K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

西山 萌
人間開発学部 子ども支援学科
助手
Last Updated :2025/04/18

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    西山 萌, ニシヤマ モエ

所属・職名

  • 人間開発学部 子ども支援学科, 助手

学位

  • 2025年03月24日, 博士(人文科学), お茶の水女子大学, 教育学・保育学関係, 博甲第481号, 幼稚園3歳児クラスに見られる「好意」の研究ー倉橋惣三の相互的生活論に着目してー
  • 2018年03月23日, 修士(人文科学), お茶の水女子大学, 教育学・保育学関係, 第2207号, 保育者の身体がひらかれる保育の場についての研究:私立幼稚園のフィールドワークから

本学就任年月日

  • 2025年04月01日

研究活動

論文

  • 保育者の専門性が発揮される保育の場の検討―私立F幼稚園におけるチーム保育の事例から―, 西山, 萌, お茶の水女子大学子ども学研究紀要, 9, 23, 34, 2021年06月30日, お茶の水女子大学子ども学研究会, In order to improve the expertise of ECEC teachers, it is necessary to not only consider their acquisition of knowledge and skills as an individual, but also the demonstration of such skills in an organization. In this study, we focused on team ECEC, in which all the teachers work together, and examined the kind of organization in which the expertise of teachers can be demonstrated. The method used entailed participant observation undertaken at F kindergarten. The results were as follows: First, from the analysis of the case study, it was thought that the teachers' demonstration of their expertise was the action "understanding" and "action" took place simultaneously. Next, as gleaned from the interview analysis, it was shown that team ECEC is practiced based on beliefs and systems. In addition, it became clear that the system is important for teachers to demonstrate their expertise. The system was to create a form of ECEC where children and teachers could mix, an open structure, and time for teachers to discuss with each other.

Misc

  • 倉橋惣三の保育理論における相互的生活, 西山 萌, 保育学研究, 62, 2, 31, 42, 2024年, 一般社団法人 日本保育学会, 本研究は,倉橋惣三の保育理論における「相互的生活」とは何かを明らかにするものである。1914〜1953年の倉橋の著述を分析した結果,(1)相互的生活は子どもの友達への欲求を満たすために必要である,(2)相互的生活とは対等で交渉的な子ども同士の生活である,(3)相互的生活による教育では個性が尊重され教育の対象が群とされる,(4)相互的生活による教育ではおのずと沸き起こる子どもの心もちに価値を置く,(5)相互的生活により関係の中で生きる人間の下地が耕されるという五つの考えが明らかになった。よって,倉橋の相互的生活論は,槇山栄次や城戸幡太郎の共同性養成を目的とする教育論とは異なる,関係論的視点による教育論だと考察された。
  • 保育者の専門性が発揮される保育の場の検討―私立F幼稚園におけるチーム保育の事例から―, 西山, 萌, お茶の水女子大学子ども学研究紀要, 9, 23, 34, 2021年06月30日, お茶の水女子大学子ども学研究会
  • 認定こども園における進級児・新入園児のかかわりの分析—コロナ禍での3歳児クラスの事例から, 西山 萌, 質的心理学研究, 20, Special, S235, S242, 2021年, 日本質的心理学会, 認定こども園において3 歳児クラス初期には,初めて集団を経験する新入園児(1 号認定児・幼稚園型)と,すでに園生活に馴染んでいる進級児(2 号認定児・保育所型)が混ざり合う。進級児と新入園児のかかわりについて,コロナ禍の保育では丁寧な実践が行われたため新たな発見が得られた。そこで,本研究では,コロナ禍の認定こども園3 歳児クラス初期に着目し,進級児と新入園児のかかわりの特徴と内容についてレイヴとウェンガーの社会的諸関係性から捉えることを試みた。対象は担任保育者が作成した記録物とし,記録された子どもの行為を動詞化して分析を行った。その結果,進級児と新入園児間特有のかかわりとして,互いに気にかける行為があることが明らかになった。また,気にかける行為に関連する行為を調べた結果,3 歳児が年上の子どもに気にかけてもらう行為が見られることが明らかになった。そして,気にかける/気にかけてもらう事例を分析したところ,新入園児は自分が関心を寄せる物事に関する場面で進級児を気にかけていた一方で,進級児は,年上の子どもと同じように,友達の求めに応じて新入園児を気にかける行為をしていたことが示された。