K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

針谷 壮一
文学部 外国語文化学科
教授
Last Updated :2019/04/13

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    針谷 壮一, ハリガヤ ソウイチ

所属・職名

  • 文学部 外国語文化学科, 教授

学位

  • 修士(言語学)

本学就任年月日

  • 2002年04月01日

研究分野

  • 中国語学(現代中国語の文字・語彙・文法)

研究活動

論文

  • 「介詞の下位分類について」, 『中国語学』, 第243号, 124, 133, 1996年10月01日, 日本中国語学会, 現代中国語の介詞(前置詞)に関する過去の研究は、おもに個々の介詞の記述的研究を中心とするもので、介詞全体に対する研究は必ずしも十分に行なわれてこなかった。本稿は、介詞句と副詞・主語が共起するときの語順や、介詞句が定語(連体修飾語)になるときの意味の制限から、介詞の性質は一様ではなく、その差異を統語論的に論証することができると論じたものである。次に続く二つの論文に対する概論的研究となるものである。
  • 「介詞句“対~”と副詞“都”の位置について」, 『中国言語文化論叢』, 第2集, 28, 54, 1998年11月01日, 東京外国語大学中国語文化研究会, 現代中国語の介詞句(前置詞句)と副詞はいずれも動詞の前に現れるが、本稿は、一つのケーススタディとして、介詞“対”を用いた文に副詞“都”が現れたときの語順に注目し、文中の述語の意味が、動作行為を表すものか、状態を表すものかによって、介詞句と副詞の位置が決定されることを指摘し、このような語順の違いは、介詞句が、統語的に主題化されているかが原因となっていると解釈する。
  • 「副詞との語順からみた介詞“在”」, 『中国言語文化論叢』, 第3集, 46, 69, 2000年01月01日, 東京外国語大学中国語文化研究会, 本稿は、現代中国語の介詞(前置詞)“在”と副詞“不”“没/没有”が同時に現れたときの語順を考察し、この語順は、①情報の焦点がどの位置にあるか、②“在”が場や範囲を設定する機能を持っているかどうか、③“在”が十分に文法化(虚化)しているかどうか、の3つの条件により決定されることを解明し、この条件は副詞“都”、“也”との語順にも適用しうると指摘した。前論文につづく介詞研究のケーススタディの一つとなるものである。
  • 「副詞“都”在“対”字句中的位置」, 『面臨新世紀挑戦的現代漢語語法研究』, 519, 526, 2000年12月01日, 山東教育出版社
  • 「迷走する日本と拡張する中国-パーソナルコンピュータの文字コードの場合-」, 『國學院雑誌』, 第103巻第11号, 31, 43, 2002年11月01日, 國學院大學, 東アジアのパーソナルコンピュータでの利用される文字コードについて、Unicode登場以前と登場以降をはさんで、その変遷を概観し、日本と台湾・香港を含む中国の文字コードの出発点と、その後の発展を論じる。
  • 「前置詞“対”の意味とその記述について」, 『Walpurgis 2004』(國學院大學外国語研究室・外国語文化学科紀要), 49, 62, 2004年03月01日, 國學院大學外国語研究室・外国語文化学科, 中国語の前置詞(介詞)“対”について、共時的な視点から、a)「コミュニケーションの相手」「授与の相手」「動作行為の対象」を示すもの、b)「態度・感情の対象」「理解・思考の対象」を表すもの、c)「事物の性質が利害関係を持っている対象」を表すもの、の3つの典型的な意味があることを指摘し、同時に、通時的な視点からこれらの“対”の意味の発展を再検討すべきであると主張した。
  • 「老舎の小説に見られる前置詞“対”の用法」, 『國學院雑誌』, 第105巻第10号, 1, 11, 2004年10月01日, 國學院大學, 中国語の前置詞“対”の用法について、民国後期1930~40年代の北方の作家を代表する老舎の作品をコーパスとし、通時的な視点から考察を加え、以下のような点を明らかにした。(1)「感情・態度の対象」を導く例は、初期の作品では「人を表す名詞句」を導く例に限られ、「事物を表す名詞句」を導く例は、のちの作品にならないと見られない。(2)「理解・思考の対象」を導く例は、初期の作品では“対於”を用いた例のみで、“対”は《猫城記》以降にしか用例が見えない。(3)「評価の範囲」を導く例は、初期の作品には例が見えず、“対於”“対”ともに主に《猫城記》以降に用例が現れる。(4) “対……来説”の文型は、民国期の作品には1例も現れず、人民共和国成立以降の作品にしか現れない。
  • 「《第一批異体字整理表》の現在」, 『Walpurgis 2008』(國學院大學外国語研究室・外国語文化学科紀要) , 23, 34, 2008年03月01日, 國學院大學外国語研究室・外国語文化学科, 中華人民共和国成立まもない1955年に公布された《第一批異体字整理表》について、公布後から現在までの、版本間の異同や辞書における記載の変遷を指摘し、さらに人民日報をコーパスに淘汰された異体字の使用の実態調査をおこない、現在の中国における言語政策・文字規範の状況の一側面を紹介する。
  • 「“很+有+NP”に関する一考察」, 『Walpurgis 2010』(國學院大學外国語研究室・外国語文化学科紀要) , 2010年03月01日, 國學院大學外国語研究室・外国語文化学科, 現代中国語の構文“很+有+NP”について、過去の研究を紹介しつつ、大量のコーパスからの用例をもとに統語的特徴と語彙的特徴の両面から考察し、この構文の統語的な特殊性および語彙的な生産性を指摘した。
  • 「「多くの」なのか「いくつかの」なのか―― ある中国語の構文をめぐって――」 , 『國學院雑誌』, 第111巻第8号, 2010年08月15日, 國學院大學, 現代中国語の構文“很+有+NP”には、“很有魅力”「とても魅力がある」“很有可能”「大いに可能性がある」のような、NPに抽象的な「性質」を表す名詞句が用いられたものと、“很有些人”“很有幾個人”「多くの人がいる」のように、不定量の数量詞“一些”“幾個”「いくつかの」をともない、具象的な「事物」を表す名詞句が用いられたものとがある。 本稿では、後者の構文について、過去の研究を紹介しつつ、存在や所有を表す点、否定形がない点、他の程度副詞は用いられない点などの、前者の構文とは異なる特徴があることを指摘し、また、従来の研究では触れられていない点として、清末から現代に至る使用例を紹介しながら、この構文の現れる頻度がコーパスによって異なる点や、列挙するための導入句として用いられる例が多く見られる点などを指摘した。
  • 《漢語拼音方案》制定過程についての一考察, 『Walpurgis 2012』(國學院大學外国語研究室・外国語文化学科紀要), 2012年03月01日, 國學院大學外国語研究室・外国語文化学科, 1958年に中華人民共和国で公布された現代中国語の発音標記法「漢字拼音」は、その制定までの数年間の間に、国務院のもとに設置された中国文字改革委員会を中心に激しい議論が行われ、また、議論途上の草案が新聞・雑誌に発表され広く意見を求める、といったことが行われた。本稿では、その過程で広く議論を巻き起こしたいわゆる「原草案」を詳細にふり返り、その議論で指摘された問題点を検討し、現行の「漢語拼音」に至るまでの道筋をたどった。
  • 簡体字と繁体字の変換に関するいくつかの問題, 『Walpurgis 2013』(國學院大學外国語研究室・外国語文化学科紀要), 2013年03月01日, 國學院大學外国語研究室・外国語文化学科, 現代中国語を表記する文字「漢字」には、大陸で用いられる「簡体字」と台湾・香港で用いられる「繁体字」という二つの字体がある。本稿では、大陸・台湾・香港それぞれの地域での字体・字形に関する言語規範を紹介するとともに、この二つの字体の間の対応関係について現代中国語の使用実態に即して考察し、さらにコンピュータによる自動変換などで生じうる問題点を、具体的な例を挙げながら紹介した。
  • 中国映画DVDの中国語字幕に見られるいくつかの問題, 『Walpurgis 2017』(國學院大學外国語研究室・外国語文化学科紀要), 2017年02月28日, 國學院大學外国語研究室・外国語文化学科, 中国映画のDVDに収録されている中国語字幕について、その現状と特徴とを紹介し、中国語の教育の現場で使われる際の注意点を指摘した。また、いくつかのDVDに見られる誤りを指摘し、字幕の誤りを通じて、中国語の聞き取りを間違える原因・背景をさぐった。

著書等出版物

  • 『生産技術交流のための中国語表現』, 東京外国語センター, 1996年02月01日, 針谷壮一、丁柱、丁楠
  • 『中国語 学習の手引き』, 國學院大学文学部, 2009年03月31日, 呉鴻春、白井重範、黒澤直道, 中国語の学習者のための副教材。マクロ的視点からの中国語文法の展望、辞書の選択と使用法、コンピュータでの中国語の利用など、教科書ではなかなか扱われない分野を、中国語入門者に親しみやすい形式で紹介する。また、中国への旅行の際に必要となる基本的表現を紹介するなど、学習者の中国語への興味を増進させ、中国語学習の効果をより高める工夫を施した。

講演・発表

  • 「“対”字句中出現“都”時的語序情況」, 1998年08月01日, '98現代漢語語法学国際学術会議(於 北京大学)
  • 「介詞“対”の用法とその記述について」, 2000年12月01日, 日本中国語学会 関東支部例会(於 東京外国語大学)

その他

  • 「日本を語る小辞典」, 『中国語』, 2000年1,2月号, 内山書店, 2000年01月01日, 針谷壮一、島田亜実、石田友美、林虹瑛、曲春元
  • 「中国インターネット挑戦の基礎知識」, 『中国語』, 2000年4月号, 内山書店, 2000年04月01日
  • 「中国語パソコン基礎知識-中国語の文字コードとテキスト処理」, 『中国語』, 2000年7月号, 内山書店, 2000年07月01日
  • 「填字游戯」, 『中国語』, 2001年4~2002年7月号, 内山書店, 2001年04月01日, 2001年07月
  • 「中国語パソコン徹底入門」, 『中国語』, 2001年7月号, 内山書店, 2001年07月01日

教育活動

担当授業

  • 中国語展開演習A, 2019, 中国の新聞・雑誌などに掲載されたさまざまなタイプの文章を読みながら、現在の中国を観察する。できるだけ生の資料にあたりながら、中国語の読解力の向上をめざす。授業には必ず辞書を持参すること。具体的な授業の進め方は、最初の回にみなさんと相談して決めます。いままでの中国語の勉強の総仕上げのつもりで参加してください。|
  • 中国語展開演習B, 2019, 中国の新聞・雑誌などに掲載されたさまざまなタイプの文章を読みながら、現在の中国を観察する。できるだけ生の資料にあたりながら、中国語の読解力の向上をめざす。授業には必ず辞書を持参すること。具体的な授業の進め方は、最初の回にみなさんと相談して決めます。いままでの中国語の勉強の総仕上げのつもりで参加してください。|
  • 中国語研究I, 2019, 中国語とは、どのような言語なのだろうか?|1・2年次から学び始めた中国語を、「中国語の多様性」側面から検討し、現在の中国語の「姿」を体系的に観察する。||実際に中国を旅行すると、私たちが学んできた共通語「普通話」とは異なるさまざまな中国語が存在することに気がつく。各地方ごとに方言が存在し、使われる漢字も大陸と台湾・香港では異なる。この授業では、このようなさまざまな顔を持っている中国語を、地理的な側面と歴史的な側面から観察し、現代中国語の多様性を探っていく。||いままで学んだ中国語の知識を整理し、多様な顔を持った中国語の姿を知ることの「面白さ」を感じてもらいたい。|
  • 中国語研究II, 2019, 「ことば」は人が話すものである。人を離れては存在できない以上、人の社会と「ことば」は密接なかかわりを持っている。人に呼びかけるとき中国語ではどのように呼びかけるだろうか?相手の性別・職業・社会的地位、あるいは自分と相手との相対的関係によって「呼びかけ方」はさまざまである。さらには、その時代の政治的背景・社会的背景までもが「呼びかけ方」に深く関与している。||この授業では、社会言語学の視点から、中国語と中国人社会との間のさまざまな現象を観察する。「呼びかけ方」の考察などを軸に、親族関係・社会的階層・政治的背景・時代的変化によって言語がどのような影響を受けるのかについて、関連する文献を読みながら考えていく。||いままで学んだ中国語の知識を整理し、中国語を知ることの「面白さ」を感じてもらいたい。
  • 中国語演習IA, 2019, 初めて中国語を学習する学生を対象に、中国語の発音と基礎的な文法の習得を目指す。||4月〜5月は正確な発音の習得に重点を置き、その後は、初級段階で必須とされる文法事項と基礎的な語彙を盛り込みつつ、実際の会話でも役立つフレーズを学習する。後期終了までに基礎的な文法事項を学び終え、2年次から始まる読解の授業への準備とする。随時、会話練習を取り入れ、楽しく学べるようにしたい。||新しい外国語を習うことは、大変ではありますが、必ず同時にたくさんの面白い発見があるものです。みなさんの積極的な参加を期待します
  • 中国語演習I, 2019, -
  • 中国語演習IB, 2019, 初めて中国語を学習する学生を対象に、中国語の発音と基礎的な文法の習得を目指す。||前期からの学習を引き継ぎ、初級段階で必須とされる文法事項と基礎的な語彙を盛り込みつつ、実際の会話でも役立つフレーズを学習する。後期終了までに基礎的な文法事項を学び終え、2年次から始まる読解の授業への準備とする。随時、会話練習を取り入れ、楽しく学べるようにしたい。||新しい外国語を習うことは、大変ではありますが、必ず同時にたくさんの面白い発見があるものです。みなさんの積極的な参加を期待します。|
  • 中国語演習IIA, 2019, 初級の中国語を学習した受講者を対象に、中級レベルの総合的な中国語力の習得を目指す。|初級の段階で学習した基礎的な文法や語彙の知識をもとに、中級レベルの学習者にふさわしい文章を用いて、中国語の読解力を養成する。読解の演習を通して、語彙力を高めるとともに、文章体の中国語で用いられる文型や構文を理解し、意味を正確にとらえていく能力を身につける。||授業では主にピンイン付きの文章を読むことになるが、最終的にはピンインなしでも読めることを目標にしたい。文章の読解を通して、中国語という言語の背景にある社会的・文化的な知識についても理解を深めることもできよう。予習をしてくること、授業に積極的に参加することが期待される。||分からない点を辞書を引きながらいっしょに考えていきたいので、授業には辞書を持参してほしい。(紙の辞書でも電子辞書でも)|
  • 中国語演習II, 2019, -
  • 中国語演習IIB, 2019, 初級の中国語を学習した受講者を対象に、中級レベルの総合的な中国語力の習得を目指す。|初級の段階で学習した基礎的な文法や語彙の知識をもとに、中級レベルの学習者にふさわしい文章を用いて、中国語の読解力を養成する。読解の演習を通して、語彙力を高めるとともに、文章体の中国語で用いられる文型や構文を理解し、意味を正確にとらえていく能力を身につける。||授業では主にピンイン付きの文章を読むことになるが、最終的にはピンインなしでも読めることを目標にしたい。文章の読解を通して、中国語という言語の背景にある社会的・文化的な知識についても理解を深めることもできよう。予習をしてくること、授業に積極的に参加することが期待される。||分からない点を辞書を引きながらいっしょに考えていきたいので、授業には辞書を持参してほしい。(紙の辞書でも電子辞書でも)|
  • 卒業論文, 2019
  • 文化基礎演習A, 2019, この授業では、学生自身が図書・文献などを調べ、授業中に口頭発表を行い、最後にレポートとしてまとめ、という一連の作業を実践的に行っていく。扱う分野は、中国文化圏(中国本土のほか、香港・台湾など)の言語・文化・歴史、およびこれらと日本との関わりなどについてである。||前期は、教員がいくつか基本的な課題図書を提示し、学生が分担して、紹介していくスタイルをとる。日本語で書かれた文献を扱うため、受講生は必ずしも中国語の知識を必要としないが、中国文化圏について一定の関心を持つ者であることが期待される。||受講生の人数によって、授業の進め方、分担の仕方が変わってくるので、第一回の授業で詳細を皆さんと相談して決めたい。
  • 文化基礎演習B, 2019, この授業では、学生自身が図書・文献などを調べ、授業中に口頭発表を行い、最後にレポートとしてまとめ、という一連の作業を実践的に行っていく。扱う分野は、中国文化圏(中国本土のほか、香港・台湾など)の言語・文化・歴史、およびこれらと日本との関わりなどについてである。||後期は、学生自身が自分でテーマを定め、必要な図書を自分で探して紹介していくスタイルをとる。日本語で書かれた文献を扱うため、受講生は必ずしも中国語の知識を必要としないが、中国文化圏について一定の関心を持つ者であることが期待される。||受講生の人数によって、授業の進め方、分担の仕方が変わってくるので、第一回の授業で詳細を皆さんと相談して決めたい。

オフィスアワーの実施時期・曜時

  • 2018

学外活動

学協会活動

  • 日本中国語学会, 1993年04月
  • 中国語教育学会会員, 2002年04月