2019, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自二回の発表を行う。一回目は写本・テキスト・注釈書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。二回目は他の神話テキストとの比較、索引類を使っての用例調査、先行研究の確認等を通して、神話内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には二回目の発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
2019, 『古事記』中巻に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文・訓読文を確定した上で内容の検討に入ることになる。研究史、用例、類似神話・説話の検討を通して、各神話・説話の成立の背景や意義について、各自の見解を導き出して貰う。| 前期・後期にそれぞれの担当範囲について発表すること(年2回の発表)を義務づける。
2019, 『古事記』中巻に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文・訓読文を確定した上で内容の検討に入ることになる。研究史、用例、類似神話・説話の検討を通して、各神話・説話の成立の背景や意義について、各自の見解を導き出して貰う。| 前期・後期にそれぞれの担当範囲について発表すること(年2回の発表)を義務づける。
2019, 上代文学の作品講読として『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に各地から中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実情を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『『日本書紀』』において神話の主要舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作りの神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景等について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。
2019, -
2019, 上代文学の作品講読として『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に各地から中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実情を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『播磨国風土記』の中から、地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・神々の闘争譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景等について検討し、上代文学史における「風土記」の位置・意義について考察する。
2019, 写本の複製本や、版本を使い、異体字や変体かなを読みながら古典作品に触れていく。|上代文学から近世文学まで、広く作品を鑑賞する。|
2019, -
2019, 上代文学から近世文学にかけて見られる「妻争い伝説」を取り上げ、その文学史的展開を追う。1人の女性に対し複数の男性が求婚する、若しくは1人の男性をめぐって複数の女性が対立するという話は、時代を越えて普遍的に見られるものであるが、それぞれの時代や作品によって捉え方、描かれかたに異なりを見せている。各作品の表現の諸相を確認する。
2019, この授業では、日本に現存する最古の典籍である『古事記』を読みます。『古事記』に記された神話・説話は、古代日本の思想・信仰・習俗・歴史など様々な要素を含み持っています。それらは『古事記』成立のはるか昔から伝えられてきたものであり、そして現在に至るまでに多くの文学作品や歴史叙述に影響を与え続けて来たものでもあります。従って『古事記』は様々な角度から研究することが出来ます。| 本講座では、7名の教員により、リレー形式で授業を行い、文学・歴史学・考古学・比較神話学・国学・受容史研究のそれぞれの専門分野から『古事記』を紐解いて行きます。|
2019
2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|『万葉集』巻一・巻二に記された歌を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、歌の成立の背景や各歌の持つ意味を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自、前期・後期それぞれに歌を選択して発表を行う。発表内容は、写本・テキスト・注釈書類の調査を通しての本文批判の徹底、訓読・語釈(語句の解釈)の検討、他の歌との比較、索引類を使っての用例調査、歌い手や歌内容に関する先行研究の確認等となる。以上を通して、歌内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|学生側の受信環境に応じて選択する。|『古事記』下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う必要がある。従って、本文・訓読文を確定した上で内容の検討に入ることになる。研究史、用例、類似説話の検討を通して、各説話の成立の背景や意義について、各自の見解を導き出して貰う。| 前期・後期にそれぞれの担当範囲について発表することを義務付ける。
2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|学生側の受信環境に応じて選択する。|『古事記』下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う必要がある。従って、本文・訓読文を確定した上で内容の検討に入ることになる。研究史、用例、類似説話の検討を通して、各説話の成立の背景や意義について、各自の見解を導き出して貰う。| 前期・後期にそれぞれの担当範囲について発表することを義務付ける。
2020, 上代文学の作品講読として、『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に各地から中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『日本書紀』において神話の主舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作り神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。|なお、本授業はKーSMAPYⅡを利用しての資料配付、及び課題提出を中心とし、必要に応じてzoomを利用した遠隔授業を行う。
2020, -
2020, 本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|上代文学の作品講読として、『常陸国風土記』『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に各地から中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。| 授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『常陸国風土記』と『播磨国風土記』の中から地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・異類婚姻譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における「風土記」の価値・意義について考察する。
2020, 國學院大學の歴史や建学の精神、日本文学科の伝統について解説し、その学問的特質を踏まえた文学(日本文学)研究についての基礎的な事項を講述する。また、具体的な文学作品のいくつかを取り上げ、その表現における特質を考察した上で、読むこと、調べること、考えること、そして書くことの4項目について実践する。|なお、本授業は、主としてKーSMAPYⅡを利用して講義資料の送信、及び課題の提出を指示し、必要に応じてzoomを利用する形の遠隔授業として実施する。
2020, 本授業は、主にZoomを利用したオンデマンド型オンライン授業(録画配信)として実施する。|奈良時代から平安時代までの文学作品に関する知識を身に付け、個々の作品が生み出された歴史状況や、環境について理解することを目的とする。|写本の複製本を使い、異体字や変体仮名を読みながら古典作品に触れていく。|
2020, 本授業は、主にZoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施する。|この授業では、日本に現存する最古の典籍である『古事記』を読みます。『古事記』に記された神話・説話は、古代日本の思想・信仰・習俗・歴史など様々な要素を含み持っています。それらは『古事記』成立のはるか昔から伝えられてきたものであり、そして現在に至るまでに多くの文学作品や歴史叙述に影響を与え続けて来たものでもあります。従って『古事記』は様々な角度から研究することができます。| 本講座では、7名の教員により、リレー形式で授業を行い、文学・歴史学・考古学・比較神話学・国学・受容史研究のそれぞれの専門分野から『古事記』を読解していきます。
2021, 奈良時代から平安時代までの文学作品に関する知識を身に付け、個々の作品が生み出された歴史状況や、環境について理解することを目的とする。|写本の複製本を使い、異体字や変体仮名を読みながら古典作品に触れていく。|
2021, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自二回の発表を行う。一回目は写本・テキスト・注釈書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。二回目は他の神話テキストとの比較、索引類を使っての用例調査、先行研究の確認等を通して、神話内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には二回目の発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
2021, 『古事記』『日本書紀』「風土記」等の上代文献に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文などを確定する一回目と、内容を検討する二回目とに分けて発表を義務付けることになる。
2021, 『古事記』『日本書紀』「風土記」等の上代文献に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文などを確定する一回目と、内容を検討する二回目とに分けて発表を義務付けることになる。
2021, 上代文学の作品研究として、『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『日本書紀』において神話の主舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作り神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。
2021, 上代文学の作品研究として、『常陸国風土記』『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。| 授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『常陸国風土記』と『播磨国風土記』の中から地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・異類婚姻譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における「風土記」の価値・意義について考察する。
2022, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自二回の発表を行う。一回目は写本・テキスト・注釈書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。二回目は他の神話テキストとの比較、索引類を使っての用例調査、先行研究の確認等を通して、神話内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には二回目の発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
2022, 前期の内容については、(日本文学演習ⅠA 渋谷 谷口 雅博 火曜5限)を参照してください。後期の内容については、(日本文学演習ⅠB 渋谷 谷口 雅博 火曜5限)を参照してください。
2022, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 各自二回の発表を行う。一回目は写本・テキスト・注釈書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。二回目は他の神話テキストとの比較、索引類を使っての用例調査、先行研究の確認等を通して、神話内容について様々な角度から検討を加え、独自の見解を導き出すことを目標とする。レポートの書き方を身につけるため、最終的には二回目の発表内容をレポートにまとめて貰うことになる。
2022, 『古事記』『日本書紀』「風土記」等の上代文献に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。この演習授業では『古事記』を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、神話・説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。発表は半期に1回、計2回の発表を基本とする。前期は『古事記』上巻の神話後半を、後期は『古事記』中巻景行天皇条を発表担当箇所とする。
2022, 『古事記』『日本書紀』「風土記」等の上代文献に記載された神話・説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。この演習授業では『古事記』を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各神話・説話の検討を行う必要がある。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、神話・説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。発表は半期に1回、計2回の発表を基本とする。前期は『古事記』上巻の神話後半を、後期は『古事記』中巻景行天皇条を発表担当箇所とする。
2022, 上代文学の作品研究として、『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『日本書紀』において神話の主舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作り神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。
2022, 上代文学の作品研究として、『常陸国風土記』『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。| 授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『常陸国風土記』と『播磨国風土記』の中から地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・異類婚姻譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における「風土記」の価値・意義について考察する。
2022, 『日本書紀』は歴史書であるが、日本古典文学大系(岩波書店)や、新編日本古典文学全集(小学館)に収められていることからも分かるように、文学作品として扱われるものでもある。國學院の学び-『日本書紀』を読んだ人々ⅠⅡ-の今年度の担当は、日本上代文学を専門とする教員である。それゆえ、今年度は文学研究の立場から講義を行うことになる。| 科目名からすると、『日本書紀』の享受史―どのように読まれ、継承され、研究されてきたか―といった点を中心に講義を展開するところであるが、そのためにはまず『日本書紀』そのものについて理解しなければならない。そのため、前期のⅠにおいては、『日本書紀』の神話・説話の内容を読むことを中心に据える。また、『日本書紀』を書いた人々が、『日本書紀』を最初に読んだ人々であるという観点から、各神話・説話の表現や展開が、どのような意図によって書かれたものであるのか、等にも注意しながら読み進めて行きたい。
2022, 『日本書紀』は歴史書であるが、日本古典文学大系(岩波書店)や、新編日本古典文学全集(小学館)に収められていることからも分かるように、文学作品として扱われるものでもある。國學院の学び-『日本書紀』を読んだ人々ⅠⅡ-の今年度の担当は、日本上代文学を専門とする教員である。それゆえ、今年度は文学研究の立場から講義を行うことになる。| 後期Ⅱにおいては、『日本書紀』編纂者について考え、また文字・文体や、構成などについて考えるところからはじめる予定である。次いで、『日本書紀』成立から現在に至るまでの享受史・研究史についての概説を行って行く。その上で、文学研究の側からみた時の、現在の問題点や課題について、考えて行く予定である。
2023
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2023, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 前期の演習ⅠAでは、まずは写本・テキスト・注釈書、辞書類の調査を通して本文批判の徹底、訓読・語釈の検討を行う。続いて索引類を使っての用例調査等を通して、各表現のもつ特質について検討を加え、漢字本文・訓読文を確定し、語義・語釈に対するそれぞれの見解を導き出すことを目標とする。学期末に、各担当範囲の本文・訓読文・現代語訳の提出をもって、学期末レポートに換えることとする。
2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅠA 渋谷 谷口 雅博 木曜3限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅠB 渋谷 谷口 雅博 木曜3限)を参照してください。
2023, 『古事記』上巻に記された神話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などを踏まえつつ、神話成立の背景や各神話の持つ意味(本来の意味や作品内部における意味)を考え、新たな解釈を試みていく。| 期の演習ⅠBでは、前期に調査・確定した範囲を対象として、神話内容に関する調査・報告を行う。『古事記』の表現や神話内容については、解釈が定まっていないものが多い。それゆえ、『古事記』に影響を与えていると見られる漢籍の調査や、同時代の文献(『日本書紀』「風土記」『万葉集』など)の神話・説話類との比較検討、そして先行研究の調査を通して、各表現は神話に関する解釈の検討を行う必要がある。諸々の調査を踏まえて、発表者がそれぞれの見解を導き出せるようにすることを求めることになる。学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。卒業論文作成に向けての練習の意味もあるレポートなので、内容面のみではなく、レポート作成上のきまりごとを把握して貰うことも肝要である。
2023, 『古事記』の下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。前期の演習ⅡA・ⅢAでは『古事記』下巻の仁徳天皇条~允恭天皇条を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。履修者は必ず1回は発表を担当して貰う。|なお、演習は発表者が発表するだけでは形にならない。発表に対して他の学生が質問したり意見を述べたりし、それに対して発表者がまた見解を述べるというやりとりがあってはじめて演習が成り立つ。そのため、発表者以外の学生もそれぞれ他の学生の担当範囲について、予習をして授業に参加しなければならない。| 学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。
2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅡA 渋谷 谷口 雅博 木曜5限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅡB 渋谷 谷口 雅博 木曜5限)を参照してください。
2023, 『古事記』の下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。後期の演習ⅡB・ⅢBでは『古事記』下巻の安康天皇条~清寧天皇条を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。履修者は必ず1回は発表を担当して貰う。|なお、演習は発表者が発表するだけでは形にならない。発表に対して他の学生が質問したり意見を述べたりし、それに対して発表者がまた見解を述べるというやりとりがあってはじめて演習が成り立つ。そのため、発表者以外の学生もそれぞれ他の学生の担当範囲について、予習をして授業に参加しなければならない。| 学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。
2023, 『古事記』の下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。前期の演習ⅡA・ⅢAでは『古事記』下巻の仁徳天皇条~允恭天皇条を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。履修者は必ず1回は発表を担当して貰う。|なお、演習は発表者が発表するだけでは形にならない。発表に対して他の学生が質問したり意見を述べたりし、それに対して発表者がまた見解を述べるというやりとりがあってはじめて演習が成り立つ。そのため、発表者以外の学生もそれぞれ他の学生の担当範囲について、予習をして授業に参加しなければならない。| 学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。
2023, 前期の内容については(日本文学演習ⅢA 渋谷 谷口 雅博 木曜5限)を参照してください。後期の内容については(日本文学演習ⅢB 渋谷 谷口 雅博 木曜5限)を参照してください。
2023, 『古事記』の下巻に記載された説話を対象とし、学生の発表を中心に据えて授業を行う。本文の的確な読みを検討した上で、古代的な論理・信仰・習俗などの背景について考えつつ、新たな読みを模索していく。| 上代の文献には本文・訓読に問題のある箇所が多く、また解釈も定まっていない話が多い。後期の演習ⅡB・ⅢBでは『古事記』下巻の安康天皇条~清寧天皇条を取り上げ、まずは本文批判を徹底し、その上で各説話の検討を行う。従って、本文校訂・訓読・語釈などの調査を踏まえた上で、説話の内容を調査・分析・考察し、資料を作成の上で発表を行う。履修者は必ず1回は発表を担当して貰う。|なお、演習は発表者が発表するだけでは形にならない。発表に対して他の学生が質問したり意見を述べたりし、それに対して発表者がまた見解を述べるというやりとりがあってはじめて演習が成り立つ。そのため、発表者以外の学生もそれぞれ他の学生の担当範囲について、予習をして授業に参加しなければならない。| 学期末には、演習での発表内容を元にしてレポートを作成し、提出して貰うことになる。
2023, 上代文学の作品研究として、『出雲国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。特に出雲国は『古事記』『日本書紀』において神話の主舞台とされている国であるが、『出雲国風土記』は他国の「風土記」とは異なり、出雲土着の国造家が中心となって編纂されているので、中央神話とは質の異なる独自の神話世界が広がっていて興味深い。授業では、地名起源譚や、国作り神話など様々な神々の活躍する神話・説話を取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における『出雲国風土記』の価値・意義について考察する。
2023, 上代文学の作品研究として、『常陸国風土記』『播磨国風土記』を読む。「風土記」は奈良時代に中国の地誌に倣って各地で作成され、中央に提出された報告文書である。そこには土地の名の由来説話や地方独自の神話・伝説などが記されている。それらは中央政府が各地の歴史や実状を把握するために提出させたものであり、編纂者も殆どは中央から派遣された役人であるために、純粋に素朴な地方の伝承がそのまま記載されたものとは言い難い面もあるが、天皇家の歴史を記す『古事記』や『日本書紀』とは異なる魅力・価値があり、また実際の人々の暮らしや儀礼・祭祀の中から紡ぎ出された言葉が見受けられ、興味深い。| 授業では、現存する五ヶ国の「古風土記」のうち、『常陸国風土記』と『播磨国風土記』の中から地名起源譚・神々や貴人の巡行説話・異類婚姻譚などを取り上げ、各神話・説話の持つ意義や成立の背景について検討し、上代文学史における「風土記」の価値・意義について考察する。
2023, 『日本書紀』は歴史書であるが、日本古典文学大系(岩波書店)や、新編日本古典文学全集(小学館)に収められていることからも分かるように、文学作品として扱われるものでもある。國學院の学び-『日本書紀』を読んだ人々ⅠⅡ-の今年度の担当は、日本上代文学を専門とする教員である。それゆえ、今年度は文学研究の立場から講義を行うことになる。| 科目名からすると、『日本書紀』の享受史―どのように読まれ、継承され、研究されてきたか―といった点を中心に講義を展開するところであるが、そのためにはまず『日本書紀』そのものについて理解しなければならない。そのため、前期のⅠにおいては、『日本書紀』の神話・説話の内容を読むことを中心に据える。また、『日本書紀』を書いた人々が、『日本書紀』を最初に読んだ人々であるという観点から、各神話・説話の表現や展開が、どのような意図によって書かれたものであるのか、等にも注意しながら読み進めて行きたい。
2023, 『日本書紀』は歴史書であるが、日本古典文学大系(岩波書店)や、新編日本古典文学全集(小学館)に収められていることからも分かるように、文学作品として扱われるものでもある。國學院の学び-『日本書紀』を読んだ人々ⅠⅡ-の今年度の担当は、日本上代文学を専門とする教員である。それゆえ、今年度は文学研究の立場から講義を行うことになる。| 後期Ⅱにおいては、『日本書紀』編纂者について考え、また文字・文体や、構成などについて考えるところからはじめる予定である。次いで、『日本書紀』成立から現在に至るまでの享受史・研究史についての概説を行って行く。その上で、文学研究の側からみた時の、現在の問題点や課題について、考えて行く予定である。