K-ReaD( Kokugakuin University Researcher’s Achievement)

白井 重範
文学部 外国語文化学科
教授
Last Updated :2023/12/21

研究者基本情報

氏名

  • 氏名

    白井 重範, シライ シゲノリ

所属・職名

  • 文学部 外国語文化学科, 教授

学位

  • 2007年06月, 博士(学術), 東京大学, 博総合第757号

本学就任年月日

  • 2003年04月01日

研究分野

  • 中国近現代文学

研究活動

論文

  • 茅盾と「マルクスの社会主義」――アナトール・フランス評価、および『共産党』月刊との関連から, 白井重範, 國學院雑誌, 124, 11, 77, 92, 2023年11月15日, 國學院大學, 中国共産党創立時の党員であった作家茅盾の社会思想を、1920年代の彼のアナトール・フランス評価の特徴、および地下雑誌『共産党』月刊におけるアメリカ共産党関連文書の翻訳などから論じた。1920年代末に「作家」として再出発する前の、中共党員としての茅盾の現実認識が、レーニン流のマルクス主義、ボリシェリズムの強い影響下にあったことを明らかにした。
  • 「茅盾『夜読偶記』論-文化部長の戦略-」, 『國學院雑誌』, 第115巻第11号, 89, 107, 2014年11月15日, 國學院大學, 中華人民共和国成立後、共産党籍を持たないまま初代文化部長に就任した茅盾が、反右派闘争の最中に連載し間もなく単行本化もされた文学論『夜読偶記』について、注釈を加えつつ内容を検討した。1930年代以降「作家」として活躍した茅盾の意識的な変容がここには読み取られ、厳しさを増す政治的環境の中で、絶妙のバランス感覚を維持しつつも「作家」性を喪失せざるを得なくなる様子を、『夜読偶記』で展開されるリアリズム理解を中心に跡づけた。
  • 「茅盾小説の「主題先行」批判をめぐって」, 『國學院雑誌』, 第114巻9号, 1, 15, 2013年09月15日, 國學院大學, 茅盾小説の読み方に関して、1980年代末以来支配的な「主題先行」という概念の特徴と、どういう文脈でこの概念が定着したかを述べ、それが好意的に適用された場合も、批判的に用いられる場合も、作品そのものと一定の乖離がみられることを指摘した。
  • 「不甲斐なさをかみしめる―茅盾小説における「不能」男性の系譜―」, 『季刊中国』, 110号, 74, 84, 2012年09月01日, 日本中国友好協会, 茅盾の小説における男性登場人物の「不能感」(不甲斐なさの自覚)をめぐり、そこに作者の自意識の投影を読み取った。茅盾作品はしばしば女性像が注目され、生き生きとした描写に対する肯定的評価のほか、フェミニズムの立場から不自然さ(男性にとって都合の良い女性像)が指摘されてきた。しかし、多くの作品にひっそりと登場している不甲斐ない男性人物に注目することで、客観描写とは異なる茅盾小説の魅力(=作者自身の存在)を確認することができ、それは作者の政治・革命に付随する「力」を行使できない非男性的な自己規定を思わせる。この点は、20世紀中国の文学者のスタンスとして一つの典型でもあったのではないかと考えられる。
  • 「「現代文学」研究の遺産」, 『麦灯』, 26号, 105, 130, 2012年02月20日, 二松学舎大学中国語文研究会, 日本における中国現代文学研究の現状と今後の見通しについて述べた。丸山昇氏と銭理群氏の研究対象との向き合い方(研究スタンス)が、「若手」世代にとって貴重な参照軸となりうること、中国現代文学が本来的に有する政治臭に正面から向き合うために、両氏をメンターとすることの重要性を指摘した。
  • 「茅盾小説の世界構造――1930年代の都市・農村イメージ」, 白井重範, 『中国研究月報』, 2011年11月号, 3, 17, 2011年11月25日, 中国研究所, 1930年代前半の茅盾小説から長篇『子夜』、農村三部作(「春蚕」「秋収」「残冬」)を取り上げ、『子夜』を中心として小説世界が都市から農村へと拡張していく様子を確認し、登場人物のほぼ全てが「経済的人間」と呼びうる特徴を有すること、一部の農民形象において「政治的人間」の萌芽が見られることを指摘した。厳格な運命の枠組みにとらえられた人物群の中で、多くは動かされる者(経済的人間)としてしか生きられず、それが茅盾の人間観でもあったが、農村三部作の末尾で辛くも動かす者(政治的人間)の形象を描き得たことにより、自己完結しつつあった茅盾小説の世界には風穴があけられ、「新しい人間」の誕生を予感させることとなった。
  • 「銭理群の戦略―『拒絶遺忘:“1957年学”研究筆記』を読む」, 『科学研究費基盤研究(B)「文化大革命の文化史的再考」2009年度研究会記録/文化大革命関連書籍・資料目録』, 1, 16, 2010年03月20日, 「文化大革命の文化史的再考」研究会事務局, 銭理群の著書『拒絶遺忘:“1957年学”研究筆記』をめぐる、銭理群の「戦略」について述べた。本書は中国人の比較的若い読者を想定して書かれており、「真の知識階級」としての意思を読者に突きつける。反右派や文革に対する銭理群の姿勢を、日本の中国研究者がどう受け止めるかを考えたとき、我々自身の問題意識がクローズアップされてくる。それと向かい合うことなしに、現代中国研究の継続は困難ではないかとの問題提起を合わせて行った。
  • 「茅盾「追求」試論-あるいは徒花的ポストモダニティ-」, 『國學院雑誌』, 第110巻第7号, 2009年07月15日, 國學院大學, 中国においても日本においても、いまや熱心な読者を獲得する状態にない現代中国の左翼文学だが、イデオロギー性や規範的解釈に過度にとらわれず、テクストそのものに向かい合えば、なおも相応の魅力を保持しているということができる。本稿では茅盾の中篇小説「追求」を、あえて「非実証的」に再読することで、私たちにとっての「面白さ」の一面をとりだそうと試みた。
  • 「「厳霜下的夢」をめぐって―「茅盾と北欧神話」補遺」, 『Walpurgis 2008』(國學院大學外国語研究室・外国語文化学科紀要) , 61, 82, 2008年03月01日, 國學院大學外国語研究室・外国語文化学科, 茅盾の作家精神と北欧神話の関係について、これまで書いてきたものの補足を行った。具体的には、散文「厳霜下的夢」における象徴的な意味合いの検討を通して、茅盾の20年代における「楽観」が変化を余儀なくされていく様子と、彼の文学におけるその意味合いを探った。
  • 「茅盾と銭杏邨―革命文学論戦再考―」, 『國學院大學紀要』, 第46巻, 85, 110, 2008年02月01日, 國學院大學, 1920年代末の中国で繰り広げられた革命文学論戦において、茅盾と銭杏邨が両者とも「国民革命の衝撃」を共有していたという認識の下、彼らにとっての「理論と現実」の有り様を具体化し、対立点を明確にした。主として茅盾の「論無産階級芸術」「従牯嶺到東京」「写在『野薔薇」的前面」、銭杏邨の盟友・蒋光慈の「現代中国社会與革命文学」、銭杏邨の「茅盾與現実」「従東京回到武漢」「中国新興文学中的幾個具体的問題」、日本の文芸評論家・蔵原惟人の「プロレタリヤ・レアリズムへの道」等を精読しなおし、70~80年代の先行研究に対して検討を試みた。
  • 「茅盾的『作家精神』の形成と発展に関する研究」(博士論文), 2007年06月28日, 東京大学, 東京大学大学院総合文化研究科に提出した学位論文。現代中国の作家茅盾の文学活動を、彼の「作家精神」の形成と発展を追うことにより、多面的に分析した。また、1920年代から30年代の創作を、作家の精神の発露として読解し直すことにより、茅盾作品の半ば硬直した理解を打ち破る可能性を提示することができた。
  • 「『子夜』私論」, 『Walpurgis 2007』(國學院大學外国語研究室・外国語文化学科紀要), 45, 66, 2007年02月01日, 國學院大學外国語研究室・外国語文化学科, 茅盾の代表作『子夜』について、『蝕』三部作以来の作家精神の表れを読み取った。茅盾自身を規定し、また作品内部にも巨大な影を落とす「運命」の概念が、『子夜』においては公債という絶妙なツールを通して表現され、買弁資本家の趙伯韜がその手先として機能するという構図を明らかにした。また、もっぱら定説となっている作品のイデオロギー的な意義付けから離れて、作品に内在する魅力に注目する中で、茅盾という人間を総体的に論じるのではなく、むしろ彼の作家の部分(作家精神によって突き動かされる部分)に限定した理解こそが必要であるとの自説を確認した。
  • 「茅盾『幻滅』論」, 『Walpurgis 2006』(國學院大學外国語研究室・外国語文化学科紀要), 41, 72, 2006年03月01日, 國學院大學外国語研究室・外国語文化学科, 茅盾の処女小説『蝕』三部作の第1部『幻滅』について、作家自身の革命や社会運動への「幻滅」との関わりから論じ、この作品を茅盾の幻滅の系譜および「作家精神」の中に位置づけた。従来はこの作品のネガティブな側面が強調され、結末を「一面の灰色」とする読みが主流であったが、これを主人公章静の成長物語としてとらえなおした。章静という形象は、茅盾自身の思想遍歴に、1920年代の中国女性特有の心理的な揺れを加味したものであり、一見ハッピーエンドにも思えるこの小説が、実は茅盾を作家に転身させたより大きな幻滅へのプロローグであることを示唆した。
  • 「茅盾『動揺』の裏側」, 『國學院雑誌』, 第105巻第4号, 30, 43, 2004年04月01日, 國學院大學, 茅盾の小説『動揺』(1928)に描かれた、血なまぐさい動乱と虐殺の様が、作家が見聞きした実在の事件をモデルとしていること、それが湖北省鍾祥県付近であるらしいということはすでに指摘されていた。しかし、作者自身が後の版で付け加えた注釈により、事件の実像は暈かされ、作者が受けた衝撃の大きさや、執筆の動機に迫ることを困難にしていた。本稿ではそれが実は「五二八惨案」と呼ばれる、駐留軍の反動化に引き続いて発生した秘密結社の暴動であることを明らかにし、実際の事件の様子を当時の新聞記事から跡付けた。この作業により、小説後半に充満する緊迫感が何に由来するのか、さらには作者が『動揺』を書いたことの意味の一端を知ることができた。
  • 「マイケル・ムーアと「笑い」-『アホでマヌケなアメリカ白人』と『ボウリング・フォー・コロンバイン』を中心に」, 『葦牙』, 29号, 202, 213, 2003年07月01日, 同時代社, 表現の形式における「笑い」の効果を、マイケル・ムーアの著作および映画の手法を中心にして論じた。現代社会の諸悪を告発する際の、ムーアの「笑い」を介在させた表現方法がいかに有効であるか、また、我々が自らの主張を他者に伝えようとする際の難しさ(伝えたいことは常に伝わらないというもどかしさ)を突破する糸口としての「笑い」の効用について、現代中国文学とからめながら多面的に考察した。(A5版)
  • 「茅盾と現実-1930年前後における茅盾の現実認識に関する一考察」, 『中国研究月報』, 2002年9月号, 18, 33, 2002年09月01日, 中国研究所, 1930年代前半における茅盾の現実認識の特徴を明らかにしようと試みたもの。作家としてデビューして以来、茅盾の現実認識がどのように深化発展したかを、数年間に限定して分析した。北欧神話から学んだ「現在」にこだわる意識と、革命後のロシア文化への憧憬が、「リアリズム」の一語でくくられることの多かった茅盾の、30年代における現実認識の根底にあったことを明らかにした。(B5版)
  • 「映画『鬼子来了』のこと」, 『葦牙ジャーナル』, 41号, 6, 9, 2002年08月01日, いまだ中国本土で公開を許されていない中国映画『鬼子来了』について、原作の短篇小説「生存」との違いや、人物の描かれ方、作品全体を通底する不条理性などから分析を試みたもの。日中戦争を題材にしているため、戦争の悲惨さや日本軍の残酷性などが主題だと「誤解」されがちだが、「鬼」と「人」との間で揺れる人間存在の可笑しさと哀しさを巧みに描いた傑作として評価した。(A5版)
  • 「笑えない笑い-茅盾「創造」を読む」, 『季刊中国』, 69号, 76, 84, 2002年06月01日, 季刊中国刊行委員会, これまで単独で論じられることが少なかった茅盾の処女短編「創造」に、作者が自らを現実主義作家として律していく葛藤を読みとろうとした作品論。「創造」の分析を通じて、茅盾が革命の実際活動から退いた後、悲観の中でうずくまる自分を作品中に道化として登場させたこと、さらに自らそれを笑い飛ばそうとしたことを確認し、葛藤を経た茅盾の作家精神が深化する様子を展望した。(A5版)
  • 「「暗黒」と「光明」の相剋-茅盾と北欧神話」, 『現代中国』, 75号, 63, 75, 2001年10月01日, 日本現代中国学会, 茅盾が自ら参加した「国民革命」の挫折を乗り越え、小説家として転身する際の具体的な意識変化について論じた。自らの体験や見聞を、フィクションとして小説に作り替える過程で、かつて親しんだ北欧神話の枠組みが使用されていること、さらに北欧神話に特有の極めて厳格な「運命」の存在が、茅盾小説の世界観及び彼の現実認識、作家精神にも大きな影響を及ぼしていることを明らかにした。(B5版)
  • 「茅盾『蝕』論」, 『麦灯』, 25号, 13, 29, 1997年12月01日, 二松学舎大学中国語文研究会, 茅盾が1920年代において展開した文学論や創作論と、その後処女小説『蝕』三部作を執筆した際、実際に用いられた創作スキルとの間にある共通点と相違点とについて、初歩的な検討を行ったもの。作家として転身する際に、茅盾の内で変化した点、あるいは変わらなかった点を、テキスト上に表れたものから抽出し、『蝕』三部作の本格的な分析を行う前の状況整理とした。(A5版)

Misc

  • 「〔紹介〕ジャン・フランソワ・ビレテール著、笠間直穂子訳『北京での出会い もうひとりのオーレリア』」, 白井重範, 國學院雑誌, 124, 6, 62, 63, 2023年06月16日, 國學院大學
  • 「日本「實證派」的研究傳統」, 『人間思想』, 第11期, 224, 230, 2015年12月21日, 人間出版社(台湾), 這是一篇關於《魯迅與托洛茨基--〈文學與革命〉在中國》(人間出版社,2015)的書評,將該書作者長堀佑造的魯迅研究放歸日本「實證派」的研究傳統重作梳理。
  • 「謝冰心著 萩野脩二/牧野格子共訳『家族への手紙―謝冰心の文革―』」, 『國學院雑誌』, 第109巻第6号, 18, 21, 2008年06月15日, 國學院大學, 中国現代文学の女性作家・謝冰心が晩年に家族へ宛てて書いた書簡が、翻訳され出版された。これまであまり明らかにされなかった老作家の文化大革命中における肉声を収録している点で興味深いが、本書が日本の(それも一般の)読者に読まれる意義はどういった点にあるのか、出版の意味に関する私なりの深読みを披露した。
  • 「抑制のきいた「おちゃらけ」-代田智明著『魯迅を読み解く-謎と不思議の小説10篇』」, 『中国研究月報』, 2007年3月号, 33, 34, 2007年03月25日, 中国研究所, 代田智明氏の著書『魯迅を読み解く-謎と不思議の小説10篇』(東京大学出版会、2006年)について、著者の問題意識と叙述スタイルの特性を検討した。一種風変わりなスタイルが、生身の魯迅の姿を描く上で絶妙な効果を上げており、著者が『故事新編』の読解で提示した「おちゃらけ」という概念とも有機的な関連があることを指摘した。
  • 「未完の茅盾研究-桑島由美子著『茅盾研究』(汲古書院、2005)」, 『中国文芸研究会会報』, 第284号, 6, 8, 2005年06月01日, 茅盾研究の専著としては、日本で2冊目となる桑島由美子氏の著書『茅盾研究-「新文学」の批評・メディア空間』について、いくつか個人的な疑問点を提示した。
  • マオ・ドゥン(茅盾)「林商店」, 丸山昇監修・芦田肇主編『中国現代文学珠玉選 小説1』, 111, 150, 2000年03月01日, 二玄社, 茅盾の代表的短篇小説「林家舗子」(1932年)の全訳。1950年代には数種類の日本語訳が出ているが、雑誌『申報月刊』初出版を底本とした翻訳は本邦初。註釈と作者紹介も訳者による。

著書等出版物

  • 『「作家」茅盾論――二十世紀中国小説の世界認識』, 白井重範, 汲古書院, 2013年07月04日, 20世紀中国の作家・茅盾(ぼうじゅん)について、代表的な作品群を分析することで、彼の「作家」としての精神構造を浮き彫りにする。社会運動家・元中国共産党員・左翼文芸理論家・文化官僚としてのパーソナリティを作品読解へ直に適用することを避け、小説に込められた作者の世界認識の有り様を丹念に抽出することによって、政治的評価を離れた新たな茅盾像を提示する。
  • 『サイノフォン―1 華語文学の新しい風』, 王徳威・高嘉謙・黄英哲・張錦忠・及川茜・濱田麻矢 編 劉慈欣・ワリスノカン 他著 小笠原淳・津守陽 他訳, 白水社, 2022年10月24日
  • 『中国現代散文傑作選 1920-1940 ――戦争・革命の時代と民衆の姿』, 中国一九三〇年代文学研究会編, 勉誠出版, 2016年02月29日, 1920年代から40年代までの中国現代作家の散文31編を集めたアンソロジー。魯迅、丁玲、孫犁、聞一多、費孝通、茅盾、夏丏尊、瞿秋白、徐志摩、艾蕪、蕭紅、馮至、鄭振鐸、郁達夫、蘆焚、何其芳、朱光潜、徐蔚南、梁実秋、周作人、巴金、呉組緗、兪平伯、朱自清、老舎、凌叔華、豊子愷、沈従文、李広田、廃名、謝冰心の散文作品を収録。
  • 『左翼文学的時代――日本“中国三十年代文学研究会”論文選』, 北京大学出版社, 2011年11月01日, 佐治俊彦、芦田肇、下出鉄男、丸山昇、近藤龍哉、小島久代、尾崎文昭、江上幸子、小谷一郎、下出宣子、代田智明、佐藤普美子、加藤三由紀、西野由希子, 「中国1930年代文学研究会」の結成以来、丸山昇氏逝去までに発表された代表的論文17篇と、西野由希子氏による解説、孫玉石氏による「代序」を収録。2005年に北京大学にて開催された国際シンポジウム「左翼文学的時代」の成果を踏まえ、新たに編集した。(中国語、文学史研究叢書)
  • 『中国語学習の手引き』, 國學院大學文学部, 2009年03月31日, 呉鴻春、針谷壮一、黒澤直道, 國學院大學で中国語を学ぼうとする学生を対象に、効果的な中国語学習法、中国との付き合い方などを紹介し、学習意欲を高めることを目的に執筆・編集した。授業の副教材として使用する予定だが、教材として以上に、読み物として学生に親しんでもらえるかどうかに配慮した。いわゆるFD活動の一環としても、配布後の経過を観察しつつ、よりよい授業作りに役立てることが求められる。

講演・発表

  • 日本学者小谷一郎的創造社研究ーー以“豊富性”這一概念為中心, 白井重範, 創造社百年紀念学術研討会, 2021年12月12日, 中国人民大学文学院, 中国・北京(オンライン参加), 2021年に逝去された埼玉大学名誉教授・小谷一郎氏の中国現代文学研究を「豊かさ」(豊富性) という概念を軸に概括し、小谷氏の業績全体について振り返るとともに、その独創性について論じた。
  • 「茅盾作品中的男性特質諸相――以“無能”与“健全”為中心」, “華語語系文藝中的‘脱範’想像”学術工作坊, 2018年06月16日, 金城学院大学
  • 「20世紀左翼文学中的非主流傾向――“異化”及其他」, “漂白与越境:東亜視域中的作家流徙与文学創成”国際学術工作坊, 2017年09月10日, 武漢大学文学院
  • 「光明與黒暗的闘争-関於茅盾的“作家精神”的誕生」, 2005年11月01日, 左翼文学的時代国際学術研討会(於 北京大学), 北京大学中文系と中国30年代文学研究会の共催シンポジウムでの報告。茅盾の「作家精神」の誕生と発展の様を、彼の初期小説を読解することで跡付け、そこに絡まる「神話模式」という概念を説明した。
  • 「茅盾の作家精神における北欧神話の影響について」, 2000年10月01日, 日本現代中国学会第50回全国学術大会(於 京都大学), 茅盾が、自らの「国民革命」体験を処女作『蝕』三部作に描き込む際に、北欧神話の枠組みを使用していることを、『蝕』第二部「動揺」と北欧神話「ラグナロク」の一節との内容的類似や、トリックスター的人物の活躍等から多方面に論じた。また、魯迅を含め多くの現代作家の現実認識に表れる「暗黒」という言葉の、茅盾的な解釈の中には、北欧神話のエッセンスが色濃く存在することを明らかにした。

その他

  • 「希望」, 『國學院雑誌』, 第111巻第12号, 國學院大學, 2010年12月15日, 魯迅の「希望の論理」をめぐる、故・丸尾常喜氏の晩年の考えを紹介した。
  • 「不安と共感」, 『國學院雑誌』, 第110巻第4号, 國學院大學, 2009年04月15日, 生きにくい時代における読書行為のありかたについて、学生時代を振り返りながら、思うところを述べた。
  • 「「漠然」とした「友好」の図」, 『葦牙ジャーナル』, 第76号, 2008年06月01日, 2, 7, 2008年1月以来、新聞各紙を賑わせている中国関係の事件について、日本の若者の受け取り方を中心にレポートし、いわゆる「日中友好」の現時点における実情の一端を紹介した。
  • 「春天雑感」, 『葦牙ジャーナル』, 第52号, 2004年06月01日, 8, 11, 「春は人を狂わせる」という言葉に、いささかの実感を込めて、春に上海を訪れた際の印象なども織り交ぜながら、自分の日常感覚がともすれば危機に陥りかねない様子を綴ってみた。半ば創作に近い文体で、ちょっとした実験を試みたつもりでいる。
  • 「アナトミー」, 『葦牙ジャーナル』, 49号, 2003年10月01日, 22, 25, 東京国際フォーラムで開催された「人体の不思議展」を見に行った印象記。「科学」という大義名分のもとで、あまりにも「あっけらかんと」死体展覧を行うことの個人的な違和感と、人体標本(死体)の出所について主催者側のいう「全て本人の意志に基づく献体」について、中国側から困惑の声が聞こえていることをリポートした。(A5版)
  • 「後ろ姿」, 『葦牙ジャーナル』, 47号, 2003年08月01日, 18, 21, 「他者」との理解を促進させ、対立の構図を解消させるために必要な広義の「文学性」について、中国人作家朱自清の散文「背影」(1925)における「我」の父親に対する印象の変化を通して考察した。(A5版)
  • 「「つまらない」話」, 『國學院雑誌』, 第104巻第6号, 國學院大學, 2003年06月01日, 32, 33, 國學院大學就任に際しての、自己紹介的な文章。大学入学から中国語および中国文学に出会うまでの、個人的な「つまらない」話を、「毎日がつまらない」と語った友人の言葉とかけて紹介した。(A5版)
  • 「他者を見る眼」, 『葦牙ジャーナル』, 44号, 2003年02月01日, 20, 23, 20~30代の「若い」世代が中国に関心を持ち、中国を研究するということの意味について、改めて考えてみた。革命中国に対する憧れも、古典中国に対する崇拝も、戦時中の日本軍の対中侵略に関する強い罪悪感も持ち得ない我々が、「思想的必然性」をもって中国研究に取り組んできた世代と互角に渡り合うためには何が必要か。「他者」という鏡に己の姿を映してみること、その上で、自らを映す鏡そのものを凝視する姿勢の重要さを説いた。(A5版)

競争的資金

  • 16H03403, 現代中国語圏文化における逸脱の表象, 本研究は、20世紀以降の中国語圏文化を対象に、性別役割(ジェンダーロール)と国家/国民想像(ナショナルイメージ)という二つの規範がどのような関係を結んできたか、またこの二つの規範に回収されない「逸脱の表象」がどのように生起し、伏流的な発展をとげてきたのかを問うた。;研究の対象となったのは20世紀後半、日中戦争期以降に書かれた文芸作品及び舞台作品、映画、連環画である。主に従来の抗日/革命ナショナリズム中心の文学史では取り上げられなかったジェンダー規範に焦点を当て、ナショナリズムとマスキュリニティ、母性、性的暴力などとの関係について多様な角度から切り込んだ。;20世紀後半における小説・詩・演劇・映画・連環画などの分析を通じて、中国現代文学研究の「規範からの逸脱と性別の関係」という新たな概念を提起することができた。この時代、文字文化の絶対的優位が揺らぎ、映画、舞台、詩朗唱など、前近代においては「通俗的娯楽」として切り捨てられてきた非文字文化が大きな力を持ち始めた。折しも戦争の世紀、それらの行動的芸術はナショナリズム振起のための大きな力となったことを確認した。;「書く」「話す」という一種の権力の行使は、多くの場合「男性性」「女性性」という規範化されたジェンダーロールと結びついていたが、その「規範」を乗り越える逸脱のエネルギーを検討することができた。
  • 22320072, 文化大革命と中国の知識人, 1966年から10年間、中華人民共和国を席巻した文化大革命(文革)について、その主たる批判対象となった知識人をめぐる問題群を整理し、中国の知識人たちの文革認識を総合的に考察した。文学研究、思想研究、社会・歴史研究の3グループを作り、それぞれの分野から、中国知識人の文革当時における現状認識と、文革終結から30年を経た現在における文革への思いを調査・研究した。また、北京で銭理群氏、王得后氏、孫歌氏、趙京華氏を長時間インタビューし、香港中文大学所蔵の膨大な文革資料を閲覧、一部提供を受けたほか、東京に徐友漁氏を招いて公開の国際シンポジウムを開催した。
  • 19320052, 文化大革命の文化史的再考, 1966年から76年の十年間、中華人民共和国を席巻した文化大革命(「文革」)について、日本の中国現代文学研究者が中国現代史の研究者と連携して総合的に研究を進め、激動の歴史を生きた中国知識人に焦点を当てて問題を整理し、その文化史的意味を考察し直した。2007年8月と2009年3月に、中国(上海・スワトウ・北京)を訪問して資料を収集し、聞き取り調査をした。また、野村浩一氏、小島麗逸氏、加々美光行氏を招き、公開講演会を開いた。これらの研究活動は報告集にまとめた。

教育活動

担当授業

  • 中国語展開演習A, 2019, すでに中級レベルの中国語を習得している学生を対象に、実用的な中国語運用能力を身につけるトレーニングをします。「実用的」というと「会話」を思い浮かべる方もいるでしょうが、中国語の日常会話は、基本的な語彙力・読解力・聞き取り能力・発音と発話のコツが備わっていれば、あとは経験の量次第です。「中国語展開演習」では、前後期を通じて「日常会話レベル」のずっと上を目指します。| 具体的には「読むこと」と「聞くこと」、つまり「インプット」に重点を置きます。前期の「中国語展開演習A」では、特に「読むこと」の能力を完成に近づけます。| 現代中国語の文章を、できるだけたくさん読んで解釈します。中級レベルの語学力で対応できるものから、難易度の高いものまで読みこなしながら、書かれた内容について理解できたかどうか確認していきます。中には、中国に関する知識がないと太刀打ちできないものもあります。この機会に、中国語の文章(インターネット・新聞・書籍)を通じて情報を得るためのコツもつかんでください。| 読解力というのは「言葉の表面的な意味がとれる」ことだけを指すわけではなく、「聴くこと」「書くこと」「話すこと」の基本となる大切な能力ですし、テクストの内容についての確かな理解を必要とします。少し大変かもしれませんが、中国語を学んだ以上、「多読」は卒業前に一度は経験しておいてほしいトレーニングです。| 文章を読みながら、「これってどういうこと?」というのを逐一確認し、1篇読み終わるごとに、翻訳を提出してもらいます。翻訳は、原文のニュアンスを生かして、「私はこう理解した」というのがわかるようにします。
  • 中国語展開演習B, 2019, すでに中級レベルの中国語を習得している学生を対象に、実用的な中国語運用能力を身につけるトレーニングをします。「実用的」というと「会話」を思い浮かべる方もいるでしょうが、中国語の日常会話は、基本的な語彙力・読解力・聞き取り能力・発音と発話のコツが備わっていれば、あとは経験の量次第です。この授業では、「日常会話レベル」のずっと上を目指します。| 具体的には「読むこと」と「聴くこと」、つまり「インプット」に重点を置きます。後期(「中国語展開演習B」)では、特に「聴き取ること」の能力を完成に近づけます。| 前期(「中国語展開演習A」)で行った読解力トレーニングの成果をふまえて、耳だけを使って中国語を理解する練習をします。文字テキストは使用せずに、何が話されたのかを把握するには、ある程度の単語を知っていて、中国語の文法構造がしっかり身についている必要がありますが、もう一つ大切なことは「慣れ」です。| 日常生活で話されるフレーズから始めて、平易な長文を聴き取るトレーニングを繰り返します。最終的にはニュースの聞き取りにチャレンジしてもらいます。
  • 外国文学VII(中), 2019, 20世紀前半の中国で書かれた短編小説を読んでいきます。| 当時の中国では、文学は政治や革命運動とも密接にからまり、文学活動が革命運動の一部分であるとの考えさえありました。当時の社会派の作品が、今の私たちの目から見て「おもしろい」かどうか、作品が書かれた当時の社会背景などをふまえた上で、改めて考えてみたいと思います。| インターネットはもちろん、テレビもラジオも一般的でなかった当時において、文学は人々の精神に直接うったえかけることのできるほとんど唯一の媒体でした。しかし、当時90パーセント近い中国人は文字を読むことができませんでしたし、近代化の必要にせまられる中、輝かしい伝統文化を捨て去ることに拒否反応を示した人もいました。| この授業では、文学作品を読むことを通して、中国の社会や歴史に対する理解を深めるのを目的にします。読書好きの人はもちろん、ブンガクって難しそうだと思っている人、そして中国に対してあまり良い印象を持っていない人もどうぞおいでください。実際に作品に触れることで、何かしら発見があるはずです。| なお、作品1篇について1~2人ずつ、履修者を代表して口頭発表をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 外国文学VIII(中), 2019, 20世紀前半の中国で書かれた短編小説を読んでいきます。| 当時の中国では、文学は政治や革命運動とも密接にからまり、文学活動が革命運動の一部分であるとの考えさえありました。当時の社会派の作品が、今の私たちの目から見て「おもしろい」かどうか、作品が書かれた当時の社会背景などをふまえた上で、改めて考えてみたいと思います。| インターネットはもちろん、テレビもラジオも一般的でなかった当時において、文学は人々の精神に直接うったえかけることのできるほとんど唯一の媒体でした。しかし、当時90パーセント近い中国人は文字を読むことができませんでしたし、近代化の必要にせまられる中、輝かしい伝統文化を捨て去ることに拒否反応を示した人もいました。| この授業では、文学作品を読むことを通して、中国の社会や歴史に対する理解を深めるのを目的にします。読書好きの人はもちろん、ブンガクって難しそうだと思っている人、そして中国に対してあまり良い印象を持っていない人もどうぞおいでください。実際に作品に触れることで、何かしら発見があるはずです。| なお、作品1篇について1~2人ずつ、履修者を代表して口頭発表をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 中国語演習IA, 2019, はじめて中国語を学ぶ学生を対象に、1年間をかけて発音から文法まで、基礎レベルの事柄を全て扱います。前期の「中国語演習ⅠA」では、主に発音と、ごく基本的な文の構造を学びます。| 中国語は日本語とも英語とも全く異質の言語です。単語は、ピンインという発音のローマ字表記と、一部簡略化された漢字(簡体字)、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくるなど、はじめて中国語に触れる人にとっては珍しいことばかりかもしれません。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、どうか少しずつ慣れていってください。
  • 中国語演習I, 2019, -
  • 中国語演習IB, 2019, はじめて中国語を学ぶ方に、発音から文法まで、基礎レベルの事柄を全て身につけてもらいます。前期に引き続き、語彙・文法について解説しながら、2年次で長文読解にとりくむ準備をします。| 中国語は日本語とも英語とも全く異質の言語です。単語は、ピンインという発音のローマ字表記と、一部簡略化された漢字(簡体字)、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくるなど、はじめて中国語に触れる人にとっては珍しいことばかりかもしれません。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、どうか少しずつ慣れていってください。
  • 中国語科教育法II, 2019, この科目は、中学校・高等学校の教員免許を取得する際の必修科目です。高等学校における外国語教育の目標は、「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養う」こととされており、中国語においてもコミュニケーション能力の育成に留意する必要があります。この授業では、中等教育における中国語教育の意義について考えながら、入門レベルからコミュニケーション能力の育成までどのように行うのがふさわしいかを議論します。| 言うまでもなく、教える側には中国語に対する十分な理解が求められます。初級から中級段階までの文法事項を確認し、わかりやすく説明できる能力を養った上で、発音から初級段階修了までの指導法を模擬授業を通して検討していきます。
  • 卒業論文, 2019
  • 文化総合演習A, 2019, みなさんが日常的に感じている疑問や、これまでに学校で習った事柄、ニュース等でとりあげられる出来事について、少しつっこんで考えてみたいと思います。1人1つずつテーマを決め、それについて必要事項を調査し、自分の考えを発表してもらいます。| 発表の際には、プレゼンテーションの作法に従ってもらいます。レジュメの作り方や論点の整理の仕方、参考文献の明示、資料の引用方法など、この機会に研究発表の基本を身につけましょう。| 物事には多様な見方があり、みなさんが「正しい」と思うことも、別の人から違和感を持たれることがあります。自分で選んだテーマについて、できるかぎり多方面から考えてほしいと思います。独りよがりの「正しさ」に陥らないように、自分の考えを逐一疑う癖をつけてください。そのために、出席者全員で議論をしながら、複眼的な思考を養うためのトレーニングをします。| 扱うテーマは、固い(学術的に見える)ものでなくともかまいませんが、持って行き方によって社会学や政治学、広い意味での文化研究の題材になりそうなものがお勧めです。自分では思いつかないという場合には、相談に乗ります。| なお、担当教員は20世紀の中国(文学)が専門です。中国関連で気になるテーマがあり、卒論で扱ってみようかと思っている人は、是非来て下さい。もちろん、それ以外のテーマも歓迎します。| 最終的には発表内容をふまえて、レポートを提出してもらいます。
  • 文化総合演習B, 2019, みなさんがこれまでに履修した外国の文化に関する講義や演習をふまえて、ご自分なりの考えをまとめるためのお手伝いをします。3年生は卒論の第一次題目に即して、4年生は執筆中の卒論について(卒論を選択していない4年生は新たにテーマを設定して)、研究発表をしてもらいます。| 前期に引き続いて、テーマ設定の妥当性、文献の調査方法、口頭発表の方法、論文(レポート)の構成、研究対象との向き合い方など、履修者それぞれの興味関心を尊重しながらアドバイスします。また、受講者全体で意見を出し合い、討論することになります。| 担当教員は中国の文学・文化・社会について専攻していますので、広い意味での中国(中国語圏・華人文化圏)に関するテーマを、自分なりに調査し、考察してみたい方は、是非おいでください(それ以外のテーマも歓迎します)。| 最後にレポートを提出してもらい、可能であれば小冊子にまとめる予定です。レポートは、卒論の一部になるものを目指しましょう。
  • 中国語展開演習A, 2020, この授業は、K-SMAPYⅡを用いた課題の提示および提出と、ZOOMを利用した双方向授業を組み合わせて実施します。本来全15回の対面式授業で扱う予定だった内容を、ZOOMの双方向授業6回と課題提出6回、課題の再提出3回に組み替えて行います。||中級レベルの中国語を習得済みの学生を対象に、実用的な中国語運用能力を身につけるトレーニングをします。2年程度の中国語学習歴がある人のみ履修できます。||「実用的」というと「会話」を思い浮かべる人もいますが、中国語の日常会話は、基本的な語彙力・読解力・聞き取り能力・発音と発話のコツが備わっていれば、あとは個々人の経験の量次第で上達します。この「中国語展開演習」では、前期のAと後期のBを通して「日常会話レベル」のずっと上を目指します。||具体的には「読むこと」と「聞くこと」、つまり「インプット」に重点を置きます。前期の「中国語展開演習A」では、特に「読むこと」の能力を完成に近づけます。現代中国語の文章を、できるだけたくさん読んで解釈します。中級レベルの語学力で対応できるものから、難易度の高いものまで読みこなしながら、書かれた内容がきちんと理解できたかどうか確認していきます。中には、中国に関する知識がないと太刀打ちできないものもあります。この機会に、中国語の文章(インターネット・新聞・書籍)を通じて情報を得るためのコツもつかんでください。||読解力は「聴くこと」「書くこと」「話すこと」のベースにもなる大切な能力です。そして、「書いてある言葉の表面的な意味がとれる」ことだけを指すわけではなく、テクストの内容についての確かな理解を必要とします。読解力を身につけるため、中国語を学んだ以上、「多読」は卒業前に一度は経験しておいてほしいトレーニングです。||文章を読みながら、「これってどういうこと?」というのを逐一確認し、1篇読み終わるごとに、翻訳を提出してもらいます。翻訳は、原文のニュアンスを生かして、「私はこう理解した」というのがわかるようにします。
  • 中国語展開演習B, 2020, この授業は、Zoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)と、K-SMAPYⅡを利用した課題提出を組み合わせて実施します。||中級レベルの中国語を習得済みの学生を対象に、実用的な中国語運用能力を身につけるトレーニングをします。2年程度の中国語学習歴がある人のみ履修できます。||「実用的」というと「会話」を思い浮かべる人もいますが、中国語の日常会話は、基本的な語彙力・読解力・聞き取り能力・発音と発話のコツが備わっていれば、あとは個々人の経験の量次第で上達します。この「中国語展開演習」では、前期のAと後期のBを通して「日常会話レベル」のずっと上を目指します。||具体的には「読むこと」と「聴くこと」、つまり「インプット」に重点を置きます。後期の「中国語展開演習B」では、特に「聴き取ること」の能力を完成に近づけます。前期に行った読解力トレーニングの成果をふまえて、耳だけを使って中国語を理解する練習をします。文字テキストは使用せずに、何が話されたのかを把握するには、ある程度の単語を知っていて、中国語の文法構造がしっかり身についている必要がありますが、もう一つ大切なことは「慣れ」です。||日常生活で話されるフレーズから始めて、平易な長文を聴き取るトレーニングを繰り返します。最終的にはニュースの聞き取りにチャレンジしてもらいます。
  • 文化総合演習A, 2020, この授業は、ZOOMを利用した双方向授業と、K-SMAPYⅡを用いた資料の提示およびコメントペーパーの提出を組み合わせて実施します。||みなさんが日常的に感じている疑問や、これまでに学校で習った事柄、ニュース等でとりあげられる出来事について、少しつっこんで考えてみたいと思います。各自が研究テーマを決め、それについて必要事項を調査し、自分の考えを発表してもらいます。||発表の際には、プレゼンテーションの作法に従ってください。レジュメの作り方や論点の整理の仕方、参考文献の明示、資料の引用方法など、この機会に研究発表の基本を身につけましょう。||物事には多様な見方があり、みなさんが「正しい」と思うことも、別の人から違和感を持たれることがあります。自分で選んだテーマについて、できるかぎり多方面から考えてほしいと思います。独りよがりの「正しさ」に陥らないように、自分の考えを逐一疑う癖をつけてください。そのために、出席者全員で議論をしながら、複眼的な思考を養うためのトレーニングをします。||扱うテーマは、固い(学術的に見える)ものでなくともかまいませんが、持って行き方によって社会学や政治学、広い意味での文化研究の題材になりそうなものがお勧めです。自分では思いつかないという場合には、相談に乗ります。||なお、担当教員は20世紀の中国文学が専門です。中国の文学・文化・社会について卒論で扱ってみようかと考えている人は、是非来て下さい。もちろん、それ以外のテーマも歓迎します。||最終的には発表内容をふまえて、レポートを提出してもらいます。
  • 文化総合演習B, 2020, この授業は、ZOOMを利用した双方向授業と、K-SMAPYⅡを用いた資料の提示およびコメントペーパーの提出を組み合わせて実施します。||みなさんがこれまでに履修した外国の文化に関する講義や演習をふまえて、ご自分なりの考えをまとめるためのお手伝いをします。3年生は卒論の第一次題目に即して、4年生は執筆中の卒論に基づいて、研究発表をしてもらいます。||前期に引き続いて、テーマ設定の妥当性、文献の調査方法、口頭発表の方法、論文(レポート)の構成、研究対象との向き合い方など、履修者それぞれの興味関心を尊重しながらアドバイスします。また、受講者全体で意見を出し合い、討論することになります。||担当教員は中国の文学・文化・社会について専攻していますので、広い意味での中国(中国語圏・華人文化圏)に関するテーマを、自分なりに調査し、考察してみたい方は、是非おいでください(それ以外のテーマも歓迎します)。||最後にレポートを提出してもらい、可能であれば小冊子にまとめる予定です。レポートは、卒論の一部になるものを目指しましょう。
  • 外国文学VII(中), 2020, この授業は、ZOOMを利用した双方向授業と、K-SMAPYⅡを用いた資料の提示およびコメントペーパーの提出を組み合わせて実施します。||20世紀前半の中国で書かれた短編小説を読んでいきます。前期の「外国文学Ⅶ」では、主に1920年代の作品を扱います。||かつての中国では、文学は政治や革命運動とも密接にからまり、文学活動が革命運動の一部分であるとの考えさえありました。当時の社会派の作品が、今の私たちの目から見て「おもしろい」かどうか、作品が書かれた当時の社会背景などをふまえた上で、改めて考えてみたいと思います。||インターネットはもちろん、テレビもラジオも一般的でなかった当時において、文学は人々の精神に直接うったえかけることのできるほとんど唯一の媒体でした。しかし、当時90パーセント近い中国人は文字を読むことができませんでしたし、近代化の必要にせまられる中、輝かしい伝統文化を捨て去ることに拒否反応を示した人もいました。||この授業では、文学作品を読むことを通して、中国の社会や歴史に対する理解を深めるのを目的にします。読書好きの人はもちろん、文学って難しそうだと思っている人、そして中国に対してあまり良い印象を持っていない人もどうぞおいでください。実際に作品に触れることで、何かしら発見があるはずです。||なお、作品1篇について1人ずつ、履修者を代表して口頭発表をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 外国文学VIII(中), 2020, この授業は、ZOOMを利用した双方向授業と、K-SMAPYⅡを用いた資料の提示およびコメントペーパーの提出を組み合わせて実施します。||20世紀前半の中国で書かれた短編小説を読んでいきます。後期の「外国文学Ⅷ」では、1930〜40年代の作品を扱います。||かつての中国では、文学は政治や革命運動とも密接にからまり、文学活動が革命運動の一部分であるとの考えさえありました。当時の社会派の作品が、今の私たちの目から見て「おもしろい」かどうか、作品が書かれた当時の社会背景などをふまえた上で、改めて考えてみたいと思います。||インターネットはもちろん、テレビもラジオも一般的でなかった当時において、文学は人々の精神に直接うったえかけることのできるほとんど唯一の媒体でした。しかし、当時90パーセント近い中国人は文字を読むことができませんでしたし、近代化の必要にせまられる中、輝かしい伝統文化を捨て去ることに拒否反応を示した人もいました。||この授業では、文学作品を読むことを通して、中国の社会や歴史に対する理解を深めるのを目的にします。読書好きの人はもちろん、文学って難しそうだと思っている人、そして中国に対してあまり良い印象を持っていない人もどうぞおいでください。実際に作品に触れることで、何かしら発見があるはずです。||なお、作品1篇について1〜2人ずつ、履修者を代表して口頭発表をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 中国語演習IA, 2020, この授業は、ZOOMを利用した双方向授業と、K-SMAPYⅡを用いた課題の提示および提出を組み合わせて実施します。対面式授業15回分の内容を、ZOOM利用の双方向授業12回とと課題提出3回分で代替させる予定です。||はじめて中国語を学ぶ学生を対象に、1年間をかけて発音から文法まで、基礎レベルの事柄を全て扱います。前期の「中国語演習ⅠA」では、主に発音と、ごく基本的な文の構造を学びます。||中国語は日本語とも英語とも全く異質の言語です。単語は、ピンインという発音のローマ字表記と、一部簡略化された漢字(簡体字)、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくるなど、はじめて中国語に触れる人にとっては珍しいことばかりかもしれません。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、どうか少しずつ慣れていってください。
  • 中国語演習I, 2020, -
  • 中国語演習IB, 2020, この授業は、主に Zoomを利用した双方向型オンライン授業(ライブ配信)として実施します。||前期の「中国語演習ⅠA」に引き続き、発音から文法まで、基礎レベルの事柄を全て身につけてもらいます。「ⅠB」では語彙・文法について解説しながら、2年次で長文読解にとりくむ準備をします。||中国語は日本語とも英語とも全く異質の言語です。単語は、ピンインという発音のローマ字表記と、一部簡略化された漢字(簡体字)、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくるなど、はじめて中国語に触れる人にとっては珍しいことばかりかもしれません。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、どうか少しずつ慣れていってください。
  • 中国語科教育法II, 2020, この授業は、K-SMAPYⅡを用いた課題の提示および提出と、ZOOMを利用した双方向授業を組み合わせて実施します。前期は、対面式授業15回分の内容を他の方式(ZOOMと課題)で代替させますが、後期は対面式授業に戻る予定です。||この科目は、中学校・高等学校の教員免許を取得する際の必修科目です。高等学校における外国語教育の目標は、「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養う」こととされており、中国語においてもコミュニケーション能力の育成に留意する必要があります。この授業では、中等教育における中国語教育の意義について考えながら、入門レベルからコミュニケーション能力の育成までどのように行うのがふさわしいかを議論します。||言うまでもなく、教える側には中国語に対する十分な理解が求められます。初級から中級段階までの文法事項を確認し、わかりやすく説明できる能力を養った上で、発音から初級段階修了までの指導法を模擬授業を通して検討していきます。
  • 中国語展開演習A, 2021, 中級レベルの中国語を習得済みの学生を対象に、実用的な中国語運用能力を身につけるトレーニングをします。2年程度の中国語学習歴がある人のみ履修できます。||「実用的」というと会話を思い浮かべる人もいますが、中国語の日常会話は、基本的な語彙力・読解力・聞き取り能力・発音と発話のコツが備わっていれば、あとは個々人の経験の量次第で上達します。この「中国語展開演習」では、A(前期)とB(後期)を通して「日常会話レベル」のずっと上を目指します。||具体的には「読むこと」と「聞くこと」、つまり「インプット」に重点を置きます。前期の「中国語展開演習A」では、特に「読むこと」の能力を完成に近づけます。現代中国語の文章を、できるだけたくさん読んで解釈します。中級レベルの語学力で対応できるものから、難易度の高いものまで読みこなしながら、書かれた内容がきちんと理解できたかどうか確認していきます。中には、中国に関する知識がないと太刀打ちできないものもあります。この機会に、中国語の文章(インターネット・新聞・書籍)を通じて情報を得るためのコツもつかんでください。||読解力は「聴くこと」「書くこと」「話すこと」のベースにもなる大切な能力です。そして、「書いてある言葉の表面的な意味がとれる」ことだけを指すわけではなく、テクストの内容についての確かな理解を必要とします。読解力を身につけるため、中国語を学んだ以上、「多読」は卒業前に一度は経験しておいてほしいトレーニングです。||文章を読みながら、「これってどういうこと?」というのを逐一確認し、翻訳を提出してもらいます。翻訳は、原文のニュアンスを生かして、「私はこう理解した」というのがわかるようにします。
  • 中国語展開演習B, 2021, 中級レベルの中国語を習得済みの学生を対象に、実用的な中国語運用能力を身につけるトレーニングをします。2年程度の中国語学習歴がある人のみ履修できます。||「実用的」というと「会話」を思い浮かべる人もいますが、中国語の日常会話は、基本的な語彙力・読解力・聞き取り能力・発音と発話のコツが備わっていれば、あとは個々人の経験の量次第で上達します。この「中国語展開演習」では、前期のAと後期のBを通して「日常会話レベル」のずっと上を目指します。||具体的には「読むこと」と「聴くこと」、つまり「インプット」に重点を置きます。後期の「中国語展開演習B」では、特に「聴き取ること」の能力を完成に近づけます。前期に行った読解力トレーニングの成果をふまえて、耳だけを使って中国語を理解する練習をします。文字テキストは使用せずに、何が話されたのかを把握するには、ある程度の単語を知っていて、中国語の文法構造がしっかり身についている必要がありますが、もう一つ大切なことは「慣れ」です。||日常生活で話されるフレーズから始めて、平易な長文を聴き取るトレーニングを繰り返します。最終的にはニュースの聞き取りにチャレンジしてもらいます。
  • 文化総合演習A, 2021, みなさんが日常的に感じている疑問や、これまでに学校で習った事柄、ニュース等でとりあげられる出来事について、少しつっこんで考えてみたいと思います。各自が研究テーマを決め、それについて必要事項を調査し、自分の考えを発表してもらいます。||発表の際には、プレゼンテーションの作法に従ってください。レジュメの作り方や論点の整理の仕方、参考文献の明示、資料の引用方法など、この機会に研究発表の基本を身につけましょう。||物事には多様な見方があり、みなさんが「正しい」と思うことも、別の人から違和感を持たれることがあります。自分で選んだテーマについて、できるかぎり多方面から考えてほしいと思います。独りよがりの「正しさ」に陥らないように、自分の考えを逐一疑う癖をつけてください。そのために、出席者全員で議論をしながら、複眼的な思考を養うためのトレーニングをします。||扱うテーマは、固い(学術的に見える)ものでなくともかまいませんが、持って行き方によって社会学や政治学、広い意味での文化研究の題材になりそうなものがお勧めです。自分では思いつかないという場合には、相談に乗ります。||なお、担当教員は20世紀の中国文学が専門です。中国の文学・文化・社会について卒論で扱ってみようかと考えている人は、是非来て下さい。もちろん、それ以外のテーマも歓迎します。||最終的には発表内容をふまえて、レポートを提出してもらいます。
  • 文化総合演習B, 2021, みなさんがこれまでに履修した外国の文化に関する講義や演習をふまえて、ご自分なりの考えをまとめるためのお手伝いをします。3年生は卒論の第一次題目に即して、4年生は執筆中の卒論に基づいて、研究発表をしてもらいます。||前期に引き続いて、テーマ設定の妥当性、文献の調査方法、口頭発表の方法、論文(レポート)の構成、研究対象との向き合い方など、履修者それぞれの興味関心を尊重しながらアドバイスします。また、受講者全体で意見を出し合い、討論することになります。||担当教員は中国の文学・文化・社会について専攻していますので、広い意味での中国(中国語圏・華人文化圏)に関するテーマを、自分なりに調査し、考察してみたい方は、是非おいでください(それ以外のテーマも歓迎します)。||最後にレポートを提出してもらい、可能であれば小冊子にまとめる予定です。レポートは、卒論の一部になるものを目指しましょう。
  • 外国文学VII(中), 2021, 20世紀前半の中国で書かれた短編小説を読んでいきます。前期の「外国文学Ⅶ」では、主に1920年代の作品を扱います。||かつての中国では、文学は政治や革命運動とも密接にからまり、文学活動が革命運動の一部分であるとの考えさえありました。当時の社会派の作品が、今の私たちの目から見て「おもしろい」かどうか、作品が書かれた当時の社会背景などをふまえた上で、改めて考えてみたいと思います。||インターネットはもちろん、テレビもラジオも一般的でなかった当時において、文学は人々の精神に直接うったえかけることのできるほとんど唯一の媒体でした。しかし、当時90パーセント近い中国人は文字を読むことができませんでしたし、近代化の必要にせまられる中、輝かしい伝統文化を捨て去ることに拒否反応を示した人もいました。||この授業では、文学作品を読むことを通して、中国の社会や歴史に対する理解を深めるのを目的にします。読書好きの人はもちろん、文学って難しそうだと思っている人、そして中国に対してあまり良い印象を持っていない人もどうぞおいでください。実際に作品に触れることで、何かしら発見があるはずです。||なお、作品1篇について1人ずつ、履修者を代表して口頭発表をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 外国文学VIII(中), 2021, 20世紀前半の中国で書かれた短編小説を読んでいきます。後期の「外国文学Ⅷ」では、1930〜40年代の作品を扱います。||かつての中国では、文学は政治や革命運動とも密接にからまり、文学活動が革命運動の一部分であるとの考えさえありました。当時の社会派の作品が、今の私たちの目から見て「おもしろい」かどうか、作品が書かれた当時の社会背景などをふまえた上で、改めて考えてみたいと思います。||インターネットはもちろん、テレビもラジオも一般的でなかった当時において、文学は人々の精神に直接うったえかけることのできるほとんど唯一の媒体でした。しかし、当時90パーセント近い中国人は文字を読むことができませんでしたし、近代化の必要にせまられる中、輝かしい伝統文化を捨て去ることに拒否反応を示した人もいました。||この授業では、文学作品を読むことを通して、中国の社会や歴史に対する理解を深めるのを目的にします。読書好きの人はもちろん、文学って難しそうだと思っている人、そして中国に対してあまり良い印象を持っていない人もどうぞおいでください。実際に作品に触れることで、何かしら発見があるはずです。||なお、作品1篇について1〜2人ずつ、履修者を代表して口頭発表をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 中国語演習IA, 2021, はじめて中国語を学ぶ学生を対象に、1年間をかけて発音から文法まで、基礎レベルの事柄を全て扱います。前期の「中国語演習ⅠA」では、主に発音と、ごく基本的な文の構造を学びます。||中国語は日本語とも英語とも異質の言語です。単語は、ピンインという発音のローマ字表記と、一部簡略化された漢字(簡体字)、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくることなど、はじめて中国語に触れる人にとって珍しいことが多いと思います。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、どうか少しずつ慣れていってください。
  • 中国語演習I, 2021, 前期の内容については、(中国語演習ⅠA 渋谷 白井 重範 土曜1限)を参照してください。後期の内容については、(中国語演習ⅠB 渋谷 白井 重範 土曜1限)を参照してください。
  • 中国語演習IB, 2021, 前期の「中国語演習ⅠA」に引き続き、発音から文法まで、基礎レベルの事柄を全て身につけてもらいます。「ⅠB」では語彙・文法について解説しながら、2年次で長文読解にとりくむ準備をします。||中国語は日本語とも英語とも全く異質の言語です。単語は、ピンインと簡体字、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくるなど、はじめて中国語に触れる人には珍しいことが多いでしょう。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、どうか少しずつ慣れていってください。
  • 中国語科教育法II, 2021, この科目は、中学校・高等学校の教員免許を取得する際の必修科目です。高等学校における外国語教育の目標は、「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりするコミュニケーション能力を養う」こととされており、中国語においてもコミュニケーション能力の育成に留意する必要があります。この授業では、中等教育における中国語教育の意義について考えながら、入門レベルからコミュニケーション能力の育成までどのように行うのがふさわしいかを議論します。||言うまでもなく、教える側には中国語に対する十分な理解が求められます。初級から中級段階までの文法事項を確認し、わかりやすく説明できる能力を養った上で、発音から初級段階修了までの指導法を模擬授業を通して検討していきます。
  • 中国語I, 2022, はじめて中国語を学ぶ学生を対象に、中国語をやさしく、詳しく指導します。後期の「中国語Ⅱ」と合わせ、1年間で初級レベルの内容を網羅します。前期の「中国語Ⅰ」では、主に発音と、ごく基礎的な文の構造を学びます。||中国語は日本語とも英語とも異質の言語です。単語は、ピンインという発音のローマ字表記と、一部簡略化された漢字(簡体字)、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくることなど、はじめて中国語に触れる人にとって珍しいことが多いと思います。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、少しずつ慣れていってください。
  • 中国語II, 2022, はじめて中国語を学ぶ学生を対象に、中国語をやさしく、詳しく指導します。前期の「中国語Ⅰ」と合わせ、1年間で初級レベルの内容を網羅します。後期の「中国語Ⅱ」では、文の構造について学びを深め、少し難しい表現も使いこなせるようにします。||中国語は日本語とも英語とも異質の言語です。単語は、ピンインという発音のローマ字表記と、一部簡略化された漢字(簡体字)、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくることなど、はじめて中国語に触れる人にとって珍しいことが多いと思います。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、少しずつ慣れていってください。
  • 中国語III, 2022, 初級段階で習った文法事項や語彙をふまえて、少し高度な読解にチャレンジします。テキストは中国語の短い小説(ショートショート)にピンインと語釈をつけたもので、教科書的ではない活きた中国語表現が散りばめられています。一字一句漏らさずに内容を理解するとともに、朗読にも取り組んでもらいます。
  • 中国語IV, 2022, 初級段階で習った文法事項や語彙をふまえて、少し高度な読解にチャレンジします。テキストは中国語の短い小説(ショートショート)にピンインと語釈をつけたもので、教科書的ではない活きた中国語表現が散りばめられています。一字一句漏らさずに内容を理解するとともに、朗読にも取り組んでもらいます。
  • 外国語文化導入演習, 2022, この授業では、外国語文化学科で学び始めるみなさんが、大学での学修方法を理解しつつ、学修に主体的に取り組む方法を学びます。大学での学修は、高校までとは大きな違いがあるためです。|具体的には、ノートのとり方や整理の仕方、大学生に求められる高度な日本語運用能力の鍛え方、図書館やインターネットを使った文献調査の方法、研究のルールとテーマ設定の仕方、そしてレポート(term paper)の書き方などを、徐々に、そして確実に、学んでいきます。一つ一つの課題に対処していくことで、大学生らしい学修スキル、ならびに卒業論文を執筆するための基礎的スキルを身につけます。
  • 中国語展開演習A, 2022, 中国語の文章をたくさん読み、内容を理解した上で、原文のニュアンスを生かした日本語訳を仕上げます。読みごたえのあるエッセイや新聞記事、法律の条文、学術論文まで、さまざまな形式の中国語を読みこなす中で、文体の違いを体感し、中国語を通して情報を得るためのインプット能力を完成に近づけます。||2年程度の中国語学習歴がある人のみ履修できます。
  • 中国語展開演習B, 2022, 中国語の音声をたくさん聴いて、内容を理解するトレーニングをします。前期に行った読解力トレーニングの成果をふまえ、文字テキストは使用せずに、耳だけを使って中国語を理解する練習をします。||日常生活で話されるフレーズから始めて、平易な長文を聴き取るトレーニングを繰り返します。最終的にはニュースの聞き取りにチャレンジしてもらいます。||2年程度の中国語学習歴がある人のみ履修できます。
  • 外国文学VII(中), 2022, 20世紀の中国で書かれた短編小説を、当時の歴史や社会と関連づけながら読んでいきます。前期の「外国文学Ⅶ」では、主に1920年代の作品を扱います。||テクストは日本語訳を使用しますので、中国語に自信のない方、中国語に触れたことのない方も履修できます。||読書好きの人はもちろん、文学って難しそうだと思っている人、そして中国に対してあまり良い印象を持っていない人も来てください。少し前の中国について、実際に作品に触れることで、いろいろな発見があるはずです。||作品1篇について1人ずつ、履修者を代表して簡単な口頭発表をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 外国文学VIII(中), 2022, 20世紀の中国で書かれた短編小説を、当時の歴史や社会と関連づけながら読んでいきます。後期の「外国文学Ⅷ」では、まず1930〜40年代の小説を扱い、その後で映画作品と絡めて、1980年代までの社会の流れをフォローします。||テクストは日本語訳を使用しますので、中国語に自信のない方、中国語に触れたことのない方も履修できます。||読書好きの人はもちろん、文学って難しそうだと思っている人、そして中国に対してあまり良い印象を持っていない人も来てください。少し前の中国について、実際に作品に触れることで、いろいろな発見があるはずです。||作品1篇について1人ずつ、履修者を代表して簡単な口頭発表をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 文化総合演習A, 2022, みなさんが日常的に感じている疑問や、これまでに学校で習った事柄、ニュース等でとりあげられる出来事について、少しつっこんで考えてみたいと思います。各自が研究テーマを決め、それについて必要事項を調査し、自分の考えを発表してもらいます。||発表の際には、プレゼンテーションの作法に従ってください。レジュメの作り方や論点の整理の仕方、参考文献の明示、資料の引用方法など、この機会に研究発表の基本を身につけましょう。||物事には多様な見方があり、みなさんが「正しい」と思うことも、別の人から違和感を持たれることがあります。自分で選んだテーマについて、できるかぎり多方面から考えてほしいと思います。独りよがりの「正しさ」に陥らないように、自分の考えを逐一疑う癖をつけてください。そのために、出席者全員で議論をしながら、複眼的な思考を養うためのトレーニングをします。||扱うテーマは、固い(学術的に見える)ものでなくともかまいませんが、持って行き方によって社会学や政治学、広い意味での文化研究の題材になりそうなものがお勧めです。自分では思いつかないという場合には、相談に乗ります。||なお、担当教員は20世紀の中国文学が専門です。中国の文学・文化・社会について卒論で扱ってみようかと考えている人は、是非来て下さい。もちろん、それ以外のテーマも歓迎します。||最終的には発表内容をふまえて、レポートを提出してもらいます。
  • 文化総合演習B, 2022, みなさんがこれまでに履修した外国の文化に関する講義や演習をふまえて、ご自分なりの考えをまとめるためのお手伝いをします。3年生は卒論の第一次題目に即して、4年生は執筆中の卒論に基づいて、研究発表をしてもらいます。||前期に引き続いて、テーマ設定の妥当性、文献の調査方法、口頭発表の方法、論文(レポート)の構成、研究対象との向き合い方など、履修者それぞれの興味関心を尊重しながらアドバイスします。また、受講者全体で意見を出し合い、討論することになります。||担当教員は中国の文学・文化・社会について専攻していますので、広い意味での中国(中国語圏・華人文化圏)に関するテーマを、自分なりに調査し、考察してみたい方は、是非おいでください(それ以外のテーマも歓迎します)。||最後にレポートを提出してもらい、可能であれば小冊子にまとめる予定です。レポートは、卒論の一部になるものを目指しましょう。
  • 中国語I, 2023
  • 中国語II, 2023
  • 中国語III, 2023
  • 中国語IV, 2023
  • 中国語展開演習A, 2023
  • 中国語展開演習B, 2023
  • 外国文学VII(中), 2023
  • 外国文学VIII(中), 2023
  • 文化総合演習A, 2023
  • 文化総合演習B, 2023
  • 中国語I, 2023, はじめて中国語を学ぶ学生を対象に、中国語をやさしく、詳しく指導します。後期の「中国語Ⅱ」と合わせ、1年間で初級レベルの内容を網羅します。前期の「中国語Ⅰ」では、主に発音と、ごく基礎的な文の構造を学びます。||中国語は日本語とも英語とも異質の言語です。単語は、ピンインという発音のローマ字表記と、一部簡略化された漢字(簡体字)、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくることなど、はじめて中国語に触れる人にとって珍しいことが多いと思います。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、少しずつ慣れていってください。
  • 中国語II, 2023, はじめて中国語を学ぶ学生を対象に、中国語をやさしく、詳しく指導します。前期の「中国語Ⅰ」と合わせ、1年間で初級レベルの内容を網羅します。後期の「中国語Ⅱ」では、文の構造について学びを深め、少し難しい表現も使いこなせるようにします。||中国語は日本語とも英語とも異質の言語です。単語は、ピンインという発音のローマ字表記と、一部簡略化された漢字(簡体字)、意味の3つをセットでおぼえる必要がありますし、人称変化や活用がなく、言葉の並び順で文の意味が全て決まってくることなど、はじめて中国語に触れる人にとって珍しいことが多いと思います。やさしく順を追って、説明と練習を繰り返しますので、少しずつ慣れていってください。
  • 中国語III, 2023, 初級段階で習った文法事項や語彙をふまえて、少し高度な読解にチャレンジします。テキストは中国語の短い小説(ショートショート)にピンインと語釈をつけたもので、教科書的ではない活きた中国語表現が散りばめられています。一字一句漏らさずに内容を理解するとともに、朗読にも取り組んでもらいます。
  • 中国語IV, 2023, 初級段階で習った文法事項や語彙をふまえて、少し高度な読解にチャレンジします。テキストは中国語の短い小説(ショートショート)にピンインと語釈をつけたもので、教科書的ではない活きた中国語表現が散りばめられています。一字一句漏らさずに内容を理解するとともに、朗読にも取り組んでもらいます。
  • 中国語展開演習A, 2023, 中国語の文章をたくさん読み、内容を理解した上で、原文のニュアンスを生かした日本語訳を仕上げます。読みごたえのあるエッセイや新聞記事、法律の条文、学術論文まで、さまざまな形式の中国語を読みこなす中で、文体の違いを体感し、中国語を通して情報を得るためのインプット能力を完成に近づけます。||2年程度の中国語学習歴がある人のみ履修できます。
  • 中国語展開演習B, 2023, 中国語の音声をたくさん聴いて、内容を理解するトレーニングをします。前期に行った読解力トレーニングの成果をふまえ、文字テキストは使用せずに、耳だけを使って中国語を理解する練習をします。||日常生活で話されるフレーズから始めて、平易な長文を聴き取るトレーニングを繰り返します。最終的にはニュースの聞き取りにチャレンジしてもらいます。||2年程度の中国語学習歴がある人のみ履修できます。
  • 外国文学VII(中), 2023, 20世紀の中国で書かれた短編小説を、当時の歴史や社会と関連づけながら読んでいきます。前期の「外国文学Ⅶ」では、主に1920年代の作品を扱います。||テクストは日本語訳を使用しますので、中国語に自信のない方、中国語に触れたことのない方も履修できます。||作品1篇について1人ずつ、履修者を代表して簡単な口頭発表(作品の要約・分析など)をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 外国文学VIII(中), 2023, 20世紀の中国で書かれた短編小説を、当時の歴史や社会と関連づけながら読んでいきます。後期の「外国文学Ⅷ」では、まず1930〜40年代の小説を扱い、その後で映画作品と絡めて、1980年代までの社会の流れをフォローします。||テクストは日本語訳を使用しますので、中国語に自信のない方、中国語に触れたことのない方も履修できます。||作品1篇について1人ずつ、履修者を代表して簡単な口頭発表(作品要約・分析など)をしてもらう予定です。発表をたたき台にして教員が問題点を析出し、出席者全員に意見を聞きます。全体での議論を通して、作品理解が深まればいいと思います。
  • 文化総合演習A, 2023, みなさんが日常的に感じている疑問や、これまでに学校で習った事柄、ニュース等でとりあげられる出来事について、少しつっこんで考えてみたいと思います。各自が研究テーマを決め、それについて必要事項を調査し、自分の考えを発表してもらいます。||発表の際には、プレゼンテーションの作法に従ってください。レジュメの作り方や論点の整理の仕方、参考文献の明示、資料の引用方法など、この機会に研究発表の基本を身につけましょう。||物事には多様な見方があり、みなさんが「正しい」と思うことも、別の人から違和感を持たれることがあります。自分で選んだテーマについて、できるかぎり多方面から考えてほしいと思います。独りよがりの「正しさ」に陥らないように、自分の考えを逐一疑う癖をつけてください。そのために、出席者全員で議論をしながら、複眼的な思考を養うためのトレーニングをします。||扱うテーマは、固い(学術的に見える)ものでなくともかまいませんが、持って行き方によって社会学や政治学、広い意味での文化研究の題材になりそうなものがお勧めです。自分では思いつかないという場合には、相談に乗ります。||なお、担当教員は20世紀の中国文学が専門です。中国の文学・文化・社会について卒論で扱ってみようかと考えている人は、是非来て下さい。もちろん、それ以外のテーマも歓迎します。||最終的には発表内容をふまえて、レポートを提出してもらいます。
  • 文化総合演習B, 2023, みなさんがこれまでに履修した外国の文化に関する講義や演習をふまえて、ご自分なりの考えをまとめるためのお手伝いをします。3年生は卒論の第一次題目に即して、4年生は執筆中の卒論に基づいて、研究発表をしてもらいます。||前期に引き続いて、テーマ設定の妥当性、文献の調査方法、口頭発表の方法、論文(レポート)の構成、研究対象との向き合い方など、履修者それぞれの興味関心を尊重しながらアドバイスします。また、受講者全体で意見を出し合い、討論することになります。||担当教員は中国の文学・文化・社会について専攻していますので、広い意味での中国(中国語圏・華人文化圏)に関するテーマを、自分なりに調査し、考察してみたい方は、是非おいでください(それ以外のテーマも歓迎します)。||最後にレポートを提出してもらい、可能であれば小冊子にまとめる予定です。レポートは、卒論の一部になるものを目指しましょう。

学外活動

学協会活動

  • 日本中国学会, 2005年05月
  • 日本現代中国学会, 2000年04月
  • 中国文芸研究会, 1998年10月