K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

伊藤 龍平
文学部 日本文学科
教授
Last Updated :2023/12/21

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    伊藤 龍平, イトウ リョウヘイ

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所属・職名

  • 文学部 日本文学科, 教授

学位

  • 2003年03月22日, 博士(文学), 國學院大學, 文学関係, 文甲第44号, 近世俳諧説話の研究

本学就任年月日

  • 2021年04月01日

研究活動

論文

  • 「奇談集『行脚怪談袋』に描かれた〈芭蕉〉」, 伊藤龍平, 『藝能文化史』19号, 2001年03月31日, 藝能文化史
  • 「近世俳人の逸話と世間話」, 伊藤龍平, 『世間話研究』11号, 2001年10月31日, 世間話研究会
  • 「『芭蕉翁行脚怪談袋』と近世の説話」, 伊藤龍平, 『説話・伝承学』10号, 2002年03月31日, 説話・伝承学会
  • 「近世の俳徳説話」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』22号, 2002年03月31日, 昔話伝説研究会
  • 「芭蕉、風月の額―貴種流離の世間話―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』12号, 2002年11月30日, 世間話研究会
  • 「昔話「幽霊の歌」に見られる伝承の変容」, 伊藤龍平, 『口承文藝研究』26号, 2003年03月31日, 日本口承文藝學會
  • 「其角バナシの諸相―掛軸をめぐる説話伝承―」, 伊藤龍平, 『國學院雜誌』105巻2号, 2004年02月28日, 國學院大學
  • 「辞世を詠む乞食―西行伝承を支えた話群―」, 伊藤龍平, 『西行伝説の説話・伝承学的研究』2, 2004年03月31日, 西行伝承研究会
  • 「もう一羽の「くらっこ鳥」―ある「片足脚絆」説話と本草書―」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』24号, 2004年05月31日, 昔話伝説研究会
  • 「『西鶴名残の友』の俳人伝承」, 伊藤龍平, 『南台應用日語學報』4号, 2004年06月30日, 台湾・南台科技大学
  • 「近世の説話とメタモルフォーゼ―田鼠、化して鶉となりも蛇、化して蛸となる」, 伊藤龍平, 『世間話研究』14号, 2004年10月31日, 世間話研究会
  • 「昔話「鍛冶屋の婆」と語り手たちの〈世間〉」, 伊藤龍平, 『昔話―研究と資料―』32号, 2005年03月31日, 日本昔話学会
  • 「一足鶏と鶏三足―畸形動物をめぐる伝承とその変容―」, 伊藤龍平, 野村純一 編『伝承文学研究の方法』, 2005年03月31日, 岩田書院
  • 「連句・雑排・俳句をめぐる伝承とその変容」, 伊藤龍平, 『日本文学論究』64号, 2005年03月31日, 國學院大學國文學會
  • 「秋色桜伝承をめぐるコトとコトバ」, 伊藤龍平, 『伝承文化研究』4号, 2005年04月30日, 國學院大學伝承文化学会
  • 「『逃げろツチノコ』を捕まえる―山本素石とその時代―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』15号, 2005年10月31日, 世間話研究会
  • 「台湾のデパートの「鬼」―〈世間〉の位相、〈話〉の位相―」, 伊藤龍平, 『口承文藝研究』29号, 2006年03月31日, 日本口承文藝學會
  • 「ツチノコ論序説―妖怪・幻獣・未確認動物―」, 伊藤龍平, 小松和彦編『日本人の異界観』, 2006年10月31日, せりか書房
  • 「ツチノコも繁殖する―「恐怖」から「愛玩」へ―」, 伊藤龍平, 一柳廣孝 編『妖怪は繁殖する』(ナイトメア叢書3), 2006年12月31日, 青弓社
  • 「翻字と翻訳―鈴木棠三の昔話調査と国語教育―」, 伊藤龍平, 『口承文藝研究』30号, 2007年03月31日, 日本口承文藝學會
  • 「植民地下台湾の国語教育と昔話」, 伊藤龍平, 『昔話―研究と資料―』35号, 2007年03月31日, 日本昔話学会
  • 「陰陽眼の少女―現代台湾の鬼の噂―」, 伊藤龍平, 一柳廣孝『霊はどこにいるのか』(ナイトメア叢書3), 2007年12月31日, 青弓社
  • 「未確認動物の民俗学へ」, 伊藤龍平, 『生物学史研究』80号, 2008年09月30日, 日本科学史学会生物学史分科会
  • 「ネット怪談「くねくね」考―世間話の電承について―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』18号, 2008年10月31日, 世間話研究会
  • 「台湾のオカルト事情」, 伊藤龍平, 吉田司雄 編『オカルトの惑星 1980年代、もう一つの世界地図』, 2009年02月28日, 青弓社
  • 「台湾の国語/日本語教育と昔話」, 伊藤龍平, 『台湾昔話の研究と継承―植民地時代からグローバル社会へ―』(平成20年度広域科学教科教育学研究経費報告書), 2009年03月31日, 東京学芸大学
  • 「昔話唱歌・唱歌劇と台湾の国語教育」, 伊藤龍平, 『國學院雜誌』110巻11号, 2009年11月30日, 國學院大學
  • 「鳥居みゆきの黒い笑いとネット文化―「地上」と「地下」の狭間で―」, 伊藤龍平, 一柳廣孝 編『闇のファンタジー』(ナイトメア叢書7), 2010年08月31日, 青弓社
  • 「『探偵ナイトスクープ』の「謎のビニール紐」―電脳メディアの技術史とネットロア―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』20号, 2011年03月31日, 世間話研究会
  • 「台湾の美談の行方―ある日本人教師の碑をめぐって―」, 伊藤龍平, 『口承文芸研究』34号, 2011年03月31日, 日本口承文芸学会
  • 「台湾の義賊伝承と廟―廖添丁と李師科―」, 伊藤龍平, 林雅彦・小池淳一 編『唱導文化の比較研究―ユーラシアと日本:交流と表象―』, 2011年04月30日, 岩田書院
  • 「妖怪の博物誌」, 伊藤龍平, 小松和彦 編『妖怪学の基礎知識』, 2011年04月30日, 角川書店
  • 「震災美談「君が代少年」考―有事下の愛国心と説話―」, 伊藤龍平, 『口承文芸研究』36号, 2013年03月31日, 日本口承文芸学会
  • 「「のびあがり」と「八尺様」―電承説話の身体と妖怪―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』21号, 2013年03月31日, 世間話研究会
  • 「「とろかし草」(「そば清」)と「蛇の分食」をめぐって―奇談としての昔話―」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』32号, 2013年04月30日, 昔話伝説研究会
  • 「続「くねくね」考―ネットロアと電承体―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』22号, 2014年03月31日, 世間話研究会
  • 「台湾妖怪「モシナ」概説」」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』33号, 2014年04月30日, 昔話伝説研究会
  • 「「鬼」でもなく「神」でもなく―台湾の「モシナ」伝承―」, 伊藤龍平, 『怪異・妖怪文化の伝統と創造―ウチとソトの視点から』, 2015年01月31日, 国際日本文化研究センター
  • 「被災地の資料集を編むということ―『都路村説話集』を編纂して―」, 伊藤龍平, 『口承文芸研究』38号, 2015年03月31日, 日本口承文芸学会
  • 「『あまちゃん』考―ネット時代の「郷土」と「奇人」―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』23号, 2015年07月31日, 世間話研究会
  • 「日本統治下台湾の昔話教材と童話―杉山文悟と巌谷小波―, 伊藤龍平, 『台日児童文学発展的歴程與未来』, 2015年07月31日, 台湾・静宜大学
  • 「「一つ眼のダンジュウロウ」考―口承文芸の中の妖怪―」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』35号, 2016年03月31日, 昔話伝説研究会
  • 「日本統治下台湾の昔話集編纂事業―国語教育から郷土教育へ―」, 伊藤龍平, 『日本語文学研究と社会の連携』, 2016年12月31日, 台湾・輔仁大学
  • 「美談のパラダイム―孝子、軍国の母、そして偉人―」, 伊藤龍平, 『こえのことばの現在2017口承文芸の歩みと展望』, 2017年04月30日, 三弥井書店
  • 「「語り手論」夜明け前―野村純一『全釈 土佐日記』を読む―」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』36号, 2021年03月31日, 昔話伝説研究会
  • 「現代台湾妖怪案内」, 伊藤龍平, 石井正己 編『現代に生きる妖怪たち』, 2017年07月31日, 三弥井書店
  • 「ネットロアその後―SNSをめぐる電承のことなど―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』25号, 2018年07月31日, 世間話研究会
  • 「ザシキワラシの足音―妖怪と身体感覚―」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』37号, 2019年03月31日, 昔話伝説研究会
  • 「「化物問答」の近世と近代―昔話とリテラシー―」, 伊藤龍平, 『澁谷近世』24号, 2019年03月31日, 國學院大學近世文学会
  • 「鄭清文「紅亀粿」の幽霊たち―童話と世間話―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』26号, 2019年07月31日, 世間話研究会
  • 「湾生アイデンティティと昔話集―竹内治『台湾むかし話』をめぐって―」, 伊藤龍平, 『昔話―研究と資料―』40号, 2019年03月31日, 日本昔話学会
  • 「「北方」という郷土に生きる―安部佐市『入田付昔語集』をめぐって―」, 伊藤龍平, 『国際日本学』16号, 2019年03月31日, 法政大学国際日本学研究所
  • 「『選挙美談集』とその時代―日本統治下台湾の選挙と美談―」, 伊藤龍平, 『2019年中国文化大学日本語文学科シンポジウム―日本の言語・文化・思想・宗教・社会・歴史に関する研究と教育―論文集』, 2019年05月31日, 台湾・中国文化大学
  • 「「きさらぎ駅」今昔―スマホサイズ化されるネットロア―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』27号, 2019年03月31日, 世間話研究会
  • 「流霞広住が描いた怪異―『怪譚破几帳』と『雨錦』を中心に―」, 伊藤龍平, 『澁谷近世』26号, 2020年03月31日, 國學院大學近世文学会
  • 「開拓悲話「夜泣き梅女」説話の生成と展開」, 伊藤龍平, 『現在学研究』5号, 2020年09月30日, 現在学研究会
  • 「実話怪談の未成感と解釈について―「型」からの逸脱と「物語」の拒否―」, 伊藤龍平, 『現在学研究』7号, 2021年03月31日, 現在学研究会
  • 「逆立ちをする狐狸狢と、夜ごとの美女―「猥談」論の射程―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』28号, 2021年03月31日, 世間話研究会
  • 「アマビエ考―コロナ禍のなかの流行神―」, 伊藤龍平, 『口承文芸研究』44号, 2021年03月31日, 日本口承文芸学会
  • 「口裂け女は話されたか―「俗信」と「説話」―」, 伊藤龍平, 『口承文芸研究』44号, 2021年03月31日, 日本口承文芸学会
  • 「〈其角〉雨乞説話考」, 伊藤龍平, 『國學院大學大学院紀要―文学研究科―』, 32, 2000年03月31日, 國學院大學大学院
  • 「ツチノコの本地―妖怪から未確認動物へ―」, 伊藤龍平, 『世間話研究』, 10, 2000年10月31日, 世間話研究会
  • 「柳田山人論の原風景―「山人外伝資料」再見―」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』, 21, 2000年05月31日, 昔話伝説研究会
  • 「秋成散文作品における伝承上の人物の享受―「浅茅が宿」を中心に―, 伊藤龍平, 『日本文學論究』, 59, 2000年03月31日, 國學院大學國文學會
  • 「『日本霊異記』の盗人譚―世間話の定義に関する疑問―, 伊藤龍平, 『世間話研究』, 9, 1999年05月31日, 世間話研究会
  • 「柳田國男の昔話研究と近世の説話」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』, 20, 1999年05月31日, 昔話伝説研究会
  • 「近世奇談集『宿直草』試論」, 伊藤龍平, 『國學院大學近世文学会会報』, 5, 1999年03月31日, 國學院大學近世分学会
  • 「上田秋成の比喩―散文作品を中心に―」, 伊藤龍平, 『國學院大學大学院紀要―文学研究科―』, 30, 1999年03月31日, 國學院大學大学院
  • 「「迷ハシ神」型狐化譚の考察」, 伊藤龍平, 『昔話伝説研究』, 19, 1999年03月31日, 昔話伝説研究会
  • 「比喩表現から読む『雨月物語』」, 伊藤龍平, 『日本文學論究』, 57, 1998年03月31日, 國學院大學國文學會

著書等出版物

  • 『ヌシ―神か妖怪か―』, 伊藤龍平, 笠間書院, 2021年08月10日, 年をとって巨大になり、霊的な力を持つようになった生物(蛇、魚、亀など)を、昔から、日本人は「ヌシ(主)」と呼んでいる。神でも妖怪でもあるヌシは、大自然の象徴である。 ヌシについて研究することによって、日本人の自然観や生命観を理解でき、また、自然と人の共生のヒントを発見できる。
  • 『恋する赤い糸―日本と台湾の縁結び信仰―』, 伊藤龍平、陳卉如, 三弥井書店, 2019年08月30日, 指導担当学生・陳卉如の修士論文「赤い糸の俗信―台湾と日本の事例から―」に、大幅な加筆訂正を行い、リライトした本。台南市でのフィールドワークと文献調査によって、見合い結婚と恋愛結婚の件数が逆転した1970年代から、月下老人と赤い糸をめぐる縁結び信仰が流行したことを探り当て、この時期に恋愛観・結婚観の変化があったと指摘する。台湾の事例のみならず、日本との比較文化論も展開している。
  • 『何かが後をついてくる―妖怪と身体感覚―』, 伊藤龍平, 青弓社, 2018年08月03日, 本書は、民間に伝承されている五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)に感じる妖怪たちについて論じたもので、基本には「話された妖怪」と「妖怪のビジュアル化」への関心がある。また、文字文化と口承文化の比較にも筆を割き、とかく文字・絵画資料に偏りがちな現今の妖怪伝承研究に一石を投じたつもりである。後半は、通俗的「妖怪」が生まれつつある沖縄や台湾の現状についてレポートしている。
  • 『怪談おくのほそ道―現代語訳『芭蕉翁行脚怪談袋』―』, 伊藤龍平, 国書刊行会, 2016年05月25日, 博士論文「近世俳諧説話の研究」では一章を割いて近世の奇談集『芭蕉翁行脚怪談袋』を論じた。同書は近世後期に写本として流通していたもので、松尾芭蕉とその弟子たちを主人公とした奇談集である。内容は荒唐無稽で、それゆえ作家論を旨とする近世文学研究者のあいだでは等閑視されていたが、和歌説話集の末裔に位置づけられる。本書では『芭蕉翁行脚怪談袋』を現代語訳し、本文と同程度の長さの解説を施した。書き下ろし。
  • 『ネットロア―ウェブ時代の「ハナシ」の伝承―』, 伊藤龍平, 青弓社, 2016年02月20日, 従来型の説話伝承の二形態である「口承」と「書承」に加え、新たに「電承(インターネットを介した伝承)」という術語を設け、現代の説話伝承の状況について考察した本。説話の内容よりも、説話の伝承のされ方の違いを「電承体」という語を導入して説明し、メディア論、ネット身体論、郷土論などを絡めて論じた。ただし、論の基盤にあるのは、伝承文学研究(とくに世間話研究)の蓄積である。
  • 『福島県田村郡都路村説話集』, 伊藤龍平, 私家版, 2015年05月27日, 平成初期に、國學院大學説話研究会で行なっていた福島県田村郡の調査のうち、都路村(現・田村市)の部分を、採訪委員長を務めていた編者が翻字し、まとめたもの。調査は1993~96年に行なわれた(本書編集のために2014年に追調査)。昔話・伝説・世間話のオーソドックスな構成だが、世間話を奇事異聞(第三章「不思議な話」)と日常の話(第五章「生活の話」)に分けた点、調査の場をそのまま再現しようとした点に特色がある。
  • 『棗と石榴』, 葉蓁蓁, 国書刊行会, 2014年12月31日, 葉蓁蓁(台湾・南台科技大学教専任講師)との共訳。著者の尉天驄(1935~2019)は現代台湾を代表する作家・詩人・評論家。長年、政治大学(台北市)教授を務めた。本書は著者晩年の心境を吐露した自伝的小説と随筆をまとめたもので、全三十章からなる。外省人(戦後、大陸から台湾に渡ってきた漢民族)の悲哀が綴られており、中国/台湾の民衆文化が垣間見られる。なお、著者の作品が日本語訳されるのは初めて。
  • 『現代台湾鬼譚―海を渡った「学校の怪談」―』, 伊藤龍平、謝佳静, 青弓社, 2012年08月20日, 指導担当学生・謝佳静の修士論文「学校の怪談の台日比較」をベースに、自身が書き溜めていた論考を加えてリライトした本。新規に執筆した箇所も多い。近代に導入された教育制度は、全世界的に均質な学校空間を生み、それが学校文化を生じさせ。しかし、背景にある伝統文化の違いは随所に現われる。本書では、台湾の学校の怪談の見られる中華圏の鬼(グェイ≒幽霊)伝承について考察した。学校の怪談の国際比較は、今日でも珍しい。
  • 『江戸幻獣博物誌―妖怪と未確認動物のはざまで―』, 伊藤龍平, 青弓社, 2010年10月22日, 博士論文のテーマである俳諧説話の研究と同時進行で進めていた近世の本草説話(本草書に載る説話、本草学的知識にまつわる説話)についてまとめた本。本書でいう「幻獣」とは、近代以降の「未確認動物」の前段階にあたり、「妖怪」と「動物」の中間に位置づけられる概念である。本草学的知識が説話を生むこと、本草学者のネットワークが伝承経路となることを論じた。前掲『ツチノコの民俗学』はここから派生して一冊となった。
  • 『ツチノコの民俗学―妖怪から未確認動物へ―』, 伊藤龍平, 青弓社, 2008年08月25日, 1970年代に「未確認動物」としてブームを起こしたツチノコ伝承をめぐる文化史。前近代には「妖怪」「幻獣」と認識されていたツチノコが、近代以降、「未確認動物」として定着していく様子を追った。前半は近世の資料(本草書・随筆・紀行文など)を用いてツチノコの原型であるノヅチを、後半は1970年代に、釣り人文化・子ども文化・観光文化のなかで消費され、変容していくツチノコを伝承として考察した。
  • 『江戸の俳諧説話』, 伊藤龍平, 翰林書房, 2007年61月, 博士論文「近世俳諧説話の研究」(國學院大學に提出)を再編して、単行本化したもの。近世の文献に散見される俳諧にまつわる話を「俳諧説話」の名でカテゴライズし、通時的には和仮設話の末裔と位置づける一方、共時的には俳人をめぐる世間話を近世文化の中に位置づけ、新たな近世説話研究の分野を切り開こうとした。文献資料を主に用いたが、民俗報告書に見られる説話や俗信の資料も積極的に用いた。

教育活動

担当授業

  • 伝承文学講読I, 2021, 本講義では、近世に写本として流通していた『芭蕉翁行脚会談袋』を講読する。同書は、松尾芭蕉とその門人たちを主人公とした奇談集で、内容は荒唐無稽、史実性を重視する作家論的研究には適さないが、伝承文学研究の立場からは示唆される面が多い。講義では、一回につき一話ずつ『芭蕉翁行脚会談袋』の本文(原文)を読み進め、適宜、注釈を加える。その際、拙著『怪談おくのほそ道』を活用する。
  • 伝承文学講読II, 2021, 本講義では、近世に写本として流通していた『芭蕉翁行脚会談袋』を講読する。同書は、松尾芭蕉とその門人たちを主人公とした奇談集で、内容は荒唐無稽、史実性を重視する作家論的研究には適さないが、伝承文学研究の立場からは示唆される面が多い。講義では、一回につき一話ずつ『芭蕉翁行脚会談袋』の本文(原文)を読み進め、適宜、注釈を加える。その際、拙著『怪談おくのほそ道』を活用する。
  • 伝承文学概説I, 2021, 【対面授業】|伝承文学とは、日本民俗学の方法を用いて文学や文化を理解する学問手法です。|伝承文学は日本文学・日本語学と共に、國學院大學の文学研究の特色となっています。|伝承文学概説では、伝承文学と日本民俗学の基礎を学びます。||伝承文学は、日本民俗学の方法を用いて、各時代・地域に生きた普通の人びと(常民)の、ものの考え方や感じ方と、それを基にした生活全般の行為の総体(民俗)から、文学や文化を考察します。|したがって、伝承文学においては文字となった文学のみならず、生業・衣食住・年中行事・民間信仰・祭礼・芸能等、過去から現在に至るまでの幅広い民俗文化全般を対象とします。|中でもとりわけ文学(記載文芸)と関りの深い「口承文芸」――民話や民謡など口伝えの文芸――の領域を重視して進めていきます。||伝承文学概説では、古典文学作品と口承文芸とを比較し、その背後に存在する民俗文化の特性を理解していきます。|さらに口承文芸・記載文芸の国際比較や、現代文化への影響などを通してより広い視野から理解し、その概念や研究方法を学びます。|
  • 伝承文学概説II, 2021, 伝承文学とは、日本民俗学の方法を用いて文学や文化を理解する学問手法です。|伝承文学は日本文学・日本語学と共に、國學院大學の文学研究の特色となっています。|伝承文学概説では、伝承文学と日本民俗学の基礎を学びます。||伝承文学は、日本民俗学の方法を用いて、各時代・地域に生きた普通の人びと(常民)の、ものの考え方や感じ方と、それを基にした生活全般の行為の総体(民俗)から、文学や文化を考察します。|したがって、伝承文学においては文字となった文学のみならず、生業・衣食住・年中行事・民間信仰・祭礼・芸能等、過去から現在に至るまでの幅広い民俗文化全般を対象とします。|中でもとりわけ文学(記載文芸)と関りの深い「口承文芸」――民話や民謡など口伝えの文芸――の領域を重視して進めていきます。||伝承文学概説では、古典文学作品と口承文芸とを比較し、その背後に存在する民俗文化の特性を理解していきます。|さらに口承文芸・記載文芸の国際比較や、現代文化への影響などを通してより広い視野から理解し、その概念や研究方法を学びます。
  • 伝承文学演習I, 2021, 本演習では、受講者の故郷の伝説について調べ、問いを見つけて発表し、質疑応答を行なう。「故郷」は出身地に限らず、居住経験がある土地ならばどこでもよいし、隣接する自治体でもよい。地域に結びついていれば世間話を対象にしてもよい。発表は以下の六点を基本とし、各自、アレンジをしてほしい―①伝説の紹介、②伝説に関わる事物の紹介、③語釈、④伝説の現代における展開、⑤関連論文の提示、⑥発表者の見解。。事前に、教員による指導も行なう。
  • 伝承文学概説I, 2021, 【対面授業】|伝承文学とは、日本民俗学の方法を用いて文学や文化を理解する学問手法です。|伝承文学は日本文学・日本語学と共に、國學院大學の文学研究の特色となっています。|伝承文学概説では、伝承文学と日本民俗学の基礎を学びます。||伝承文学は、日本民俗学の方法を用いて、各時代・地域に生きた普通の人びと(常民)の、ものの考え方や感じ方と、それを基にした生活全般の行為の総体(民俗)から、文学や文化を考察します。|したがって、伝承文学においては文字となった文学のみならず、生業・衣食住・年中行事・民間信仰・祭礼・芸能等、過去から現在に至るまでの幅広い民俗文化全般を対象とします。|中でもとりわけ文学(記載文芸)と関りの深い「口承文芸」――民話や民謡など口伝えの文芸――の領域を重視して進めていきます。||伝承文学概説では、古典文学作品と口承文芸とを比較し、その背後に存在する民俗文化の特性を理解していきます。|さらに口承文芸・記載文芸の国際比較や、現代文化への影響などを通してより広い視野から理解し、その概念や研究方法を学びます。
  • 伝承文学概説II, 2021, 伝承文学とは、日本民俗学の方法を用いて文学や文化を理解する学問手法です。|伝承文学は日本文学・日本語学と共に、國學院大學の文学研究の特色となっています。|伝承文学概説では、伝承文学と日本民俗学の基礎を学びます。||伝承文学は、日本民俗学の方法を用いて、各時代・地域に生きた普通の人びと(常民)の、ものの考え方や感じ方と、それを基にした生活全般の行為の総体(民俗)から、文学や文化を考察します。|したがって、伝承文学においては文字となった文学のみならず、生業・衣食住・年中行事・民間信仰・祭礼・芸能等、過去から現在に至るまでの幅広い民俗文化全般を対象とします。|中でもとりわけ文学(記載文芸)と関りの深い「口承文芸」――民話や民謡など口伝えの文芸――の領域を重視して進めていきます。||伝承文学概説では、古典文学作品と口承文芸とを比較し、その背後に存在する民俗文化の特性を理解していきます。|さらに口承文芸・記載文芸の国際比較や、現代文化への影響などを通してより広い視野から理解し、その概念や研究方法を学びます。
  • 伝承文学史I, 2021, 「伝承文学」という語を字義通りに解するのならば、それはいつの時代にも、どんな場所にもあったはずである。本講義では、日本における伝承文学の歴史を、文献に拠りながら、各時代の文化思潮に拠りながら編年体で追うことにする。その際、説話を伝承させるメディアに注目する。扱う対象は口承説話、書承説話を主とするが、私の専門性により、近世から近現代の説話を中心とする。議論が抽象的にならないように、毎回、具体的な説話を取り上げる。
  • 伝承文学史II, 2021, 「伝承文学」という語を字義通りに解するのならば、それはいつの時代にも、どんな場所にもあったはずである。本講義では、日本における伝承文学の歴史を、文献に拠りながら、各時代の文化思潮に拠りながら編年体で追うことにする。その際、説話を伝承させるメディアに注目する。扱う対象は口承説話、書承説話を主とするが、私の専門性により、近世から近現代の説話を中心とする。議論が抽象的にならないように、毎回、具体的な説話を取り上げる。
  • 伝承文学概説I, 2022, 【対面授業】|伝承文学とは、日本民俗学の方法を用いて文学や文化を理解する学問手法です。|伝承文学は日本文学・日本語学と共に、國學院大學の文学研究の特色となっています。|伝承文学概説では、伝承文学と日本民俗学の基礎を学びます。||伝承文学は、日本民俗学の方法を用いて、各時代・地域に生きた普通の人びと(常民)の、ものの考え方や感じ方と、それを基にした生活全般の行為の総体(民俗)から、文学や文化を考察します。|したがって、伝承文学においては文字となった文学のみならず、生業・衣食住・年中行事・民間信仰・祭礼・芸能等、過去から現在に至るまでの幅広い民俗文化全般を対象とします。|中でもとりわけ文学(記載文芸)と関りの深い「口承文芸」――民話や民謡など口伝えの文芸――の領域を重視して進めていきます。||伝承文学概説では、古典文学作品と口承文芸とを比較し、その背後に存在する民俗文化の特性を理解していきます。|さらに口承文芸・記載文芸の国際比較や、現代文化への影響などを通してより広い視野から理解し、その概念や研究方法を学びます。|
  • 伝承文学概説II, 2022, 【対面授業】|伝承文学とは、日本民俗学の方法を用いて文学や文化を理解する学問手法です。|伝承文学は日本文学・日本語学と共に、國學院大學の文学研究の特色となっています。|伝承文学概説では、伝承文学と日本民俗学の基礎を学びます。||伝承文学は、日本民俗学の方法を用いて、各時代・地域に生きた普通の人びと(常民)の、ものの考え方や感じ方と、それを基にした生活全般の行為の総体(民俗)から、文学や文化を考察します。|したがって、伝承文学においては文字となった文学のみならず、生業・衣食住・年中行事・民間信仰・祭礼・芸能等、過去から現在に至るまでの幅広い民俗文化全般を対象とします。|中でもとりわけ文学(記載文芸)と関りの深い「口承文芸」――民話や民謡など口伝えの文芸――の領域を重視して進めていきます。||伝承文学概説では、古典文学作品と口承文芸とを比較し、その背後に存在する民俗文化の特性を理解していきます。|さらに口承文芸・記載文芸の国際比較や、現代文化への影響などを通してより広い視野から理解し、その概念や研究方法を学びます。|
  • 伝承文学演習ⅠA, 2022, 本演習では、受講者の故郷の伝説について調べ、問いを見つけて発表し、質疑応答を行なう。「故郷」は出身地に限らず、居住経験がある土地ならばどこでもよいし、隣接する自治体でもよい。地域に結びついていれば世間話を対象にしてもよい。発表は以下の六点を基本とし、各自、アレンジをしてほしい―①伝説の紹介、②伝説に関わる事物の紹介、③語釈、④伝説の現代における展開、⑤関連論文の提示、⑥発表者の見解。。事前に、教員による指導も行なう。
  • 伝承文学演習I, 2022, 前期の内容については、(伝承文学演習ⅠA 渋谷 伊藤 龍平 火曜6限)を参照してください。後期の内容については、(伝承文学演習ⅠB 渋谷 伊藤 龍平 火曜6限)を参照してください。
  • 伝承文学演習ⅠB, 2022, 本演習では、昔話のモチーフ、もしくはタイプ(話型)について調べ、問いを見つけて発表し、質疑応答を行なう。モチーフ、タイプ以外のテーマでの発表を希望する場合は、事前に教員に相談をする。発表は下記の五点を基本とし、各自、アレンジをしてほしい―①昔話の紹介、②モチーフ、もしくはタイプの紹介、③語釈、④関連論文の提示、⑤発表者の見解。事前に、教員による指導も行なう。
  • 伝承文学史I, 2022, 「伝承文学」という語を字義通りに解するのならば、それはいつの時代にも、どんな場所にもあったはずである。本講義では、日本における伝承文学の歴史を、文献に拠りながら、各時代の文化思潮に拠りながら編年体で追うことにする。その際、説話を伝承させるメディアに注目する。扱う対象は口承説話、書承説話を主とするが、私の専門性により、近世から近現代の説話を中心とする。議論が抽象的にならないように、毎回、具体的な説話を取り上げる。
  • 伝承文学史II, 2022, 「伝承文学」という語を字義通りに解するのならば、それはいつの時代にも、どんな場所にもあったはずである。本講義では、日本における伝承文学の歴史を、文献に拠りながら、各時代の文化思潮に拠りながら編年体で追うことにする。その際、説話を伝承させるメディアに注目する。扱う対象は口承説話、書承説話を主とするが、私の専門性により、近世から近現代の説話を中心とする。議論が抽象的にならないように、毎回、具体的な説話を取り上げる。
  • 伝承文学講読I, 2022, 本講義では、近世に写本として流通していた『芭蕉翁行脚会談袋』を講読する。同書は松尾芭蕉とその門人たちを主人公とした奇談集で、内容は荒唐無稽、史実性を重視する作家論的研究には適さないが、伝承文学研究の立場からは示唆される面が多い。講義では、一回につき一話ずつ『芭蕉翁行脚会談袋』の本文(原文)を読み進め、適宜、注釈を加える。その際、拙著『怪談おくのほそ道』を活用する。
  • 伝承文学講読II, 2022, 本講義では、近世に写本として流通していた『芭蕉翁行脚会談袋』を講読する。同書は松尾芭蕉とその門人たちを主人公とした奇談集で、内容は荒唐無稽、史実性を重視する作家論的研究には適さないが、伝承文学研究の立場からは示唆される面が多い。講義では、一回につき一話ずつ『芭蕉翁行脚会談袋』の本文(原文)を読み進め、適宜、注釈を加える。その際、拙著『怪談おくのほそ道』を活用する。
  • 伝承文学概説I, 2023
  • 伝承文学概説II, 2023
  • 伝承文学演習ⅠA, 2023
  • 伝承文学演習I, 2023
  • 伝承文学演習ⅠB, 2023
  • 伝承文学史I, 2023
  • 伝承文学史II, 2023
  • 伝承文学講読I, 2023
  • 伝承文学講読II, 2023
  • 伝承文学概説I, 2023, 【対面授業】|伝承文学とは、日本民俗学の方法を用いて文学や文化を理解する学問手法です。|伝承文学は日本文学・日本語学と共に、國學院大學の文学研究の特色となっています。|伝承文学概説では、伝承文学と日本民俗学の基礎を学びます。||伝承文学は、日本民俗学の方法を用いて、各時代・地域に生きた普通の人びと(常民)の、ものの考え方や感じ方と、それを基にした生活全般の行為の総体(民俗)から、文学や文化を考察します。|したがって、伝承文学においては文字となった文学のみならず、生業・衣食住・年中行事・民間信仰・祭礼・芸能等、過去から現在に至るまでの幅広い民俗文化全般を対象とします。|中でもとりわけ文学(記載文芸)と関りの深い「口承文芸」――民話や民謡など口伝えの文芸――の領域を重視して進めていきます。||伝承文学概説では、古典文学作品と口承文芸とを比較し、その背後に存在する民俗文化の特性を理解していきます。|さらに口承文芸・記載文芸の国際比較や、現代文化への影響などを通してより広い視野から理解し、その概念や研究方法を学びます。|
  • 伝承文学概説II, 2023, 【対面授業】|伝承文学とは、日本民俗学の方法を用いて文学や文化を理解する学問手法です。|伝承文学は日本文学・日本語学と共に、國學院大學の文学研究の特色となっています。|伝承文学概説では、伝承文学と日本民俗学の基礎を学びます。||伝承文学は、日本民俗学の方法を用いて、各時代・地域に生きた普通の人びと(常民)の、ものの考え方や感じ方と、それを基にした生活全般の行為の総体(民俗)から、文学や文化を考察します。|したがって、伝承文学においては文字となった文学のみならず、生業・衣食住・年中行事・民間信仰・祭礼・芸能等、過去から現在に至るまでの幅広い民俗文化全般を対象とします。|中でもとりわけ文学(記載文芸)と関りの深い「口承文芸」――民話や民謡など口伝えの文芸――の領域を重視して進めていきます。||伝承文学概説では、古典文学作品と口承文芸とを比較し、その背後に存在する民俗文化の特性を理解していきます。|さらに口承文芸・記載文芸の国際比較や、現代文化への影響などを通してより広い視野から理解し、その概念や研究方法を学びます。|
  • 伝承文学演習ⅠA, 2023, 本演習では、受講者の故郷の伝説について調べ、問いを見つけて発表し、質疑応答を行なう。「故郷」は出身地に限らず、居住経験がある土地ならばどこでもよいし、隣接する自治体でもよい。地域に結びついていれば世間話を対象にしてもよい。発表は以下の六点を基本とし、各自、アレンジをしてほしい―①伝説の紹介、②伝説に関わる事物の紹介、③語釈、④伝説の現代における展開、⑤関連論文の提示、⑥発表者の見解。。事前に、教員による指導も行なう。
  • 伝承文学演習I, 2023, 前期の内容については(伝承文学演習ⅠA 渋谷 伊藤 龍平 火曜6限)を参照してください。後期の内容については(伝承文学演習ⅠB 渋谷 伊藤 龍平 火曜6限)を参照してください。
  • 伝承文学演習ⅠB, 2023, 本演習では、昔話のモチーフ、もしくはタイプ(話型)について調べ、問いを見つけて発表し、質疑応答を行なう。上記以外のテーマでの発表を希望する場合は、事前に教員に相談をする。発表は下記の五点を基本とし、各自、アレンジをしてほしい―①昔話の紹介、②モチーフ、もしくはタイプの紹介、③語釈、④関連論文の提示、⑤発表者の見解。事前に、教員による指導も行なう。
  • 伝承文学史I, 2023, 「伝承文学」という語を字義通りに解するのならば、それはいつの時代にも、どんな場所にもあったはずである。本講義では、日本における伝承文学の歴史を、文献に拠りながら、各時代の文化思潮に拠りながら編年体で追うことにする。その際、説話を伝承させるメディアに注目する。扱う対象は口承説話、書承説話を主とするが、私の専門性により、近世から近現代の説話を中心とする。議論が抽象的にならないように、毎回、具体的な説話を取り上げる。
  • 伝承文学史II, 2023, 「伝承文学」という語を字義通りに解するのならば、それはいつの時代にも、どんな場所にもあったはずである。本講義では、日本における伝承文学の歴史を、日本文学史を緩やかに解体しつつ、編年体で追うことにする。その際、説話を伝承させるメディアに注目する。扱う対象は多岐にわたるが、私の専門性により、説話が中心となる。
  • 伝承文学講読I, 2023, 本講義では、近世に写本として流通していた『芭蕉翁行脚会談袋』を講読する。同書は松尾芭蕉とその門人たちを主人公とした奇談集で、内容は荒唐無稽、史実性を重視する作家論的研究には適さないが、伝承文学研究の立場からは示唆される面が多い。講義では、一回につき一話ずつ『芭蕉翁行脚会談袋』の本文(原文)を読み進め、適宜、注釈を加える。その際、拙著『怪談おくのほそ道』を活用する。
  • 伝承文学講読II, 2023, 本講義では、近世に写本として流通していた『芭蕉翁行脚会談袋』を講読する。同書は、松尾芭蕉とその門人たちを主人公とした奇談集で、内容は荒唐無稽、史実性を重視する作家論的研究には適さないが、伝承文学研究の立場からは示唆される面が多い。講義では、一回につき一話ずつ『芭蕉翁行脚会談袋』の本文(原文)を読み進め、適宜、注釈を加える。その際、拙著『怪談おくのほそ道』を活用する。