戦後日本のコンブ業, 神長 英輔, 國學院雜誌 = The Journal of Kokugakuin University, 122, 1, 1, 18, 2021年01月, 國學院大學, 日本のコンブ業は敗戦で樺太(サハリン島南部)、千島列島南部、歯舞群島という有力な産地を失い、コンブの供給量を大きく減っていた。一方、食糧の供給が全体として滞っていたために国内のコンブ需要は堅調だった。この結果、コンブの需要と供給の釣り合いは保たれた。
戦前までの中国沿岸にはコンブがほとんど自生せず、中国はもっぱらコンブの輸入国だった。しかし、1950年代初めに革新的なコンブ養殖の技術が確立され、中国はコンブを自給するようになった。こうして近世以来続いた日本から中国へのコンブ輸出は終わった。
近代東北アジア諸地域におけるコンブ漁業の比較研究, 神長英輔, 2019年度 大学研究助成 アジア歴史研究報告書, 13, 27, 2020年03月, 公益財団法人JFE21世紀財団
コンブはどのように食べられてきたのか : 東北アジアにおけるコンブ食の歴史, 神長 英輔, 新潟国際情報大学国際学部紀要 = NUIS journal of intenational studies, 3, 1, 14, 2018年04月, 新潟国際情報大学国際学部
Constructing the Northern Sea (Hokuyo) : Rhetoric of Fishery Problems in Japan of the 1920s and 1930s, KAMINAGA Eisuke, 新潟国際情報大学国際学部紀要 = NUIS journal of intenational studies, 2, 1, 12, 2017年04月, 新潟国際情報大学国際学部
Рыбопромышленность в оккупированных Японией низовьях Амура и на Cеверном Сахалине в начале 1920-х годов., КАМИНАГА Эӣсукэ, Ученые записки Сахалинского государственного университета, 13-14, 104, 107, 2017年12月, Сахалинский Государственный Университет
第1次五カ年計画期(1928-1932)のソ連極東漁業における日本人労働者 : 頻発する労働争議とその背景, 神長 英輔, 新潟国際情報大学国際学部紀要 = NUIS journal of intenational studies, 1, 89, 102, 2016年04月, 新潟国際情報大学国際学部, The Soviet fishery industry in the Soviet Far East made rapid progress in the first Five-Year Plan (1928 - 1932). Soviet state-owned fishery companies made better catches and produced increasingly greater quantities of canned fish each year. Soviet fishery companies were then in competition with powerful Japanese companies that operated many demarcated fisheries along the Soviet Far East coast, especially in Kamchatka, since the Portsmouth Peace Treaty (1905). In 1928, the USSR and Japan concluded their new fishery treaty that did not favor Soviet fisheries. The Soviet government attempted to promote Soviet fishery with the aid of Japanese fishery materials and transport ships. Over 4000 seasonal migrant workers from Japan contributed to the great success of Soviet companies. However, these companies experienced many labor disputes by Japanese workers, especially in 1929. The workers complained about the terms of their contracts, which often differed from those presented in advance by employment agents in Japan. These companies also lacked sufficient arrangements for good operations, which was a cause of concern among workers who expected to be paid according to a percentage of profits.
うたごえ運動とは何か : ミーム学の視点から考える, 神長 英輔, 新潟国際情報大学情報文化学部紀要, 15, 1, 14, 2012年04月, 新潟国際情報大学, 1950年代,全国各地で若者の合唱サークルが組織された.1940年代末に起こったこの運動はうたごえ運動と呼ばれた.うたごえ運動は文化運動,労働運動,反核平和運動と連携し,1950年代半ばに最盛期を迎えた.しかし,早くも1960年代前半には人気を失った.この運動はどのようにして同時代の若者の心をとらえたのか.またなぜ若者の心はうたごえ運動から離れていったのか.この論文は進化論の観点から文化を理解するミーム学の知見を用いてこの疑問に答える. ミームとは模倣であり,遺伝子に似た「文化の自己複製子」として理解される.うたごえ運動とは「正しく,美しく歌え」などの指示のミーム,「歌の力によって大衆を組織し,世を動かす」という物語のミーム,ミームとしての歌からなるミーム複合体である.うたごえ運動が拡大し,一転して衰えた過程はこれらのミームが複製された(されなくなった)過程として説明できる.
コンブの道 : サハリン島と中華世界(<特集>2010年度大会), 神長 英輔, ロシア史研究, 88, 64, 77, 2011年, ロシア史研究会
戦争と漁業:「北洋漁業」の歴史を問い直す (ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア(3)) -- (国際環境変動期の北東アジア), 神長 英輔, 「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集, 17, 25, 45, 2006年09月, 北海道大学スラブ研究センター
ロシア極東の漁業と日本人--1875年から1904年まで (日本史の研究(211)), 神長 英輔, 歴史と地理, 590, 1, 17,図巻頭1p, 2005年12月, 山川出版社
北洋とは何か 再構築された漁業史と対露観 (ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア(1)), 神長 英輔, 「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集, 3, 77, 88, 2004年07月, 北海道大学スラブ研究センター
日本の対サハリン島政策 1875-1904, 神長 英輔, 年報地域文化研究, 8, 88, 107, 2004年, 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻
サハリン島水産業(1875-1904)をめぐる紛争--実態と構造, 神長 英輔, スラヴ研究, 50, 285, 299, 2003年, 北海道大学スラブ研究センター
プリアムール総督府管内における漁業規制と漁業振興一八八四-一九〇三, 神長 英輔, ロシア史研究, 73, 37, 54, 2003年, ロシア史研究会
北東アジアにおける近代捕鯨業の黎明, 神長 英輔, スラヴ研究, 49, 51, 79, 2002年, 北海道大学スラブ研究センター
露米会社と捕鯨業, 神長 英輔, ロシア史研究, 69, 2, 15, 2001年, ロシア史研究会
David Schimmelpenninck van der Oye, Toward the rising sun : Russian ideologies of empire and the path to war with Japan, Northen Illiois University Press, 2001., 神長 英輔, ロシア史研究, 72, 0, 2003年, ロシア史研究会
露米会社と捕鯨業, 神長 英輔, ロシア史研究, 69, 0, 2, 15, 2001年, 北海道大学スラブ研究センター
コンブの道 : サハリン島と中華世界(報告要旨,<特集>2010年度大会), 神長 英輔, ロシア史研究, 88, 0, 2011年, ロシア史研究会
コンブの道 : サハリン島と中華世界(<特集>2010年度大会), 神長 英輔, ロシア史研究, 88, 0, 64, 77, 2011年, ロシア史研究会, В южных водax российского Дальнего Востока в обилии произpacтaet морская капуста (паминария), однако традиционно ее потребляли не столько жители, сколько японцы и китайцы. Во второй половине XIX века владивостокский купец, Я. Л. Сеёнов (1831-1913) и erо китайские партнеры нанимали сотни китайских перееселенцев, а также мшстных российских и коренных для сбора и обработки морской капусты в Приморье и на Сахалине. В конце XIX века Семёнов и китайские купцы экспортировали из ПриамypьявКитайпримерно по 10 тысяч тонн морской капусты в год. В первое время ее перевозли cyxопутным путем, а затем морским в Чифу (Янътай) и шанxaй. Прй этом особо важную рольв торговле играли купцы, проиcxодившие родом местности (например, шаньдун или Xyньчунь Гиринской провинции). Hyжно отметить, что морская капуста ввозиacь в Китай и из Японии. Японская паминария была более качественной, стоила дороже, чем российская, и продавалacь в районax бассейнax бассейна реки Янцзы. Pоссийская капуста сбывалacь главным образом в Шаньдне, где ейтакже приходилось конкypовать с ламинарией, ввозимой из Японии. нужно сказать, что морская капуста издавна использовалacь на Дальнем Востоке не только как пища, но и как лекарство. Ее употребляли не только богачи, но и простой народ.
北東アジアにおける近代捕鯨業の黎明, 神長 英輔, スラヴ研究, 49, 51, 79, 2002年, 北海道大学スラブ研究センター
サハリン島水産業(1875-1904)をめぐる紛争--実態と構造, 神長 英輔, スラヴ研究, 50, 285, 299, 2003年, 北海道大学スラブ研究センター
戦争と漁業:「北洋漁業」の歴史を問い直す (ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア(3)) -- (国際環境変動期の北東アジア), 神長 英輔, 「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集, 17, 25, 45, 2006年09月, 北海道大学スラブ研究センター
コンブがつなぐ世界 : 近現代東北アジアのコンブ業小史 (新潟国際情報大学開学20周年記念情報文化学部情報文化学科学術シンポジウム 21世紀東アジア<共生>の条件 : 「格差」と「差別」を超えて), 神長 英輔, 新潟国際情報大学国際学部紀要 = NUIS journal of intenational studies, 0, 57, 63, 2015年07月, 新潟国際情報大学国際学部, 古代から現代まで東北アジアの人々は好んでコンブ(マコンブとその近縁種)を食べている。20世紀以降はコンブを原料とするアルギン酸が世界中で多用途に用いられるようになった。世界最大のコンブ消費地は中国である。しかし、コンブは中国沿岸で自生していなかった。古代から20 世紀半ばまで中国はコンブをもっぱら周辺地域からの輸入に頼っていた。このコンブ貿易は19 世紀半ばに拡大した。19 世紀から20 世紀半ばまでの輸入品の大部分は日本産だったが、19 世紀の末には沿海州やサハリン島などのロシア極東産のコンブも一定の地歩を占めていた。こうした状況が一変したのが1950 年代である。藻類学者の曾呈奎が開発した養殖技術によって中国はコンブの完全自給を達成した。現在の中国は年間で約300 万トンのコンブを生産する世界最大のコンブ生産国であり、世界第2 位の海藻生産国である。こうして古代から続いてきたコンブ貿易の道は廃れた。
書評 Jon K. Chang, Burnt by the Sun : The Koreans of the Russian Far East, 神長 英輔, アジア経済 = Quarterly journal of Institute of Developing Economies Japan External Trade Organization, 58, 3, 58, 62, 2017年09月, 日本貿易振興機構アジア経済研究所
ロシア極東の学術図書館紹介, 神長 英輔, News letter, 14, 95, 98, 2002年12月, 近現代東北アジア地域史研究会
北洋とは何か 再構築された漁業史と対露観 (ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア(1)), 神長 英輔, 「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集, 3, 77, 88, 2004年07月, 北海道大学スラブ研究センター
ロシア極東の漁業と日本人--1875年から1904年まで (日本史の研究(211)), 神長 英輔, 歴史と地理, 590, 1, 17,図巻頭1p, 2005年12月, 山川出版社
日本の対サハリン島政策 1875-1904, 神長 英輔, 年報地域文化研究, 8, 88, 107, 2004年, 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻
ハルビンからペテルブルグへのフィードバック (小特集:〔中国現代史研究会〕6月特別例会「20世杞の東北アジアにおけるグローバリゼーション」), 神長 英輔, 現代中国研究, 18, 86, 88, 2006年03月27日, 中国現代史研究会
戦争と漁業:「北洋漁業」の歴史を問い直す (ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア(3)) -- (国際環境変動期の北東アジア), 神長 英輔, 「スラブ・ユーラシア学の構築」研究報告集, 17, 25, 45, 2006年09月, 北海道大学スラブ研究センター
書評と紹介 荻野富士夫著『北洋漁業と海軍 : 「沈黙ノ威圧」と「国益」をめぐって』, 神長 英輔, 日本歴史, 828, 110, 112, 2017年05月, 吉川弘文館
プリアムール総督府管内における漁業規制と漁業振興一八八四-一九〇三, 神長 英輔, ロシア史研究, 73, 0, 37, 54, 2003年, ロシア史研究会
うたごえ運動とは何か : ミーム学の視点から考える, 神長 英輔, 新潟国際情報大学情報文化学部紀要, 15, 1, 14, 2012年04月, 新潟国際情報大学情報文化学部, 1950 年代,全国各地で若者の合唱サークルが組織された.1940 年代末に起こったこの運動はうたごえ運動と呼ばれた.うたごえ運動は文化運動,労働運動,反核平和運動と連携し,1950年代半ばに最盛期を迎えた.しかし,早くも1960 年代前半には人気を失った.この運動はどのようにして同時代の若者の心をとらえたのか.またなぜ若者の心はうたごえ運動から離れていったのか.この論文は進化論の観点から文化を理解するミーム学の知見を用いてこの疑問に答える. ミームとは模倣であり,遺伝子に似た「文化の自己複製子」として理解される.うたごえ運動とは「正しく,美しく歌え」などの指示のミーム,「歌の力によって大衆を組織し,世を動かす」という物語のミーム,ミームとしての歌からなるミーム複合体である.うたごえ運動が拡大し,一転して衰えた過程はこれらのミームが複製された(されなくなった)過程として説明できる.
出版ニュース, 神長英輔, 出版ニュース, 2015年11月, 2395
北の海へ, みなとさがんプロジェクト実行委員会『北の海へ』編集会議, 新潟日報事業社, 2019年07月
Imperiology: From Empirical Knowledge to Discussing the Russian Empire, KAMINAGA Eisuke, Slavic Research Center, Hokkaido University, 2007年
満洲誌草稿 第三輯 接壌地方誌, 関東都督府陸軍経理部編, クレス出版, 2002年
異郷に生きるV 来日ロシア人の足跡, 中村喜和、長縄光男、ポダルコ・ピョートル編, 成文社, 2010年
Сахалинская область: история, современность, перспективы. Материалы международной научно-практической конференции (17-18 октября 2012 г., г. Южно-Сахалинск)., Под сост. А. С. Ломов, Правительство Сахалинская области, Сахалинский государственный университет., Правительство Сахалинская области, Сахалинский государственный университет., 2012年11月
変容する華南と華人ネットワークの現在, 谷垣真理子・塩出浩和・容應萸編, 風響社, 2014年02月
新しく学ぶ西洋の歴史 アジアから考える, 南塚信吾・秋田茂・高澤紀恵責任編集, ミネルヴァ書房, 2016年
異郷に生きるVI, 中村喜和; 長縄光男; 沢田和彦; ポダルコ・ピョートル;, 成文社, 2016年09月
華僑華人の事典, 華僑華人の事典編集委員会編, 丸善出版, 2017年11月
続・日露異色の群像30, 長塚英雄責任編集, 生活ジャーナル, 2017年12月
新・日露異色の群像30, 長塚英雄責任編集, 生活ジャーナル, 2021年06月12日
メイド・イン・ソビエト: 20世紀ロシアの生活図鑑, 神長 英輔; 大野 斉子, 水声社, 2018年03月14日
みなとまち新潟の社会史, 新潟都市圏大学連合企画, 新潟日報事業社, 2018年
「北洋」の誕生―場と人と物語, 神長 英輔, 成文社, 2015年01月
新史料で読むロシア史, 中嶋 毅; 田中 良英; 青島 陽子; 巽 由樹子; 宇山 智彦; 長縄 宣博; 佐藤 正則; 池田 嘉郎; 神長 英輔; 長尾 広視; 立石 洋子; 半谷 史郎; 松戸 清裕; 河本 和子; 吉村 貴之; 地田 徹朗; 松里 公孝, 山川出版社, 2013年
日露戦争とサハリン島 (スラブ・ユーラシア叢書), 原 暉之; 天野 尚樹; 神長 英輔; 田村 将人; 越野 剛; 板橋 政樹; ヤロスラブ・シュラトフ(Yaroslav Shulatov; 塩出 浩之; 沢田 和彦; 倉田 有佳; 三木 理史; 白木沢 旭児; デイヴィッド・ウルフ(David Wolff; 鶴見 太郎; 原 暉之編著, 北海道大学出版会, 2011年10月25日
ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア = Asia in Russia/Russia in Asia 1, 北海道大学スラブ研究センター; 原 暉之; 森永 貴子; 西山 克典; 中嶋 毅; 神長 英輔; 長縄 宣博; 天野 尚樹; 井澗 裕; 半谷 史郎; 井上 紘一; Tropov A. A; 左近 幸村; Troit︠s︡kai︠a︡ N. A; 有泉 和子; 高尾 千津子; 塚田 力; 倉田 有佳; 麻田 雅文, 北海道大学スラブ研究センター, 2004年