでいく予定です。
  • 外書講読, 2022, 前期の内容については、(外書講読Ⅰ 渋谷 江川 式部 火曜3限)を参照してください。後期の内容については、(外書講読Ⅱ 渋谷 江川 式部 火曜3限)を参照してください。
  • 外書講読II, 2022, 講義では、中国史研究に必須な漢文史料の読解を通して、伝世及び出土史料を正確に読み取り扱うための、知識と技術の習得を目指します。テキストとして明・厳従簡『殊域周咨録』東夷・日本国条の講読を行います。明人が記した14~16世紀の中世日本に関する史料です。表面的な内容だけでなく、史料的な特徴も理解しながら、背後にある高次の解釈を導き出せるよう、より丁寧な読解を目指します。|具体的には、①史料読解のための工具書類とその使い方、②歴史地理(古地名・山川名等)・歴史人物・事件・歴代官制官名の調べ方、③天文暦法や暦日に関する基礎知識、④思想・文化・生活習俗に関する基礎知識、⑤関連研究論文の探し方、⑥出土史料の扱い方なども学んでいく予定です。
  • 史学基礎演習Ⅰ, 2022, 中国史の史料及びそれに関連する概説・論文を読み、史実の読み解き方を学習していきます。具体的には、『新唐書』后妃伝を読みながら、当時の女性の生き方に映し出される歴史社会について考えていきます。中国の歴史史料には、女性について書かれたものはほとんどありません。従って、正史に残る后妃伝や列女伝は、とりわけ希少な史料ですが、わずかながらでも史料に残され、後世に読み継がれた表層的な叙述の奥に、その人物の生きた時代や真実を見出すことは、不可能ではありません。史料のもつ二重性を考えつつ、歴史とは何かについて、考えてみたいと思います。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2022, 中国史の史料及びそれに関連する概説・論文を読み、史実の読み解き方を学習していきます。具体的には、唐・段成式『寺塔記』を読みながら、中国隋唐長安城内にあった寺院と、そこに関わった僧・尼、また官僚・皇族等について検討し、寺院をめぐるさまざまな史実について、多角的に考察を加えていきたいと思います。
  • 史学展開演習I(外国史), 2023
  • 史学展開演習II(外国史), 2023
  • 史学応用演習I, 2023
  • 史学応用演習(外国史), 2023
  • 史学応用演習II, 2023
  • 史学導入演習Ⅰ, 2023
  • 史学基礎演習Ⅰ, 2023
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2023
  • 外書講読I, 2023
  • 外書講読, 2023
  • 外書講読II, 2023
  • 史学展開演習I(外国史), 2023, 本演習は、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学展開演習II(外国史), 2023, 本演習では、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学応用演習I, 2023, 本演習は、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学応用演習(外国史), 2023, 本演習は、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学応用演習II, 2023, 本演習では、中国古代〜近世史に関する事象をテーマに、卒業論文の執筆を目指す者を対象とする。具体的には、以下の1〜3を総合的に行う。|1、史料読解:北宋・司馬光撰『資治通鑑』を選読し、そこに書き込まれた制度・社会・文化の諸相を読み解きながら、当該時代の中国とその周辺地域の歴史に対する知識と関心を拡げていく。|2、研究テーマの選択:①仮テーマの選定→②テーマに関する研究概要の整理→③研究動向の把握・先行研究の問題点の整理、を順に行うことにより、自分の問題意識をより具体的なものにしていく。|3、研究発表と討論:ゼミ内での研究発表を行い、質問に対する回答や討論を通して、自身が抱く問題点を整理し、論文の方向性を固めていく。
  • 史学導入演習Ⅰ, 2023, 本授業は対面授業として実施する。|本授業の前半では、本学の史学科生として充実した学生生活を送るために必要な基礎知識や能力、姿勢を培う。具体的には以下の4つを学ぶ。|(1)「学びの場」である史学科の歴史やカリキュラム、特徴を理解する。|(2)大学での学び方、生活のマナーを身につける。|(3)学修に必要な知識・情報(書籍・論文)の入手の仕方、情報ツールの活用法、学習・研究上の倫理(ルール)を知る。|(4)学んだことをまとめ、考えたことを仲間に伝えるための発表の技術、文章作成術を身につける。| 本授業の後半では各自が専攻しようとするコースはどのような研究をする場なのか、実際の研究にふれて、その概要を知る機会とする。
  • 史学基礎演習Ⅰ, 2023, 本演習は、前近代の中国を中心とした東アジアの歴史研究を志す方を対象とし、中国史の史料及びそれに関連する概説・論文を読み、史実の読み解き方を学習していきます。まず各種の研究入門書を紹介・参照しながら、研究テーマの選定方法・先行研究のリストアップ・どのような史資料を用いるのか、どのように読み解くのかなど、歴史研究の基本的な方法について学びます。授業の前半では実際に『新唐書』などの漢文史料の読解を通じて、「何が書かれているのか」「なぜそう書かれるのか」「史実は何か」について考察を深めていきます。またこれとあわせて各人個別に設定したテーマで研究をすすめ、授業後半で研究発表をしていただきます。今回は「前近代東アジアの女性をめぐる諸制度」を大テーマといたします。
  • 史学基礎演習Ⅱ, 2023, 本演習は、前近代の中国を中心とした東アジアの歴史研究を志す方を対象とし、中国史の史料及びそれに関連する概説・論文を読み、史実の読み解き方を学習していきます。まず各種の研究入門書を紹介・参照しながら、研究テーマの選定方法・先行研究のリストアップ・どのような史資料を用いるのか、どのように読み解くのかなど、歴史研究の基本的な方法について学びます。授業の前半では実際に中国唐代長安の寺院記である『寺塔記』や、仏僧の伝記である『続高僧伝』などを読みながら、当時の仏寺と仏僧の諸相、また朝廷や諸外国との関係などを広く眺めてみたいと思います。信仰のよりどころとしてだけではない仏寺の様子を読み解きながら、当時の宗教をめぐる社会の様子について考えてみましょう。またこれとあわせて各人個別に設定したテーマで研究をすすめ、授業後半で研究発表をしていただきます。今回は「前近代東アジアの宗教施設」を大テーマといたします。
  • 外書講読I, 2023, 本講義では、中国史研究に必須な漢文史料の読解を通して、伝世及び出土史料を正確に読み取り扱うための、知識と技術の習得を目指します。テキストとして隋・唐時代の史料、とくに『新唐書』諸子・公主伝をとりあげ、その関連史料もあわせて講読を行います。表面的な内容だけでなく、史料的な特徴も理解しながら、背後にある高次の解釈を導き出せるよう、より丁寧な読解を目指します。|具体的には、①史料読解のための工具書類とその使い方、②歴史地理(古地名・山川名等)・歴史人物・事件・歴代官制官名の調べ方、③天文暦法や暦日に関する基礎知識、④思想・文化・生活習俗に関する基礎知識、⑤関連研究論文の探し方、⑥墓誌や文書などの出土史料の扱い方なども学んでいく予定です。
  • 外書講読, 2023, 前期の内容については(外書講読Ⅰ 渋谷 江川 式部  火曜3限)を参照してください。後期の内容については(外書講読Ⅱ 渋谷 江川 式部  火曜3限)を参照してください。
  • 外書講読II, 2023, 講義では、中国史研究に必須な漢文史料の読解を通して、伝世及び出土史料を正確に読み取り扱うための、知識と技術の習得を目指します。テキストとして明・厳従簡『殊域周咨録』東夷・日本国条の講読を行います。明人が記した14~16世紀の中世日本に関する史料です。表面的な内容だけでなく、史料的な特徴も理解しながら、背後にある高次の解釈を導き出せるよう、より丁寧な読解を目指します。|具体的には、①史料読解のための工具書類とその使い方、②歴史地理(古地名・山川名等)・歴史人物・事件・歴代官制官名の調べ方、③天文暦法や暦日に関する基礎知識、④思想・文化・生活習俗に関する基礎知識、⑤関連研究論文の探し方、⑥出土史料の扱い方なども学んでいく予定です。

学外活動

学協会活動

  • 魏晋南北朝史研究会
  • 東北史学会
  • 遼金西夏史研究会
  • 法史学研究会
  • 比較思想学会
  • 唐代史研究会
  • 法制史学会
  • 史学会
  • 東洋史研究会
  • 東方学会

学外委員等活動

  • 2016年08月, 2019年08月, 唐代史研究会, 幹事
  • 2013年11月, 9999年, 法史学研究会, 幹事
  • 2011年12月, 2013年11月, 日本学術振興会, 科学研究費委員会専門委員
  • 2005年07月, 2011年08月, 唐代史研究会, 幹事